JPH0759414A - 移植機の不良苗検出機構 - Google Patents

移植機の不良苗検出機構

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JPH0759414A
JPH0759414A JP20653793A JP20653793A JPH0759414A JP H0759414 A JPH0759414 A JP H0759414A JP 20653793 A JP20653793 A JP 20653793A JP 20653793 A JP20653793 A JP 20653793A JP H0759414 A JPH0759414 A JP H0759414A
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JP
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seedling
soil
receiving tray
seedlings
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Application number
JP20653793A
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English (en)
Inventor
Yasushi Fukutaka
恭史 福高
Kenkichi Nosaka
健吉 野坂
Hitoshi Fukumoto
仁志 福本
Yuji Izuno
有司 泉野
Hirotsugu Watabe
裕嗣 渡部
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 多数の苗受けトレイ71をエンドレス状に配
置してこれを1ピッチづつ間欠移動し、この各苗受けト
レイ71に土付苗Bを載置しかつ所要位置で苗受けトレ
イ71から土付苗Bを植付装置21に受け渡す。植付装
置21の上手側に下動することにより苗受けトレイ71
上の土付苗Bの茎葉aを検出する苗検出センサ104を
配置し、この苗検出センサ104を苗受けトレイ71の
間欠移動に同期して持ち上げる作動手段105を設け
る。 【効果】 苗検出センサ104は土付苗Bの茎葉aを確
実に検出でき、しかも間欠移動する苗受けトレイ71と
干渉することがなく、正常な不良苗検出動作をすること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行しながら土付苗を
畝に順次移植していく移植機の不良苗検出機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】野菜等の土付苗 (ポット苗) を移植する
畑地用の移植機は、特開平4−293407号公報に開
示されているように、多数の苗受けトレイをエンドレス
状に配置してこれを1ピッチづつ間欠的に移送し、この
各苗受けトレイに土付苗を載置しかつ所要位置で苗受け
トレイから土付苗を植付装置に受け渡し、1個づつ植付
けて行くように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】苗箱で育成された土付
苗は、総てが順調に成育しているとは限らないため、植
付装置に受け渡しする前に、良否を検査しかつ不良であ
れば排除する必要があり、その為従来技術では、植付装
置に至る1ピッチ手前に光センサを配置して、不良土付
苗を検出するようにしているが、土付苗の葉の向き、成
育度合い等によっては検出できないことがあり、また苗
受けトレイが障害になって検出困難である。
【0004】そこで、リミットスイッチ等の検出器を配
置して、茎葉と接触させて検出させることが考えられる
が、検出器が移動する苗受けトレイと干渉することとな
ってその間欠移動を妨げることなり、欠株を確実かつ簡
単に検出することは困難である。本発明の第1の目的
は、下動することにより苗受けトレイ上の土付苗の茎葉
を検出する苗検出センサを作動手段で持ち上げ可能にす
ることにより、茎葉を確実に検出しかつ苗受けトレイと
干渉することなく検出動作ができるようにした移植機の
不良苗検出機構を提供するにある。
【0005】また、本発明の第2の目的は、各苗受けト
レイに茎葉によって非検出姿勢から検出姿勢に変更され
る接触部材を設けておき、下動することにより接触部材
を介して土付苗の茎葉を検出する苗検出センサを設け、
この苗検出センサを作動手段で持ち上げ可能にすること
により、茎葉をより確実に検出しかつ苗受けトレイと干
渉することなく、また苗検出センサの小さい昇降で検出
動作ができるようにした移植機の不良苗検出機構を提供
するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、多数の苗受けトレイ71
をエンドレス状に配置してこれを1ピッチづつ間欠移動
し、この各苗受けトレイ71に土付苗Bを載置しかつ所
要位置で苗受けトレイ71から土付苗Bを植付装置21
に受け渡す移植機において、植付装置21の上手側に下
動することにより苗受けトレイ71上の土付苗Bの茎葉
aを検出する苗検出センサ104を配置し、この苗検出
センサ104を苗受けトレイ71の間欠移動に同期して
持ち上げる作動手段105を有することである。
【0007】本発明における課題解決のための第2の具
体的手段は、多数の苗受けトレイ71をエンドレス状に
配置してこれを1ピッチづつ間欠移動し、この各苗受け
トレイ71に土付苗Bを載置しかつ所要位置で苗受けト
レイ71から土付苗Bを植付装置21に受け渡す移植機
において、前記各苗受けトレイ71に土付苗Bを載置す
るときに茎葉aによって非検出姿勢から検出姿勢に変更
される接触部材106を設け、植付装置21の上手側に
下動することにより検出姿勢の接触部材106と当接し
てそれが検出姿勢になっていることを検出する苗検出セ
ンサ104を配置し、この苗検出センサ104を苗受け
トレイ71の間欠移動に同期して持ち上げる作動手段1
05を有することである。
【0008】
【作用】土付苗Bが育苗された苗箱51を苗箱案内手段
45の挿入口49から装填して、苗箱縦送り機構39を
介して上方から下方に1ピッチづつ間欠送りし、その間
欠送りの間において、横一列の土付苗Bを苗押出し機構
40により苗横送り機構41の苗受けトレイ71上に押
出して行き、苗横送り機構41により土付苗Bを1ピッ
チづつ横送りして、その送出端に備えた植付装置21に
供給しかつこれによって畝3に植付けていく。
【0009】土付苗Bを載置した苗受けトレイ71が植
付装置21の上手側の1ピッチ手前に達すると、苗検出
センサ104が上方から下動して苗受けトレイ71上の
土付苗Bの茎葉aの存在を検出し、茎葉aが存在しなけ
れば不良苗排除機構103を作動して、苗無し土を排除
する。前記苗検出センサ104は自重で又は作動手段1
05を介して降下し、作動手段105によって持ち上げ
られ、その昇降は苗受けトレイ71の間欠移動に同期し
ていて、苗検出センサ104は苗受けトレイ71と干渉
しない。
【0010】前記各苗受けトレイ71には接触部材10
6が横軸回りに枢支され、この接触部材106は苗受け
トレイ71に土付苗Bを載置するときに茎葉aによって
非検出姿勢から検出姿勢に変更される。下動する苗検出
センサ104は茎葉aに直接的には当接せず、この接触
部材106を介して茎葉aの存在を検出する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図4〜9において、移植機1は走行車体3の後部
に操縦ハンドル2を有する歩行型であって、マルチフィ
ルムDで被覆された畝Aを跨いでその長手方向に走行す
るようになっている。走行車体3はその前部の架台4上
にエンジン5が搭載され、左右に予備苗箱乗せ台6を有
するボンネット7で覆われており、架台4の後部にミッ
ションケース8が固定され、その入力部とエンジン5の
出力部とは巻掛伝動体9で連動されている。
【0012】ミッションケース8内からの動力は車輪伝
動軸10と、作業部11を駆動するためのPTO軸12
とで取り出すようになっており、車輪伝動軸10の左右
端には軸心廻りに上下揺動する伝動ケース13を介して
左右の駆動輪14を支持して、伝動ケース13内の巻掛
伝動体により駆動輪14を駆動可能にしている。駆動輪
14は畝A間の溝Cを転動する。
【0013】左右の伝動ケース13は伝動軸10の軸心
廻りに上下揺動することにより、駆動輪14と走行車体
3との相対上下位置を調整可能であり、このため、架台
4の前方にはステーを介して接地センサ15を備え、こ
の接地センサ15の検出信号で作動するシリンダ16を
備え、このシリンダ16の作動で左右の伝動ケース13
を上下動し、走行車体3の高さ調整及び水平制御をす
る。
【0014】走行車体3の主フレーム17は角パイプ等
で平面視及び側面視において略L字形状に形成され、そ
の前部が下向きに曲がっていてエンジン5を取り付けた
架台4の一側部に固定されており、中途部が走行車体3
の左右一方側で前後方向の略水平状に配置され、後部が
左右他方側に曲がっていて操縦ハンドル2の取付部18
とされている。前記主フレーム17の中途部は走行車体
3の左右一側のみにあり、これにより、エンジン5と取
付部18との間に空間スペース19を形成している。
【0015】移植作業部11は、苗箱装置20、植付装
置21、マルチ穿孔装置22等を有し、ミッションケー
ス8等の固定側に支持されている動力受入軸23の軸心
廻りに上下方向に揺動する可動フレーム24に備えられ
ている。可動フレーム24の後部は弾性支持手段25に
よって主フレーム17に弾力的にかつ吊持ち状に連結さ
れている。弾性支持手段25は主フレーム17の取付部
18に固定のブラケットに設けられており、このブラケ
ットに枢支されたコマ26と、コマ26に遊挿されてい
て下端が可動フレーム24に枢支連結された長さ調整可
能な支持杆94と、支持杆94に套嵌されたコイルバネ
28とを有する。支持杆94はハンドル27を回動する
ことにより、ネジ部が螺合して長さが調整される。
【0016】可動フレーム24の後部に設けた鎮圧ロー
ラ(又は覆土ローラ)38は、調整杆98を介して可動
フレーム24との間の距離を調整自在にしており、畝A
からの可動フレーム24の高さを調整可能にしている。
可動フレーム24には苗箱装置20、植付装置21等へ
の動力伝達のための巻掛伝動体29を有する伝動ケース
30を備え、巻掛伝動体29はPTO軸12に連動され
ている。
【0017】植付装置21は図8で示す如く、可動フレ
ーム24に吊持リンク31を介して平行リンク32によ
り上下方向に揺動自在に支持されており、平行リンク3
2の先端にくちばし筒形の開閉自在な植付筒33が備え
られ、巻掛伝動体29に連動するクランク体34による
クランク運動で上下動自在とされている。植付筒33の
前方にマルチ穿孔装置22が備えられている。穿孔装置
22は図6、7で示すプロパンガスボンベ35のガスを
燃料とするガスバーナを有し、畝Aに被せられたマルチ
フィルムDを畝長手方向等間隔にガスバーナで焼却して
孔を形成する。この孔に、植付筒33が突入して畝Aに
土付苗Bを移植するようになっている。
【0018】その他、図6において、36は走行車体3
の前部の左右一対の前輪、37は畝肩倣いローラをそれ
ぞれ示している。移植作業部11における苗箱装置20
は、苗箱縦送り機構39と、苗押出し機構40と、苗横
送り機構41と、不良苗検出機構102と、不良苗排除
機構103とを有して、これらは可動フレーム24上に
前後一対のステー42等を介して搭載されている。
【0019】苗箱縦送り機構39は、弓形に弯曲形成さ
れた前後対の中央案内レール43と、中央案内レール4
3の正面側でかつ下半部に沿って配置された前後対の側
部案内レール44とを有する苗箱案内手段45を備えて
いる。中央案内レール43の長手方向中間部は垂直案内
部46とされ、この上下に同一側に弯曲する上・下案内
部47,48が連成されている。
【0020】側部案内レール44は上部にラッパ状の挿
入口49が形成され、下部に下案内部48と相まって取
出口50が形成されており、この取出口50は主フレー
ム17と駆動輪14との間に位置している。苗箱51は
樹脂製で可撓性を有し、縦横に多数配列したポット部5
2を背面に突出して備え、ポット部52には土付苗Bが
育苗されており、ポット部52間は縦横の空隙54とさ
れている。前記挿入口49から図4の矢示の如く挿入さ
れた苗箱51は、上案内部47に向かって撓み、弯曲案
内されながら移植作業部11内を通って取出口50から
放出され、走行車体3の走行方向一側外方で畝A間、特
に駆動輪14の側方に放出される。
【0021】苗箱51のポット部52はテーパー筒形と
されていて土付苗Bの押出しを容易としており、ポット
部52の有底部には苗押出し機構40による押出口が形
成されている。苗箱縦送り機構39は、苗箱51を縦方
向に1ピッチづつ間欠的に送るための左右一対の送り爪
55を備えており、送り爪55は垂直案内部46にて縦
方向で隣り合うポット部52間の空隙54に対して進入
し、下動した後に退出するようになっている。
【0022】左右各送り爪55はポット部52を背後か
ら抱え込むようなコ字形であって、支持杆56の先端に
設けられ、支持杆56の基端は縦方向の軸支部57を介
して揺動ブラケット58に装着され、前後対の揺動ブラ
ケット58は、前後方向の軸心を有する支軸60を中心
として上下揺動自在に支持フレーム59に支持されてい
る。左右一対の支持杆56は基部が軸支部57を中心に
図9で示す如く前後方向に揺動自在であり、この揺動に
よって送り爪55が空隙54に対して進入・退出するよ
うにされている。
【0023】支持フレーム59の後立壁には、図8で示
す如くカム・ギヤ等による中継伝動機構61を内蔵した
中継伝動ケース62が固定されており、このケース62
内の伝動機構の入力部63と前述した巻掛伝動体29と
は縦向巻掛伝動体64で連動されている。中継伝動機構
61の出力部は、図4に示す如く、苗箱縦送り用駆動ロ
ッド65、苗押出し用駆動ロッド66および苗横送り用
軸67等に分配されている。
【0024】前記駆動ロッド65,66は左右に並設さ
れていて上下方向に往復動され、軸67は水平方向に延
伸されて駆動スプロケット68を有し、図9で示す如
く、この駆動スプロケット68と前後で相対して配設し
た従動スプロケット69にわたってエンドレスチエーン
70を巻掛けることにより、1ピッチづつ間欠送りする
苗横送り機構41とされている。
【0025】チエーン70にはその長手方向に間隔をお
いて多数の苗受けトレイ71が列設され、苗受けトレイ
71は、図4に示す前後方向軸72廻りで水平姿勢から
傾斜姿勢に揺動自在であり、かつ、つる巻バネ73等に
よって水平姿勢から傾斜姿勢になるように付勢されてい
る。苗受けトレイ71を水平姿勢に保持するガイドレー
ル95を固定側に備え、ガイドレール95の送出し端に
は1段下がった下げ部95Aが形成されていて、この下
げ部95Aに苗受けトレイ71が到着するとつる巻バネ
73によって強制的に傾斜姿勢に変更されて、苗受けト
レイ71上の土付苗Bを植付筒33に1つづつ間欠的に
供給可能である。
【0026】駆動ロッド65、第1中継リンク76、第
2中継リンク80等は送り爪駆動手段74を構成してい
る。支持フレーム59の後立壁の上部に、支軸75を介
して第1中継リンク76が左右方向に揺動自在に軸支さ
れ、第1中継リンク76の短アーム76Aに駆動ロッド
65の端部が遊びを有してピンで枢支されている。第1
中継リンク76は短アーム76Aと長アーム76Bを一
体に備え、支軸75上に第1中継リンク76と並設して
手動操作レバー77が備えられ、手動操作レバー77の
アーム77Aと前記長アーム76Bが左右に並設され、
両者は串差しされたロッド78と図9で示す緩衝用コイ
ルバネ79で連動されている。
【0027】支持フレーム59には縦軸心廻りに揺動す
るクランク形状の第2中継リンク80が備えられ、この
第2中継リンク80と手動操作レバー77とが連接ロッ
ド81にて枢支連結され、第2中継リンク80の一方の
アーム80Aは揺動ブラケット58の上部に形成した切
欠凹部58Aに左右方向で遊びを有して係合されてい
る。
【0028】第2中継リンク80の他方のアーム80B
は、縦軸心廻りに揺動する連動リンク82の一端と第1
リンク83で連結され、連動リンク82の他端と送り爪
55を有する前側の支持杆56とが第2リンク84で連
結され、更に、第1リンク83の下方にてこれと重合し
て配置された第3リンク85で連動リンク82の一端と
送り爪55を有する後側の支持杆56とが連結され、前
記連動リンク82、第1〜3リンク83,84,85等
は対の送り爪55の開閉、すなわち、送り爪55を縦方
向で隣り合うポット部52の間の空隙54に進入・退出
するための開閉リンク機構を構成している。
【0029】従って、駆動ロッド65の押引動作で第1
中継リンク76を介して手動操作レバー77を支軸75
の軸心廻りで左右揺動運動に変換し、この運動が連接ロ
ッド81の押引運動を介して、揺動ブラケット58の切
欠凹部58Aに対する遊びの範囲内で、第2中継リンク
80の前後揺動運動に変換されることにより、開閉リン
ク機構82〜85を介して対の支持杆56が軸支部57
を支点に揺動されることによって、送り爪55が縦方向
で隣り合う空隙54に対して進入・退出される。
【0030】一方、揺動ブラケット58の切欠凹部58
Aに対する遊びの範囲以上に第2中継リンク80を前後
揺動運動させると、揺動ブラケット58は支軸60を支
点に上下揺動され、ここに、送り爪55が空隙54に進
入しているとき、揺動ブラケット58を下方に揺動する
ことにより、苗箱51は縦方向に1ピッチ送られ、その
後、送り爪55を空隙54より退出させて揺動ブラケッ
ト58を上方に揺動することにより、次回の縦送りの準
備姿勢となり、もって、苗箱51は縦方向に1ピッチづ
つ間欠送りされる。
【0031】なお、手動操作レバー77を人為的に操作
することにより、苗箱51は手動で1ピッチづつ縦送り
され、これは、苗箱51を挿入口49に装填して運転開
始する準備作業等のときに有用である。苗押出し機構4
0は、送り爪55等とともに中央案内レール43の弓形
空間内に配置されていて、中央案内レール43における
垂直案内部46の背後において、横一列の土付苗Bを横
送り手段41の苗受けトレイ71に突出するプッシャ8
6を備えている。
【0032】プッシャ86は図8、9で示す如くスライ
ダ87に櫛状に列設されていて、スライダ87は支持フ
レーム59の側壁より内方に突設されたスライドガイド
88上に、摺動自在に支持されている。スライダ87の
両端(前後)には、長孔89Aを有するブラケット89
が固定されていて、長孔89Aに嵌合する係合コマ90
Aを有する対の第2揺動リンク90が、支持フレーム5
9の前後壁にそれぞれ横軸90Bで枢支されている。
【0033】一方、押出し用駆動ロッド66の端部は、
横軸91Aを介して枢支された第1揺動リンク91の一
方のアームに枢支連結され、第1揺動リンク91の他方
のアームと第1揺動リンク90の下端とを連接リンク9
2で連結している。従って、駆動ロッド66の押引運動
は、第1揺動リンク91、連接リンク92を介して第2
揺動リンク90に伝達され、第2揺動リンク90の左右
揺動でスライダ87に伝わり、スライダ87がスライド
ガイド88上で直進往復運動することにより、プッシャ
86を介してポット部52の背後から横一列の土付苗B
を苗横送り機構41の苗受けトレイ71上に押出し、し
かる後、後退する。
【0034】なお、苗押出し機構40は、苗横送り機構
41が停止待機していてかつ苗箱縦送り手段39が停止
待機しているときに、プッシャ86を押出し方向に作動
させ、その後、退出する。苗横送り機構41で苗を横送
りしているとき、苗箱縦送り機構39が1ピッチだけ苗
箱を縦送りすることになる。また、苗横送り機構41は
1列の土付苗Bを苗受けトレイ71に受支えた状態か
ら、間欠的に1ピッチづつ横送りされて、その送出端に
おいて植付筒33に1個づつ落下供給する。この落下供
給を確実にするため、苗横送り機構41の送出端上方に
は、往復揺動する苗払い手段93が備えられている。
【0035】図1〜5において、前記苗横送り手段4
1、不良苗検出機構102、不良苗排除機構103につ
いて詳述する。前記苗横送り手段41は、エンドレスチ
ェーン70に多数個のブラケット110を固定し、この
ブラケット110に軸72を介して苗受けトレイ71を
支持すると共につる巻きバネ73を設けている。苗受け
トレイ71は土付苗Bを載置可能な側面視略L字状で、
その上面の中途には土付苗Bのブロック土bの位置を設
定する位置設定部111が棒材等で形成されている。
【0036】苗受けトレイ71はエンドレスチェーン7
0の間欠移動によりガイドレール95によって水平姿勢
に保持されながら植付筒33まで案内され、植付筒33
の位置でガイドレール95の下げ部95Aにより植付筒
33側に下向きになるように傾斜し、載置している土付
苗Bをブロック土b側から落下させる。ガイドレール9
5は板材又は棒材で形成され、エンドレスチェーン70
の全周に沿って配置され、全閉苗受けトレイ71を水平
姿勢又は傾斜姿勢で案内している。
【0037】不良苗検出機構102は植付筒33の1ピ
ッチ上手側の上方に配置された苗検出センサ104と、
これを上下動させる作動手段105と、全苗受けトレイ
71に設けた接触部材106とを有する。接触部材10
6は苗受けトレイ71の縦壁から立設した支持部112
に横軸113を介して枢支され、土付苗Bの茎葉aと接
触する接触部106Aと、この接触部106Aから交差
する方向に突出した感知部106Bとを有し、接触部1
06Aに茎葉aが接触すると感知部106Bは上向き
(図2に実線で示す検出姿勢)となり、土付苗Bに茎葉
aがないとき、感知部106Bは水平より下向き(図2
に1点鎖線で示す非検出姿勢)となるようになってい
る。
【0038】苗検出センサ104は長い検知片104A
を有するリミットスイッチ等で形成され、作動手段10
5はロータリソレノイド等で形成され、このロータリソ
レノイドの回動軸105Aに苗検出センサ104が取り
付けられ、接触部材106に対して検知片104Aの先
端が上下方向に動作するように回動する。作動手段10
5は苗横送り手段41と同期して作動し、苗検出センサ
104の検知片104Aを降下して、接触部材106が
茎葉a検出状態にあるときに感知部106Bに当接して
それを検出する。茎葉aが存在しないときには検知片1
04Aが降下しても感知部106Bと当接しないので、
苗検出センサ104は土付苗Bの不良を検出し、不良苗
排除機構103を作動させる。
【0039】不良苗排除機構103は、植付筒33の側
方に配置されロータリソレノイド115の回動軸115
Aに円弧状の押し上げ部材116を取り付けており、苗
検出センサ104が苗受けトレイ71上の土付苗Bの不
良を検出した後に作動して、1ピッチ移動してくる苗受
けトレイ71を下から支え、苗受けトレイ71が傾斜姿
勢になるのを阻止する。苗受けトレイ71が傾斜姿勢に
ならなければ、その上の苗無しブロック土b(不良苗)
は植付筒33に供給されることはなく、苗受けトレイ7
1が植付筒33を通り過ぎた時点で押し上げ部材116
から外れて傾斜姿勢になることにより、ブロック土bは
落下して排除される。
【0040】前記不良苗排除機構103は苗無しブロッ
ク土bが落下排除される位置にシュート状のガイド部材
117を有し、このガイド部材117はブロック土bを
畝A間の溝Cに落下案内するようになっており、ブロッ
ク土bはマルチフィルムDの押さえに利用される。尚、
前記不良苗排除機構103及び作動手段105等はステ
ー42に対して固定されている。
【0041】前記植付装置21は、苗検出センサ104
が苗無しブロック土b、茎葉未成育苗等の不良苗を検出
したとき、不良苗排除機構103を作動して、植付筒3
3の前に達した苗受けトレイ71の傾斜を阻止して、不
良苗が植付筒33へ入らずにガイド部材117へ落下す
るようにしていると共に、次に正常な土付苗Bが移動し
てくるまで、駆動輪14、マルチ穿孔装置22等への動
力伝達を切り、移植間隔が変更されないようになってい
る。
【0042】図10、11は不良苗検出機構102の第
1変形例を示しており、接触部材106は設けられてい
なく、苗検出センサ104の検知片104Aが直接的に
茎葉aと接触して、その存在の有無を検出するようにな
っており、苗検出センサ104の回動角度、即ち、検知
片104A先端の上下動範囲は前記実施例よりも大きく
する必要があるが、同様に茎葉aの検出ができ、製作費
が安価になる。尚、位置設定部111は苗受けトレイ7
1の上面に棒材を固着して形成されている。
【0043】図12は不良苗検出機構102の第2変形
例を示しており、苗検出センサ104は触覚センサが使
用され、検知片104Aはセンサ先端に平板を有し、接
触部材106を介して又は直接、茎葉aと当接する。図
13は不良苗検出機構102の第3変形例を示してお
り、苗検出センサ104は基部が軸119に枢支された
アーム120に取り付けられ、アーム120は偏心カム
121に当接していてその回転によって上下揺動可能で
あり、スプリング122(又は自重)によって偏心カム
121に当接するように付勢されている。
【0044】偏心カム121は駆動スプロケット68を
間欠駆動する動力を受けて又はそれと同期して作動する
モータにより駆動され、苗受けトレイ71が1ピッチ移
動する毎に1回転して苗検出センサ104を昇降し、検
知片104Aを接触部材106を介して又は直接、茎葉
aと当接させる。苗検出センサ104の検知片104A
は先端が曲がった平板、先端を環状にした線材等が使用
されている。
【0045】図14は不良苗検出機構102の第4変形
例を示しており、苗検出センサ104はボリュームセン
サが使用され、検知片104Aは直動形ソレノイド12
4により上下揺動可能になっていて、その先端にはピン
125を介して垂下板126が設けられ、この垂下板1
26が接触部材106を介して又は直接、茎葉aと当接
する。
【0046】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、種々変形することができる。例えば、前記実
施例及び第1〜4変形例では、作動手段105はロータ
リソレノイド、直動形ソレノイド124、偏心カム12
1及びスプリング122等で、苗検出センサ104を強
制上下動するように構成しているが、苗検出センサ10
4の降下は自重で行うことができ、持ち上げのみを作動
手段105で強制的に行うようにしても良く、ソレノイ
ド以外のアクチュエータを用いても良い。
【0047】また、苗検出センサ104を揺動により接
触部材106を介して又は直接、茎葉aと当接するよう
にしているが、垂直に上下動するように構成することも
できる。更に、苗検出センサ104としては圧力セン
サ、近接スイッチ等も使用でき、不良苗排除機構103
は、ロータリソレノイド115の回動軸115Aを前後
方向に向けるように配置しても良い。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、植付装置
21の上手側に下動することにより苗受けトレイ71上
の土付苗Bの茎葉aを検出する苗検出センサ104を配
置し、この苗検出センサ104を苗受けトレイ71の間
欠移動に同期して持ち上げる作動手段105を有するの
で、苗検出センサ104は土付苗Bの茎葉aを確実に検
出でき、しかも間欠移動する苗受けトレイ71と干渉す
ることがなく、正常な不良苗検出動作をすることができ
る。
【0049】また、各苗受けトレイ71に土付苗Bを載
置するときに茎葉aによって非検出姿勢から検出姿勢に
変更される接触部材106を設け、植付装置21の上手
側に下動することにより検出姿勢の接触部材106と当
接してそれが検出姿勢になっていることを検出する苗検
出センサ104を配置し、この苗検出センサ104を苗
受けトレイ71の間欠移動に同期して持ち上げる作動手
段105を有するので、土付苗Bの茎葉aの検出が更に
正確にできると共に、苗検出センサ104の昇降ストロ
ークを短くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部の斜視図である。
【図2】同要部の断面背面図である。
【図3】同要部の側面図である。
【図4】同苗押出し機構進出時の背面図である。
【図5】苗押出し機構後退時の背面図である。
【図6】移植機全体の側面図である。
【図7】同移植機全体の平面図である。
【図8】移植作業部の側面図である。
【図9】図4のX−X線断面図である。
【図10】不良苗検出機構の第1変形例を示す斜視図で
ある。
【図11】同背面図である。
【図12】不良苗検出機構の第2変形例を示す背面図で
ある。
【図13】不良苗検出機構の第3変形例を示す背面図で
ある。
【図14】不良苗検出機構の第4変形例を示す背面図で
ある。
【符号の説明】
1 移植機 11 移植作業部 17 主フレーム 20 苗箱装置 21 植付装置 22 マルチ穿孔装置 24 可動フレーム 39 苗箱縦送り機構 40 苗押出し機構 41 苗横送り機構 45 苗箱案内手段 102 不良苗検出機構 103 不良苗排除機構 104 苗検出センサ 105 作動手段 106 接触部材 A 畝 B 土付苗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉野 有司 兵庫県尼崎市浜1−1−1 株式会社クボ タ技術開発本部電子技術センター内 (72)発明者 渡部 裕嗣 兵庫県尼崎市浜1−1−1 株式会社クボ タ技術開発本部電子技術センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の苗受けトレイ(71)をエンドレ
    ス状に配置してこれを1ピッチづつ間欠移動し、この各
    苗受けトレイ(71)に土付苗(B)を載置しかつ所要
    位置で苗受けトレイ(71)から土付苗(B)を植付装
    置(21)に受け渡す移植機において、 植付装置(21)の上手側に下動することにより苗受け
    トレイ(71)上の土付苗(B)の茎葉(a)を検出す
    る苗検出センサ(104)を配置し、この苗検出センサ
    (104)を苗受けトレイ(71)の間欠移動に同期し
    て持ち上げる作動手段(105)を有することを特徴と
    する移植機の不良苗検出機構。
  2. 【請求項2】 多数の苗受けトレイ(71)をエンドレ
    ス状に配置してこれを1ピッチづつ間欠移動し、この各
    苗受けトレイ(71)に土付苗(B)を載置しかつ所要
    位置で苗受けトレイ(71)から土付苗(B)を植付装
    置(21)に受け渡す移植機において、 前記各苗受けトレイ(71)に土付苗(B)を載置する
    ときに茎葉(a)によって非検出姿勢から検出姿勢に変
    更される接触部材(106)を設け、植付装置(21)
    の上手側に下動することにより検出姿勢の接触部材(1
    06)と当接してそれが検出姿勢になっていることを検
    出する苗検出センサ(104)を配置し、この苗検出セ
    ンサ(104)を苗受けトレイ(71)の間欠移動に同
    期して持ち上げる作動手段(105)を有することを特
    徴とする移植機の不良苗検出機構。
JP20653793A 1993-08-20 1993-08-20 移植機の不良苗検出機構 Pending JPH0759414A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0910938A1 (en) * 1997-10-24 1999-04-28 Lännen Tehtaat Oy Method and device for improving the transplanting of seedlings

Cited By (3)

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US6080951A (en) * 1997-10-24 2000-06-27 Lannen Tehtaat Oy Method and device for improving the transplanting of seedlings
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