JPH0759318A - 周波数発電機 - Google Patents

周波数発電機

Info

Publication number
JPH0759318A
JPH0759318A JP21813493A JP21813493A JPH0759318A JP H0759318 A JPH0759318 A JP H0759318A JP 21813493 A JP21813493 A JP 21813493A JP 21813493 A JP21813493 A JP 21813493A JP H0759318 A JPH0759318 A JP H0759318A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
frequency generator
magnet
pattern
generator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21813493A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sakashita
広志 坂下
Atsushi Yamashita
淳 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP21813493A priority Critical patent/JPH0759318A/ja
Publication of JPH0759318A publication Critical patent/JPH0759318A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】出力電圧を増加させて正確な回転数検出を行う
ことができ、発電コイルパターンを単体で必要とする場
合でもこれを安価に得ることができる周波数発電機を得
る。 【構成】移動方向に複数の磁極を有する発電用マグネッ
ト4、このマグネット4に対向配置された発電コイル1
を有する周波数発電機。発電コイル1を、導電板の打ち
抜き又は導電線の折り曲げにより形成した。発電コイル
1は2層に形成してもよく、さらに2層の発電コイルを
相互に位相を異ならせて形成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばモータに組み込
まれる周波数発電機に関するもので、特にその発電コイ
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】図16ないし図19は、周波数発電機を
有する従来のブラシレスモータの例を示す。図16ない
し図19において、ブラシレスモータはステータ組75
とロータ組80を有する。ステータ組75は、ステータ
コア77と、このステータコア77に形成された複数の
突極に巻回されたステータ巻線78とを有し、コアホル
ダー76の介在のもとにねじ等の結合部材79によって
ステータコア77がステータ基板61に固定されてい
る。ステータ基板61とステータコア77の内周縁部と
の間で軸受ホルダ70のフランジ部が挾み込まれること
により軸受ホルダ70が固定されている。軸受ホルダ7
0の内周側には軸受72が嵌められ、軸受72によって
軸73が回転自在に支持されている。軸73に上記ロー
タ組80が一体に結合されている。
【0003】上記ステータ基板61は、図19に示すよ
うに、鉄板等からなる基体62と、この基体62の一面
を覆う絶縁層63と、この絶縁層63の上に銅箔等で所
定のパターンに形成された導体層64と、この導体層6
4及び絶縁層63を覆うレジスト層65とを有してな
る。導体層63にはステータ巻線78が接続され、導体
層63を通じてステータ巻線78に通電することによ
り、ステータコア77の各突極とロータ組80の駆動マ
グネット82との電磁作用により回転トルクが発生し、
ロータ組80が回転駆動される。
【0004】また、図18に示すように、導体層64に
は駆動マグネット82と対向する位置に回路パターンの
一部として発電コイルパターン7がジグザグ状に蛇行す
るように引き回されて形成されている。駆動マグネット
82は、発電コイルパターン7との対向面に駆動用着磁
とは異なった発電用着磁がなされて発電用マグネットを
兼ねている。あるいは駆動マグネット82の端面に発電
用マグネットが固着されている。従って、ロータ組80
が回転すると、発電用マグネットから出る磁束が発電コ
イルパターン7を横切ることで、発電コイルパターン7
が回転速度に応じた周波数の交流電圧を出力する。この
交流電圧を利用してブラシレスモータの回転速度を検出
することができる。
【0005】上記発電コイルパターン7を含むステータ
基板61は、一般に次のような手順で作られる。基体
62に絶縁層63を圧着あるいは塗装等によって形成す
る。絶縁層63の全面に金属箔の圧着あるいはめっき
等により導体層64を形成する。エッチング加工によ
り導体層64を所定の回路パターンに成形する。必要
に応じ孔あけ等の2次加工を行う。
【0006】図14、図15は、上記発電コイルパター
ン7のそれぞれ異なる例を示す。図14の例は、引き回
し初めfsからジグザグ状に蛇行するように引き回さ
れ、略一周して引き終わりfeに至る例である。図15
の例は、引き回し初めfsからジグザグ状に第1のパタ
ーンが引き回され、第1のパターンが略一周し折り返さ
れて第2のパターンが引き回されたもので、第2のパタ
ーンは第1のパターンの凹凸を補完するように互いに入
り組ませて逆周りに引き回され、引き回し初めfsに隣
接する引き終わりfeに至る例である。図15に示す例
は実開昭61−41426号公報記載の例と実質同一で
あり、第1のパターンと第2のパターンとの磁気外乱に
よる磁気的ノイズが相殺され解消される利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の周
波数発電機によれば、前述のように、発電コイルパター
ンは電気回路パターンの一部として回路基板の製造法に
従って製造されるため、次のような問題点がある。 発電コイルパターンは他の回路パターンと同一平面上
にあり、他の電気回路パターンが通る位置には発電コイ
ルパターンを形成することができない。従って、発電用
マグネットの全周にわたって発電コイルパターンを形成
することができず、周波数発電出力が低下する。 発電コイルパターンを他の電気回路パターンと同時に
製造する場合はよいが、例えばモータ本体を共通化した
上で、周波数発電機付きのモータと周波数発電機なしの
モータを得るために発電コイルパターンを単体で用意し
ようとすると、単体の発電コイルパターンを製造するた
めに改めて回路パターン製造工程を経る必要があり、製
造工程が長く、コスト高である。 図15に示すようなパターンによれば、前述のように
磁気的ノイズが解消される利点があるが、発電コイルパ
ターンの有効面積が減少し、出力電圧が不足しがちであ
る。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、出力電圧を増加させる
ことにより正確な回転数検出を行うことができ、発電コ
イルパターンを単体で必要とする場合でもこれを安価に
得ることができる周波数発電機を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、移動方向に複数の磁極を有する発電用マグ
ネットと、蛇行するように引き回されて上記マグネット
に対向配置された発電コイルとでなる周波数発電機にお
いて、上記コイルを導電板の打ち抜きにより形成した。
上記コイルは導電線の折り曲げにより形成してもよい。
上記コイルは2層に形成してもよく、さらに2層のコイ
ルの位相を相互にずらしてもよい。
【0010】
【作用】導電板の打ち抜きにより、あるいは導電線の折
り曲げにより発電コイルが単独で形成される。単独の発
電コイルは回路基板上に絶縁層を介して配置することが
でき、回路基板に形成された回路パターンを避けて形成
する必要がなく、発電用マグネットとの対向面の全周に
発電コイルを形成することができる。発電コイルを2層
に形成すれば、出力電圧が略2倍になる。2層のコイル
の位相を相互にずらせば、出力電圧の周波数が高くな
り、あるいは一定周期で突出した出力電圧が得られる。
【0011】
【実施例】以下、図1ないし図13を参照しながら本発
明にかかる周波数発電機の実施例について説明する。図
1において、基体3はプレス加工等によって所望の形状
に形成されている。基体3の材質は鉄などの磁性材料が
望ましいが、フェノール樹脂、ナイロン樹脂などの非磁
性材料であってもよい。基体3の上面には絶縁層2が設
けられている。基体3にはまた、上記絶縁層2を介して
発電コイル1が固定されている。発電コイル1は、例え
ば銅合金等の導電金属からなる薄板をプレス加工により
所望の形状に打ち抜き、また導電金属線を折り曲げて製
造したものである。発電コイル1には発電用マグネット
4の着磁面4aが僅かな間隙をおいて対向配置されてい
る。発電用マグネット4はその移動方向すなわち回転方
向に一定間隔で複数の磁極を有する。発電用マグネット
4は単独のマグネットであってもよいし、モータの駆動
マグネットと兼用し、駆動マグネットの端部に発電用マ
グネットとしての着磁部を形成したものでもよい。絶縁
層2は例えば粘着テープとし、この粘着テープで発電コ
イル1を基体3に固定してもよいし、熱可塑性の樹脂シ
ートとし、加熱による溶融、再硬化により発電コイル1
を基体3に固定してもよく、他の材質を用いてもよい。
また、絶縁性ビスで発電コイル1を基体3に固定すると
いうように、任意の固定手段を採用して差し支えない。
【0012】上記発電コイル1の各種製造方法の例を図
2に示す。図2においてAの例は、帯状の導電金属板1
1をプレスによって打ち抜き、ジグザグ状に蛇行する導
電体がリング状に形成されてなる発電コイル1を直接得
る方法である。Bの例は、幅の狭い帯状の導電金属板1
2を両側縁部から交互に切り欠くように打ち抜いてジグ
ザグ状(全体としては直線状)の導電体13とし、これ
をプレス等により所定の長さに切断して単位導電体16
とし、これをリング状に整形して発電コイル1とする方
法である。Bの例によれば、Aの例に比べて材料の無駄
がない。Cの例は、外周の一定間隔の突起が互いに噛み
合う歯車状の整形ドラム対17,17を用いて、導電金
属線14をジグザグ状(全体としては直線状)の導電体
15に折り曲げ、これをプレス等により所定の長さに切
断して単位導電体16とし、これをリング状に整形して
発電コイル1とする方法である。Cの例によれば、Bの
例に比べてさらに材料の無駄がない。
【0013】上記製法B,Cについて、導電体13,1
5をリング状に整形したあと所定長さに切断してもよ
い。製法Aの導電金属板11には、片面に前記絶縁層2
が圧着等によって固定されていてもよい。製法Cの導電
金属線14は、断面四角形の角線であってもよいし、断
面円形の丸線であってもよい。導電金属線14は、絶縁
皮膜を外周にコーティングした皮膜線であってもよい。
また、上記絶縁皮膜の外周にさらに熱溶融剤又は薬品溶
融剤をコーティングしたいわゆる自己溶着線であっても
よい。自己溶着線を用いた発電コイル1の場合、図1の
例における絶縁層2を省略し、基体3又は後述のステー
タ基板に直接発電コイル1を接着固定することもでき
る。
【0014】以上説明した実施例によれば、周波数発電
機の発電コイル1を、導電板の打ち抜きにより、あるい
は導電線の折り曲げにより形成したため、発電コイル1
が剛性を有していて、それ自体単独で所定の形状を維持
することができる。そのため、回路基板の回路パターン
形成面に制限されることなく単独で全周にわたり配置す
ることができ、出力電圧の低下がなく、出力電圧の大き
い周波数発電機を得ることができる。また、例えばモー
タ本体を共通化した上で、周波数発電機付きのモータと
周波数発電機なしのモータを得るために発電コイルを単
体で用意しようとする場合に、単体の発電コイルを容易
に得ることができ、製造コストとの低減を図ることがで
きる。
【0015】次に、図3に示す実施例について説明す
る。この実施例は、図1に示す実施例における基体3を
前記従来例におけるステータ基板61に置き換えたもの
であり、このステータ基板61の上に絶縁層2を介して
発電コイル1を配置したものである。発電コイル1は、
前記実施例と同様に導電板の打ち抜き又は導電線の折り
曲げによって形成され、発電用マグネット4の着磁面4
aに僅かな間隙をおいて対向している。ステータ基板6
1は前記従来例と同様に、基体62と、この基体62の
一面を覆う絶縁層63と、この絶縁層63の上に所定の
パターンに形成された導体層64と、この導体層64及
び絶縁層63を覆うレジスト層65とを有してなる。
【0016】図3に示す実施例によれば、発電コイル1
はステータ基板61とは独立に形成されてステータ基板
61上に配置されるため、図1の実施例と同様の作用効
果を奏する。また、従来、ステータ基板61の発電コイ
ルパターンが形成されていた部分に他の電気回路パター
ンを配置することができるため、モータの小型化を図る
ことができる。
【0017】次に、図4に示す実施例について説明す
る。これまで説明してきたとおり、本発明の周波数発電
機に用いられる発電コイルは、導電板の打ち抜き又は導
電線の折り曲げによって形成されるため、剛性を有し、
一旦所定の形状に整形されるとその後その形状を維持す
る。そこで、図4(a)(b)に示すように、発電コイ
ル1の内周側と外周側をプレスにより直角に折り曲げて
延出部1aを形成する。こうすれば、発電コイル1の本
体部分に発電用マグネット4の着磁面4aが対向すると
共に、上記マグネット4の内周面と外周面にそれぞれ発
電コイル1の上記延出部1a,1aが若干の間隙をおい
て対向する。発電コイル1が上記着磁面4aにのみ面対
向しているものとすれば、上記マグネット4の内周面と
外周面から発生する磁束は発電に寄与しないが、図4に
示す実施例によれば、上記マグネット4の内周面と外周
面から発生する磁束も上記延出部1a,1aによって発
電に寄与するため、周波数発電機の出力電圧が高くなる
利点がある。
【0018】次に、図5に示す実施例について説明す
る。図5に示す実施例の基体の断面構成は図3に示す実
施例の基体61の断面構成と同様になっている。ただ
し、基体の導体層の一部に、図16ないし図19及び図
14について説明した従来例と同様の構造で、かつ、同
様のパターンで、発電コイルパターン7が形成されてい
る。このような構成の上記基体上には絶縁層を介して導
電板の打ち抜きあるいは導電線の折り曲げでなる発電コ
イル1が固定されている。発電コイルパターン7と発電
コイル1は同一周期のジグザグ状で、かつ、同一位相で
重なっており、発電用マグネットと対向している。
【0019】発電コイルパターン7は引き回し初めf1
sから図において時計周りに約1周して引き終わりf1
eに至っている。同様に、発電コイル1は引き回し初め
2sから時計周りに約1周して引き終わりf2eに至っ
ている。発電コイルパターン7の引き終わりf1eと発
電コイル1の引き回し初めf2sは半田10で接続され
ることにより発電コイルパターン7と発電コイル1とが
直列に接続され、発電コイルパターン7の引き回し初め
1sと発電コイル1の引き終わりf2eとの間に周波数
信号が発生するようになっている。
【0020】図5に示す実施例によれば、2個の周波数
発電機の出力を加えたのと実質的に同一であり、モータ
を大型化したり、発電用マグネットを高価で強力なもの
に変更するといった方法をとることなく、出力電圧を約
2倍に高めることができる。
【0021】図6に示す実施例は、図5に示す実施例に
おける発電コイルパターン7と発電コイル1の位相をず
らすと共に相互の接続を異ならせたものである。すなわ
ち、発電コイルパターン7と発電コイル1は略180°
の位相ずれがあり、発電コイルパターン7と発電コイル
1の引き回し初めf1s,f2sが半田10で接続されて
発電コイルパターン7と発電コイル1が直列に接続さ
れ、発電コイルパターン7の引き終わりf1eと発電コ
イル1の引き終わりf2eとの間から周波数信号を取り
だすようになっている。
【0022】図6に示す実施例によれば、図5の実施例
と同様に、出力電圧を約2倍に向上させることができる
と共に、図15に示す従来例と同様に、外乱磁気ノイズ
の影響を回避することができ、外乱磁気ノイズによる周
波数発電機出力のS/N比の悪化を防止することができ
る。
【0023】図7に示す実施例は、図5に示す実施例に
おける発電コイルパターン7と発電コイル1相互の位相
と接続をさらに異ならせたものである。すなわち、発電
コイルパターン7と発電コイル1は位相を略90°ずら
して重ねられており、発電コイルパターン7の引き回し
初めf1sと引き終わりf1eとの間、発電コイル1の引
き回し初めf2sと引き終わりf2eとの間からそれぞれ
周波数信号を取りだすようになっている。
【0024】図7に示す実施例において、発電コイルパ
ターン7と発電コイル1に対して発電用マグネットが相
対回転すると、図8に示すように発電コイルパターン7
から交流電圧F1が得られ、発電コイル1から交流信号
2が得られる。これら交流信号F1,F2は90°の位
相差を有している。従って、交流信号F1,F2の位相の
ずれを利用してロータの回転方向を容易に検出すること
ができる。また、交流信号F1,F2を積算することによ
り図8にF3で示すように2倍の周波数の交流信号を得
ることができ、この交流信号F3を利用してより精密な
回転数制御を行うことができる。
【0025】これまで説明してきた実施例は、発電コイ
ルをあらかじめジグザグ状に整形してこれを基体あるい
はステータ基板に絶縁層を介して固定していたが、断面
円形あるいは角形の導電線を基体にジグザグ状に配線し
ながら発電コイルを形成してもよい。図9ないし図13
はその各種実施例を示す。
【0026】図9に示す実施例は、リング状の合成樹脂
成形品からなるボビン22の一面側の内周縁部と外周縁
部に同数の突起23を一定間隔で設け、断面円形の導電
線21を内周側の突起23と外周側の突起23に交互に
順にジグザグ状に掛けることにより発電コイル20を形
成したものである。絶縁材からなるボビン22は図9
(c)に示すように基体3に接着又は溶着等の適宜の手
段で固定されている。導電線21は例えば外周が被覆さ
れた銅線などを用いることができるし、被覆なしの銅線
などでもよい。また、アルミその他の材質であってもよ
い。導電線21の配線は、ボビン22の基体3への固定
前であっても、固定後であってもよい。この実施例によ
れば、導電線21の材料の無駄はほとんどない。
【0027】図10に示す実施例は、コイルボビン22
の一面側に、幅が導電線21の外径と略同じの導電線嵌
入溝24をジグザグ状に形成し、この溝24に沿って断
面円形の導電線21を埋め込みながら配線し、ジグザグ
状の発電コイルを形成したものである。ボビン22は基
体3に固定される。導電線21の配線はボビン22の基
体3への固定前に行っても固定後に行っても差し支えな
い。
【0028】図11に示す実施例は、図10に示す実施
例の変形例で、ボビン22の導電線嵌入溝24を深く
し、この溝24に沿って断面円形の導電線21を複数周
回重ねて埋め込んだものである。この実施例によれば、
周波数発電機の出力電圧がさらに向上する。
【0029】図12に示す実施例は、図10の実施例の
ようにボビン22の導電線嵌入溝24を深くし、この溝
24に沿って断面四角形の平角線25を埋め込んだもの
である。平角線25は段面積が大きく単位長さの電気抵
抗が小さくなるため、周波数発電機の出力電圧が向上す
る利点がある。
【0030】図9ないし図12に示す実施例のように、
コイルボビンを用いたものによれば、このコイルボビン
を直接基体又はステータ基板上に固定することができ、
改めて絶縁層を設ける必要はない。
【0031】図13に示す実施例は、磁性材よりなる平
板状の基体28に、大小の同心円上に交互に複数の導電
線係止部27をプレスによる切り曲げで形成し、導電線
21を内周側の係止部27と外周側の係止部27に交互
に係止させながらジグザグ状に引き回すことにより発電
コイル26を形成したものである。基体28には必要に
応じて絶縁コーティングを施す。また、導電線21は絶
縁コーティングを施したものを用いてもよい。
【0032】なお、本発明にかかる周波数発電機はブラ
シ付モータの周波数発電機として用いることも可能であ
る。第1、第2の発電コイルを有する場合、第1、第2
の発電コイルのジグザグのピッチを相互に異ならせて出
力信号の周波数を異ならせてもよい。こうすれば、出力
信号を合成することによって一定周期で出力が突出する
部分があるので、これを回転位置信号あるいはインデッ
クス信号などとして利用することができる。また、本発
明における発電コイルは立体的に成形することが可能な
ため、発電コイルと発電用マグネットを周方向に対向さ
せることもできる。
【0033】
【発明の効果】請求項1及び2記載の発明によれば、発
電コイルを導電板の打ち抜きにより、又は導電線の折り
曲げにより形成したため、発電コイルが剛性を有し、そ
れ自体単独で所定の形状を維持することができる。その
ため、回路基板の回路パターン形成面に制限されること
なく単独で全周にわたり配置することができ、出力電圧
の低下がなく、出力電圧の大きい周波数発電機を得るこ
とができる。また、例えばモータ本体を共通化した上
で、周波数発電機付きのモータと周波数発電機なしのモ
ータを得るために発電コイルを単体で用意しようとする
場合に、単体の発電コイルを容易に得ることができ、製
造コストとの低減を図ることができる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、発電コイル
を2層に形成したため、出力電圧を約2倍に高めること
ができる。
【0035】請求項4記載の発明によれば、発電コイル
を2層に形成しかつ相互に位相をずらしたため、外乱磁
気ノイズの影響を回避したり、各発電コイルの出力を合
成して回転位置検出に利用したりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる周波数発電機の実施例を示す側
面断面図。
【図2】本発明に用いる発電コイルの各種製法を示す工
程図。
【図3】本発明にかかる周波数発電機の別の実施例を示
す側面断面図。
【図4】本発明にかかる周波数発電機のさらに別の実施
例を示す側面断面図及び斜視図。
【図5】本発明にかかる周波数発電機のさらに別の実施
例を示す平面図。
【図6】本発明にかかる周波数発電機のさらに別の実施
例を示す平面図。
【図7】本発明にかかる周波数発電機のさらに別の実施
例を示す平面図。
【図8】同上実施例の各発電コイルの出力波形及びその
合成波形を示す波形図。
【図9】本発明にかかる周波数発電機のさらに別の実施
例を示す平面図及び断面図。
【図10】本発明にかかる周波数発電機のさらに別の実
施例を示す平面図及び断面図。
【図11】本発明にかかる周波数発電機のさらに別の実
施例を示す断面図。
【図12】本発明にかかる周波数発電機のさらに別の実
施例を示す断面図。
【図13】本発明にかかる周波数発電機のさらに別の実
施例を示す正面図及び側面断面図。
【図14】従来の周波数発電機における発電コイルパタ
ーンの例を示す平面図。
【図15】従来の周波数発電機における発電コイルパタ
ーンの別の例を示す平面図。
【図16】従来の周波数発電機の例を一部切り欠いて示
す平面図。
【図17】同上一部断面正面図。
【図18】同上従来例中のステータ基板の一部を示す平
面図。
【図19】同上従来例の一部断面正面図。
【符号の説明】
1 発電コイル 4 発電用マグネット 11 導電板 12 導電板 14 導電線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動方向に複数の磁極を有する発電用マ
    グネットと、蛇行するように引き回されて上記マグネッ
    トに対向配置された発電コイルとでなる周波数発電機に
    おいて、 上記コイルは導電板の打ち抜きにより形成されているこ
    とを特徴とする周波数発電機。
  2. 【請求項2】 移動方向に複数の磁極を有する発電用マ
    グネットと、蛇行するように引き回されて上記マグネッ
    トに対向配置された発電コイルとでなる周波数発電機に
    おいて、 上記コイルは導電線の折り曲げにより形成されているこ
    とを特徴とする周波数発電機。
  3. 【請求項3】 発電コイルは2層に形成されている請求
    項1又は2記載の周波数発電機。
  4. 【請求項4】 2層の発電コイルは相互に位相がずれて
    いる請求項3記載の周波数発電機。
JP21813493A 1993-08-09 1993-08-09 周波数発電機 Pending JPH0759318A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21813493A JPH0759318A (ja) 1993-08-09 1993-08-09 周波数発電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21813493A JPH0759318A (ja) 1993-08-09 1993-08-09 周波数発電機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0759318A true JPH0759318A (ja) 1995-03-03

Family

ID=16715176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21813493A Pending JPH0759318A (ja) 1993-08-09 1993-08-09 周波数発電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0759318A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025310A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Cherry Gmbh 誘導性の回転数および回転方向検出装置
JP2010142035A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Honda Motor Co Ltd アキシャルギャップ型回転電機のステータコイル
JP2010161928A (ja) * 2010-04-26 2010-07-22 Honda Motor Co Ltd アキシャルギャップ型回転電機のステータコイル
KR20160054477A (ko) * 2013-09-13 2016-05-16 야사 모터스 리미티드 폴-피스 본딩
JP2016536968A (ja) * 2013-09-13 2016-11-24 ワイエーエスエー モータース リミテッド 固定子極板のオーバーモールディング

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025310A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Cherry Gmbh 誘導性の回転数および回転方向検出装置
JP2010142035A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Honda Motor Co Ltd アキシャルギャップ型回転電機のステータコイル
JP2010161928A (ja) * 2010-04-26 2010-07-22 Honda Motor Co Ltd アキシャルギャップ型回転電機のステータコイル
KR20160054477A (ko) * 2013-09-13 2016-05-16 야사 모터스 리미티드 폴-피스 본딩
JP2016530870A (ja) * 2013-09-13 2016-09-29 ワイエーエスエー モータース リミテッド ポールピースの結合
JP2016536968A (ja) * 2013-09-13 2016-11-24 ワイエーエスエー モータース リミテッド 固定子極板のオーバーモールディング

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4594524A (en) Coreless-brushless motor
US7081697B2 (en) Dynamoelectric machine stator core with mini caps
JP3897122B2 (ja) モータ
JP3288980B2 (ja) 積層コア
JPH09191623A (ja) アキシャルエアギャップ・ブラシなし電動モータ
WO1993001644A1 (en) Flat coreless dc motor
JPH0828955B2 (ja) 電子式整流付無整流子直流モータ
JP4254152B2 (ja) Acモータの固定子
KR880002519B1 (ko) 다층코일 및 그 권선(卷線)방법
JPH03503835A (ja) 電気的に整流される同期モータの駆動装置
JP3662994B2 (ja) 多相多極機
US4546282A (en) Magnetizable core for accommodating electrical conductors in an electrical machine, and a method of manufacturing such a core
JPH0759318A (ja) 周波数発電機
JP2010004635A (ja) 界磁子及びその製造方法並びに回転電機
JPS6019496Y2 (ja) 回転電機の電機子
JPH0373224B2 (ja)
JPH08163835A (ja) ディスク型回転機用巻きコアの製造方法とその回転機コア
EP0152508B1 (en) Coreless-brushless motor
JP4771278B2 (ja) 永久磁石形電動機およびその製造方法
JPH0750866Y2 (ja) ブラシレスモータ用ステータ
WO1986003899A1 (en) Synchronous motor
JP2005176463A (ja) モータ
JPH0419958Y2 (ja)
JPH0340586B2 (ja)
JPS6185807A (ja) コイルの製造方法