JPH0759186A - 音響信号の線形歪補償方法及びその装置 - Google Patents
音響信号の線形歪補償方法及びその装置Info
- Publication number
- JPH0759186A JPH0759186A JP6147669A JP14766994A JPH0759186A JP H0759186 A JPH0759186 A JP H0759186A JP 6147669 A JP6147669 A JP 6147669A JP 14766994 A JP14766994 A JP 14766994A JP H0759186 A JPH0759186 A JP H0759186A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency
- band
- filter
- signal
- acoustic signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R3/00—Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
- H04R3/04—Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for correcting frequency response
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03G—CONTROL OF AMPLIFICATION
- H03G5/00—Tone control or bandwidth control in amplifiers
- H03G5/005—Tone control or bandwidth control in amplifiers of digital signals
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03G—CONTROL OF AMPLIFICATION
- H03G5/00—Tone control or bandwidth control in amplifiers
- H03G5/16—Automatic control
- H03G5/165—Equalizers; Volume or gain control in limited frequency bands
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
Abstract
線形歪を人間の聴覚特性を鑑みて、フィルタのタップ数
を減らしながら人間の耳で区分しにくい程まで音響信号
の歪を補償する線形歪補償方法及びその装置を提供す
る。 【構成】 可聴周波数帯域中の低周波領域の分解能を高
め、高周波領域では相対的に分解能を低める。そして、
バルクスケールを用いて帯域分割してフィルタ係数を決
定する。低域通過フィルタを通過しない全体可聴周波数
帯域の音響信号は第1フィルタ部30により歪補償され
る。低域通過フィルタを通過して得られる分割帯域の音
響信号は、第2フィルタ部40により全体可聴周波数帯
域の信号歪補償で補償できなかった歪部分を取り除ける
ようフィルタリングされた後、全体可聴周波数帯域の歪
補償された音響信号に加算される。第1フィルタ部30
により歪補償された音響信号は、第2フィルタ部40か
ら出力される信号により残された信号歪部分が取り除か
れる。
Description
法及びその装置に係り、特にスピーカシステムにおいて
発生する音響信号の線形歪を人間の視覚特性を鑑みて補
償する方法及びその装置に関するものである。本発明及
び1992年8月22日付けにて韓国に出願された特許
出願第92−15114号では、可聴周波数帯域を後述
するバルクスケール(Bark Scale)を用いて帯域分割す
る。しかし、前記の出願は周波数帯域分割のために帯域
フィルタを使うが、本発明は低域通過フィルタを用いて
可聴周波数帯域を多数の副帯域に分割し、各副帯域に対
する線形歪補償を行う。
歪は、音の音色を左右する。理想的なスピーカシステム
の場合には、音圧/周波数特性が平坦になる。しかし、
種々の原因により音響信号に歪が生ずれば、音圧/周波
数特性が歪んで音の音色が変わる。
償して平坦な音圧/周波数特性を得るための先行技術と
しては、1989年12月19日付けにて特許を受けた
タカシなどのアメリカ特許4,888,811号があ
る。このタカシなどの特許は、振幅/周波数特性と位相
/周波数特性とに見られる歪を補償するための技術を開
示する。入力される音響信号は、高域周波数,中間周波
数及び低域周波数に帯域分割される。そして、音圧/周
波数特性情報と位相/周波数特性情報とにより決定され
る衝撃応答係数により、平坦な音圧/周波数特性と線形
的な位相/周波数特性とが得られる。
行技術としては、1989年12月19日付けにて特許
を受けたイシカワなどのアメリカ特許4,888,80
8号がある。イシカワなどの特許は、独立に成り立つ振
幅/周波数特性と位相/周波数特性とに基づき、FIR
フィルタを通過するデジタル音響信号の位相及び振幅を
訂正する。特に、イシカワなどの特許は、多数の帯域通
過フィルタに対して計算されたフィルタリング係数を用
いて音響信号をフィルタリングする技術を開示する。
しようとする周波数領域に対して一定の周波数分解能を
与える。ところが、補償しようとする全領域に一定の分
解能を与える場合、低周波領域における線形歪補償のた
めにフィルタのタップ(tap)数を増加させれば、高
周波領域の線形歪補償のためのフィルタのタップ数も増
加する。
のみ信号等化を行う先行技術は、1990年1月25日
付けにて国際出願公開されたNelsonなどの国際公開番号
WO90/00,851号に開示されている。この明細
書によれば、低域または中間音響周波数帯域の音響信号
が信号等化され、全体音響周波数帯域の信号に加算され
る。そして、低域通過フィルタを通過した信号のみから
スピーカにより再生される信号と低域通過フィルタを通
過した信号との差により等化される。従って、信号歪の
補償のためのフィルタのタップ数が減少できるのみなら
ず、聴取場所に対する最適の漏話(crosstalk) 抑圧及び
等化が得られる。
目的は、聴覚特性により人間が敏感に感じる周波数領域
に対するフィルタの周波数分解能を、相対的に少なく感
じる周波数領域に対するフィルタの周波数分解能より高
く設定することにより、フィルタのタップ数を減らしな
がらも人間の聴覚特性に適合して音響信号の歪が補償で
きる線形歪補償方法を提供することにある。
た線形歪補償装置を提供することにある。
は、スピーカシステムから発生する音響信号の歪を補償
する線形歪補償方法であって、人間の聴覚的分解能によ
るバルクスケールと周波数スケールとの関係を用いて、
可聴周波数帯域と該可聴周波数帯域より最大周波数が低
い少なくとも1つの副帯域とに対して、周波数分解能を
相異に設定する分解能設定段階と、前記可聴周波数帯域
に対応する第1の周波数分解能に基づき、前記可聴周波
数帯域の音響信号に発生した信号歪を補償するための第
1フィルタリング段階と、前記第1副帯域に対応する第
2の周波数分解能に基づき、第1副帯域の音響信号に発
生した信号歪を補償するための第2フィルタリング段階
と、前記第1及び第2フィルタリング段階によりフィル
タリングされた音響信号を加算する加算段階とを含むこ
とを特徴とする線形歪補償方法により達成される。
階は、該当周波数分解能に基づき対応周波数帯域を等し
い間隔に分割する段階と、分割された各位置に対応する
FIRフィルタ係数を計算する段階と、前記計算された
フィルタ係数に基づき該当周波数帯域の音響信号を等化
させる段階とを含む。また、前記第2フィルタリング段
階は、前記第1の周波数分解能より周波数分解能が高い
第2の周波数分解能に基づき前記第1副帯域の音響信号
を等化する。また、前記第2フィルタリング段階は、可
聴周波数帯域の音響信号を印加されて、第1副帯域の音
響信号を抽出する第1低域通過フィルタリング段階と、
前記低域通過フィルタリングされた第1副帯域の音響信
号を第1デシメーション比率でデシメーションして信号
のサンプリング周波数を低めるための第1デシメーショ
ン段階と、前記サンプリング周波数が低くなった音響信
号を、前記第2周波数分解能と前記第1デシメーション
比率とに基づき計算されるFIRフィルタ係数により等
化させる第1FIRフィルタリング段階と、前記第1F
IRフィルタの出力信号を前記第1デシメーション比率
の逆比率で補間して出力する第1補間段階とを含む。
い第2副帯域の音響信号に発生された信号歪を補償する
ための第3フィルタリング段階を備える。ここで、前記
第3フィルタリング段階は、前記第2の周波数分解能よ
り周波数分解能が高い第3の周波数分解能に基づき前記
第2副帯域の音響信号を等化させる。また、前記第3フ
ィルタリング段階は、可聴周波数帯域の音響信号を印加
されて、第2副帯域の音響信号を抽出する第3低域通過
フィルタリング段階と、前記低域通過フィルタリングさ
れた第2副帯域の音響信号を第1デシメーション比率よ
り大きい第2デシメーション比率でデシメーションし
て、信号のサンプリング周波数を低めるための第2デシ
メーション段階と、前記サンプリング周波数が低くなっ
た音響信号を、前記第3の周波数分解能と前記第2デシ
メーション比率とに基づき計算されるFIRフィルタ係
数により等化される第2FIRフィルタリング段階と、
前記第2FIRフィルタリング段階の出力信号を前記第
2デシメーション比率で補間して出力する第2補間段階
とを含む。
ステムから発生される音響信号の歪を補償する線形歪補
償装置であって、可聴周波数帯域の音響信号を印加され
て、所定の第1の周波数分解能に基づき信号歪を補償す
る第1フィルタ手段と、前記可聴周波数帯域の音響信号
を印加されて、前記可聴周波数帯域より最大周波数が低
い第1副帯域の音響信号を抽出し、前記第1の周波数分
解能より分解能が高い第2の周波数分解能に基づき第1
副帯域の音響信号を歪補償するための第2フィルタ手段
と、前記第1及び第2フィルタ手段の出力信号を加算す
るための加算器とを含むことを特徴とする線形歪補償装
置により達成される。
は、バルクスケール上で等しい間隔に分割される値に対
応する周波数値を該当帯域の最大周波数と定め、各帯域
に対する周波数分解能によりフィルタ係数を設定する。
また、前記第1フィルタ手段はFIRフィルタからな
る。また、前記第2フィルタ手段は、前記第1副帯域の
音響信号を抽出するための第1低域通過フィルタと、前
記第1低域通過フィルタの出力信号を、周波数領域で第
1デシメーション比率でデシメーションする第1デシメ
ータと、前記第1デシメータによりサンプリング周波数
が低くなった音響信号を、前記第2の周波数分解能及び
前記第1デシメーション比率とに基づき計算されるフィ
ルタ係数によりフィルタリングする第1FIRフィルタ
と、前記第1FIRフィルタの出力信号を印加されて、
前記第1デシメーション比率の逆比率で補間して前記加
算器に出力する第1補間器とを含む。また、前記第2フ
ィルタ手段は、前記第1フィルタ手段の出力信号と前記
第1補間器の出力信号との信号遅延を補償するための遅
延器を更に備える。また、前記第2フィルタ手段は、前
記第1補間器の出力信号からノイズを取り除くための第
2低域通過フィルタを更に備える。
い第2副帯域の音響信号を印加されて、前記第2の周波
数分解能より分解能が高い第3の周波数分解能に基づき
信号歪を補償して前記加算器に出力する第3フィルタ手
段を備える。ここで、前記第3フィルタ手段は、前記第
2副帯域の音響信号を抽出するための第3低域通過フィ
ルタと、前記第3低域フィルタの出力信号を印加され
て、周波数領域で前記第1デシメーション比率より大き
い第2デシメーション比率でデシメーションする第2デ
シメータと、前記第2デシメータよりサンプリング周波
数が低くなった音響信号を、前記第3の周波数分解能と
前記第2デシメーション比率とにより計算されるフィル
タ係数によりフィルタリングする第2FIRフィルタ
と、前記第2FIRフィルタの出力信号を印加されて、
前記第2デシメーション比率の逆比率で補間して前記加
算器に出力する第2補間器とを含む。また、前記第3フ
ィルタ手段は、前記第2補間器の出力信号を印加されノ
イズを取り除くための第4低域通過フィルタを更に備え
る。また、前記第3フィルタ手段は、前記第1フィルタ
手段の出力信号と前記第2補間器の出力信号との間に発
生される信号遅延を補償するための遅延器を更に備え
る。
可聴周波数帯域中の低周波領域の分解能を高め、高周波
領域では相対的に分解能を低める。低周波領域に対する
分解能を高めるため、低域通過フィルタでは全体可聴周
波数帯域を帯域分解する。低域通過フィルタを通過しな
い全体可聴周波数帯域の音響信号は、第1フィルタ部に
より歪補償される。低域通過フィルタを通過して得られ
る分解帯域の音響信号は、第2フィルタ部により全体可
聴周波数帯域の信号歪補償ができなかった歪部分を除去
させ得るようフィルタリングされた後、全体可聴周波数
帯域の歪補償された音響信号に加算される。言い換えれ
ば、全体可聴周波数帯域の歪補償された音響信号は、第
2フィルタ部から得られる信号により減算される。従っ
て、第1フィルタ部により歪補償された音響信号は、第
2フィルタ部から出力する信号に応じて残された信号歪
部分が取り除かれる。第2フィルタ部のような役割を果
すフィルタの特性または個数は、第1フィルタ部から出
力する音響信号の信号歪補償程度と人間の聴覚能力とに
より適合に調節される。
例を詳細に説明する。図1A及び図1Bは、スピーカシ
ステムにより発生する歪を示す特性図である。図1Aは
歪が発生した音圧/周波数特性を示し、図1Bは歪が発
生したインパルス応答特性を示す。
動による音響信号に変える。かかる過程において、信号
はそのシステムが有する伝達関数により歪される。本実
施例ではこのような歪を補償するための多分解能の線形
歪補償方法及び装置を開示する。一般に、人間の内耳に
当たるうずまき管(cochlea) は、音の周波数を分析す
る。上記うずまき管は位置により共振周波数が異なるの
で、うずまき管内の各位置は特定周波数に対応する。そ
して、うずまき管の周波数スケールは線形的ではなく指
数関数的な特徴を有する。即ち、人の音分析系を同一な
周波数分解能を有するフィルタバンク(filter bank) と
すれば、フィルタバンクを構成する各フィルタの周波数
帯域は、中心周波数が高いほど帯域幅が大きくなる定数
−Q(Constant-Q)の形態を有する。従って、人は低周波
であるほど音響信号の周波数変化を関知しやすく、高周
波であるほど周波数変化を関知にしにくい。本実施例で
は、かかる人間の聴覚特性を用い、低周波帯域では高い
周波数分解能で、高周波帯域では相対的に低い周波数分
解能で、スピーカシステムから発生される音響信号の歪
を補償する。このような本実施例の多分解能の線形歪補
償方法は、可聴周波数帯域の周波数分解能より高い周波
数分解能を提供する周波数帯域を形成するため、次の図
2A及び図2Bに説明されたバルクスケールを用いる。
クスケールと周波数スケールとの関係を示す。図2A及
び図2Bにおいて、水平軸は周波数スケールを示し、垂
直軸はバルクスケールを示す。人間の聴覚的分解能は、
図2Aまたは図2Bに示した20Hz〜20KHz程度
の可聴周波数帯域では曲線の傾きで示される。人間の聴
覚特性による非線形周波数スケールは、バルクスケール
の変数Zと周波数fとの関係を示す次の式(1)により
線形的な周波数スケールで示される。
の周波数関知位置と線形的な対応関係を有する。相異な
る周波数分解能を有する2つの周波数帯域を定めるた
め、本発明の一実施例ではバルクスケールを図2Aに示
したように等間隔に分割する。分割されたバルクスケー
ルに基づき、29.5以下のバルク値に対応する周波数
帯域を“第1帯域”、14.8以下のバルク値に対応す
る周波数帯域を“第2帯域”に区分する。第1帯域は可
聴周波数帯域と同一である。図2Aは2つの帯域それぞ
れに対する周波数を示す。各帯域の信号歪補正に用いら
れるFIRフィルタのタップ数は、定数−Qの特性に基
づいた次の式(2)により定められる。
フィルタのタップ数であり、N2 は第2帯域におけるF
IRフィルタのタップ数である。全体可聴周波数帯域に
対するフィルタのタップ数を200個と定める場合、全
体のタップ数と各帯域におけるタップ数との間には、次
の式(3)が成り立つ。
33,N2 =67となる。有限衝撃応答フィルタを用い
て音響信号に対する歪補償を行う場合、補償される周波
数分解能は、サンプリング周波数をFIRフィルタの次
数で割った値となる。サンプリング周波数fsが44.
1KHzの際、FIRフィルタの分解能は、N1 =13
3の第1帯域の場合におよそ330Hzである。第2帯
域の場合、44.1KHzのサンプリング周波数でサン
プリングされたデータを7:1でデシメーション(decim
ation)して、サンプリング周波数を6.3KHzにす
る。6.3KHzのサンプリング周波数とN2 =67と
に対する周波数分解能は、およそ90Hz程度となる。
ーションした後にFIRフィルタリングすれば、1:7
の補間により第2帯域の音響信号に対する周波数分解能
が向上する。その結果、可聴周波数帯域の低周波帯域は
高い周波数分解能のフィルタリングが可能なので、少な
いフィルタ数でも効率的な信号歪補償が可能である。
相異なる3つの帯域に区分する場合の各帯域に対する信
号歪補償を説明する。可聴周波数帯域を3つの帯域に区
分するため、バルクスケールを等間隔に分割すれば、図
2Bに示した通り、20Hzから22.05KHzまで
が“第1帯域”、20Hzから5.4KHzまでが“第
2帯域”、そして20Hzから1.2KHzまでが“第
3帯域”となる。各帯域に対するFIRフィルタの周波
数分解能は、全体可聴周波数に対するフィルタのタップ
数が200の場合、定数−Qの特性による次の式(4)
及び(5)に基づいて計算される。
帯域を周波数分解能が異なる2つの帯域に区分する場合
と同様の方法により計算され、その結果を次の表1に示
す。
境界値が本発明を限定することは無いので、他のバルク
値を用いて可聴周波数帯域の周波数分解能より高い周波
数分解能を有する領域を設定し、各領域に対するFIR
フィルタリングをすることも、本発明の技術範囲内で可
能である。相異なる周波数分解能を有する帯域について
信号歪を補償する実際の装置を、次の図3に基づき説明
する。
補償装置を示すブロック図である。図3において、音響
信号入力端20と加算器60との間には、図2Bの各帯
域に入っている音響信号の歪補償のための第1フィルタ
部30,第2フィルタ部40及び第3フィルタ部30が
並列に連結される。加算器60は各フィルタ部から供給
される信号を加算する。第1フィルタ部30は、第1帯
域の音響信号に入っている歪を補償する。第2フィルタ
部40及び第3フィルタ部50は、それぞれ第2帯域及
び第3帯域の音響信号に対する歪を補償する。各フィル
タ部30,40,50は、表1に示したタップ数を有す
るFIRフィルタをそれぞれ備える。
音響信号を等化させるための1つのFIRフィルタを備
える。第2フィルタ部40は、5.4KHz以下の音響
信号を通過させるための第1低域通過フィルタ41及び
第2低域通過フィルタ45を備える。第1低域通過フィ
ルタ41の出力信号は3:1デシメーションを行う第1
デシメータ(decimator )42に入力される。第1FI
Rフィルタ43は、第1デシメータ42の出力信号を印
加されて等化させ、第1補間器44に出力する。第1補
間器44は、3:1にデシメーションされた音響信号を
元の信号に復元する。第2低域通過フィルタ45は、第
1補間器44の出力信号に入っているノイズを取り除
く。第1遅延器46は、第2低域通過フィルタ45の出
力信号を前記第1フィルタ部30の出力信号と同期させ
るために遅延させる。
0と同様、第3低域通過フィルタ51,第2デシメータ
52,第2FIRフィルタ53,第2補間器54,第4
低域通過フィルタ55及び第2遅延器56を備える。第
3低域通過フィルタ51は、1.32KHz以下の周波
数を有する音響信号を出力する。第2デシメータ52と
第2補間器54とは、15:1のデシメーション及び
1:15の補間のために使われる。
ィルタ部30のFIRフィルタに対するフィルタ係数を
得る過程を説明する。スピーカシステムのインパルス応
答をS(n)とすれば、無響室で測定したS(n)は次
の式(6)で示される。 スピーカシステムの周波数応答S(ωk )は、インパル
ス応答S(n)をDFT(Discrete Fourier Transfor
m)して得られる。
ムの逆システムに対する周波数応答F1 (ωk )は、次
の式(8)で示される。
周波領域における極端なブースト(boost )によりスピ
ーカが損傷されることを防止するためである。
される周波数応答特性を有するFIRフィルタより構成
され、可聴周波数の全帯域に対してスピーカシステムに
より生じた歪を補償する。第1フィルタ部30のフィル
タ係数を定めるため、図2の第1帯域に割り当てられた
N1 個(=98個)のタップに対する値は0〜44.1
KHzの範囲内で等間隔に選択され、IDFTされる。
その結果、得られるN 1 個の係数は、第1フィルタ部3
0のフィルタ係数として使われる。従って、第1帯域の
周波数を有する音響信号は、前述した方式で計算された
フィルタ係数を有する第1フィルタ部30により歪補償
される。
に音響信号の歪を補償するためには、第1フィルタ部3
0に無限次数のFIRフィルタを要する。すなわち、限
定されたフィルタ係数を有する第1フィルタ部30によ
っては完全な歪補償がなされない。従って、第1フィル
タ部30で補償されない信号歪を補償するために、第2
フィルタ部40を使う。
0で補償できなかった歪を補償するため、次の式(9)
により決定される周波応答F2 (ω)を有するよう構成
される。 S(ω)F2 (ω)=−E1 (ω) …(9) 第2フィルタ部40の周波数応答F2 (ω)と第1FI
Rフィルタ43の周波数応答F2 ’(ω)及び低域通過
フィルタ41,45の伝達関数間の関係は、次の式(1
0)に示される。
除かれた周波数応答であり、L2 (ω)は低域通過フィ
ルタの伝達関数を意味する。第1FIRフィルタ43の
周波数応答{F2 ’(ω)}は、次の式(11)により
決定される。
タ部43が14.7KHzのサンプリング周波数を有す
る信号を処理するよう構成する。第1低域通過フィルタ
41は、可聴周波数帯域の音響信号を入力されて、アリ
アシング(aliasing)を防ぐと共に、5.4KHz以下
の周波数帯域を有する音響信号のみを第1デシメータ4
2に出力する。第1デシメータ42は、第1低域通過フ
ィルタ41から供給される音響信号を3:1にデシメー
ションさせ、音響信号のサンプリング周波数を14.7
KHz(=44.1KHz/3)に落とす。その結果、
最大周波数が7.35KHzの音響信号が得られる。デ
シメーションにより得られた音響信号は第1FIRフィ
ルタ43に入力される。
1)に基づき計算されたフィルタ係数により音響信号を
フィルタリングする。第1FIRフィルタ43のN2 個
のフィルタ係数は、0〜14.7KHz間の周波数値を
等間隔に選択し、選択された周波数値をIDFTさせる
ことにより得られる。フィルタリングされた音響信号
は、第1補間器44により1:3補間され、第2低域通
過フィルタ45によりノイズが取り除かれる。第1遅延
器46は、第2低域通過フィルタ45からの出力信号を
入力されて、第1フィルタ部30の対応音響信号と時間
的に一致されるように遅延して出力する。
ルタ部30から生じた誤差を完全に補償できない。従っ
て、第3フィルタ部50が、第1フィルタ部30と第2
フィルタ部40で補償できなかった誤差を補償するため
に使われる。このようなフィルタ部の個数は本発明を限
定せず、可聴周波数帯域を2つの帯域または他の個数の
帯域に分割して各帯域に対して歪補償を実現すること
も、本発明の技術範囲内において可能である。
フィルタ部50の周波数応答をF3(ω)とすれば、周
波数領域におけるインパルス応答S(ω)と周波数応答
F3(ω)及び誤差E2 (ω)の間には、次の式(1
2)に示される関係を有する。 S(ω)F3 (ω)=−E2 (ω) …(12) 従って、第3フィルタ部50の周波数応答F3 (ω)と
第2FIRフィルタ53の周波数応答F3 ’(ω)及び
低域通過フィルタ51,55の伝達関数間には、次の式
(13)に示される関係を有する。
除かれた関数であり、L3 (ω)は低域通過フィルタの
伝達関数である。従って、第3帯域に属する音響信号の
歪補償のための第2FIRフィルタ53の周波数応答F
3 ’(ω)は、次の式(14)により決定される。
〜2.94KHzを等間隔に分割して決定される周波数
値をIDFTさせて得る。第2FIRフィルタ53が前
述した通り決定されたフィルタ係数を有する場合、第3
フィルタ部50は第2フィルタ部40と同一な方式で信
号を処理する。
する音響信号から1.2KHz以下の周波数帯域を有す
る音響信号のみを第2デシメータ52に出力する。第2
デシメータ52は、入力信号に対して15:1のデシメ
ーションを行って、2.94KHz(=44.11KH
z/15)のサンプリング周波数を有する音響信号を発
生する。第2FIRフィルタ53は、15:1にデシメ
ーションされた信号を入力されて、既に設定されたフィ
ルタ係数を用いてフィルタリングした後、第2補間器5
4に出力する。第2補間器54は、入力信号を1:15
の比率に補完させて出力し、第4低域通過フィルタ55
は、補間により発生するノイズを取り除いて出力する。
第2遅延器56は、第4低域通過フィルタ56からの出
力信号を入力されて、第1フィルタ部30の対応音響信
号と時間的に一致するよう遅延させて出力する。加算器
60は、各フィルタ部30,40,50からの出力信号
を入力され、合算して出力する。
た歪の補償結果を示した特性図である。図4Aないし図
4Cは、本実施例により可聴周波数帯域を2つの帯域に
区分して信号処理した場合の、多分解能の線形歪補償の
結果を示す。即ち、図3の装置の説明に示したバルクス
ケールを用いた帯域分割及びフィルタ係数決定方法を2
つの帯域に適用した場合の特性曲線を示す。一方、図4
Dは従来の方式、即ち全帯域に対して一定した分解能を
有する方式に従って1024個のタップ数を有するFI
Rフィルタを用いて歪補償した結果を示す。
ルクスケールを用いてタップ数が決定されたFIRフィ
ルタを用いた音響信号歪補償の結果を示す。図4Aから
わかるように、3KHz以上の高周波帯域では±0.5
dB以内のリップル(ripple)が現れる。そし
て、1KHzから3KHzまでの周波数帯域ではおよそ
±1dB以内のリップルが存する。一方、1KHz以下
では±1.5dB以上のリップルが存するので、追加的
な歪補償が要求される。
に入っている音響信号の補償結果を示す。図4Bでは
5.2KHz以上の周波数帯域に対する信号歪補償はな
されない。反面、5.2KHz以下の周波数帯域のうち
100Hz以上の帯域では、±0.5dB程度のリップ
ルを有する良好な振幅/周波数特性を示す。実際に、±
1dB程度では原音と再生音とを区分しにくい。
施例の多分解能の線形歪補償装置で補償してから得られ
たインパルス応答特性を示す。図1Bのインパルス応答
と比較すれば、歪補償された後に改善された応答特性を
有することがわかる。 本実施例の多分解能の歪補償装
置による歪補償程度は、図4Bと図4Dとを比較すれば
さらに明らかになる。図4Dは、1024個のタップ数
を有する従来のFIRフィルタによる歪補償の結果であ
り、図4Bは、272個のタップ数を有する多分解能線
形歪補償装置による歪補償結果である。
た第2フィルタ部及び第3フィルタ部のサンプリング周
波数は、本発明を限定することなく、他のサンプリング
周波数を有するFIRフィルタを用いて実施例を構成す
ることも本発明の技術範囲内で可能である。
方法及びその装置は、バルクスケールを用い、帯域分割
してフィルタ係数を決定することにより、フィルタのタ
ップ数を減らしながら人間の耳では区分できない程度ま
で音響信号の歪を補償しうる。
圧/周波数特性図である。
ンパルス応答特性図である。
ールと線形的な周波数スケールの関係を示す特性図であ
る。
ールと線形的な周波数スケールの関係を示す特性図であ
る。
の構成を示すブロック図である。
た歪の補償結果を示した音圧/周波数特性図である。
た歪の補償結果を示した音圧/周波数特性図である。
た歪の補償結果を示したインパルス応答特性図である。
から発生した歪の補償結果を示した音圧/周波数特性図
である。
Claims (17)
- 【請求項1】 スピーカシステムから発生される音響信
号の歪を補償する線形歪補償装置であって、 可聴周波数帯域の音響信号を印加されて、所定の第1の
周波数分解能に基づき信号歪を補償する第1フィルタ手
段と、 前記可聴周波数帯域の音響信号を印加されて、前記可聴
周波数帯域より最大周波数が低い第1副帯域の音響信号
を抽出し、前記第1の周波数分解能より分解能が高い第
2の周波数分解能に基づき第1副帯域の音響信号を歪補
償するための第2フィルタ手段と、 前記第1及び第2フィルタ手段の出力信号を加算するた
めの加算器とを含むことを特徴とする線形歪補償装置。 - 【請求項2】 前記第1及び第2フィルタ手段は、バル
クスケール上で等しい間隔に分割される値に対応する周
波数値を該当帯域の最大周波数と定め、各帯域に対する
周波数分解能によりフィルタ係数を設定することを特徴
とする請求項1記載の線形歪補償装置。 - 【請求項3】 前記第1フィルタ手段はFIRフィルタ
からなることを特徴とする請求項1または2記載の線形
歪補償装置。 - 【請求項4】 前記第2フィルタ手段は、 前記第1副帯域の音響信号を抽出するための第1低域通
過フィルタと、 前記第1低域通過フィルタの出力信号を、周波数領域で
第1デシメーション比率でデシメーションする第1デシ
メータと、 前記第1デシメータによりサンプリング周波数が低くな
った音響信号を、前記第2の周波数分解能及び前記第1
デシメーション比率とに基づき計算されるフィルタ係数
によりフィルタリングする第1FIRフィルタと、 前記第1FIRフィルタの出力信号を印加されて、前記
第1デシメーション比率の逆比率で補間して前記加算器
に出力する第1補間器とを含むことを特徴とする請求項
1または2記載の線形歪補償装置。 - 【請求項5】 前記第2フィルタ手段は、前記第1フィ
ルタ手段の出力信号と前記第1補間器の出力信号との信
号遅延を補償するための遅延器を更に備えることを特徴
とする請求項4記載の線形歪補償装置。 - 【請求項6】 前記第2フィルタ手段は、前記第1補間
器の出力信号からノイズを取り除くための第2低域通過
フィルタを更に備えることを特徴とする請求項4または
5記載の線形歪補償装置。 - 【請求項7】 前記第1副帯域より最大周波数が低い第
2副帯域の音響信号を印加されて、前記第2の周波数分
解能より分解能が高い第3の周波数分解能に基づき信号
歪を補償して前記加算器に出力する第3フィルタ手段を
更に備えることを特徴とする請求項1記載の線形歪補償
装置。 - 【請求項8】 前記第3フィルタ手段は、 前記第2副帯域の音響信号を抽出するための第3低域通
過フィルタと、 前記第3低域フィルタの出力信号を印加されて、周波数
領域で前記第1デシメーション比率より大きい第2デシ
メーション比率でデシメーションする第2デシメータ
と、 前記第2デシメータよりサンプリング周波数が低くなっ
た音響信号を、前記第3の周波数分解能と前記第2デシ
メーション比率とにより計算されるフィルタ係数により
フィルタリングする第2FIRフィルタと、 前記第2FIRフィルタの出力信号を印加されて、前記
第2デシメーション比率の逆比率で補間して前記加算器
に出力する第2補間器とを含むことを特徴とする請求項
7記載の線形歪補償装置。 - 【請求項9】 前記第3フィルタ手段は、前記第2補間
器の出力信号を印加されノイズを取り除くための第4低
域通過フィルタを更に備えることを特徴とする請求項8
記載の線形歪補償装置。 - 【請求項10】 前記第3フィルタ手段は、前記第1フ
ィルタ手段の出力信号と前記第2補間器の出力信号との
間に発生される信号遅延を補償するための遅延器を更に
備えることを特徴とする請求項8または9記載の線形歪
補償装置。 - 【請求項11】 スピーカシステムから発生する音響信
号の歪を補償する線形歪補償方法であって、 人間の聴覚的分解能によるバルクスケールと周波数スケ
ールとの関係を用いて、可聴周波数帯域と該可聴周波数
帯域より最大周波数が低い少なくとも1つの副帯域とに
対して、周波数分解能を相異に設定する分解能設定段階
と、 前記可聴周波数帯域に対応する第1の周波数分解能に基
づき、前記可聴周波数帯域の音響信号に発生した信号歪
を補償するための第1フィルタリング段階と、 前記第1副帯域に対応する第2の周波数分解能に基づ
き、第1副帯域の音響信号に発生した信号歪を補償する
ための第2フィルタリング段階と、 前記第1及び第2フィルタリング段階によりフィルタリ
ングされた音響信号を加算する加算段階とを含むことを
特徴とする線形歪補償方法。 - 【請求項12】 前記それぞれのフィルタリング段階
は、 該当周波数分解能に基づき対応周波数帯域を等しい間隔
に分割する段階と、 分割された各位置に対応するFIRフィルタ係数を計算
する段階と、 前記計算されたフィルタ係数に基づき該当周波数帯域の
音響信号を等化させる段階とを含むことを特徴とする請
求項11記載の線形歪補償方法。 - 【請求項13】 前記第2フィルタリング段階は、前記
第1の周波数分解能より周波数分解能が高い第2の周波
数分解能に基づき前記第1副帯域の音響信号を等化する
ことを特徴とする請求項11または12記載の線形歪補
償方法。 - 【請求項14】 前記第2フィルタリング段階は、 可聴周波数帯域の音響信号を印加されて、第1副帯域の
音響信号を抽出する第1低域通過フィルタリング段階
と、 前記低域通過フィルタリングされた第1副帯域の音響信
号を第1デシメーション比率でデシメーションして信号
のサンプリング周波数を低めるための第1デシメーショ
ン段階と、 前記サンプリング周波数が低くなった音響信号を、前記
第2周波数分解能と前記第1デシメーション比率とに基
づき計算されるFIRフィルタ係数により等化させる第
1FIRフィルタリング段階と、 前記第1FIRフィルタの出力信号を前記第1デシメー
ション比率の逆比率で補間して出力する第1補間段階と
を含むことを特徴とする請求項11または12記載の線
形歪補償方法。 - 【請求項15】 前記第1副帯域より最大周波数が低い
第2副帯域の音響信号に発生された信号歪を補償するた
めの第3フィルタリング段階を更に備えることを特徴と
する請求項11記載の線形歪補償方法。 - 【請求項16】 前記第3フィルタリング段階は、前記
第2の周波数分解能より周波数分解能が高い第3の周波
数分解能に基づき前記第2副帯域の音響信号を等化させ
ることを特徴とする請求項15記載の線形歪補償方法。 - 【請求項17】 前記第3フィルタリング段階は、 可聴周波数帯域の音響信号を印加されて、第2副帯域の
音響信号を抽出する第3低域通過フィルタリング段階
と、 前記低域通過フィルタリングされた第2副帯域の音響信
号を第1デシメーション比率より大きい第2デシメーシ
ョン比率でデシメーションして、信号のサンプリング周
波数を低めるための第2デシメーション段階と、 前記サンプリング周波数が低くなった音響信号を、前記
第3の周波数分解能と前記第2デシメーション比率とに
基づき計算されるFIRフィルタ係数により等化される
第2FIRフィルタリング段階と、 前記第2FIRフィルタリング段階の出力信号を前記第
2デシメーション比率で補間して出力する第2補間段階
とを含むことを特徴とする請求項15または16記載の
線形歪補償方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1019930011992A KR0139176B1 (ko) | 1992-06-30 | 1993-06-29 | 다해상도 선형왜곡 보상방법 및 그 장치 |
KR93-11992 | 1993-06-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0759186A true JPH0759186A (ja) | 1995-03-03 |
JP2730860B2 JP2730860B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=19358243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6147669A Expired - Fee Related JP2730860B2 (ja) | 1993-06-29 | 1994-06-29 | 音響信号の線形歪補償方法及びその装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5805715A (ja) |
JP (1) | JP2730860B2 (ja) |
KR (1) | KR0139176B1 (ja) |
GB (1) | GB2279534B (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8150094B2 (en) | 2007-12-07 | 2012-04-03 | Yukihiro Ando | Electroacoustic transducer |
KR102289436B1 (ko) * | 2020-02-07 | 2021-08-11 | 신재혁 | 소음 차단 헤드셋 장치 |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6959220B1 (en) * | 1997-11-07 | 2005-10-25 | Microsoft Corporation | Digital audio signal filtering mechanism and method |
US6337999B1 (en) * | 1998-12-18 | 2002-01-08 | Orban, Inc. | Oversampled differential clipper |
WO2002007308A2 (en) * | 2000-07-13 | 2002-01-24 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Infrabass |
WO2003023961A1 (fr) * | 2001-09-10 | 2003-03-20 | Neuro Solution Corp. | Dispositif de reglage de la qualite sonore et dispositif de filtre utilise a cet effet, procede de reglage de la qualite sonore et procede de conception d'un filtre |
KR100408859B1 (ko) * | 2001-12-20 | 2003-12-06 | (주)스피치사운드넷 | 바크스케일을 이용한 크로스토크 제거방법 |
WO2003104924A2 (en) * | 2002-06-05 | 2003-12-18 | Sonic Focus, Inc. | Acoustical virtual reality engine and advanced techniques for enhancing delivered sound |
DE10240135B4 (de) * | 2002-08-30 | 2006-10-26 | Infineon Technologies Ag | Verfahren und Vorrichtung zur digitalen Filterung interpolierter Werte |
JP2005184040A (ja) * | 2003-12-15 | 2005-07-07 | Sony Corp | 音声信号処理装置及び音声信号再生システム |
US20060158557A1 (en) * | 2005-01-20 | 2006-07-20 | Shang-Chieh Wen | Method and apparatus for video processing |
US20110311065A1 (en) | 2006-03-14 | 2011-12-22 | Harman International Industries, Incorporated | Extraction of channels from multichannel signals utilizing stimulus |
US8121312B2 (en) * | 2006-03-14 | 2012-02-21 | Harman International Industries, Incorporated | Wide-band equalization system |
US7474235B2 (en) * | 2006-06-05 | 2009-01-06 | Mediatek Inc. | Automatic power control system for optical disc drive and method thereof |
US7911891B2 (en) * | 2006-06-05 | 2011-03-22 | Mediatek Inc. | Apparatus for controling servo signal gains of an optical disc drive and method of same |
US20070291622A1 (en) * | 2006-06-05 | 2007-12-20 | Mediatek Inc. | High pass filtering device for an optical disc drive |
US8077880B2 (en) * | 2007-05-11 | 2011-12-13 | Audyssey Laboratories, Inc. | Combined multirate-based and fir-based filtering technique for room acoustic equalization |
TWI465122B (zh) * | 2009-01-30 | 2014-12-11 | Dolby Lab Licensing Corp | 自帶狀脈衝響應資料測定反向濾波器之方法 |
ES2385393B1 (es) * | 2010-11-02 | 2013-07-12 | Universitat Politècnica De Catalunya | Equipo de diagnóstico de altavoces y procedimiento de utilización de éste mediante el uso de transformada wavelet. |
TWI548210B (zh) | 2014-01-13 | 2016-09-01 | 財團法人工業技術研究院 | 電荷域濾波裝置及其操作方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04245897A (ja) * | 1991-01-31 | 1992-09-02 | Sony Corp | デジタルクロスオーバーネットワーク |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4272648A (en) * | 1979-11-28 | 1981-06-09 | International Telephone And Telegraph Corporation | Gain control apparatus for digital telephone line circuits |
US4888808A (en) * | 1987-03-23 | 1989-12-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Digital equalizer apparatus enabling separate phase and amplitude characteristic modification |
GB8816364D0 (en) * | 1988-07-08 | 1988-08-10 | Univ Southampton | Improvements in/relating to sound reproduction systems |
GB9026906D0 (en) * | 1990-12-11 | 1991-01-30 | B & W Loudspeakers | Compensating filters |
JP2509789B2 (ja) * | 1992-08-22 | 1996-06-26 | 三星電子株式会社 | 可聴周波数帯域分割を利用した音響信号歪み補正装置 |
-
1993
- 1993-06-29 KR KR1019930011992A patent/KR0139176B1/ko not_active IP Right Cessation
-
1994
- 1994-06-29 JP JP6147669A patent/JP2730860B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1994-06-29 GB GB9413031A patent/GB2279534B/en not_active Expired - Fee Related
- 1994-06-29 US US08/267,498 patent/US5805715A/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04245897A (ja) * | 1991-01-31 | 1992-09-02 | Sony Corp | デジタルクロスオーバーネットワーク |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8150094B2 (en) | 2007-12-07 | 2012-04-03 | Yukihiro Ando | Electroacoustic transducer |
KR102289436B1 (ko) * | 2020-02-07 | 2021-08-11 | 신재혁 | 소음 차단 헤드셋 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB2279534B (en) | 1997-04-02 |
GB2279534A (en) | 1995-01-04 |
KR940004946A (ko) | 1994-03-16 |
KR0139176B1 (ko) | 1998-06-15 |
GB9413031D0 (en) | 1994-08-17 |
US5805715A (en) | 1998-09-08 |
JP2730860B2 (ja) | 1998-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2730860B2 (ja) | 音響信号の線形歪補償方法及びその装置 | |
KR100312636B1 (ko) | 보상필터 | |
EP0556867B1 (en) | Digital equalizer apparatus enabling separate phase and amplitude characteristic modification | |
US7818079B2 (en) | Equalization based on digital signal processing in downsampled domains | |
US6760451B1 (en) | Compensating filters | |
US6721428B1 (en) | Automatic loudspeaker equalizer | |
JP5081903B2 (ja) | オーディオ信号を処理するシステムおよび方法 | |
US8077880B2 (en) | Combined multirate-based and fir-based filtering technique for room acoustic equalization | |
RU2440692C2 (ru) | Система и способ для компенсации безынерционного нелинейного искажения в аудиопреобразователе | |
US6519344B1 (en) | Audio system | |
JP2002504279A (ja) | 連続周波数ダイナミックレンジ・オーディオ・コンプレッサ | |
US7881482B2 (en) | Audio enhancement system | |
US6408079B1 (en) | Distortion removal apparatus, method for determining coefficient for the same, and processing speaker system, multi-processor, and amplifier including the same | |
US20060153404A1 (en) | Parametric equalizer method and system | |
WO2003079721A1 (en) | Audio feedback processing system | |
JP2016518755A (ja) | 正弦関数を利用する音声フィルタ | |
US20080285768A1 (en) | Method and System for Modifying and Audio Signal, and Filter System for Modifying an Electrical Signal | |
JPH09205345A (ja) | オーディオ信号のフィルタリングのための方法及び装置 | |
JP4368917B2 (ja) | 音響再生装置 | |
KR100684029B1 (ko) | 푸리에 변환을 이용한 배음 생성 방법 및 이를 위한 장치,다운 샘플링에 의한 배음 생성 방법 및 이를 위한 장치와소리 보정 방법 및 이를 위한 장치 | |
EP0288159B1 (en) | Digital equalizer apparatus enabling separate phase and amplitude characteristic modification | |
JPH08102999A (ja) | 立体音響再生装置 | |
KR0113717Y1 (ko) | 주파수 왜곡 보상장치 | |
JPS61244193A (ja) | 音質調整装置 | |
Preis | Audio signal processing with transversal filters |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971111 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071219 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091219 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |