JPH0759138B2 - 同期電動機の回転子 - Google Patents
同期電動機の回転子Info
- Publication number
- JPH0759138B2 JPH0759138B2 JP61054880A JP5488086A JPH0759138B2 JP H0759138 B2 JPH0759138 B2 JP H0759138B2 JP 61054880 A JP61054880 A JP 61054880A JP 5488086 A JP5488086 A JP 5488086A JP H0759138 B2 JPH0759138 B2 JP H0759138B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- magnetic pole
- rotor
- pole pieces
- synchronous motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、交流サーボモータ等に用いられる同期電動機
の回転子に関するものである。
の回転子に関するものである。
（従来の技術） ロボットや数値制御装置（NC装置）を用いた工作機械等
には、サーボモータが負荷の駆動源として設置されてい
る。このサーボモータとしては、コストが安く制御装置
も簡単に構成できる直流サーボモータが多用されている
が、直流サーボモータは機械的整流機構を有しているた
め、刷子と整流子面との接触圧力の調整、刷子摩耗粉の
除去、刷子の交換等、定期的な点検保守を必要とする。
このため、メインテナンスフリーを特徴とする交流サー
ボモータが各方面で使用されてきている。このうち、誘
導電動機を用いた交流サーボモータは、高速域での定出
力制御が可能という長所を有する反面、すべりを検出し
て速度制御を行なわなければならないので、制御装置が
相当に複雑になるという問題がある。したがって、高性
能の磁性材料、例えばサマリウムコバルト磁石等の開発
と相まって磁石回転型の同期電動機を交流サーボモータ
として用いる例が増加してきている。
には、サーボモータが負荷の駆動源として設置されてい
る。このサーボモータとしては、コストが安く制御装置
も簡単に構成できる直流サーボモータが多用されている
が、直流サーボモータは機械的整流機構を有しているた
め、刷子と整流子面との接触圧力の調整、刷子摩耗粉の
除去、刷子の交換等、定期的な点検保守を必要とする。
このため、メインテナンスフリーを特徴とする交流サー
ボモータが各方面で使用されてきている。このうち、誘
導電動機を用いた交流サーボモータは、高速域での定出
力制御が可能という長所を有する反面、すべりを検出し
て速度制御を行なわなければならないので、制御装置が
相当に複雑になるという問題がある。したがって、高性
能の磁性材料、例えばサマリウムコバルト磁石等の開発
と相まって磁石回転型の同期電動機を交流サーボモータ
として用いる例が増加してきている。
（発明が解決しようとする問題点） 交流サーボモータとして用いられる磁石回転型の同期電
動機の回転子としては、第４図、及び第５図に示すよう
な構造のものが採用されていた。第４図は、シャフトｃ
に複数の瓦形の永久磁石ｂを固定したものである。ま
た、第５図は、シャフトＣに磁極片（回転子コア）ａと
永久磁石ｂとを交互に配置して固定したもので、磁束集
中形の構成としている。このような磁束集中型の構成と
すると、 （１）回転子と固定子との間のギャップの磁束密度を最
適値に設計しやすい、 （２）磁石が回転子コアにより周囲を囲まれるので、磁
石の回転子コアへの保持が確実で信頼性が高い、 （３）棒状の磁石が使用できるので、特殊加工を必要と
しない、 等の特徴があるため、交流サーボモータとしては、磁束
集中型の磁石型同期電動機が用いられる場合が多い。
動機の回転子としては、第４図、及び第５図に示すよう
な構造のものが採用されていた。第４図は、シャフトｃ
に複数の瓦形の永久磁石ｂを固定したものである。ま
た、第５図は、シャフトＣに磁極片（回転子コア）ａと
永久磁石ｂとを交互に配置して固定したもので、磁束集
中形の構成としている。このような磁束集中型の構成と
すると、 （１）回転子と固定子との間のギャップの磁束密度を最
適値に設計しやすい、 （２）磁石が回転子コアにより周囲を囲まれるので、磁
石の回転子コアへの保持が確実で信頼性が高い、 （３）棒状の磁石が使用できるので、特殊加工を必要と
しない、 等の特徴があるため、交流サーボモータとしては、磁束
集中型の磁石型同期電動機が用いられる場合が多い。
しかしながら、この形式の同期電動機は、回転子コア部
分が電機子反作用磁路を形成するため、コアが飽和して
電動機のピークトルクが減少するという問題がある。そ
こで、本発明はこのような従来技術の問題点の解消を目
的とし、重量を軽減すると共に電機子反作用起磁力によ
るピークトルクの減少を防止した同期電動機の回転子を
提供するものである。
分が電機子反作用磁路を形成するため、コアが飽和して
電動機のピークトルクが減少するという問題がある。そ
こで、本発明はこのような従来技術の問題点の解消を目
的とし、重量を軽減すると共に電機子反作用起磁力によ
るピークトルクの減少を防止した同期電動機の回転子を
提供するものである。
（問題点を解決するための手段） 本発明は、空隙を介して固定子鉄心と対向する円弧面を
有する複数の磁極片、該磁極片と交互に配置され、磁極
片の軸心側及び空隙側に回転方向に形成された突出部間
で支持される永久磁石よりなるものにおいて、各磁極片
の主磁束の経路以外の部分を軸心側を底辺とする三角状
にカットすると共に、各磁極片の前記空隙側に連結部が
残るように前記三角状にカットした部分の延長部にくさ
び状の切り込みを設け、電機子反作用起磁力の生ずる磁
路の磁気抵抗を高くしたことを特徴とする同期電動機の
回転子を提供することにより、前記した従来技術の問題
点を解消するものである。
有する複数の磁極片、該磁極片と交互に配置され、磁極
片の軸心側及び空隙側に回転方向に形成された突出部間
で支持される永久磁石よりなるものにおいて、各磁極片
の主磁束の経路以外の部分を軸心側を底辺とする三角状
にカットすると共に、各磁極片の前記空隙側に連結部が
残るように前記三角状にカットした部分の延長部にくさ
び状の切り込みを設け、電機子反作用起磁力の生ずる磁
路の磁気抵抗を高くしたことを特徴とする同期電動機の
回転子を提供することにより、前記した従来技術の問題
点を解消するものである。
（作用） 本発明の同期電動機の回転子は、磁極片の主磁束の経路
以外の部分を三角状にカットすると共に、電機子反作用
起磁力を生ずる磁路にくさび状の切り込みを形成するこ
とにより、回転子重量を軽減し、トルク特性を改善す
る。
以外の部分を三角状にカットすると共に、電機子反作用
起磁力を生ずる磁路にくさび状の切り込みを形成するこ
とにより、回転子重量を軽減し、トルク特性を改善す
る。
（実施例） 以下、図により本発明の一実施例について説明する。第
１図は本発明の回転子磁極の構成図である。
１図は本発明の回転子磁極の構成図である。
図に示すように、磁極片（回転子コア）は、円弧面
（６）を有し主磁束が通って磁束を集中させる部分以外
は、斜線（２）の部分を三角形状にカットして、回転子
コアの重量を軽減すると共に、磁路が飽和したときに
は、空隙部の幅の狭い部分から漏れ磁束が徐々に通れる
ようにして、磁気抵抗が急激に増加しないようにする。
また、回転子コアには、三角形状にカットした部分の延
長部にくさび状の切り込みを設け、電機子反作用起磁力
を通す磁路の磁気抵抗を高くして、電機子反作用起磁力
により磁路が飽和して電動機のピークトルクが減少しな
いようにする。
（６）を有し主磁束が通って磁束を集中させる部分以外
は、斜線（２）の部分を三角形状にカットして、回転子
コアの重量を軽減すると共に、磁路が飽和したときに
は、空隙部の幅の狭い部分から漏れ磁束が徐々に通れる
ようにして、磁気抵抗が急激に増加しないようにする。
また、回転子コアには、三角形状にカットした部分の延
長部にくさび状の切り込みを設け、電機子反作用起磁力
を通す磁路の磁気抵抗を高くして、電機子反作用起磁力
により磁路が飽和して電動機のピークトルクが減少しな
いようにする。
さらに、各回転子コアの軸心側（４）及び空隙側（３）
には回転方向に突出部を設け、隣接する回転子コアの突
出部（３），（４）間に永久磁石を配置することによ
り、押え板を用いることなく、永久磁石が遠心力により
回転子コアから離脱しないようにする。
には回転方向に突出部を設け、隣接する回転子コアの突
出部（３），（４）間に永久磁石を配置することによ
り、押え板を用いることなく、永久磁石が遠心力により
回転子コアから離脱しないようにする。
第２図は、固定子と本発明の回転子との配置関係を示す
図である。また、第３図は、電流と出力トルクとの関係
を示す特性図である。図において、（ａ）は電機子反作
用のない理想的な電流／トルクカーブ、（ｂ）は回転子
コアにくさび状の切り込みがある場合の電流／トルクカ
ーブ、（ｃ）はくさび状の切り込みがない場合の電流／
トルクカーブである。この特性曲線から、本発明の回転
子構造が電流／トルク特性を改善していることがわか
る。
図である。また、第３図は、電流と出力トルクとの関係
を示す特性図である。図において、（ａ）は電機子反作
用のない理想的な電流／トルクカーブ、（ｂ）は回転子
コアにくさび状の切り込みがある場合の電流／トルクカ
ーブ、（ｃ）はくさび状の切り込みがない場合の電流／
トルクカーブである。この特性曲線から、本発明の回転
子構造が電流／トルク特性を改善していることがわか
る。
（発明の効果） 以上、本発明によれば、主磁束の経路以外の磁極片の部
分を三角状にカットして主磁束の生ずる磁路の磁気抵抗
を増加することなく回転子の重量を軽減すると共に、ま
た磁気飽和したときの磁気抵抗の急激なる増加を防止
し、制御性をよくする。さらに磁極片には単一磁極とし
て磁気的につながっている部分が存在するように、くさ
び状の切り込みを設けることにより、電機子反作用起磁
力によるピークトルクの減少を防止し、トルク特性を改
善できる。
分を三角状にカットして主磁束の生ずる磁路の磁気抵抗
を増加することなく回転子の重量を軽減すると共に、ま
た磁気飽和したときの磁気抵抗の急激なる増加を防止
し、制御性をよくする。さらに磁極片には単一磁極とし
て磁気的につながっている部分が存在するように、くさ
び状の切り込みを設けることにより、電機子反作用起磁
力によるピークトルクの減少を防止し、トルク特性を改
善できる。
第１図は本発明の回転子の要部構成図、第２図は固定子
と回転子の全体配置図、第３図は特性図、第４図、第５
図は従来例の回転子の構成図である。 ａ……磁極片、ｂ……永久磁石、ｃ……シャフト。
と回転子の全体配置図、第３図は特性図、第４図、第５
図は従来例の回転子の構成図である。 ａ……磁極片、ｂ……永久磁石、ｃ……シャフト。
Claims (1)
- 【請求項１】空隙を介して固定子鉄心と対向する円弧面
を有する複数の磁極片、該磁極片と交互に配設され、磁
極片の軸心及び空隙側に回転方向に形成された突出部間
で支持される永久磁石よりなるものにおいて、各磁極片
の主磁束の経路以外の部分を軸心側を底辺とする三角状
にカットすると共に、各磁極片の前記空隙側に連結部が
残るように前記三角状にカットした部分の延長部にくさ
び状の切り込みを設け、電機子反作用起磁力の生ずる磁
路の磁気抵抗を高くしたことを特徴とする同期電動機の
回転子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61054880A JPH0759138B2 (ja) | 1986-03-14 | 1986-03-14 | 同期電動機の回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61054880A JPH0759138B2 (ja) | 1986-03-14 | 1986-03-14 | 同期電動機の回転子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62213538A JPS62213538A (ja) | 1987-09-19 |
| JPH0759138B2 true JPH0759138B2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=12982898
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61054880A Expired - Lifetime JPH0759138B2 (ja) | 1986-03-14 | 1986-03-14 | 同期電動機の回転子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0759138B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3806760A1 (de) * | 1988-03-02 | 1989-09-14 | Heidelberg Motor Gmbh | Elektrische maschine |
| JPH04164U (ja) * | 1990-04-13 | 1992-01-06 | ||
| JP2851731B2 (ja) * | 1991-10-18 | 1999-01-27 | ファナック株式会社 | 同期電動機のラジアルタイプローター |
| JPH05344668A (ja) * | 1992-06-08 | 1993-12-24 | Fanuc Ltd | 同期電動機のロータ |
| TW577658U (en) * | 2001-09-10 | 2004-02-21 | Adlee Powertronic Co Ltd | Rotor structure for a motor having built-in type permanebt magnet |
| JP2014180096A (ja) * | 2013-03-14 | 2014-09-25 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 永久磁石回転電機およびエレベーター駆動巻上機 |
| JP7066310B1 (ja) * | 2020-08-20 | 2022-05-13 | 三菱電機株式会社 | 回転電機 |
-
1986
- 1986-03-14 JP JP61054880A patent/JPH0759138B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62213538A (ja) | 1987-09-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1178636A (en) | Brushless disc-type dc motor or generator | |
| EP0204289B1 (en) | Permanent magnet rotor | |
| US4990809A (en) | Variable reluctance motor | |
| US2694781A (en) | Electric motor with axially slidable armatures | |
| JPS61500248A (ja) | バ−ニヤ型電動機械 | |
| JPH01286758A (ja) | 永久磁石式同期電動機 | |
| EP0343681B1 (en) | Dynamoelectric DC machine | |
| JPH0759138B2 (ja) | 同期電動機の回転子 | |
| US4041340A (en) | Brushless alternator | |
| JPH05236714A (ja) | 永久磁石形同期電動機 | |
| CN107579639B (zh) | 一种耐高温永磁伺服电机 | |
| SU1617548A1 (ru) | Ротор электрической машины торцового типа с 2Р посто нными магнитами | |
| JPS58201567A (ja) | 偏平形回転電機 | |
| JP2002369478A (ja) | 永久磁石形同期電動機 | |
| JPH09294362A (ja) | 回転子およびそれを用いたブラシレスｄｃモータ | |
| JPS6110951A (ja) | マグネツト型電動機 | |
| JPS58136292A (ja) | 半導体電動機 | |
| JP2528915B2 (ja) | 直流リニアモ―タ | |
| SU1524134A1 (ru) | Многороторный электродвигатель | |
| JPH03261358A (ja) | Ｄｃブラシレスモータ | |
| JPH0615510Y2 (ja) | ブレーキ付きモータ | |
| GB1436716A (en) | Brushless dc motors | |
| SU1676016A1 (ru) | Синхронный реактивный электродвигатель | |
| JPS61112553A (ja) | 永久磁石式同期モ−タ | |
| JPH0474946B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |