JPH0758621A - レベル変換回路 - Google Patents

レベル変換回路

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JPH0758621A
JPH0758621A JP5199535A JP19953593A JPH0758621A JP H0758621 A JPH0758621 A JP H0758621A JP 5199535 A JP5199535 A JP 5199535A JP 19953593 A JP19953593 A JP 19953593A JP H0758621 A JPH0758621 A JP H0758621A
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JP
Japan
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circuit
transistor
output
base
cmos
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JP5199535A
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English (en)
Inventor
Kusuo Nakatani
楠雄 中谷
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速で、かつ低消費電力のCMOS−ECL
レベル変換回路を得る。 【構成】 CMOS論理レベルの入力をECL論理レベ
ルに変換するインバータ回路1、その出力に基づき互い
に反転動作するトランジスタQ4とQ5を有する電流ス
イッチ回路2、トランジスタQ8とQ9を有し電流スイ
ッチ回路2の出力端子側にそれぞれベースが接続され所
定の論理レベルの信号を出力する出力回路3、トランジ
スタQ9のベースを定電圧にする電圧クランプ回路4、
電流スイッチ回路2の出力端子とトランジスタQ9のベ
ースとの間に設けられ電流スイッチ回路2の出力信号の
変化をトランジスタQ9のベースに伝える制御素子を備
えたレベル変換回路において、電圧クランプ回路4に、
CMOS論理レベルの入力信号の反転出力に応じてトラ
ンジスタQ9をスイッチングさせるトランジスタNM4
を備え、制御素子として、容量結合型のトランジスタN
M5を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、論理回路に比較的高
速な動作が可能なECL(Emitter CoupledLogic)素子
と低速なCMOS(Complementary -MOS)素子とを
混在させる場合に、互いの論理レベルの整合をとるため
のレベル変換回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、論理回路において、比較的高
速な動作が可能なECL素子と低速なCMOS素子とを
混在させる場合には、CMOS論理レベルとECL論理
レベルとの互いの論理レベルの整合をとるために、レベ
ル変換回路が用いられている。例えば、論理振幅とし
て、ハイレベルが0V、ローレベルが−0.33Vであ
るCMOS論理レベルから、論理振幅として、ハイレベ
ルが−0.8V、ローレベルが−1.6VであるECL
レベルへのレベル変換には、CMOS−ECL変換回路
もしくはレベルコンバータが必要である。
【0003】図2は例えばIBM社1988年にCIC
Cで発表したECL回路を用いた従来のCMOS−EC
Lレベル変換回路である。図2において、IはCMOS
入力、OはECL出力、VEEは負電源(−3.3V)、
GNDは接地の各端子である。CMOS素子としてのP
チャネルMOSトランジスタPM1、CMOS素子とし
てのNチャネルMOSトランジスタNM1(以下、CM
OS素子の符号にはPチャネルを示す英文字PM及びN
チャネルを示す英文字NMの後に数字を用いて表し、単
にトランジスタと称す)、トランジスタNM2、NM
3、及びECL素子としてのトランジスタQ1、Q2
(以下、ECL素子の符号には英文字Qの後に数字を用
いて表し、単にトランジスタと称す)は、CMOS論理
レベルの入力信号の論理値を反転しECL論理レベルに
変換して出力するインバータ回路1を構成する。
【0004】また、上記インバータ回路1の出力に基づ
いて互いに反転動作しそれぞれの出力端子への通流を制
御する一対のトランジスタQ4とQ5を主構成とし、ト
ランジスタQ3、Q6、及び抵抗R1、R2、R3によ
り電流スイッチ回路2を構成している。なお、VBBはこ
の電流スイッチ回路2の入力のしきい値を決めるための
電圧、VCSは電流スイッチ回路2の電流値を決めるため
に抵抗R1に印加する電圧であり、上記抵抗R2とR3
は電流スイッチ回路2の負荷抵抗である。
【0005】また、直列接続された一対のトランジスタ
Q8とQ9及び抵抗R5でトーテムポール型の出力回路
3が構成され、上記トランジスタQ8とQ9は、上記電
流スイッチ回路2の一対の出力端子側にそれぞれベース
が接続されていて、上記一対のトランジスタQ4とQ5
の通流制御に対応した所定の論理レベルの信号を出力す
る。
【0006】さらに、トランジスタQ7と抵抗R4によ
り、上記出力回路3のトランジスタQ9のベースを定電
圧にするための電圧クランプ回路4を構成し、上記電流
スイッチ回路2の一方の出力端子(トランジスタQ4の
コレクタ)とこの電圧クランプ回路4が接続される出力
回路3のトランジスタQ9のベースとの間には、電流ス
イッチ回路2の出力信号の変化をトランジスタQ9のベ
ースに伝えるためのコンデンサC1が設けられる。な
お、VBB2 はトランジスタQ9のベースを定電位にする
ために電圧クランプ回路4に印加する電圧である。
【0007】次に、従来回路の動作について説明する。
先ず、CMOS入力端子Iに、論理振幅として、ローレ
ベルの−3.3Vが印加される場合を考える。上記ロー
レベルの入力により、トランジスタPM1はオンし、ト
ランジスタNM1、NM2はオフするので、ノード21
は0Vとなり、これに伴い、トランジスタQ1、トラン
ジスタNM3はオンし、トランジスタQ2はオフするの
で、ノード22における論理振幅は0−Vbe1 =−0.
8Vとなり(Vbe1 はECL素子となるトランジスタQ
1のベース−エミッタ間電圧)、このインバータ回路1
から電流スイッチ回路2への出力はハイレベルの信号が
送出される。
【0008】上記ノード22における論理振幅が−0.
8Vの時、電流スイッチ回路2を構成するトランジスタ
Q4のベースにはハイレベルの信号が印加されることに
なる。また、トランジスタQ5のベースにはVBB=−
1.3Vが発生されているので、上記トランジスタQ4
はオンし、トランジスタQ5はオフする。上記トランジ
スタQ4がオンすることで抵抗R2の両端に電圧が発生
し、この抵抗R2に直列接続されたコンデンサC1を放
電させる。これにより、出力回路3を構成するトランジ
スタQ9のベース蓄積電荷を引き抜く。
【0009】また、電流スイッチ回路2を構成する上記
トランジスタQ5がオフしているので、抵抗R3には電
流スイッチ回路2の電流は流れず、出力回路3のトラン
ジスタQ8のベースにはほぼ接地端子GNDの接地電位
が供給される。この結果、出力回路3の出力端子Oは、
論理振幅として0−Vbe8 =−0.8Vの電位となる
(Vbe8 はECL素子となるトランジスタQ8のベース
−エミッタ間電圧)。
【0010】このようにして、CMOS入力端子Iに、
CMOS論理レベルの論理振幅として、ローレベルの−
3.3Vが印加される場合に、出力回路3の出力端子O
からは、ECL論理レベルの論理振幅として、ハイレベ
ルの−0.8Vが出力される。
【0011】他方、CMOS入力端子Iに、論理振幅と
して、ハイレベルの0Vが印加される場合を考える。上
記ハイレベルの入力により、トランジスタPM1はオフ
し、トランジスタNM1、NM2はオンするので、ノー
ド21は−3.3Vとなり、これに伴い、トランジスタ
Q1、トランジスタNM3はオフし、トランジスタQ2
はオンするので、ノード22における論理振幅は−3.
3Vとなり、このインバータ回路1から電流スイッチ回
路2への出力はローレベルとなる。
【0012】上記ノード22における論理振幅が−3.
3Vの時、電流スイッチ回路2を構成するトランジスタ
Q4のベースにはローレベルの信号が印加されることに
なる。また、トランジスタQ5のベースにはVBB=−
1.3Vが発生しているので、上記トランジスタQ4は
オフし、トランジスタQ5はオンする。上記トランジス
タQ4がオフすることで抵抗R2には電流スイッチ回路
2の電流は流れず、コンデンサC1を充電させる。これ
により、出力回路3のトランジスタQ9のベースに蓄積
電荷を供給する。
【0013】また、電流スイッチ回路2を構成する上記
トランジスタQ5がオンしているので、抵抗R3の両端
に電圧が発生し、出力回路3のトランジスタQ8のベー
ス電位を十分低く下げる。この結果、出力回路3の出力
端子Oには、論理レベルとして、抵抗R3による電圧降
下分とトランジスタQ8のベースーエミッタ間電圧−V
beとによるローレベルの電位となり、約−1.6Vが出
力される。
【0014】このようにして、CMOS入力端子Iに、
CMOS論理レベルの論理振幅として、ハイレベルの0
Vが印加される場合に、出力回路3の出力端子Oから
は、ECL論理レベルの論理振幅として、ローレベルの
−1.6Vが出力される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来のCMOS−EC
Lレベル変換回路は以上のように構成されているので、
出力回路3のトランジスタQ9のベースを定電位にする
ために電圧クランプ回路4を付加しており、このため、
上記電圧クランプ回路4に定常電流が流れることにな
り、消費電力が大きいという欠点があった。
【0016】また、上記トランジスタQ9のベース蓄積
電荷をコンデンサC1及び抵抗R4で引き抜くように構
成したため、トランジスタQ9をターンオフするのに時
間がかかる。このため、トランジスタQ9の出力の立上
り時の遅延が若干大きかった。さらに、上記コンデンサ
C1を最適に設計しないと、出力電圧のリンギングが激
しかった。
【0017】この発明は上述した従来例に係る問題点を
解決するためになされたもので、高速で、かつ低消費電
力のレベル変換回路を得ることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るレベル変換回路は、CMOS論理レベルの入力信号の
論理値を反転しECL論理レベルに変換して出力するイ
ンバータ回路と、このインバータ回路の出力に基づいて
互いに反転動作しそれぞれの出力端子への通流を制御す
る一対のスイッチング素子を有する電流スイッチ回路
と、直列接続された一対のトランジスタを有し上記電流
スイッチ回路の一対の出力端子側にそれぞれベースが接
続され上記一対のスイッチング素子の通流制御に対応し
た所定の論理レベルの信号を出力する出力回路と、上記
出力回路の一方のトランジスタのベースを定電圧にする
ための電圧クランプ回路と、上記電流スイッチ回路の一
方の出力端子と上記電圧クランプ回路が設けられる出力
回路の一方のトランジスタのベースとの間に設けられて
上記電流スイッチ回路の出力信号の変化に応じて上記出
力回路の一方のトランジスタのベースへの電荷の供給及
び引き抜きを制御する制御素子とを備えたレベル変換回
路において、上記電圧クランプ回路に、上記CMOS論
理レベルの入力信号の反転出力に応じて上記出力回路の
一方のトランジスタをスイッチングさせるCMOS素子
を備えたことを特徴とするものである。
【0019】また、請求項2に係るレベル変換回路は、
上記制御素子として、容量結合型のCMOS素子を用い
たことをを特徴とするものである。
【0020】
【作用】この発明の請求項1に係るレベル変換回路にお
いては、出力回路の一方のトランジスタのベースを定電
圧にするための電圧クランプ回路に、CMOS論理レベ
ルの入力信号の反転出力に応じて上記出力回路の一方の
トランジスタをスイッチングさせるCMOS素子を備え
たことにより、CMOS論理レベルの入力信号の反転出
力に応じて出力回路の一方のトランジスタをスイッチン
グさせるようにして、電圧クランプ回路に定常電流が流
れないようにし、出力電圧のリンギングを抑えて消費電
力を抑制する。
【0021】また、請求項2に係るレベル変換回路にお
いては、電流スイッチ回路の出力信号の変化に応じて出
力回路の一方のトランジスタのベースへの電荷の供給及
び引き抜きを制御する制御素子として、容量結合型のC
MOS素子を用いて、電流スイッチ回路の出力信号の変
化を上記トランジスタのベースに伝えるようにすること
により、上記トランジスタを急激にターンオフすること
ができ、上記トランジスタを常に活性化状態で用いるよ
うにして、高速に信号伝達が行われるようにする。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1は本実施例に係るCMOS−ECLレベル変
換回路を示す構成図である。図において、図2に示す従
来例と同一符号部分は同一部分を示し、その説明は省略
する。この図1に示す本実施例に係るCMOS−ECL
レベル変換回路においては、インバータ回路1と電流ス
イッチ回路2及び出力回路3は、従来回路と同様な構成
となっており、異なる点は、トーテムポール型の出力回
路3を構成するトランジスタQ9のベースに、電流スイ
ッチ回路2の出力信号の変化に応じてトランジスタQ9
のベースへの電荷の供給及び引き抜きを制御する制御素
子として、図2のコンデンサC1の替わりに、Nチャネ
ルMOSトランジスタ(以下、単にトランジスタとい
う)NM5を、また、図2の電圧クランプ回路4を構成
する抵抗R4の替わりに、NチャネルMOSトランジス
タ(以下、単にトランジスタという)NM4を設けた点
である。
【0023】図1に示す如く、電圧クランプ回路4を構
成する従来の抵抗4をトランジスタNM4に置き替える
ことにより、CMOS論理レベルの入力信号の反転出
力、つまりノード21における電位に応じて出力回路3
のトランジスタQ9をスイッチングさせるよう構成して
おり、電圧クランプ回路4に定常電流が流れないように
し、出力電圧のリンギングを抑えて消費電力を抑制する
ようにしている。
【0024】また、電流スイッチ回路2の出力信号の変
化に応じて出力回路3のトランジスタQ9のベースへの
電荷の供給及び引き抜きを制御する制御素子として、従
来のコンデンサC1の替わりに設けた上記トランジスタ
NM5は、基板とソース及びドレインとの間がそれぞれ
短絡された容量結合型のCMOS素子でなり、電流スイ
ッチ回路2の出力信号の変化をトランジスタQ9のベー
スに伝えるようにして、出力回路3のトランジスタQ9
を急激にターンオフすることができ、出力回路3のトラ
ンジスタQ9を常に活性化状態で用いるようにして、高
速に信号伝達が行われるようにしている。
【0025】次に、上記実施例に係る回路の動作につい
て説明する。先ず、CMOS入力端子Iに、論理振幅と
して、ローレベルの3.3Vが印加される場合を考え
る。上記ローレベルの入力により、トランジスタPM1
はオンし、トランジスタNM1、NM2はオフするの
で、ノード21は0Vとなり、これに伴い、トランジス
タQ1、トランジスタNM3はオンし、トランジスタQ
2はオフするので、ノード22における論理振幅は0−
be1 =−0.8Vとなり、このインバータ回路1から
電流スイッチ回路2への出力はハイレベルの信号が送出
される。
【0026】上記ノード22における論理振幅が−0.
8Vの時、電流スイッチ回路2を構成するトランジスタ
Q4のベースにはハイレベルの信号が印加されることに
なる。また、トランジスタQ5のベースにはVBB=−
1.3Vが発生されているので、上記トランジスタQ4
はオンし、トランジスタQ5はオフする。上記トランジ
スタQ4がオンすることで抵抗R2の両端に電圧が発生
し、トランジスタNM5を放電させる。これにより、出
力回路3のトランジスタQ9のベース蓄積電荷を引き抜
く。既に、トランジスタPM1及びNM1で構成される
CMOSインバータの出力、つまり、ノード21は0V
であるので、トランジスタNM4はオンし、トランジス
タQ9は急激にターンオフする。
【0027】また、電流スイッチ回路2を構成するトラ
ンジスタQ5がオフしているので、抵抗R3には電流ス
イッチ回路2の電流は流れず、出力回路3のトランジス
タQ8のベースはほぼ接地端子GNDの接地電位とな
る。この結果、出力回路3の出力端子Oには、論理レベ
ルとして0−Vbe8 の電位となり、ハイレベルの約−
0.8Vが出力される。
【0028】このようにして、CMOS入力端子Iに、
CMOS論理レベルの論理振幅として、ローレベルの−
3.3Vが印加される場合に、出力回路3の出力端子O
からは、ECL論理レベルの論理振幅として、ハイレベ
ルの−0.8Vが出力される。
【0029】他方、CMOS入力端子Iに、論理振幅と
して、ハイレベルの0Vが印加される場合を考える。上
記ハイレベルの入力により、トランジスタPM1はオフ
し、トランジスタNM1、NM2はオンするので、ノー
ド21は−3.3Vとなり、これに伴い、トランジスタ
Q1、トランジスタNM3はオフし、トランジスタQ2
はオンするので、ノード22における論理振幅は−3.
3Vとなり、このインバータ回路1から電流スイッチ回
路2への出力はローレベルとなる。
【0030】上記ノード22における論理振幅が−3.
3Vの時、電流スイッチ回路2を構成するトランジスタ
Q4のベースにはローレベルの信号が印加されることに
なる。また、トランジスタQ5のベースにはVBB=−
1.3Vが発生しているので、上記トランジスタQ4は
オフし、トランジスタQ5はオンする。上記トランジス
タQ4がオフすることで抵抗R2には電流スイッチ回路
2の電流は流れず、トランジスタNM5を充電させる。
これにより、出力回路3のトランジスタQ9のベースに
蓄積電荷を供給する。既に、トランジスタPM1とNM
1で構成されるCMOSインバータの出力、つまりノー
ド21は−3.3Vであるので、トランジスタNM4は
オフし、トランジスタQ9は急激にターンオーンする。
【0031】また、電流スイッチ回路2を構成する上記
トランジスタQ5がオンしているので、抵抗R3の両端
に電圧が発生し、出力回路3のトランジスタQ8のベー
ス電位を十分低く下げる。この結果、出力回路3の出力
端子Oには、論理レベルとして、抵抗R3による電圧降
下分とトランジスタQ8のベースーエミッタ間電圧−V
beとによるローレベルの電位となり、約−1.6Vが出
力される。
【0032】このようにして、CMOS入力端子Iに、
CMOS論理レベルの論理振幅として、ハイレベルの0
Vが印加される場合に、出力回路3の出力端子Oから
は、ECL論理レベルの論理振幅として、ローレベルの
−1.6Vが出力される。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、出力回路の一方のトランジスタのベースを定電圧
にするための電圧クランプ回路に、CMOS論理レベル
の入力信号の反転出力に応じて上記出力回路の一方のト
ランジスタをスイッチングさせるCMOS素子を備えた
ことにより、CMOS論理レベルの入力信号の反転出力
に応じて出力回路の一方のトランジスタをスイッチング
させるようにして、電圧クランプ回路に定常電流が流れ
ないようにし、出力電圧のリンギングを抑えて消費電力
を抑制することができるという効果を奏する。
【0034】また、請求項2によれば、電流スイッチ回
路の出力信号の変化に応じて出力回路の一方のトランジ
スタのベースへの電荷の供給及び引き抜きを制御する制
御素子として、容量結合型のCMOS素子を用いて、電
流スイッチ回路の出力信号の変化を上記トランジスタの
ベースに伝えるようにすることにより、上記トランジス
タを急激にターンオフすることができ、上記トランジス
タを常に活性化状態で用いるようにして、高速に信号伝
達が行われるようにすることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係るCMOS−ECLレベ
ル変換回路を示す回路図である。
【図2】従来例に係るCMOS−ECLレベル変換回路
を示す回路図である。
【符号の説明】
1 インバータ回路 2 電流スイッチ回路 3 出力回路 4 電圧クランプ回路 PM1 PチャネルMOSトランジスタ(CMOS素
子) NM1 NチャネルMOSトランジスタ(CMOS素
子) NM4 NチャネルMOSトランジスタ(CMOS素
子) NM5 NチャネルMOSトランジスタ(制御素子) Q1〜Q9 トランジスタ(ECL素子)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来より、論理回路において、比較的高
速な動作が可能なECL素子と低速なCMOS素子とを
混在させる場合には、CMOS論理レベルとECL論理
レベルとの互いの論理レベルの整合をとるために、レベ
ル変換回路が用いられている。例えば、論理レベルとし
て、ハイレベルが0V、ローレベルが−3.3Vである
CMOS論理レベルから、論理レベルとして、ハイレベ
ルが−0.8V、ローレベルが−1.6VであるECL
レベルへのレベル変換には、CMOS−ECL変換回路
もしくはレベルコンバータが必要である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】次に、従来回路の動作について説明する。
先ず、CMOS入力端子Iに、CMOS論理における
ーレベルの−3.3Vが印加される場合を考える。上記
ローレベルの入力により、トランジスタPM1はオン
し、トランジスタNM1、NM2はオフするので、ノー
ド21は0Vとなり、これに伴い、トランジスタQ1、
トランジスタNM3はオンし、トランジスタQ2はオフ
するので、ノード22における論理レベルは0−Vbe1
=−0.8Vとなり(Vbe1 はECL素子となるトラン
ジスタQ1のベース−エミッタ間電圧)、このインバー
タ回路1から電流スイッチ回路2への出力はハイレベル
の信号が送出される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】上記ノード22における論理レベルが−
0.8Vの時、電流スイッチ回路2を構成するトランジ
スタQ4のベースにはハイレベルの信号が印加されるこ
とになる。また、トランジスタQ5のベースにはVBB
−1.3Vが発生されているので、上記トランジスタQ
4はオンし、トランジスタQ5はオフする。上記トラン
ジスタQ4がオンすることで抵抗R2の両端に電圧が発
生し、この抵抗R2に直列接続されたコンデンサC1を
放電させる。これにより、出力回路3を構成するトラン
ジスタQ9のベース蓄積電荷を引き抜く。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、電流スイッチ回路2を構成する上記
トランジスタQ5がオフしているので、抵抗R3には電
流スイッチ回路2の電流は流れず、出力回路3のトラン
ジスタQ8のベースにはほぼ接地端子GNDの接地電位
が供給される。この結果、出力回路3の出力端子Oは、
論理レベルとして0−Vbe8 =−0.8Vの電位となる
(Vbe8 はECL素子となるトランジスタQ8のベース
−エミッタ間電圧)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】このようにして、CMOS入力端子Iに、
CMOS論理におけるローレベルの−3.3Vが印加さ
れる場合に、出力回路3の出力端子Oからは、ECL論
におけるハイレベルの−0.8Vが出力される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】他方、CMOS入力端子Iに、論理振幅と
して、ハイレベルの0Vが印加される場合を考える。上
記ハイレベルの入力により、トランジスタPM1はオフ
し、トランジスタNM1、NM2はオンするので、ノー
ド21は−3.3Vとなり、これに伴い、トランジスタ
Q1、トランジスタNM3はオフし、トランジスタQ2
はオンするので、ノード22における論理レベルは−
3.3Vとなり、このインバータ回路1から電流スイッ
チ回路2への出力はローレベルとなる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】上記ノード22における論理レベルが−
3.3Vの時、電流スイッチ回路2を構成するトランジ
スタQ4のベースにはローレベルの信号が印加されるこ
とになる。また、トランジスタQ5のベースにはVBB
−1.3Vが発生しているので、上記トランジスタQ4
はオフし、トランジスタQ5はオンする。上記トランジ
スタQ4がオフすることで抵抗R2には電流スイッチ回
路2の電流は流れず、コンデンサC1を充電させる。こ
れにより、出力回路3のトランジスタQ9のベースに蓄
積電荷を供給する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】このようにして、CMOS入力端子Iに、
CMOS論理におけるハイレベルの0Vが印加される場
合に、出力回路3の出力端子Oからは、ECL論理レベ
におけるローレベルの−1.6Vが出力される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】次に、上記実施例に係る回路の動作につい
て説明する。先ず、CMOS入力端子Iに、論理レベル
として、ローレベルの3.3Vが印加される場合を考
える。上記ローレベルの入力により、トランジスタPM
1はオンし、トランジスタNM1、NM2はオフするの
で、ノード21は0Vとなり、これに伴い、トランジス
タQ1、トランジスタNM3はオンし、トランジスタQ
2はオフするので、ノード22における論理レベルは0
−Vbe1 =−0.8Vとなり、このインバータ回路1か
ら電流スイッチ回路2への出力はハイレベルの信号が送
出される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】上記ノード22における論理レベルが−
0.8Vの時、電流スイッチ回路2を構成するトランジ
スタQ4のベースにはハイレベルの信号が印加されるこ
とになる。また、トランジスタQ5のベースにはVBB
−1.3Vが発生されているので、上記トランジスタQ
4はオンし、トランジスタQ5はオフする。上記トラン
ジスタQ4がオンすることで抵抗R2の両端に電圧が発
生し、トランジスタNM5を放電させる。これにより、
出力回路3のトランジスタQ9のベース蓄積電荷を引き
抜く。既に、トランジスタPM1及びNM1で構成され
るCMOSインバータの出力、つまり、ノード21は0
Vであるので、トランジスタNM4はオンし、トランジ
スタQ9は急激にターンオフする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】このようにして、CMOS入力端子Iに、
CMOS論理におけるローレベルの−3.3Vが印加さ
れる場合に、出力回路3の出力端子Oからは、ECL論
におけるハイレベルの−0.8Vが出力される。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】他方、CMOS入力端子Iに、論理レベル
として、ハイレベルの0Vが印加される場合を考える。
上記ハイレベルの入力により、トランジスタPM1はオ
フし、トランジスタNM1、NM2はオンするので、ノ
ード21は−3.3Vとなり、これに伴い、トランジス
タQ1、トランジスタNM3はオフし、トランジスタQ
2はオンするので、ノード22における論理レベルは−
3.3Vとなり、このインバータ回路1から電流スイッ
チ回路2への出力はローレベルとなる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】上記ノード22における論理レベルが−
3.3Vの時、電流スイッチ回路2を構成するトランジ
スタQ4のベースにはローレベルの信号が印加されるこ
とになる。また、トランジスタQ5のベースにはVBB
−1.3Vが発生しているので、上記トランジスタQ4
はオフし、トランジスタQ5はオンする。上記トランジ
スタQ4がオフすることで抵抗R2には電流スイッチ回
路2の電流は流れず、トランジスタNM5を充電させ
る。これにより、出力回路3のトランジスタQ9のベー
スに蓄積電荷を供給する。既に、トランジスタPM1と
NM1で構成されるCMOSインバータの出力、つまり
ノード21は−3.3Vであるので、トランジスタNM
4はオフし、トランジスタQ9は急激にターンオン
る。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】このようにして、CMOS入力端子Iに、
CMOS論理におけるハイレベルの0Vが印加される場
合に、出力回路3の出力端子Oからは、ECL論理レベ
におけるローレベルの−1.6Vが出力される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CMOS論理レベルの入力信号の論理値
    を反転しECL論理レベルに変換して出力するインバー
    タ回路と、このインバータ回路の出力に基づいて互いに
    反転動作しそれぞれの出力端子への通流を制御する一対
    のスイッチング素子を有する電流スイッチ回路と、直列
    接続された一対のトランジスタを有し上記電流スイッチ
    回路の一対の出力端子側にそれぞれベースが接続され上
    記一対のスイッチング素子の通流制御に対応した所定の
    論理レベルの信号を出力する出力回路と、上記出力回路
    の一方のトランジスタのベースを定電圧にするための電
    圧クランプ回路と、上記電流スイッチ回路の一方の出力
    端子と上記電圧クランプ回路が設けられる出力回路の一
    方のトランジスタのベースとの間に設けられて上記電流
    スイッチ回路の出力信号の変化に応じて上記出力回路の
    一方のトランジスタのベースへの電荷の供給及び引き抜
    きを制御する制御素子とを備えたレベル変換回路におい
    て、上記電圧クランプ回路に、上記CMOS論理レベル
    の入力信号の反転出力に応じて上記出力回路の一方のト
    ランジスタをスイッチングさせるCMOS素子を備えた
    ことを特徴とするレベル変換回路。
  2. 【請求項2】 CMOS論理レベルの入力信号の論理値
    を反転しECL論理レベルに変換して出力するインバー
    タ回路と、このインバータ回路の出力に基づいて互いに
    反転動作しそれぞれの出力端子への通流を制御する一対
    のスイッチング素子を有する電流スイッチ回路と、直列
    接続された一対のトランジスタを有し上記電流スイッチ
    回路の一対の出力端子側にそれぞれベースが接続され上
    記一対のスイッチング素子の通流制御に対応した所定の
    論理レベルの信号を出力する出力回路と、上記出力回路
    の一方のトランジスタのベースを定電圧にするための電
    圧クランプ回路と、上記電流スイッチ回路の一方の出力
    端子と上記電圧クランプ回路が設けられる出力回路の一
    方のトランジスタのベースとの間に設けられて上記電流
    スイッチ回路の出力信号の変化に応じて上記出力回路の
    一方のトランジスタのベースへの電荷の供給及び引き抜
    きを制御する制御素子とを備えたレベル変換回路におい
    て、上記制御素子として、容量結合型のCMOS素子を
    用いたことをを特徴とするレベル変換回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0879050A (ja) * 1994-09-08 1996-03-22 Nec Corp BiCMOS論理回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0879050A (ja) * 1994-09-08 1996-03-22 Nec Corp BiCMOS論理回路

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