JPH07581A - ゴルフ競技用室内視覚シミュレータ - Google Patents

ゴルフ競技用室内視覚シミュレータ

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Publication number
JPH07581A
JPH07581A JP33283992A JP33283992A JPH07581A JP H07581 A JPH07581 A JP H07581A JP 33283992 A JP33283992 A JP 33283992A JP 33283992 A JP33283992 A JP 33283992A JP H07581 A JPH07581 A JP H07581A
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JP
Japan
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golf ball
image
golf
computer
hit
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JP33283992A
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English (en)
Inventor
Supasobusukii Gooran
ゴーラン・スパソブスキー
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 競技者と装置との接触がキーボードで競技の
モードを設定するだけで済み、競技者の希望に応じて競
技モードがコンピュータにより実行される、ゴルフ競技
用室内視覚シミュレータの実現である。 【構成】 競技者は、通常の競技の状況に適した完全な
競技装備を全く自由に選択することができる。打撃自体
はゴルフの競技ルールに則って自由に、但しゴルフコー
スのイメージを映したスクリーンに向かって行なう。打
撃を、打つ間中CCDマトリックスカメラによって録画
し、コンピュータが認識した地上の障害物と共に、イメ
ージによって表される想像上のゴルフボールの空間にお
ける飛行をグラフィック表現するために必要なパラメー
タを得て、閉空間における視覚ゴルフ競技をシミュレー
トするようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、閉空間におけるゴルフ
練習用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフが普及している西側諸国及び日本
においては、閉空間におけるゴルフ練習用装置が市場に
出回って久しい。
【0003】ゴルフは、小さなゴルフボールと、小さな
打撃面を備えた細長いクラブを用い行うものであるが、
速く且つ極めて正確に打つのは容易ではなく、打つ技
術、ひいてはプレーヤのコンディションが競技の勝敗の
大きな決め手となる。従って、指導者の数の多さと高額
なレッスン料(通常半時間単位)に示されるように、打
撃練習に対するプレーヤの需要が高い。こういった需要
と、競技が天候に左右され易いこと、及び、潜在的なプ
レーヤの余暇時間とに基づき、種々の練習補助装置が開
発され市場に出回っている。
【0004】これらの装置は全て概念上アナライザとシ
ミュレータとに二分される。
【0005】アナライザはゴルフクラブのスイングの特
徴と打撃により生じる適当なパラメータを対象としてお
り、いずれのアナライザにおいてもゴルフボールとその
飛行は問題としていない。概して、ゴルフボールはゴル
フクラブの方向付けのために視覚上表現されるだけであ
って、実物のゴルフボールではない。
【0006】アナライザによって示される結果は、スイ
ングの特徴と、記録されたパラメータに基づき計算され
たゴルフボールのレンジに関する数値データである。技
術的解決のレベルに応じた変形が可能ではあるが、現実
感には全く欠ける。また、ゴルフクラブの型を常に覚え
ておいて入力データとして入力する必要があり、さもな
ければゴルフボール飛行の計算が全く間違ったものとな
る。
【0007】打撃練習場で最も有名なのはいわゆるシュ
ーティング用フィールド(「ドライビング・レンジ(Driv
ing range)」)である。その名が示すように、ゴルフコ
ースに属する広いフィールドであって、ゴルフボールを
一本の決められた線より打つものである。フィールドに
は距離が示されており多くのプレーヤが線から打つ。
【0008】閉空間におけるドライビング・レンジは、
プレーヤの前方に強く細いネットを張った小さな箱であ
って、ゴルフボールをネットに目掛けて打つものであ
る。更に、プレーヤの視野には大きな鏡がある。指導者
が常に立会いアナライザの役目をする。もしも指導者が
いなければ、鏡があるにせよ、プレーヤは動作の特徴を
知ることができない。何故ならば、全ての動作があまり
にも速く行なわれるからである。一人で打つと、間違っ
たフォームで練習することになり逆効果であるだけでな
く、ゴルフボールの飛行の様子が全く判らない。ゴルフ
ボールは通常実物であるが必ずしもその必要はない。こ
の装置では、更にスイングの分析を行うために、カメラ
を適当に設けたビデオ装置が通常付加される。
【0009】コンピュータアナライザの最も古いものは
三菱の製造によるものである。検知器はゴルフボールの
周囲の正方形に設けた4個の誘導コイルから構成され、
クラブヘッドの速度と打つときの打撃面の位置に関する
データを、クラブヘッドの存在により引き起こされる磁
束の変化に基づき記録する。出力データは数値データと
して小さなディスプレイに表示される。ゴルフボールの
逸脱はグラフィック表現される。
【0010】ドイツ連邦共和国特許出願公開第3146
341号に開示される装置は前述の装置に極めて類似し
た特徴を有する。ただし、光検知器がわずかにより効果
的であるので、結果はより正確である。反応速度の速い
光電池がゴルフボールの周囲のグランドの適当な位置に
配置され、スポンジでできたゴルフボールを打つ間のゴ
ルフクラブの動きと位置のパラメータを上記方法で記録
する。
【0011】同上の会社の製造による「プッティング・
チェッカー(Putting Checker)」なる装置は、原則と
して前述の装置と同様の動作を行うものであって、唯一
の違いは打撃が最終打撃、即ち、ゴルフボールをグラン
ドに転がしてホールに落とすスコアである点である。
(実際のゴルフコースでは、特別に養生された芝生、即
ちグリーンの上で行われる。)
【0012】イギリスで製造されている「ゴルフ・スイ
ング・アナライザ(Golf SwingAnalyzer)」もこの範
疇に入る。よく開発されたソフトウェアに基づくアナラ
イザとしても最も優れており、グラフィック表現が可能
である。基本原理は、特殊なグランドに光検知器を備
え、更に、プレーヤの足から地面への体重移動を感知す
るピエゾ検知器を備えた典型的なアナライザである。プ
ログラムは高い解析度とテストされた正確さを有する。
更に、画面では2つの状況がグラフィック表現され、サ
ーマルプリンタを用いて印刷することもできる。映しだ
される状況の1つは、クラブヘッドとクラブスイングの
グラフィック表現に、打撃の結果に関する数値データを
添えたものであり、もう1つは、上方から垂直に見下ろ
したゴルフコースとゴルフボールの飛行の簡単なコンピ
ュータイメージである。後者による、打撃のグラフィッ
ク解釈により、18ホールのゴルフコースについてゲー
ムの最初から最後までを想像上行うことができる。更
に、ソフトウェアが専門的に作られているため、競技ル
ールに則っとり複数のプレーヤでゲームを行うことがで
きる。
【0013】日本で製造されている「ビデオアナライザ
(Video analyzer)」は完全に装備されているが依然典型
的なアナライザである。この装置は、ゴルフボールの正
確に決められた位置と、グランドに設けた光検知器系
と、2つの付加されたビデオカメラと、クラブスイング
に関するデータとゴルフボールのレンジと飛行に関する
数値データを結合したイメージ命令と、載置されたゴル
フボールに対するゴルフクラブの衝撃面とを利用してい
る。
【0014】上記アナライザは、想像上のグランドでの
プレイが可能な最後の例も含めていずれも、実際のプレ
イに慣れた競技者に、景色や、目の届く空間内でのゴル
フボールの飛行といった効果を与えることができず、競
技者が現実感を抱くには大きな障害となっている。アナ
ライザを用いるとき、競技者は空間に対する感覚を持て
ず、必要である空間における方向づけの訓練とはならな
い。また、その技術的解決法から、アナライザをシミュ
レータに変えることはできない。検知器系の応用である
これらアナライザの主な問題点は、ゴルフボールを打つ
ときの位置が1カ所に限られているという点である。ア
ナライザ用のソフトウェアはシミュレーションに応用す
ることができないので、新たに開発する必要がある。
【0015】シミュレータの概念は、ボールとボールへ
の効果に注目することである。従って、ゴルフボールは
実物でなければならない。ゴルフボールの効果は空間に
おいて生じるため想像上の空間を表現しなければならな
い。「シミュレータ」という名の通り、模擬したもので
なくてはならない。ゴルフ競技には、競技者の全ての動
作と用具が含まれる。実際に満足のいくものが得られる
かどうかには程度の差があるにしても、競技者の現実感
が求められるので、打った後、ゴルフボールの飛行カー
ブは競技者の前方の空間を通って追跡される。まず、解
釈の質、それから、技術の応用により得られるその他の
全ての機会が問題となり、更に、提示された打撃のデー
タが競技者に安心感と好感を与えるのである。打撃の
際、ゴルフボールは1個の細い領域に載置されるが、必
ずしもアナライザの場合のように同一の地点に載置する
のではない。
【0016】このようなシミュレータとしては、特開昭
49−120733号にかかる「ゴルフォマット(Go
lfomat)がある。ゴルフォマットにおいては早く
からシミュレーションを適用しており、従って最も優れ
ているという印象を与える。背景には技術が用いられて
おり、競技者は風景の映像が写し出された大きなスクリ
ーン上の光景に注目するだけでよい。実物のゴルフボー
ルの飛行は上記スクリーンで遮られ、それと同時に、写
し出された空間を横切ってゴルフボールの映像がイメー
ジ上の飛行を続ける。着地後、映像は変わり、コンピュ
ータの計算によりゴルフボールの飛行が終わったと決定
された地点を示す。イメージは、最新の地点と、スター
ト地点(ティー)、ホールまでの距離に関する数値デー
タを既に含む。
【0017】検知器系は2個の部分に分けられる。マイ
クが打撃点付近に設けられ、もう1個のマイクが緩いス
ロープ状のスクリーンの背後付近に設けられる。マイク
をゴルフボールと人口芝付きの厚手のマットの下に設
け、ダイナミック・マイクロホンによって、ゴルフボー
ルをゴルフクラブで打つときに生じる音を受取り、増幅
器によって信号を約10倍に増幅する。干渉を防ぐため
雑音は濾過される。受け取られた信号により、時間の計
測が開始され、打つ前に映し出されていたゴルフボール
の静止映像が消える。スクリーン後方の下に設けた7個
の光源が、集中光を用いて、スクリーン上縁部上方に光
源と向かい合わせに並べて設けた7個の光電池を照明す
る。ゴルフボールがスクリーンに当たることにより、ス
クリーンは撓み動く。スクリーンの表面が平らでなくな
ることにより光線が遮られ、陰りによる抵抗の変化によ
り、適当な光電池が反応する。従って、所定の信号がコ
ンピュータに送られ打った方向を決定する。上記光電池
から受け取られた信号は、時間の計測をも停止する。こ
の時間は打つ強さ、即ち打った時のゴルフボールの飛距
離に正比例する。所定のテーブルから適当な飛距離を検
索し、そして、ステップモータを用いて最新のイメージ
を打った強さに合ったイメージに変えて表示する。上記
時間を入力データとして用いて選択したカーブを、上記
光電池の箇所から、別個のゴルフボール映写機を使って
スクリーンに写す。従って、ゴルフボールの飛行が継続
しているような印象を与えることができる。ゴルフボー
ルがスクリーンに当たった後、テーブルを用いて選択し
た時間の計算を開始する。しかしながら、ゴルフボール
が当たると衝撃が生じ、いわゆる「物理的秒間」に、コ
ンピュータはゴルフボールの飛行の映写を開始しようと
するため、飛行が継続するような印象は非常に正確に得
られるが、映写開始時点は必ずしも打った時点と同一で
はない。
【0018】風景を映写する映写機は、デジタル及びア
ナログ制御回路を備えた原初的なコマ送り映写機であ
る。スライドを、35ミリ映画のテープに設け、映写レ
ンズと300ワットのハロゲン光源の間に制御しながら
導いている。スライドには、スタート地点からホールま
で、そしてホールの少し後ろまでおよそ9メートル(1
0ヤード)毎に、但し、プレイグランドの中心線に沿っ
た部分のみ記録されている。
【0019】特別に養生された芝生「グリーン」夫々に
おいて、ゴルフボールが着地できるのは、ホールそのも
のから約6メートル、3メートル及び1.5メートル
(20、10及び5フィート)の地点だけである。最初
に打つ位置と、特別に養生された芝生「グリーン」に入
るときしか映写機には何を写しているのか認識されない
ので、コンピュータが、フィルムの切れ端とその両端に
接するマイクロスイッチによって、写しているものを検
出する。
【0020】ゴルフボールの想像上の飛行のための映写
機は、直径50ミリメートルの単一のブライトポイント
を備えた映写機である。2個のミラーから光束を導くこ
とによって映写目標が調節される。1個のミラーは、垂
直軸を中心に回転、調節され、もう1個のミラーは、水
平軸を中心に回転、調節される。従って、映写スクリー
ンのあらゆる箇所を照明することができる。光学上の線
上に絞りを設ける。絞りの露出設定はステップモータを
用いコンピュータによって制御される。映像の寸法が減
少することにより、ゴルフボールが三次元空間を遠ざか
っていくような印象即ち奥行きが生じる。この映写機に
は何を映写しているのか認識されていないので、グラン
ドとの視覚上の調和がしばしば得られない。ゴルフボー
ルを誤って打つと危険なので、スクリーン手前から打つ
地点までキャンバス地の箱で保護している。実物のゴル
フボールを使用するため、高速で、しかも制御されずに
飛ぶ可能性があり、限られた空間内に止どめる必要があ
るので、シミュレータだけにこの箱を設けているのであ
る。
【0021】基本的には特開昭54−31327号に開
示される、典型的なシミュレータ、「パー・ティー・ゴ
ルフ(PAR−T−GOLF)」はアナライザの表示方
法を受け継ぐものである。別個のキーボードと、2個の
ディスプレイと、小さなプリンタと、ゴルフボールの映
写機を備える。風景のイメージに向かっての打撃が示さ
れるが、競技者は競技の間、機械の部品に注意を向けず
にはいられない。ソフトウェアのプログラムが改良され
ているため、装置全体が正確であるような印象を与え、
特にこのことから上記欠点が緩和されている。しかし、
上記欠点は、スクリーン上の効果により強調されてい
る。即ち、ゴルフボールの打ち始めからゴルフボールが
スクリーンに打ち当たるまで、観測時間が経過し、経過
後、ゴルフボールの映写が開始される。連続性はなく、
試合全体が、予め録画した打撃のイメージを映写してい
るかのような印象を与え、装置への注意を惹きつけてし
まう。この遅れは、適用されている検知システムのため
である。その他の技術全体は、イメージに関するデータ
がないという点を除いて、原則的に前記シミュレータの
ものと同様である。コンピュータにはイメージ上にある
ものが認識されており競技の良い先導者の役割をする
が、第1のシミュレータ同様飛行の映写には適用されな
い。イメージの映写は台座から行われるが、これは、適
用において問題がある。検知システムは3つの連続して
結合されたCCDビデオカメラと強い赤外線光源から構
成される。ゴルフボールがスクリーンに向かって動く
間、第1及び第2のカメラを用いてゴルフボールの速度
が記録され、第3のカメラで方向を記録する。十分に張
ったスリーンにゴルフボールが当たると、ゴルフボール
の垂直方向のスピンの強さと方向により角度を付けて返
ってくる。
【0022】ゴルフボールが戻るところは第3のカメラ
によって記録され、その後全てのデータをコンピュータ
が受け取る。出力角度が幾何学的角度と比べて大きく異
なれば、スピンがかかったのであり、ゴルフボールの飛
行が逸脱したと見なされ、ゴルフボールの飛行映像は三
次元のカーブを用いて表現される。右向きの逸脱は「ス
ライス」、左向きの逸脱は「フック」と称するが、実際
の屋外のプレイグランドにおける場合と異なり、スライ
スもフックも希であり、従ってこの方法によって得られ
るデータは信頼性に乏しい。
【0023】ゴルフ・オー・トロン(Golf−O−T
ron)というシミュレータが、同じ製造者によってカ
ナダとアメリカにおいて製造されているが、多くの点で
ゴルフォマットと酷似している。異なる点は、幾つかの
技術的解決法と、ソフトウェアの成果である。ゴルフボ
ールのスクリーン上の打点の正確な座標を得るためにス
キャナーが検知器として用いられており、感度制御が簡
単である。台座からスクリーンに映写されるが、イメー
ジ全体が鮮明に映るようスクリーン上部は前方に傾いて
おり、スキャナーを組み合わせることにより映写するこ
とができる。スクリーン上部には後側から多くの情報が
映写される。適用された技術的解決法については、より
良い効果を得るための余地は多くはない。
【0024】現在のところ、「インゴルフ(Ingol
f)」というシミュレータが、PC互換コンピュータに
使用可能な、ゴルフコースのイメージ映写専用に初めて
開発されたソフトウェアによって最もよく知られてい
る。このシミュレータにおいても、ビデオ映写機によっ
て風景のイメージを映写したスクリーンにゴルフボール
を打ち当てる。ゴルフボールが当たる場所の近くの、同
じカバー内に格納された2群の光電池によって光検知器
が構成されている。第1群の光電池はキリル文字の
「Π」の形に配置され、第2群の光電池は第1群の光電
池の中の長方形の形に配置されている。ゴルフボールの
凹所には、小さな鏡が組み込まれており、光源の光を第
2群の光電池に反射するようになっている。打つと、ゴ
ルフボールと鏡は動くので、反射光が第1群の光電池を
横切る。これに基づきゴルフボールのスピンが計算され
る。
【0025】映写スクリーン背後に設けられた電気機械
検知器は、撚り合わせた金属線を備えた水平方向及び垂
直方向の多数の細長いカンバス地から構成され、ゴルフ
ボールがスクリーンに当たったときの電気的接触装置を
形成する。スイングからゴルフボールがスクリーンに当
たるときまでの時間に基づき、ゴルフボールの速度と方
向が計算される。
【0026】ゴルフボールがスクリーンに当たった瞬間
からの、ゴルフコースを映写した空間におけるゴルフボ
ールの想像上の飛行は、コンピュータ・グラフィックス
によって可能とされる。また、4人までのプレーヤで全
18ホールのゴルフコースの競技を行うことが可能であ
る。コンピュータ・グラフィックスの利点は、打つ方の
風景の方角と共に、ゴルフボールと、ホールまでの距離
を印した完全なプレイグランドを空から見た景色が選択
できる点である。しかし、前述のシミュレータ同様「ス
ライス」と「フック」が希なので、本当のゴルフコース
における現実感には一致しない。
【0027】従って、上記装置はいずれも、閉空間内で
ゴルフを練習したいと思っている最終使用者に必要な全
てを満たしてはいない。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する技術課題は、競技者と装置との接触がキーボードで
競技のモードを設定するだけで済み、競技者の希望に応
じて競技モードがコンピュータにより実行される、ゴル
フ競技用室内視覚シミュレータの実現である。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるゴルフ競
技用室内視覚シミュレータは、ゴルフクラブで載置した
ゴルフボールを打つことができる模擬グランドと、模擬
グランドを照明するためにゴルフボール上方に所定の距
離を隔てて設けた光源と、模擬グランドの少なくとも2
位置におけるゴルフボールの2つのイメージを撮影する
ために、ゴルフボールの上方に所定の距離を隔てると共
に光源から所定の距離を隔てて設けたCCDビデオカメ
ラと、光源に接続した照明制御装置と、CCDビデオカ
メラに接続したカメラ制御装置と、イメージの受容、記
憶、処理のためのイメージ処理装置と、照明制御装置及
びカメラ制御装置とイメージ処理装置に接続したコンピ
ュータと、映写スクリーン上の映写の中心に対して垂直
かつ放射方向に設けたビデオ映写機と、ビデオ映写機へ
の信号を発生するコンピュータに接続したグラフィック
ス・カードとを備え、コンピュータは座標系において実
物のゴルフボールが映写スクリーンに打ち当たる点の座
標Qを計算し、座標系における実物のゴルフボールのレ
ンジs0を計算し、ゴルフボールの垂直方向に対する左
へのスピン(フック)または右へのスピン(スライス)
に起因するゴルフボールの飛行の逸脱の程度と方向を計
算し、実物のグランド上の打つ地点を計算するようにし
たことを特徴とするものである。
【0030】本発明の好ましい一つの実施態様として
の、閉空間におけるゴルフ競技視覚シミュレータは、特
別人口芝いわゆる「グリーン」を備えた模擬グランド
(1)(以下、各数字は実施例の品番を示す。)と、特
別人口芝いわゆる「ラフ」を備えた模擬グランド(2)
と、特別人口砂いわゆる「バンカー」を備えた模擬グラ
ンド(3)を互いに隣接して設け、CCDマトリクスカ
メラ(8)と、模擬グランド(1,2,3)を照明する
ための光源(7)を実物のゴルフボール(4)の上方に
設置し、水平台(12)を運搬台(13)の底側に付着
し、運搬台(13)をスチール製格子げた(14)に摺
動自在に結合し、電気モータ(5)と、運搬台(13)
の位置検知器(6)とによって、運搬台(13)と水平
台(12)の所望位置への位置決めを可能とし、前記所
望位置にビデオ映写機(15)を映写スクリーン(1
6)上の映写の中心について垂直方向且つ放射方向に設
け、映写スクリーン(16)をケージ(17)の保護仕
切りによって囲繞すると共に固定し、ケージ(17)の
保護仕切り内に実物のスコア(4)用のゴルフホール
(19)を映写スクリーン(16)と模擬グランド
(1,2,3)の間に形成し、照明用光源(7)を照明
制御装置(28)に電気的に接続し、照明制御装置(2
8)をコンピュータ(20)に情報工学的に接続し、C
CDビデオカメラ(8)を実物のゴルフクラブ(11)
と実物のゴルフボール(4)を介して照明用光源(7)
に光学的に接続し、可動運搬台(13)位置決め用電気
モータ(5)と、可動運搬台(13)の位置検知器
(6)を運搬台(13)の位置決め装置(29)に電気
的に接続し、位置決め装置(29)をコンピュータ(2
0)に情報工学的に接続し、ビデオ映写機(15)への
信号を発生するグラフィックス・カード(22)にコン
ピュータ(20)を情報的に接続し、競技者の名前を入
力し、ゲームモードとゴルフコースを選択するためのキ
ーボード(21)にもコンピュータ(20)を情報的に
接続し、コンピュータ(20)をハードディスク(2
3)、フロッピードライブ(24)及びフロッピーディ
スク(25)に情報工学的に接続したもので、上記CC
Dビデオカメラ(8)の制御を、CCDビデオカメラ
(8)の露出開始とアクティブ画素の照明時間を決定す
るカメラ制御装置(26)によって、イメージ形成、受
容及び記憶用特別ハードウェア(27)及びコンピュー
タ(20)から得たデータに基づき行い、且つ、イメー
ジS0が夫々新たな打撃のためのゴルフボール(4)の
位置を示すため、ゴルフボールを載置したとき、特別ハ
ードウェア(27)内部のイメージカウンタ(32)
が、ビデオ信号のデジタル化を可能な限り行い、メモリ
選択装置(34)が、CCDビデオカメラ(8)によっ
て撮影された現在のイメージS0をコンピュータ(2
0)内の直接解析に送り、更に、打撃のイメージを探知
し撮影する間、特別ハードウェア(27)の内部のイメ
ージカウンタ(32)が、ビデオ信号のデジタル化を可
能な限り行い、メモリ選択装置(34)が、CCDビデ
オカメラ(8)によって撮影されたイメージS0をコン
ピュータ(20)の解析に、イメージの水平線の数が所
定の数よりも少なければ解析のための第1イメージS1
として、イメージの水平線の数が所定の最大の数よりも
多ければ解析のための第2イメージS2として送り、こ
のとき、行われた打撃の最も可能性の少ないイメージは
2であって、コンピュータ計算時に座標系定数が用い
られ、このとき、hを、CCDビデオカメラ(8)から
グランド(1,2,3)までの距離、aを、CCDビデ
オカメラ(8)から光源(7)までの距離、cをCCD
ビデオカメラ(8)の直行投影Hから模擬グランド
(1,2,3)までの軸に沿った距離、座標系の中心を
載置したゴルフボール(4)の中心とする座標系定数
と、CCDビデオカメラ(8)が撮影した2つのイメー
ジから得た測定値に基づき、コンピュータ(21)が出
力データを計算し、このとき、Qを、実物のゴルフボー
ル(4)が映写スクリーン(16)に打ち当たる点の直
交座標系Oxyzにおける座標とし、s0を極座標系に
おけるゴルフボール(4)のレンジとし、又、ゴルフボ
ールの垂直方向左回転(フック)又は右回転(スライ
ス)によるゴルフボール(4)の飛行中における逸脱の
程度と方向を決定し、又、実際のグランドでの打撃点を
計算するようにしたことを特徴とするものである。
【0031】更に、本発明にかかる閉空間用ゴルフ競技
視覚シミュレータは、測地学的方法によって得た一群の
地点から定められるゴルフコースの表面を、バーンスタ
インの定理を用いてパラメータ的表現による表面に変換
し、その後、表面の要素の最終結果を最小逸脱(誤差)
の基準を用いて表面の接線上に作図し、且つ、表面上の
地点、高さ、幅によって決定されるゴルフコースの対象
物を、最も遠くから最も近くまで、既在の表面のグラフ
ィック映写と既に分布する対象物に重ねて、映写するよ
うに、ゴルフコースからの対象物を、コンピュータ内部
のデータ用記憶媒体に設けるようにしたことを特徴とす
るものである。
【0032】
【作用】競技者は、通常の競技の状況に適した完全な競
技装備を全く自由に選択することができる。打撃自体は
ゴルフの競技ルールに則って自由に、但しゴルフコース
のイメージを映したスクリーンに向かって行なう。打撃
を、打つ間中CCDマトリックスカメラによって録画
し、コンピュータが認識した地上の障害物と共に、イメ
ージによって表される想像上のゴルフボールの空間にお
ける飛行をグラフィック表現するために必要なパラメー
タを得る。
【0033】
【実施例】図1は、ゴルフ競技用室内視覚シミュレータ
の電気ブロックの概略図である。
【0034】図1で、コンピュータ20は、ビデオ映写
機15への電気信号を出力するグラフィックス・カード
22に情報工学的に結合されている。コンピュータ20
は、競技者の名前の入力及び競技モード並びにゴルフコ
ースの選択を行うためのキーボード21にも情報工学的
に結合されている。
【0035】コンピュータ20は、ハードディスク2
3、フロッピードライブ24及フロッピーディスク25
に情報工学的に結合されている。閉空間におけるゴルフ
競技のシミュレーションのためのソフトウェアがハード
ディスク23に設けられる。一方、フロッピードライブ
24及びフロッピーディスク25は、別のソフトウェア
を搭載すればハードディスク23にアクセス可能である
が、シミュレーションの間は使用されない。
【0036】照明用光源7が、照明制御装置28に電気
的に接続されている。照明制御装置28は、コンピュー
タ20に情報工学的に結合されている。
【0037】CCDビデオカメラ8が、カメラ制御装置
26と、イメージの受取り、記憶及び処理のための特別
ハードウェア27に電気的に接続されている。カメラ制
御装置26及び特別ハードウェア27は、コンピュータ
20に情報工学的に結合されている。
【0038】運搬台13を位置決めするための電気モー
タ5と、運搬台13の位置検知器6が、運搬台13の位
置決め装置29に電気的に接続されている。位置決め装
置29は、コンピュータ20に情報工学的に結合されて
いる。
【0039】図2は、閉空間におけるゴルフ競技用視覚
シミュレータの上方より見た平面図である。地面には、
ゴルフボール4を打つための3個の模擬グランドが互い
に隣合わせに設けられている。即ち、特殊な人口芝を備
えた模擬グランド1、いわゆる「グリーン」と、特殊な
人口芝を備えた模擬グランド2、いわゆる「ラフ」及び
特殊な人口砂を備えた模擬グランド3、いわゆる「バン
カー」である。競技者は、選択した模擬グランド上に載
置したゴルフボール4を、ゴルフクラブ11を用いてケ
ージ17の保護仕切り枠によって囲まれると共に固定さ
れた映写スクリーン16の方向に打つ。実際のスコアの
ためにゴルフボール4用のゴルフホール19が、映写ス
クリーン16と模擬グランド1、2及び3の間の地面に
形成されている。ゴルフボール4の上方に設けられるC
CDカメラ8によるイメージの撮影が可能な境界を、模
擬グランドの範囲10を破線で示す。
【0040】図3は、閉空間におけるゴルフ競技用視覚
シミュレータの後方より見た背面図である。模擬グラン
ド1、2及び3上方において、スチール製格子げた14
がケージ17の保護仕切り枠に水平に固定されている。
格子げた14上に運搬台13を走行自在に懸架して設
け、該運搬台13の上面にはビデオ映写機15が設けら
れている。格子げた14上に設けた運搬台13の下面に
は水平台12が設けられている。この水平台12の下面
には、CCDビデオカメラ8と、照明9からの光線によ
って模擬グランド1、2又は3のうちの一つを照明する
ための光源7とが設けられ、且つ水平台12の側面に
は、運搬台13を走行駆動させる電気モータ5と位置検
知器6が設けられている。運搬台13上で、CCDビデ
オカメラ8と光源7とは、シミュレータの背面から見て
一定の距離aを置いて大略同じ高さに設けられる。従っ
て、光源7の照明で常にゴルフボール4の影を地面に作
り、CCDビデオカメラ8がゴルフボール4とその影を
撮ることができる。
【0041】図4は閉空間におけるゴルフ競技用視覚シ
ミュレータの側方より見た側面図である。競技者18
は、キーボード21からゴルフモード、ゴルフコース及
び具体的なホール付きのプレイグランドをリストから選
択して、それらの信号を、コンピュータ20から入力す
る。通常のゲームの状況に適した装備をするかしないか
は競技者18の全くの自由である。競技者18がゴルフ
クラブ11を用いてゴルフボール4を打撃することも、
ゴルフの競技ルールに則って自由に行われる。通常のゴ
ルフ競技と比較して唯一異なるのは、所定の3個のグラ
ンドから1個を選択する点である。
【0042】ビデオ映写機15により、ゴルフコースの
景色が映写スクリーン16に示されており、映写スクリ
ーン16にゴルフボール4を打ち当てる。競技者18
は、映写スクリーン16の映写の中心、即ち映写された
ホールと旗の方向にゴルフボール4を打つのが理想的で
ある。ゴルフボール4をゴルフクラブ11で打ち、打た
れたゴルフボール4は映写スクリーン16に向かって飛
び、映写スクリーン16に当たってのち、地面に戻る。
CCDビデオカメラ8が打たれたゴルフボール4の2位
置におけるイメージを撮り、該2位置のイメージの電気
信号をコンピュータ20が受け取って処理し、ゴルフボ
ールの飛行のパラメータを計算する。ゴルフボール4が
映写スクリーン16に当たる前にコンピュータ20は、
CCDビデオカメラ8の電気信号によりゴルフボール4
の打撃を分析する。この分析の結果を受けてビデオ映写
機15により、ゴルフボール4が映写スクリーン16に
打ち当たった瞬間から、ゴルフボールのイメージと影を
映写スクリーン16上に映写する。映写されたゴルフボ
ールは、イメージによって表される空間を、コンピュー
タ20が計算した飛行軌道に沿って飛ぶ。このとき、ゴ
ルフボールが遠ざかるにつれてゴルフボールの寸法が減
少するよう考慮されている。コンピュータ20は、CC
Dビデオカメラ8とビデオ映写機15のイメージから、
スイングのための場所についての状況と、スクリーン映
写されたゴルフボールの飛行の間ゴルフボールへ影響を
及ぼす障害物(立ち木、丘、水など)を認識し、その認
識の結果を受けて分析し、この分析の結果によりゴルフ
ボールの終着位置に反応させる。コンピュータ20の計
算により、次に打つグランドが変わることは分かれば、
CCDビデオカメラ8と光源7は、運搬台13と共に、
電気モータ5の駆動でスチール製格子げた4に沿って移
動し、そのグランドを照明し次の打撃を撮影する。
【0043】同時に、コンピュータ20は、競技ルール
に基づいて選択した方法と、最新のそしてトータルのス
コアについての処理を行なう。これらの方法とスコア
は、映写スクリーン上に映写したイメージのタイトル中
に示される。本発明のシミュレータは、従来のものと比
較して、シミュレータの速度、信頼性及び状況の多様性
が実質的に増大する。
【0044】図5は、イメージの記録、記憶、処理及び
CCDビデオカメラの制御の為の特別ハードウェア27
の動作の原理を示す電気回路のブロック図である。
【0045】図6は、ゴルフボールとゴルフクラブの打
つ直前のイメージを示す図である。図6において、11
はゴルフクラブ、4はゴルフボール、30はゴルフボー
ルの影を示す。
【0046】図7は、ゴルフボールとゴルフクラブの遅
い速度で打った直後のイメージを示す図である。
【0047】図8は、ゴルフボールとゴルフクラブの速
い速度で打った後のイメージを示す図である。
【0048】競技者は選んだゴルフクラブ11でゴルフ
ボール4をいつ打ってもよく、競技に集中することがで
きる。ゴルフボール4の予想される初速は毎秒300メ
ートルである。結果を分析するには、公知の時間間隔
で、ゴルフクラブ11、ゴルフボール4及びその影30
について2つの連続した位置での状態を示す、2つのイ
メージをCCDビデオカメラ8で撮る必要がある。これ
ら必要とされる2つのイメージの間隔を特定する時間間
隔はゴルフボール4のスピードに依存して直前の予測は
不可能であるが、ゴルフボール4の動作において力学的
に決定することができる。
【0049】CCDビデオカメラ8が撮影した電気信号
をコンピュータ20が分析する。イメージにおいて最も
動きが速いのはゴルフボール4である。ゴルフボール4
はゴルフクラブ11のヘッドの前にある。このことに基
づき、第1の必要であるが十分でない基準、即ち、ゴル
フボール4がイメージ中にあれば、イメージは有用かつ
完全であるという第1の基準が設けられる。第2の基
準、即ち、撮影の間、ゴルフボール4が先のイメージに
よって決定される位置に残っておれば打撃を行なうとい
う基準に基づき、ゴルフボールの打撃を撮影することが
可能かどうかという決定がなされる。結果の分析を正確
に行なうための条件を満たす、第3の基準は、これらの
イメージが、ゴルフボール4とゴルフクラブ11のヘッ
ドの両方についての、最初及び最後のイメージである可
能性があるかどうかということである。
【0050】レンズを備えたCCDビデオカメラ8は光
源7が照明する領域10を撮影することができる(例え
ば、使用するCCDビデオカメラ8から見て1.6メー
トルの長さ(幅)とゴルフボール4の、垂直方向の距離
(高さ))。上記領域の設定は、分析における誤差を競
技者18には判らない程度まで低減し、可能な限り十分
なイメージの解析度が得られるよう選択しなければなら
ない。
【0051】このような速さにおける撮影には、1/1
0000秒未満の露光が可能な高速電子シャッターをC
CDビデオカメラに用いる。リアルタイムの特別ハード
ウェア分析に基づき、ゴルフボール4の存在が最新のイ
メージ(corrent image)に見いだされる。ゴルフボー
ル4が最新のイメージに見いだされない場合、ビデオ信
号は完全なハーフ・イメージ(half-image)を含む。ゴ
ルフボール4が最新のイメージに見いだされるやいなや
直ちに、CCDビデオカメラ8はリセットされる。従っ
て、ビデオ信号は不完全なハーフイメージを、より正確
には、その最初の部分に含む。従って、CCDビデオカ
メラ8の非同期リセットにより、ビデオ技術からは水平
線HDの周波数しか得ない非典型的なビデオ信号が形成
される。
【0052】コンピュータ20は、競技ルールに厳密に
従ってゲームを行うので、ゴルフボール4の位置に関す
る決定は、先の打撃に基づきプログラムが行なう。電気
モータ5が、模擬グランド1,2または3のいずれかの
上方に配置すべき運搬台13を水平台12、CCDビデ
オカメラ8及び光源7と共に位置決めする。求められる
位置は照明指示器により競技者に示される。競技者は自
分が希望するグランドからプレイできるのではなく、例
えば、先の打撃が砂のバンカーで終わったのであれば次
はバンカーからであり、「グリーン」(レンジが最も長
いグランド)から打つことはできないと定められている
のである。
【0053】ゴルフボール4がCCDビデオカメラ8に
対して十分に正確な位置に載置されると、ゴルフボール
4が次の打撃に備えて正確に位置していると見なされ
る。その位置からのゴルフボール4の移動は全て打撃と
見なされるが、これは競技ルールにも適っている。屋外
でのゴルフコースにおけるように、一回目の打撃におい
てゴルフボール4を手でティーへ載置するとき、ゴルフ
ボール4の位置を後で修正することができる。コンピュ
ータ20のソフトウェアはこのような状況を認識してお
り、このような移動は打ったうちには数えない。
【0054】ゴルフボール4が水に落ちた場合、あるい
はプレイグランドからあまりに逸脱してロストしたと見
なすことができる場合、競技ルールに従って、プレイグ
ランドの風景が写し出されたイメージ上にゴルフボール
4が置かれる。ゴルフコースを映し出したイメージ上の
プレイグランドに合わせて、模擬グランド1,2及び3
のいずれか1つにゴルフボール4が載置される。幾つか
の解決法から1つを競技者が選択することが競技ルール
に認められておれば、グラフィック表現によって競技者
に選択メニューが示される。この選択と競技ルールに基
づき、次の打撃に備えてゴルフボール4が載置されると
共にゲームスコアが更新される。
【0055】ゴルフボール4が載置されCCDビデオカ
メラ8が位置決めされると、打ったゴルフボール4のイ
メージを撮影して打撃のイメージを検出するためのアル
ゴリズムで予見できる手順がすすめられる。
【0056】図5は、コンピュータ20が持つ記録、記
憶、処理のための特別ハードウェア27の動作の原理と
して、CCDビデオカメラ8とカメラ制御装置26から
の電気信号27の制御を示すブロック図である。
【0057】CCDビデオカメラ8の動作の制御はコン
ピュータ20のカメラ制御装置26によって行われる。
カメラ制御装置26は、イメージを得るCCDビデオカ
メラ8の撮影開始と所望の露出時間又はアクティブ画素
を決定するために非同期リセットを用いる。CCDビデ
オカメラ8そのものは、例えば、出力に複合ビデオ信号
を備えたCCDマトリクス白黒ビデオカメラでもよい。
イメージの記録、記憶及び処理のための特別ハードウェ
ア27はビデオ信号をリアルタイムでデジタル化するた
めのA/Dコンバータを含む。
【0058】図5の有効イメージのカウンタ32は、想
像上のゴルフボール4を映写スクリーン16に打ち当て
るための新しい位置が生じた瞬間から、ビデオ信号のデ
ジタル化を開始するための信号を発生する。更に、有効
イメージのカウンタ32は、以下のいずれかの場合、デ
ジタル化を中止する為の信号を発生する。 −ゴルフボール4が前のイメージ中に存在せず、完全な
ハーフイメージの垂直周波数を備えるパルスが発生した
場合。 −ゴルフボール4をゴルフクラブ11で打った後に、所
定の最大数(例えば5)の有効イメージが予め生じた場
合。
【0059】図5のハードウェア・アナライザ33は、
リアルタイムでの以下の動作を可能にする。 −イメージにおけるゴルフボール4の存在を検出して、
CCDビデオカメラ8のための非同期リセット信号VI
NTを発生すること。 −イメージの線の与えられた数Nに関する情報を最新の
イメージにおけるメモリー選択器34へ移動すること。 −イメージカウンタを増大すること。
【0060】図6の打つ直前の初期イメージS0を記憶
するシフトレジスタ(memory location)35は、デジ
タル化された最新のイメージs0を直接記憶するための
ものである。図7の遅い速度で打った直後の第1イメー
ジS1を記憶するシフトレジスタ(memory location)3
6は、最初に生じ得る打撃のイメージを記憶するための
ものである。図8の速い速度で打った直後の第2イメー
ジS2を記憶するシフトレジスタ(memory location)3
7は、CCDビデオカメラ8の限られた撮影領域におい
て最後になるであろうイメージを記憶するためのもので
ある。
【0061】図5の記憶選択装置34は、記憶場所35
に記憶された初期イメージS0を、出力されたイメージ
の線の数Nが、所定数n(例えば90本)よりも予め少
なければ第1イメージS1として記憶場所36に、又、
nよりも大きければ第2イメージS2として記憶場所3
7にそれぞれ記憶させる。
【0062】打ち終わると、2つのイメージS0とS1
又はS0とS2のデータからゴルフボール4の飛行のパラ
メータを得るために、コンピュータ20で後続するイメ
ージが解析される。
【0063】初期イメージS0を示す図6は、ゴルフボ
ール4をゴルフクラブ11のヘッドで打つ直前に撮影さ
れたイメージS0を示す。このようなイメージにおける
線の数は最小の所定数である(N=Nmin)次にイメー
ジS1の第1変形を示し、更に次の最も強く打った場合
のイメージS2の第2変形を示す。
【0064】第1イメージS1を示す図7は、ゴルフボ
ール4をゴルフクラブ11のヘッドで打った直後に撮影
したイメージS0の第1変形を示す。このようなイメー
ジにおける線の数は所定数よりも少ない(Nmin<N≦
n)。
【0065】第2イメージS2を示す図8では、ゴルフ
ボール4をゴルフクラブ11のヘッドで打った後に撮影
したイメージS0の第2変形を示す。このようなイメー
ジでは打つ強さに応じて異なる数の線が存在する(n<
N≦Nmax)。イメージS2は、イメージS1の後に続く
幾つかのイメージ(例えば5)の内の1つを示す。とい
うことは、イメージS2は必ずしもS1に後続するイメー
ジの1つ目ではないということである。
【0066】ゴルフボールを所望の位置に載置する間、
上記特別ハードウェア27及びCCDビデオカメラ8の
制御装置26は、以下の動作を行なう。
【0067】どの初期イメージS0もゴルフボール4が
次の打撃に備えて同一の位置にあるため、イメージカウ
ンタ32はビデオ信号のデジタル化を可能にし、記憶選
択装置34は最新の初期イメージS0をコンピュータ2
0の直接解析部に送る。
【0068】打撃の検出と記録の間、上記特別ハードウ
ェア27と、CCDビデオカメラ8の制御装置26は以
下の動作を行なう。
【0069】イメージカウンタ32はビデオ信号のデジ
タル化を可能にし、記憶選択装置34はイメージS
0を、N<n(例えばN<90)ならば解析用の第1イ
メージS1として、N≧nならば第2イメージS2として
コンピュータ20の解析部に送る。しかしながら、線の
数Nが線の所定の最大数m(例えば180本)よりも多
ければ(N>m=Nmax)、完了した打撃の最後となる
であろうイメージがS2に含まれ、イメージカウンタは
デジタル化を停止する。
【0070】イメージの数がイメージの最大許容数(例
えば5)よりも多いためイメージカウンタ32がデジタ
ル化を停止すれば、イメージS1は最終位置を示し、ゴ
ルフボール4はプッシュされた(トップト・ボール(to
pped ball))とみなされる。これはゲームスコアには
影響するが、グランド上のゴルフボールの打撃位置は変
わらない。
【0071】上記したように最初と最後の有効イメージ
の選択が可能であるため、解析の為のアルゴリズムの打
撃強度への動力学的適用が可能となる。同時に、同一の
打撃における多様な時間間隔での2つのイメージS0
1又はS0とS2が得られる。これら2つのイメージに
よって、打撃の特徴を決定する為に必要な全ての基準を
満たすことができ、信頼性のある模擬予測の表現が可能
となる。
【0072】図9乃至12はゴルフ競技におけるゴルフ
ボールの打撃の解析のための視覚記録方法を示す。S0
とS1又はS0とS2の2つのイメージのデータにより、
図9の如きゴルフボールの初期位置Oと打った位置Bと
におけるゴルフボール4,4’とその影30の相互関係
を幾何学的に求めることができる。図9において、5個
の幾何学的変数γ,b,s,α,βが認められるが、こ
れらの変数により、ゴルフボール4の打った後の空間で
の動きを予測するすることが可能となる。図9乃至12
に示すように決定すべき値は、垂直面でのゴルフボール
の離陸(a,b,u,h)、映写スクリーン16上のゴ
ルフボール4の打撃の座標(x0,y0,u)、打った後
のゴルフボールのレンジ(s0)、空間でのゴルフボー
ル4の偏差(α)である。
【0073】本発明のゴルフ競技視覚シミュレータが扱
うゴルフボールに関連する幾何学的変数及びそれらの空
間における配置は以下である。
【0074】図10の直交座標系Oxyzにおいて、中
心点Oは、ゴルフボール4を模擬グランド1、2又は3
上に載置したときのゴルフボール4の中心、Oy軸は、
映写スクリーン16に直交し且つ映写されたイメージの
中心を通る軸、Ox軸は、右側に向かう軸、Oz軸は、
上方に垂直に向かう、換言すれば、グランド1、2、3
の面に対して直交する軸である。
【0075】図11において幾何学上K点で表されるC
CDビデオカメラ8を備えた水平可動台12と、I点で
表される光源7は、図10のxOy平面に対して平行で
あり又xOy平面から距離h隔てられている。
【0076】I点は、xOy面において点Cで表される
影30の位置、即ち、影の中心を決定するために用いる
極座標系の中心である。
【0077】点Kは、打つとき、即ち、直交座標系の中
心点Oがゴルフボール4の中心に等しいときの、実物の
ゴルフボール4の位置決定のみならず、離陸するときの
ゴルフボール4の位置決定にも用いる別の極座標系の中
心である。離陸するときのゴルフボール4の中心は点L
で表される。点Lの、点KからのxOy平面上の極投影
はB点であり、xOy平面上の直交投影は点Uである。
線分LUの長さはuであり、ゴルフボール4の打った後
の離陸を表す。線分LUのxOz平面上の直交投影は、
線分L’U’であり、yOz平面上の直交投影は図12
の如くL”U”である。線分LU,L’U’及びL”
U”はいずれも長さが等しい。
【0078】CCDビデオカメラ8、即ち点Kは、可動
運搬台13と水平可動台12によって、常にyOz平面
に属するよう位置し、xOy平面上の直交投影は点Hで
表される。点Hは、直交座標系の中心点Oから常に所定
値cの距離を隔てている。線分OHの長さは所定値cで
あり、線分KHの長さは所定値hである。
【0079】図9において中心点Oから始まり直交座標
系を通り点Bに終わる線は、Oy軸に対しγの角度を有
する。角度γとB点はxOy平面に属する。値sを有す
る線分OBの、xOz平面への直交投影は線分OB’す
なわちs’であり、yOz平面への直交投影は線分O
B”すなわちs”である。
【0080】図10において値x0及び値y0は、各々、
線分OUのxOz平面及びyOz平面への直交投影であ
りOx軸及びOy軸に沿って存在する、線分OU’及び
OU”の長さである。
【0081】図10において、値dは線分ODの長さで
あり、映写スクリーン16と載置されたゴルフボール4
の間の距離を表す。変数は既知であるが一定ではない。
値dの変更には水平可動台12のOy軸に沿う公知の動
きが用いられる。
【0082】図10において、実物のゴルフボール4の
実際の飛行は、初めは直交座標系の中心点O、その後直
線上に飛行して点LにてCCDビデオカメラ8を用いて
記録される。同じ線に沿ってゴルフボール4は飛行を続
け、点Q(x1,d,z1)において映写スクリーン16
に打ち当たる。
【0083】図9において、クラブヘッド11の打撃面
の位置を規定する方向31は、点G及び点G’で表すク
ラブヘッド11の移動方向に対し、xOy平面において
αの角度をもつ。
【0084】クラブヘッド11の打撃面の方向31は、
中心点O点及び点Bで表すゴルフボール4の移動方向の
投影に対し、xOy平面においてβの角度をもつ。
【0085】中心点O(イメージS1上のゴルフボール
4の中心)と点B(イメージS2上のゴルフボール4’
の中心)の間の距離は変数sである。
【0086】図9の点B(第2イメージS2上のゴルフ
ボール4’の中心)と点C(ゴルフボール4’の影30
の中心)の間の距離は変数bである。
【0087】図10に基づく比例式は以下の数1と数2
で表される。
【数1】 より
【数2】
【0088】まず、点Lの座標が決定される。図11に
基づき、以下の比例式数3が有効であることは明らかで
ある。
【数3】 この式より以下の変数が得られる。
【数4】 数4の式において、cはCCDビデオカメラ8とゴルフ
ボール4の同様の位置関係による既知の定数である。
【0089】図9に基づき同様の演繹法を用いて、以下
の比例式数5が得られる。
【数5】 これより数6のx0が得られる
【数6】
【0090】直交座標系の点LはL(x0,y0,u)と
して与えられる。ゴルフボール4の映写スクリーン16
に対する直線運動によって定められる線は数7で点Lを
通過し、
【数7】 その数8の点において映写スクリーン16の平面y=d
を通過する。
【数8】
【0091】理論上基本原理として空気抵抗のない斜め
方向の投擲を扱うが、屋外のプレイグランドでの計測に
より得た実験変数kによって補正される。
【0092】図11より公知の時間Δtにおける実距離
0が以下であることは明らかである。
【数9】
【0093】斜め方向の投擲の数式を用いて、
【数10】
【0094】変数s0はゴルフボールを重心に向けて打
つ場合のみのレンジを示す。変数s0のための補正は、
偏心した打撃によりスピンが生じたときに行われる。ス
ピンがかかるとゴルフボールは左に逸れる(フック)か
又は右に逸れる(スライス)。
【0095】図9に示す相対角度αがゴルフボール4の
横スピンの程度と方向を完全に限定する。直角であれば
打撃点とゴルフボール4の重心は同一鉛直面にあるので
横スピンは生じず、ゴルフボール4は同一面内を真直ぐ
飛行する。角度αが90°よりも大きくなるにしたがっ
て、衝撃力によってゴルフボールを飛ばすゴルフボール
の打撃点の、ゴルフボールの重心からの偏心が大きくな
る。スピンの程度とその効果、即ちゴルフボール4の飛
行経路への影響は、偏心の程度と、水平面における直交
成分としての衝撃力に比例する。αが鋭角である場合
(α<90°)、スピンの強さは角度αの値に反比例
し、右へ逸れる。即ちスライスとなる。αが鈍角である
場合(α>90°)、スピンの強さは角度αの値に正比
例し、左へ逸れる。即ちフックとなる。
【0096】これらの規則全てが正確な打撃に影響す
る。打撃の正確さに関する判断は角度βを用いて行われ
る。±5°の許容差で角度βが90°の場合、打撃は正
確とみなされ逸脱効果が用いられる。そうでない場合
は、いかなる逸脱効果も用いられない。z1が200ミ
リメートルよりも小さければ、ゴルフボール4をクラブ
ヘッド11の底の縁で打っている、即ち、トップト・ボ
ールである。この場合、いかなる逸脱も起こらず、ゴル
フボール4はプレイグランド上で長く転がるにすぎな
い。グラフィック変数の解明により、ゴルフボール4の
打撃の最終的な結果を非常に正確に計算することができ
る。
【0097】図13乃至図17は、三次元空間であるゴ
ルフコースからの映写スクリーンへの二次元投射の生成
を公知の手順を用いて数学的に説明するものである。
【0098】図13で、測地学的方法を用いればあらゆ
る地形表面を撮影することができる。ここにおいて、地
形表面を点ベクトルTk(k=0,1,…N)で表す。
地形表面はバースタイン分布関数を用いたパラメータ式
数11によって表される。
【数11】
【0099】図14で、第2の点ベクトルTijもバー
スタイン分布関数を用いたパラメータ式数12によって
表される。
【数12】
【0100】パラメータ的表面ベクトルP(u,v)が
i,jのそれぞれについてベクトルTijを通過するな
らば、以下の式数13が成立する。
【数13】 地形の撮影された全ての地点を数13から得られるパラ
メータ的表面で覆うことになる。
【0101】図15で、最小逸脱(誤差)の所定基準に
ついて、三角形と四角形から成る網を地形表面の接線上
に構成することができる。要素Pi(三角形または四角
形)夫々の外側は、反時計回りに要素夫々を回っていく
ことにより定められる。
【0102】要素Pi(i=1,…,Ni)毎のゴルフコ
ースの写真に基づき、網を埋めるための材料Mat
i(多種の芝、水、砂)が決定される。表面の要素及び
表面全体を完全に決定するにはこれで十分である。表面
の要素Piの近似値は以下の数14のように表される。
【数14】
【0103】表面全体は以下の数15のように表され
る。
【数15】
【0104】図16で加重値(Bi 3α))を有するバ
ーンスタイン分布関数(Bernstaindistribution funct
ion)は、点ベクトルTijの間を通常通過する滑らか
な表面を表す。図17で表面が変わる箇所を表す必要が
あれば(例えば、ゴルフコースの湖岸、砂のバンカーの
縁など)、同一の座標ベクトルTijをもつ点の列を2
本用いる。
【0105】図15で、競技者18の視点から面上に投
射することにより要素ベクトルRi1,ベクトルRi2
…,ベクトルRi,Niの座標変換を行えば、表面の要素
P'iの近似値及び全表面P’の近似値を最終的に数16
で得ることができる。
【数16】
【0106】垂直ベクトルと視覚上のベクトルとの間の
角度が90°より小さく、表面の要素P'iの近似値がグ
ラフィック表現されなければ、グラフィック表現に要す
る時間は短縮される。最も距離の離れたところから最も
近いところまで行われる表面の他の要素P'iの近似値の
グラフィック表現は、競技者18の視点から見た三次元
空間の二次元イメージを表す。
【0107】図18乃至図21は、ゴルフホールに立て
られた旗や立ち木等の対象物を表現する原理を示す。
【0108】図18で、対象物は、表面上の基準ベクト
ルHi、高さ及び幅によって定められる。基準、高さ及
び幅の投射、更に場所とフレームは、既存のイメージ上
に対象物をコラージュ分布させるために用いられる。
【0109】図19で、グラフィック表現は、最も距離
の遠いところから最も近いところまで、表面のグラフィ
ック表現と既に分布する対象物に重ねて行われる。
【0110】対象物は、対象物の相対ベースで存在す
る。対象物の種類のアクセスヘッダーは第1の対象物に
存在し、その他はインデックスによって結合されてい
る。
【0111】図20で、多数の角度から見た対象物のイ
メージを記憶することにより、対象物の多様な表現が得
られる。元が同一である多くの対象物(例えば寸法が異
なるだけで種類が同じ樹木)をコラージュ分布する場
合、対象物夫々について異なる角度からの視覚が選ばれ
る。
【0112】図21で、コラージュ映写を行うには、論
理上値が0であるイメージ要素(画素A)は、イメージ
中、対象物によって覆われていない部分を透明とするた
めに、最新のイメージに何ら影響を与えず、値が0でな
い画素(画素B,C)は最新のイメージ上に直接変換す
るというように対象物をメモリーマップに変換する必要
がある。
【0113】
【発明の効果】本発明にかかるゴルフ競技用室内視覚シ
ミュレータにおいては、競技者はスクリーン上の試合
と、試合の継続、及び多様な状況(同じ状況が繰り返さ
れることは極めて希である)に注目するだけでよく、ゴ
ルフボールを打った後(屋外での試験済みの)正確なデ
ータが得られ、更に他の技術装備を備えてゴルフの雰囲
気を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 閉空間におけるゴルフ競技用視覚シミュレー
タの電気ブロックの概略図である。
【図2】 閉空間におけるゴルフ競技用視覚シミュレー
タの平面図である。
【図3】 閉空間におけるゴルフ競技用視覚シミュレー
タの背面図である。
【図4】 閉空間におけるゴルフ競技用視覚シミュレー
タの側面図である。
【図5】 イメージの記録、記憶、処理及びCCDビデ
オカメラの制御の為の特別ハードウェアの動作の原理を
示すブロック図である。
【図6】 ゴルフボールとゴルフクラブの打つ直前のイ
メージを示す図である。
【図7】 ゴルフボールとゴルフクラブの打った直後の
イメージを示す図である。
【図8】 ゴルフボールとゴルフクラブの打った後のイ
メージを示す図である。
【図9】 相互の関係が試合のパラメータ計算に必要
な、ゴルフボールとクラブヘッドの影を示す、ゴルフボ
ールの写真を2枚重ね合わせた図である。
【図10】 シミュレータ空間内での実物のゴルフボー
ルの飛行を図形化した図である。
【図11】 ゴルフボールの離陸の計算のための幾何学
的関係を示す図である。
【図12】 実物のゴルフボールを打ったときのスクリ
ーン上の打撃点の高さの幾何学的関係を示す図である。
【図13】 測定原点に基づき地表のグラフィック映像
の生成を数学的に説明するための図である。
【図14】 派生した点に基づき表面のグラフィック映
像の生成を数学的に説明するための図である。
【図15】 表面の要素を用い地表のグラフィック映像
の生成を数学的に説明するための図である。
【図16】 重力3の下でバーンシュタイン分布関数を
用いて地表のグラフィック映像の生成を数学的に説明す
るための図である。
【図17】 重力3の下でバーンシュタイン分布関数を
用いて地表が変わる境目のグラフィック映写の生成を数
学的に説明するための図である。
【図18】 対象物(この場合は立ち木)の記憶された
元のイメージと映写されたイメージを示す図である。
【図19】 図18より対象物の映写のコラージュ分布
の原理を示す図である。
【図20】 多数の角度から対象物の写真を撮る場合の
原理を示す図である。
【図21】 相対ベースからメモリー・マップへの対象
物の変換の原理を示す図である。
【図22】 図5の各構成部分の動作を示すフローチャ
ートである。
【図23】 図5の各構成部分の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 模擬グランド(グリーン) 2 模擬グランド(ラフ) 3 模擬グランド(バンカー) 4 ゴルフボール 5 電気モータ 6 位置検知器 7 光源 8 CCDビデオカメラ 9 光線 10 撮影可能な範囲 11 ゴルフクラブ又はクラブヘッド 12 水平可動台 13 運搬台 14 スチール製格子げた 15 ビデオ映写機 16 映写スクリーン 17 ケージ 18 競技者 19 ホール 20 コンピュータ 21 キーボード 22 グラフィックス・カード 23 ハードディスク 24 フロッピードライブ 25 フロッピーディスク 26 カメラ制御装置 27 特別ハードウェア 28 照明制御装置 29 位置決め装置 30 影 32 イメージ・カウンタ 33 ハードウェア・アナライザ 34 記憶選択装置 35 記憶場所 36 記憶場所 37 記憶場所

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 −ゴルフクラブ(11)で載置したゴル
    フボール(4)を打つことができる模擬グランド(1)
    と、 −模擬グランド(1)を照明するためにゴルフボール
    (4)上方に所定の距離を隔てて設けた光源(7)と、 −模擬グランド(1)の少なくとも2位置におけるゴル
    フボールの2つのイメージを撮影するために、ゴルフボ
    ール(4)の上方に所定の距離を隔てると共に光源
    (7)から所定の距離を隔てて設けたCCDビデオカメ
    ラ(8)と、 −光源(7)に接続した照明制御装置(28)と、 −CCDビデオカメラ(8)に接続したカメラ制御装置
    (26)と、イメージの受容、記憶、処理のためのイメ
    ージ処理装置(27)と、 照明制御装置及びカメラ制御装置(26)とイメージ処
    理装置(27)に接続したコンピュータ(20)と、 −映写スクリーン(16)上の映写の中心に対して垂直
    かつ放射方向に設けたビデオ映写機と、 −ビデオ映写機(15)への信号を発生するコンピュー
    タ(20)に接続したグラフィックス・カード(22)
    とを備え、 −コンピュータ(20)は座標系において実物のゴルフ
    ボール(4)が映写スクリーン(16)に打ち当たる点
    の座標Qを計算し、座標系における実物のゴルフボール
    (4)のレンジs0を計算し、ゴルフボール(4)の垂
    直方向に対する左へのスピン(フック)または右へのス
    ピン(スライス)に起因するゴルフボール(4)の飛行
    の逸脱の程度と方向を計算し、実物のグランド上の打つ
    地点を計算するようにしたことを特徴とするゴルフ競技
    用室内視覚シミュレータ。
  2. 【請求項2】 複数のグランドと、運搬台(13)の底
    側に付着するとともにスチール製格子げた(14)に摺
    動自在に結合した水平台(12)と、水平台(12)を
    用いて運搬台(13)を所望の位置に位置決め可能とす
    るための、電気モータ(5)及び運搬台(13)の位置
    検知器(6)を備え、位置決め用電気モータ(5)及び
    位置検知器(6)が位置決め装置(29)に電気的に接
    続し、位置決め装置(29)がコンピュータ(20)に
    情報工学的に結合する請求項1記載のシミュレータ。
  3. 【請求項3】 カメラ制御装置(26)によるCCDビ
    デオカメラ(8)の制御が、CCDビデオカメラ(8)
    の露光開始とアクティブ画素の所望の照明時間を、CC
    Dビデオカメラ(8)の非同期リセットを用いて、イメ
    ージ処理装置(27)から得たデータとコンピュータ
    (20)から得たデータに基づき決定することにより行
    われる請求項1記載のシミュレータ。
  4. 【請求項4】 イメージ処理装置(27)内部にイメー
    ジカウンタ(32)を備え、イメージ処理装置(27)
    が、 −ビデオ信号のデジタル化を可能にし、 −新たに打つためにゴルフボール(4)を載置したとき
    に、ゴルフボール(4)が同一位置にあることを表す、
    CCDビデオカメラ(8)からの最新のイメージS
    0を、コンピュータ(20)の直接解析に送り、 −CCDビデオカメラ(8)が撮影した最新のイメージ
    0の水平線の数が所定数よりも少なければ、最新のイ
    メージS0を、打ったイメージを表す第1イメージS1
    してコンピュータ(20)の解析に送り、 −CCDビデオカメラ(8)が撮影した最新のイメージ
    0の水平線の数が所定数よりも多ければ、最新のイメ
    ージS0を、打ったイメージを表すと共に打った最後の
    イメージになり得る第2イメージS2として、コンピュ
    ータ(20)の解析に送る請求項1記載のシミュレー
    タ。
  5. 【請求項5】 イメージカウンタ(32)をイメージ処
    理装置(27)内部に備え、イメージカウンタ(32)
    は、打ったイメージを探知し撮影するとき、イメージの
    数がイメージの許容最大数よりも大きければデジタル化
    を中止し、そのことにより、第1イメージS1が最終位
    置を表し、ゴルフボール(4)がプッシュされた(トッ
    プト・ボール)とみなす請求項1、3及び4記載のシミ
    ュレータ。
  6. 【請求項6】 ゴルフボール(4)を模擬グランド
    (1)に載置する工程と、模擬グランド(1)をゴルフ
    ボール(4)から所定の距離を隔てた上方に設けられた
    光源(7)によって照明する工程と、コンピュータ(2
    0)に情報工学的に結合する照明制御装置(28)によ
    って模擬グランド(1)の照明を制御する工程と、ゴル
    フボール(4)から所定の距離を隔てた上方であって光
    源(7)より所定の距離を隔てた位置に設けたCCDマ
    トリクスカメラ(8)によって模擬グランド(1)のイ
    メージを少なくとも2つ撮影する工程と、カメラ制御装
    置(26)及びイメージの受容、記憶、処理のためのイ
    メージ処理装置(27)によってCCDビデオカメラ
    (8)を制御する工程と、ビデオ映写機(15)のため
    の信号をグラフィックス・カード(22)により発生す
    る工程と、ビデオ映写機(15)の信号を映写スクリー
    ン(16)上にビデオ映写する工程と、座標系において
    ゴルフボール(4)が映写スクリーン(16)に打ち当
    たる点の座標Qをコンピュータ(20)によって計算す
    る工程と、座標系においてゴルフボールのレンジs0
    コンピュータ(20)によって計算する工程と、ゴルフ
    ボール(4)の垂直方向に対して左へのスピン(フッ
    ク)または右へのスピン(スライス)に起因する、ゴル
    フボール(4)の飛行の逸脱の程度と方向をコンピュー
    タ(20)によって計算する工程と、実物のグランド上
    の打つ地点を計算する工程からなるゴルフ競技用室内視
    覚シミュレータ。
  7. 【請求項7】 測地学的方法でとらえた一群の点によっ
    てゴルフコースの表面を定める工程と、バーンスタイン
    の定理を用いて上記一群の点を表面のパラメータ的表現
    に変換する工程と、パラメータ的表現をした表面の直線
    部分における表面要素の総量を最小逸脱(誤差)の基準
    を用いて計算する工程からなる請求項6記載のシミュレ
    ータ。
  8. 【請求項8】 表面要素の夫々を満たすための材料をゴ
    ルフコースの写真に基づき決定する工程からなる請求項
    7記載のシミュレータ。
  9. 【請求項9】 表面要素の座標変換により、表面要素を
    グラフィック表現したゴルフ競技者(18)の視点から
    見た平原の二次元映写表面を得る工程からなる請求項8
    記載のシミュレータ。
  10. 【請求項10】 ゴルフ競技者(18)から最も離れた
    ところから最も近いところまでの、上記表面要素上の垂
    直なベクトルとゴルフ競技者(18)からの視覚のベク
    トルの間の角度が、90°よりも大きい表面要素をグラ
    フィック表現する工程からなる請求項9記載のシミュレ
    ータ。
  11. 【請求項11】 対象物を、ゴルフコースから、コンピ
    ュータ(20)内部のデータ用記憶媒体に移す工程から
    なる請求項6記載のシミュレータ。
  12. 【請求項12】 対象物の種類にアクセスするための第
    1の対象物のヘッダーによって、対象物を対象物の相対
    ベースに組織する一方、その他の対象物をインデックス
    によって結合する工程からなる請求項11記載のシミュ
    レータ。
  13. 【請求項13】 対象物を、表面上の位置、高さ及び幅
    によって決定する工程と、最も遠いところから最も近い
    ところまでの対象物を、既存の表面のグラフィック映写
    と既にグラフィック映写された対象物に重ねてグラフィ
    ック映写する工程からなる請求項11記載のシミュレー
    タ。
  14. 【請求項14】 多数の角度の視点から撮影した多数の
    イメージを用いて対象物をメモリー内に表わすことによ
    り、同一種類の多数の対象物を分布させるときに、対象
    物それぞれについて異なる角度の視点を選択し、よっ
    て、最終イメージの多様性を得る工程からなる請求項1
    1記載のシミュレータ。
  15. 【請求項15】 対象物のイメージ(画素)の夫々の要
    素を、特別論理演算を用いて最新のイメージを表すメモ
    リーマップに移す工程からなり、これにより、対象物の
    適当な画素が0であればメモリーマップの画素は変化せ
    ず、0でなければメモリーマップの画素は適当な画素に
    完全に変化する請求項11記載のシミュレータ。
JP33283992A 1991-12-12 1992-12-14 ゴルフ競技用室内視覚シミュレータ Pending JPH07581A (ja)

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