JPH075796B2 - ゴルフボール用糸ゴム - Google Patents

ゴルフボール用糸ゴム

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JPH075796B2
JPH075796B2 JP60249586A JP24958685A JPH075796B2 JP H075796 B2 JPH075796 B2 JP H075796B2 JP 60249586 A JP60249586 A JP 60249586A JP 24958685 A JP24958685 A JP 24958685A JP H075796 B2 JPH075796 B2 JP H075796B2
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JP
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rubber
thread
antioxidant
based antioxidant
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嘉則 江頭
誠介 冨田
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Bridgestone Sports Co Ltd
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Bridgestone Sports Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は糸捲きゴルフボール用の糸ゴムに関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 現在、ゴルフに使用されている糸捲きゴルフボールは液
体又は固体芯球、その上に幾重にも固く巻きつけられた
高延伸系ゴム層及びそれを蔽う外皮から構成されてい
る。その中にあって、糸ゴム層はゴルフボールの反撥弾
性を高めてボールの飛距離を延ばすのに大きく寄与する
ことから、反撥弾性を高めるための種々の検討が行なわ
れている。例えば、糸ゴム中のゴム成分として低シス含
有ポリイソプレンゴムを多く使用しりた、糸ゴムの加硫
度を増大させたりして、糸ゴムの高延伸時のエネルギー
ロスを少なくするという試みも行なわれている。
しかしながら、これらの反撥弾性を改良し、ボールの飛
距離を延ばすための方法はいずれも糸ゴムの高延伸時の
エネルギーロスが減少する反面、糸ゴムの巻き作業性が
悪くなる外に、糸ゴムの耐熱性が劣化して外皮成型時の
熱履歴により糸切れが生じ易くなり、ボールの硬度が低
下するといった生産性への悪影響と、糸ゴムの耐老化性
も悪化するという問題点を有している。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、巻き作業性及
び耐老化性に優れると共に、強度も十分なゴルフボール
用糸ゴムを提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段及び作用 即ち、本発明は上記目的を達成するため、天然及び/又
は合成ゴム100重量部にヒンダードフェノール系酸化防
止剤と硫黄系酸化防止剤及び/又はリン系酸化防止剤と
をこれら酸化防止剤の合計量で0.3〜3重量部配合して
なるゴム組成物を加硫してなるゴルフボール用系ゴムを
提供するものである。
この点につき更に説明すると、本発明者らは従来法の欠
点を解決するため鋭意検討を重ねた結果、天然ゴム及び
/又は合成ゴムに特定の酸化防止剤、即ちヒンダードフ
ェノール系酸化防止剤と硫黄系酸化防止剤及び/又はリ
ン系酸化防止剤とを組合せて用いると、このゴム組成物
から形成された糸ゴムは強度が十分高く、高温下での強
度向上が計られ、糸捲きゴルフ用の糸ゴムとして使用し
た際、糸ゴムの巻き作業性が良好であると共に、耐老化
性にも優れていることを知見し、本発明をなすに至っ
た。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明に係るゴム組成物は、天然ゴム及び/又は合成ゴ
ムにヒンダードフェノール系酸化防止剤と硫黄系酸化防
止剤及び/又はリン系酸化防止剤とを組合せ配合したも
ので、本発明によれば、ヒンダードフェノール系酸化防
止剤、硫黄系酸化防止剤又はリン系酸化防止剤をそれぞ
れ単独に天然ゴムや合成ゴムに配合使用した場合に比
べ、常温及び高温、例えば100℃付近の温度における強
度、伸びに優れた効果を示すものである。
本発明で用いられるヒンダードフェノール系酸化防止剤
としては、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノ
ール、2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−tert−
ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−メチ
ル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデ
ンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)等
を挙げることができ、これらの1種又は2種以上を混合
して使用しても差支えない。
また、硫黄系酸化防止剤としては、ジラウリルチオジプ
ロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ジ
ミリスチルチオジプロピオネート、ラウリルステアリル
チオジプロピオネート、ジステアリルβ,β′−チオジ
ブチレート等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を
混合して使用できる。
更に、リン系酸化防止剤としては、トリス(2,4−ジ−t
ert−ブチルフェニル)フォスファイト、テトラキス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4′−ビフェニ
レンフォスフォナイト、トリフェニルフォスファイト等
が挙げられ、これらの1種又は2種以上を混合して使用
できる。
この場合、本発明における酸化防止剤の組合せにおい
て、ヒンダードフェノール系酸化防止剤と硫黄系酸化防
止剤との組合せの場合には、重量比でヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤1に対して硫黄系酸化防止剤を0.7〜
2、特に0.9〜1.5の比率で配合したものが酸化防止剤の
組合せによる改良効果を高める上で好ましい。また、ヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤とリン系酸化防止剤と
の組合せの場合には、重量比でヒンダードフェノール系
酸化防止剤1に対してリン系酸化防止剤を1〜3、特に
1.2〜2の比率で配合したものが改良的効果を高める上
で好ましい。更に、ヒンダードフェノール系酸化防止剤
と硫黄系酸化防止剤及びリン系酸化防止剤との三者の組
合せの場合には、重量比でヒンダードフェノール系酸化
防止剤1に対して硫黄系酸化防止剤0.3〜2、リン系酸
化防止剤0.3〜2、特に硫黄系酸化防止剤0.5〜1、リン
系酸化防止剤0.5〜1の比率で配合したものが好まし
く、前記酸化防止剤をこれらの割合でゴム組成物に配合
することにより、加硫後、常温及び高温での強度、伸び
が著しく向上する。
また、上記のヒンダードフェノール系酸化防止剤と硫黄
系酸化防止剤及び/又はリン系酸化防止剤との組合せよ
りなる酸化防止剤の配合量は、天然ゴム及び/又は合成
ゴム100重量部に対して0.3〜3重量部、特に0.5〜1.5重
量部とすることが好ましい。この場合、配合量が0.3重
量部より少ないと強度、糸巻き作業性、耐老化性等の向
上効果が十分に発揮されない場合があり、また3重量部
より多いとかえってゴム組成物の性質に悪影響を与える
場合がある。
本発明におけるゴム組成物に用いる基材ゴムは天然ゴ
ム、合成ゴム又は天然ゴムと合成ゴムとの混合ゴムであ
って、合成ゴムとしては合成イソプレンゴム、イソプレ
ン−ブタジエンランダム共重合体等を挙げることがで
き、これらのゴムの1種又は2種以上を適宜な比率で混
合使用することができる。
これらのうち、イソプレン−ブタジエンランダム共重合
体を含有するものを用いるのが好ましい。
この場合、この糸ゴム中のイソプレン−ブタジエンラン
ダム共重合体の含有量はボールの反撥弾性、飛翔特性の
点から全ゴム成分100重量部に対して30重量部以上とす
ることが好ましく、より好ましくは50重量部以上であ
る。
イソプレン−ブタジエンランダム共重合体はブタジエン
部分が5〜70%(重量%,以下同じ)、特に10〜50%で
あり、イソプレン部分が30〜95%、特に50〜90%のもの
が好適に用いられる。
更に、イソプレン−ブタジエンランダム共重合体のミク
ロ構造としてはシス−1,4結合が80%以上含有している
ことが望ましく、更に望ましくは90%以上、特に95%以
上含有されているものであることが好ましい。
なおまた、イソプレン−ブタジエンランダム共重合体は
ムーニー粘度が30〜90、特に40〜70のものが好適に用い
られる。
なお、本発明で用いるイソプレン−ブタジエンランダム
共重合体は、好ましくはランタン系列希土類元素の化合
物、有機アルミニウム化合物、ルイス塩基、必要に応じ
ルイス酸の組合せよりなる触媒の存在下でイソプレンと
ブタジエンとを重合させて製造することができる。
なお、本発明のゴム組成物には上記の基材ゴム及び酸化
防止材に加えて、通常の配合剤、例えば加硫剤、加硫促
進剤、加硫助剤、補強剤等を適宜配合することができ
る。これらの配合剤の配合割合は特に限定するものでは
ないが、通常基材ゴム100重量部に対し、加硫剤として
硫黄等を0.1〜2重量部、加硫促進剤を0.1〜2重量部、
加硫助剤として亜鉛華等を0.5〜5重量部、補強剤とし
てカーボンブラック等を0〜20重量部配合することがで
きる。
本発明のゴム組成物はゴルフボール用糸ゴムは、上記ゴ
ム組成物を常法により加硫してなるもので、このゴルフ
ボール用糸ゴムを用いて糸捲きゴルフボールを得る場合
は、常法に従って糸ゴムを固体芯球に巻き付け、更にこ
の糸ゴム層に外皮を被覆することにより糸巻きゴルフボ
ールを製造し得る。なお、固体芯球としては通常用いら
れる材料を使用して形成でき、また外皮としては通常の
材料、例えばバラタ、アイオノマー樹脂等を用いて形成
できる。更に、固体芯球、糸ゴム層、外皮の重量、厚さ
等は通常の範囲とすることができる。
発明の効果 本発明に係るゴルフボール用糸ゴムは、上述したように
天然ゴム及び/又は合成ゴムにヒンダードフェノール系
酸化防止剤と硫黄系酸化防止剤及び/又はリン系酸化防
止剤を特定量配合したゴム組成物の加硫物としたことに
より、従来のものに比べて常温及び100℃を越える高温
下での強度、伸びの向上がはかられ、糸ゴムの固体芯球
への巻き作業性、耐老化性、カバー型付時の高温耐久性
が大幅に改良されるものである。
以下、実施例と比較例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
〔実施例,比較例〕
第1表に示す配合比のゴム組成物を調製し、その後、通
常の方法により加硫して各試料を作成した。
次に、これらの各試料を用いて常温25℃及び高温100℃
における引張り破壊試験を行ない、破壊時強度及び破壊
時伸びを測定した。その結果を第2表に示す。
更に、上記処方により得られた各試料を厚さ0.45mm、幅
2mmの糸ゴムに加工し、直径28mmのゴム芯に通常の糸捲
きボール作製作業と同様の手順で糸巻きを行ない、その
際の糸ゴムの糸切れ数をゴム芯1個当りの糸ゴムの平均
糸切れ回数として評価した。
その結果を第3表に示す。
第2表及び第3表の結果より、本発明のゴルフボール用
糸ゴムは、常温及び高温における破壊時強度、伸びとも
に優れていると共に、糸巻きに際しても殆んど糸切れが
なく、生産性に優れていることが知見される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天然ゴム及び/又は合成ゴム100重量部に
    ヒンダードフェノール系酸化防止剤と硫黄系酸化防止剤
    及び/又はリン系酸化防止剤とをこれら酸化防止剤の合
    計量で0.3〜3重量部配合してなるゴム組成物を加硫し
    てなるゴルフボール用糸ゴム。
JP60249586A 1985-11-07 1985-11-07 ゴルフボール用糸ゴム Expired - Lifetime JPH075796B2 (ja)

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