JPH0757927A - 超電導コイル装置 - Google Patents

超電導コイル装置

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JPH0757927A
JPH0757927A JP20322893A JP20322893A JPH0757927A JP H0757927 A JPH0757927 A JP H0757927A JP 20322893 A JP20322893 A JP 20322893A JP 20322893 A JP20322893 A JP 20322893A JP H0757927 A JPH0757927 A JP H0757927A
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JP
Japan
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superconducting coil
superconducting
heat
heat pipe
reel
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Pending
Application number
JP20322893A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikushi Hara
築志 原
Masahiko Nakade
雅彦 中出
Jun Matsuzaki
順 松崎
和行 ▲つる▼永
Kazuyuki Tsurunaga
Eriko Yoneda
えり子 米田
Takamitsu Tada
孝光 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体ヘリウム等の冷媒を使用することなく、
超電導コイルを冷却し、経済化および小型化を図った超
電導コイル装置を提供する。 【構成】 超電導導体1b,1cからなる超電導コイル
に発生した熱は巻枠1aからヒートパイプ1dを介して
放熱板1fに伝達され、放熱板1fが更に冷凍機のコー
ルドヘッド1gによって冷却され、これにより超電導コ
イルが冷却される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体ヘリウムのような
冷媒を使用することなく、超電導コイルを冷却し得る超
電導コイル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超電導コイル装置は例えば超電導限流器
等に利用されているが、このような超電導限流器の冷却
方法は、従来液体ヘリウムを使用している。図3は、こ
のような液体ヘリウムを使用した従来の超電導限流器の
構成を概略的に示す図である。同図において、3aはク
ライオスタットであり、外部の熱が侵入しないように内
壁と外壁との間に真空層が設けられている。そして、こ
の中に液体ヘリウム等の冷媒3bが充填され、超電導コ
イル3cとこの超電導コイルの電流リード線3dを該冷
媒により直接冷却している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、液体
ヘリウム等の冷媒で超電導コイルを冷却する従来の超電
導コイル装置では、超電導限流器の発熱で蒸発する冷媒
の処理が問題となっている。すなわち、超電導限流器は
1回の限流動作で約40kj程度の発熱があるため、液
体ヘリウム内で超電導コイルが動作すると、約16リッ
トルの大量の液体ヘリウムが気化する。そして、16リ
ットルの液体ヘリウムが常温液体になると、その体積は
約700倍に膨張し、11.2キロリットルのヘリウム
ガスになる。このように大量のヘリウムガスをクライオ
スタット3a内に封じ込めるには、大きな圧力容器にす
る必要があるが、このような圧力容器は圧力がかかるた
めに危険である上に、また圧力容器内に超電導コイルや
電流リード線を設けるということはメンテナンス上好ま
しくないとともに、更に容器自体も高価になるという問
題がある。
【0004】一方、圧力容器としての機能を持たせるこ
とを避けるために、ヘリウムガスを外部に放出する方法
も考えられるが、このような方法では、超電導限流器が
動作する毎に液体ヘリウムを再注入する必要があり、メ
ンテナンスに時間と費用がかかるという問題がある。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、液体ヘリウム等の冷媒を使用
することなく、超電導コイルを冷却し、経済化および小
型化を図った超電導コイル装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の超電導コイル装置は、絶縁性巻枠に巻装さ
れた超電導コイルと、一端側が前記巻枠と一体的に構成
された複数のヒートパイプと、該複数のヒートパイプの
他端に接続された冷却手段とを有することを要旨とす
る。
【0007】また、本発明の超電導コイル装置は、ヒー
トパイプは中間が絶縁され、また超電導コイルが無誘導
巻きされている。
【0008】
【作用】本発明の超電導コイル装置では、超電導コイル
に発生した熱は巻枠からヒートパイプを介して冷却手段
に伝達され、これにより超電導コイルを冷却することが
できる。
【0009】また、本発明の超電導コイル装置では、ヒ
ートパイプは中間が絶縁されているため、冷却手段を電
気回路から保護することができるし、また超電導コイル
は無誘導巻されているため、ヒートパイプに渦電流が生
じるのを防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0011】図1は、本発明の一実施例に係わる超電導
コイル装置を適用した超電導限流器の構成を示す斜視図
である。同図において、円筒形状のコイル巻枠1aには
超電導コイルを構成する超電導導体1bおよび1cが巻
回されている。更に詳しくは、超電導導体1bおよび1
cはそれぞれ巻枠1a上に右巻および左巻で同心円同径
状に巻回され、これによりAP巻きで無誘導になってい
る。巻枠1aは、GFRP製であり、その円筒状の厚肉
部分に複数のヒートパイプ1dの一端側部分が埋め込ま
れ、これにより各ヒートパイプ1dの一端側部分と巻枠
1aは各ヒートパイプの長手方向と超電導導体1b,1
cからなる超電導コイルの軸方向が一致するように一体
的に構成されている。
【0012】複数のヒートパイプ1dの他端、すなわち
図において上側は、放熱板1fに熱的に接触し、この放
熱板1fは更に冷凍機のコールドヘッド1gに連結さ
れ、これにより冷凍機のコールドヘッド1gにより放熱
板1fを冷却し、更にヒートパイプ1dを介して超電導
導体1b,1cを冷却し得るようになっている。なお、
各ヒートパイプ1dの中程には絶縁層1eが設けられ、
冷凍機を超電導コイルの電気回路から保護している。
【0013】以上のように構成された超電導限流器は、
定常使用時にも超電導導体1b,1cからなる超電導コ
イルから交流損失としてQ=4Wの発熱があるが、この
超電導コイルからの発熱は巻枠1aを介して各ヒートパ
イプ1dに伝達され、更に各ヒートパイプ1d中を他端
の放熱側に伝達される。それから、この他端の放熱側に
連結されている放熱板1fに伝達されるが、この放熱板
1fは冷凍機のコールドヘッド1gに連結されているの
で、この冷凍機のコールドヘッド1gによって冷却され
ることになる。なお、ヒートパイプ1dの熱抵抗はほと
んど無視できるので、熱伝導の計算は超電導導体1b,
1cとヒートパイプ1dとの間に設けられているGFR
Pからなる巻枠1aについて行えばよい。例えば、超電
導導体1b,1cからなる超電導コイルの直径を0.3
m、巻線部分の長さを0.5mとすると、ヒートパイプ
1dにより冷却する面積Sは0.47m2 である。従っ
て、GFRPからなる巻枠1aに要求される伝熱量q=
Q/S=8.5W/m2 を満たすように巻枠1aの厚さ
1を設定すればよい。また、ヒートパイプ1d側の温度
t=4.2Kで超電導導体1b,1c側の温度T=4.
3Kに納まるようにするには、GFRPからなる巻枠1
aの4.2Kにおける熱伝導率λ=0.1W/m・Kで
あるので、次式からGFRPからなる巻枠1aの厚さを
1mmにすればよいことになる。
【0014】q=λ(t−T)/1 以上の計算から、巻枠1a中にヒートパイプ1dを密に
挿入し、ヒートパイプ1dと超電導導体1b,1c間の
巻枠1aの厚さを平均1mmにすれば、液体ヘリウムなし
で超電導導体1b,1cからなる超電導コイルを冷却で
きることがわかる。
【0015】また、超電導導体1b,1cは、上述した
ようにAP巻きで無誘導となっているので、図2に示す
ように、超電導導体1b,1cからなる超電導超コイル
に発生する磁界中にヒートパイプ1dがさらされること
はなく、従って磁界によって発生する渦電流を生じるこ
とがない。なお、超電導コイルを構成する超電導導体が
図2に示すような外側コイル2aと内側コイル2bのよ
うに左右逆巻きの無誘導巻きである場合、内側コイルと
外側コイルの層間の磁束密度が大きいので、ここに設け
られたヒートパイプ2cに遮蔽電流が生じ、発熱する恐
れがある。図2において、矢印2eは磁束の向きを示し
ている。
【0016】上述したように、本実施例では、超電導導
体1b,1cからなる超電導コイルに発生した熱が巻枠
1a、ヒートパイプ1dを介して放熱板1fに伝達さ
れ、この放熱板1fが冷凍機のコールドヘッド1gによ
って冷却され、これにより超電導導体1b,1cを4.
3Kに保つことができるので、従来のように液体ヘリウ
ムのような冷媒を使用する必要がなく、従って超電導限
流器を構成する超電導コイルが短絡による過電流により
クエンチして発熱しても、冷媒の蒸発がないため、従来
のように容器を圧力容器にする必要もなく、また超電導
限流器が動作する毎に冷媒を注入する必要もない。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
超電導コイルに発生した熱は巻枠からヒートパイプを介
して冷却手段に伝達され、これにより超電導コイルを冷
却することができ、従来のように液体ヘリウムのような
冷媒を使用しないので、冷媒の蒸発がなく、従って冷媒
蒸気の処理が不要となり、小型化および経済化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる超電導コイル装置を
適用した超電導限流器の構成を示す斜視図である。
【図2】超電導コイルを冷却するヒートパイプと超電導
導体を構成する内外逆巻コイルの形成する磁界を示す説
明図である。
【図3】従来の超電導限流器を示す図である。
【符号の説明】
1a 巻枠 1b,1c 超電導導体 1d ヒートパイプ 1e 絶縁層 1f 放熱板 1g 冷凍機のコールドヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 順 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 ▲つる▼永 和行 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 米田 えり子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 多田 孝光 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性巻枠に巻装された超電導コイル
    と、一端側が前記巻枠と一体的に構成された複数のヒー
    トパイプと、該複数のヒートパイプの他端に接続された
    冷却手段とを有することを特徴とする超電導コイル装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ヒートパイプは中間が絶縁されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の超電導コイル装置。
  3. 【請求項3】 前記超電導コイルは無誘導巻きされてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の超電導コイ
    ル装置。
JP20322893A 1993-08-17 1993-08-17 超電導コイル装置 Pending JPH0757927A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005217392A (ja) * 2003-11-19 2005-08-11 General Electric Co <Ge> 超伝導磁石用の低渦電流極低温剤回路
US20140228221A1 (en) * 2011-10-28 2014-08-14 Hyundai Heavy Industries Co., Ltd. Superconducting rotating machines cooling apparatus using heating pipe

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005217392A (ja) * 2003-11-19 2005-08-11 General Electric Co <Ge> 超伝導磁石用の低渦電流極低温剤回路
JP4691350B2 (ja) * 2003-11-19 2011-06-01 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 超伝導磁石用の低渦電流極低温剤回路
US20140228221A1 (en) * 2011-10-28 2014-08-14 Hyundai Heavy Industries Co., Ltd. Superconducting rotating machines cooling apparatus using heating pipe

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