JPH0757461A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0757461A
JPH0757461A JP5195845A JP19584593A JPH0757461A JP H0757461 A JPH0757461 A JP H0757461A JP 5195845 A JP5195845 A JP 5195845A JP 19584593 A JP19584593 A JP 19584593A JP H0757461 A JPH0757461 A JP H0757461A
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健 阪田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部単一電源で動作し電圧マージンが広い高
集積DRAMを提供する。 【構成】 メモリアレーMCA内のデータ線Dt,Db
の高レベルVDH,低レベルVDLを、それぞれ昇圧回
路GVWH,GVWLより昇圧したVWH,VWLでワ
ードドライバWDを動作させ、ワード線Wの電圧振幅は
VWLからVWHとする。 【効果】 メモリセルMC内のMOSトランジスタのサ
ブスレッショルド電流が増加することなくしきい値電圧
を小さくできる。その結果、従来と同じ耐圧のMOSト
ランジスタを用いて、より広い電圧マージンが得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、特に
低電圧動作で情報保持時間の長い高集積な半導体ダイナ
ミックメモリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】1989 インターナショナル シンポ
ジウム オン ブイ・エル・エス・アイ テクノロジ
ー,システムズ アンド アプリケーションズ、プロシ
ーディングズ オブ テクニカル ペーパーズ(1989年
5月)第188頁から第192頁(1989 International
Symposium on VLSI Technology, Systems and Applicat
ions, Proceedings of Technical Papers, pp.188-192
(May 1989))に述べられているように、MOSトランジ
スタが微細化されるにつれてその耐圧が低下するため
に、その動作電圧を低くせざるを得ない。また、電池動
作の携帯用機器などで用いられる半導体装置では、低消
費電力化のために、一層動作電圧が下げられる。ダイナ
ミックランダムアクセスメモリ(DRAM)では、低電
圧化によりメモリセルの電圧マージンが小さくなる。こ
れまでDRAMは、1個のトランジスタと1個のキャパ
シタからなる1トランジスタセルをメモリセルとして用
いて、広く実用化されている。DRAMでは、高集積・
大容量化とともに、チップの消費電力を低減しつつ、メ
モリセルの最大リフレッシュ時間(情報保持時間)を増
大させることが特に重要である。これについては、アイ
・イー・イー・イー、ジャーナル オブ ソリッド−ス
テート サーキッツ、第25巻、3(1990年6月)第778頁
から第789頁(IEEE Journal of Solid-State Circuits,
vol.25, no.3, pp.778〜789 (June 1990))に述べられて
いる。しかし、低電圧化により、メモリセルの電圧マー
ジンは狭くなり、最大リフレッシュ時間の確保が困難に
なる。
【0003】[従来例1]この問題を具体的に説明す
る。図2は、DRAMで現在主流となっている構成の要
部を示している。DRAMのチップCHP内の回路は、
主に電源電圧VDHとVDLで動作する。高レベルの電
源電圧VDHは、チップCHPの外部から供給される外
部電源電圧VCCを直接用いても良いし、周知の電圧リ
ミッタにより外部電源電圧をチップCHP内で降圧した
内部電源電圧であっても良い。低レベルの電源電圧VD
Lは、チップCHPの外部から供給される接地電圧VS
Sである。周辺回路PCの大部分は、VDHとVDLで
動作する。例えば、ロウデコーダRDの出力信号XDb
の電圧振幅はVDLからVDHである。ワードドライバ
WDには、VDHをチャージポンプ回路GVWHにより
昇圧したVWHと、接地電圧VSSであるVWLが供給
される。ワードドライバWDは、XDbがVDLになる
ことにより選択され、VWLとなっているワード線Wを
VWHに駆動する。メモリセルアレーMCAは、電源電
圧VDHとVDLで動作する。すなわち、データ対線D
t,Dbの電圧振幅は、VDLからVDHである。デー
タ対線には、メモリセルMCが接続される。データ対線
には、正帰還接続のPMOS回路SAP,正帰還接続の
NMOS回路SANから構成されるセンスアンプが接続
される。SAPもしくはSANの増幅動作のタイミング
を制御するスイッチ(図示せず)を介して、SAPには
VDHが、SANにはVDLがそれぞれ供給される。図
2は、チップ内の電圧を模式的に示すための図なので、
簡単のためメモリセルMCを1個しか示していないが、
ワード線W及びデータ対線Dt,Dbはそれぞれ複数配
置され、それらの所望の交点に多数のメモリセルMCが
配置されてメモリセルアレーMCAが構成されるのは周
知の通りである。また、図2では、各データ線対に設け
られるプリチャージ回路や入出力用のスイッチなども省
略している。
【0004】図3,図4は、NチャンネルMOSトラン
ジスタを用いた1トランジスタセルMCの回路図と、そ
の読み出し動作のタイミング波形図である。図3で、デ
ータ線は対線Dt,Dbからなり、いわゆる折り返し形
のデータ線配置である。1トランジスタセルがマトリク
ス状に配置されてメモリセルアレーを構成し、各データ
対線には周知のプリチャージ回路とセンスアンプなどが
接続されるが、これらは簡単のため省略してある。今、
メモリセルMC内の電荷蓄積ノードNSに2値の記憶情
報“1”,“0”に対応した高電圧VDHと低電圧VD
Lのいずれかが書き込まれ、これが読み出される動作を
考える。キャパシタCSのノード(電極)端子NPに
は、キャパシタに印加されるストレス電圧を軽減し信頼
性を向上させるために、VDHとVDLとの中間の直流
電圧VMが印加され、各データ線は、VMに等しくプリ
チャージされているとする。また、NチャンネルMOS
トランジスタMTのP型基板には、負の電圧VBBが印
加されているとする。書き込み動作は以下のようにして
行われる。ワード線Wにパルス電圧VWHを与え、同時
に書き込み情報に対応した差動電圧をデータ線に与える
と、それまでプリチャージされていたデータ線DtはV
DHあるいはVDLに設定される。ワード線電圧VWH
によりトランジスタMTは導通するから、書き込み情報
に対応したVDHあるいはVDLがノードNSに与えら
れる。その後にワードパルスをオフにしてMTを非導通
にし、データ線をVMにプリチャージして書き込みが完
了する。
【0005】読み出し動作を、図4を参照して説明す
る。行選択されワード線Wにパルス電圧VWHが印加さ
れると、MOSトランジスタMTが導通し、キャパシタ
CSに蓄えられていた電荷がデータ線容量と再配分さ
れ、中間レベルVMにプリチャージされていたデータ線
Dtに信号電圧が読み出される。情報“1”が記憶され
ている場合、すなわち蓄積ノードNSがVDHとなって
いれば、参照電圧となる他のデータ線Dbの電圧に対し
て正の極性の信号がデータ線Dtに現れる。一方、情報
“0”が記憶されている場合、すなわち蓄積ノードNS
がVDLとなっていれば、負の極性の信号がデータ線D
tに現われる。この信号電圧はデータ線Dbの電圧を参
照電圧として、データ対線Dt,Dbに接続されている
周知の2つのCMOSインバータの正帰還接続により構
成された差動センスアンプ(図中省略)によって、VD
HあるいはVDLに増幅される。この増幅された電圧が
MOSトランジスタMTを通じてキャパシタCSに与え
られると同時に、列選択されて所望の増幅電圧が外部に
とり出され読み出しデータとなる。その後ワード線が低
レベルの電圧VWLに戻され、MOSトランジスタMT
はオフとなり、データ対線Dt,Dbは中間レベルVM
にプリチャージされて読み出し動作は完了する。
【0006】ここで、本発明で問題とする情報保持状態
について考える。トランジスタMTがオフになるよう
に、ワード線は低レベルVWLとなっている。書き込み
あるいは再書き込みによって、VDHあるいはVDLに
印加された蓄積ノードNSの電圧はリーク電流によって
変化する。このリーク電流は、蓄積ノードNSとデータ
線Dtの間を流れるトランジスタMTのサブスレッショ
ルド電流と、ノードNSのN型拡散層とP型基板の間の
ダイオードの逆方向電流からなる。トランジスタのサブ
スレッショルド電流は、蓄積ノードNSとデータ線の電
圧により定まる。ダイオードの逆方向電流は、P型基板
には負の電圧VBBが印加されているため、つねに蓄積
ノードNSから基板に流れだす向きである。“1”を記
憶している場合、両者共にノードNSから流れ出す向き
である。一方、“0”を記憶している場合、トランジス
タのサブスレッショルド電流はノードNSへ流れ込む向
きであり、ダイオードの逆方向電流はノードNSから流
れ出す向きである。サブスレッショルド電流が逆方向電
流を上回り、ノードNSの電圧が高くなってくると、サ
ブスレッショルド電流が小さくなる。したがって、
“1”を記憶している場合の方がノードNSの電圧変化
が大きく、その電圧マージンで、最大のリフレッシュ時
間が定まる。サブスレッショルド電流はデータ線Dtの
電圧に依存し、“1”を記憶している場合にはデータ線
Dtが低レベルVDLのときに最大となる。上記文献に
示されているように、最大リフレッシュ時間TREFm
axは、リーク電流ILに対して、 CS・(VDH−VM)≧CD・vn+IL・TREFmax+Qc ・・・・・・(数1) を満たさなければならない。ただし、CSは蓄積容量,
CDはデータ線容量,vnはデータ線に加わるノイズ電
圧,Qcはソフトエラー臨界電荷である。数1から明ら
かなように、十分な最大リフレッシュ時間を確保するた
めには(VDH−VM)を大きくILを小さくしなけれ
ばならない。
【0007】さて、ワード線やデータ線の電圧は、図5
に示すように設定されている。図5には、各電圧の数値
例も示している。“0”の蓄積電圧VDLと非選択のワ
ード線電圧VWLは、ともに、チップ外部から供給され
る接地電圧VSS(=0V)である。MOSトランジス
タのゲートに印加することのできる最大電圧は、ゲート
酸化膜の耐圧により定まり、その電圧は(VWH−VD
L)よりも大きくなければならない。ここで、ワードパ
ルス電圧VWHは、メモリセルトランジスタMTのしき
い値電圧VTの影響を受けずにVDHの値を書き込んだ
り、十分大きな読み出し信号を得るために、(VDH+
VT)よりも大きく設定される。すなわち、ワードブー
スとする。データ線のプリチャージ電圧である中間電圧
VMは、低消費電力に有効なように、{(VDH+VD
L)/2}に設定される。以上より、 VDH−VM<(VGmax−VT)/2 ・・・・・・(数2) と表されるので、(VDH−VM)を大きくするために
は、(VGmax−VT)を大きくしなければならな
い。しきい値電圧VTは、リーク電流ILを十分に小さ
くするために、サブスレッショルド電流が所望の十分小
さい値となるように十分大きくしなければならない。所
望リフレッシュ時間から定まるリーク電流の最大値IL
maxは、数1より、
【0008】
【数3】
【0009】である。そのリーク電流の最大値ILma
xに対して許容されるしきい値電圧の最低値VTcは、
【0010】
【数4】
【0011】であるので、
【0012】
【数5】
【0013】ここで、Sはサブスレッショルドスイン
グ、Wはメモリセルトランジスタのゲート幅、W0とI
0はしきい値電圧を定義するゲート幅と電流値である。
サブスレッショルドスイングSを小さくするのは困難で
あるので、しきい値電圧の最低値VTcは低くできな
い。したがって、高集積化の原動力である素子の微細化
により、世代が進むにつれゲート酸化膜は薄膜化し最大
ゲート電圧VGmaxが低下し、十分な蓄積電圧(VD
H−VM)を確保できなくなる。言い替えれば、十分な
蓄積電圧を確保するためには、最大ゲート電圧を小さく
できず、ゲート酸化膜を薄膜化できない。その結果、短
チャネル化が困難になり高集積化できなくなる。また、
通常トランジスタの酸化膜は同一工程で周辺回路とメモ
リセルの両方を形成するため、周辺回路のトランジスタ
の特性も悪化し、動作速度が遅くなる。
【0014】また、メモリセルトランジスタMTのしき
い値電圧はスケーリングできないため、低電圧化にとも
ない周辺回路とメモリセルでしきい値電圧が大きく異な
るようになる。メモリセルトランジスタのしきい値電圧
を周辺回路よりも高くするために、イオン打ち込みが必
要となり、そのためのマスクが必要となる。また、イオ
ン打ち込み量が大きくなると、基板濃度が上昇してしま
うため、サブスレッショルド特性が悪化する。その結
果、さらにしきい値電圧を大きくしなければならなくな
る。以上に述べたように、しきい値電圧VTを小さくす
るとリーク電流ILが増加してしまうため、現在の主流
であるこの構成ではDRAMの高集積化を今後も進めて
いくことは困難になってきた。
【0015】[従来例2]メモリセルトランジスタのし
きい値電圧を小さくしてもサブスレッショルド電流が増
加しない構成が、アイ・イー・イー・イー、ジャーナル
オブ ソリッド−ステート サーキッツ、第23巻、1
(1988年2月)第41頁から第47頁(IEEE Journal of Soli
d-State Circuits, vol.23, no.1, pp.41〜47 (Februar
y 1990))に示されている。この論文は、DRAMのワー
ドブーストによるゲート耐圧の問題を緩和する手法につ
いて論じたものである。そこでは、DRAMのワード線
に、周辺回路およびデータ線に供給される通常の内部電
圧よりも高い高電圧を、キャパシタで昇圧することなし
に、固定電圧源から印加する。そのために、MOSトラ
ンジスタに多種のゲート材料を用いることにより、仕事
関数差を変化させ、しきい値電圧を高くすると共にゲー
ト耐圧を確保している。第42頁の図1(Fig.1,p.42)で
は、メモリアレー(CELL ARRAY)内でメモリセルトランジ
スタとして、しきい値電圧が+0.2Vのデプレッショ
ン型PMOSトランジスタを用いている。非選択時のワ
ード線の電圧(VWL)を、データ線の高レベル(VDS)よりも
1V高くしているため、ワード線の電圧とデータ線の高
レベルを同じにしてしきい値電圧が−0.8Vのエンハ
ンスメント型PMOSトランジスタを用いた場合とサブ
スレッショルド電流が同程度になり、情報の破壊が防が
れている。この構成には(1)電源系の複雑化と(2)
製造プロセスの複雑化の二つの問題がある。(1)デー
タ線の電圧と異なる非選択ワード線の電圧を必要とし、
接地を含めずに少なくとも二電源を必要とする。通常の
論理LSIは外部から、外部電源電圧と接地電圧のみが
供給されて動作するので、3電源を供給するのはシステ
ムの電源系に負担が大きい。特に電池動作機器などの低
電圧化の要求に反する。外部電源が単一電源の場合に、
もう一つの電源をいかに供給するかは明らかにされてい
ない。(2)PMOSトランジスタのゲート材料にp型
ポリシリコンとn型ポリシリコンを使い分けなければな
らないので、通常のDRAMよりも工程数が増加する。
また、メモリセルのトランジスタはデプレッション型で
あるため、しきい値を周辺回路と違う値にするためのマ
スクが必要であり、さらに工程数が増加する。
【0016】[従来例3]従来例2の論文中には、別な
電圧設定法として、第45頁の図5(Fig.5, p.45)に、ワ
ード線の選択時の電圧をデータ線の高レベルと異なる電
圧にした構成も示されている。この構成では、メモリセ
ルのトランジスタはエンハンスメント型でよく、周辺回
路のPMOSトランジスタと同じしきい値電圧にでき
る。この構成では、周辺回路とメモリセルのトランジス
タのゲート材料が、仕事関数差により限定される。同図
では、ゲート材料としてタングステンを用いている。こ
の構成には、従来例1と同様に(1)電源系の複雑化と
(2)製造プロセスの複雑化の二つの問題がある上に、
(3)汚染の問題もある。(1)接地を含めずに少なく
とも三電源を必要とする。これらをいかに供給するかは
明らかにされていない。(2)ゲート材料として、p型
ポリシリコン,n型ポリシリコン,タングステンの三種
類を用いている。従来例1に比べ、少なくともタングス
テンの加工によりプロセスが複雑になる。しかも、タン
グステンは酸化膜とのエッチング選択費が小さく、加工
が困難である。また、タングステンはイオン打ち込みの
ストッパとして不適なので、ゲートをストッパとしたソ
ース・ドレイン領域の自己整合プロセスが困難である。
(3)タングステンから重金属を完全に除去するのは困
難であり、重金属汚染の恐れが大きい。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
現在主流となっている従来例1では、しきい値電圧がス
ケーリングできないため、低電圧化にともない電圧マー
ジンが小さくなり、高集積化が困難になる。一方、しき
い値電圧を小さくできる従来例2及び従来例3には、電
源系の複雑化や製造プロセスの複雑化といった問題があ
る。例えば、十分高耐圧であるMOSトランジスタを用
いた場合でも、簡単なプロセスにより製造し、1.5V
以下の低電圧で高速動作させたい要求がありえる。実施
例2や実施例3は、そのような場合の解決策とならな
い。本発明は、以上のような問題を解決するためになさ
れた。すなわち本発明の目的は、製造プロセスを複雑化
せずに外部単一電源で、メモリセルの電圧マージンの拡
大を実現して、最大リフレッシュ時間を大にし、また、
トランジスタ設計や回路設計を容易にしたり低価格化を
図ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、NMOSトランジスタをメモリセルに用いる場合、
従来例1でいずれも外部から与えられる接地電圧VSS
と同じにしていたデータ線の低レベルすなわち“0”の
蓄積電圧VDLと情報保持状態のワード線の電圧VWL
の少なくとも一方を、DRAMチップ内で発生させてV
SSと異なる電圧とし、VWLをVDLよりも低い電圧
に設定する。また、周辺回路の動作電圧からワード線の
電圧へのレベル変換は、周辺回路と同じしきい値電圧を
持つMOSトランジスタで構成されたワードドライバに
より行う。
【0019】
【作用】情報保持状態で、メモリセルのMOSトランジ
スタは、ゲート電圧がソース・ドレインに対して負の電
圧となり、しきい値電圧が低くてもサブスレッショルド
電流が小さくなる。そのため、リーク電流ILを増加さ
せることなくしきい値電圧VTを小さくできる。電圧設
定に自由度が増し、トランジスタ設計や回路設計が容易
になる。また、電圧マージンの拡大を実現して、情報保
持時間を大にすることができる。しかも、外部電源は単
一で良い。また、PMOSトランジスタ,NMOSトラ
ンジスタはそれぞれ一種類で良く、簡単なプロセスで製
造できる。
【0020】
【実施例】以下、メモリセルにNMOSトランジスタを
用いる場合を例にとり、実施例に従い本発明を説明す
る。なお、以下で示す電圧値などの数値例は、1ギガビ
ットDRAMで予想される値である。
【0021】[実施例1]図1は、本発明の実施例で、
本発明による半導体ダイナミックメモリの要部を示して
いる。ワード線の高レベルVWHをデータ線の高レベル
VDHよりも高く昇圧するだけでなく、ワード線の低レ
ベルVWLをデータ線の低レベルVDLよりも低くして
いる点が特徴である。半導体ダイナミックメモリのチッ
プCHP内の回路は、主に電源電圧VDHとVDLで動
作する。高レベルの電源電圧VDHは、チップCHPの
外部から供給される外部電源電圧VCCを直接用いても
良いし、周知の電圧リミッタにより外部電源電圧をチッ
プCHP内で降圧した内部電源電圧であっても良い。低
レベルの電源電圧VDLは、チップCHPの外部から供
給される接地電圧VSSを直接用いても良いし、電圧リ
ミッタにより外部電源電圧をチップCHP内で降圧した
内部電源電圧であっても良い。周辺回路PCの大部分
は、VDHとVDLで動作する。例えば、ロウデコーダ
RDの出力信号XDbの電圧振幅はVDLからVDHで
ある。ワードドライバWDには、VDHをチャージポン
プ回路GVWHにより正の向きに昇圧したVWHと、V
DLをチャージポンプ回路GVWLにより負の向きに昇
圧したVWLが供給される。ワードドライバWDは、X
DbがVDLになることにより選択され、VWLとなっ
ているワード線WをVWHに駆動する。すなわち、電圧
振幅がVDLからVDHである入力信号を、電圧振幅が
VWLからVWHである出力信号にレベル変換する。メ
モリセルアレーMCAは、電源電圧VDHとVDLで動
作する。すなわち、データ対線Dt,Dbの電圧振幅
は、VDLからVDHである。データ対線には、メモリ
セルMCが接続される。データ対線には、正帰還接続の
PMOS回路SAP,正帰還接続のNMOS回路SAN
から構成されるセンスアンプが接続される。SAPもし
くはSANの増幅動作のタイミングを制御するスイッチ
(図示せず)を介して、SAPにはVDHが、SANに
はVDLがそれぞれ供給される。すなわち、VDHが
“1”の蓄積電圧,VDLが“0”の蓄積電圧である。
図1は、チップ内の電圧を模式的に示すための図なの
で、簡単のためメモリセルMCを1個しか示していない
が、ワード線W及びデータ対線Dt,Dbはそれぞれ複
数配置され、それらの所望の交点に多数のメモリセルM
Cが配置されてメモリセルアレーMCAが構成されるの
は周知の通りである。また、図1では、各データ線対に
設けられるプリチャージ回路や入出力用のスイッチなど
も省略している。図1中のメモリセルMCは、図3に示
した1トランジスタセルで、NMOSのメモリセルトラ
ンジスタMTと蓄積容量CSで構成される。その動作タ
イミングは従来と同様であり、例えば読み出し動作は図
4に示したタイミング波形のように行われる。
【0022】図6を用いて、電圧設定について詳細に説
明する。図6には、今後高集積化が進み1ギガビットD
RAMを構成する場合に予想される電圧値も示してい
る。従来例1と異なり、非選択時のワード線電圧VWL
をデータ線の低レベルVDLよりも低い電圧とする。こ
れにより、メモリセルMC内のNMOSトランジスタM
Tのゲートに、選択時以外には常にソース・ドレインよ
りも少なくとも(VDL−VWL)だけ負の電圧が加わ
る。情報保持状態で流れるサブスレッショルド電流の大
きさは、ソースに対するゲートの電圧からしきい値電圧
を引いた実効ソース電圧により定まるので、従来例1に
比べて、トランジスタMTは(VDL−VWL)だけオ
フする方向に動作点が移ったことになり、その分だけし
きい値電圧VTを低くできる。従来例1と同様に、選択
時のワード線電圧VWHは、データ線の高レベルVDH
よりも少なくともしきい値電圧VTだけ大きく設定され
る。MOSトランジスタのしきい値電圧VTの影響を受
けずにVDHの値を書き込んだり、十分大きな読み出し
信号を得るためである。本発明では、トランジスタMT
のしきい値電圧VTが小さくできるため、(VWH−V
DH)が小さくできる。この電圧設定におけるメモリセ
ルトランジスタMTのゲート耐圧について考える。ゲー
ト酸化膜に最大の電圧が加わるのは、選択時にゲートが
VWHでソースもしくはドレインがVDLになったと
き、あるいは非選択時にゲートがVWLでソースもしく
はドレインがVDHになったときのいずれかである。本
実施例では、メモリセルトランジスタに加わるゲート電
圧の最大値は、(VWH−VDL)と(VDH−VW
L)のいずれか大きい方の電圧である。データ線振幅
(VDH−VDL)を同じにすると、従来例1よりも、
メモリセルトランジスタのゲート酸化膜に印加される電
圧が小さい。したがって、ゲート酸化膜を薄膜化しても
十分な信頼性が得られる。ゲート酸化膜を薄膜化するこ
とにより、サブスレッショルド特性が改善される。ま
た、周辺回路のトランジスタとメモリセルトランジスタ
のゲート酸化膜を同一工程で形成するとき、周辺回路の
トランジスタの電流特性が改善されるため、高速動作が
実現できる。なお、ゲートにソース・ドレインよりも高
い電圧を加えるときの耐圧と、ソース・ドレインにゲー
トよりも高い電圧を加えるときの耐圧は同程度であるの
で、(VWH−VDL)と(VDH−VWL)が同じ値
になるように電圧を設定するのが望ましい。ただし、あ
るメモリセルトランジスタについて、(VWH−VD
L)が加えられている時間と(VDH−VWL)が加え
られている時間では、(VDH−VWL)の方が確率的
に大きな割合である。その点を考慮すると、(VWH−
VDL)より(VDH−VWL)が若干小さくなるよう
に設定するのが効果的である。
【0023】本実施例では、図1に示したように、ワー
ド線の高レベルVWHのチャージポンプ回路GVWHに
加え、ワード線の低レベルVWLのチャージポンプ回路
GVWLをチップ上に設けているが、チャージポンプ回
路GVWLを設けることは以下の理由で問題ない。 (1)非選択時にすべてのワード線がVWLであるの
で、チャージポンプ回路GVWLの負荷容量が大きい。
しかし、すべてのワード線を同時に駆動するのは電源投
入時だけで、通常の動作中には非選択状態に戻すときに
選択状態で高レベルVWHとなっているワード線だけを
駆動すれば良い。従って、チャージポンプ回路GVWL
の電流駆動能力は、選択ワード線を駆動するチャージポ
ンプ回路GVWHと同程度であれば十分で、動作速度を
制限することはない。待機時にすべてのワード線の寄生
容量が負荷となっていることは、かえってVWLを安定
される効果がある。 (2)ワード線の高レベルVWHだけを昇圧する従来の
構成のチャージポンプ回路に比べると、前述のようにチ
ャージポンプ回路GVWH,GVWLの昇圧量は小さく
て良い。低電圧化により、従来の構成では電源電圧と昇
圧した電圧との比が大きくなりチャージポンプ回路の構
成は困難になる。それに比べ、本実施例ではチャージポ
ンプ回路の構成が容易である。
【0024】(3)チャージポンプ回路GVWLが、メ
モリセルMCのP型基板の基板電圧VBBの発生回路を
兼ねることができる。P型基板には、負の基板電圧VB
Bを加える。これは、データ線Dを構成するn型ソース
・ドレイン層とP型基板からなるPN接合に逆バイアス
電圧を加え接合容量を減らし、メモリセルからの信号電
圧を大きくしたり動作速度を向上させるためである。本
実施例では、この基板電圧VBBとワード線の低レベル
VWLを共通にできるので、基板電圧VBBの発生回路
とチャージポンプ回路GVWLを共通にでき、チャージ
ポンプ回路GVWLによる面積及び消費電力の増加が抑
えられる。なお、基板電圧VBBの発生回路とチャージ
ポンプ回路GVWLは別々に設けても良い。
【0025】上述したように、本発明の電圧設定では従
来例1よりも最大ゲート電圧が小さくて良い。これは、
データ線振幅が同じ場合の効果である。逆に同じ最大ゲ
ート電圧では、データ線振幅を大きくできる。その結
果、リフレッシュ時間が長くできる。また、読み出し信
号が大きくなることによりセンス動作が高速に行える。
さらに、メモリセルに多値情報を記憶する半導体多値メ
モリの実現も可能となる。例えば、蓄積ノードに蓄える
電圧をVDH,(2・VDH+VDL)/3,(VDH
+2・VDL)/3,VDLの4値のいずれかとし、ワ
ード線の電圧を選択時はVWH,非選択時はVWLとし
て、図6に示した様に電圧を設定すれば、電圧マージン
が大きく情報保持時間の長い4値メモリが実現できる。
【0026】また、最大ゲート電圧とデータ線振幅の両
方を一定にすると、しきい値電圧のマージンが広げられ
る。図7は、本発明によるしきい値電圧VTの許容範囲
RVT1を図示している。横軸は、データ線の低レベル
VDLとワード線の低レベルVWLとの電圧差(VDL
−VWL)である。ここでは、これまでのトレンドから
1ギガビットDRAMで予想されるデータ線電圧振幅
(VDH−VDL)=1.5Vを、数値例として用い
る。最大ゲート電圧VGmaxは、図5に示した従来例
1の電圧設定に必要な2.5Vを仮定する。また、サブ
スレッショルド電流を充分小さくするために必要なしき
い値電圧VTcは、0.8Vとする。前述のように、V
Tcは数5で定まる電圧値である。しきい値電圧VTの
上限は、VT<VGmax−(VDH−VDL)=1.
0Vである。これは、高レベルの読出しおよび書込みの
ために、VT<(VWH−VDH)であり、ゲート耐圧
から(VWH−VDL)≦VGmaxであることによ
る。下限はリフレッシュ時間から定まる。(VDL−V
WL)に依存し、VT≧VTc−(VDL−VWL)=
0.8V−(VDL−VWL)である。(VDL−VW
L)の上限は、ゲート耐圧から(VDH−VWL)≦V
Gmaxであることにより、(VDL−VWL)≦VG
max−(VDH−VDL)=1.0Vである。従来例
1のように(VDL−VWL)=0とすると、しきい値
電圧VTの許容範囲は0.8V≦VT<1.0Vに限定
される。これは、周辺回路に用いるトランジスタについ
て、1ギガビットDRAMで予想されるしきい値電圧と
は大きく異なる。また、プロセスなどに起因するばらつ
きに対するマージンが小さい。それに対して、本発明に
よる電圧設定では、(VDL−VWL)を正の値にする
ことにより、メモリセルのトランジスタのしきい値電圧
VTの許容範囲が広がり、十分なマージンを持って全て
の条件を満たすようにしきい値電圧VTを設定すること
ができる。例えば、(VDL−VWL)=0.5Vとす
ると、しきい値電圧VTの許容範囲は0.3V≦VT<
1.0Vに広がる。このようにしきい値電圧VTを小さ
くできることにより、周辺回路中のトランジスタと同じ
しきい値電圧にすることも可能である。さらに、後で示
すようにワードドライバについても、同じしきい値電圧
のトランジスタにより構成できる。従来例2および従来
例3と異なり、複数のしきい値電圧を作り分ける必要は
なく、ゲート材料を使い分ける必要もない。その結果、
周辺回路およびワードドライバとメモリアレーで、トラ
ンジスタを同一工程で製造できる。そのため、しきい値
電圧を異なる値にするためのイオン打ち込み用マスクが
不要となる。また、しきい値電圧を高めるためのイオン
打ち込みが不要となり、基板濃度の上昇が抑えられるた
め、メモリセルトランジスタのサブスレッショルド特性
が劣化しない。なお、メモリセルトランジスタのしきい
値電圧を高めるとしても、周辺回路のトランジスタとの
差が小さくて良いため、イオン打ち込みの量が少なくて
も良いため、基板濃度の上昇は抑えられる。
【0027】[ワードドライバの構成例1]実施例1の
電圧設定では、ワード線の電圧が選択時と非選択時のい
ずれも周辺回路の動作電圧と異なり、ワードドライバで
低レベルと高レベルの両方のレベル変換を行う。図8は
そのようなワードドライバの構成例である。ワードドラ
イバWDは、4個のエンハンスメント型PMOSトラン
ジスタMP1,MP2,MP3,MP4と4個のエンハ
ンスメント型NMOSトランジスタMN1,MN2,M
N3,MN4で構成されている。帰還用トランジスタM
N2とMP3は、(ゲート幅/ゲート長)を小さく設計
する。ロウデコーダRDによりアドレスがデコードされ
た信号XDbが、トランジスタMP1のゲートに入力さ
れる。また、トランジスタMN1,MP2のゲートには
制御信号FWP,FWPbがそれぞれ入力される。トラ
ンジスタMP1のソースは周辺回路の高レベルVDHに
接続され、トランジスタMP2,MP3,MP4のソー
スはワード線の高レベルVWHに接続される。トランジ
スタMN1,MN2,MN3,MN4のソースはいずれ
もワード線の低レベルVWLに接続される。トランジス
タMN4及びトランジスタMP4のドレインがワード線
Wに接続される。
【0028】待機時には、制御信号FWPをVDH,F
WPbをVDLとし、ロウデコーダの出力信号XDbを
VDHとする。トランジスタMN1,MN2,MP2,
MP3,MN4はオンになっており、トランジスタMP
1,MN3,MP4はオフになっていて、ワードドライ
バ内のノードNW1はVWL,NW2はVWH,ワード
線WはVWLとなっている。動作状態になると、制御信
号FWPをVWL,FWPbをVWHとして、トランジ
スタMN1とMP2をオフにする。そこで信号XDbを
VDLとすることにより、ワードドライバが選択され
る。トランジスタMP1,MN3,MP4がオン、MN
2,MP3,MN4がオフになって、ノードNW1がV
DH、NW2がVWL、ワード線WがVWHとなる。選
択されVWHとなっているワード線WをVWLにすると
きには、信号XDbをVDLに戻し、制御信号FWPを
VDL,FWPbをVDHにして、トランジスタMN1
とMP2をオンにする。非選択の場合には、信号XDb
がVDLのままで、ノードNW1,NW2がそれぞれ帰
還トランジスタMN2,MP3によりVWL,VWHに
保たれ、ワード線WはVWLを維持する。
【0029】本実施例のように簡単な構成のワードドラ
イバで、デコーダの出力信号をワード線の電圧にレベル
変換できる。状態が定まっているときには、正帰還によ
り貫通電流は流れない。従来例2や従来例3と異なり、
PMOSトランジスタ,NMOSトランジスタはそれぞ
れ一種のしきい値電圧で良く、他の周辺回路中のトラン
ジスタやメモリセルトランジスタと同じしきい値電圧に
できる。しきい値電圧を作りわけるために製造プロセス
が複雑化することはない。
【0030】[ワードドライバの構成例2]図8に示し
たワードドライバのMOSトランジスタにはゲート−ソ
ース間に、他の周辺回路やメモリセルトランジスタより
も大きな電圧が加わる。すなわち、図1に示した実施例
1の電圧設定では、メモリセルMC内のトランジスタに
は、(VWH−VDL)もしくは(VDH−VWL)し
か印加されず、周辺回路PC内の大部分の回路では最大
で(VDH−VDL)しかトランジスタに印加されない
のに対し、ワード線の電圧振幅(VWH−VWL)がM
OSトランジスタに加わる。ゲート耐圧の点からは、ワ
ードドライバ内のトランジスタに加わる電圧も、メモリ
セルトランジスタと同程度以下になるような構成が望ま
しい。本実施例のワードドライバは、この要求を満たす
ものである。
【0031】図9に、本実施例のワードドライバを示
す。図9で、MP1,MP2,MP3,MP4,MP
6,MP7はエンハンスメント型PMOSトランジスタ
で、それらのしきい値電圧をVTP(<0)と表す。M
N1,MN2,MN3,MN4,MN6,MN7はエン
ハンスメント型NMOSトランジスタで、それらのしき
い値電圧をVTN(>0)と表す。図8に示した実施例
2のワードドライバに、耐圧緩和用の4個のトランジス
タMP6,MP7,MN6,MN7が挿入されている。
PMOSトランジスタMP6,MP7のゲートにはVD
Lが、NMOSトランジスタMN6,MN7のゲートに
はVDHが印加されている。
【0032】PMOSトランジスタMP6,MP7のソ
ース(NW3,NW5)は(VDL−VTP)までしか
低下せず、NMOSトランジスタMN6,MN7のソー
ス(NW4,NW6)は(VDH−VTN)までしか上
昇しないことにより、他のトランジスタに加わる電圧が
小さくなる。ワードドライバ内の各ノードは、待機時あ
るいは非選択時でワード線WにVWLを出力していると
きには、NW1がVWL,NW2及びNW3がVWH,
NW4は(VDH−VTN),NW5が(VDL−VT
P),NW6はVWLとなっている。選択されワード線
WにVWHを出力しているときには、NW1がVDH,
NW2及びNW4がVWL,NW3は(VDL−VT
P),NW5がVWH,NW6はVDH−VTNとなっ
ている。
【0033】この動作で常に、いずれのPMOSトラン
ジスタについても、ソースもしくはドレインとゲートと
の間に加わる電圧差は(VWH−VDL)以下である。
また、いずれのNMOSトランジスタについてもソース
もしくはドレインとゲートとの間に加わる電圧差は(V
DH−VWL)以下である。したがって、ワードドライ
バWDを構成するトランジスタに加わる電圧は、メモリ
セルトランジスタと同程度以下である。これらのトラン
ジスタの耐圧は、メモリセルトランジスタと同じで良
く、ゲート酸化膜厚が同じで良い。そのため、ワードド
ライバ内のトランジスタでゲート酸化膜厚が限定され
ず、実施例1のメモリセルトランジスタのゲート耐圧を
緩和するという特長が効果的になる。
【0034】[実施例2]図10は、非選択時のワード
線電圧の発生に昇圧回路を用いない実施例を示してい
る。チャージポンプ回路GVWHにより、周辺回路PC
及びメモリアレーMCAの高レベルVDHを正の向きに
昇圧して、ワード線の高レベルVWHを供給する。ま
た、電圧リミッタGVDLにより、ワード線の低レベル
VWLを正の向きに降圧して、周辺回路PC及びメモリ
アレーMCAの低レベルVDLを供給する。すなわち、
実施例1でワード線の低レベルVWLを昇圧回路GVW
Lで供給しているかわりに、データ線の低レベルVDL
を電圧リミッタGVDLで制限している。図10中のメ
モリセルMCは、図2に示した1トランジスタセルで、
その動作タイミングは従来と同様である。
【0035】メモリアレー内の電圧関係を図11に示
す。この電圧設定により、実施例1について述べたよう
に、メモリセルトランジスタのしきい値電圧を小さくで
きることやゲート耐圧の問題が緩和されるなどの効果が
得られる。十分高い電圧がチップCHPに供給できる場
合には、ワード線の低レベルVWLの供給に昇圧回路を
用いないので、実施例1に比べ本実施例はその分だけ消
費電力が小さい。そのほかにも、図11に示した電圧設
定は、P型基板の基板電圧VBBを負の電圧にしなくて
も良いという効果もある。従来は図4に示したような電
圧関係で、データ線の取り得る電圧の最低値VDLは0
Vなので、P型基板の基板電圧VBBは負の値にしてい
た。本実施例の電圧設定では、データ線の取り得る低レ
ベル電圧VDLをワード線の低レベルVWH(0V)よ
りも高く設定することにより、データ線の取り得る値を
従来よりも全体にVDLだけ持ち上げたことになる。し
たがって、外部から印加される0Vを基板に印加させる
だけで実効的にデータ線のn型ソース・ドレイン層に逆
バイアス電圧を加えたことになり、基板電圧発生回路を
用いてメモリセルアレーに負の基板電圧を印加する必要
はない。基板電圧発生回路をチップに内蔵しなくて良
く、待機時に問題となる基板電圧発生回路自身の動作電
流を無くすことができるため、電池によるデータ保持な
どが容易になる。また、基板電圧が安定になる。
【0036】[実施例3]広い動作電圧を保証するDR
AMの場合、外部電源電圧が低い場合は、実施例1のよ
うに内部電圧を設定し、外部電源電圧が十分高いときに
は実施例2のように内部電圧を設定するのが望ましい。
図12は、そのためのチップ内部電源系を示している。
図13に示すように、接地電圧VSSを基準として、外
部電源電圧VCCに対し各内部電圧を設定する。図12
で、PVCC,PVSSは外部電源端子で、チップCH
Pの外部からPVCCに外部電源電圧VCC,PVSS
に接地電圧VSSが供給される。GWH5,GDH5,
GDL5,GWL5は内部電圧発生回路で、GWH5に
よりワード線の高レベルVWH,GDH5によりデータ
線の高レベルVDH,GDL5によりデータ線の低レベ
ルVDL,GWL5によりワード線の低レベルVDLが
チップCHPの内部に供給される。GDH5はVSSを
基準とする電圧リミッタで、VCCが2V以上のときV
DHを2Vに制限する。GDL5はVDHを基準とする
電圧リミッタで、VDHが1.5V以上のときに(VD
H−1.5V)にVDLを制限する。GWH5は、VC
CとVSSを電源として動作し、VDHよりも0.5V
高いVWHを発生する。すなわち、VCCが2.5Vま
では昇圧を行い、VCCが2.5Vを越えると降圧を行
う。GWL5は、VCCとVSSを電源として動作し、
VDHよりも0.5V高いVWHを発生する。すなわ
ち、VDLが0.5V未満ではVSSを負の向きに昇圧
し、VDLが0.5Vの時にはVSSをそのままVDL
として出力する。この様に電圧を設定することにより、
広い動作電圧範囲を保証できる。外部電源電圧が低いと
きには、実施例1のように動作し、低電圧化が可能であ
る。また、外部電源電圧が高いときには、実施例2のよ
うに動作し、昇圧回路を動作させないので消費電流を小
さくできる。すなわち、本実施例により実施例1と実施
例2の利点を兼ね備えたDRAMを実現できる。ワード
線の高レベルVWHの発生回路GWH5は、VDHとV
SSを電源として常にVDHを昇圧する構成にしても良
い。その場合、図12の構成に比べ、VCCが十分大き
いときの消費電流が大きくなるが、GWH5の回路構成
が簡単になる。
【0037】[実施例4]本実施例は、広い動作電圧を
保証するDRAMでの別な電圧設定の例である。図14
は、そのチップ内部電源系を示している。図15に示す
ように、接地電圧VSSを基準として、外部電源電圧V
CCに対し各内部電圧を設定する。図12と同様に、P
VCC,PVSSは外部電源端子で、チップCHPの外
部からPVCCに外部電源電圧VCC,PVSSに接地
電圧VSSが供給される。GM6,GWH6,GDH
6,GDL6,GWL6は内部電圧発生回路で、GM6
により中間電圧VM,GWH6によりワード線の高レベ
ルVWH,GDH6によりデータ線の高レベルVDH,
GDL6によりデータ線の低レベルVDL,GWL6に
よりワード線の低レベルVDLがチップCHPの内部に
供給される。GM6はVCCを2分の1に分圧してVM
として出力する。中間電圧VMはデータ線のプリチャー
ジ電圧として用いられる他に、GDH6,GDL6の基
準電圧としても用いられる。GDH6,GDL6は、V
Mを基準とする電圧リミッタで、それぞれVDH,VD
Lを(VM+0.75V),(VM−0.75V)に制
限する。GWH6,GWL6は昇圧回路で、それぞれV
DHを正の向きに,VDLを負の向きに昇圧する。本実
施例では、内部電圧発生回路GWH6,GWL6を外部
電圧の値に関わらずVDHとVDLを電源とした昇圧回
路として動作させる。外部電源電圧が十分に大きいとき
には、昇圧回路を用いずに電圧リミッタのみで内部電圧
を供給した方が消費電流が小さくなるが、この構成の方
が内部電圧発生回路の構成は容易である。また、VW
H,VWLを電圧リミッタにより安定化させた電圧から
昇圧しているため、外部電源電圧VCCの変動に対して
安定である。特に、この電圧設定では、VCCとVS
S,VWHとVWL,VDHとVDLがそれぞれVMを
中心として対称であるため、VCCもしくはVSSにノ
イズが加えられたときにも論理回路が安定に動作する。
【0038】[実施例5]本発明のDRAMでは、デー
タ線の高レベルVDHよりも高いワード線の高レベルV
WHとデータ線の低レベルVDLよりも低いワード線の
低レベルVWLを用いている。これらの電圧を周辺回路
にも用いることにより、MOSトランジスタのサブスレ
ッショルド電流による直流電流を低減することができ
る。本実施例は、一般の組合せ論理回路で構成される間
接周辺回路の貫通電流を低減する方法である。
【0039】図16に、例としてCMOSインバータの
貫通電流を低減する構成を示す。スイッチとして動作す
るNMOSトランジスタMN71,PMOSトランジス
タMP71を介して、NMOSトランジスタMN72と
PMOSトランジスタMP72からなるCMOSインバ
ータINVが、動作電圧の高レベルの電源線VDH,低
レベルの電源線VDLに接続される。NMOSトランジ
スタMN71のゲートには制御パルスCKtが、PMO
SトランジスタMP71のゲートには制御パルスCKb
が入力される。CKbはCKtの相補信号である。トラ
ンジスタMN71,MP71は、MN72,MP72に
比べてオン抵抗が大きくならないようにチャネル幅/チ
ャネル長を定める。インバータINVの出力端子OUT
には、NMOSトランジスタMN73,MN74とPM
OSトランジスタMP73,MP74からなるレベルホ
ールド回路LHのノードNLHtが接続される。出力を
保持している間の貫通電流を小さくするため、トランジ
スタMN73,MN74,MP73,MP74のしきい
値電圧を大きくし、チャネル幅/チャネル長を小さくす
る。
【0040】図17に示すタイミング図を用いて、動作
を説明する。待機時には、制御パルスCKtはVWL,
CKbはVWHで、トランジスタMN71,MP71は
オフになっており、インバータINVはVDH,VDL
から分離されている。動作時には、制御パルスCKtを
VWHに上げ、CKbをVWLに下げて、トランジスタ
MN71,MP71をオンにして、インバータINVを
VDH,VDLに接続する。入力信号INがVDLから
VDHに上がることにより、MP72がオフにMN72
がオンになり、出力OUTがVDHからVDLに放電さ
れる。トランジスタMN72は飽和領域で導通を始め、
MN72を流れる電流値はゲート(入力端子IN)−ソ
ース(ノードNL)間の電圧で定まる。トランジスタM
N71がノードNLとVDLとの間に設けられているの
で、MN71のオン抵抗とMN72から流れる電流によ
りノードNLの電位が一時的に上昇する。しかし、MN
71のゲートはVWHとなっているので、しきい値電圧
が大きくても、オン抵抗が十分小さくなるように設計す
ることができ、遅延時間に対する影響を小さくできる。
また、出力OUTがVDLに反転するとき、レベルホー
ルド回路LHは出力OUTをVDHに保つように、MN
74がオフにMP74がオンになっている。そのため、
MN72がオンになることによりVDHからMP74,
MN72を通じてVDLに貫通電流が流れることが懸念
されるが、MN72に比べてMP74の駆動能力を小さ
く設計することにより、遅延時間や消費電流に対する影
響は小さい。出力OUTが下がることにより、MN73
がオフにMP73がオンになり、レベルホールド回路内
のノードNLHがVDLからVDHに反転し、MN74
がオンにMP74がオフになって、レベルホールド回路
LHは出力OUTをVDLに保つように動作し、貫通電
流は流れなくなる。MP72はゲート電圧,ソース電圧
が共にVDHで、オフであるが、しきい値電圧が小さい
ためサブスレッショルド電流が大きく、貫通電流がイン
バータINVを通じて流れる。そして、制御パルスCK
tをVWLに下げ、CKbをVWHに上げて、トランジ
スタMN71,MP71をオフにして、インバータIN
VをVDH,VDLから分離する。このとき、レベルホ
ールド回路LHの正帰還により、出力OUTはVDHに
保たれる。NMOSトランジスタMN72がオンなの
で、ノードNLはVDLに保たれる。一方、ノードNH
から出力端子OUTへのPMOSトランジスタMP72
のサブスレッショルド電流のため、ノードNHの電圧は
低下し始める。そして、MP72はゲート電位よりもソ
ース電位が下がりサブスレッショルド電流が小さくな
る。その結果、待機状態でインバータINVの貫通電流
は流れない。そして、入力信号INが変化する前に、制
御パルスCKtをVWHに上げ、CKbをVWLに下げ
て、トランジスタMN71,MP71をオンにして、ノ
ードNHをVDHにする。入力INがVDHからVDL
に反転することにより、出力OUTがVDLからVDH
に反転する。図17では、スイッチとして動作するトラ
ンジスタMN71,MP71がオンの期間毎に、入力I
Nが1回ずつ反転する場合を示しているが、2回以上反
転する場合や、反転しない場合もありうる。インバータ
INVとレベルホールド回路LHを通じて貫通電流が流
れる期間が短くなるように、レベルホールド回路LHが
出力OUTにすばやく追従するのが望ましい。そのため
には、インバータINVとレベルホールド回路LHは近
接して配置し、配線遅延を小さくすればよい。回路の遅
延時間には、レベルホールド回路LHの影響は小さく、
インバータINVにより定まる。インバータINVに駆
動能力の大きい回路を用いて遅延時間の短い高速な動作
を行うことができる。待機状態ではインバータINVを
通じて電流が流れないため、消費電流はレベルホールド
回路LHを通じて流れる電流だけである。レベルホール
ド回路LHは、駆動能力が小さくて良いので、消費電流
は小さくできる。しかも、レベルホールド回路LHによ
りインバータINVの出力OUTが維持されるため、誤
動作の恐れがない。したがって、低消費電力で高速に安
定動作を行う回路を実現できる。本実施例のように、ス
イッチとして用いるMOSトランジスタのゲート電圧
を、動作電圧振幅よりも大きく振ることにより、論理回
路中のMOSトランジスタのしきい値電圧を小さくして
も、待機状態の貫通電流を低減できる。動作電圧振幅
(VDH−VDL)を1V以下に低電圧化しても、MO
Sトランジスタのしきい値電圧を低くして駆動能力を確
保できる。したがって、低電圧化による低消費電力化が
実現できる。また、従来のスケーリング則に基づき、素
子のスケーリングによる性能向上が実現できる。しか
も、スイッチとレベルホールド回路を付加すること以外
は、従来のCMOS論理回路と同じ構成であるので、従
来と同じ設計手法を用いることができる。レベルホール
ド回路を構成するMOSトランジスタは、(ゲート幅/
ゲート長)を十分に小さくすれば、しきい値電圧を他の
トランジスタよりも高くしなくても良い。その場合、2
種のしきい値電圧を作り分けなくて良い。ここでは、イ
ンバータINVの貫通電流を低減する構成を例として示
したが、NAND回路、NOR回路などの論理ゲートや
フリップフロップ回路、あるいはそれら複数個の組合せ
についても同様な構成で貫通電流を低減できる。出力を
保持する必要のないときには、レベルホールド回路を設
けなくても良い。また、待機時の貫通電流のみを低減し
ようとする場合などで、貫通電流を低減しようとする期
間に出力している電圧が既知であれば、高レベルと低レ
ベルの一方だけにスイッチを設ければ良い。また、スイ
ッチとして動作するトランジスタと並列にていこうなど
を設けることにより、スイッチをオフにしている期間の
貫通電流の大きさを制御することもできる。
【0041】[実施例6]次に、センスアンプを中心に
メモリアレーについて詳細に説明する。実施例4では、
例えば外部電源電圧VCCが2.5Vの時、データ線の
高レベルVDHが2V,ワード線の高レベルVWHが
2.5V,データ線の低レベルVDLが0.5V,低い
ワード線の低レベルVWLが0Vに設定される。これら
の電圧を最適に組み合わせて用いることにより、消費電
力が小さく高速な動作が実現できる。ワード線の電圧V
WHとVWLはチップ内部で昇圧して発生させるので、
大きな負荷を充放電するだけの電流供給能力を得ること
が困難である。一方、外部電源電圧VCCと接地電圧V
SSは、チップ外部から供給されるので、大きな負荷を
駆動できる。
【0042】図18はメモリアレー要部の回路図であ
る。データ線対Dlt,Dlbに、1個のNMOSトラ
ンジスタと蓄積容量CSで構成される1トランジスタ型
メモリセルMCがn個と、メモリセルMCと同じ構成の
2個のダミーセルDCが接続される。メモリセルMCは
n本のワード線W(1),W(2),…,W(n−
1),W(n)により選択され、ダミーセルDCはダミ
ーワード線DW(1),DW(2)により制御される。
図18では省略しているが、データ線対Drt,Drb
にもデータ線対Dlt,Dlbと同様にメモリセルMC
とダミーセルDCが接続される。各データ線にはデータ
線容量CDが付随する。データ線対Dlt,Dlb及び
Drt,Drbは、スイッチSHL,SHRを介してプ
リチャージ回路PC,センスアンプSA,入出力用スイ
ッチIOGに接続される。センスアンプSAは、しきい
値電圧の高いトランジスタで構成され、センスアンプ駆
動線CSP,CSNによりセンスアンプ駆動回路(図示
せず)に接続されている。また、入出力用スイッチIO
Gは、入出力線対IOt,IObに接続され、Yデコー
ダ(図示せず)の出力信号YSにより選択される。
【0043】図19に示す動作タイミングを用いて、ワ
ード線W(1)に接続されたメモリセルMCの情報を読
みだす場合を例として、メモリアレーの動作を説明す
る。まず、制御信号FSHRをVWHからVSSに下
げ、スイッチSHRのNMOSトランジスタをオフにし
て、データ線対Drt,DrbをセンスアンプSAなど
から分離する。制御信号FSHLはVWHのままで、デ
ータ線対Dlt,DlbはセンスアンプSAなどに接続
されている。また、制御信号FPCもVSSに下げ、プ
リチャージ回路PCのNMOSトランジスタをオフにし
て、データ線対Dlt,Dlbをフローティング状態に
する。ここで、ダミーワード線DW(1)をVWHから
VWLに下げ、ワード線W(1)をVWLからVWHに
上げる。ワード線W(1)に接続されたメモリセルMC
中の蓄積電極NSに蓄えられていた電荷がデータ線Dl
tに読みだされる。センスアンプ駆動線CSPがVMか
らVCCへ向かって立上り、CSNがVMからVSSへ
向かって立ち下がることにより、センスアンプが動作
し、データ線対Dlt,Dlbの電圧が正帰還増幅され
る。データ線対Dlt,Dlbの電圧がVDH又はVD
Lに近づくころに、センスアンプ駆動線CSPがVDH
になり、CSNがVDLになる。Yデコーダから出力さ
れるYSがVSSからVDHに立ち上がることにより、
入出力用スイッチIOGのNMOSトランジスタがオン
になり、入出力線対IOt,IObにセンスアンプSA
を接続する。データ線対Dlt,Dlbの振幅は一時的
に小さくなるが、再びセンスアンプにより増幅される。
このとき、メモリセルMC内の蓄積電極NSは、データ
線Dltと同じ電圧になっている。入出力線対IOt,
IObに信号を出力した後、YSをVSSに戻し、入出
力用スイッチIOGのNMOSトランジスタをオフにす
る。ワード線W(1)をVWLに下げることにより、メ
モリセルMCのNMOSトランジスタがオフになり、蓄
積電極NSに電荷が蓄えられる。ダミーワード線DW
(1)もVWHに戻す。制御信号FSHRをVWHにし
てスイッチSHRのNMOSトランジスタをオンにする
と共に、制御信号FPCをVCCにしてプリチャージ回
路PCのNMOSトランジスタもオンにし、データ線対
Dlt,Dlb及びDrt,DrbをVMにプリチャー
ジする。また、センスアンプ駆動線CSP,CSNもV
Mにプリチャージされる。これで1サイクルの動作が終
了し、待機状態に戻る。待機状態では、メモリアレーに
は貫通電流の経路はない。しかし、センスアンプにより
データ線が増幅されてVDH,VDLとなっている状態
が長く続く場合に、従来の構成では貫通電流が問題とな
る。そのような場合でも、ここに示した構成と動作によ
り貫通電流が低減できる。スイッチSHL,SHR、プ
リチャージ回路PC、入出力用スイッチIOGのNMO
Sトランジスタは、いずれもオフとするときのゲート電
圧はVSSであり、ソース・ドレインの電圧はVDL以
上であるので、ゲートの方が低い電圧となっており、サ
ブスレッショルド電流が小さい。これらの回路を通じて
流れる貫通電流は十分小さい。センスアンプSAは、そ
のように電圧を設定することができない。センスアンプ
駆動線CSP,CSNの電圧がデータ線の電圧となるた
め、センスアンプ中でオフとなるべきトランジスタのゲ
ート電圧はソース電圧と同じである。そこで、センスア
ンプSAを、しきい値電圧の高いトランジスタで構成し
ている。しきい値電圧を高くすることによる増幅速度の
低下を、センスアンプ駆動線の電圧振幅を一時的に大き
くすることにより補っている。VMを中心として、PM
OSトランジスタ側とNMOSトランジスタ側を対称に
駆動しているので、データ線の充放電により基板や非選
択ワード線に発生する雑音が小さい。低電圧動作で十分
な信号電圧の大きさを確保するためには、メモリセルM
Cの蓄積容量とデータ線容量との比を小さくしなければ
ならない。データ線対の一方のデータ線容量CDには蓄
積容量CSが加わるため、他方とのバランスをとるため
のダミーセルが必須である。この実施例では、センスア
ンプによる信号増幅時には、データ線対の両方共(CD
+CS)となっており、バランスがとれている。また、
ワード線とダミーワード線が同じ電圧振幅で逆方向に駆
動されるため、ワード線の駆動によりデータ線に発生す
るカップリング雑音が、ダミーワード線により補償され
る。したがって、高S/Nな増幅動作が実現できる。
【0044】[実施例7]以上、1トランジスタセルを
用いた実施例を用いて本発明を詳細に説明したが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではなく、その技
術思想の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、3
個のトランジスタからなる3トランジスタセルにも、本
発明は適用できる。図20に3トランジスタセルの一例
の回路図を示す。3個のMOSトランジスタMW,M
S,MRでメモリセルが構成され、書き込み用ワード線
WW,読み出し用ワード線RW及びデータ線Dに接続さ
れている。MOSトランジスタMWは書き込み用スイッ
チとして動作し、MOSトランジスタMRは読み出し用
スイッチとして動作する。MOSトランジスタMSは、
そのゲート容量に電荷を蓄えるとともに、読み出し時に
蓄積ノードNSの電圧を電流に変換する。端子NSSに
は、データ線の低レベルVDL3と同じ直流電圧が印加
される。また、3個のMOSトランジスタの基板には、
共通に基板電圧VBB3が印加される。
【0045】図21に示すタイミング波形を用いて動作
を説明する。図21は、“1”書き込み,“1”読み出
し,“0”書き込み,“0”読み出しの順に動作を行う
場合を示している。待機時には、書き込み用ワード線W
W,読み出し用ワード線RWは低レベルVWL3になっ
ており、データ線Dは高レベルVDH3にプリチャージ
されている。書き込み動作は、読み出し用ワード線RW
を低レベルVWL3にしたまま、書き込み用ワード線W
Wを高レベルVWH3とすることにより行う。MOSト
ランジスタMWが導通し、データ線Dの電圧が蓄積ノー
ドNSに伝達される。データ線Dの電圧は、“1”を書
き込むときには高レベルVDH3のままに、“0”を書
き込むときには低レベルVDL3にする。書き込み用ワ
ード線WWを低レベルVWL3にすることによりMOS
トランジスタMWが非導通となり、データ線Dを高レベ
ルVDH3にプリチャージして、書き込みが完了する。
読み出し動作は、書き込み用ワード線WWを低レベルV
WL3にしたまま、読み出し用ワード線RWを高レベル
VWH3とすることにより行う。MOSトランジスタM
Rが導通し、MOSトランジスタMSにより定まる電流
が、データ線Dから端子NSSに流れる。メモリセルに
“1”を記憶しているとき、すなわち蓄積ノードNSに
高レベルVDH3を保持しているときには、MOSトラ
ンジスタMSも導通し、データ線Dが放電されて低レベ
ルVDL3となる。“0”を記憶しているとき、すなわ
ち蓄積ノードNSに低レベルVDL3を保持していると
きには、MOSトランジスタMSは非導通で、データ線
Dは高レベルVDH3のままとなる。このときのデータ
線Dの電圧を検出することにより、情報を判別し読み出
しが行われる。読み出し動作を行っても蓄積ノードNS
の電荷はそのまま保たれる。リフレッシュ動作は、読み
出し動作を行い、その後に判別した情報を書き込むこと
により行う。図3に示した1トランジスタセルと比較す
ると、MOSトランジスタMWがMOSトランジスタM
Tに、書き込み用ワード線WWがワード線Wに相当す
る。また、MOSトランジスタMSがキャパシタCSに
相当する。図21に数値例で示したように、非選択ワー
ド線の電圧VWL3をデータ線の低レベルVDL3より
も低く設定することにより、MOSトランジスタMWに
関する電圧関係が、図6に示したように電圧を設定した
1トランジスタセルのMOSトランジスタMTと同様に
なる。その結果、実施例1で1トランジスタセルについ
て述べたような効果が得られる。MOSトランジスタM
R,MSは、MOSトランジスタMWに比べ電圧条件が
厳しくなく、電圧関係に自由度が大きく、しきい値電圧
の許容範囲も大きい。MOSトランジスタMRは、読み
出し用ワード線RWが選択されたとき、MOSトランジ
スタMS側をソースとして動作し、MOSトランジスタ
MSが導通時に導通すれば良い。また、読み出し用ワー
ド線RWが非選択のとき、MOSトランジスタMRのサ
ブスレッショルド電流は、情報保持時間には影響しない
ので、消費電力などから許容される大きさであれば良
い。そのため、図21では非選択時及び選択時の読み出
し用ワード線RWの電圧を書き込み用ワード線WWと同
じ電圧としたが、異なる電圧であっても良い。一方、M
OSトランジスタMSは、蓄積ノードNSが高レベルV
DH3のときと低レベルVDLのときとで、十分な電流
差が得られれば良い。蓄積ノードNSが低レベルVDL
のときにもMOSトランジスタMSが導通しても、デー
タ線Dを流れる電流の大きさを検出すれば良い。端子N
SSの電圧は、データ線の低レベルVDLと異なってい
ても良い。高速に読み出しを行うためには、MOSトラ
ンジスタMSを流れる電流が大きい方が良く、そのため
にMOSトランジスタMSのしきい値電圧が小さい方が
良い。本発明の電圧設定により、MOSトランジスタM
Wのしきい値電圧を小さくできるので、3個のMOSト
ランジスタのしきい値電圧を全て小さくすることが可能
である。したがって、余分なマスクを使わず製造プロセ
スを複雑化せずに、高速な読み出し動作が実現できる。
【0046】1トランジスタセルや3トランジスタセル
以外にも、種々のメモリセルに本発明が適用でき、同様
の効果が得られることは自明である。例えば、特開昭55
-12576に記載されている読み出し信号を大きくするため
に2個のトランジスタと1個のキャパシタで構成された
メモリセル、データ対線とワード線との交点にそれぞれ
設けた2個の1トランジスタセルに相補的な電圧を蓄え
て一つのデータを記憶するメモリセル(ツインセル)、
特開昭59-129989に記載されているデュアル・ポート型
メモリ用の2個のトランジスタと1個のキャパシタで構
成されたメモリセル等に本発明が適用できる。また、ア
イ・イー・イー・イー、ジャーナル オブ ソリッド−
ステート サーキッツ、第26巻、11(1991年11月)第15
11頁から第1518頁(IEEE Journal of Solid-State Circu
its, vol.26, no.11, pp.1511〜1518 (November 1991))
に示されているような、1トランジスタセルを縦続接続
することによりセル面積を縮小したメモリセル構成にも
本発明は適用できる。このメモリセル構成では、二つの
蓄積ノードを1個のMOSトランジスタだけで分離して
いる。ある蓄積ノードに高電圧、それに隣接する蓄積ノ
ードに低電圧を蓄えている場合には、データ線の電圧に
かかわらず常に、サブスレッショルド電流が大きい電圧
条件である。そのため、情報保持状態でのメモリセル中
のMOSトランジスタのサブスレッショルド電流を、本
発明により小さくすることは、非常に効果的である。さ
らに、バケツリレー形デバイス(BBD:bucket briga
de device)によるシフトレジスタにも本発明を適用で
き、同様の効果が得られる。例えば、プロシーディング
ズ オブ ザ アイ・イー・イー・イー、第59巻(1971
年7月)第1044頁から第1058頁(Proceedings of the IEE
E, vol.59, pp.1044〜1058 (July 1971))の図14(Fig.
14)に示されている回路構成で、端子INに入力する電
圧を常に、駆動パルスφ1,φ2の低レベルよりも高い電
圧にすれば良い。
【0047】以上では、NMOSトランジスタを用いて
メモリセルを構成した場合について説明を行ったが、P
MOSトランジスタを用いてメモリセルを構成した場合
についても、同様な議論が成り立つことは明らかであ
る。例えば、PMOSトランジスタで1トランジスタセ
ルを構成した場合、非選択ワード線の電圧を高レベルの
データ線電圧よりも高く、選択ワード線の電圧をデータ
線の低レベルよりも低く設定すれば良い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
製造プロセスを複雑化することなく、外部単一電源で、
電圧マージンが大きく高集積な半導体装置が実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1によるDRAMチップの構成を模式的
に示す図である。
【図2】DRAMチップの現在主流となっている構成を
模式的に示す図である。
【図3】1トランジスタセルの回路図である。
【図4】1トランジスタセルの読み出し動作のタイミン
グ波形である。
【図5】従来の電圧設定例を示す図である。
【図6】実施例1の電圧設定を示す図である。
【図7】メモリセルトランジスタのしきい値電圧の許容
範囲の例を示す図である。
【図8】ワードドライバの構成例の回路図である。
【図9】耐圧を改善したワードドライバの構成例の回路
図である。
【図10】実施例2によるDRAMチップの構成を模式
的に示す図である。
【図11】実施例2の電圧設定を示す図である。
【図12】実施例3によるDRAMチップの電源系を模
式的に示す図である。
【図13】実施例3によるDRAMチップの内部電圧の
特性を示す図である。
【図14】実施例4によるDRAMチップの電源系を模
式的に示す図である。
【図15】実施例4によるDRAMチップの内部電圧の
特性を示す図である。
【図16】貫通電流を低減したCMOSインバータの回
路図である。
【図17】貫通電流を低減したCMOSインバータの動
作タイミング図である。
【図18】実施例6によるメモリアレー要部の回路図で
ある。
【図19】実施例6による読み出し動作のタイミング図
である。
【図20】3トランジスタセルの回路図である。
【図21】3トランジスタセルの動作タイミング図であ
る。
【符号の説明】
CHP…チップ、PC…周辺回路、RD…ロウデコー
ダ、WD…ワードドライバ、MCA…メモリアレー、V
CC…外部電源電圧、VSS…接地電圧、VWH,VW
H3…選択時のワード線電圧、VWL,VWL3…非選
択時のワード線電圧、VDH,VDH3…データ線の高
レベルの電圧、VDL,VDL3…データ線の低レベル
の電圧、VM…中間電圧、VBB…基板電圧、GVW
H,GWH5,GWH6…選択時のワード線電圧の発生
回路、GVWL,GWL5,GWL6…非選択時のワー
ド線電圧の発生回路、GDH5,GDH6…データ線の
高レベルの発生回路、GVDL,GDL5,GDL6…
データ線の低レベルの発生回路、GM6…中間電圧の発
生回路、PVCC,PVSS…電源端子、W…ワード
線、DW…ダミーワード線、WW…書き込み用ワード
線、RW…読み出し用ワード線、Dt,Db,D,Dl
t,Dlb,Drt,Drb…データ線、MC…メモリ
セル、DC…ダミーセル、SAN,SAP,SA…セン
スアンプ、CSP,CSN…センスアンプ駆動線、SH
L,SHR…データ線とセンスアンプを接続するスイッ
チ、PC…プリチャージ回路、IOG…入出力用スイッ
チ、IOt,IOb…入出力線、XDb…ロウアドレス
をデコードした信号、YS…カラムアドレスをデコード
した信号、FWP,FWPb,CKt,CKb,FSH
L,FSHR,FPC…制御信号、MT…メモリセルト
ランジスタ、CS…蓄積容量、MW,MS,MR…3ト
ランジスタセル内のMOSトランジスタ、NS,NS3
…電荷蓄積ノード、NP…プレート電極、NSS…3ト
ランジスタセル内のノード、MP1,MP2,MP3,
MP4,MP6,MP7,MP71,MP72…エンハ
ンスメント型PMOSトランジスタ、MP73,MP7
4…しきい値電圧の高いPMOSトランジスタ、MN
1,MN2,MN3,MN4,MN6,MN7,MN7
1,MN72…エンハンスメント型NMOSトランジス
タ、MN73,MN74…しきい値電圧の高いNMOS
トランジスタ、NW1,NW2,NW3,NW4,NW
5,NW6…ワードドライバ内のノード、INV…イン
バータ、NH,NL…インバータに電源を供給するノー
ド、LH…レベルホールド回路、NLHt,NLHb…
レベルホールド内のノード、IN…入力ノード、OUT
…出力ノード、NW1,NW2,NW3,NW4,NW
5,NW6…ワードドライバ内のノード、RVT1…し
きい値電圧の許容範囲。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 正和 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】MOSトランジスタと電荷蓄積手段を含ん
    で構成された電荷蓄積素子を具備し、 上記電荷蓄積素子の駆動電極が該MOSトランジスタの
    ゲートに接続され、 上記電荷蓄積素子に信号を与える入力端子が該MOSト
    ランジスタのソース・ドレイン経路を介して該電荷蓄積
    手段に接続される半導体装置において、 上記MOSトランジスタを非導通とする該駆動電極の電
    圧は、通常の動作時に該入力端子がとりうるいかなる電
    圧とも実質的に異なる値に設定され、 上記MOSトランジスタを非導通とする該駆動電極の電
    圧と、通常の動作時に該入力端子がとりうる電圧の範囲
    内で上記MOSトランジスタを非導通とする該駆動電極
    の電圧に最も近い電圧との、少なくとも一方が該半導体
    装置の内部で発生されることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】通常の動作時に、上記駆動電極と上記入力
    端子との電圧差がとりうる最大値は、該MOSトランジ
    スタを導通とするときと非導通とするときとで実質的に
    同じであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】通常の動作時に、上記駆動電極と上記入力
    端子との電圧差がとりうる最大値は、該MOSトランジ
    スタを導通とするときに非導通とするときよりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】外部単一電源で動作することを特徴とする
    請求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】上記外部電源の電圧が1.5V以下である
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】上記電荷蓄積素子内のMOSトランジスタ
    のしきい値電圧の絶対値は0.5V以下であることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の半導体装置において、上
    記駆動電極の駆動回路と、該駆動回路の制御を行う周辺
    回路とを有し、該周辺回路の論理振幅は通常の動作時に
    該入力端子がとりうる電圧と同じことを特徴とする半導
    体装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の半導体装置において、上
    記周辺回路内で上記電荷蓄積素子内のMOSトランジス
    タと同じ導電型のMOSトランジスタは、上記電荷蓄積
    素子内のMOSトランジスタと実質的に同じしきい値電
    圧を有することを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の半導体装置において、上
    記駆動回路を構成するMOSトランジスタは、上記周辺
    回路内のトランジスタと実質的に同じしきい値電圧を有
    することを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】請求項6に記載の半導体装置において、
    通常の動作時に上記駆動電極と上記入力端子との電圧差
    が取りうる最大値と実質的に電圧振幅が同じノードを上
    記駆動回路内に有することを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の半導体装置におい
    て、上記駆動回路内のMOSトランジスタのゲートとソ
    ースもしくはドレインとの間に加わる電圧差の最大値
    が、通常の動作時に上記駆動電極と上記入力端子との電
    圧差が取りうる最大値と実質的に同じことを特徴とする
    半導体装置。
  12. 【請求項12】上記電荷蓄積素子内のMOSトランジス
    タを非導通とする該駆動電極の電圧は、外部から印加さ
    れる電圧と実質的に異なり、内部で発生されることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】請求項7に記載の半導体装置において、
    上記周辺回路の論理振幅は、外部電源電圧よりも小さ
    く、上記電荷蓄積素子内のMOSトランジスタを非導通
    とする該駆動電極の電圧は、外部から印加される電圧と
    実質的に同じことを特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】請求項4に記載の半導体装置において、
    通常の動作時に上記駆動電極が取りうる電圧および上既
    入力端子が取りうる電圧はそれぞれ、外部電源圧の半分
    の電圧を基準として対称であることを特徴とする半導体
    装置。
  15. 【請求項15】上記電荷蓄積素子はダイナミックメモリ
    セルであり、上記駆動電極はワード線に接続され、上記
    入力端子はデータ線に接続されることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】上記ダイナミックメモリセルは、1個の
    MOSトランジスタと1個の蓄積容量からなる1トラン
    ジスタセルであることを特徴とする請求項8に記載の半
    導体装置。
  17. 【請求項17】上記ダイナミックメモリセルは、3個の
    MOSトランジスタからなる3トランジスタセルである
    ことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
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