JPH0756586A - 伴奏装置 - Google Patents

伴奏装置

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JPH0756586A
JPH0756586A JP5202391A JP20239193A JPH0756586A JP H0756586 A JPH0756586 A JP H0756586A JP 5202391 A JP5202391 A JP 5202391A JP 20239193 A JP20239193 A JP 20239193A JP H0756586 A JPH0756586 A JP H0756586A
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JP
Japan
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tempo
information
musical
musical tone
text data
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Pending
Application number
JP5202391A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sekiguchi
博司 関口
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I X KK
KANAASU DATA KK
Original Assignee
I X KK
KANAASU DATA KK
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Publication date
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Publication of JPH0756586A publication Critical patent/JPH0756586A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意のテンポ情報発生源から得られたテンポ
情報に合わせて再生出力する楽音情報のテンポを自動的
に変更する。 【構成】 予め格納されている楽音情報を再生出力する
際のテンポを決定するテンポ情報を、任意のテンポ情報
発生源から検出するテンポ検出手段3と、この楽音情報
を読み出し、テンポ検出手段3により検出されたテンポ
情報に合わせて、この楽音情報を再生出力する楽音発生
手段2aを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、予め記録されている
曲を楽音情報として再生出力する装置に関し、特に、こ
の楽音情報のテンポを楽声等のテンポ情報発生源から検
出されたテンポ情報に従って自動修正する伴奏装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆるカラオケ装置等の音響設
備では、予め記録されている楽器等の楽音情報(楽器音
等からなる曲の伴奏音)を伴奏装置で再生出力するとと
もに、曲を歌っている歌唱者が発している楽声情報(歌
声)をマイク等で収音し、この楽声情報を単に増幅器に
より拡声して再生出力している。
【0003】これら音響設備のサービス機能としては、
当該伴奏装置において利用者のニーズに対応して上記楽
音情報の音程を修正(キー変更)したり任意のテンポに
設定して再生出力する機能があるほか、楽声情報にエコ
ーを加えて拡声させる機能があるが、特に歌唱者が発し
ている楽声情報と上記伴奏装置から再生出力される楽音
情報との関係に着目すると、伴奏装置は指示されたテン
ポで楽音情報を再生出力する一方、取り込まれた楽声情
報はまったく独立に取り込まれたテンポで再生出力され
ているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の伴奏装置は以上
のように、種々のサービス機能を備えているが、再生出
力される楽音情報のテンポにのみ着目すると、単に指示
されたテンポで予め格納されている音楽情報を再生出力
する機能しか具備していない。したがって、例えば曲を
歌っている歌唱者側が伴奏措置から再生出力される楽音
情報のテンポに合せて楽声情報を発しなければならず、
また、この伴奏装置の設置されている環境に合ったテン
ポ(人間が伴奏のためのバンドを指揮している場合は、
歌唱者の歌い方や身振り等から最適と思われるテンポで
指揮棒を振っている)での楽音情報の提供ができないと
いう課題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、曲を歌っている歌唱者が発してい
る楽声情報のテンポ、あるいは周囲の状況に合せて、楽
音情報のテンポを調整して再生出力する伴奏装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る伴奏装置
は、予め格納されている楽音情報(歌曲の伴奏音、楽器
音等)を再生出力する際のテンポを、例えば曲を歌って
いる歌唱者が発している楽声情報のテンポ、演奏されて
いる特定の楽器から発せられる楽器音のテンポ、あるい
は上記歌唱者、指揮者上記特定の楽器を演奏している演
奏者の体動周期(リズムを取っている場合)等の様々な
テンポ情報発生源から得られるテンポ情報に対応させる
ことを想定している。
【0007】したがって、請求項1に係る発明(第1の
発明)の伴奏装置は、予め格納されている楽音情報を再
生出力する際のテンポを決定するため、上述したような
種々のテンポ情報発生源からその指示情報となるテンポ
情報を検出するテンポ検出手段と、この楽音情報を読み
出し、テンポ検出手段により検出されたテンポ情報にし
たがって、該楽音情報を再生出力する楽音発生手段を備
えたことを特徴としている(なお、このテンポ情報は楽
音情報を構成するすべての音に対して検出する必要はな
い)。
【0008】また、請求項2に係る発明(第2の発明)
の伴奏装置は、使用状況として予め正しいテンポが分っ
ている場合(例えば、歌唱者が発している楽声情報や楽
器演奏のように楽譜がある場合等)を想定しており、得
られたテンポ情報を予め用意したテキストデータのテン
ポ情報と比較することにより、再生出力する楽音情報の
テンポ(この発明では基準となるテンポがテキストデー
タとして与えられる構成となっており、以下、このテン
ポのことを基準テンポという)を修正することをその特
徴としている。すなわち、予め格納されている楽音情報
を構成する各音の音程情報及びその前の音との時間間隔
を示すテンポ情報をテキストデータとして格納する曲情
報記録手段と(これらテンポ情報の検出に用いられる基
準音のテキストデータのうちから予め任意に選択して修
正動作を指示するテキストデータを指定しておく)、予
め格納されている楽音情報を再生出力する際のテンポを
指示するテンポ情報発生源から検出されたテンポ情報と
テキストデータのテンポ情報とを比較し、再生出力する
際のテンポの定量化された修正量を求めるテンポ修正手
段と、上記楽音情報を読み出し、テンポ修正手段から指
示された修正量だけ修正されたテンポ情報にしたがっ
て、この楽音情報を再生出力する楽音発生手段を備えた
ことを特徴としている。
【0009】なお、この第2の発明に係る伴奏装置にお
いて、上記修正指示はすべてのテキストデータに対して
設定する必要はなく、曲(楽音情報として格納されてい
る情報)の中の比較しやすい部分、重要な部分等、曲に
より又は各小節ごとに最適な部分を予め設定しておく。
また、テンポ修正手段は、予め格納されている楽音情報
を再生出力する際の基準テンポを修正するため、上述し
たようなテンポ情報発生源から対象としている情報の変
化点情報あるいは直接テンポ情報を検出するテンポ検出
部(このテンポ検出部の構成は第1の発明におけるテン
ポ検出手段でも同様の構成である)と、検出された変化
点情報から求めたテンポ情報あるいは直接検出されたテ
ンポ情報と上記テキストデータのテンポ情報とを比較
し、予め格納されている楽音情報を再生出力する際のテ
ンポの修正量を求める修正量演算部とから構成している
(さらに、テキストデータを順次格納するレジスタを設
けた構成としてもよい)。
【0010】特に、この修正量演算部は、テンポ検出部
で検出された変化点情報から求めたテンポ情報あるいは
直接検出されたテンポ情報とテキストデータのテンポ情
報との誤差が所定の範囲内にある場合、この誤差に応じ
た修正量を算出する一方、所定の範囲以外にある場合に
は無修正指示を行うことを特徴としている。
【0011】一方、第1及び第2の発明に係る伴奏装置
において、上記楽音情報を格納しておく楽音情報記録手
段及びテキストデータを格納しておく曲情報記録手段
は、少なくとも、コンパクトディスク、レーザディス
ク、磁気テープ、磁気ディスク、半導体メモリ等の市販
の記録媒体を利用し、上記テンポ検出手段(第1の発
明)あるいは上記テンポ修正手段におけるテンポ検出部
(第2の発明)は、テンポ情報発生源の動作を体動情報
(この場合、曲を歌っている歌唱者が発してる楽声情報
等は対象としていない)として検出する体動検出部と、
得られた体動情報からテンポ情報発生源の体動周期を検
出し、この体動周期をテンポ情報として出力する体動周
期検出部を備えたことを特徴としている。
【0012】また、曲を歌っている歌唱者が発してる楽
声情報等をテンポ情報発生源とした場合において、上記
テンポ検出手段(第1の発明)あるいはテンポ修正手段
におけるテンポ検出部(第2の発明)は、上記任意のテ
ンポ情報発生源である楽声情報に含まれる母音部の基本
波から、各音の音程情報及びテンポ情報を検出すること
を特徴としており、そのため、テンポ情報発生源である
楽声情報を電気信号に変換する電気信号変換部と、この
電気信号に変換された楽声情報に含まれる母音部の基本
波の周期から音程情報を検出する音程情報検出部と、検
出された各音の音程情報の変化点を検出し、この変化点
情報を出力する音程変化点検出部により構成する。
【0013】なお、このテンポ修正手段におけるテンポ
検出部(第2の発明)では、音程情報検出部により検出
された音程情報と、テキストデータとして取り込まれた
近傍の音(テキストデータ)の音程情報とをそれぞれ比
較して取り込まれる音とテキストデータとの同期をとる
対象同定部を設けた構成としてもよい。
【0014】さらに、第1及び第2の発明に係る伴奏装
置において、上記楽声発生手段は、予め格納されている
楽音情報に付加するテンポ情報として、テンポ検出手段
から検出されたテンポ情報を用いるか、あるいはテンポ
修正手段から得られる定量化された修正量に応じて基準
テンポを修正するテンポ情報付加部と、新たなテンポ情
報の楽音情報を再生出力するための楽音信号に変換する
楽音信号発生部と、この楽音信号を変更あるいは新たな
テンポ情報にしたがって修正後の楽音情報として再生出
力する再生部から構成されている。特に、テキストデー
タを利用する場合(第2の発明)、上記テキストデータ
は外部から直接テンポ修正手段が得られるように構成し
ても、また、テキストデータ生成部を設け、この楽声発
生手段からテンポ修正手段にテキストデータを出力する
ように構成してもよい。
【0015】
【作用】この発明における伴奏装置は、予め格納されて
いる楽音情報を再生出力する際のテンポとして、任意の
テンポ情報発生源から検出したテンポ情報を利用する
か、あるいは基準となるテンポが分かっている場合に
は、この基準テンポを一定量だけ修正して利用するよう
に構成することにより、周囲の状況、歌唱者が発してい
る楽音情報、あるいは演奏されている楽器音等のテンポ
にあった伴奏出力を可能にする。
【0016】上記テンポ情報発生源としては、例えば曲
を歌っている歌唱者が発している楽声情報、演奏されて
いる特定の楽器から発せられる楽器音、あるいは上記歌
唱者、指揮者、上記特定の楽器を演奏している演奏者の
体動周期(リズムを取っている場合)等の様々な状況に
おける対象を想定しており、特に、上記楽声情報をテン
ポ情報発生源として利用する場合、例えば図7に示すよ
うに、この楽声情報に含まれる母音部(図中、有声音部
に相当)の基本波を利用することを特徴としている。
【0017】具体的には、母音部における波形の変化点
A 、TB (それぞれ計測開始時刻からの経過時間)を
検出することにより、これら変化点情報からこの音の中
心を示す時間(TB −TA )/2を決定することができ
る。したがって、再生出力される楽声情報のテンポを決
定するためのテンポ情報は、前の音の中心(計測開始時
刻からの経過時間として記録されている)からこの求め
られた音(楽声情報を構成している音)の中心までの時
間間隔として与える。
【0018】また、第2の発明における伴奏装置では、
予め基準テンポが分かっている場合を想定しており、再
生出力する楽声情報を構成している各音の音程情報およ
びテンポ情報からなるテキストデータを格納している
が、特に、これらテキストデータの中からテンポ修正を
指示するためのテキストデータを選択して指定している
(このテキストデータの指示がある場合だけ新たに修正
量を算出している)。
【0019】なお、修正動作の指示は、すべてのテキス
トデータに対して定義する必要はなく、図8に示すよう
に(図中、番号〜が示されている音がテキストデー
タとして指定された音)、曲の中の比較しやすい部分、
重要な部分等、曲により又は各小節ごとに最適な部分を
予め設定しておく。また、上述したように音の中心を決
定すると、図7に示したように各音の無声音部の長さは
ほぼ一定であるため、音の中心は30ms程度のずれを
生じることとなるが、図8に示したようにすべての音を
修正対象を指示するテキストデータとして指定するもの
ではないので、この程度の中心のずれが生じることによ
り楽声情報全体のテンポへの影響は特にないと考えられ
る。
【0020】また、テキストデータを利用する第2の発
明において、テンポ修正手段におけるテンポ検出部で
は、音程情報検出部により検出された音程情報と、テキ
ストデータとして取り込まれた近傍の音の音程情報とを
それぞれ比較し(例えば前後のテキストデータとを合わ
せて3つのテキストデータと比較する)、取り込まれた
音とテキストデータとの同期をとる。
【0021】さらに、修正量演算部(第2の発明)で
は、テンポ検出部で検出されたテンポ情報とテキストデ
ータのテンポ情報との誤差が所定の範囲内にある場合、
この誤差に応じた修正量を算出する一方、所定の範囲以
外にある場合には無修正指示を行うことにより、最終的
に修正されて再生出力される楽音情報が不自然な出力と
なることを防止する。。
【0022】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1及至図22
を用いて説明する。なお、図中同一部分には同一符号を
付して説明を省略する。
【0023】図1は、請求項1に係る発明(第1の発
明)の伴奏装置の一実施例による構成を示す図であり、
この第1の発明では、予め格納されている音楽情報(歌
曲の伴奏部、楽器音等)を再生出力する際のテンポを、
例えば曲を歌っている歌唱者が発している楽声情報のテ
ンポ、演奏されている特定の楽器の楽器音のテンポ、あ
るいは上記歌唱者、指揮者上記特定の楽器を演奏してい
る演奏者の体動周期(リズムを取っている場合)等の様
々なテンポ情報発生源から得られるテンポ情報に対応さ
せることを想定している。
【0024】具体的には、予め楽音情報記録手段1aに
格納されている楽音情報を再生出力する際のテンポを決
定するテンポ情報を、上述したような種々のテンポ情報
発生源から検出するテンポ検出手段3と、この楽音情報
を読み出し、テンポ検出手段3により検出されたテンポ
情報にしたがって再生出力する楽音発生手段2aから構
成されている。なお、このテンポ情報は楽音情報を構成
するすべての音に対して検出する必要はなく、任意の間
隔でテンポ情報を検出し、その間のテンポは前回検出し
たテンポ情報をそのまま利用するのが効率的である。
【0025】特に、この第1の発明における楽声発生手
段2aの構成は、図3に示すように、予め楽音情報記録
手段1aに格納されている楽音情報に付加するテンポ情
報として、テンポ検出手段3から検出されたテンポ情報
を利用するものであり、楽音情報に得られたテンポ情報
を付加するテンポ情報付加部201と、新たに設定され
たテンポで楽音情報を再生出力するための楽音信号に変
換する楽音信号発生部202と、この楽音信号を新たな
テンポ情報にしたがって修正後の楽音情報として再生出
力する再生部203から構成されている(信号変換スピ
ードと再生スピードとを一致させ、これらスピードをテ
ンポ情報に基づいて制御すれば音程を変えずにテンポ修
正が可能)。
【0026】次に、図2は、請求項2に係る発明(第2
の発明)の伴奏装置の一実施例による構成を示す図であ
り、この第2の発明では、上述した使用状況のほか、予
め正しいテンポが分っている場合(例えば、歌唱者が発
している楽声情報や楽器演奏のように楽譜がある場合
等)を想定しており、得られたテンポ情報を予め用意し
たテキストデータと比較することにより、再生出力する
楽音情報のテンポを決定することをその特徴としてい
る。
【0027】具体的には、予め楽音情報記録手段1aに
格納されている楽音情報を構成する各音の音程情報及び
その前の音との時間間隔を示すテンポ情報をテキストデ
ータとして格納する曲情報記録手段1b(書き換え可能
とする)と、この楽音情報を再生出力する際のテンポを
指示するテンポ情報発生源から検出された対象となった
情報の変化点から求めたテンポ情報あるいは直接検出し
たテンポ情報とテキストデータのテンポ情報とを比較
し、再生出力する際のテンポの定量化された修正量を求
めるテンポ修正手段4と、上記楽音情報記録手段1aか
ら楽音情報、曲情報記録手段1bから基準テンポ情報
(テキストデータとして記録されている)を読み出し、
テンポ修正手段4から指示された修正量だけ修正された
テンポ情報にしたがって、この楽音情報を再生出力する
楽音発生手段2bから構成されている。なお、基準テン
ポ情報の修正に利用するテキストデータは、上記曲情報
記録手段1bに格納されているテキストデータのうちか
ら予め任意に選択して指定しておく。
【0028】特に、この第2の発明における楽音発生手
段2bの構成は、図4に示すように、予め曲情報記録手
段1bに格納されたテキストデータを利用する構成であ
るので、上述した(図3に示す構成)テンポ情報付加部
201、楽音信号発生部202、及び再生部203のほ
か、上記曲情報記録手段1bから読み込まれたテキスト
データを上記テンポ修正手段4に提供するためのテキス
トデータ生成部204を備えている。なお、この発明の
構成は図4に示した構成に限定されるものではなく、上
記テキストデータ生成部204に変えて、テンポ修正手
段4側に直接テキストデータを読み込む手段を設けた構
成としてもよい。
【0029】また、以上のような構成のテンポ修正手段
4では、テキストデータを楽音情報として再生出力する
際のテンポを修正するために、上述したような任意のテ
ンポ情報発生源から対象となる情報の変化点情報あるい
は直接テンポ情報を検出するテンポ検出部4bと、検出
された変化点情報から求めたテンポ情報あるいは直接検
出されたテンポ情報と上記テキストデータのテンポ情報
とを比較し、予め格納されている楽音情報を再生出力す
る際のテンポの修正量を求める修正量演算部4aとから
構成されており、特に、この修正量演算部4aは、テン
ポ検出部4bで検出されたテンポ情報とテキストデータ
のテンポ情報との所定の範囲内にある誤差に対しては、
該誤差に応じた修正量を算出する一方、所定の範囲以外
にある誤差に対しては、無修正指示を行っている。
【0030】次に、これら第1及び第2の発明に共通す
る構成として、上記テンポ検出手段3(第1の発明)あ
るいは上記テンポ修正手段4におけるテンポ検出部4b
(第2の発明)の構成を図5に示す。
【0031】ここで、対象としているテンポ情報発生源
は、歌唱者、指揮者、演奏者等の挙動(体全体、あるい
は体の特定部位に限定してもよい)を対象としており、
曲を歌っている歌唱者が発してる楽声情報、演奏されて
いる楽器から発せられている楽器音等は対象としていな
い。
【0032】したがって、その構造は上記歌唱者等の挙
動を体動情報として検出する体動検出部3aと、得られ
た体動情報からテンポ情報発生源の体動周期を検出し、
この体動周期をテンポ情報として出力する体動周期検出
部3bからなる。
【0033】特に、上記体動検出部3aの具体的な構成
は、図6に示すように、例えば歌唱者等が歌っている場
所に置かれたマットに圧力センサ(体動検出部3a)3
01等をセットしておき、圧力センサ信号解析部302
(体動周期検出部3b)によりこの歌唱者の体重移動の
周期情報を検出する構成が考えられる(同図(a))。
また、同図 (b)には、指揮者等の体全体あるいは特
定部位をTVカメラ303(体動検出部3a)等でモニ
タし(体動情報として出力)、この指揮者の挙動を画像
解析部304(体動周期検出部3b)により定量的な移
動情報を抽出して挙動の周期情報を検出するように構成
してもよい。さらに、同図(c)に示すように、歌唱者
が利用するマイク、指揮者が利用する指示棒等に加速度
センサ305(体動検出部3a)から振動情報を体動情
報として検出し、解析部306(体動周期検出部3b)
により振動周期を検出するように構成してもよい。
【0034】次に、上記テンポ情報発生源として、特
に、曲を歌っている歌唱者が発している楽声情報を対象
とする場合(楽器音でもよい)、例えば図7に示すよう
に、この楽声情報に含まれる母音部(有声音部に相当)
の基本波を利用する。具体的には、母音部における波形
の変化点TA 、TB (それぞれ計測開始時刻からの経過
時間)を検出することにより、これら変化点情報からこ
の音の中心を示す時間(TB −TA )/2を決定するこ
とができるため、再生出力される楽声情報のテンポを決
定するためのテンポ情報を、前回テキストデータと比較
された音の中心(計測開始時刻からの経過時間として記
録されている)からこの求められた音(楽声情報を構成
している音)の中心までの時間間隔として与えるのであ
る。
【0035】なお、第2の発明における伴奏装置では、
予め基準テンポが分かっている場合を想定しており、再
生出力する楽声情報を構成している各音の音程情報およ
びテンポ情報からなるテキストデータを格納している
が、特に、これらテキストデータの中からテンポ修正を
指示するためのテキストデータを選択して指定し(この
テキストデータの指示がある場合だけ新たに修正量を算
出している)、その修正動作の指示は、すべてのテキス
トデータに対して設定する必要はなく、図8に示すよう
に(図中、番号〜が示されている音が修正動作に利
用されるテキストデータとして指定された音)、曲の中
の比較しやすい部分、重要な部分等、曲により又は各小
節ごとに最適な部分を予め設定しておく。このため、上
述したように音の中心を決定することにより生じる現実
の音の中心と測定した音の中心とのずれ(図7に示した
ように各音の無声音部の長さはほぼ一定であるため、音
の中心は30ms程度のずれを生じる)の楽声情報全体
のテンポへの影響は大きくない。
【0036】次に、この第2の発明におけるテンポ修正
手段4の具体的な構成を図9及び図10を用いて説明す
る。
【0037】このテンポ修正手段4はテンポ検出部4b
と修正量演算部4aから構成されており、図9はテンポ
が検出された音とテキストデータとの同期が取れている
場合を想定した構成を示している。特に、この図におい
てテンポ検出部4bは、例えばテンポ情報発生源である
楽声情報を電気信号に変換する電気信号変換部401
と、この電気信号に変換された楽声情報に含まれる母音
部の基本波の周期から音程情報を検出する音程情報検出
部402と、検出された音の音程情報の変化点(母音部
の開始位置と終了位置)を検出してこの音の中心を特定
し、前回検出した音の中心からの経過時間をテンポ情報
として出力する音程変化点検出部403から構成されて
いる。
【0038】なお、このテンポ検出部4bの構成は第1
の発明におけるテンポ検出手段3と同様の構成である
が、この第2の発明におけるテンポ修正手段4では、上
記音程変化点検出部403の動作を各音の音程情報の変
化点のみを検出するだけに限定して、検出対象の音の中
心の特定、及びテンポ情報の算出動作を修正量演算部4
a側で行なうようにしてもよい。
【0039】一方、図10はテンポが検出された音とテ
キストデータとの同期を取るための構成を示しており、
そのため音程情報検出部402により検出された音程情
報と、テキストデータとして取り込まれた近傍のテキス
トデータ(例えば前後合せて3つのテキストデータを用
いる)の音程情報とをそれぞれ比較して取り込まれる音
とテキストデータとの同期をとる対象同定部404を設
けている。
【0040】なお、このテキストデータの情報量を小さ
くして処理の高速化を図る場合には、同図に示すように
テーブル405(このテーブルの詳細な構造は図11に
示す)を設け、テキストデータには音程の指示情報(例
えば音階No.等)のみを含めるようにしてもよい。
【0041】特に、以上説明してきたように、テンポ情
報発生源として曲を歌っている歌唱者が発している楽声
情報(歌声であり、通常話し声とは区別される情報であ
る)を利用する場合、この楽声情報の特殊性から含まれ
ている母音部(有声音部に相当)に着目し(図7)、こ
の母音部の基本波の周期を音程情報として利用するが、
一般的な歌曲の楽声情報に含まれる母音部の基本波につ
いて、その周波数帯域は男性の場合:E(82.41Hz)〜E(16
4.8Hz)〜E(349.2Hz)〜A(440.0Hz) 女性の場合: E(164.8Hz)〜E(349.2Hz)〜E
(659.3Hz)〜A(880.0Hz) であり、男女を通じての範囲は82.41〜880.0
Hz(3.42OCT)である。また、母音部の基本波の周期
は約12.2ms〜1.13msであることから例えば1MH
z のクロックでカウントアップした場合、以下の表1に
示すように12195〜1136(カウント)に対応付
けることにより、このカウント値(周期情報)を音程情
報として利用する。
【0042】
【表1】
【0043】したがって、上記テキストデータに含める
音程の指示情報として、音階No.を利用する場合、テ
ーブル405は図11に示すような構造になる。
【0044】なお、第1及び第2の発明に係る伴奏装置
において、上記楽音情報を格納しておく楽音情報記録手
段1a及び曲情報記録手段1bは、少なくとも、コンパ
クトディスク、レーザディスク、磁気テープ、磁気ディ
スク、半導体メモリ等の市販の記録媒体を利用するもの
とする。
【0045】次に、この発明に係る伴奏装置の具体的な
利用態様として、特に第2の発明に係る伴奏装置をカラ
オケ装置に適応する例を図12を用いて説明する。
【0046】通常、カラオケ装置では楽音発生手段2b
に相当する音響設備において、楽音情報記録手段1aか
ら読み出した楽音情報を予め(あるいは随時)設定され
たキー(音程)及びテンポ(再生スピード)で再生する
一方、この再生された楽音情報とマイク7から収音され
増幅器6aで増幅された楽声情報とをミキサ9(図中、
MIXで示す)で重畳させた後、再度増幅器6bで増幅
してスピーカー8から出力している。
【0047】このカラオケ装置に第2の発明を適応する
場合、楽音発生手段2bからテンポ修正手段4に対して
曲(楽音情報)の始りと終りを知らせる割込み信号(図
中、割込1、割込2で示す)を出力するとともに、割込
3とともに24ビットのテキストデータを出力してい
る。なお、この出力されるテキストデータ10の構造
は、図13(a)に示すように、テンポ情報を比較する
か否かを指示する情報、曲の終り等によく見られるテン
ポとは無関係に長く伸すフェルマータ音を指示する情
報、及び前回比較した音の中心からの経過時間(フェル
マータ音の場合は最大に伸せる制限時間を意味する)を
示す情報から構成されている。
【0048】一方、テンポ修正手段4では、上記楽音発
生手段2bから出力されたテキストデータを受取ると、
音程情報検出手段5(音程情報検出部402に相当)か
ら取り込まれてくる楽声情報の音程情報(割込4により
取り込まれるカウンタ値NS)を利用して比較対象とな
るテキストデータを同定するために図13(b)に示す
ような3段のシフトレジスタ11(今回の比較対象とし
て取り込まれたテキストデータをS2とし、前回及び次
回の比較対象として取り込まれたテキストデータをそれ
ぞれS1及びS3とする)に順次格納している。そし
て、同定されたテキストデータにより比較指示があった
場合にそれぞれのテンポ情報(前回比較した音の中心か
らの経過時間)を比較し、定量化された修正量を割込5
とともに上記楽音発生手段2bに出力している。また、
テキストデータよりフェルマータ音の指示があった場
合、このテンポ修正手段4からはテンポ情報にしたがっ
た楽音情報の再生出力を一時停止させるための割込6、
及び制限時間になった場合等にテンポ情報にしたがった
楽音情報の再生出力を再開させるための割込7を上記楽
音発生手段2bに出力している。
【0049】なお、この実施例では、マイク7及び増幅
器6aから構成される電気信号変換部401と、音程情
報検出部402に相当する音程情報検出手段5とを図面
上テンポ修正手段4とは別個に開示しているが、これは
テンポ修正手段4としてMPUを利用した場合を示した
ためであり、前述したテンポ修正手段4の構成を変える
ものではない。
【0050】また、上述した音程情報検出手段5(音程
情報検出部402)は、マイク7で収音され、増幅器6
aで増幅された楽声情報のうち、この楽声情報に含まれ
る母音部の基本波だけを抽出するLPF(880Hz)5
aと、抽出された基本波を矩形パルス(方形波)に整形
するシュミット回路5bと、この整形された矩形パルス
の周期を1MHz のクロックでカウントアップし、得られ
たカウント値NS を上記楽声情報の音程情報として割込
み信号(図中、割込4で示す)とともにテンポ修正手段
4(MPU)に出力する周期計数回路5cから構成され
ている。
【0051】特に、この周期計数回路5cの構成は、図
14に示すように、シュミット回路5bで生成された矩
形パルス(方形波)の立ち下がり時間を示すタイミング
クロックを生成し、このタイミングで割込4を行なうと
ともに1MHz のクロックをカウントアップしていたカウ
ンタの値をラッチし(ラッチされた時点でカウンタの値
はリセットされる)、音程情報を示すカウンタ値NS
してテンポ修正手段4に出力している。なお、実際には
計数するための1MHz のクロック信号φ1〜φ4は図1
5(a)に示すように、4MHz のクロック信号を生成す
る発振回路501を用い、2段カウンタ502及びデコ
ーダ503によりこの4MHz のクロック信号を4分周す
ることにより、図15(b)に示すようなタイミングで
各クロック信号のφ1〜φ4を生成している。
【0052】なお、以上説明したように、この第2の発
明をカラオケ装置に適応する場合、予め外部からテンポ
設定できる場合があるので、このような場合に対応すべ
くこの第2の発明では外部から指示されたテンポ設定に
応じて曲情報記録手段1bに格納しているテキストデー
タのテンポ情報を書換えるか、あるいは楽音発生手段2
bにおいて読み出すごとにテキストデータのテンポ情報
をテンポ設定された指示にしたがって基準テンポ情報を
書換えるようにしてもよい。
【0053】次に、カラオケ装置に適応した第2の発明
に係る伴奏装置の動作を図16〜図21を用いて説明得
る。なお、この実施例ではテンポ情報の検出はテンポ修
正手段4における修正量演算部4aで行なう構成につい
て説明する。
【0054】まず、図16(a)にすように、曲の開始
を通知すべく楽音発生手段2bからテンポ修正手段4に
対して割込1を出力することにより、テンポ修正手段4
における曲フラグをONにセットさせる(ステップST
1)。それに対し、曲の終了を通知する場合は、図16
(b)に示すように、楽音発生手段2bからテンポ修正
手段4に対して割込2出力することにより、テンポ修正
手段4における曲フラグをOFFにセットさせる(ステ
ップST2)。
【0055】一方、テンポ修正手段4では、図17及び
図18に示すように、修正量演算部4aにおいて動作開
始とともに初期化を行ない(ステップST3)、上記楽
音発生手段2bから割込1が出力されるまで待機する
(ステップST4)。そして、割込1を受けるとこの曲
フラグを除くすべてのフラグをクリアするとともに(ス
テップST5)、テンポ情報を生成するための基準とな
るタイマー(T)をセットし(ステップST6)、テン
ポ検出部4bから比較対象となっている音の音程変化点
(図7に示すようにタイマー(T)がセットされてから
の経過時間であって、安定して音程情報が得られる母音
部の開始時点をTA 、終了時点をTB で示す)が検出さ
れるまで待機する(ステップST7)。なお、このステ
ップST7において確認しているフラグFM は、上記テ
ンポ検出部4bにおいて比較対象(テキストデータから
指示される)となっている音の音定変化点TA 、TB
検出されたか否かを示すためのフラグである(1の状態
が検出されたことを示す状態)。
【0056】そして、この修正量演算部4aでは、テン
ポ検出部4bにおいて比較対象となった音の変化点が検
出されると、まずFM フラグを0クリアし(ステップS
T8)、比較対象音の中心位置Ti (タイマー(T)が
セットされてからの経過時間であって、テンポ検出部4
bで得られたTA 及びTB を用いて(TB −TA )/2
から得られる)を求めて(ステップST9)、前回比較
対象となった音の中心位置を示す経過時間Ti-1 (予め
所定の記録手段に格納しておく)を用いてテンポ情報t
(t=Ti −Ti-1 )を算出した後(ステップST1
0)、次回テンポ情報を算出するために求められた比較
対象音の中心位置Ti を格納しておく(ステップST1
1)。
【0057】さらに、この修正量演算部4aでは、楽音
発生手段2bから出力されるテキストデータを入力順に
格納しておく3段のシフトレジスタ11のすべてのデー
タSx(x=1、2、3)にテンポ情報(時間幅)が格
納されているかを確認した後(ステップST12)、誤
差γ(γ=t/(データSxのテンポ情報))を計算す
る(ステップST13)。なお、ステップST12です
べてのデータについてテンポ情報の有無を確認するの
は、曲の始め等にはテキストデータが揃っていないこと
を考慮したためであり、実際に誤差γを算出するために
用いるデータは上記シフトレジスタ11に格納されたデ
ータS1、S2、S3のうち、テンポ検出部4bで同定
されたデータである。
【0058】誤差γが算出されると、修正量演算部4a
ではこの誤差γの大きさの合せて以下のように割込5を
出力して楽音発生手段2bに修正指示を行なう(ステッ
プST14)。すなわち、 誤差γが±0.05以内の場合には、無修正指示(修正量
は0 ) 誤差γが±0.05を越え±0.1 以内の場合には、修正量
γ/2 を出力 誤差γが±0.1 を越え±0.2 以内の場合には、修正量
0.7・γを出力 誤差γが±0.2 を越える場合には、無修正指示(修正
量は0 ) なお、この修正量は前回修正されたテンポ情報を基準と
して算出(テンポ情報は前回比較した音の中心位置から
の時間幅)しているので、実際には算出された誤差が修
正できる範囲内であっても累積された誤差は±0.2 の範
囲を越える場合が起り得る。そこで、この実施例では誤
差の累積値が±0.2 を越えた場合にも無修正指示を行な
う。
【0059】そして、最後に曲フラグの確認して(ステ
ップST15)、もし曲フラグがOFFであればステッ
プST4に戻って割込1の待機状態になり、曲フラグが
ONであればさらに比較対象音がフェルマータ音である
場合を考慮して、このフェルマータ音が終了したことを
示すGフラグを確認する(ステップST16)。ここ
で、もし、GフラグがOFFであるならばテンポ検出部
4bにおいてテキストデータから指示された比較対象と
なっている音の音定変化点TA 、TB が検出されるまで
待機する(ステップST7)一方、GフラグがONであ
るならば、このGフラグをOFFにした後(ステップS
T17)、一旦タイマー(T)をセットし直してテンポ
検出部4bにおいて比較対象となっている音の音定変化
点TA 、TB が検出されるまで待機する。
【0060】次に、このテンポ修正手段4におけるテン
ポ検出部4bの動作を図19及至図21のフローチャー
トを用いて説明する。
【0061】まず、電気信号変換部401で電気信号に
変換された楽声情報に含まれる母音部の基本波から音程
情報検出部402が音程情報(カウント値NS )を検出
すると、このカウント値NS とともに割込4を出力す
る。この割込4の発生により対象同定部404ではカウ
ント値NS を入力し(ステップST18)、すでに3段
のシフトレジスタ11に格納されている各データSx
(x=1、2、3)の音階No.からテーブル405
(図11)に対応付けられているカウント値ND1
D2、ND3を求めて検出された音程情報と各データの音
程情報との音程差P1 (=NS /ND1)、P2 (=NS
/ND2)、P3 (=NS /ND3)をそれぞれ算出する
(ステップST19)。そして、これら音程差のうち最
小の音程差Pmin となったデータSx(xは1〜3のい
ずれか)を比較対象であるテキストデータとして同定す
る(ステップST20)。
【0062】続いて、音程変化点検出部403では、最
小音程差Pmin が2.8 (1.5OCT)以内であること、同定
されたテキストデータが測定対象であること、及び音程
情報検出部402において得られたカウント値NS が前
の音のカウント値の±4%以内であることを確認する
(ステップST21〜ST23)。なお、ステップST
21は各音の母音部(図7)の切れ目を検出し、ステッ
プST23は同じ音が続けて出ているか(半音ずれると
カウント値は±6%変る)を検出しており、各ステップ
とも安定した楽声情報の母音部の状態を変化点検出に利
用するために設けられている。
【0063】したがって、安定した部分であり、かつ同
定されたテキストデータSxから測定対象であることが
確認された場合、このデータSxによりフェルマータ指
示があるか否かを確認する(ステップST24)。も
し、このテキストデータ(データSx)がフェルマータ
音であることを指示していなければ、Frフラグに1を
セットし(ステップST26)、FB フラグに1がセッ
トされていないことを確認する(ステップST27)。
ここで、FrフラグはループE(始めの変化点TA を検
出するループ)を通過したこと(安定状態に入ったこ
と)を確認するためのフラグであり、FB フラグは変化
点TA が検出されたことを確認するためのフラグであ
る。そして、このループEを最初に通過する場合に(ス
テップST27)、FB フラグに1をセットするととも
に(ステップST28)、タイマー(T)の値を変化点
A として記録する(ステップST29)。
【0064】一方、上記各ステップST21〜ST23
において楽声情報の母音部が安定状態から脱したと判断
された場合は、ステップST25においてFフラグ(フ
ェルマータ指示があるか否かを示すフラグ)がONか否
かが確認される。そして、もしFフラグがOFFであれ
ば安定状態が終了したことを意味しているので、まず前
述したFrフラグが1であることを確認し(ステップS
T30、もしFrフラグが0であればまだ最初の変化点
A が検出されていないことを示す)、FB フラグを0
クリアするとともに(ステップST31)Frフラグも
0クリアし(ステップST32)、タイマー(T)の値
を最後の変化点TB として記録した後(ステップST3
3)、変化点の検出が終了したことを修正量演算部4a
に通知すべくFM フラグに1をセットする(ステップS
T34)。
【0065】なお、上記ステップST24において測定
対象であるテキストデータからフェルマータ(テンポ情
報とは無関係に音を伸すこと)指示がされている場合
は、すでにフェルマータ指示が割込6によりなされてい
るか否かを示すFcフラグを確認し(ステップST4
0)、もしこのFcフラグが1でなければ減算式のタイ
マー(Q)にテキストデータで指示された制限時間をセ
ットする(ステップST41)。そして、フェルマータ
状態であることを示すFフラグをON状態にするととも
に(ステップST42)、割込6により、楽音発生手段
2bに対してテンポ情報にしたがった再生出力を行なわ
ないことを指示する一時停止信号を出力し(ステップS
T43)、Fcフラグに1をセットする(ステップST
44)。
【0066】また、上記ステップST25(すでにステ
ップST21〜ST23において母音部が安定状態にな
いこと、及びテキストデータから測定対象でないことが
確認されている)においてFフラグの状態がONである
ことが確認された場合は、割込7により楽音発生手段2
bに対してテンポ情報にしたがった楽声情報の再生出力
を再スタートさせるべく再スタート信号を出力する(ス
テップST36)。なお、このステップST36の動作
は前述のステップST41でセットされたタイマー
(Q)の値が0になった場合にも行なわれる(ステップ
ST35)。
【0067】そして、FフラグをOFFにした後(ステ
ップST37)、フェルマータ指示が終了したことを示
すGフラグをONにするとともに(ステップST3
8)、Fcフラグも0クリアする(ステップST3
9)。
【0068】なお、以上に説明した第2の発明をカラオ
ケ装置に適応した実施例について、特に、MPUを用い
た場合のハードウェア構成を図22に示す。
【0069】この図において、MPU12(主にテンポ
修正手段4を構成する)のコントロールバス及びデータ
バスにはフラグあるいは修正量等を一時的に格納するた
めのRAM13、曲情報記録手段1b、テーブル405
等として利用するためのROM14、楽音情報記録手段
1aであるCD−ROMドライブ15及びCD−ROM
インターフェイス16、楽音発生手段2bであるシンセ
サイザインターフェイス17、シンセサイザ18、増幅
器19a及びスピーカ20、さらには、上記楽音発生手
段2bに対して外部からキー設定あるいはテンポ設定等
を行なうための操作用パネル21をそれぞれ接続すると
ともに、楽声情報の音程情報を取り込むとともに増幅し
て出力するためのA/D変換器22、LPF(880KHz)
23、マイク24、増幅器19b、19c及びスピーカ
25を設けることにより構成している。
【0070】なお、以上の構成において、楽音発生手段
2bの一部である増幅器19a及びスピーカ20と、楽
声情報を増幅出力する増幅器19c及びスピーカ25
は、図12に示すようにミキサ9(MIX)を用いて共
用するように構成することも可能である。
【0071】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、予め格
納されている楽音情報を再生出力する際のテンポを決定
するため、テンポ情報発生源からその指示情報となるテ
ンポ情報を検出し、この楽音情報を読み出して検出され
たテンポ情報に合わせて該楽音情報を再生出力するよう
にしたので、周囲の状況、歌唱者が発している楽音情
報、あるいは演奏されている楽器音等のテンポにあった
伴奏出力を可能にするという効果がある。
【0072】また、テンポ情報発生源によっては、予め
テンポ修正の基準となるテキストデータを用意すること
ができるので、このテキストデータのテンポ情報と現実
に得られるテンポ情報とを比較して定量化された修正量
を決定する構成とすることによっても周囲の状況、歌唱
者が発している楽音情報、あるいは演奏されている楽器
音等のテンポにあった伴奏出力を可能にするという効果
がある。
【0073】さらに、曲を歌っている歌唱者が発してい
る楽声情報をテンポ情報発生源として利用する場合、取
扱う楽声情報の特殊性から従来から用いられてきたFF
T等の音声分析方法によらず、テンポ情報の検出に際
し、この楽声情報に含まれる母音部の基本波の周期を音
程情報として検出しているので、より高速な音声分析を
可能にするという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る伴奏装置の一実施例による構
成を示す図である。
【図2】第2の発明に係る伴奏装置の一実施例による構
成を示す図である。
【図3】第1及び第2の発明に係る伴奏装置における楽
音発生手段の一実施例による構成を示す図である。
【図4】第2の発明に係る伴奏装置における楽音発生手
段の一実施例による構成を示す図である。
【図5】第1の発明におけるテンポ検出手段及び第2の
発明におけるテンポ修正手段のテンポ検出部の構成を示
す図である。
【図6】上記テンポ検出手段(第1の発明)及びテンポ
修正手段のテンポ検出部(第2の発明)をそれぞれ構成
する体動検出部の具体的な構成を示す図である。
【図7】上記テンポ検出手段(第1の発明)及びテンポ
修正手段のテンポ検出部(第2の発明)で取扱うテンポ
情報発生源である楽声情報の一般的な波形を示す図であ
る。
【図8】第2の発明におけるテンポ修正手段で利用する
テキストデータの構造を概念的に説明するための図であ
る。
【図9】第2の発明に係る伴奏装置におけるテンポ修正
手段の第1の構成を示す図である。
【図10】第2の発明に係る伴奏装置におけるテンポ修
正手段の第2の構成を示す図である。
【図11】テキストデータ及びテンポ情報発生源である
楽声情報の音階情報(音階No.)とそれに対応するカ
ウンタ値との関係を格納するテーブルを示す図である。
【図12】第2の発明に係る伴奏装置の具体的な利用態
様として、いわゆるカラオケ装置に適応した場合の構成
を示す図である。
【図13】図12に示す構成において、利用されるテキ
ストデータ及びレジスタの構造を示す図である。
【図14】図12の構成において、周期計数回路(テン
ポ修正手段の一部)の具体的な構成を示す図である。
【図15】図14に示した周期計数回路(テンポ修正手
段の一部)における内部クロックの供給手段及び各クロ
ックのパルス波形を示す図である。
【図16】図12に示した第2の発明に係る伴奏装置の
具体的な構成例において、割込1及び割込2が発生した
場合のテンポ修正手段の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図17】図12に示した第2の発明に係る伴奏装置の
具体的な構成例において、テンポ修正手段における動作
(メインルーチン)を説明するためのフローチャート
(その1)である。
【図18】図12に示した第2の発明に係る伴奏装置の
具体的な構成例において、テンポ修正手段における動作
(メインルーチン)を説明するためのフローチャート
(その2)である。
【図19】図12に示した第2の発明に係る伴奏装置の
具体的な構成例において、割込4が発生した場合のテン
ポ修正手段における動作を説明するためのフローチャー
ト(その1)である。
【図20】図12に示した第2の発明に係る伴奏装置の
具体的な構成例において、割込4が発生した場合のテン
ポ修正手段における動作を説明するためのフローチャー
ト(その2)である。
【図21】図12に示した第2の発明に係る伴奏装置の
具体的な構成例において、割込4が発生した場合のテン
ポ修正手段における動作を説明するためのフローチャー
ト(その3)である。
【図22】図12に示した第2の発明に係る伴奏装置の
具体的な構成例と等価な構成例として、MPUを利用し
たハードウェア構成を示す図である。
【符号の説明】
1a…楽音情報記録手段、1b…曲情報記録手段、2
a、2b…楽音発生手段、201…テンポ付加部、20
2…楽音信号発生部、203…再生部、204…テキス
トデータ生成部、3…テンポ検出手段、3a…体動検出
部、3b…体動周期検出部、4…テンポ修正手段、4a
…修正量演算部、4b…テンポ検出部、401…電気信
号変換部、402…音程情報検出部、403…音程変化
点検出部、404…対象同定部、405…テーブル、5
…音程情報検出手段、5a、23…LPF、5b…シュ
ミット回路、5c…周期計数回路、6a、6b、19
a、19b、19c…増幅器、7、24…マイク、8、
20、25…スピーカ、9…ミキサ、10…テキストデ
ータ、11…シフトレジスタ、12…MPU、13…R
AM、14…ROM、15…CD−ROMドライバ、1
6…CD−ROMインターフェイス、17…シンセサイ
ザインターフェイス、18…シンセサイザ、21…操作
用パネル、22…A/D変換器。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め格納されている楽音情報を再生出力
    する際のテンポを決定する情報であって、該楽音情報を
    構成する各音の前の音との時間間隔を示すテンポ情報
    を、任意のテンポ情報発生源から検出するテンポ検出手
    段と、 前記予め格納されている楽音情報を読み出し、前記テン
    ポ検出手段により検出されたテンポ情報にしたがって該
    楽音情報を再生出力する楽音発生手段を備えた伴奏装
    置。
  2. 【請求項2】 予め格納されている楽音情報を構成する
    各音の音程情報及びその前の音との時間間隔を示すテン
    ポ情報をテキストデータとして格納する曲情報記録手段
    と、 前記曲情報記録手段に格納されているテキストデータで
    あって、予め修正指示された該テキストデータのテンポ
    情報と任意のテンポ情報発生源から検出されたテンポ情
    報とを比較し、前記予め格納されている楽音情報を再生
    出力する際のテンポの定量化された修正量を求めるテン
    ポ修正手段と、 前記予め格納されている楽音情報を読み出し、前記テン
    ポ修正手段から指示された修正量だけ修正されたテンポ
    情報にしたがって該楽音情報を再生出力する楽音発生手
    段を備えた伴奏装置。
  3. 【請求項3】 前記テンポ修正手段は、前記テキストデ
    ータのうち予め任意に選択されたテキストデータについ
    て、テンポ情報の修正を行うことを特徴とする請求項2
    記載の伴奏装置。
  4. 【請求項4】 前記テンポ修正手段は、任意のテンポ情
    報発生源から得られた情報の変化点を検出するか、ある
    いは直接前記楽音情報を再生出力する際のテンポを修正
    するテンポ情報を検出するテンポ検出部と、 前記テンポ検出部により検出された変化点から求めたテ
    ンポ情報あるいは直接検出されたテンポ情報と前記テキ
    ストデータのテンポ情報とを比較し、予め格納されてい
    る楽音情報を再生出力する際のテンポの定量化された修
    正量を求める修正量演算部とを備えたことを特徴とする
    請求項2記載の伴奏装置。
  5. 【請求項5】 前記修正量演算部は、前記テンポ検出部
    で検出されたテンポ情報とテキストデータのテンポ情報
    との所定の範囲内にある誤差に応じた修正量を算出する
    一方、前記テンポ検出部で検出されたテンポ情報とテキ
    ストデータのテンポ情報との所定の範囲以外にある誤差
    に応じて無修正指示を行うことを特徴とする請求項4記
    載の伴奏装置。
  6. 【請求項6】 前記楽音情報記録手段及び曲情報記録手
    段は、少なくとも、コンパクトディスク、レーザディス
    ク、磁気テープ、磁気ディスク、半導体メモリであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の伴奏装置。
  7. 【請求項7】 前記テンポ検出手段あるいは前記テンポ
    修正手段におけるテンポ検出部は、前記テンポ情報発生
    源の挙動を体動情報として検出する体動検出部と、 前記体動情報からテンポ情報発生源の体動周期を検出
    し、該体動周期をテンポ情報として出力する体動周期検
    出部を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の伴
    奏装置。
  8. 【請求項8】 前記テンポ検出手段あるいは前記テンポ
    修正手段におけるテンポ検出部は、テンポ情報発生源で
    ある楽声情報に含まれる母音部の基本波から、各音の音
    程情報及びテンポ情報を検出することを特徴とする請求
    項1又は2記載の伴奏装置。
  9. 【請求項9】 前記テンポ検出手段あるいは前記テンポ
    修正手段におけるテンポ検出部は、テンポ情報発生源で
    ある楽声情報を電気信号に変換する電気信号変換部と、 前記電気信号に変換された楽声情報に含まれる母音部の
    基本波の周期から音程情報を検出する音程情報検出部
    と、 前記音程情報検出部により検出された各音の音程情報の
    変化点を検出し、該変化点情報を出力する音程変化点検
    出部を備えたことを特徴とする請求項8記載の伴奏装
    置。
  10. 【請求項10】 前記テンポ検出手段あるいは前記テン
    ポ修正手段におけるテンポ検出部は、前記音程情報検出
    部により検出された音程情報と、テキストデータとして
    取り込まれた近傍の音の音程情報とを比較して取り込ま
    れる音とテキストデータとの同期をとる対象同定部を備
    えたことを特徴とする請求項9記載の伴奏装置。
  11. 【請求項11】 前記楽声発生手段は、前記予め格納さ
    れている楽音情報に付加するテンポ情報として、前記テ
    ンポ検出手段から検出されたテンポ情報を用いるか、あ
    るいは前記テンポ修正手段から得られる定量化された修
    正量に応じて、前記テキストデータのテンポ情報を修正
    するテンポ情報付加部と、 前記新たなテンポ情報が付加された楽声情報を再生出力
    するための楽音信号に変換する楽音信号発生部と、 前記楽音信号を新たなテンポ情報にしたがって修正後の
    楽音情報として再生出力する再生部を備えたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の伴奏装置。
  12. 【請求項12】 前記楽声発生手段は、テキストデータ
    を前記テンポ修正手段に出力するテキストデータ生成部
    を備えたことを特徴とする請求項11記載の伴奏装置。
JP5202391A 1993-08-16 1993-08-16 伴奏装置 Pending JPH0756586A (ja)

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