JP4209751B2 - カラオケ装置 - Google Patents
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Description
歌唱音声を入力して歌唱周波数を検出する歌唱音声入力手段と、
各音符の開始から一部期間または終了までの一部期間で、ノート開始タイミングで歌唱周波数と、前記リファレンスデータに含まれる歌唱旋律の各音符における音高のセント値であるリファレンス周波数が一定以上離れていること、最終的には歌唱周波数がリファレンス周波数の音程許容範囲内に到達すること、及び歌唱周波数が特定の割合で上昇してゆくことを歌唱周波数の特定の変化として監視し、前記歌唱周波数の特定の変化を検出したとき、その音符がしゃくり技巧で歌唱されたと判定し表示手段に表示する採点手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記リファレンスデータに含まれる歌唱旋律の各音符における音高の情報を抽出し、その音高のセント値をリファレンス周波数として出力するリファレンス周波数検出手段を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記採点手段は、さらに各音符の開始前の期間において、歌唱周波数が上昇を開始する前に一旦周波数が下降することを監視することを特徴とする。
前記採点手段がしゃくり技巧で歌唱されたと判定すると、その旨を表示する表示手段を備え、前記採点手段は、しゃくり技巧で歌唱されたと判定すると、カラオケ曲の終了後、しゃくり技巧の歌唱に基づくボーナス点を加算して最終得点を決定することを特徴とする。
カラオケ装置において、カラオケ曲の演奏はカラオケ曲の楽音を発生しながら背景映像・歌詞テロップをモニタに出力する動作であるが、採点モードを設定すると、このカラオケ曲の演奏と並行して歌唱者の歌唱を採点する。この採点モード動作は、歌唱者の歌唱音声の周波数(本実施形態においては音程ともいう)を採点し、カラオケ曲の演奏中および演奏終了後に点数を表示する採点動作を実行する。
しゃくりとは、同図の歌唱周波数曲線に示すように上昇音形のときに徐々に滑らかに音高をあげてゆく歌唱技巧である。上昇の開始がほぼ後のノートの開始タイミングと一致しており、歌唱周波数はこの後遅れてその音符のリファレンス周波数に到達する。歌唱周波数の変化曲線がノート開始タイミング付近から徐々に音高が上昇してゆくという条件を満たしているかに基づいて検出し、この条件に適合した歌唱周波数の変化があった場合には、これをしゃくりの歌唱技巧であると判定する。
(1)ノート開始タイミングで歌唱周波数とリファレンス周波数が一定以上離れていること
(2)最終的には歌唱周波数がリファレンス周波数の音程許容範囲内に到達すること
(3)歌唱周波数が滑らかに上昇してゆくこと
図5(A)がこの条件に適合した歌唱音高の変化を示している。ここで、上記3つの条件を判定するために、採点モード処理プログラムにおいては、同図のハッチング部分(禁止エリア)に歌唱周波数がかからないことをチェックしている。すなわち、歌唱周波数が禁止エリアにかからずに合格ノートとなった場合にしゃくり技巧であると判定する。より、厳格に判定する場合には、図示の斜め破線と禁止エリアの間を歌唱周波数曲線が通過するか否かを判定するようにすればよい。
(4)歌唱周波数が上昇を開始する前に一旦周波数が下降すること
のルールを加える。歌唱周波数がこのような変化をすればよりしゃくりが強調される。この条件を満たした歌唱周波数の変化曲線の例を同図(B)に示す。同図の白抜き矢印の位置で歌唱周波数が一旦下がっており、上記(4)のルールに適合した変化曲線であることがわかる。
図6は入力監視動作を示すフローチャートである。この動作ではボーカルアダプタからの入力を監視している。サンプルデータ、すなわち30ms毎の歌唱周波数およびリファレンス周波数が入力されると(s1)、その両方に対してLPF処理を実行する(s3、s4)。LPF処理した歌唱周波数、リファレンス周波数およびLPF処理していない生の歌唱周波数、リファレンス周波数を採点処理動作(図7)に通知する(s5)。
一方、リファレンス周波数検出部101からノートオン情報またはノートオフ情報が送られてきた場合には(s2)、これを採点処理動作に通知する(s5)。
30…シーケンサ、31…曲シーケンサ、32…歌詞シーケンサ、32a…文字パターン作成プログラム、33…背景映像再生プログラム、34…採点モード処理プログラム、35…操作入力処理プログラム、
40…曲データ記憶エリア、41…背景映像記憶エリア、43…採点ログ、
101…リファレンス周波数検出部、102…歌唱周波数検出部、105、106…ローパスフィルタ処理部、107…採点部
Claims (5)
- カラオケ曲を演奏するとともに、歌唱旋律の各音符の音高および区切り情報を含むリファレンスデータをカラオケ曲の演奏と同期して供給する演奏手段と、
歌唱音声を入力して歌唱周波数を検出する歌唱音声入力手段と、
各音符の開始から一部期間または終了までの一部期間で、ノート開始タイミングで歌唱周波数と、前記リファレンスデータに含まれる歌唱旋律の各音符における音高のセント値であるリファレンス周波数が一定以上離れていること、最終的には歌唱周波数がリファレンス周波数の音程許容範囲内に到達すること、及び歌唱周波数が特定の割合で上昇してゆくことを歌唱周波数の特定の変化として監視し、前記歌唱周波数の特定の変化を検出したとき、その音符がしゃくり技巧で歌唱されたと判定し表示手段に表示する採点手段と、
を備えたカラオケ装置。 - 前記リファレンスデータに含まれる歌唱旋律の各音符における音高の情報を抽出し、その音高のセント値をリファレンス周波数として出力するリファレンス周波数検出手段を備えた請求項1に記載のカラオケ装置。
- 前記採点手段は、さらに各音符の開始前の期間において、歌唱周波数が上昇を開始する前に一旦周波数が下降することを監視する請求項1または2に記載のカラオケ装置。
- 前記採点手段がしゃくり技巧で歌唱されたと判定すると、その旨を表示する表示手段を備え、
前記採点手段は、しゃくり技巧で歌唱されたと判定すると、カラオケ曲の終了後、しゃくり技巧の歌唱に基づくボーナス点を加算して最終得点を決定する請求項1乃至3のいずれかに記載のカラオケ装置。 - 前記採点手段は、1個の音符の期間内に前記歌唱音声の周波数とリファレンスデータの周波数との差が許容範囲内になったサンプルが所定回数以上であったとき、この音符について合格と判定し、合格した音符の数に基づいて得点を算出する手段を含み、
前記特定の歌唱技巧で歌唱された音符の数に基づいて決定された得点とこの合格した音符の数に基づいて算出された得点とを加算して最終得点とする請求項4に記載のカラオケ装置。
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