JPH0756494A - 発音訓練装置 - Google Patents

発音訓練装置

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JPH0756494A
JPH0756494A JP5198594A JP19859493A JPH0756494A JP H0756494 A JPH0756494 A JP H0756494A JP 5198594 A JP5198594 A JP 5198594A JP 19859493 A JP19859493 A JP 19859493A JP H0756494 A JPH0756494 A JP H0756494A
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Teru Hirayama
輝 平山
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知 明神
Masayo Asano
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Oki Electric Industry Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発声器官の画像提示による訓練効果を従来よ
り高める。 【構成】 模範者発声時画像及び訓練者発声時画像を表
示手段12に同時に表示させても、模範者発声時の時間
や速度と訓練者発声時の時間や速度とが異なればある時
点で表示されている画像内容が異なることを考慮し、画
像同期再生手段10を設けた。画像同期再生手段10
は、模範者発声時の時間情報及び訓練者発声時の時間情
報に基づいて、模範者発声時画像又は訓練者発声時画像
の少なくとも一方に対して補間又は間引きを行ない、模
範者発声時画像及び訓練者発声時画像を同期して表示さ
せる制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、母国語や外国語の発音
訓練のための発音訓練装置に関する。
【0002】
【従来の技術】母国語や外国語の発音を訓練するには、
訓練者が、模範者による発声音声を聴取し、この模範者
音声を真似て発声することが有効である。しかし、訓練
者が、自分が発声した音声がどの程度模範者音声に近似
しているかを正しく認識できないならば、訓練が十分な
効果を発揮しない。そこで、音声認識装置を利用するこ
とによって模範者音声と訓練者音声とをデータ化して比
較評価し、訓練者による発音の評価結果(「良い」ある
いは「悪い」)を提示する機能を有した発音訓練装置が
既に提案されている(特開昭61−255379号公
報)。
【0003】しかし、例えば、悪い評価結果を得た場合
に、訓練者は発声音声でしか判断材料がないため、どの
ようにすれば良い評価結果が得られるような発声を行な
うことができるか認識できないことも多い。
【0004】そこで、発声の模範情報として、音声だけ
でなく発声時の発声器官の動きをとらえて動画像を用意
し、その模範動画像を再生することにより学習させる発
音訓練装置や、訓練者自身の発声時の発声器官の動きを
とらえて訓練者の発声時動画像と模範動画像とを(例え
ば同時に)再生提示する発音訓練装置も既に提案されて
いる。
【0005】後者の発音訓練装置によれば、音声だけで
なく、発声器官の動きも模範と比較できるので、良好な
発音を行なう方法を訓練者が知得し易いものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、訓練者
の発声器官の動画像と模範者の動画像とを再生提示する
発音訓練装置も、以下のような課題を有するものであ
る。
【0007】訓練者は模範者音声を真似て発音するとは
いえ、発音速度や時間は模範者音声の発音速度や時間と
異なったものとなる。従って、模範動画像と訓練者の発
声器官の動きをとらえた動画像の同一タイミングでの画
像内容も異なったものとなる。特に、このような相違
は、6、7単語以上からなる比較的長い文章を発音する
場合には時間が進むにつれて大きくなる。そのため、模
範動画像と訓練者の発声器官の動きをとらえた動画像と
を開始時刻を揃えて並行に再生して表示させたとして
も、後半になるに従い、同じ単語(フレーズ)を発音し
ている箇所が時間軸上ずれてしまう。その結果、訓練者
は同じ単語(フレーズ)を発音している際の模範者及び
自己の発声器官の動きを直接的には比較できない。すな
わち、従来の発音訓練装置は、発声器官の動画像を提示
することによる訓練効果が十分に発揮されない恐れがあ
るものであった。
【0008】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、発声器官の画像提示による訓練効果を従来よ
り高めることができる発音訓練装置を提供しようとした
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、模範者発声時の発声器官の動き
を示す模範者発声時画像と、訓練者発声時の発声器官の
動きを示す訓練者発声時画像とを表示手段に同時に表示
する機能を備えた発音訓練装置において、模範者発声時
の時間情報及び訓練者発声時の時間情報に基づいて、模
範者発声時画像又は訓練者発声時画像の少なくとも一方
に対して補間又は間引きを実行させて模範者発声時画像
及び訓練者発声時画像を同期表示させる画像同期再生手
段を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明は、模範者発声時画像及び訓練者発声時
画像を表示手段に同時に表示させても、模範者発声時の
時間や速度と訓練者発声時の時間や速度とが異なればあ
る時点で表示されている画像内容が異なることを考慮
し、画像同期再生手段を設けて、模範者発声時の時間情
報及び訓練者発声時の時間情報に基づいて、模範者発声
時画像又は訓練者発声時画像の少なくとも一方に対して
補間又は間引きを行ない、模範者発声時画像及び訓練者
発声時画像を「同期」して表示させるようにしたもので
ある。
【0011】
【実施例】以下、本発明による発音訓練装置の一実施例
を図面を参照しながら詳述する。この実施例の発音訓練
装置は、全ての構成要素をハードウェアで構成しても良
く、信号処理等を行なう一部の構成要素を情報処理装置
(パソコンやワークステーション)によるソフトウェア
で構成しても良く、発生器官の動画像表示機能にかかる
面を中心に機能的に示すと図1のブロック図のように表
すことができる。
【0012】図1において、この実施例の発音訓練装置
は、音声系の処理構成と、画像系の処理構成と、両系に
共通な処理構成とからなる。
【0013】音声系の処理構成は、模範者音声に係る構
成と訓練者音声に係る構成とに分けることができ、前者
として、模範者音声記憶手段1、模範者音声発生手段
2、模範者音声認識手段3及びスピーカ4があり、後者
として、マイクロホン5及び訓練者音声認識手段6があ
る。画像系の処理構成には、模範者発声時画像に係る構
成として模範者発声時画像記憶手段7があり、訓練者発
声時画像に係る構成としてビデオカメラ8及び訓練者発
声時画像記憶手段9があり、さらに画像同期再生手段1
0がある。音声系及び画像系に共通な処理構成として
は、キー入力手段11及び表示手段12がある。
【0014】模範者音声記憶手段1は、模範者が発声し
た音声の情報を記憶しているものであり、例えば、1文
章ずつが再生基本単位として識別符号が付されて格納さ
れている。このような模範者音声情報の記憶方法は、音
声信号を単にアナログ/デジタル変換して記憶するもの
であっても良く、圧縮符号化等を施して記憶するもので
あっても良い。模範者音声記憶手段1は、例えば、キー
入力手段11によって模範者音声の再生モードが選択さ
れている状態において、キー入力手段11によって指示
された模範者音声情報を模範者音声発生手段2に出力す
る。この実施例の場合、記憶されている音声情報には、
模範者音声を発声出力させる際に併せて表示させるため
の表示音声情報も含まれている。例えば、発音記号情報
や文字情報が含まれている。
【0015】模範者音声発生手段2は、模範者音声記憶
手段1から与えられた模範者音声情報に基づいて、模範
者音声認識手段3、スピーカ4及び表示手段12に与え
る各種信号を形成して出力する。模範者音声認識手段3
に与える信号は、模範者が発声したときにマイクロホン
が捕捉したと同様な電気信号(音声信号)であり、スピ
ーカ4に与える信号は当然にスピーカ4を駆動できる電
気信号(音声信号)であり(模範者音声認識手段3に与
える信号と同一でも良い)、表示手段12に与える信号
は、発音記号情報や文字情報等の表示音声情報を表示で
きる形式の信号(例えばテレビジョン信号)に変換した
ものである。
【0016】模範者音声認識手段3は、模範者音声発生
手段2から与えられた模範者音声信号に対して音声認識
処理を行ない、後述する図3に示すような模範者音声信
号に含まれている認識文字列(フレーズ;単語等)と、
模範者音声信号の開始時点を基準として計時した各認識
文字列の開始時刻及び終了時刻の組情報とを得て画像同
期再生手段10に与えるものである。
【0017】スピーカ4は、模範者音声発生手段2から
与えられた模範者音声信号によって駆動されて模範者音
声を発音出力するものである。
【0018】マイクロホン5は、訓練者が発声した音声
を捕捉して電気信号(音声信号)に変換して訓練者音声
認識手段6及び訓練者発声画像記憶手段9に与えるもの
である。
【0019】訓練者音声認識手段6は、マイクロホン5
から与えられた訓練者音声信号に対して音声認識処理を
行ない、後述する図4に示すような訓練者音声信号に含
まれている認識文字列(フレーズ;単語)と、訓練者音
声信号の開始時点を基準として計時した各認識文字列の
開始時刻及び終了時刻の組情報とを得て画像同期再生手
段10に与えるものである。
【0020】なお、当該発音訓練装置が、模範者音声認
識手段3及び訓練者音声認識手段6が同時に動作するよ
うなモードがないものであれば、1個の音声認識手段を
模範者音声認識手段3又は訓練者音声認識手段6として
切り替えて用いることができる。
【0021】模範者発声時画像記憶手段7は、模範者が
発声した際の発声器官の動きをとられた動画像信号(例
えばテレビジョン信号)を記憶しているものである。こ
の動画像信号(以下、模範者発声時画像と呼ぶ)には、
例えば、発音記号情報や文字情報も含まれている。模範
者発声時画像記憶手段7に格納されている模範者発声時
画像は、模範者音声記憶手段1が格納している同一識別
符号を有する音声情報に対応しているものであり、その
音声情報の発音出力時間と模範者発声時画像の再生時間
は同じになされている。模範者発声時画像記憶手段7
は、画像同期再生手段10から所定の模範者発声時画像
の再生が指示されたときに画像同期再生手段10から与
えられたタイミング制御信号に従って記憶している模範
者発声時画像を再生して表示手段12に与えるものであ
る。
【0022】ビデオカメラ8は、訓練者が発声した際の
発声器官の動きをとられた動画像信号(例えばテレビジ
ョン信号;以下、訓練者発声時画像と呼ぶ)を訓練者発
声時画像記憶手段9に与えるものである。例えば、マイ
クロホン5及びビデオカメラ8は近接して設けられてお
り、マイクロホン5に向かって発音する訓練者の発声器
官の動きを、ビデオカメラ8が正面から撮像できるよう
になされている。
【0023】訓練者発声時画像記憶手段9は、マイクロ
ホン5からの音声信号における発音期間(フレーム間の
無音区間は短く、この区間も発音期間に含む)をとらえ
る、例えば有音/無音検出回路等を備え、この発音期間
内に、ビデオカメラ8から到来した訓練者発声時画像を
記憶する。また、訓練者発声時画像記憶手段9は、画像
同期再生手段10から訓練者発声時画像の再生が指示さ
れたときに画像同期再生手段10から与えられたタイミ
ング制御信号に従って記憶している訓練者発声時画像を
再生して表示手段12に与えるものである。
【0024】なお、模範者発声時画像記憶手段7及び訓
練者発声時画像記憶手段9が、画像信号に対して圧縮符
号化等を施して記憶するものであっても良い。
【0025】画像同期再生手段10は、例えば、模範者
音声認識手段3及び訓練者音声認識手段6からそれぞれ
与えられた認識文字列(フレーズ;単語等)と、各認識
文字列の開始時刻及び終了時刻の組情報とに基づいて、
キー入力手段11から指示された再生倍速における模範
者発声時画像及び訓練者発声時画像の各文字列について
の画像フレーム数を求めるものである。また、画像同期
再生手段10は、このように、求めた模範者発声時画像
及び訓練者発声時画像の各文字列についての画像フレー
ム数に基づいて、模範者発声時画像及び訓練者発声時画
像の各文字列についての再生を同期させるための画像フ
レームの出力の仕方(画像フレームの補完や間引き)を
決定し、各文字列について同じタイミングで同じ枚数の
画像フレームを模範者発声時画像記憶手段7及び訓練者
発声時画像記憶手段9が表示手段12に出力させるよう
に制御するものである。
【0026】なお、この実施例の画像同期再生手段10
は、訓練者発声時間側を基準として同期再生制御を行な
うものとする。
【0027】キー入力手段11は、模範者音声の再生を
指示したり、再生する模範者音声の種類を指示したり、
模範者発声時画像及び訓練者発声時画像の再生倍速等を
指示したりするものである。
【0028】表示手段12は、模範者音声発声手段2か
ら発音記号情報や文字情報等の表示音声情報を表示でき
る形式の信号(例えばテレビジョン信号)が与えられる
とそれを表示するものである。また、表示手段12は、
模範者発声時画像記憶手段7及び訓練者発声時画像記憶
手段9から模範者発声時画像及び訓練者発声時画像が同
時に与えられた場合には、模範者発声時画像及び訓練者
発声時画像を同時表示するものである。例えば、表示画
面の上半分に模範者発声時画像を下半分に訓練者発声時
画像を表示したり、又は、表示画面の左半分に模範者発
声時画像を右半分に訓練者発声時画像を表示したりす
る。このような複数画像の合成は、表示手段12が全て
の処理を行なっても良く、また、模範者発声時画像記憶
手段7及び訓練者発声時画像記憶手段9に格納する際、
又は、これら記憶手段から再生する際に表示画面の半分
の大きさだけを有効な画像(残り半分を例えばペデスタ
ルレベルにする)とさせてこれらを表示手段12が合成
するようにしても良い。
【0029】なお、本発明の特徴とは無関係であるが、
表示手段12は訓練者に対するガイダンスメッセージ等
も適宜表示する。以下、このことについては言及しな
い。
【0030】図2は、以上のような構成を有する実施例
の発音訓練装置の処理の流れ(訓練者の動作も含む)を
示すものであり、以下、この図2を中心とし、図3〜図
7の説明図をも参照しながら、実施例の発音訓練装置の
処理を説明する。
【0031】訓練者がキー入力手段11を用いて所定の
模範者音声の出力を指示すると(ステップ100)、指
示された模範者音声情報が模範者音声記憶手段1から再
生されて模範者音声発生手段2に与えられ(ステップ1
01)、その情報が模範者音声発生手段2によって各種
の所定信号に変換されて模範者音声認識手段3、スピー
カ4及び表示手段12に与えられる(ステップ10
2)。
【0032】これにより、スピーカ4からは模範者音声
が発音出力され(ステップ103)、表示手段12によ
って発音記号又は文字列(表示模範者音声情報)が表示
され(ステップ104)、また、模範者音声認識手段3
による認識処理が実行されて図3に示すような認識結果
が得られる(ステップ105)。
【0033】図3は、訓練者によって指示された模範者
音声が“I have a pen. ”の場合であり、模範者音声信
号から認識された文字列(フレーズ)が“I”、“ha
ve”、“a”、“pen”であって、文字列“I”は
0msから98msの間で発音され、文字列“hav
e”は107msから462msの間で発音され、文字
列“a”は471msから553msの間で発音され、
文字列“pen”は559msから820msの間で発
音された場合を示している。音声認識処理は、所定のサ
ンプリング周期でサンプリングされた音声データに対し
て行ない、音声データのならびがどのような文字列に対
応するかを処理するものであるので、文字列の開始時刻
や終了時刻を容易に得ることができる。
【0034】訓練者は、スピーカ4から発音された模範
者音声を聴取した後、必要ならば表示手段12に表示さ
れた発音記号や文字情報を確認して、模範者音声を真似
てマイクロホン5に向かって発音し(ステップ10
6)、マイクロホン5は、訓練者による発音音声を捕捉
して電気信号(音声信号)に変換して訓練者音声認識手
段6及び訓練者発声時画像記憶手段9に与え(ステップ
107)、一方、ビデオカメラ8は訓練者の発声時画像
を撮像して訓練者発声時画像記憶手段9に与える(ステ
ップ108)。
【0035】これにより、訓練者音声認識手段6から図
4に示すような認識結果が出力され(ステップ10
9)、発音期間の訓練者発声時画像が訓練者発声時画像
記憶手段9に記憶される(ステップ110)。
【0036】図4は、訓練者の発音速度が模範者の発音
速度より遅い場合の認識結果を示している。すなわち、
文字列“I”は0msから112msの間で発音され、
文字列“have”は128msから502msの間で
発音され、文字列“a”は516msから609msの
間で発音され、文字列“pen”は619msから98
5msの間で発音された場合を示している。
【0037】その後、キー入力手段11によって訓練者
が再生倍速を規定した模範者及び自己の発声時画像の同
時表示を求めると(ステップ111)、画像同期再生手
段10は、模範者発声時画像及び訓練者発声時画像を指
示された再生倍速でしかも同じ速度で再生させるための
各記憶手段7、9に与えるタイミング制御信号(再生す
る画像フレームを指示する信号を含む)を模範者音声認
識手段3及び訓練者音声認識手段6の認識結果から演算
して求め、そのタイミング制御信号を各記憶手段7、9
に与え(ステップ112)、これにより表示手段12が
模範者発声時画像及び訓練者発声時画像を同期して同時
に表示する(ステップ113)。
【0038】次に、画像同期再生手段10が実行する上
述した処理(ステップ112)の具体例を詳述する。
【0039】画像同期再生手段10は、まず、図3に示
す模範者音声認識手段3の認識結果から指示された再生
倍速における各文字列期間及び文字列間無音期間に必要
な模範者発声時画像における画像フレーム数を算出し、
また、図4に示す訓練者音声認識手段6の認識結果から
指示された再生倍速における各文字列期間及び文字列間
無音期間に必要な訓練者発声時画像における画像フレー
ム数を算出する。なお、模範者発声時画像及び訓練者発
声時画像の同時表示は、発声器官の動きの妥当性の確認
に用いられるので、1倍再生が指示されることは少な
く、10倍程度のスロー再生が指示されることが多い。
以下では、10倍再生が指示されたとして説明を行な
う。
【0040】図5及び図6はそれぞれ、このようにして
算出された模範者発声時画像における画像フレーム数
と、訓練者発声時画像における画像フレーム数とを示す
ものである。図3に示すように、例えば、文字列“I”
については発声に時間98msかかっており、10倍再
生では時間980msで文字列“I”に係る模範者発声
時画像を出力することになる。1画像フレーム当りの時
間は1/30s(テレビジョン信号が例えばNTSC方
式に従う場合)であるので、時間980msは、フレー
ム数では29(29.4=0.98÷1/30を整数化
した値)となる。各文字列に対してこのような処理を経
て得られた結果を示したものが図5及び図6である。
【0041】次に、画像同期再生手段10は、図5に示
す文字列期間及び文字列間無音期間に必要な模範者発声
時画像における画像フレーム数に基づいて、記憶されて
いる模範者発声時画像の各フレームを何回ずつ繰返して
再生するかを決定し、同様に、図6に示す文字列期間及
び文字列間無音期間に必要な訓練者発声時画像における
画像フレーム数に基づいて、記憶されている訓練者発声
時画像の各フレームを何回ずつ繰返して再生するかを決
定する。
【0042】撮像タイミングは1/30s毎であるの
で、図7に示すように、例えば、訓練者が文字列“I”
を発声している期間では4フレームの画像しか撮像して
おらず、文字列“I”から文字列“have”へ移行す
る無音期間では撮像がなされていない。また、文字列
“I”についての必要再生フレーム数は34フレームで
ある。そのため、各フレームを単純に10回ずつ繰返し
て再生して10倍スロー再生を表示するよりは、各フレ
ームの繰返し再生数を調整した方が良好になる。例え
ば、文字列“I”にかかる4個のフレームの内、第1〜
第3フレームを10回ずつ再生し、第4フレームは文字
列“I”から文字列“have”へ移行する無音期間を
考慮して6回再生し、次に、文字列“have”に係る
先頭のフレームを文字列“I”から文字列“have”
へ移行する無音期間を考慮して13回再生するように決
定することは好ましい態様である。また、例えば、文字
列の再生総フレーム数に、その文字列に係るフレームが
均等に出現するように各フレームの繰返し数を決定する
ことも好ましい態様である。
【0043】このようにして、記憶されている模範者発
声時画像及び訓練者発声時画像の各フレームの10倍再
生を実現するに必要な繰返し数を決定すると、画像同期
再生手段10は、訓練者発声時画像のフレーム数を基準
として、訓練者発声時画像の各文字列及び文字列間の各
フレームの繰返し数を修正する。例えば、文字列“I”
については、図5及び図6の比較から明らかなように、
模範者発声時画像のフレーム数を5フレームだけ増やす
ことが必要になり、文字列“I”についての模範者発声
時画像の3個のフレームについて繰返し数を10、1
0、9と決定していたものを例えば12、12、10に
修正する。このような処理を、他の文字列期間や文字列
間の無音期間に対しても行なう。
【0044】そして、画像同期再生手段10は、決定し
た繰返し数だけ各フレームを再生させるように、訓練者
発声時画像記憶手段9及び模範者発声時画像記憶手段7
に対する再生制御を行ない、訓練者発声時画像及び模範
者発声時画像を同期した状態で表示手段12に同時表示
させる。
【0045】従って、上記実施例によれば、発声器官の
動きを示す訓練者発声時画像及び模範者発声時画像を同
期して表示することができる。その結果、訓練者は、発
声時の発声器官の時間変化を模範者のそれと同期させて
目視確認することができ、訓練者は先生なしで正しい発
声を行うための細かな訓練を行なうことができ、発音の
仕方の妥当性を判断でき、訓練効果を従来の発音訓練装
置より高めることができる。
【0046】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、以下に例示したような各種の変形実施例を許容
するものである。
【0047】(1) 模範者音声記憶手段1に記憶しておく
音声情報に、図3に示すような情報を含めることとし、
模範者音声認識手段3を省略させるようにしても良い。
【0048】(2) 上記実施例においては、訓練者発声時
画像を基準とし、模範者発声時画像の再生方法を修正し
て同期化させるものを示したが、逆に、模範者発声時画
像を基準とし、訓練者発声時画像の再生方法を修正して
同期化させても良く、また、訓練者発声時画像及び模範
者発声時画像のフレーム数が多い方を基準として他方の
再生方法を修正して同期化させても良い。また、同期化
させる方法も、再生フレームの追加(補間)だけでなく
再生フレームの間引きでも良い。
【0049】(3) 発声時画像の再生倍速を固定したもの
であっても良い。再生倍速がスロー倍速で固定されてい
る装置の場合には、ビデオカメラ8として高速撮像のも
のを適用し、その再生を通常速度で実行してスロー再生
を実現するようにしても良く、この場合には、模範者発
声時画像記憶手段7に格納する模範者発声時画像も高速
のビデオカメラによって撮像したものとなる。
【0050】(4) 上記実施例では、所定の再生倍速に対
応するための処理を行なった後、訓練者発声時画像及び
模範者発声時画像を同期再生させるための修正処理を行
なうものを示したが、逆の順序で処理するようにしても
良い。また、再生倍速が固定化されている装置の中に
は、所定の再生倍速に対応するための処理が不要なもの
もある。
【0051】(5) 図2のフローチャートは、1個の再生
単位(例えば1文章)について模範者音声を発音出力さ
せた後、訓練者発声時画像及び模範者発声時画像を同期
表示させるまでの処理を通して示したが、任意数の再生
単位の模範者音声を発音出力させ、その後、その数分だ
け訓練者に発音させ、最後に、その数分だけ同期表示を
順に行なうようにしても良い。
【0052】(6) 上記実施例は、1個の再生単位に含ま
れている文字列を単位に同期化処理を行なうものを示し
たが、再生単位全体で同期化処理を行なうものであって
も良い。再生単位全体の開始時刻と終了時刻とが両発声
時画像で一致させるような処理だけ(文字列単位の同期
化を考慮しない)を行なうものであっても良い。この場
合、上記実施例より同期化の程度は多少落ちるが、処理
構成を上記実施例より簡単にすることができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、訓練者
の発声時の発声器官の時間変化を模範者のそれと同期さ
せて表示するようにしたので、発声器官の画像提示によ
る訓練効果を従来より高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】実施例の処理の流れの一例を示すフローチャー
トである。
【図3】模範者発声時の時間情報を示す説明図である。
【図4】訓練者発声時の時間情報を示す説明図である。
【図5】模範者発声時画像の所定再生倍速での必要フレ
ーム数を示す説明図である。
【図6】訓練者発声時画像の所定再生倍速での必要フレ
ーム数を示す説明図である。
【図7】訓練者発声の時間変化と撮像点との関係を示す
説明図である。
【符号の説明】
3…模範者音声認識手段、6…訓練者音声認識手段、7
…模範者発声時画像記憶手段、8…ビデオカメラ、9…
訓練者発声時画像記憶手段、10…画像同期再生手段、
12…表示手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 明神 知 大阪府大阪市西区千代崎3丁目2番95号 株式会社オージス総研内 (72)発明者 浅野 雅代 愛知県名古屋市千種区内山三丁目8番10号 株式会社沖テクノシステムズラボラトリ 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 模範者発声時の発声器官の動きを示す模
    範者発声時画像と、訓練者発声時の発声器官の動きを示
    す訓練者発声時画像とを表示手段に同時に表示する機能
    を備えた発音訓練装置において、 模範者発声時の時間情報及び訓練者発声時の時間情報に
    基づいて、模範者発声時画像又は訓練者発声時画像の少
    なくとも一方に対して補間又は間引きを実行させて模範
    者発声時画像及び訓練者発声時画像を同期表示させる画
    像同期再生手段を設けたことを特徴とした発音訓練装
    置。
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