JPH0756287Y2 - ペイル巻ワイヤ引出し構造 - Google Patents

ペイル巻ワイヤ引出し構造

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JPH0756287Y2
JPH0756287Y2 JP1992040497U JP4049792U JPH0756287Y2 JP H0756287 Y2 JPH0756287 Y2 JP H0756287Y2 JP 1992040497 U JP1992040497 U JP 1992040497U JP 4049792 U JP4049792 U JP 4049792U JP H0756287 Y2 JPH0756287 Y2 JP H0756287Y2
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和博 明石
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住金溶接工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はペイル容器内に巻回、
積層されている溶接ワイヤのようなワイヤの引出し構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のペイル巻ワイヤ引出し構造につい
て、図6及び図7に基づいて説明する。ペイル巻ワイヤ
58は、ペイル容器51内にワイヤ58を環状に巻回、
積層して成るものであるが、このペイル巻ワイヤ58を
連続的に引出すと、ペイル容器51内の上部空間56に
余分なコイル状のワイヤが、その弾発力によって浮き上
がり、この浮き上がったワイヤ同士が互いに絡み合った
り、または浮き上がったワイヤと引出されるワイヤとが
絡み合うことによって、ペイル容器51の案内出口55
でねじれて、いわゆるキンク状態となり、ワイヤの引出
しが行えなくなることがある。
【0003】そこで巻回、積層されている引出しワイヤ
の積層面59上に、環状のワイヤ押え部材60を載置し
て、コイル状の引出しワイヤ58を押え、図7に示すよ
うに、引出しワイヤ58を環状ワイヤ押え部材60の内
側である内周下端部63に沿わせながら引出し、引出し
ワイヤ58が上部空間56に浮き上がるのを防止してい
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記ペイ
ル巻ワイヤ引出し構造においては、引出しワイヤ58に
対し、環状ワイヤ押え部材60の内周下端部63を支点
として、径方向内方への弾発力が発生してしまう。この
弾発力が巻回、積層しているコイル状のワイヤ58に、
図7の矢印64の方向(容器の中心部方向)へ作用する
ため、コイル層が乱れて余分なコイルが下部空間57へ
はみ出したり、あるいは上部空間56へと浮き上がるこ
とになる。そして浮き上がったワイヤ同士が、または浮
き上がったワイヤと引出されるワイヤとが互いに絡み合
うため、上記キンク状態を招き、引出しワイヤ58の引
出しが不可能になるという問題が依然として生じる。ま
た環状ワイヤ押え部材60の内周下端部63から案内出
口55へ進入するときのワイヤ58の進入角度が大きい
ため、案内出口55で引出しワイヤ58の摩擦が生じ、
その引出し抵抗が大きくなるという問題もある。
【0005】この考案は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、引出しワイヤを
ペイル容器から円滑に引出すことができるペイル巻ワイ
ヤ引出し構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこでこの考案のペイル
巻ワイヤ引出し構造は、ペイル容器1内に環状に巻回、
積層されているワイヤ6を、ペイル容器1から引出すペ
イル巻ワイヤ引出し構造において、上記ワイヤ6の積層
面9上に、環状のワイヤ押え部材7を載置すると共に、
上記積層されているワイヤ6の内側において、積層面9
よりも下方の位置にワイヤガイド手段8を配置し、積層
面9から引出したワイヤ6を、このワイヤガイド手段8
案内することにより、いったん積層面9よりも下方へ
と導き、それから上方へと導出することを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】上記ペイル巻ワイヤ引出し構造では、引出しワ
イヤ6に引出力が作用すると、ワイヤガイド手段8から
積層面9の間の引出しワイヤ6に対しては、径方向外方
(図2における矢印14方向)への力が作用するので、
積層面9上の環状ワイヤ押え部材7の存在と相俟って、
引出しワイヤ6が上部空間15に浮き上がるのを防止で
きる。またペイル容器1においては、通常はその上部軸
心位置に案内出口5を有するものであるため、このよう
な場合、引出しワイヤ6をワイヤガイド手段8から案内
出口5へ導出するときの引出しワイヤ6の案内出口5へ
の進入角度は、ワイヤガイド手段8が下方の位置に配置
されているので小さい値となる。このため案内出口5に
おける引出しワイヤ6との摩擦抵抗も小さくなり、引出
し抵抗を低く抑えることができる。
【0008】
【実施例】次にこの考案のペイル巻ワイヤ引出し構造の
具体的な実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明
する。図1はこの考案の一実施例の構造を説明する縦断
面図である。
【0009】1はペイル容器であって、2はその外筒、
3は底板である。4は蓋板であって円錐状をしており、
その頂部にワイヤの案内出口5が開口している。このペ
イル容器1内には、引出しワイヤ6が環状に巻回、積層
されており、また環状ワイヤ押え部材7と重錘(ワイヤ
ガイド手段)8が配置されている。まずこのワイヤ押え
部材7は、巻回、積層されたコイル状の引出しワイヤ6
の積層面9上に載置され、その内径10は上記コイル状
のワイヤ6の内径11よりも大きくされている。またこ
の押え部材7の外径は、上記外筒2の内径よりわずかに
小さい程度のものであり、押え部材7と外筒2との間隙
は、押え部材7が外筒2内をその軸方向に抵抗なく移動
し得るものの、その間隙から引出しワイヤ6が浮き上が
ることができない程度にしてある。なお押え部材7の材
質は、例えば木、ハードボード、紙、プラスチックが適
しているが、これらに限定されるものではない。上記重
錘8は、底板3上の略中央に複数個配置されている。こ
の重錘8には引出しワイヤ6の誘導部としての孔が穿設
され、その孔は滑らかに加工されている。重錘8の重量
は、ワイヤ16の引出し力によっては容易に浮き上がら
ない程度にしておく。また重錘8の材質は、引出しワイ
ヤ6の表面を傷つけないように、碍子のようなガラス質
等のものによって形成してもよいが、これに限定される
訳でもない。
【0010】次にこの実施例の機能を説明する。まず引
出力が引出しワイヤ6に作用すると、案内出口5から重
錘8、及び重錘8から積層面9までの各引出しワイヤ6
は、弛緩状態から緊張状態になる。このとき図2に示す
ように、重錘8は積層面9よりも下方に配置されている
ので、重錘8から積層面9間の引出しワイヤ6は、巻
回、積層されているワイヤコイル6と積層面9の内周縁
部13で接触し、矢印14の方向に力を作用させる。こ
のとき積層面9上にはワイヤ押え部材7が載置され、コ
イル状のワイヤ6に一定の荷重を与えている。これらに
よりコイル層から上部空間に浮き上がろうとする引出し
ワイヤ6を押えることができる。さらに引出力が作用し
て引出しワイヤ6が引出されると、上記作用は継続され
たまま、上記接点が内周縁部13を移動しながら引出さ
れることになる。
【0011】また引出しワイヤ6が重錘8から案内出口
5に進入するときの進入角度、つまりペイル容器1の垂
直中心線と引出しワイヤ6がなす角度は、重錘8が底板
3の略中央に配置されているため、0度に近い値であ
る。このため案内出口5での引出しワイヤ6との摩擦抵
抗も小さくなるので、引出し抵抗を低く抑えることがで
きる。
【0012】図3は引出力を測定する装置の概略を示す
説明図である。ペイル容器1の案内出口5にフレキシブ
ルコンジットチューブ31を連通接続し、引出しワイヤ
6を上記チューブ(長さ10m)31に通して引出した
ときの、その引出力を測定した。その結果、巻回、積層
されているワイヤコイルの積層面に、環状ワイヤ押え部
材を載置しただけの従来例の場合は、その引出力は14
00gであり、ワイヤガイド手段として重錘4個を使用
したこの実施例の場合は1200gであった。この結果
から明らかなように、従来のペイル巻ワイヤ引出し構造
と比較して、この実施例のペイル巻ワイヤ引出し構造
は、引出し抵抗を低く抑えることができることになる。
【0013】以上にこの考案のペイル巻ワイヤ引出し構
造の具体的な実施例について説明したが、この考案は上
記実施例に限定されるものではなく、この考案の範囲内
で種々変更して実施することが可能である。例えば上記
実施例においては、ワイヤガイド手段8として重錘を使
用しているが、別実施例として図4の構造のガイド手段
を用いてもよい。このガイド手段は、誘導部12にU字
状の孔41を穿設している。この誘導部12は、ベアリ
ング42に旋回可能に支持されている。そしてこのベア
リング42が底板3の略中央に固定されている。引出し
ワイヤ6は、U字状の孔41に案内され滑動して案内出
口5に導出される訳であるが、引出しワイヤ6が積層面
9の内周縁部13に沿って移動しながら引出されても、
誘導部12が旋回可能になされているので、引出しワイ
ヤ6の移動に容易に追従でき、引出しワイヤ6がねじれ
ることはなく、また引出し抵抗を増加させることもな
い。
【0014】図5はワイヤガイド手段8のさらに別の実
施例を示している。この実施例では、誘導部として回転
可能な滑車45を使用し、この滑車45の外周部に刻設
されている溝に引出しワイヤ6を案内して、滑車45を
回転させながら案内出口5に導出している。そして滑車
45の回転軸46を支持する支持部材47は、底板3に
固定されている固定部材48に旋回可能に固定されてい
る。このためこの実施例のワイヤガイド手段も、上記実
施例と同様の作用、効果を奏することができる。
【0015】
【考案の効果】以上のようにこの考案のペイル巻ワイヤ
引出し構造においては、余分なコイル状のワイヤの浮き
上がりを防止でき、引出しワイヤをペイル容器から円滑
に引出すことが可能となる。しかも引出しワイヤがペイ
ル容器の案内出口に進入する角度を小さくできるので、
引出し抵抗を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の構造を説明する縦断面図
である。
【図2】上記実施例の引出されるワイヤの状態の要部を
示す縦断面図である。
【図3】引出力の測定装置の概略を示す説明図である。
【図4】別実施例のワイヤガイド手段を示す側面図であ
る。
【図5】さらに別実施例のワイヤガイド手段を示す側面
図である。
【図6】従来例の構造を説明する縦断面図である。
【図7】上記従来例の引出されるワイヤの状態の要部を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ペイル容器 6 引出しワイヤ 7 環状ワイヤ押え部材 8 ワイヤガイド手段 9 積層面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペイル容器(1)内に環状に巻回、積層
    されているワイヤ(6)を、ペイル容器(1)から引出
    すペイル巻ワイヤ引出し構造において、上記ワイヤ
    (6)の積層面(9)上に、環状のワイヤ押え部材
    (7)を載置すると共に、上記積層されているワイヤ
    (6)の内側において、積層面(9)よりも下方の位置
    にワイヤガイド手段(8)を配置し、積層面(9)から
    引出したワイヤ(6)を、このワイヤガイド手段(8)
    案内することにより、いったん積層面(9)よりも下
    方へと導き、それから上方へと導出することを特徴とす
    るペイル巻ワイヤ引出し構造。
JP1992040497U 1992-04-27 1992-04-27 ペイル巻ワイヤ引出し構造 Expired - Fee Related JPH0756287Y2 (ja)

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JPH0623965U JPH0623965U (ja) 1994-03-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04912A (ja) * 1990-04-18 1992-01-06 Toshiba Corp 半導体集積回路及びこれを用いた装置

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