JPH075618Y2 - インダクタンス部品 - Google Patents
インダクタンス部品Info
- Publication number
- JPH075618Y2 JPH075618Y2 JP10357088U JP10357088U JPH075618Y2 JP H075618 Y2 JPH075618 Y2 JP H075618Y2 JP 10357088 U JP10357088 U JP 10357088U JP 10357088 U JP10357088 U JP 10357088U JP H075618 Y2 JPH075618 Y2 JP H075618Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- core
- inductance component
- section
- shaped core
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は巻線を施すことが容易となるコアに巻線を施し
た実用的なインダクタンス部品に関するものである。
た実用的なインダクタンス部品に関するものである。
従来の技術 リング状コアは、主に電源ライン等のノイズフィルタ用
コイルのコアに用いられており、そのため線径の太い巻
線を第5図のような断面が方形状でリング状のコア1
に、主に手作業で巻線を施していた。
コイルのコアに用いられており、そのため線径の太い巻
線を第5図のような断面が方形状でリング状のコア1
に、主に手作業で巻線を施していた。
考案が解決しようとする課題 上記第5図のような従来の形状のリング状コア1では断
面がほぼ四角形で、角があるため線径の太い巻線を施す
ことが難しく、現在の巻線技術では自動化が困難で手作
業によるところが多く、しかも熟練を要する。またイン
ダクタンス部品はコア材の特性に依存するところが多
く、一種類のコア材ではそのインダクタンス部品の特性
に自由度を持たせることができない。
面がほぼ四角形で、角があるため線径の太い巻線を施す
ことが難しく、現在の巻線技術では自動化が困難で手作
業によるところが多く、しかも熟練を要する。またイン
ダクタンス部品はコア材の特性に依存するところが多
く、一種類のコア材ではそのインダクタンス部品の特性
に自由度を持たせることができない。
上記課題を解決するために、第6図のような断面が円状
または楕円状のリング状コア2を作り、断面から角を取
り去ればよい。しかしながらコア材料にフェライトや金
属等の焼結品を用いて同図のような形状のコアを作り出
す場合、粉体のプレス時に使用する金型の上型側と下型
側のキャビティの内周面の合わせ部にコアの欠けやクラ
ック、さらには金型のチッピングを起してしまい、安定
的な量産が困難となる。
または楕円状のリング状コア2を作り、断面から角を取
り去ればよい。しかしながらコア材料にフェライトや金
属等の焼結品を用いて同図のような形状のコアを作り出
す場合、粉体のプレス時に使用する金型の上型側と下型
側のキャビティの内周面の合わせ部にコアの欠けやクラ
ック、さらには金型のチッピングを起してしまい、安定
的な量産が困難となる。
本考案は以上のような従来の欠点を除去し、コアの生産
が容易で巻線しやすいインダクタンス部品を提供するこ
とを目的とするものである。
が容易で巻線しやすいインダクタンス部品を提供するこ
とを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本考案は、断面が半円状また
は半楕円状のリング状コアを2個組合せてコアを形成
し、これの外周に巻線を施してインダクタンス部品を構
成するものである。
は半楕円状のリング状コアを2個組合せてコアを形成
し、これの外周に巻線を施してインダクタンス部品を構
成するものである。
作用 上記のように断面が半円状または半楕円状のリング状コ
アを2個組合せ、断面が円状または楕円状のリング状コ
アを作り出すことによってその断面から角を取り去り、
巻線を容易に施すことが可能となる。しかもこのコアに
フェライト等の成型部品を用いても現在の技術で十分対
応できる。
アを2個組合せ、断面が円状または楕円状のリング状コ
アを作り出すことによってその断面から角を取り去り、
巻線を容易に施すことが可能となる。しかもこのコアに
フェライト等の成型部品を用いても現在の技術で十分対
応できる。
また、2個のリング状コアを組合せるという手段によ
り、この2個のリング状コアに異なる材質のコアを組合
せることができることから、その組合せる材質を選択す
ることにより、その組合せたコアを用いたインダウタン
ス部品の特性に自由度を持たせることが可能となり、所
望するところの特性を持ったインダクタンス部品を作り
出すことができる。
り、この2個のリング状コアに異なる材質のコアを組合
せることができることから、その組合せる材質を選択す
ることにより、その組合せたコアを用いたインダウタン
ス部品の特性に自由度を持たせることが可能となり、所
望するところの特性を持ったインダクタンス部品を作り
出すことができる。
実施例 以下に本考案を図示する実施例を参照して説明する。
第2図は本考案に係るリング状コアの一実施例の斜視図
である。このリング状コアは断面が半円状をしたリング
状コア3と同形状のもう一つのリング状コア4を組合せ
てコアの断面が円状のリング状コア5を形成するもので
ある。第2図の例ではリング状3,4の断面が半円状であ
るが半楕円状でもかまわない。同様に組合されたリング
状コア5の断面が円状であっても楕円状であってもかま
わない。
である。このリング状コアは断面が半円状をしたリング
状コア3と同形状のもう一つのリング状コア4を組合せ
てコアの断面が円状のリング状コア5を形成するもので
ある。第2図の例ではリング状3,4の断面が半円状であ
るが半楕円状でもかまわない。同様に組合されたリング
状コア5の断面が円状であっても楕円状であってもかま
わない。
このようにして形成されたリング状コア5に電源ライン
のノイズフィル用コモンモードインダクタとして巻線6,
7を施したのが第1図のインダクタンス部品である。
のノイズフィル用コモンモードインダクタとして巻線6,
7を施したのが第1図のインダクタンス部品である。
次に本考案を第2図における断面が半円状をしたリング
状コア3と同形状のもう一つのリング状コア4の材質が
異なった場合について、実施例を参照して説明する。
状コア3と同形状のもう一つのリング状コア4の材質が
異なった場合について、実施例を参照して説明する。
第2図における断面が半円状のリング状コア3に第3図
のAに示すような高透磁率だがその周波数特性の優れな
い材質のフェライトコアを用い、第2図においてリング
状コア3と同形状のコア4に第3図のCに示すような透
磁率はそれほど高くないがその周波数特性は良好である
材質のものを用い、それらを組合せて断面が円状のリン
グ状コア5を形成した。その透磁率の周波数特性を第3
図のBに示す。
のAに示すような高透磁率だがその周波数特性の優れな
い材質のフェライトコアを用い、第2図においてリング
状コア3と同形状のコア4に第3図のCに示すような透
磁率はそれほど高くないがその周波数特性は良好である
材質のものを用い、それらを組合せて断面が円状のリン
グ状コア5を形成した。その透磁率の周波数特性を第3
図のBに示す。
また、ここで形成したリング状コア5を用い巻線6,7を
施して第1図のコモンモードノイズ用インダクタンス部
品を構成し、その減衰特性を第4図のBに示すととも
に、このリング状コア5と同形状で一種類の材質から形
成されたリング状コアに第1図の巻線6,7を施したイン
ダクタンス部品の減衰特性を第4図にA,Cとして示す。
なお、同図におけるA,Cの材質は第3図で説明した記号
と同じものを使用している。
施して第1図のコモンモードノイズ用インダクタンス部
品を構成し、その減衰特性を第4図のBに示すととも
に、このリング状コア5と同形状で一種類の材質から形
成されたリング状コアに第1図の巻線6,7を施したイン
ダクタンス部品の減衰特性を第4図にA,Cとして示す。
なお、同図におけるA,Cの材質は第3図で説明した記号
と同じものを使用している。
考案の効果 以上のように、例えば電源ラインのノイズフィルタ用コ
モンモードインダクタンス部品として使用する場合には
第1図のような巻線を施すが、この巻線に用いる被膜銅
線等の線径が太く従来のリング状コアでは角があるため
非常に巻きづらく、テンションの考慮も必要で、均一に
巻くことが難しい。しかし、本考案のような断面が半円
状または半楕円状のリングコアを2個組合せたコアには
角がないためテンションの精度を必要とせずに誰にでも
容易に巻線を施すことができる上に、また機械による自
動巻線をする際にも非常に有効であるから、その工業上
の効果は極めて大とされる。
モンモードインダクタンス部品として使用する場合には
第1図のような巻線を施すが、この巻線に用いる被膜銅
線等の線径が太く従来のリング状コアでは角があるため
非常に巻きづらく、テンションの考慮も必要で、均一に
巻くことが難しい。しかし、本考案のような断面が半円
状または半楕円状のリングコアを2個組合せたコアには
角がないためテンションの精度を必要とせずに誰にでも
容易に巻線を施すことができる上に、また機械による自
動巻線をする際にも非常に有効であるから、その工業上
の効果は極めて大とされる。
また、組合せるリング状コアに異なる材質のものを用
い、しかも組合せを選択することにより、そのコアを用
いたインダクタンス部品の特性に自由度を持たせること
が可能であるから、インダクタンス部品を設計する上で
非常に有効であり、その工業上の効果は極めて大とされ
る。
い、しかも組合せを選択することにより、そのコアを用
いたインダクタンス部品の特性に自由度を持たせること
が可能であるから、インダクタンス部品を設計する上で
非常に有効であり、その工業上の効果は極めて大とされ
る。
第1図は本考案のインダクタンス部品の一実施例を示す
斜視図、第2図は本考案によるものの一実施例のリング
状コア組合せ前の斜視図、第3図は透磁率の周波数特性
を示す曲線図、第4図はノイズ減衰量の周波数依存性を
示す曲線図、第5図は従来のリング状コアの斜視図、第
6図は一般的に考えられるリング状コアの斜視図であ
る。 3,4,5……リング状コア、6,7……巻線。
斜視図、第2図は本考案によるものの一実施例のリング
状コア組合せ前の斜視図、第3図は透磁率の周波数特性
を示す曲線図、第4図はノイズ減衰量の周波数依存性を
示す曲線図、第5図は従来のリング状コアの斜視図、第
6図は一般的に考えられるリング状コアの斜視図であ
る。 3,4,5……リング状コア、6,7……巻線。
Claims (2)
- 【請求項1】断面が半円状または半楕円状のリング状コ
アを2個組合せ、このリング状コアを組合せたものの外
周に巻線を施してなるインダクタンス部品。 - 【請求項2】2個のリング状コアとしてそれぞれ材質の
異なるものを用いた請求項(1)記載のインダクタンス
部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10357088U JPH075618Y2 (ja) | 1988-08-04 | 1988-08-04 | インダクタンス部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10357088U JPH075618Y2 (ja) | 1988-08-04 | 1988-08-04 | インダクタンス部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0226222U JPH0226222U (ja) | 1990-02-21 |
JPH075618Y2 true JPH075618Y2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=31334523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10357088U Expired - Lifetime JPH075618Y2 (ja) | 1988-08-04 | 1988-08-04 | インダクタンス部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075618Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008192781A (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-21 | Tdk Corp | 環状コア、チョークコイル、コモンモードチョークコイル及びラインフィルタ |
-
1988
- 1988-08-04 JP JP10357088U patent/JPH075618Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0226222U (ja) | 1990-02-21 |
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