JPH0756135A - 写真焼付け方法及び装置 - Google Patents

写真焼付け方法及び装置

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JPH0756135A
JPH0756135A JP20430493A JP20430493A JPH0756135A JP H0756135 A JPH0756135 A JP H0756135A JP 20430493 A JP20430493 A JP 20430493A JP 20430493 A JP20430493 A JP 20430493A JP H0756135 A JPH0756135 A JP H0756135A
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JP
Japan
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image
liquid crystal
crystal cell
laser beam
photographic
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Application number
JP20430493A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Saida
博文 齊田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精細な画像を露光するとともに、任意のタ
イミングで露光することができる写真焼付け装置を提供
することを目的とする。 【構成】 ネガフィルム19を照明する光源10と、光
源10とネガフィルム19との光軸間に設けられ、レー
ザ熱により書込み可能なスメクチック液晶を挟持した液
晶セル15と、前記画像の記録濃度状態を測定する測光
・モニタ系30と、少なくとも測光・モニタ系30の測
定結果に基づいて前記画像を補正するための画像データ
を有するレーザビームを生成し、該レーザビームを液晶
セル15に照射走査する書込み駆動部61と、液晶セル
15を挟持する対向透明電極ヒータを加熱し、液晶セル
15に書き込まれた画像を全面的に消去するヒータ駆動
部23とを具備したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶を用いた写真焼
付方法及び装置に係わり、特に、熱アドレスによって光
散乱状態が変化する液晶を用いて覆い焼き、焼付け、及
び色補正等の露光制御を簡易、かつ、正確に行なうこと
ができる写真焼付け方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルム上の記録画像を感光材料に
焼付け露光する装置として、例えば、特公昭52−20
853号公報に開示された階調可変写真焼付装置が知ら
れている。該装置は、写真フィルム上に記録された画像
に光を投射し、これにより得られる画像光を感光材料上
に結像する光学系において、光路中に配置された液晶の
印加電圧を制御して、所要光量の画像光が感光材料上に
結像されるようにしたものである。
【0003】また、特公昭64−10819号公報に開
示された写真焼付け装置は、写真フィルム上の記録画像
を照明する装置と、写真フィルムと照明光源との間にマ
トリクス配置された液晶エレメントを有する液晶セルと
を有し、各液晶エレメントに印加される電気信号を制御
して、液晶エレメントの透過率を変え、これにより所要
光量の透過光を感光材料上に結像するようにしたもので
ある。
【0004】上記装置に用いられる液晶の駆動方法は、
何れも、液晶セルを一対の対向電極で挟持し、該対向電
極に電圧を印加して液晶の透過率を制御せしめる電気ア
ドレスに基づくものである。そして、焼付けの際には、
上述のように液晶を駆動し、記録画像の記録状態に応じ
て焼付けを行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような写真焼付
け装置において、記録画像の小領域毎に各種補正を施す
場合は、液晶セルを小領域に分割することを要する。そ
して、分割された小領域の画素毎に、液晶の透過率を制
御するために、対向電極がマトリクス状に配置される。
【0006】対向電極は、走査駆動するための走査電極
と、信号が供給される信号電極とで構成されており、こ
られ複数の走査電極に電圧を順次印加することにより、
液晶を走査駆動している。このとき、一つの走査電極に
電圧が印加されている期間は、走査期間/走査電極数で
設定される。マトリクス状に配置された対向電極によ
り、液晶の透過率を制御しようとする場合、制御可能な
最小画素は、対向電極で画成された画素領域に限定され
る。高精細画像の表示に対応するには、画素数を増やす
ことにより対処可能である。
【0007】ところで、液晶に電圧を印加する期間は、
液晶の電圧応答性に依存しており、液晶を応答させるた
めには、少なくとも所定時間、液晶に電圧が印加されて
いる必要がある。上述のように、高精細画像の表示に対
応すべく、走査電極数を増やして液晶を走査駆動する場
合、急峻な電圧応答特性を有する液晶を必要とする。こ
のことは、電圧応答特性が一定の場合、走査電極数は、
自ずと限られるとともに、走査電極数を増やしていくに
つれて、表示コントラストが低下するとういう問題があ
る。
【0008】また、液晶セルに表示される像を感光材料
上に露光する場合、走査期間の整数倍又は非走査期間に
露光する必要がある。これは、走査と露光とが同時に実
行されると、走査している部分が、輝線(又は暗線)と
して感光材料上に焼付けられてしまうからである。そこ
でこの発明は、上記事情に鑑みて成されたもので、高精
細な画像を露光するとともに、任意のタイミングで露光
することができる写真焼付け方法及び焼付け装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる写真焼
付け方法は、写真フィルムに記録された画像の記録濃度
状態を測定し、少なくともこの測定結果に基づいて前記
画像を補正するための画像をレーザ熱書込み可能な液晶
セルに書込み、前記液晶セルと前記写真フィルムに記録
された画像との合成光で感光材料を焼付け露光するよう
にしたものである。
【0010】この発明に係わる写真焼付け装置は、写真
フィルムを照明する光源と、前記光源と前記写真フィル
ムとの光軸間に設けられ、レーザ熱により書込み可能な
スメクチック液晶を挟持した液晶セルと、前記画像の記
録濃度状態を測定する測定手段と、少なくとも前記測定
手段の測定結果に基づいて前記画像を補正するための画
像データを有するレーザビームを生成し、該レーザビー
ムを前記液晶セルに照射走査し、かつ前記液晶セルに書
き込まれた画像をレーザビームで追記走査して前記画像
を部分的に消去する駆動手段とを具備したものである。
【0011】また、この発明に係わる写真焼付け装置
は、写真フィルムを照明する光源と、前記光源と前記写
真フィルムとの光軸間に設けられ、レーザ熱により書込
み可能なスメクチック液晶を挟持した液晶セルと、前記
画像の記録濃度状態を測定する測定手段と、少なくとも
前記測定手段の測定結果に基づいて前記画像を補正する
ための画像データを有するレーザビームを生成し、該レ
ーザビームを前記液晶セルに照射走査する駆動手段と、
前記液晶セルを挟持する対向透明電極ヒータを加熱し、
電気液晶セルに書き込まれた画像を全面的に消去する消
去手段とを具備したものである。
【0012】
【作用】この発明に係わる上記手段によれば、写真フィ
ルムの焼付露光に先立ち、写真フィルムに記録された画
像を濃度分布を測定し、記録画像を感光材料に適正階調
で焼付露光できるか否かを判断する。記録画像の濃度補
正を要すると判断されたときは、写真フィルムと光源と
の光軸間に配置された液晶セルに所要画像を書き込む。
液晶セルは、レーザ熱により書き込むことができるスメ
クチック液晶を挟持して成り、所要画像データを有する
レーザビームの照射走査により、補正の為の画像が書き
込まれる。補正の為の画像は、濃度パターン情報を有す
る他、必要に応じて文字データをも有する。
【0013】スメクチック液晶を有する液晶セルに、レ
ーザビームが照射されると、照射部分の温度が上昇し、
スメクチック液晶が、等方性液体に転移する。そして、
等方性液体を急冷させることによりフォーカルコニック
組織のスメクチック液晶に戻る。この状態のスメクチッ
ク液晶は、散乱状態を呈する。一方、等方性液体を、電
界印加とともに徐冷させることによりホメオトロピック
組織のスメクチック液晶に戻る。この状態のスメクチッ
ク液晶は、透明状態を呈する。
【0014】また、スメクチック液晶を有する液晶セル
は、メモリ性を有するため、書き込まれた画像は、記録
保持される。上記液晶セルに、補正の為の画像を書き込
むことにより、写真フィルムを照明する光量を、画像に
応じて制限することができる。従って、適当光量で感光
材料が焼付露光される。
【0015】なお、液晶セルに書き込まれた画像は、レ
ーザビームの追記走査により部分的に消去される他、さ
らに、液晶セルを挟持する対向透明電極ヒータと、該ヒ
ータを加熱する手段と有する消去手段を設け、スメクチ
ック液晶を全面的に加熱することにより消去される。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1はこの発明の一実施例に係わる写真焼付け
装置の概略構成を示している。ランプ10から投射され
た光は、リフレクタ11で反射されたのち、紫外線カッ
トフィルタ及び赤外線カットフィルタから成る防熱フィ
ルタ12を介してR(赤)、G(緑)、B(青)の各色
フィルタからなる光質調節部13に入射する。
【0017】光質調節部13は、後述する制御部18に
より制御され、R、G、B色毎に入射光の透過光量を変
える。光質調節部13で光質調整された光は、拡散箱1
4で拡散されたのち、必要に応じて光路に挿入される液
晶セル15に入射する。以下、図2を参照して液晶セル
15について説明する。液晶セル15は、それぞれ一側
に透明電極ヒータ51、52、他側に垂直配向処理され
た配向層57、58を有する透明電極55、56を備え
た一対の透明基板53、54に、熱アドレス駆動可能
な、p−アルコキシ−p’−シアノビフェニル液晶から
成るスメクチックA液晶59を挟持したものである。
【0018】図3は、スメクチックA液晶の温度特性を
示している。すなわち、レーザビームの照射により加熱
されたスメクチックA液晶は、ネマチック相を介して等
方性液体相へ転移する。その後、レーザビームの照射を
止めて急冷させると、フォーカルコニック組織のスメク
チック相となり光散乱状態になる。一方、冷却段階にお
いて、電界を印加しながら徐冷させると、ホメオトロピ
ック組織のスメクチック相となり透明状態になる。
【0019】上記特性を有するスメクチックA液晶59
に、画像を書き込む場合は、画像に応じて強度変調され
たレーザビームを照射走査して、液晶を加熱したのち、
加熱部分を急冷してフォーカルコニック組織を形成す
る。書き込まれた画像は、記憶保持される。一方、書き
込まれた画像を消去するには、フォーカルコニック組織
にあるスメクチックA液晶を等方性液体相へ転移させた
のち、電界を印加しながら徐冷させることにより、ホメ
オトロピック組織のスメクチック相に戻る。画像消去時
の加熱は、対向する透明電極ヒータ51、52により液
晶59を全面加熱する他、フォーカルコニック組織にあ
るスメクチックA液晶にレーザビームを追記照射するよ
うにしても良い。
【0020】液晶セル15の書込み面の大きさは、ネガ
フィルムのコマの大きさに対応しており、ここでは、3
0mm×40mmに設定されている。先の図1に戻り、
液晶セル15で得られる画像光は、ハーフミラー16を
介してフィルムキャリヤ20に挟持されたネガフィルム
19上の焼付対象コマを照明する。
【0021】フィルムキャリヤ20は、ネガフィルム1
9上の焼付対象コマ位置を検出し、焼付対象コマを印画
紙24の対向位置に配置する。ネガフィルム19上の焼
付対象コマを透過した光は、傾斜配置されたハーフミラ
28、焼付レンズ22、及びシャッタ駆動部26により
開閉制御されるシャッタ25を直列に介して印画紙24
に結像する。
【0022】以下、さらに液晶セル15に書き込まれる
画像の制御について説明する。ネガフィルム19で得ら
れる焼付け光は、ハーフミラー28により測光・モニタ
系30へ分岐される。分岐された光は、レンズ31を介
したのち、ハーフミラー32により分岐され、シミュレ
ート用のイメージセンサ33と、測光用のイメージセン
サ34と結像する。
【0023】シミュレート用のイメージセンサ33は、
焼付対象コマのネガ像を撮像し、画像信号をモニタ画像
処理部36へ供給する。モニタ画像処理部36は、入力
された画像信号に対して、アナログ/デジタル変換、ネ
ガ−ポジ変換、階調補正、及び彩度補正等を実行し、仕
上りプリントをシミュレートしたモニタ画像信号をカラ
ーCRT(陰極線管)37へ供給する。彩度補正は、印
画紙24の分光感度と、イメージセンサ33の分光感度
との違いを補正する他に、補正データ入力時にこの補正
をシミュレートする画像を表示するための色補正も行
う。補正データは、制御部18に接続されたキーボード
40の操作により入力され、キーボード40から入力さ
れた濃度補正データ及び色補正データは、制御部18に
接続されたディスプレイ41に表示されるとともに、画
像処理部36に供給される。
【0024】測光用のイメージセンサ34は、焼付対象
コマの各点を三色分解測光する。イメージセンサ34で
得られた測光信号は、特性値算出部45に供給される。
特性値算出部45は、ラチチュード等の各種特性値を算
出し、算出結果を露光量演算部46に供給する。露光量
演算部46は、周知の露光量演算式により、露光量を演
算し、演算結果を制御部18に供給する。なお、露光量
演算の際に、必要に応じてキーボード40から入力され
た補正データも用いられる。
【0025】制御部18は、色毎の露光量の演算結果に
基づいて、フィルタ位置と露光時間及び濃度補正等の露
光条件とを演算する。色毎の露光量と、フィルタ位置及
び露光条件との関係は、予め実験等により求められてお
り、該結果は、変換テーブルとしてメモリに記憶されて
いる。制御部18は、演算結果に基づいてフィルタ位置
を決定するための駆動信号を光質調整部13に供給する
とともに、露光時間を決定するためのシャッタ駆動信号
をシャッタ駆動部26に供給する。さらに、制御部18
は、液晶セル15を表示させるために、強度変調信号と
偏向信号とから成る駆動信号を書込み駆動部61に供給
する。
【0026】書込み駆動部61は、液晶セル15に必要
画像を書き込むために、画像に応じて強度変調されたレ
ーザビームを生成する。すなわち、制御部18から供給
された強度変調信号及び偏向信号は、それぞれビーム強
度変調部62、及びビーム偏向部63に供給される。ビ
ーム強度変調部62は、強度変調信号に基づきレーザア
レイ63から出射されるレーザビームのビーム強度を外
部変調する。
【0027】ビーム強度が変調されたレーザビームは、
ビーム偏向部63により偏向制御されるY軸偏向鏡6
5、及びX軸偏向鏡66に入射して、所要軸方向に偏向
制御される。強度変調及び偏向されたレーザビームは、
レンズ67を介して外部導出される。書込み駆動部61
により生成されたレーザビームは、ハーフミラー16で
反射されて、液晶セル15の書込み面を照射する。
【0028】ここで、レーザアレイ63は、8個のAl
GaAsレーザペレットが配列されており、ビーム径1
5μm、出力10mWのレーザを生成する。ビーム径1
5μmを有するレーザビームは、35mmサイズのフィ
ルムに対応する30mm×40mmの液晶セル15に、
2000本の走査線の描画を可能にする。また、液晶セ
ル15に書き込まれた画像を消去する手段として、制御
部18により制御されるヒータ駆動部23が設けられて
いる。ヒータ駆動部23は、液晶セル15を構成する透
明電極ヒータ51、52を加熱し、これにより液晶59
を全面加熱して透明状態に戻す。なお、画像の消去は、
この他にも、書込み駆動部61から生成されるレーザビ
ームを、少なくとも散乱状態にある部分に照射するよう
にしても良い。
【0029】上記構成の焼付け装置において、焼付け作
業を実行する場合、まず、液晶セル15を光路から退避
させ、イメージセンサ34により、ネガフィルム19の
画像の濃度分布を測定する。そして、測定結果に基づき
濃度補正を要するか否かを判定する。例えば、ネガフィ
ルムの画像濃度のかなり低い部分は、再現濃度が一様に
高くなり、そのまま露光すると適正階調を表現されない
場合がある。このような状態は、例えば、自然太陽光下
の風景写真において、日陰の部分が一様に暗く再現され
てしまうことに代表される。
【0030】そこで、上述のように濃度補正を要するネ
ガフィルム19に対しては、液晶セル15に所要濃度の
画像を書込んだのちに露光する。以下、液晶セル15に
書込まれる画像について説明する。図4は、ネガフィル
ムの特性曲線aと印画紙の特性曲線bを示している。図
4に示されるように、印画紙の露光量の変化レンジb1
に対する濃度の変化レンジD2は、通常のネガフィルム
の露光量(被写体輝度)の変化レンジa1に対する濃度
の変化レンジD1よりも狭い。このため、従来のように
印画紙の感光領域の中心近傍と写真フィルムの記録画像
濃度の中心近傍が一致する光強度で露光すると、先に選
定した濃度のかなり高い部分a3(又は濃度のかなり低
い部分a2)は印画紙上では白く(又は黒く)画像が潰
れてしまい階調特性が失われてしまう。
【0031】このようなネガフィルム19がイメージセ
ンサにより発見された場合は、ネガフィルム19上の画
像濃度がかなり低い部分a2に対応する液晶セル15の
領域の透過率が低くなるようにする。上述のような画像
を書き込んで露光すると、ネガ濃度(露光量)が、E3
にある状態で露光することができる。この状態で、ネガ
フィルム19に照射する光量は、ネガフィルム19上の
画像濃度の高い部分に対応して、その階調性を十分に発
揮することが、イメージセンサ33により確認できた。
【0032】このようにして、ネガフィルム19の記録
画像を印画紙24に複写したところ、ネガフィルム19
の濃度測定において、濃度の低かった部分も黒く潰れ
ず、良好に焼付露光されることが確認された。同様に、
ネガフィルム19上の画像濃度がかなり高い部分a3に
対応する液晶セル15の領域の透過率が高くなるように
する。上述のような画像を書き込んで露光すると、ネガ
濃度(露光量)が、E2にある状態で露光することがで
きる。従って、画像濃度の高い部分a3についても階調
特性を十分に発揮することができる。
【0033】以上説明した実施例によれば、濃度補正を
要する露光にあっては、液晶セルに所要濃度の画像を書
込むことにより濃度補正される。液晶セルには、レーザ
ビームの照射走査により画像が書込まれるため、従来の
マトリクス電極で画成された画素単位の書込みに比し、
高精細かつイメージワイズな画像を書込むことができ
る。
【0034】また、ビーム径を絞ることにより、さらに
高分解能の画像を書込むことができるため、例えば、拡
大露光した場合でも、補正の形跡を残すことなく露光す
ることができる。さらに、文字焼きを実行する場合で
も、高解像度の文字を容易に焼付けることができる。液
晶セルを構成するスメクチック液晶は、メモリ性を有す
るため、液晶セルに書込まれた画像は、記憶保持され
る。従って、従来のように露光タイミングが制限される
ことなく、任意のタイミングで露光することができる。
【0035】また、スメクチック液晶は、偏向板が不要
であるため、偏向板での光損失がなく、さらに、熱アド
レス方式にあっては、スイッチング素子が不要であるた
め、開口率が高い。例えば、薄膜トランジスタ方式の捩
れネマチック液晶を有する従来の焼付け装置にあって
は、光利用効率が3%程度であったのに対し、上述の実
施例の焼付け装置にあっては、60%の光利用効率の達
成を可能にする。
【0036】さらに、レーザビームの照射により画像を
書込んでいるため、電極の配列パターン、及び電極の間
隙等が、印画紙に複写されることがない。
【0037】
【発明の効果】以上説明した発明によれば、写真フィル
ムの記録画像を補正するための画像を、レーザビームの
照射走査によりイメージワイズに書き込むことができ
る。また、書き込まれる画像の分解能は、ビーム径に依
存するため、ビーム径を絞ることにより、高分解能の画
像を書き込むことができる。従って、高精細画像を露光
することができる。
【0038】また、スメクチック液晶を有する液晶セル
に書き込まれた画像は、記憶保持されるので、任意のタ
イミングで露光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す概略構成図。
【図2】図1に示した液晶セル15を示す断面図。
【図3】液晶セル15を構成するスメクチック液晶を示
す特性図。
【図4】ネガフィルム及び印画紙の特性を示す特性図。
【符号の説明】
10 光源 11 リフレクタ 12 防熱フィルタ 13 光質調節部 14 拡散箱 15 液晶セル 16、28、32 ハーフミラー 18 制御部 19 ネガフィルム 20 フィルムキャリア 22 焼付レンズ 23 ヒータ駆動部 24 印画紙 25 シャッタ 26 シャッタ駆動部 30 測光・モニタ系 31、67 レンズ 33、34 イメージセンサ 36 モニタ画像処理部 37 カラーCRT 40 キーボード 41 ディスプレイ 45 特性値演算部 46 露光量演算部 51、52 透明電極ヒータ 53、54 透明基板 55、56 透明電極 57、58 配向層 59 液晶 61 書込み駆動部 62 ビーム強度変調部 63 ビーム偏向部 64 レーザアレイ 65 Y軸偏向鏡 66 X軸偏向鏡

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムに記録された画像を感光材
    料に焼付露光する写真焼付け方法において、 前記画像の記録濃度状態を測定し、少なくともこの測定
    結果に基づいて前記画像を補正するための画像をレーザ
    熱書込み可能な液晶セルに書込み、前記液晶セルと前記
    写真フィルムに記録された画像との合成光で前記感光材
    料を焼付け露光するようにしたことを特徴とする写真焼
    付け方法。
  2. 【請求項2】 写真フィルムに記録された画像を感光材
    料に焼付露光する写真焼付け装置において、 前記写真フィルムを照明する光源と、 前記光源と前記写真フィルムとの光軸間に設けられ、レ
    ーザ熱により書込み可能なスメクチック液晶を挟持した
    液晶セルと、 前記画像の記録濃度状態を測定する測定手段と、 少なくとも前記測定手段の測定結果に基づいて前記画像
    を補正するための画像データを有するレーザビームを生
    成し、該レーザビームを前記液晶セルに照射走査し、か
    つ前記液晶セルに書き込まれた画像をレーザビームで追
    記走査して前記画像を部分的に消去する駆動手段とを具
    備したことを特徴とする写真焼付け装置。
  3. 【請求項3】 写真フィルムに記録された画像を感光材
    料に焼付露光する写真焼付け装置において、 前記写真フィルムを照明する光源と、 前記光源と前記写真フィルムとの光軸間に設けられ、レ
    ーザ熱により書込み可能なスメクチック液晶を挟持した
    液晶セルと、 前記画像の記録濃度状態を測定する測定手段と、 少なくとも前記測定手段の測定結果に基づいて前記画像
    を補正するための画像データを有するレーザビームを生
    成し、該レーザビームを前記液晶セルに照射走査する駆
    動手段と、 前記液晶セルを挟持する対向透明電極ヒータを加熱し、
    前記液晶セルに書き込まれた画像を全面的に消去する消
    去手段とを具備したことを特徴とする写真焼付け装置。
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