JPH075608Y2 - 電磁石におけるアーマチュアの取付構造 - Google Patents
電磁石におけるアーマチュアの取付構造Info
- Publication number
- JPH075608Y2 JPH075608Y2 JP14576589U JP14576589U JPH075608Y2 JP H075608 Y2 JPH075608 Y2 JP H075608Y2 JP 14576589 U JP14576589 U JP 14576589U JP 14576589 U JP14576589 U JP 14576589U JP H075608 Y2 JPH075608 Y2 JP H075608Y2
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- Japan
- Prior art keywords
- armature
- holder
- electromagnet
- iron core
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はアーマチュアを有する電磁石におけるアーマチ
ュアの取付構造に関するものである。
ュアの取付構造に関するものである。
[従来の技術] 従来の電磁石として例えば第4図乃至第6図に示すもの
がある。
がある。
図において1は四角断面棒状の鉄心であり、2つのフラ
ンジ21を有する合成樹脂製のボビン2の中心に固定され
ている。ボビン2の2つのフランジ21の間にはコイル3
が巻かれている。
ンジ21を有する合成樹脂製のボビン2の中心に固定され
ている。ボビン2の2つのフランジ21の間にはコイル3
が巻かれている。
4は基板であり、この基板4にはボビン2のフランジ21
の下端と同じ長さの溝41と、所定の長さ(後述)を有す
る長溝42が設けられている。
の下端と同じ長さの溝41と、所定の長さ(後述)を有す
る長溝42が設けられている。
5は鉄等の磁性体からなるアーマチュアであり断面は四
角形であり全体形状は略コ字状とされている。アーマチ
ュア5の端部は鉄心1に形成された吸着面11に対応する
接触面51とされている。またアーマチュア5の中央部に
は後述するホルダ6に形成されたピン61に嵌合する貫通
孔52が設けられている。
角形であり全体形状は略コ字状とされている。アーマチ
ュア5の端部は鉄心1に形成された吸着面11に対応する
接触面51とされている。またアーマチュア5の中央部に
は後述するホルダ6に形成されたピン61に嵌合する貫通
孔52が設けられている。
6は合成樹脂等で成形されたホルダであり、全体形状は
四角の枠状とされている。ホルダ6の下面の四隅には前
記した基板4に設けられた長溝42内で摺動可能に嵌合す
る摺動突部62が設けられている。また左右両端にはアー
マチュア5を取り付けた際にアーマチュア5に当接する
当接板63が設けられている。
四角の枠状とされている。ホルダ6の下面の四隅には前
記した基板4に設けられた長溝42内で摺動可能に嵌合す
る摺動突部62が設けられている。また左右両端にはアー
マチュア5を取り付けた際にアーマチュア5に当接する
当接板63が設けられている。
以上のような主要構成品からなる電磁石を組み立てるに
は、まず基板4の長溝42にホルダ6の摺動突部62を嵌合
させる。このようにすることによって、ホルダ6は基板
4に対して長溝42の延びる方向に沿って移動可能とな
る。
は、まず基板4の長溝42にホルダ6の摺動突部62を嵌合
させる。このようにすることによって、ホルダ6は基板
4に対して長溝42の延びる方向に沿って移動可能とな
る。
次に鉄心1、ボビン2、コイル3からなる電磁石本体7
を基板4に取り付ける。この取り付けは前記したボビン
2のフランジ21の下端を基板4に設けられた溝41に嵌合
することにより行ない、電磁石本体7は基板4に対して
固定される。
を基板4に取り付ける。この取り付けは前記したボビン
2のフランジ21の下端を基板4に設けられた溝41に嵌合
することにより行ない、電磁石本体7は基板4に対して
固定される。
そして2つのアーマチュア5を、アーマチュア5に設け
られた貫通孔52にホルダ6のピン61を嵌合させることに
より取り付け、最後に菊ワッシャ8をピン61の上端に取
り付けることによりアーマチュア5をホルダ6に固定し
て、組み立てを完了する。
られた貫通孔52にホルダ6のピン61を嵌合させることに
より取り付け、最後に菊ワッシャ8をピン61の上端に取
り付けることによりアーマチュア5をホルダ6に固定し
て、組み立てを完了する。
組み立て完了後は第5図に示すように、1つの鉄心1に
対して2つのアーマチュア5を有する電磁石となり、他
の機構を加えることにより最低でも2つの位置を出すこ
とのできるものとなる。
対して2つのアーマチュア5を有する電磁石となり、他
の機構を加えることにより最低でも2つの位置を出すこ
とのできるものとなる。
[考案が解決しようとする問題点] 以上のような電磁石においてホルダ6とアーマチュア5
の固定は、一般的な複数の構成品からなる装置と同様
に、しっかりと行なわれる。
の固定は、一般的な複数の構成品からなる装置と同様
に、しっかりと行なわれる。
具体的には第6図に示すように、アーマチュア5の下面
および側面はホルダ6上面およびホルダ6に設けられて
いる当接板63に密着している。またホルダ6のピン61と
アーマチュア5の貫通孔52は同一断面とされ隙間なく嵌
合している。さらに菊ワッシャ8はアーマチュア5の上
面に密着した状態でピン61に取り付けられている。
および側面はホルダ6上面およびホルダ6に設けられて
いる当接板63に密着している。またホルダ6のピン61と
アーマチュア5の貫通孔52は同一断面とされ隙間なく嵌
合している。さらに菊ワッシャ8はアーマチュア5の上
面に密着した状態でピン61に取り付けられている。
アーマチュア5は以上のようにホルダ6に取り付けられ
ているため、ホルダ6に対して上下、前後、左右いずれ
にも移動することができない。
ているため、ホルダ6に対して上下、前後、左右いずれ
にも移動することができない。
ところが上記の各構成品を、設計した寸法通りに製造す
ることは非常に困難であり、組み立てが完了した電磁石
において鉄心1の吸着面11とアーマチュア5の接触面51
を密着させること実質上不可能であった。すなわち鉄心
1の吸着面11にアーマチュア5の接触面51を密着させる
ためには、鉄心1、ボビン2、基板4(溝41、長溝4
2)、ホルダ6(摺動突部62、ピン61)およびアーマチ
ュア5の全てについて正確な寸法で製造しなければなら
ないからである。
ることは非常に困難であり、組み立てが完了した電磁石
において鉄心1の吸着面11とアーマチュア5の接触面51
を密着させること実質上不可能であった。すなわち鉄心
1の吸着面11にアーマチュア5の接触面51を密着させる
ためには、鉄心1、ボビン2、基板4(溝41、長溝4
2)、ホルダ6(摺動突部62、ピン61)およびアーマチ
ュア5の全てについて正確な寸法で製造しなければなら
ないからである。
したがってアーマチュア5を鉄心1に吸着させようとし
ても、第7図に示すように鉄心1(吸着面11)とアーマ
チュア5(接触面51)とが傾いた状態で接触するため、
吸着力が十分に得られないという問題があった。
ても、第7図に示すように鉄心1(吸着面11)とアーマ
チュア5(接触面51)とが傾いた状態で接触するため、
吸着力が十分に得られないという問題があった。
[問題点を解決するための手段] 上記の問題を解決するために本考案は、鉄心が固定され
たボビンにコイルが巻かれてなる電磁石本体と、該電磁
石本体に対して鉄心に向かう方向および鉄心から離れる
方向に相対移動可能なホルダに取り付けられ、かつ鉄心
に設けられた吸着面に対応する接触面を有するアーマチ
ュアとからなる電磁石において、前記アーマチュアが、
前記吸着面と接触面とが対向する範囲内で前記ホルダの
移動方向と異なる方向に移動可能に取り付けられている
のである。
たボビンにコイルが巻かれてなる電磁石本体と、該電磁
石本体に対して鉄心に向かう方向および鉄心から離れる
方向に相対移動可能なホルダに取り付けられ、かつ鉄心
に設けられた吸着面に対応する接触面を有するアーマチ
ュアとからなる電磁石において、前記アーマチュアが、
前記吸着面と接触面とが対向する範囲内で前記ホルダの
移動方向と異なる方向に移動可能に取り付けられている
のである。
[作用・効果] 上記の構成によれば、例えば前記第7図のように鉄心と
アーマチュアとが傾いた状態で接触しても、アーマチュ
アがホルダに対して移動可能に取り付けられているた
め、鉄心の吸着面とアーマチュアの接触面とが密着する
ようにアーマチュアが移動し、十分な吸着力が得られる
ことになり、また各構成品の寸法が十分に正確でなくて
も吸着力に大きな影響は出ないのである。
アーマチュアとが傾いた状態で接触しても、アーマチュ
アがホルダに対して移動可能に取り付けられているた
め、鉄心の吸着面とアーマチュアの接触面とが密着する
ようにアーマチュアが移動し、十分な吸着力が得られる
ことになり、また各構成品の寸法が十分に正確でなくて
も吸着力に大きな影響は出ないのである。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図は本考案の本考案の一実施例を示す
ものであり、前記第4図乃至第7図に対応する部分には
符号100を加えて示し説明を省略する。
ものであり、前記第4図乃至第7図に対応する部分には
符号100を加えて示し説明を省略する。
本実施例において特徴的なことは、第1図に示すよう
に、アーマチュア105の側面はホルダ106に設けられてい
る当接板163に密着しておらず、またホルダ106のピン16
1はアーマチュア105の貫通孔152の径より細くされてお
り、さらに菊ワッシャ108はアーマチュア105の上面に密
着しないようにピン161に取り付けられていることであ
る。
に、アーマチュア105の側面はホルダ106に設けられてい
る当接板163に密着しておらず、またホルダ106のピン16
1はアーマチュア105の貫通孔152の径より細くされてお
り、さらに菊ワッシャ108はアーマチュア105の上面に密
着しないようにピン161に取り付けられていることであ
る。
以上のように構成されているため、例えば前記第7図の
ように鉄心101(吸着面111)とアーマチュア105(接触
面151)とが傾いた状態で接触しようとしても、アーマ
チュア105の側面はホルダ106の当接板163に密着してい
ないため、第2図に示すようにアーマチュア105が当接
板163に対して傾き、アーマチュア105の接触面151は鉄
心101の吸着面111に密着し、十分な吸着力が得られるこ
とになる。
ように鉄心101(吸着面111)とアーマチュア105(接触
面151)とが傾いた状態で接触しようとしても、アーマ
チュア105の側面はホルダ106の当接板163に密着してい
ないため、第2図に示すようにアーマチュア105が当接
板163に対して傾き、アーマチュア105の接触面151は鉄
心101の吸着面111に密着し、十分な吸着力が得られるこ
とになる。
またホルダ106のピン161はアーマチュア105の貫通孔152
の径より細くされており、しかも菊ワッシャ108はアー
マチュア105の上面に密着していないため、アーマチュ
ア105はホルダ106に対して第1図中時計回りあるいは反
時計回りにも傾くことができるようになっている。
の径より細くされており、しかも菊ワッシャ108はアー
マチュア105の上面に密着していないため、アーマチュ
ア105はホルダ106に対して第1図中時計回りあるいは反
時計回りにも傾くことができるようになっている。
したがってアーマチュア105はホルダ106に対して実質上
全ての方向に傾くことができるため、各構成品の寸法が
正確に設計通りとなっていなくてもアーマチュア105の
接触面151は鉄心101の吸着面111に密着し、十分な吸着
力が得られることになる。
全ての方向に傾くことができるため、各構成品の寸法が
正確に設計通りとなっていなくてもアーマチュア105の
接触面151は鉄心101の吸着面111に密着し、十分な吸着
力が得られることになる。
第3図は本考案の他の実施例を示すものであり、前記第
1図および第2図に対応する部分には符号100を加えて
示し説明を省略する。
1図および第2図に対応する部分には符号100を加えて
示し説明を省略する。
本実施例において特徴的なことはホルダ206に設けられ
るピン261の根元が、下に向うにしたがってしだいにい
太くなるテーパー部300とされていることである。
るピン261の根元が、下に向うにしたがってしだいにい
太くなるテーパー部300とされていることである。
このような構成により、アーマチュア205はホルダ206に
対して図中時計回りの方向により傾き易くなる。
対して図中時計回りの方向により傾き易くなる。
なお本考案は上記実施例に限定されるものではなく、例
えばアーマチュアを1つだけにする等、一般的に用いら
れている電磁石の構造を用いてもよいことは言うまでも
ない。
えばアーマチュアを1つだけにする等、一般的に用いら
れている電磁石の構造を用いてもよいことは言うまでも
ない。
第1図および第2図は本考案の一実施例を示すものであ
り、第1図は要部断面図、第2図は要部平面図である。 第3図は本考案の他の実施例を示す前記第1図に対応す
る図である。 第4図乃至第7図は従来技術を示すものであり、第4図
は分解斜視図、第5図は組み立てた状態の斜視図、第6
図は前記第1図に対応する図、第7図は前記第2図に対
応し従来の問題点を示す図である。 1、101……鉄心 11、111……吸着面 2、102……ボビン 3、103……コイル 5、105、205……アーマチュア 51、151……接触面 6、106、206……ホルダ 7、107……電磁石本体
り、第1図は要部断面図、第2図は要部平面図である。 第3図は本考案の他の実施例を示す前記第1図に対応す
る図である。 第4図乃至第7図は従来技術を示すものであり、第4図
は分解斜視図、第5図は組み立てた状態の斜視図、第6
図は前記第1図に対応する図、第7図は前記第2図に対
応し従来の問題点を示す図である。 1、101……鉄心 11、111……吸着面 2、102……ボビン 3、103……コイル 5、105、205……アーマチュア 51、151……接触面 6、106、206……ホルダ 7、107……電磁石本体
Claims (1)
- 【請求項1】鉄心が固定されたボビンにコイルが巻かれ
てなる電磁石本体と、該電磁石本体に対して鉄心に向か
う方向および鉄心から離れる方向に相対移動可能なホル
ダに取り付けられ、かつ鉄心に設けられた吸着面に対応
する接触面を有するアーマチュアとからなる電磁石にお
いて、 前記アーマチュアは、前記吸着面と接触面とが対向する
範囲内で前記ホルダの移動方向と異なる方向に移動可能
に取り付けられていることを特徴とする電磁石における
アーマチュアの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14576589U JPH075608Y2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | 電磁石におけるアーマチュアの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14576589U JPH075608Y2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | 電磁石におけるアーマチュアの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0383904U JPH0383904U (ja) | 1991-08-26 |
JPH075608Y2 true JPH075608Y2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=31692388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14576589U Expired - Lifetime JPH075608Y2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | 電磁石におけるアーマチュアの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075608Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101410211B1 (ko) * | 2012-10-08 | 2014-06-20 | 한국특수섬유기술 (주) | 자동차 시트 고정용 루프 테이프 |
-
1989
- 1989-12-18 JP JP14576589U patent/JPH075608Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0383904U (ja) | 1991-08-26 |
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