JPH0755936B2 - 2−置換−2−オキサゾリンの製造法 - Google Patents
2−置換−2−オキサゾリンの製造法Info
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- JPH0755936B2 JPH0755936B2 JP61152781A JP15278186A JPH0755936B2 JP H0755936 B2 JPH0755936 B2 JP H0755936B2 JP 61152781 A JP61152781 A JP 61152781A JP 15278186 A JP15278186 A JP 15278186A JP H0755936 B2 JPH0755936 B2 JP H0755936B2
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- producing
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Catalysts (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は一般式(I) (式中、Rはアルキル基、アルケニル基又はアリール基
を表わす。)にて表わされる2−置換−2−オキサゾリ
ンの製造法に関する。
を表わす。)にて表わされる2−置換−2−オキサゾリ
ンの製造法に関する。
(従来技術及びその問題点) 一般式(I)の2−置換−2−オキサゾリンはそれ自体
として界面活性剤、腐蝕防止剤等としての用途を有し、
また、2位がアルケニル基のものはその部分を利用して
重合または共重合せしめてポリマーとしたり或いはホス
ゲンと反応せしめて2官能性モノマーとして注目される
不飽和カルボン酸の2−イソシアナトエチルエステルと
するなど種々の用途を持つ有用な化合物である。
として界面活性剤、腐蝕防止剤等としての用途を有し、
また、2位がアルケニル基のものはその部分を利用して
重合または共重合せしめてポリマーとしたり或いはホス
ゲンと反応せしめて2官能性モノマーとして注目される
不飽和カルボン酸の2−イソシアナトエチルエステルと
するなど種々の用途を持つ有用な化合物である。
従来、β−ハロゲノエチルカルボキサミドを塩基で処理
し、2−置換−2−オキサゾリンを合成する方法は古く
から知られており、この方法の変法としてβ−ヒドロキ
シエチルカルボキサミドを塩化チオニルと加熱還流し、
過剰の塩化チオニルを留去させたのち残渣を炭酸ソーダ
と処理して2−置換−2−オキサゾリンを得る方法が知
られている (ケミカル・レビュー71巻,5号 483頁,197
1年)。
し、2−置換−2−オキサゾリンを合成する方法は古く
から知られており、この方法の変法としてβ−ヒドロキ
シエチルカルボキサミドを塩化チオニルと加熱還流し、
過剰の塩化チオニルを留去させたのち残渣を炭酸ソーダ
と処理して2−置換−2−オキサゾリンを得る方法が知
られている (ケミカル・レビュー71巻,5号 483頁,197
1年)。
β−ヒドロキシエチルオキサミドは脂肪酸クロリドと置
換−エタノールアミンとの反応で極めて容易に得られる
(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー,Vol
39,No.18,1974)のでそのままオキサゾリン環に転換で
きれば経済的に有利な2−置換−2−オキサゾリンの製
法を提供することになる。
換−エタノールアミンとの反応で極めて容易に得られる
(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー,Vol
39,No.18,1974)のでそのままオキサゾリン環に転換で
きれば経済的に有利な2−置換−2−オキサゾリンの製
法を提供することになる。
しかし、この方法を本発明の方法、即ち、一般式(II)
R-CONHCH2CH2OH(式中、Rは前記と同じ)の化合物から
の一般式(I)の化合物の合成に適用した場合、特にR
がアルケニル基のものについては、塩化チオニルに由来
する塩化水素が2重結合部分に付加して目的物を高収率
で得ることはできない。
R-CONHCH2CH2OH(式中、Rは前記と同じ)の化合物から
の一般式(I)の化合物の合成に適用した場合、特にR
がアルケニル基のものについては、塩化チオニルに由来
する塩化水素が2重結合部分に付加して目的物を高収率
で得ることはできない。
(問題点を解決するための手段) そこで本発明者は一般式(II)の化合物を原料とし経済
的有利に一般式(I)の化合物を合成する方法について
種々検討の結果本発明の方法を完成するに至った。
的有利に一般式(I)の化合物を合成する方法について
種々検討の結果本発明の方法を完成するに至った。
即ち、本発明は一般式R-CONHCH2CH2OH(式中、Rはアル
キル基,アルケニル基又はアリール基を表わす。)にて
表わされるβ−ヒドロキシエチルオキサミドを無水酢酸
の共存下に加熱して分子内環化せしめることを特徴とす
る一般式 (式中、Rは上記と同じ。)にて表わされる2−置換−
2−オキサゾリンの製造法を提供せんとするものであ
る。
キル基,アルケニル基又はアリール基を表わす。)にて
表わされるβ−ヒドロキシエチルオキサミドを無水酢酸
の共存下に加熱して分子内環化せしめることを特徴とす
る一般式 (式中、Rは上記と同じ。)にて表わされる2−置換−
2−オキサゾリンの製造法を提供せんとするものであ
る。
以下に本発明の方法について更に詳細に説明する。
原料のβ−ヒドロキシエチルオキサミドに対する無水酢
酸の量については必ずしも制限はないが、反応を効果的
に実施するためには少くとも1モル比以上を要し、好ま
しくは1.2〜3モル比程度が適当である。
酸の量については必ずしも制限はないが、反応を効果的
に実施するためには少くとも1モル比以上を要し、好ま
しくは1.2〜3モル比程度が適当である。
本発明の方法は更に反応促進剤として、3級アミン、例
えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジ
ン、N−メチルピリジン、N−エチルピリジン、ピコリ
ン、メチルエチルピリジン等、アルカリ金属低級カルボ
ン酸塩、例えば、酢酸ソーダ、酢酸カリ等、鉱酸、例え
ば、硫酸等、ルイス酸、例えば、3弗化硼素(エーテラ
ート)等の共存下に行うことが望ましく、これら反応促
進剤の使用量は原料に対して通常1%乃至50%程度が適
当である。溶媒は必ずしも必要ないが、使用については
制限はない。
えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジ
ン、N−メチルピリジン、N−エチルピリジン、ピコリ
ン、メチルエチルピリジン等、アルカリ金属低級カルボ
ン酸塩、例えば、酢酸ソーダ、酢酸カリ等、鉱酸、例え
ば、硫酸等、ルイス酸、例えば、3弗化硼素(エーテラ
ート)等の共存下に行うことが望ましく、これら反応促
進剤の使用量は原料に対して通常1%乃至50%程度が適
当である。溶媒は必ずしも必要ないが、使用については
制限はない。
反応温度は50℃乃至反応液の沸点の範囲で行われる。
本発明の方法によれば、前記一般式に於いてRがアルキ
ル基の場合及びアリール基の場合はもとより、不飽和結
合を有するアルケニル基の場合にも、それぞれ対応する
2−置換−オキサゾリンを効果的に製造することがで
き、極めて広範囲な化合物に適用可能な実用的な方法が
提供される。
ル基の場合及びアリール基の場合はもとより、不飽和結
合を有するアルケニル基の場合にも、それぞれ対応する
2−置換−オキサゾリンを効果的に製造することがで
き、極めて広範囲な化合物に適用可能な実用的な方法が
提供される。
以下、本発明の方法について代表的な実施例を示し、更
に具体的に説明するが、これらは例示の為代表的な例を
示したもので本発明の方法はこれらのみに限られないこ
とは言うまでもない。
に具体的に説明するが、これらは例示の為代表的な例を
示したもので本発明の方法はこれらのみに限られないこ
とは言うまでもない。
実施例1 97gのβ−ヒドロキシエチルメタクリルアミドと20gの無
水ピリジンを300mlのフラスコに入れ、周囲を氷で冷却
しつつ攪拌する。81gの無水酢酸を内容物の温度が10°
を超えぬよう4Hrにわたって滴下した。滴下終了時、加
熱し、常圧下で生成する酢酸を溜出させた。約47gの酢
酸が溜出した所で内容物を冷却し、80mlの水を加えた。
200mlの塩化メチレンで3回の抽出を行ない、塩化メチ
レン層を分離した後、無水芒硝で乾燥した。溶媒溜出し
たのち減圧蒸溜を行ない、37gの2−イソプロペニル−
2−オキサゾリンを得た。bp.41〜43℃ 収率44% 実施例2 89gのβ−ヒドロキシエチル−ヘキサヒドロベンズアミ
ドと110gの無水酢酸を15gのピリジン存在のもとに室温
で反応させた。速やかな反応が起る。一旦冷却したのち
3Hr加熱還流し、常圧で酢酸を溜出せしめた。浴温で序
々に昇温せしめ、最終時には180℃で酢酸が溜出しなく
なるまで加熱を続行した。ついで減圧蒸溜に移り17mmHg
で107-109℃で溜出する2−シクロヘキシル−2−オキ
サゾリン54gを得た。収率63% 実施例3 実施例2と同様な操作で下記の結果を得た。
水ピリジンを300mlのフラスコに入れ、周囲を氷で冷却
しつつ攪拌する。81gの無水酢酸を内容物の温度が10°
を超えぬよう4Hrにわたって滴下した。滴下終了時、加
熱し、常圧下で生成する酢酸を溜出させた。約47gの酢
酸が溜出した所で内容物を冷却し、80mlの水を加えた。
200mlの塩化メチレンで3回の抽出を行ない、塩化メチ
レン層を分離した後、無水芒硝で乾燥した。溶媒溜出し
たのち減圧蒸溜を行ない、37gの2−イソプロペニル−
2−オキサゾリンを得た。bp.41〜43℃ 収率44% 実施例2 89gのβ−ヒドロキシエチル−ヘキサヒドロベンズアミ
ドと110gの無水酢酸を15gのピリジン存在のもとに室温
で反応させた。速やかな反応が起る。一旦冷却したのち
3Hr加熱還流し、常圧で酢酸を溜出せしめた。浴温で序
々に昇温せしめ、最終時には180℃で酢酸が溜出しなく
なるまで加熱を続行した。ついで減圧蒸溜に移り17mmHg
で107-109℃で溜出する2−シクロヘキシル−2−オキ
サゾリン54gを得た。収率63% 実施例3 実施例2と同様な操作で下記の結果を得た。
R オキサゾリンの沸点 収率(%) ウンデシル 114/0.5mmHg 75 1−ナフチル 145-147/0.5 78 フェニル 75-77/0.1 54
Claims (1)
- 【請求項1】一般式R-CONHCH2CH2OH(式中、Rはアルキ
ル基、アルケニル基又はアリール基を表わす。)にて表
わされるβ−ヒドロキシエチルオキサミドを無水酢酸の
共存下に加熱して分子内環化せしめることを特徴とする
一般式 (式中、Rは上記と同じ。)にて表わされる2−置換−
2−オキサゾリンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61152781A JPH0755936B2 (ja) | 1986-07-01 | 1986-07-01 | 2−置換−2−オキサゾリンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61152781A JPH0755936B2 (ja) | 1986-07-01 | 1986-07-01 | 2−置換−2−オキサゾリンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6310774A JPS6310774A (ja) | 1988-01-18 |
JPH0755936B2 true JPH0755936B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=15548007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61152781A Expired - Lifetime JPH0755936B2 (ja) | 1986-07-01 | 1986-07-01 | 2−置換−2−オキサゾリンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0755936B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1812381B1 (en) | 2004-11-04 | 2011-02-16 | Showa Denko K.K. | Ethylenically unsaturated group-containing isocyanate compound and process for producing the same, and reactive monomer, reactive (meth)acrylate polymer and its use |
-
1986
- 1986-07-01 JP JP61152781A patent/JPH0755936B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6310774A (ja) | 1988-01-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |