JPH0755886Y2 - 植物養生ネット - Google Patents

植物養生ネット

Info

Publication number
JPH0755886Y2
JPH0755886Y2 JP11292889U JP11292889U JPH0755886Y2 JP H0755886 Y2 JPH0755886 Y2 JP H0755886Y2 JP 11292889 U JP11292889 U JP 11292889U JP 11292889 U JP11292889 U JP 11292889U JP H0755886 Y2 JPH0755886 Y2 JP H0755886Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
opening
area
plant
plant curing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11292889U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0354157U (ja
Inventor
二美雄 宮口
貞夫 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP11292889U priority Critical patent/JPH0755886Y2/ja
Publication of JPH0354157U publication Critical patent/JPH0354157U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0755886Y2 publication Critical patent/JPH0755886Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えばゴルフ場の芝などの植物を被い、植
物の生育促進、霜害の防止などの用途に用いられる植物
養生ネットに関する。
〔従来の技術〕
ゴルフ場のグリーン、ティーグラウンドなどの芝の霜害
防止には、従来より、寒冷紗やビニルシートを芝生の上
に被せる方法がとられている。
また、茶の栽培において出芽期の直射日光を遮えぎるた
めに、茶木の上方を寒冷紗、むしろなどで被うことが行
われている。
さらに、芝の発芽期における生育を促進する目的で、や
はり寒冷紗などのシートで被うことがある。
しかしながら、このような用途に用いられる植物養生用
のシートとしては、従来上述のように寒冷紗が主に使用
されているが、寒冷紗では目が粗く、開口率が大きいた
め、冷気、寒気の侵入を十分に防止することができな
い。日光の遮光が十分に行えないなどの点がある。ま
た、重量が軽いので、風に飛ばされやすく、取め付けを
強固に、多数箇所に行わねばならない不都合がある。さ
らに、耐久性、強度に欠け、繰り返しの使用に耐えられ
ない欠点もある。
〔考案が解決しようとする課題〕
よって、この考案での課題は、養生効果が高く、取扱い
が容易で、耐久性に富む植物養生用のネットを提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
この考案では、植物養生ネットとして、合成繊維の編物
からなるネットであって、該ネットの目付量が100〜250
g/m2とされ、開口率が10〜40%とされ、開口部の表面側
の面積が裏面側の面積よりも小さくしたものを用いるこ
とによって、上記課題を解決するようにした。
〔作用〕
合成繊維からなる編物であるので、高強度であり、耐久
性に優れ、腐食することなく繰り返しの使用に耐える。
目付量を100〜250g/m2の範囲としたので、風で飛ばされ
ることも少なく、かつ取扱時の重量もさほど重くなく、
容易に敷設作業が行え、しかも取り付けも簡易となる。
開口率を10〜40%の範囲としたため、遮光性がほどよ
く、また冷気、寒気の侵入も少なく、かつ適度の通気性
も確保できる。開口部の表面側の面積を裏面側のそれよ
りも小さくしたので開口部の断面形状がテーパー状とな
って、開口面積が小さいにもかかわらず、ネットとして
の通気がよくなり、植物のむれなどを防止できる。
〔実施例〕
第1図および第2図は、この考案の植物養生ネット(以
下、単にネットと略記する。)の一例を示すものであ
る。このネット1は、ポリエステル、ナイロン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、アクリルなどの合成繊維、
好ましくはポリエステル、ポリプロピレンからなる原糸
を特殊な編み方によって編んでなるもので、無数の開口
部2……が規則正しく配列されている。この開口部2の
平面形状は、概略六角形を呈している。
このネット1の目付量(単位面積当りの重量)は、100
〜250g/m2、好ましくは170〜230g/m2の範囲とされる。
目付量が100g/m2未満では軽量となって風で飛散しやす
くなり、250g/m2を越えると、重くなって取扱性が低下
するとともに植物の新芽などを圧し、その生育を阻害す
る。特に、170〜230g/m2程度とすることによって、強風
下でもネットが浮上することがなく、例えば広さ500m2
のネットにおいてもその四隅をアンカーネイルなどで固
定するだけでよく、敷設作業が極めて容易となる。
また、ネット1の開口率、すなわち、開口部2……の総
面積とネット全体の面積との比は、10〜40%、好ましく
は15〜30%となっている。開口率が10%未満では通気性
が不足し、植物がむれたりしてその生育が阻害され、40
%を越えると開口部2の大きさも大きくなって降霜時ネ
ット1を通過して下の植物にまで着霜したり、また遮光
の目的として用いる場合には光の遮断度合が小さくなっ
て不都合を来たす。
さらに、このネット1の開口部2の断面形状は、第2図
に示すように、開口部2の表面側Aの広さが裏面側Bの
広さよりも狭くなったテーパー状となっている。ここで
表面側の開口面積(D1)と裏面側の開口面積(D2)との
比は、D1/D2=0.4〜0.9程度となっている。このような
断面形状とすることによって、ネット1の裏面側Bから
表面側Aへの通気が良好となり、開口率が比較的小さい
にもかかわらず、通気量を大きくとることができる。ま
た、接地面積が少なくなるので、滑べりやすくなり、移
動も容易となる。したがって、水分などがネット1の下
側にたまることがなく、植物がむれることもなく、その
生育も良好となる。
また、ネット1の表面側Aは比較的平滑であり、裏面側
Bは糸目による細い凹凸が形成され、裏面側に軽く凸と
なっている。
また、開口部1の径は0.5〜3mm、好ましく1〜2mm程度
となっている。0.5mm未満では通気量が十分得られず、3
mmを越えると透光量が大きくなりすぎて不都合となる。
さらに、厚さは0.3〜3mm程度とされる。
さらに、このネット1には必要に応じて樹脂コーティン
グを施すことができる。この樹脂コーティングの形成に
は、合成樹脂エマルジョンに染料、顔料などの着色剤、
分散助剤、シリコーン系、フッ素系などの揆水剤、銀化
合物、銅化合物、錫化合物などの抗菌剤、酸化鉄、酸化
マンガン、酸化ジルコニウムなどの遠赤外線放射性セラ
ミック粉末などを適宜添加した溶液をネット1にスプレ
ーしたり、あるいは該溶液にネット1を浸漬し、乾燥す
る方法が用いられる。この樹脂コーティングによって、
ネット1には、さらに揆水性、抗菌性、遠赤外線放射性
などの特性を付与することができるとともに任意の色調
に着色することができる。勿論、原糸製造時に着色剤お
よび上述の各種助剤を練り込み、適当な太さの原糸を製
造し、この原糸を編むことによってもネットを製造する
ことができる。
このネット1は、通常幅1〜2mの長尺の巻物として供給
されるので、広い面積を被う用途には、幅方向に複数枚
縫い合せたものを用いればよい。縫合の際には、適当な
芯地をはさむことによって、高い縫合強さが得られる。
このようなネット1を、例えば芝の防霜に用いるには、
その裏面側が芝に接するようにして芝の上に敷設し、ネ
ット1の四隅等にアンカネイルを打ち込んで固定すれば
よい。これによって着霜による芝の凍結が防止され、冬
期においても芝の霜枯れの発生がなく、青青とした緑の
芝生を維持できる。
また、張芝後にこのネット1を芝に被せることによって
芝を機械的損傷から保護できるとともに水分の過度の放
散などが防止され、適度の保温効果が得られ、芝の生育
が促進される。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案の植物養生マットは合成
繊維の編物からなるネットであって、該ネットの目付量
が100〜250g/m2とされ、開口率が10〜40%とされ、開口
部の表面側の面積が裏面側の面積よりも小さくしたもの
であるので、養生効果が高く、取扱いが容易で、耐久性
に富むものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の植物養生マットの一例
を示すもので、第1図は平面図、第2図は断面図であ
る。 1……ネット、2……開口部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成繊維の編物からなるネットであって、
    該ネットの目付量が100〜250g/m2とされ、開口率が10〜
    40%とされ、開口部の表面側の面積が裏面側の面積より
    も小さくされたこと特徴とする植物養生ネット。
JP11292889U 1989-09-27 1989-09-27 植物養生ネット Expired - Lifetime JPH0755886Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11292889U JPH0755886Y2 (ja) 1989-09-27 1989-09-27 植物養生ネット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11292889U JPH0755886Y2 (ja) 1989-09-27 1989-09-27 植物養生ネット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0354157U JPH0354157U (ja) 1991-05-24
JPH0755886Y2 true JPH0755886Y2 (ja) 1995-12-25

Family

ID=31661362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11292889U Expired - Lifetime JPH0755886Y2 (ja) 1989-09-27 1989-09-27 植物養生ネット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0755886Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0354157U (ja) 1991-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
MX2007000917A (es) Material para el tratamiento de plantas.
JP6837692B1 (ja) ハイブリッド芝形成具およびハイブリッド芝形成方法
JPH0755886Y2 (ja) 植物養生ネット
JP7040822B2 (ja) 植生シート
JP2006304609A (ja) 蘚苔類植物担持体
JP4546865B2 (ja) 周辺植生導入型エロージョン防止材および周辺植生導入型エロージョン防止工法
CA3015126C (en) Drainage element for plants, and use thereof
JP2762825B2 (ja) 植物保育シートおよび植物の栽培方法
JPH0837929A (ja) 芝 生
JP2000170107A (ja) 防草構造体
JPH1175531A (ja) 植物栽培マットを使用した芝の生育方法
JP4015273B2 (ja) 被覆シート
JP4758453B2 (ja) 植裁基盤形成体用側地、植裁基盤形成体および植栽の形成方法
JPH02207720A (ja) 植物育成用シート
JP5177605B1 (ja) 雑草抑止及び補水型植生緑化マット体
WO2001035723A1 (fr) Feuille de soins de vegetaux
US20040013824A1 (en) Turf cover apparatus and method
JP2518748Y2 (ja) 遮光ネット
JP7004577B2 (ja) 植物養生シート及びそれを用いた植物養生シート敷設装置
US20230189717A1 (en) Flowerpot and manufacturing method thereof
JP2647620B2 (ja) 天然芝生のマット構造体
JP3634591B2 (ja) 遮光ネット
JPH0723021U (ja) 防草マット
JPH1181219A (ja) 透水性防草構造体
JP2012191879A (ja) コケ緑化基材、コケ緑化基材ユニット及びコケ緑化用基板

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term