JPH075547A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH075547A
JPH075547A JP14443893A JP14443893A JPH075547A JP H075547 A JPH075547 A JP H075547A JP 14443893 A JP14443893 A JP 14443893A JP 14443893 A JP14443893 A JP 14443893A JP H075547 A JPH075547 A JP H075547A
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JP
Japan
Prior art keywords
barrier
lens group
lens
group holding
closing mechanism
Prior art date
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Pending
Application number
JP14443893A
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English (en)
Inventor
Harushige Yamamoto
山本晴滋
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to JP14443893A priority Critical patent/JPH075547A/ja
Publication of JPH075547A publication Critical patent/JPH075547A/ja
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のズームレンズ付きレンズ非交換型カメ
ラにおいては、テレ状態においてバリア駆動リングのカ
ム部とバリア駆動部材とが接触しないようにするために
バリア駆動部材を後方へ付勢しておくための専用のバネ
が設けられていた。本発明の目的は、該バネを必要とせ
ず、従来のカメラよりも部品数の少ないカメラを提供す
ることである。 【構成】 本発明のカメラでは、2群レンズユニット1
02と3群レンズホルダー103との間に配置されたレ
ンズ間スプリング104により3群レンズホルダー10
3を後方へ付勢することにより3群レンズホルダー10
3に支持されているバリア駆動部材105を後方へ押
し、これによりレンズのテレ状態においてバリア駆動リ
ング106のカム片部106aとバリア駆動部材105
とが接触しないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は沈胴型カメラに関し、更
に詳細には、沈胴型カメラのバリア駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図6及び図7に従来の沈胴型カメラのレ
ンズ鏡筒部の沈胴時における縦断面図と、該カメラのバ
リア駆動機構の一部を示す。
【0003】図6及び図7において、201はバリア駆
動部材であり、シャッター羽根の押さえ部材である後地
板202に光軸方向摺動自在に保持されている。また、
このバリア駆動部材201のバネ受け部201aとシャ
ッター地板203のバネ受け部203aとの間に設けら
れた片寄せバネ204により図6において右方向へ付勢
されている。
【0004】一群レンズ保持枠204及び二群レンズ保
持枠205並びに三群レンズ保持枠206がワイド状態
から図6の如き沈胴状態になると、直進ガイド207の
フランジ部207aと部材208とが当接し、バリア駆
動部材201は図6の位置にくる。各レンズ保持枠がワ
イド位置から沈胴位置へ移動していく過程において、一
群レンズ保持枠204及びバリアユニット209を担持
している鏡筒201の後端面と前記直進ガイド207の
フランジ部207aとの相対間隔が徐々に狭まり、鏡筒
201の後端面が該フランジ部207aに対してある位
置まで近ずくと、バリア駆動部材201の先端のカム部
201aとバリア駆動リング211の後端面の突設カム
片211a(図7)とが当接し、バリア駆動リング21
1は、開きバネ212の付勢力に逆らって図7において
時計方向に回転する。この動きに連動してバリア駆動ピ
ン213の突出ピン213aがバリア駆動リング211
のカム部211bにより駆動され図7において反時計方
向に回転する。214はトーションバネであり、該バネ
214はバリア駆動ピン213の突出ピン213aにそ
の腕の一端が係合し、該突出ピン213aを前記バリア
駆動リングのカム部211bに押し付けている。
【0005】バリア駆動ピン213はその係合突部21
3bとバリア駆動レバー215の立ち曲げ部215a互
いに当接するように逃げバネ216により付勢が行なわ
れている。従って、前述のバリア駆動ピン213が図7
において反時計方向に回転すると、バリア駆動レバー2
15も同角度反時計方向に回転する。この動きに応じて
図6のバリア羽根217が図示されない案内に沿って光
軸と直角方向にスライドしバリア羽根が閉じられる。な
お、図7において、バリア駆動ピン213、バリア駆動
レバー215、トーションバネ214、逃げバネ216
は各1個ずつしか図示されていないが、実際のバリア開
閉機構においてはバリア駆動ピン213の突出ピン21
3aがバリア駆動リング211の残り3ケ所のカム部2
11c,211d,211eに対応するように左右一対
で上下対称にそれぞれ4ケずつ配置されている。
【0006】従って、実際のバリア開閉機構は2個もし
くはそれ以上の偶数枚のバリア羽根が上下にスライドし
て開閉動作するように構成されている。
【0007】なお、バリアユニット209はバリア駆動
リング211からバリア羽根217までを含む機構とし
て構成されている。
【0008】バリア開動作は前述の閉動作の逆となる。
すなわち、バリア駆動部材201のカム部201aとバ
リア駆動リング211のカム片211aの係合が解除さ
れると、バリア駆動リング211は開きバネ212の付
勢力により図において反時計方向に回転する。この動き
に連動し、バリア駆動ピン213とバリア駆動レバー2
15は、トーションバネ214の付勢力により、バリア
駆動リング211のカム部211b〜202eに沿って
動くことでバリア羽根217を開く方向に動作させるこ
とによりバリアが開かれる。
【0009】また、従来例のカメラでは、移動絞りに関
しては上述バリアの駆動機構とは全く別に支持機構を有
した構造となっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例のカメラ
には以下のような問題点があった。
【0011】(i)前記従来例のカメラでは、バリアの
開動作をバネ212の付勢力によって行っている為、例
えばバリアに砂粒が、詰ってしまった時などにはバリア
が開かなくなってしまうのでカメラとして致命的な欠陥
を生ずる危険性があった。また、これを回避する為、前
述の開きバネ212及びトーションバネ214を強力に
すると今度はカメラの沈胴動作における負荷が増大し、
沈胴動作が困難になる。
【0012】(ii)移動絞りのために別の支持機構を有
しているので構造が複雑であり、従ってカメラのコスト
が高く、且つ重量が大きい。
【0013】(iii)従来例においてはバリア駆動部材2
01を光軸後方側へ付勢する為の片寄せバネ204が必
要であり、従って、カメラの組立工数と部品数とが多い
ので、その分だけコストが高くなっている。
【0014】尚このバネ204が必要な理由は、図8に
示すように各レンズ保持枠204,205,206がW
IDEからTELE状態に達すると再び図6に示す沈胴
時と同じ空気間隔になる為、バリア駆動部材201を光
軸後方へ付勢しておかないと、前述のごとく、バリア駆
動部材201とバリア駆動リング211が係合しバリア
が閉成してしまうので、このようなバリア閉成を防止す
る為である。
【0015】本発明の目的は、前述の従来例のカメラに
内在する問題点を解決し、改善されたバリア駆動機構を
具備したカメラを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した従来のカメラに
内在する問題点を解決するために、本発明では、レンズ
群の光学的位置を保証するためのバネを該バリア駆動部
材付勢用のバネとして兼用することにし、これにより、
従来のカメラで使用されていたバリア駆動部材専用の片
寄せバネを廃止した。
【0017】また、バリアが小さな障害物によって開き
にくくなっている場合はレンズ繰り出しの推進力を利用
して強制的にバリアを開かせ、それでも開かない場合に
はレンズの繰り出しを機械的に停止するようにした。
【0018】
【作用】本発明のカメラでは、バリア駆動部材を後方へ
付勢するバネとして、レンズ群の間に配置されているバ
ネをバリア駆動部材付勢用バネとして兼用したので、従
来のカメラで必要であったバリア駆動部材付勢用バネが
不要となった。また、本発明のカメラでは、小さな障害
物等でバリアが開きにくい場合にはレンズ繰り出しの推
進力を利用してバリア開閉機構を強制的に開き動作させ
た後、それでもバリアが開かない場合には少なくとも一
つのレンズ群の繰り出しを機械的に不可能にしてしまう
ように構成したので、バリアが開かないのに開いたと誤
信して撮影を行ってしまうという事故を防止できる。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0020】〈実施例1〉図1は本発明の第一実施例の
カメラの要部分解斜視図である。
【0021】101は図示しない1群レンズがフランジ
部101aに固定された1群鏡筒、102は図示しない
シャッター及びAF(オートフォーカス)機構が組み込
まれた2群レンズユニット、103は図示しない3群レ
ンズが組み込まれた3群レンズホルダー、104は前記
2群レンズユニット及び3群レンズホルダーの間に配置
されるレンズ間スプリングである。
【0022】バリア駆動部材105の後端部は前記レン
ズ間スプリング104と内側突出部105aが係合する
ことで3群レンズホルダー103の受け部103aに押
圧保持される。また、バリア駆動部材105は両側面に
突条105bを有し、該突条105bが2群レンズユニ
ット102のフック部102aに係合することで2群レ
ンズユニット102に対して光軸方向に摺動自在に保持
されている。
【0023】106はバリア駆動リングであり、該リン
グ106はバリア駆動部材105の先端カム部105c
と該リング106の後方へ突出したカム片部106aが
当接して該リング106と該部材105との相対間隔変
化により回転される。このバリア駆動リング106は1
群鏡筒101のフランジ部101aの前方に回動自在に
位置し、カム片部106aは前記フランジ部101aに
形成された穴101bを貫通してバリア駆動部材105
に係合可能となっている。バリア駆動リング106が回
転されることにより公知のバリア羽根開閉機構によって
バリア羽根107が開閉動される。108はバリア前面
に位置するバリアカバーである。
【0024】尚、バリア駆動リング106の回転による
バリア羽根107の開閉機構は、従来例と同じであるた
め、説明を省略する。
【0025】本実施例のカメラにおける各撮影レンズ群
の沈胴からWIDE及びTELEに至る位置を示したの
が図2である。同図に示すように、各レンズ群が沈胴位
置からWIDE位置へ繰り出されると、1群レンズと3
群レンズの相対間隔は広がる。この動きによってバリア
駆動リング106とバリア駆動部材105の係合が解除
され、その結果、バリア駆動リング106が不図示の開
きバネの力により時計方向に回転されてバリア羽根10
7が開き、カメラは撮影可能状態となる。
【0026】WIDE位置からTELE位置へのズーミ
ング中、1群鏡筒101と3群レンズホルダー103と
の相対間隔はほぼ一定となり、その位置において前記バ
リア駆動部材105とバリア駆動リング106のカム片
部106aが当接しバリアを閉成することはない。
【0027】バリア羽根の閉じ動作は前述の開き動作の
逆の動きとなる。すなわち、沈胴動作により1群鏡筒1
01と3群レンズホルダー103との相対間隔が狭まる
と、バリア駆動部材105の先端カム部105cがバリ
ア駆動リング106のカム片部106aと当接し、該リ
ング106が図中時計方向に、回転されることで、図示
しないバリア駆動機構によりバリア羽根107が閉じら
れる。
【0028】本実施例のカメラでは、バリア駆動部材1
05を光軸後方側へ付勢するためのバネとして、2群レ
ンズユニット102と3群レンズホルダー103とを互
いに遠去ける方向に付勢するレンズ間スプリング104
を利用したのでバリア駆動部材専用のバネを設ける必要
がない。
【0029】〈実施例2〉図3及び図4に本発明の第2
実施例のカメラの要部分構造を示す。
【0030】図3は本発明の第2実施例のカメラのバリ
ア及び移動絞りに関する構造部分の要部分解斜視図、図
4は該カメラの沈胴時の状態を示すカメラ要部の縦断面
図である。
【0031】401は後述のバリア駆動リング402を
駆動するバリア駆動部材である。このバリア駆動部材4
01は両側面の突条401a,401bが図示しない2
群レンズ及びシャッター、オートフォーカス機構を含む
2群ユニット403の外周面に形成された受け部のフッ
ク403a,403bに係合し、該ユニット403に光
軸方向に摺動自在に保持されている。また、図4に示す
ように、このバリア駆動部材401と2群ユニット40
3の間には片寄せバネ404が配されており、バリア駆
動部材401は図4において該バネ404により右方へ
付勢されている。このバリア駆動部材401の突部40
1c(図4)と2群ユニット403の突部403cは、
互いに当接する位置まで前記バリア駆動部材401は2
群ユニット403aに対して動くことが出来るようにな
っている。
【0032】これは、図4に示すように、前記バリア駆
動リング402とともに光軸方向へ一体に移動する1群
レンズと、2群レンズの相対間隔が沈胴時とTELE時
同じになる為、TELE時にバリアが閉じないように、
バリア駆動部材401を退避させる為である。またバリ
ア駆動部材401の後端部401dには撮影レンズのゴ
ーストやフレアを除去する為の移動絞り板405が図4
に示すネジ406により固定されている。407は前述
の2群ユニット403に固定され、シャッター、オート
フォーカス機構を保護するように構成された保護カバー
である。該保護カバー407の外周には前述のバリア駆
動部材401及び、バリア駆動リング402の光軸方向
延設部402aの逃げ部407aが形成されており、さ
らに、バリア駆動リング402の光軸方向延設部402
aの先端部内周方向に配設された係合突部402bと係
合するように構成されたカム部407bが形成されてい
る。
【0033】バリア駆動リング402には、バリア駆動
ピン408の突出ピン408aに対応するカム溝402
cが形成されている。409は図示されない公知のバリ
ア羽根を駆動するバリア駆動レバーであり、その立ち曲
げ部409aと、バリア駆動ピン408の係合突部40
8bは逃げバネ410により互いに当接するように付勢
されている。このバネ410の作用により、バリア駆動
レバー409はバリア駆動ピン408に対して図3にお
いて時計方向に回転可能となっており、バリア閉成時に
砂や異物などがバリア機構部に入り込んでもバリア羽根
はそのままで、他の機構部の動作が可能な吸収機構にな
っている。411は片寄せバネで、その一端が前記バリ
ア駆動ピン408の突出ピン408aに係合し、該駆動
ピン408を図3において時計回わりに付勢し、該ピン
408aをバリア駆動リング402のカム溝402cの
外周側へ押圧するようになっている。412はバリア駆
動リング402を図3において反時計方向に回転力を与
えるバリア開きバネである。なお、図3においては、バ
リア駆動ピン408、バリア駆動レバー409、逃げバ
ネ410、片寄せバネ411、がそれぞれ1個づつしか
図示されていないが、実際の機構ではバリア駆動リング
402に形成された計4カ所のカム溝、402c,40
2d,402e,402fに対応するように左右一対で
上下2組の計4個で構成されている。
【0034】沈胴状態からWIDE状態へ図示しない公
知の手段で撮影レンズ鏡筒が繰り出される時、各レンズ
群移動絞り405は図5に示すような動作を行なう。こ
の時バリア駆動部材401は移動絞り405と同じ軌跡
をたどる。すなわち、2群ユニット403に対しバリア
駆動部材401は片寄せバネ404により図3で右方へ
付勢されており、また、移動絞り405が各レンズ群を
回転規制しつつ光軸方向摺動自在に保持する公知の直進
ガイド筒413の後端フランジ部413aに移動絞り4
05が当接している為、ほぼWIDE状態になるまでは
直進ガイド筒413と一体の動きをする。直進ガイド筒
413の外側には各レンズ群の光軸方向の位置を規定す
るカムリング414が嵌装され、カムリング414の外
側にはオスヘリコイド筒415が嵌装されている。
【0035】このオスヘリコイド筒415は、図示され
ないカメラ本体に固定されたメスヘリコイド筒416と
ヘリコイド係合している。前記直進ガイド筒413の後
端フランジ部413aはその回転をカメラ本体の光軸方
向の溝部により規制され、光軸方向にのみ移動可能とな
るように、係合部417a,417bを有する回転規制
板417が固定されている。
【0036】図示されない駆動源からの力を受けて、公
知の手段により前記オスヘリコイド筒415が回転する
と、該オスヘリコイド筒415とカムリング414は一
体で回転しつつヘリコイドによりくり出されてゆく。こ
の時、回転規制板417の係合突部417a,417b
が不図示のカメラ本体の係合溝部により回転を規制され
る為、直進ガイド筒413は回転せずにオスヘリコイド
筒415及びカムリング414とともに連動して光軸方
向へくり出される。この時の直進ガイド筒413とカム
リング414の相対回転により、各レンズ群はカムリン
グ414に形成されたカム溝に沿ってさらに繰り出され
ることで、沈胴からのくり出し及びWIDEからTEL
Eへのズーミングが行なわれる。このズーム機構はいわ
ゆる公知の差動ズーム機構である。
【0037】以上説明したように、沈胴から略WIDE
まで、バリア駆動部材401は直進ガイド筒413と同
じリフト量で(つまり一体で)くり出され、その後、バ
リア駆動部材401の突部401c(図4)と2群ユニ
ット403の突部403c(図4)が当接すると、その
後は2群ユニットと同じリフト量で動く。つまり図5で
示すような動きをする。
【0038】沈胴からのくり出しが進むと、1群レンズ
と同リフトで動くバリア駆動リング402と移動絞り4
05と一体のバリア駆動部材401との相対間隔が広が
るため、バリア駆動部材401の先端カム部401eと
バリア駆動リング402の対応カム部402gとの係合
が徐々に解かれ、バリア駆動リング402はバリア開き
バネ412の付勢力により図3において、反時計方向へ
回転する。この動きにより、バリア駆動リング402の
カム溝402cはそれに係合したバリア駆動ピン408
の係合突部408aを駆動するので該バリア駆動ピン4
08とバリア駆動レバー409は一体で反時計方向に回
転し、図示しないバリア羽根を開く動作を行なう。
【0039】以上は通常のバリア開き動作であるが、バ
リア機構部に砂や異物が混入し、バリア開きバネ412
の付勢力だけではバリアの開きが出来なくなった時には
次のような動作となる。
【0040】前述のようにバリア駆動部材401とバリ
ア駆動リング402のカム部402gの係合が解除され
てもバリア駆動リング402は回転しない。しかし、く
り出しがさらに進むと、今度はバリア駆動リング402
の係合突部402bは保護カバー407のカム部407
bと当接し、図5に示す1群レンズと2群レンズの相対
間隔変化によりバリア駆動リング402は図3において
反時計方向に強制的に回転させられる。そうすると、バ
リア駆動ピン408もカム溝402cにより強制回転さ
せられ、バリア羽根は開く。この力をもってしてもバリ
アが開かない(つまりバリア駆動リング402が回転出
来ない)時には係合突起402bとカム部407bが係
合しているので1群レンズと2群レンズの空気間隔はそ
れ以上広がることが阻止される。つまり、これは、鏡筒
のくり出し動作が出来なくなることであり、カメラの制
御回路(不図示)はそこで鏡筒くり出し動作をストップ
させるとともに表示装置にエラー表示を出す。なお、バ
リアの閉じ動作は前述の開き動作とは逆である。すなわ
ち、1群レンズと直進ガイド筒413の間隔変化を利用
してバリア駆動部材401とバリア駆動リング402の
カム部402gを係合させて該バリア駆動リング402
を図3において時計方向に回転させることで行なわれる
が、詳しい説明は省略する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第一実施
例のカメラにおいてはレンズ群の光学的位置を保証する
ためのバネによりバリア駆動部材をレンズ保持部材もし
くは他の部材に押し付けるようにしたので従来必要であ
った片寄せバネが不要となり、従って、カメラの組立工
数及び部品数が減り、カメラの製造コストの低減が可能
となった。
【0042】本発明の第二実施例のカメラでは、バリア
に砂等の異物が詰ってバリアが多少開きにくくなってい
る場合にはレンズの繰り出しの力によってバリア駆動リ
ングを強制的に回転させるようになっているため、バリ
アを開かせることができ、また、レンズの繰り出しの力
によってもバリアが開かない時には自動的にレンズの繰
り出しが停止してしまうので、バリアが閉じたままの状
態であるのに気付かずに撮影してしまうという事故を未
然に防止することができる。
【0043】また、本発明の第二実施例のカメラでは、
移動絞りとバリア駆動部材とを一体化したので、従来の
カメラで必要であった移動絞り用支持機構が不要とな
り、部品数の削減とカメラのコスト低下とが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のカメラにおけるバリア駆
動機構に関する構造部分の分解斜視図。
【図2】図1に示したカメラの各レンズ群の移動位置の
変化を示した図。
【図3】本発明の第二実施例のカメラにおけるバリア駆
動機構に関する構造部分の分解斜視図
【図4】第二実施例のカメラにおいて沈胴時の鏡筒部分
を示した縦断面図。
【図5】第二実施例のカメラにおける各レンズ群の移動
時の位置を示した図。
【図6】従来の沈胴型カメラの鏡筒部の沈胴時の状態を
示した縦断面図。
【図7】図6に示したカメラのバリア開閉機構の一部の
分解斜視図。
【図8】図6に示したカメラの各レンズ群の移動時の位
置を示す図。
【符号の説明】
101 1群鏡筒 102 2群レンズユニット 103 3群レンズホルダー 104 レンズ間スプリング 105 バリア駆動部材 106 バリア駆動リング 105c カム部 106a カム片部 101b 穴 107 バリア羽根 108 バリアカバー 401 バリア駆動部材 402 バリア駆動リング 403 2群ユニット 404 バネ 405 移動絞り 407 保護カバー 407a 逃げ部 402b 係合突部 407b カム部 408 バリア駆動ピン 402c カム溝 409 バリア駆動レバー 410 逃げバネ 411 片寄せバネ 412 バリア開きバネ 413 直進ガイド筒 414 カムリング 415 オスヘリコイド筒 416 メスヘリコイド筒 417 回転規制板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズ群を内蔵する鏡筒内で該レ
    ンズ群の光軸方向の移動に伴って相対間隔が変化する第
    一部材及び第二部材と、該鏡筒内で最も前方側に位置す
    る該第一部材とともに移動するバリア開閉機構と、該バ
    リア開閉機構に付設されて該バリア開閉機構の開閉動作
    を制御するための動きを与えられる被駆動部材と、該第
    二部材に担持され該第一部材と該第二部材との相対間隔
    が所定値以下になった時には該被駆動部材に係合すると
    ともに該被駆動部材を介して該バリア開閉機構にバリア
    閉じ動作を生じさせるバリア駆動部材と、を有するカメ
    ラにおいて、 該レンズ群の光学的位置を保証するためのバネが該第二
    部材の前方に設けられ、該バネにより該第二部材が後方
    へ付勢されていることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 鏡筒内で最も前方に位置するとともに光
    軸に沿って移動可能な第一レンズ群保持部材と、該第一
    レンズ群保持部材の後方に配置されて該光軸に沿って移
    動可能な第二レンズ群保持部材と、該第二レンズ群保持
    部材と一体になって光軸方向に移動する移動部材と、該
    第一レンズ群保持部材に担持されたバリア開閉機構と、
    該バリア開閉機構に付設されて該バリア開閉機構の開閉
    動作を制御するための動きを与えられる被駆動部材と、
    該第二レンズ群保持部材より後方に配置された部材に固
    定されて該部材とともに光軸方向に移動可能であるとと
    もに該第一レンズ群保持部材が所定位置よりも後方に後
    退した時に該被駆動部材に係合して該バリア開閉機構に
    バリア閉じ動作を行なわせるバリア駆動部材と、を有
    し、 該移動部材は、該被駆動部材の第一の部分に係合した時
    に該第二レンズ群保持部材の前進推力により該被駆動部
    材を介して該バリア開閉機構にバリア開き動作を与える
    第一の係合部を有するとともに該被駆動部材の第二の部
    分に係合した時に該第一レンズ群保持部材及び該第二レ
    ンズ群保持部材の前進を不可能にする第二の係合部を有
    しており、 該第一レンズ群保持部材及び該第二レンズ群保持部材が
    前進していく過程において該被駆動部材と該バリア駆動
    部材との係合が解消された後にも該バリア開閉機構がバ
    リア開き方向に動作できない時には該移動部材の該第一
    係合部と該被駆動部材の該第一の部分との係合により該
    移動部材の前進推力により該被駆動部材を介して該バリ
    ア開閉機構が強制的にバリア開き方向に駆動され、該移
    動部材の前進推力によっても該バリア開閉機構がバリア
    開き方向に動作できない時には該移動部材の該第二係合
    部に該被駆動部材の該第二の部分が係合することにより
    該第一レンズ群保持部材及び該第二レンズ群保持部材の
    前進運動が阻止されることを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 該バリア駆動部材が固定されている該部
    材は光軸に沿って移動できる移動絞りであることを特徴
    とする請求項1及び2のカメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7572072B2 (en) 2005-07-01 2009-08-11 Canon Kabushiki Kaisha Lens barrier driving device, lens barrel, and image pickup apparatus
CN102967982A (zh) * 2012-11-08 2013-03-13 中山联合光电科技有限公司 一种叶片开合装置

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