JPH0755308A - 人工雪散布装置 - Google Patents

人工雪散布装置

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JPH0755308A
JPH0755308A JP21911993A JP21911993A JPH0755308A JP H0755308 A JPH0755308 A JP H0755308A JP 21911993 A JP21911993 A JP 21911993A JP 21911993 A JP21911993 A JP 21911993A JP H0755308 A JPH0755308 A JP H0755308A
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JP
Japan
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snow
ice
artificial
water
spray
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JP21911993A
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Inventor
Takeo Koba
武夫 木葉
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】急勾配の傾斜面であっても、傾斜面に人工雪を
好適に付着させることが出来る人工雪散布装置を提供す
る。 【構成】氷雪製造装置21を有し、空気供給装置22を
設け、前記氷雪製造装置21によって製造された人工雪
16を、前記空気供給装置22により供給された搬送空
気62Bにより混合圧送する氷雪フィーダ35を設け、
該氷雪フィーダ35に、人工雪圧送管36、取出枝管7
5N及び、散雪ノズル2Nを、それ等人工雪圧送管3
6、取出枝管75N及び、散雪ノズル2N内に形成され
た氷雪搬送空間36a、75Na及び、送雪孔6を介し
て接続する形で設け、氷雪搬送空間36a、75Na又
は、送雪孔6に、水噴霧装置3を、前記人工雪圧送管3
6及び散雪ノズル2N内等を圧送されてくる人工雪16
に対して、噴霧用水61Bを供給自在に接続する形で設
けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スキ−場に人工雪を散
布するための人工雪散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人工雪散布装置は、スキ−を好適
に行うことが出来るように、さらさらして乾燥状態の人
工雪を製造し、そのような乾燥状態の人工雪を傾斜面に
散布して、堆積させることによりスキ−を行うのに好適
なゲレンデ滑降面を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、人工雪散布装
置により散布される人工雪は、乾燥した状態で散布され
ているので、傾斜面への付着性が悪い。すると、傾斜面
が急勾配に成るに従って、傾斜面に人工雪が堆積し難く
成り、急勾配の傾斜面にスキ−を行うのに充分な量の人
工雪を定着させるのが困難である。本発明は、上記事情
に鑑み、傾斜面が急勾配であっても、人工雪を好適に傾
斜面に定着させ得る人工雪散布装置を提供することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、氷雪製造手段
(21)を有し、搬送空気の供給手段(22)を設け、
前記氷雪製造手段(21)によって製造された氷雪(1
6)を、前記搬送空気の供給手段(22)により供給さ
れた搬送空気(62B)により混合圧送する圧送手段
(35)を設け、前記圧送手段(35)に、人工雪移送
管(2N、36、75N)を、該人工雪移送管(2N、
36、75N)内に形成された人工雪移送空間(6、3
6a、75Na)を介して接続する形で設け、前記人工
雪移送管(2N、36、75N)に、水供給手段(3)
を、前記人工雪移送空間(6、36a、75Na)内を
圧送されてくる氷雪(16)に対して水(61B)を供
給自在に接続する形で設けて構成される。なお、( )
内の番号等は、図面における対応する要素を示す、便宜
的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定
拘束されるものではない。以下の作用の欄についても同
様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、人工雪移送管
(2N、36、75N)に形成された人工雪移送空間
(6、36a、75Na)内を圧送されてくる氷雪(1
6)に、水供給手段(3)により供給される水(61
B)を付着させるように作用する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による人工雪散布装置の一実施例が
設置されたゲレンデの一例を示す図、図2は、図1に示
す人工雪散布装置の散雪ノズルの一例を示す断面図であ
る。本発明による人工雪散布装置1により、人工雪16
(16A、16B)を散布して形成されるゲレンデ15
は、図1に示すように、丘陵等の地盤11上に形成され
ており、該地盤11の表面には、図1中矢印A方向を下
側にして傾斜した形で積雪面12が形成されている。積
雪面12は、図1に一点鎖線で示す境界線TL1よりも
図1中左側の部分は、急斜面12Aに形成されており、
該境界線TL1よりも図1中右側の部分は、緩斜面12
Bに形成されている。緩斜面12Bは、該緩斜面12B
に、さらさらして積雪面12に定着し難い粉雪状の人工
雪16(16A)を散布した時でも、該緩斜面12B上
に粉雪状の人工雪16Aを堆積し得るような緩やかな勾
配に傾斜している。一方、急斜面12Aは、該急斜面1
2Aに粉雪状の人工雪16Aを散布した時には、粉雪状
の人工雪16Aが急斜面12Aに堆積しないで、該急斜
面12A上を滑り落ちるほどの急な勾配に形成されてい
る。なお、積雪面12には、図1に示すように、第1〜
第n散布区域81N1〜81Nn−1、81Nnが目視
見当により設定されており、そのうち散布区域81N1
〜81Nn−1は、急斜面12A中の所定の場所を目視
により区画し、散布区域81Nnは、緩斜面12B中の
所定の場所を目視により区画する形で設定されている。
【0007】本発明による人工雪散布装置1は、図1に
示すように、氷雪製造装置21を有しており、氷雪製造
装置21には、空気供給装置22及び人工雪圧送管36
が、該氷雪製造装置21により製造し貯氷された小塊氷
状の人工雪16Cをゲレンデ15に搬送するために設け
られている。即ち、氷雪製造装置21は、水(製氷用水
61A)を貯水自在な貯水槽25を有しており、貯水槽
25には、小塊氷状の人工雪16Cを製造し得る冷凍機
26が図示しないポンプ等を介して接続されている。冷
凍機26には、該冷凍機26により製造された小塊氷状
の人工雪16Cを貯氷自在な貯氷庫27が接続されてい
る。
【0008】一方、空気供給装置22は、図1に示すよ
うに、ブロア29を有しており、ブロア29の図1中右
側には吸気管30が接続されている。吸気管30の先端
(図1中右方)にはエアフィルタ32が設けられてお
り、ブロア29を駆動することにより、空気(外気62
A)をエアフィルタ32を介して吸気管30内に吸入す
ることが出来る。また、ブロア29の図1中左側、即ち
前記吸気管30とは反対側には送気管31が接続されて
おり、送気管31の途中には、該送気管31内を搬送さ
れるブロア29により圧縮形成された空気(搬送空気6
2B)を、冷媒により所定の温度に冷却し得る熱交換器
33が設けられている。また、送気管31の先端(図1
中左方)には、氷雪フィ−ダ35が設けられており、氷
雪フィ−ダ35と貯氷庫27の間は、貯氷庫27から氷
雪フィ−ダ35へ小塊氷状の人工雪16Cを供給する形
で、図示しないコンベア等により接続されている。
【0009】また、氷雪フィ−ダ35の図1中左側に
は、図1に示すように、人工雪圧送管36が設けられて
おり、人工雪圧送管36は、氷雪フィ−ダ35からゲレ
ンデ15まで人工雪搬送方向(図1中矢印C方向)に伸
延する形で敷設されている。そして、人工雪圧送管36
には、内部に氷雪搬送空間36aが形成されており、人
工雪圧送管36には、人工雪取出自在な第1〜第n人工
雪取出部71N1〜71Nn−1、71Nnが、積雪面
12を構成する第1〜第n散布区域81N1〜81Nn
−1、81Nnに対応して設けられている。また、これ
等人工雪取出部71N1〜71Nn−1、71Nnに
は、開閉自在な第1〜第n取出枝管75N1〜75Nn
−1、75Nnが、それぞれ設けられており、それ等取
出枝管75N1〜75Nn−1、75Nnには、内部に
氷雪搬送空間75Naが形成されている。そして、それ
等第1〜第n取出枝管75N1〜75Nn−1、75N
nの先端(図1中下方)には、それぞれ散雪管39N1
〜39Nn−1、39Nnが接続されており、それ等散
雪管39N1〜39Nn−1、39Nnは、各散雪管3
9N1〜39Nn−1、39Nnの先端(図1中下方)
に接続された、後述する散雪ノズル2N(第1〜第n散
雪ノズル2N1〜2Nn−1、2Nn)の各散布口6b
を、第1〜第n散布区域81N1〜81Nn−1、81
Nn内の任意の場所に固定できるように、可とう性の有
る管材により形成されている。
【0010】また、散雪ノズル2Nは、図2に示すよう
に、ノズル本体5を有しており、ノズル本体5は、中央
部5cが縮小された形で概円筒形状に形成されている。
即ち、ノズル本体5の両端には、端部5a、5bが形成
されており、一方の端部5a(図2中左側)には、吸入
口6aが形成されている。そして、他方の端部5b(図
2中右側)には、散布口6bが形成されており、ノズル
本体5には、これ等吸入口6a、散布口6bを連通する
形で送雪孔6が形成されている。送雪孔6は、図2に示
すように、人工雪16の流れ方向(図2中矢印F方向)
である吸入口6aから散布口6bに向かって、吸入部4
1、縮流部42、速流部43、拡流部45及び、散布部
46の各部により形成されている。即ち、吸入部41
は、図2に示すように、吸入口6aを介して外部と連通
する形で、所定の直径D1一定に形成されており、該吸
入部41の図2中右側には、縮流部42が、吸入部41
に連通する形で形成されている。縮流部42は、該縮流
部42の直径が、直径D1から直径D2まで人工雪16
の流れ方向に向かって縮小された形で形成されており、
縮流部42の図2中右側には、速流部43が形成されて
いる。速流部43は、縮流部42に連通する形で、吸入
部41の直径D1よりも小さな直径D2一定に形成され
ており、該速流部43の図2中右側には、拡流部45
が、速流部43に連通する形で形成されている。拡流部
45は、該拡流部45の直径が、直径D1まで人工雪1
6の流れ方向に向かって拡大する形で形成されており、
拡流部45の図2中右側には、吸入部41に等しい直径
D1に形成された散布部46が、拡流部45と連通し、
且つ散布口6bを介して外部と連通する形で形成されて
いる。また、散雪ノズル2Nのノズル本体5の中央部5
cには、図2に示すように、送雪孔6の速流部43と外
部を連絡する形で、噴霧装置装着孔5dが穿設されてお
り、散雪ノズル2Nには、該散雪ノズル2Nに着脱自在
な水噴霧装置3が、噴霧装置装着孔5dを介して送雪孔
6に水(噴霧用水61B)を供給し得る形で装着されて
いる。
【0011】水噴霧装置3は、図1及び図2に示すよう
に、噴霧用水61B等の水を蓄え得る給水タンク51を
有しており、給水タンク51の図2中左方には、図2に
示すように、該給水タンク51に蓄えられた噴霧用水6
1Bを吐出自在な吐出口51aが設けられている。吐出
口51aには、該吐出口51aから吐出される噴霧用水
61Bの量を調整自在なバルブ59が接続されており、
バルブ59の図2中左側、即ち給水タンク51と反対側
には、噴霧用水61Bが通過自在な給水ホ−ス53が接
続されている。また、該給水ホ−ス53の先端には、給
水管52が接続されており、給水管52は、図2に示す
ように、パッキン57を介して散雪ノズル2Nのノズル
本体5に穿設された噴霧装置装着孔5dに嵌入されてい
る。そして、給水管52には、吐出口52eが、外部と
連通する形で形成されており、給水管52の吐出口52
eは、図2に示すように、該吐出口52eが、散雪ノズ
ル2Nの散布口6bに向かう形で設けられている。更
に、給水管52の吐出口52eには、噴霧ノズル55
が、給水管52と連通する形で取付けられており、該噴
霧ノズル55の先端(図2中右側)には、ノズル口55
aが形成されている。噴霧ノズル55は、噴霧用水61
B等の水を、所定の大きさの粒子から成る霧状に形成し
て、該噴霧ノズル55のノズル口55aから噴霧するこ
とが出来るように形成されている。水噴霧装置3は、以
上のように形成されているので、給水タンク51に蓄え
られた噴霧用水61Bを、バルブ59、給水ホ−ス53
及び、給水管52を介して噴霧ノズル55に供給し、該
噴霧ノズル55のノズル口55aから送雪孔内6に噴霧
することができる。
【0012】人工雪散布装置1及び積雪面12は、以上
のように構成されており、人工雪散布装置1を用いて、
積雪面12(急斜面12A、緩斜面12B)に人工雪1
6(16A、16B)を散布して、ゲレンデ15を形成
するためには、まず、氷雪製造装置21を構成するポン
プ(図示せず)を起動して、氷雪製造装置21の貯水槽
25に貯水された製氷用水61Aを冷凍機26に供給す
る。すると、冷凍機26に供給された製氷用水61A
は、冷凍機26において小塊氷状の人工雪16Cに製造
され、貯氷庫27に搬送されて貯氷される。そして、第
1〜第n散雪ノズル2N1〜2Nn−1、2Nnをそれ
ぞれ第1〜第n散布区域81N1〜81Nn−1、81
Nnに対応した形で設ける。即ち、散雪ノズル2N1〜
2Nn−1は、図1に示すように、それ等散雪ノズル2
N1〜2Nn−1の各散布口6bが急斜面12A上の第
1〜第n−1散布区域81N1〜81Nn−1に向かっ
て開口する形で設け、散雪ノズル2Nnは、該散雪ノズ
ル2Nnの散布口6bが、緩斜面12B上の散布区域8
1Nnに向かって開口する形で設ける。なお、散雪ノズ
ル2Nnのように、緩斜面12B(散布区域81Nn
等)に人工雪16を散布するように設けられた散雪ノズ
ル2Nにおいては、それ等散雪ノズル2Nに装着された
水噴霧装置3の給水管52をノズル本体5に穿設された
噴霧装置装着孔5dから取外し、該噴霧装置装着孔5d
に、図2に二点鎖線で示す閉塞プラグ56を装着して噴
霧装置装着孔5dを閉塞する。
【0013】以上のようにして、氷雪製造装置21の貯
氷庫27に人工雪16Cが貯蔵され、第1〜第n散雪ノ
ズル2N1〜2Nn−1、2Nnが、第1〜第n散布区
域81N1〜81Nn−1、81Nnに対応した方向に
設けられたら、氷雪製造装置21の貯氷庫27に貯蔵さ
れた小塊氷状の人工雪16Cを、図示しないコンベアに
より氷雪フィ−ダ35へ搬送して、人工雪圧送管36
に、これ等搬送された小塊氷状の人工雪16Cを、氷雪
フィ−ダ35を介して供給する。また、空気供給装置2
2のブロア29を駆動して、外気62Aをエアフィルタ
32を介して吸気管30内に吸入し、搬送空気62Bと
して圧縮形成した後、送気管31を介して氷雪フィ−ダ
35に、ブロア29により圧縮形成した搬送空気62B
を供給する。なお、送気管31を通る搬送空気62B
は、ブロア29により断熱圧縮されて昇温しているが、
インタークーラ等の熱交換器33により吸入以前の温度
に戻して氷雪フィ−ダ35へ供給して、氷雪フィ−ダ3
5において小塊氷状の人工雪16Cと搬送空気62Bを
混合する。すると、搬送空気62Bと混合した小塊氷状
の人工雪16Cは、搬送空気62Bにより圧送される形
で、人工雪圧送管36の氷雪搬送空間36a内を人工雪
搬送方向(矢印C方向)に搬送され、圧送途上において
人工雪圧送管36の内面等と多数回衝突を繰り返すこと
によって、粉雪状の人工雪16Aに細かく砕かれる。人
工雪圧送管36の氷雪搬送空間36a内を細かく砕かれ
ながら人工雪搬送方向(矢印C方向)に搬送される人工
雪16Aは、人工雪圧送管36に接続された第1〜第n
取出枝管75N1〜75Nn−1、75Nn内の氷雪搬
送空間75Naを通って、それぞれ散雪管39N1〜3
9Nn−1、39Nnを介して、それ等第1〜第n取出
枝管75N1〜75Nn−1、75Nnに接続された第
1〜第n散雪ノズル2N1〜2Nn−1、2Nnから急
斜面12A及び、緩斜面12Bに向けて散布される。
【0014】散雪ノズル2N1〜2Nn−1より急斜面
12Aに向かって散布される粉雪状の人工雪16Aは、
図2に示すように、搬送空気62Bと共に、各散雪管3
9N1〜39Nn−1内を圧送される形で、それ等散雪
ノズル2N1〜2Nn−1の各吸入口6aを介して各送
雪孔6の吸入部41に供給され、縮流部42、速流部4
3、拡流部45の順に送雪孔6を図2中矢印F方向移動
し、散布部46を経て、散布口6bから急斜面12Aに
向かって吐出する。このとき、送雪孔6の速流部43の
直径D2は、吸入部41の直径D1よりも小さく形成さ
れているので、速流部43において人工雪16A及び搬
送空気62Bの流速が加速され、送雪孔6の速流部43
を通過する粉雪状の人工雪16A及び搬送空気62Bの
圧力は、負圧になる。すると、該水噴霧装置3の給水タ
ンク51に蓄えられた噴霧用水61Bは、開放状態のバ
ルブ59、給水管52、給水ホ−ス及び、噴霧ノズル5
5を介して、送雪孔6の速流部43に吸引される。
【0015】また、噴霧ノズル55は、前述のように、
該噴霧ノズル55のノズル口55aが、該散雪ノズル2
N(2N1〜2Nn−1)の散布口6bに向かう形で、
第1〜第n散雪ノズル2N1〜2Nn−1に装着されて
おり、且つ、噴霧用水61Bを、所定の大きさの粒子か
ら成る霧状にして、該噴霧ノズル55のノズル口55a
から噴霧することが出来るように形成されているので、
噴霧ノズル55まで吸引された噴霧用水61Bは、ノズ
ル口55aにおいて、所定の大きさの霧状に形成された
後、送雪孔6内部の噴霧ノズル55のノズル口55aよ
りも図2中右側部分、即ち、送雪孔6の拡流部45及び
散布部46に噴霧される。これにより、送雪孔6に噴霧
された噴霧用水61Bは、送雪孔6の拡流部45及び散
布部46において、送雪孔6を図2中矢印F方向に圧送
されて移動する粉雪状の人工雪16Aに付着して、粉雪
状の人工雪16Aを湿った状態の人工雪16Bにするこ
とが出来る。このようにして形成された湿った状態の人
工雪16Bを、急斜面12Aに向かって散布すると、人
工雪16Bに付着している噴霧用水61Bの吸着力によ
り、粉雪状の人工雪16Aが滑り落ちるほど急な勾配に
傾斜している急斜面12A上に、湿った状態の人工雪1
6Bを定着させることが出来る。また、人工雪16Bに
付着している噴霧用水61Bは、それ等人工雪16B粒
子相互を吸着させることも出来るので、湿った状態の人
工雪16Bは、それ等人工雪16B粒子相互が吸着した
形で急斜面12Aに定着することが出来る。従って、さ
らさらして粉雪状の人工雪16Aを散布した時には、粉
雪状の人工雪16Aが滑り落ちるほど急な勾配に形成さ
れている急斜面12A上にも、湿った状態の人工雪16
Bから成るゲレンデ15を形成することが出来る。
【0016】なお、急斜面12Aに所定の量の湿った状
態の人工雪16Bが堆積した後で、水噴霧装置3のバル
ブ59を締めて、送雪孔6への噴霧用水61Bの供給を
止め、湿った状態の人工雪16B上に、更に粉雪状の人
工雪16Aを散布すると、粉雪状の人工雪16Aは、湿
った状態の人工雪16Bに吸着される形で、少しづつ堆
積することが出来、滑走面が粉雪状の人工雪16Aから
成る、よりスキ−滑走に好適なゲレンデ15を形成する
ことが出来る。
【0017】一方、散雪ノズル2Nnは、前述のよう
に、散布区域81Nn、従って緩斜面12Bに向かって
人工雪16を散布し得るように設定されており、緩斜面
12Bは、さらさらして積雪面12に定着し難い粉雪状
の人工雪16Aが散布された時でも、該緩斜面12B上
に粉雪状の人工雪16Aを堆積し得るような緩やかな勾
配に傾斜しているので、散雪ノズル2Nnより緩斜面1
2Bに向かって散布される粉雪状の人工雪16Aは、粉
雪状態のままで緩斜面12B上に堆積して、スキ−滑走
自在なゲレンデ15を形成することが出来る。
【0018】本実施例においては、散雪ノズル2Nのノ
ズル本体5に形成される送雪孔6は、図2に示すよう
に、速流部43の直径D2が吸入部41、散布部46の
直径D1よりも小さく成るように形成されていたが、ノ
ズル本体5に形成される送雪孔6の形状は、該送雪孔6
の圧力が、搬送空気62Bが該送雪孔6を通過すること
により、該送雪孔6に噴霧用水61Bを吸引し得る圧力
に低下するように形成されていれば、これに限定される
必要はない。例えば、図2に示す散雪ノズル2Nにおい
て、送雪孔6の拡流部45及び散布部46を、速流部4
3と等しい直径D2に形成して設けてもよい。
【0019】また、本実施例においては、水噴霧装置3
による噴霧用水61Bの送雪孔6への供給は、送雪孔6
の速流部43の圧力が低下することにより、給水タンク
51に蓄えられた噴霧用水61Bが、送雪孔6へ吸引さ
れるようにして行われていたが、水噴霧装置3にポンプ
等の給水設備を設け、ポンプ等の給水設備を駆動するこ
とにより、給水タンク51に蓄えられた噴霧用水61B
を送雪孔6に供給してもよい。この場合、散雪ノズル2
Nのノズル本体5に形成される送雪孔6の形状は、該送
雪孔6の吸入口6aと散布口6bが連通し、該送雪孔6
を人工雪16及び搬送空気62Bが通過自在な形状であ
れば、差しさわりが無く、前述した実施例で述べたよう
に、搬送空気62Bが該送雪孔6を通過することによ
り、送雪孔6の圧力が、噴霧用水61Bを送雪孔6に吸
引し得る圧力に低下するように形成する必要は、無い。
また、水噴霧装置3を構成する給水タンク51に蓄えら
れた噴霧用水61Bを加熱することにより、噴霧用水6
1Bを気化させ、こうして発生する蒸気を送雪孔6に供
給するようにして水噴霧装置3を形成してもよい。
【0020】なお、上述した実施例においては、水噴霧
装置3は、各散雪ノズル2Nの送雪孔6に噴霧用水61
Bを供給し、該送雪孔6を通過する人工雪16Aに噴霧
用水61Bを付着させるように形成されていたが、水噴
霧装置3は、氷雪フィーダ35により圧送されてくる人
工雪16Aに対して噴霧用水61B等の水を付着し得る
ように形成されていれば、送雪孔6に噴霧用水61B等
の水を供給する形で形成されなくても良い。例えば、図
1に示す各取出枝管75N1〜75Nn−1、75Nn
の氷雪搬送空間75Na内に噴霧用水61Bを供給し、
それ等取出枝管75N1〜75Nn−1、75Nnの氷
雪搬送空間75Na内を通過する人工雪16Aに噴霧用
水61Bを付着させる形、及び、人工雪圧送管36の氷
雪搬送空間36a中に噴霧用水61Bを供給し、該氷雪
搬送空間36a内を通過する人工雪16Aに噴霧用水6
1Bを付着させる形で水噴霧装置3を形成しても良い。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
氷雪製造装置21等の氷雪製造手段を有し、空気供給装
置22等の搬送空気の供給手段を設け、前記氷雪製造手
段によって製造された人工雪16等の氷雪を、前記搬送
空気の供給手段により供給された搬送空気62Bにより
混合圧送する氷雪フィーダ35等の圧送手段を設け、前
記圧送手段に、人工雪圧送管36、取出枝管75N、散
雪ノズル2N等の人工雪移送管を、該人工雪移送管内に
形成された氷雪搬送空間36a、75Na、送雪孔6等
の人工雪移送空間を介して接続する形で設け、前記人工
雪移送管に、水噴霧装置3等の水供給手段を、前記人工
雪移送空間内を圧送されてくる氷雪に対して、噴霧用水
61B等の水を供給自在に接続する形で設けて構成した
ので、人工雪移送管内に形成された人工雪移送空間を圧
送されてくる氷雪に、水供給手段により供給される水を
付着させて、水の吸着力により氷雪を傾斜面に定着させ
ることが出来る。従って、さらさらして粉雪状の氷雪を
散布した時には、それ等の氷雪が滑り落ちるほど急な勾
配に形成されている急斜面上にも氷雪を定着させること
が出来る。また、水の吸着力により急斜面に定着した湿
った状態の氷雪の上に、更に、さらさらして粉雪状の氷
雪を散布することにより、粉雪状の氷雪を堆積させるこ
とが出来るので、急斜面においても、滑走面が粉雪状の
氷雪から成るスキ−滑走に好適なゲレンデを形成するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による人工雪散布装置の一実施
例が設置されたゲレンデの一例を示す図である。
【図2】図2は、図1に示す人工雪散布装置の散雪ノズ
ルの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1……人工雪散布装置 2N……人工雪移送管(散雪ノズル) 3……水供給手段(水噴霧装置) 6……人工雪移送空間(送雪孔) 16……氷雪(人工雪) 21……氷雪製造手段(氷雪製造装置) 22……搬送空気の供給手段(空気供給装置) 35……圧送手段(氷雪フィーダ) 36……人工雪移送管(人工雪圧送管) 36a……人工雪移送空間(氷雪搬送空間) 61B……水(噴霧用水) 62B……搬送空気 75N……人工雪移送管(取出枝管) 75Na……人工雪移送空間(氷雪搬送空間)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】散雪ノズル2N1〜2Nn−1より急斜面
12Aに向かって散布される粉雪状の人工雪16Aは、
図2に示すように、搬送空気62Bと共に、各散雪管3
9N1〜39Nn−1内を圧送される形で、それ等散雪
ノズル2N1〜2Nn−1の各吸入口6aを介して各送
雪孔6の吸入部41に供給され、縮流部42、速流部4
3、拡流部45の順に送雪孔6を図2中矢印F方向移動
し、散布部46を経て、散布口6bから急斜面12Aに
向かって吐出する。このとき、送雪孔6の速流部43の
直径D2は、吸入部41の直径D1よりも小さく形成さ
れているので、速流部43において人工雪16A及び搬
送空気62Bの流速が加速され、噴霧ノズル55のノズ
ル口55a部分の圧力が負圧に成る。すると、水噴霧装
置3の給水タンク51に蓄えられた噴霧用水61Bは、
開放状態のバルブ59、給水管52、給水ホース及び、
噴霧ノズル55を介して、送雪孔6の速流部43に吸引
される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】本実施例においては、散雪ノズル2Nのノ
ズル本体5に形成される送雪孔6は、図2に示すよう
に、速流部43の直径D2が吸入部41、散布部46の
直径D1よりも小さく成るように形成されていたが、ノ
ズル本体5に形成される送雪孔6の形状は、噴霧ノズル
55から噴霧用水61Bを吸引し得るように形成されて
いれば、これに限定される必要はない。例えば、図2に
示す散雪ノズル2Nにおいて、送雪孔6の拡流部45及
び散布部46を、速流部43と等しい直径D2に形成し
て設けてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また、本実施例においては、水噴霧装置3
による噴霧用水61Bの送雪孔6への供給は、送雪孔6
の速流部43中に設けられた散雪ノズル55のノズル口
55a部分の圧力が低下することにより、給水タンク5
1に蓄えられた噴霧用水61Bが、送雪孔6へ吸引され
るようにして行われていたが、水噴霧装置3にポンプ等
の給水設備を設け、ポンプ等の給水設備を駆動すること
により、給水タンク51に蓄えられた噴霧用水61Bを
送雪孔6に供給してもよい。この場合、散雪ノズル2N
のノズル本体5に形成される送雪孔6の形状は、該送雪
孔6の吸入口6aと散布口6bが連通し、該送雪孔6を
人工雪16及び搬送空気62Bが通過自在な形状であれ
ば、差しさわりが無く、前述した実施例で述べたよう
に、搬送空気62Bが該送雪孔6を通過することによ
り、送雪孔6中に設けられた散雪ノズル55のノズル口
55a部分の圧力が、噴霧用水61Bを送雪孔6に吸引
し得る圧力に低下するように形成する必要は、無い。ま
た、水噴霧装置3を構成する給水タンク51に蓄えられ
た噴霧用水61Bを加熱することにより、噴霧用水61
Bを気化させ、こうして発生する蒸気を送雪孔6に供給
するようにして水噴霧装置3を形成してもよい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】氷雪製造手段を有し、 搬送空気の供給手段を設け、 前記氷雪製造手段によって製造された氷雪を、前記搬送
    空気の供給手段により供給された搬送空気により混合圧
    送する圧送手段を設け、 前記圧送手段に、人工雪移送管を、該人工雪移送管内に
    形成された人工雪移送空間を介して接続する形で設け、 前記人工雪移送管に、水供給手段を、前記人工雪移送空
    間内を圧送されてくる氷雪に対して水を供給自在に接続
    する形で設けて構成した人工雪散布装置。
JP21911993A 1993-08-11 1993-08-11 人工雪散布装置 Pending JPH0755308A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7513261B2 (en) * 1999-12-16 2009-04-07 Kimasaru Ura Method and device for washing drain pipe
JP2021137775A (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 三菱重工冷熱株式会社 分流装置
CN113865176A (zh) * 2021-09-25 2021-12-31 广州大卡制冷设备有限公司 一种人工造雪机及其造雪方法
JP2022059624A (ja) * 2020-03-09 2022-04-13 三菱重工冷熱株式会社 分流装置

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