JPH0755239Y2 - 免震建物の出入口構造 - Google Patents

免震建物の出入口構造

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JPH0755239Y2
JPH0755239Y2 JP1989029639U JP2963989U JPH0755239Y2 JP H0755239 Y2 JPH0755239 Y2 JP H0755239Y2 JP 1989029639 U JP1989029639 U JP 1989029639U JP 2963989 U JP2963989 U JP 2963989U JP H0755239 Y2 JPH0755239 Y2 JP H0755239Y2
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groove
ground
entrance
building
overhanging portion
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博史 杉本
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Okumura Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、免震装置によって支えられた建物の出入口
構造に関する。
〈従来の技術〉 従来、この種の出入口構造としては、第5図に示すよう
なものがある。この出入口構造51は、免震装置54によっ
て支えられた建物50の出入口52直下に至る片溝55を地面
61に設ける一方、上記出入口52から突出する張出部53を
上記片溝55内の一部を占めるように、かつ片溝55の底面
55aと間隙56を有するように配置し、上記張出部53の先
端と上記片溝55の段部55bとの隙間59上に、これを覆う
と共に地面に対して摺動し得る鉄板57を横架したもので
ある。そして、地震の際に免震装置54によって建物50と
地盤60との間に生じる水平方向の相対変位を上記隙間59
によって吸収すると共に、人や車輌が上記鉄板57上を通
行することができるようにしている。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、地震の際の上記相対変位は40cm程度生じるこ
とがあるため、上記隙間59はこれ以上の間隔をとって設
けるものである。そのため、上記従来の出入口構造51
は、鉄板57の厚みが薄い場合、大型車輌や重量物を搭載
した荷車など(以下、「大型車輌等」という)が通行す
るときに撓んで通過しにくいという問題があり、一方鉄
板57の厚みが厚い場合、その端部の段差によって通過し
にくいという問題がある。
そこで、この考案の目的は、地震の際に建物と地盤との
相対変位を許容することができ、かつ人や車輌、特に大
型車輌等が容易に通行することができる出入口構造を提
供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために、第1の考案の出入口構造
は、免震装置によって支えられた建物の出入口直下に至
る片溝を地面に設ける一方、上記出入口から突出する張
出部を上記片溝内の一部を占めるように、かつ片溝の底
面と間隙を有するようにして配置し、上記張出部の先端
から上記片溝の段部へ向う上記片溝内に上記溝の深さと
略同じ高さを有する剛性部材と伸縮性を有する柔軟部材
とを交互に密に、かつ上記剛性部材が上記片溝の底面に
摺動し得るように敷設したことを特徴としている。
また、第2の考案の出入口構造は、免震装置によって支
えられた建物の出入口から地面と間隙を有して突出する
張出部を設ける一方、上記張出部の先端に、この先端上
部から地面に延びる緩斜面を形成すると共に地面に対し
て摺動し得る剛性部材を、上記張出部の突出方向にのみ
連結し、かつこの突出方向に垂直な方向に相対移動でき
るように取り付けたことを特徴としている。
〈作用〉 上記第1の考案の出入口構造は次のように作用する。地
震の際に建物10と地盤20との間に、上記張出部の先端か
ら上記片溝の段部へ向う方向に相対変位が生じた場合、
上記先端と段部とに挟まれた部材全体が圧縮または解放
される。これによって、上記各柔軟部材はこれに隣接す
る剛性部材に挟まれて上記方向に伸縮する。各柔軟部材
は夫々同方向に伸縮するため、上記部材全体が全体とし
て大きく伸縮することになって、上記方向の相対変位は
許容される。一方、建物と地盤との間に、水平面内で上
記方向に垂直な方向に相対変位が生じた場合、上記各柔
軟部材が上記垂直な方向に変形し、この各柔軟部材に隣
接する剛性部材間に上記垂直な方向のずれが生じる。こ
のずれが合成されて、敷設した上記部材全体が全体とし
て上記垂直な方向に大きく変形して、この方向の相対変
位が許容される。このように、水平面内で互いに垂直な
二方向の相対変位が許容され、したがって、水平面内で
全方向の相対変位が許容される。
また、上記剛性部材の高さを上記溝の深さと略同じに
し、交互に密に設けているので、人や車輌が通過する際
に凹凸を感じることなく通行可能となる。さらに、上記
各剛性部材は、上記片溝の底面によって下方から支えら
れているため、大型車輌等が通過しても曲がって凹んで
しまったりすることがなく、円滑に通行可能となる。
第2の考案の出入口構造は次のように作用する、張出部
の先端に、地面に対して摺動し得る剛性部材を、上記張
出部の突出方向にのみ連結し、かつこの突出方向に垂直
な方向に相対移動できるように取り付けているため、地
震の際に、建物と地盤との間に水平面内で相対変位が生
じた場合、上記突出方向の相対変位は上記剛性部材が地
面と摺動することによって行われる。一方、水平面内で
上記突出方向に垂直な方向の相対変位は、この方向に関
して建物が剛性部材に対して自由に変位することによっ
て行われる。この方向に関して建物が剛性部材に対して
自由に変位するので、張出部と剛性部材との連結箇所が
破損することはない。また、張出部の先端上部と地面と
の間に緩斜面を形成しているため、人や車輌は円滑に通
行可能となる。しかも、上記剛性部材は地面によって下
方から支えられているため、大型車輌等が通過しても曲
がって凹んでしまったりすることがなく、円滑に通過可
能となる。
〈実施例〉 以下、この考案の免震建物の出入口構造を実施例により
詳細に説明する。
第1図および第2図は第1の考案の出入口構造の実施例
を示している。この出入口構造11は、次のようにして構
成される。まず、免震装置14によって支えられた建物10
の出入口12直下に至る片溝15を地面21に設ける一方、上
記出入口12から突出する張出部13を上記片溝15の底面15
aと間隙16を有するようにして配置する。上記張出部13
の上面13bは地面と同一面になるようにしている。そし
て、上記張出部13の先端13aと上記片溝15の段部15bとの
間の片溝15内に、剛性を有するコンクリート材料からな
りこの溝15の深さと略同じ高さを有し矩形断面で細長い
形状のコンクリート部材17と、伸縮性を有するゴム材料
からなり上記コンクリート部材17と同形のゴム部材18と
を、上記先端13aから段部15bへ向う方向(以下、「X方
向」という)に交互に密に複数敷設している。両部材1
7,18はともに長手方向を、水平面内でX方向に垂直な方
向(以下、「Y方向」という)にしている。上記コンク
リート部材17とゴム部材18は、ともに片溝の底面15aに
対して摺動し得るようにしている。なお、第1図,第2
図に示すように、コンクリート部材17を5本,ゴム部材
18を6本としているが、建物10の外部にスペースの余裕
があればさらに多数敷設した方が良い。
地震の際、建物10と地盤20間に上記X方向の相対変位が
生じた場合、上記張出部13の先端13aと片溝15の段部15b
とに挟まれた上記部材全体が圧縮または解放される。こ
れによって、上記各ゴム部材18はこれに隣接するコンク
リート部材17,17に挟まれてX方向に伸縮する。ゴム部
材18の伸縮が重ね合わされて、上記部材全体が全体とし
て大きく伸縮することになって、上記X方向の相対変位
が可能になる。一方、建物10と地盤20間に上記Y方向の
相対変位が生じた場合、上記各ゴム部材18がY方向に変
形し、これに隣接するコンクリート部材17,17間にY方
向のずれが生じる。上記ずれが合成されて、上記部材全
体が全体としてY方向に大きく変形して、上記Y方向の
相対変位が許容される。このように水平面内で互いに垂
直な二方向の相対変位が許容される。また、上記コンク
リート部材17,ゴム部材18の高さを上記片溝15の溝の深
さと略同じにし、しかも交互に密に設けているので、地
面21および張出部13の上面13bと共に平坦な面を形成す
ることになり、人や車輌が通過する際に凹凸を感じるこ
となく通行することができる。さらに、上記各コンクリ
ート部材17は上記片溝の底面15aによって下方から支え
られているため、大型車輌等が通過しても曲がって凹ん
でしまったりすることがなく、円滑に通行することがで
きる。
なお、上記部材17,部材18の素材はコンクリート,ゴム
に限られるものではなく、それぞれ剛性,伸縮性を有す
る他の種類の材料でも良い。
また、上記部材17,部材18全体を覆う薄板を設けてさら
に上面を平坦にすると共に外観を良くするようにしても
良い。
第3図および第4図は第2の考案の実施例を示してい
る。これらの図に示す出入口構造31は次のようにして構
成される。まず、免震装置34によって支えられた建物30
の出入口32から地面41と間隙36を有して突出する張出部
33を設ける。この張出部33の先端33aに、楔状の鋼材か
らなる傾斜台37の厚肉側の端部を関節接合38で取り付け
ている。すなわち、張出部33の先端33aにH型鋼を固定
し、このH型鋼に外嵌するC型鋼を傾斜台37の厚肉端面
に固定して、所定の範囲で回動あるいは昇降し得るよう
にしている。また、傾斜台37は、水平面内でX方向に関
してのみ張出部33に連結され、Y方向には自由に変位す
ることができる。上記傾斜台37は、張出部33の先端33a
の上部から地面41に延びる緩斜面37aを形成すると共
に、地面41に対して摺動し得るようになっている。
地震の際、建物30と地盤40との間に水平面内で任意の方
向に相対変位が生じた場合、水平面内でX方向に生じる
相対変位は、上記傾斜台37が建物30の動きに伴い地面41
と摺動することによって行われる。一方、水平面内Y方
向の相対変位は、Y方向に関して建物30が傾斜台37に対
して自由に変位することによって行われる。Y方向に関
して建物30が傾斜台37に対して自由に変位するので、関
節接合38が破損することはない。また、張出部33の先端
33a上部と地面41との間に緩斜面を形成しているため、
人や車輌は円滑に通行することができる。しかも、上記
傾斜台37は地面によって下方から支えられているため、
大型車輌等が通過しても、曲がって凹んでしまったりす
ることがなく、円滑に通行することができる。
また、第1図および第2図に示した出入口構造では、張
出部13の先端13aとゴム部材18を接着していないが、こ
れらを接着し、かつ、コンクリート部材17とゴム部材18
を互いに接着してもよい。
〈考案の効果〉 以上より明らかなように、第1の考案の出入口構造は、
免震装置によって支えられた建物の出入口直下に至る片
溝を地面に設ける一方、上記出入口から突出する張出部
を上記片溝内の一部を占めるように、かつ片溝の底面と
間隙を有するようにして配置し、上記張出部の先端から
上記片溝の段部へ向う上記片溝内に上記溝の深さと略同
じ高さを有する剛性部材と伸縮性を有する柔軟部材とを
交互に密に、かつ上記剛性部材が上記片溝の底面に摺動
し得るように敷設しているので、地震の際に建物と地盤
との相対変位を上記柔軟部材の伸縮と剛性部材の片溝底
面に対する摺動とによって許容することができ、また、
片溝の底面に支えられた剛性部材によって、人や車輌、
特に大型車輌等の通行を容易にすることができる。
また、第2の考案の出入口構造は、免震装置によって支
えられた建物の出入口から地面と間隙を有して突出する
張出部を設ける一方、上記張出部の先端に、この先端上
部から地面に延びる緩斜面を形成すると共に地面に対し
て摺動し得る剛性部材を、上記張出部の突出方向のみ連
結し、かつこの突出方向に垂直な方向に相対移動できる
ように取り付けているので、地震の際に建物と地盤との
相対変位を上記剛性部材の摺動によって許容することが
できる。しかも、張出部と剛性部材との間の連結箇所が
破損するのを防止できる。また、地面によって支えられ
た剛性部材によって、人や車輌、特に大型車輌等の通行
を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図はそれぞれ第1の考案の出入口構造を示
す斜視図と断面図、第3図と第4図はそれぞれ第2の考
案の出入口構造を示す斜視図と断面図、第5図は従来の
出入口構造を示す断面図である。 10,30……建物、11,31……出入口構造、12,32……出入
口、13,33……張出部、14,34……免震装置、15……片
溝、17……コンクリート部材、18……ゴム部材、20,40
……地盤、21,41……地面、37……傾斜台。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】免震装置によって支えられた建物の出入口
    直下に至る片溝を地面に設ける一方、 上記出入口から突出する張出部を上記片溝内の一部を占
    めるように、かつ片溝の底面と間隙を有するようにして
    配置し、 上記張出部の先端から上記片溝の段部へ向う上記片溝内
    に上記溝の深さと略同じ高さを有する剛性部材と伸縮性
    を有する柔軟部材とを交互に密に、かつ上記剛性部材が
    上記片溝の底面に摺動し得るように敷設したことを特徴
    とする免震建物の出入口構造。
  2. 【請求項2】免震装置によって支えられた建物の出入口
    から地面と間隙を有して突出する張出部を設ける一方、 上記張出部の先端に、この先端上部から地面に延びる緩
    斜面を形成すると共に地面に対して摺動し得る剛性部材
    を、上記張出部の突出方向にのみ連結し、かつこの突出
    方向に垂直な方向に相対移動できるように取り付けたこ
    とを特徴とする免震建物の出入口構造。
JP1989029639U 1989-03-15 1989-03-15 免震建物の出入口構造 Expired - Lifetime JPH0755239Y2 (ja)

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JPH02121549U JPH02121549U (ja) 1990-10-03
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001073473A (ja) * 1999-03-09 2001-03-21 Sekisui Chem Co Ltd 免震建築物の出入り口構造、及び該出入り口構造を備えたユニット式免震建物並びに建物ユニット

Family Cites Families (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0323005Y2 (ja) * 1986-10-22 1991-05-20
JPH0526201Y2 (ja) * 1987-08-10 1993-07-01
JPH0448286Y2 (ja) * 1988-02-05 1992-11-13

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