JPH0755226Y2 - 建物屋根の換気構造 - Google Patents

建物屋根の換気構造

Info

Publication number
JPH0755226Y2
JPH0755226Y2 JP6283590U JP6283590U JPH0755226Y2 JP H0755226 Y2 JPH0755226 Y2 JP H0755226Y2 JP 6283590 U JP6283590 U JP 6283590U JP 6283590 U JP6283590 U JP 6283590U JP H0755226 Y2 JPH0755226 Y2 JP H0755226Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
building
ventilation
ventilation structure
wind
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6283590U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0421639U (ja
Inventor
正邦 大窪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP6283590U priority Critical patent/JPH0755226Y2/ja
Publication of JPH0421639U publication Critical patent/JPH0421639U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0755226Y2 publication Critical patent/JPH0755226Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、建物の屋根上に設ける換気構造に関する。
〈従来の技術〉 屋根の上部には換気構造を設けることが多い。その換気
構造は自然換気の場合、屋根から補助屋根付きの換気室
を上方に突出させ、その周囲にルーバ付きの窓を設けた
もの、或いは風力回転式のベンチュレータを突設するも
のもある。強制換気の場合はファン付きのベンチュレー
タを屋根上に突設することが殆どである。
〈考案が解決しようとする課題〉 これら従来の換気構造はいずれも難点を持っている。す
なわち、自然換気方式のものはいずれも換気能力が小さ
く、かつ、風力,風向きによっては風が屋内に逆流する
場合がある。他方、強制換気方式のものは換気能力は大
きいものの、連続運転とすれば運転経費がかかりすぎ、
状況に応じて間欠運転とすれば煩雑で、かつ、保守管理
も面倒である。
本考案は換気能力が大きく、逆流事態もない自然換気方
式の建物屋根の換気構造を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本考案に係る建物の換気構造は、建物の屋根上に配置し
た換気構造であって、建物の屋根面に設けた溝状または
穴状の上向き開口部と、建物の屋根上に突出し、前記上
向き開口部を覆うように設けた幅の狭い補助屋根と、前
記建物の屋根と補助屋根との間に形成して、補助屋根の
幅方向両端部から中央部に向かって建物屋根と補助屋根
との間隔を狭くするように勾配を付した断面形状の風通
路とを備えて構成する。
〈作用〉 建物屋根から突出した補助屋根と建物屋根との間に風通
路があることで屋根に添う風は容易に受け入れられて吹
き抜ける。そしてこの風通路は中央部が狭く両端部が広
い断面形状としていることで、通過する風の量は変わら
ないため、その通過速度は中央部で早くなる。その結
果、中央部は両端部に比べ圧力が低くなり、この部分に
存在する開口部から下方の屋内空気を吸引して風通路内
に排出する。いわゆるベンチュリ効果によって換気作用
が行われる。
〈実施例〉 図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図は換気構造を示す断面図であり、第2図はその要
部を示す斜視図である。
図面に示すように、本実施例に係る建物屋根の換気構造
1は、建物2の屋根3の上に配置した換気構造であり、
屋根3上の屋根面4の開口部5,屋根3上の補助屋根6、
及びその下方の風通路7で構成する。開口部5は建物2
のこの場合両勾配の屋根3上の屋根面4の棟部8の棟木
9に沿って所定間隔で上向きに配置した角穴である。補
助屋根6は建物2の屋根3の前記両勾配の勾配角度より
もやや緩い角度の両勾配として棟部8から上方に突出
し、前記開口部5を覆うように配置した幅の狭い屋根で
ある。
そして、建物2の屋根3と補助屋根6との間に風通路7
を形成するが、この風通路7の棟木9に直交する方向の
断面形状は図示するように中央部10、すなわち、棟部8
を狭く、左右の両端部11a,11bを広くした勾配としてい
る。この為当該棟部8には、上,下に整流用の調整桁1
2,13及び14,15が設けられる。風通路7はこのような形
状であり、屋根3上に突出しているため、風の通り抜け
が極めて良く、もちろん左右いずれの風も同様である。
通過風量は左右の両端部11a,11bの断面積に対応する値
であり、風通路7内部では一定である。
従って、一方の端部11aに吹き込む風はその時の風速をV
1とすると断面積の狭い中央部10に向かって勾配に沿っ
て徐々に風速が増し、中央部10で最大風速V2となり、再
び徐々に減速して他方の端部11bからは元の風速V1で排
出する。つまり、風速の関係はV2>V1となる。そしてこ
れに対応して一方の端部11aでの圧力をH1とするとこの
圧力は中央部10に行くに従って低くなり、中央部で最低
の値H2となり、H2<H1の関係を示す。そして他方の端部
11bでの圧力は再びH1に戻るが、前記中央部10の最低圧
力値H2となることで、中央部10に存在する開口部から下
方の建物2内部の空気を吸引し、通過する風とともに排
出する。すなわち、ベンチュリ効果が作用して自然換気
が行われる。換気量は風向き,風速の例えば年間平均値
から適切に開口部5の断面積と配置個数を設定して決め
る。なお、風速が高すぎて換気量が過大になるときは簡
単なダンパで制御するか、室内を閉め切ってもよい。
このように構成した本実施例の建物屋根の換気構造1は
自然換気であり、動力を必要とせず、保守管理が容易で
ある。そして前記従来の自然換気に比較して、ベンチュ
リ効果による吸引であるため、格段に多量の換気が行わ
れる。また、開口部の適切な設定で逆流の事態は生ぜ
ず、圧力損失もなく安定した換気ができる。
本考案の建物屋根の換気構造は前記実施例以外にも種々
の変形が可能である。例えば片勾配の屋根,陸屋根に対
しても同様に適用して効果を得ることができる。また、
開口部,補助屋根,風通路を屋根形状に応じて複数組、
適宜間隔を開けて配置してもよい。
〈考案の効果〉 本考案に係る建物屋根の換気構造によれば換気能力が大
きく、逆流のない保守管理の容易な換気構造が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、一実施例に係る建物屋根の換気構造の縦断面
図、 第2図は、その要部の斜視図である。 1……建物屋根の換気構造,2……建物,3……屋根,4……
屋根面,5……開口部,6……補助屋根,7……風通路,10…
…中央部,11a,11b……両端部,12,13,14,15……整流用の
調整桁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の屋根上に配置した換気構造であっ
    て、 建物の屋根面に設けた溝状または穴状の上向き開口部
    と、 建物の屋根上に突出し、前記上向き開口部を覆うように
    設けた幅の狭い補助屋根と、 前記建物の屋根と補助屋根との間に形成して、補助屋根
    の幅方向の両端部から中央部に向かって建物屋根と補助
    屋根との間隔を狭くするように勾配を付した断面形状の
    風通路とを備えたことを特徴とする建物屋根の換気構
    造。
JP6283590U 1990-06-14 1990-06-14 建物屋根の換気構造 Expired - Lifetime JPH0755226Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6283590U JPH0755226Y2 (ja) 1990-06-14 1990-06-14 建物屋根の換気構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6283590U JPH0755226Y2 (ja) 1990-06-14 1990-06-14 建物屋根の換気構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0421639U JPH0421639U (ja) 1992-02-24
JPH0755226Y2 true JPH0755226Y2 (ja) 1995-12-20

Family

ID=31592345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6283590U Expired - Lifetime JPH0755226Y2 (ja) 1990-06-14 1990-06-14 建物屋根の換気構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0755226Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0421639U (ja) 1992-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5803805A (en) Structure ventilating device
US5603657A (en) Ventilating device
US5921863A (en) Roof ventilating device
US5797222A (en) Extended ridge roof vent
US4555982A (en) Roof ventilator
US20080072503A1 (en) Soffit structure
US20050193671A1 (en) Soffit structure
JPH0755226Y2 (ja) 建物屋根の換気構造
GB2211287A (en) Roof ventilator
JP3390157B2 (ja) 建物換気装置構造
JP4030649B2 (ja) 片流れ形の波形金属板葺屋根の換気構造
JPS5844745Y2 (ja) 屋根の自然換気装置
CA2458006A1 (en) Soffit structure
JPH0334588Y2 (ja)
JP2002121833A (ja) パッシブ換気式家屋
JPH0262351U (ja)
JP4094130B2 (ja) 換気棟
JP3492601B2 (ja) 壁面構成用竪型防水ルーバ
JP3552636B2 (ja) 小屋裏換気構造
JPH029727U (ja)
JPH04120831U (ja) 屋根棟用換気装置
JPH0524793Y2 (ja)
USRE25921E (en) Roof ridge ventilator
JPH08105172A (ja) 吸排ガラリ、これを用いた棟換気構造、小屋裏構造及び建物構造
CA1061629A (en) Ventilator for roof ridge