JPH0755024B2 - 電力供給方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は、例えば、大型自動車に搭載される場合の移
動無線装置への電力供給方式のように、バッテリの電力
を、コンバータを介して電子装置へ供給する電力供給方
式の改良に関するものである。

（従来の技術） 一般に大型自動車に搭載される移動無線装置の入力電圧
は12Vに制限されており、一方、大型自動車に搭載され
るバッテリの出力電圧は24Vとなっている。そこで、上
記バッテリの出力電圧を12Vに変換して上記移動無線装
置へ入力させるDC/DCコンバータが必要となる。

ところで、移動無線装置の電源スイッチは、移動無線装
置本体に設けられており、DC/DCコンバータの電源スイ
ッチは、DC/DCコンバータ本体に設けられている。ま
た、移動無線装置は、自動車のアタッシュボード付近に
取付けられるが、DC/DCコンバータは移動無線装置への
電磁的影響を考慮して移動無線装置から離れたところに
設けられる。

従って、上記のような移動無線装置とDC/DCコンバータ
を用いた場合、移動無線装置の電源スイッチオフして
も、DC/DCコンバータの電源スイッチはオフにならな
い。更に、DC/DCコンバータは、自動車内の目につきに
くいまた手の届きにくい場所に設置されることが多く、
DC/DCコンバータの電源スイッチを操作することは操作
者にとって煩わしい作業であった。従って、移動無線装
置の電源スイッチをオフにしても、DC/DCコンバータは
電源供給されて稼働状態にあり、無駄な電力消費が行わ
れるという欠点があった。

（発明が解決しようとする問題点） 上記のように、従来の電力供給方式では、移動無線装置
のような電子装置とコンバータとにおいて、無駄な電力
消費を抑えるためには、各々の電源スイッチを操作する
必要があり、操作者に煩わしい作業を強いるという欠点
があった。本発明は、このような従来の電源供給方式の
欠点に鑑みなされたもので、その目的は、操作者に煩わ
しい作業を強いることなく無駄な電力消費を抑えること
の可能な電力供給方式を提供することである。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明では、バッテリの電力をコンバータを介して電子
装置へ供給する電力供給方式における上記コンバータに
よる電力供給を制御する第１の電源スイッチを上記電子
装置へ設け、上記第１の電源スイッチと連動するととも
に、上記バッテリによる上記コンバータへの電力供給を
制御する第２の電源スイッチを上記電子装置または上記
コンバータに設けて電源供給するようにしたものであ
る。

（作用） 上記の構成によれば、電子装置において第１の電源スイ
ッチを操作すると、これに連動して第２のスイッチが作
動する。このため、電子装置で電源投入を行えばコンバ
ータにおいても電源投入となり、また、電子装置で電源
断とするとコンバータでも電源断となるものである。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の一実施例の説明をする。
第１図は、本発明の方式を採用した移動無線装置システ
ムのブロック図を示す。同図において、１は移動無線装
置を示し、2,3はコネクタを示し、４はDC/DCコンバータ
を示し、８は出力電圧が24Vのバッテリを示す。バッテ
リ８のマイナス端子からはライン７を介してDC/DCコン
バータ４移動無線装置１へマイナス電圧（地気）が与え
られている。また、バッテリ８のプラス端子からは、ラ
イン６を介して直接に電源スイッチSW2へプラス電圧が
与えられるように構成されている。電源スイッチSW2
は、コネクタ2,3を介してコンバートユニット５の入力
端子5Aと接続されている。また、移動無線装置１には、
電源スイッチSW1が設けられており、この電源スイッチS
W1によって移動無線装置１の電源投入制御が行われる。
この電源スイッチSW1が操作されると電源スイッチSW2が
連動して作動される。電源スイッチSW2は、DC/DCコンバ
ータ４の電源投入制御を行うものでる。尚、電源スイッ
チSW1は、操作者によって操作されるように、移動無線
装置１の外部に設けられているが、電源スイッチSW2
は、スイッチSW1に連動して作動するものであるから、
特に、外部には現われる必要はない。

以上のような構成において、当初、第１図の如く電源ス
イッチSW1,SW2が開いた状態にあるとする。すると、バ
ッテリ８のプラス電圧は、スイッチSW1で遮断され、DC/
DCコンバータ４への電源供給がされず、また、これによ
って、移動無線装置１への電源供給もなされない。次
に、電源スイッチSW1が閉じられると、これに連動して
電源スイッチSW2が閉じる。すると、バッテリ８のプラ
ス電圧がスイッチSW2を介してコンバートユニット５へ
与えられ、24Vから12Vへ変換される。この12Vの電圧は
コンバートユニット５の出力端子5Bから移動無線装置１
の電源スイッチSW1を介して移動無線装置１の図示せぬ
各回路へ供給される。

第２図は、本発明の他の実施例のブロック図である。こ
の実施例においては、DC/DCコンバータ４の電源投入制
御を行う電源スイッチSW2が、DC/DCコンバータ４内に設
けられている。電源スイッチSW2は、電源スイッチSW1に
連動する。この連動制御のため、制御信号線９が設けら
れている。この制御信号線９による電源スイッチSW2の
制御は、バッテリ８とは別の電源（例えば、乾電池）に
よって行われる。上記のような構成による移動無線装置
システムでは、第１図のものと同様の電源供給がなされ
る。

尚、実施例では、電子装置として移動無線装置を用いて
説明したが、DC/DCコンバータを介して電源が供給され
るものであればよく、特に、移動無線装置に限定されな
い。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、電子装置の電源
スイッチを操作すれば、DC/DCコンバータの電源スイッ
チが連動して作動するため操作者に煩わしい作業を強い
ることなく、かつ、無駄な電力消費を防止することが可
能な電力供給方式が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電力供給方式を用いた移動無線装置シ
ステムのブロック図、第２図は本発明の電力供給方式を
用いた他の移動無線装置システムのブロック図である。 １……移動無線装置、2,3……コネクタ ４……DC/DCコンバータ SW1,SW2……電源スイッチ ５……コンバートユニット ８……バッテリ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】バッテリの電力を、コンバータを介して電
   子装置へ供給する電力供給方式において、前記コンバー
   タによる電力供給を制御する第１の電源スイッチを前記
   電子装置へ設け、前記第１の電源スイッチと連動すると
   ともに、前記バッテリによる前記コンバータへの電力供
   給を制御する第２の電源スイッチを前記電子装置または
   前記コンバータに設けたことを特徴とする電力供給方
   式。