JPH0754941A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JPH0754941A
JPH0754941A JP5196103A JP19610393A JPH0754941A JP H0754941 A JPH0754941 A JP H0754941A JP 5196103 A JP5196103 A JP 5196103A JP 19610393 A JP19610393 A JP 19610393A JP H0754941 A JPH0754941 A JP H0754941A
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JP
Japan
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transmission
rotation
case
automatic transmission
clutch
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Application number
JP5196103A
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English (en)
Inventor
Takao Taniguchi
孝男 谷口
Kazumasa Tsukamoto
一雅 塚本
Masahiro Hayabuchi
正宏 早渕
Masaaki Nishida
正明 西田
Takashi Morimoto
隆 森本
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】既存の自動変速機の構造をわずかに変更するだ
けで、変速段の数を増加させることができる自動変速機
を提供する。 【構成】第1のケースと、該第1のケースに隣接して配
設された第2のケースとを有し、前記第1のケースに主
変速機3が収容され、エンジンからの回転を受けてアン
ダドライブの変速を行う。前記第2のケースに中間変速
機4が収容され、前記主変速機3と同一軸上に配設され
る。前記中間変速機4は、前記主変速機3からの回転を
受けてオーバドライブの変速を行う。さらに、前記第1
のケースに副変速機5が収容され、前記主変速機3と並
列に配設される。該副変速機5は、前記中間変速機4か
らの回転を受けてアンダドライブの変速を行う。前記主
変速機3及び副変速機5で構成される自動変速機に中間
変速機4を組み付けることによって、より高い変速段を
有する自動変速機とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、フロントエンジン・フロントドラ
イブ(FF)式の自動車においては、エンジンの軸及び
該エンジンが出力した回転を変速して自動車の前方の左
右の駆動輪に伝達する自動変速機の軸が自動車の横方向
に配設されるようになっている。この場合、エンジン及
び自動変速機の軸方向寸法が自動車の幅によって制限さ
れる。
【0003】そこで、自動変速機の軸方向寸法を短くす
るために、エンジンの出力軸とトルクコンバータを直結
させて配設し、該トルクコンバータから出力された回転
を変速機構に伝達し、該変速機構のカウンタシャフト構
造によって反転させた後にディファレンシャル装置に伝
達し、回転を差動させて自動車の前方の左右の駆動輪に
伝達するようになっている。
【0004】この場合、前記エンジンの出力軸の延長上
の第1軸に3速の主変速機を配設するとともに、前記第
1軸と平行な第2軸に2速の副変速機を配設することに
よって、全体で4速の変速を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の自動変速機においては、4速の自動変速機を5速の
自動変速機に変更する場合、第1軸に3速の主変速機を
配設するとともに、前記第1軸と平行な第2軸に3速の
副変速機を配設する必要がある。ところが、第2軸には
減速された回転が伝達されるため、各部品の径が大き
く、例えば、2プラネタリ式の副変速機を配設しようと
すると、ワンウェイクラッチなどを省略することによっ
て軸方向寸法を短くしなければならない。
【0006】このように、副変速機の構造が大きく変わ
るため、多くの部品を変更しなければならないだけでな
く、製造工程も変更しなければならず、コストが極めて
高くなってしまう。本発明は、前記従来の自動変速機の
問題点を解決して、既存の自動変速機の構造をわずかに
変更するだけで、変速段の数を増加させることができる
自動変速機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の自
動変速機においては、第1のケースと、該第1のケース
に隣接して配設された第2のケースとを有し、前記第1
のケースに主変速機が収容され、エンジンからの回転を
受けてアンダドライブの変速を行う。また、前記第2の
ケースに中間変速機が収容されるとともに、前記主変速
機と同一軸上に配設される。前記中間変速機は、前記主
変速機からの回転を受けてオーバドライブの変速を行
う。
【0008】さらに、前記第1のケースに副変速機が収
容されるとともに、前記主変速機と並列に配設される。
該副変速機は、前記中間変速機からの回転を受けてアン
ダドライブの変速を行う。
【0009】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
自動変速機においては、第1のケースと、該第1のケー
スに隣接して配設された第2のケースとを有し、前記第
1のケースに主変速機が収容され、エンジンからの回転
を受けてアンダドライブの変速を行う。また、前記第2
のケースに中間変速機が収容されるとともに、前記主変
速機と同一軸上に配設される。前記中間変速機は、前記
主変速機からの回転を受けてオーバドライブの変速を行
う。
【0010】さらに、前記第1のケースに副変速機が収
容されるとともに、前記主変速機と並列に配設される。
該副変速機は、前記中間変速機からの回転を受けてアン
ダドライブの変速を行う。したがって、前記主変速機及
び副変速機で構成される自動変速機に中間変速機を組み
付けることによって、より高い変速段を有する自動変速
機とすることができる。
【0011】この場合、主変速機及び副変速機の構造を
変える必要がなく、第1のケースをそのまま使用するこ
とができ、各種の変速段を有する自動変速機を共通化す
ることができる。しかも、製造工程を大きく変更する必
要もない。したがって、コストを低くすることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示す自
動変速機の骨子図、図2は本発明の実施例における自動
変速機の作動表を示す図、図3は本発明の実施例におけ
る自動変速機の各変速段のギヤ比を示す図、図4は本発
明の実施例を示す自動変速機の第1の断面図、図5は本
発明の実施例を示す自動変速機の第2の断面図、図6は
本発明の実施例を示す自動変速機の第3の断面図であ
る。
【0013】図において、自動変速機は、トルクコンバ
ータ1、該トルクコンバータ1の出力軸2の延長上の第
1軸上に配設されて前進3段、後進1段のアンダドライ
ブの変速を行う主変速機3、同様に第1軸上に配設され
て前進2段のオーバドライブの変速を行う中間変速機
4、前記主変速機3と連結され、第1軸と平行な第2軸
上に並列に配設されて前進2段のアンダドライブの変速
を行う副変速機5、及び該副変速機5の出力軸5aと連
結されたディファレンシャル装置13から成る。
【0014】前記トルクコンバータ1は、図示しないエ
ンジンの出力軸6と連結されたポンプインペラ7、前記
出力軸2と連結されたタービンランナ8、ワンウェイク
ラッチFT 、該ワンウェイクラッチFT を介してトルク
コンバータハウジング1aと連結されたステータ10、
及びトルクコンバータ1内の油の流動方向を切り換える
ことによって係合されたり解放されたりするロックアッ
プクラッチ11を有する。
【0015】また、前記主変速機3は、前記トルクコン
バータ1の出力軸2を入力軸として有するとともに、該
出力軸2の後方 (図における左方) に同軸的に配設され
た出力軸15を有する。そして、前記主変速機3は、第
1のプラネタリギヤユニット16及び第2のプラネタリ
ギヤユニット17を有するとともに、両プラネタリギヤ
ユニット16,17の各要素を選択的に噛合(しごう)
させるために、第1、第2クラッチC1,C2、第1、
第2、第3ブレーキB1,B2,B3、及び第1、第2
ワンウェイクラッチF1,F2を有する。
【0016】前記第1のプラネタリギヤユニット16
は、前記出力軸2に固定されたシリンダ19と第1クラ
ッチC1を介して連結されたリングギヤR1 、主変速機
3の出力軸15に外嵌(がいかん)されるとともに、回
転自在に支持されたサンギヤ軸20の前方 (図における
右方) の端部に形成されたサンギヤS1 、前記出力軸1
5の前方の端部と連結されたキャリヤCR1 、及び前記
リングギヤR1 とサンギヤS1 の間に噛合されるととも
に、前記キャリヤCR1 によって回転自在に支持された
ピニオンP1 から成る。
【0017】前記サンギヤ軸20には、前記第1のプラ
ネタリギヤユニット16を収容するようにしてドラム2
2が取り付けられ、該ドラム22は前方の開口した端部
が前記第2クラッチC2を介して前記シリンダ19と連
結されるとともに、外周が第1ブレーキB1を介して第
1のケースとしての自動変速機ケース9aと連結され
る。また、サンギヤ軸20は中間部が第1ワンウェイク
ラッチF1及び該第1ワンウェイクラッチF1と直結さ
れた第2ブレーキB2を介して前記自動変速機ケース9
aと連結される。
【0018】また、第2のプラネタリギヤユニット17
は、前記主変速機3の出力軸15の後方の端部と連結さ
れたリングギヤR2 、前記サンギヤ軸20の後方の端部
に形成されたサンギヤS2 、第2ワンウェイクラッチF
2及び該第2ワンウェイクラッチF2と並列な第3ブレ
ーキB3を介して自動変速機ケース9aと連結されたキ
ャリヤCR2 、並びに前記リングギヤR2 とサンギヤS
2 の間に噛合されるとともに、前記キャリヤCR2 によ
って回転自在に支持されたピニオンP2 から成る。
【0019】そして、前記主変速機3の後方には中間変
速機4が配設される。該中間変速機4は、第3のプラネ
タリギヤユニット18を有するとともに、該プラネタリ
ギヤユニット18の各要素を選択的に噛合させるため
に、第4クラッチC0、第5ブレーキB0及び第4ワン
ウェイクラッチF0を有する。前記第3のプラネタリギ
ヤユニット18は、リングギヤR0 、第5ブレーキB0
を介して第2のケースとしての自動変速機ケース9bと
連結されたサンギヤS 0 、前記出力軸15に固定される
とともに、第4ワンウェイクラッチF0及び該第4ワン
ウェイクラッチF0と並列な第4クラッチC0を介して
サンギヤS0 と連結されたキャリヤCR0 、並びに前記
サンギヤS0 とリングギヤR0 の間に噛合されるととも
に、前記キャリヤCR0 によって回転自在に支持された
ピニオンP0 から成る。
【0020】そして、前記リングギヤR0 にカウンタド
ライブギヤ24が固定され、該カウンタドライブギヤ2
4は副変速機5の入力軸としてのカウンタシャフト25
の後端に固定されたカウンタドリブンギヤ26と噛合し
ている。前記副変速機5は、カウンタシャフト25及び
該カウンタシャフト25の前方に配設された第4のプラ
ネタリギヤユニット28を有するとともに、該プラネタ
リギヤユニット28の各要素を選択的に噛合させるため
に、第3クラッチC3、第4ブレーキB4及び第3ワン
ウェイクラッチF3を有する。
【0021】前記第4のプラネタリギヤユニット28
は、前記副変速機5のカウンタシャフト25の前端と連
結されたリングギヤR4 、前記カウンタシャフト25に
回転自在に外嵌されたサンギヤ軸30の前方の端部に形
成されたサンギヤS4 、前記第4のプラネタリギヤユニ
ット28を収納するドラム31と連結されたキャリヤC
4 、前記リングギヤR4 とサンギヤS4 の間に噛合さ
れるとともに、前記キャリアCR4 によって回転自在に
支持されたピニオンP4 から成る。
【0022】そして、前記サンギヤ軸30の後方の端部
は第4ブレーキB4及び該第4ブレーキB4と並列な第
3ワンウェイクラッチF3を介して自動変速機ケース9
aと連結されるとともに、前記ドラム31の前端は前記
出力軸5aと連結され、後端が第3クラッチC3を介し
て前記サンギヤ軸30と連結される。また、前記ディフ
ァレンシャル装置13は、前記副変速機5の出力ギヤ3
3と噛合する駆動大歯車35、ディファレンシャルギヤ
ボックス36及び差動ギヤ37を有する。
【0023】ところで、前記構成の自動変速機において
は、主変速機3及び副変速機5が自動変速機ケース9a
に収容され、中間変速機4、カウンタドライブギヤ24
及びカウンタドリブンギヤ26が自動変速機ケース9b
に収容されるようになっていて、前記主変速機3及び副
変速機5は従来の4速の自動変速機と同じ構造を有す
る。したがって、前記出力軸15をキャリヤCR0 と連
結させることなく、出力軸15にカウンタドライブギヤ
24を固定した場合には、3速の主変速機3と2速の副
変速機5によって、4速の変速を行うことができる。
【0024】すなわち、従来の4速の自動変速機の出力
軸15とカウンタドライブギヤ24の間に中間変速機4
を連結することによって、5速の自動変速機とすること
ができる。この場合、主変速機3及び副変速機5の構造
を変える必要がなく、自動変速機ケース9aをそのまま
使用することができ、4速の自動変速機と5速の自動変
速機を共通化することができる。しかも、製造工程を大
きく変更する必要もない。したがって、コストを低くす
ることができる。
【0025】次に、前記構成の自動変速機の動作につい
て説明する。図2において、Nはニュートラルを、1S
Tは1速を、2NDは2速を、3RDは3速を、4TH
は4速を、5THは5速を、REVはリバースを示す。
また、○は各要素が係合又はロックされることを、
(○)は各要素がエンジンブレーキ時に係合されること
を、△は各要素が動力伝達のない状態で係合されること
を示す。
【0026】まず、前進の1速時においては、第1クラ
ッチC1(図1)及び第4クラッチC0が係合される。
そして、主変速機3においては、第1クラッチC1が係
合されるので、トルクコンバータ1の出力軸2に伝達さ
れたエンジンの正方向の回転が、第1のプラネタリギヤ
ユニット16のリングギヤR1 に伝達され、更にキャリ
ヤCR1 及び該キャリヤCR1 と一体の出力軸15に伝
達されるとともに、サンギヤS1 及び第2のプラネタリ
ギヤユニット17のサンギヤS2 を介してキャリヤCR
2 を逆方向に回転させようとする。ところが、第2ワン
ウェイクラッチF2がロックされ、この逆方向の回転を
阻止するので、ピニオンP2 は自転して出力軸15と一
体のリングギヤR2 に減速された回転を伝達する。
【0027】一方、中間変速機4においては、第3のプ
ラネタリギヤユニット18が第4クラッチC0及び第4
ワンウェイクラッチF0を介して一体となって直結状態
になる。したがって、出力軸15の回転はそのままカウ
ンタドライブギヤ24に伝達され、カウンタドリブンギ
ヤ26によって逆方向の回転になり、カウンタシャフト
25に伝達される。
【0028】さらに、副変速機5においては、カウンタ
シャフト25の回転が第4のプラネタリギヤユニット2
8のリングギヤR4 に伝達されると、サンギヤS4 を正
方向に回転させようとする。ところが、第3ワンウェイ
クラッチF3がロックされ、この正方向の回転を阻止す
るので、出力軸5aと一体のキャリヤCR4 に減速され
た回転が伝達される。
【0029】また、前進の2速時においては、第1クラ
ッチC1、第4クラッチC0及び第2ブレーキB2が係
合される。そして、主変速機3においては、第1クラッ
チC1が係合されるので、前記出力軸2に伝達されたエ
ンジンの正方向の回転が、第1のプラネタリギヤユニッ
ト16のリングギヤR1 に伝達され、サンギヤS1 を逆
方向に回転させようとする。
【0030】ところが、第2ブレーキB2の係合に伴っ
て第1ワンウェイクラッチF1がロックされて前記サン
ギヤS1 の回転をを阻止する。したがって、ピニオンP
1 が自転しながらキャリヤCR1 が回転し、第1のプラ
ネタリギヤユニット16のみを経由して減速された回転
が出力軸15に伝達される。一方、中間変速機4におい
ては、第3のプラネタリギヤユニット18が第4クラッ
チC0及び第4ワンウェイクラッチF0を介して一体と
なって直結状態になる。したがって、出力軸15の回転
はそのままカウンタドライブギヤ24に伝達され、カウ
ンタドリブンギヤ26によって逆方向の回転になり、カ
ウンタシャフト25に伝達される。
【0031】さらに、副変速機5においては、カウンタ
シャフト25の回転が第4のプラネタリギヤユニット2
8のリングギヤR4 に伝達されると、サンギヤS4 を正
方向に回転させようとする。ところが、第3ワンウェイ
クラッチF3がロックされ、この正方向の回転を阻止す
るので、出力軸5aと一体のキャリヤCR4 に減速され
た回転が伝達される。
【0032】次に、前進の3速時においては、第1クラ
ッチC1、第2クラッチC2及び第4クラッチC0が係
合される。そして、主変速機3においては、第1クラッ
チC1及び第2クラッチC2が係合されるので、第1の
プラネタリギヤユニット16は一体となって直結状態に
なる。したがって、出力軸2の回転はそのまま出力軸1
5に伝達される。
【0033】一方、中間変速機4においては、第3のプ
ラネタリギヤユニット18が第4クラッチC0及び第4
ワンウェイクラッチF0を介して一体となって直結状態
になる。したがって、出力軸15の回転はそのままカウ
ンタドライブギヤ24に伝達され、カウンタドリブンギ
ヤ26によって逆方向の回転になり、カウンタシャフト
25に伝達される。
【0034】さらに、副変速機5においては、カウンタ
シャフト25の回転が第4のプラネタリギヤユニット2
8のリングギヤR4 に伝達されると、サンギヤS4 を正
方向に回転させようとする。ところが、ワンウェイクラ
ッチF3がロックされ、この正方向の回転を阻止するの
で、出力軸5aと一体のキャリヤCR4 に減速された回
転が伝達される。
【0035】また、前進の4速時においては、第1クラ
ッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3及び第
4クラッチC0が係合される。そして、主変速機3にお
いては、第1クラッチC1及び第2クラッチC2が係合
されるので、第1のプラネタリギヤユニット16は一体
となって直結状態になる。したがって、出力軸2の回転
はそのまま出力軸15に伝達される。
【0036】一方、中間変速機4においては、第3のプ
ラネタリギヤユニット18が第4クラッチC0及び第4
ワンウェイクラッチF0を介して一体となって直結状態
になる。したがって、出力軸15の回転はそのままカウ
ンタドライブギヤ24に伝達され、カウンタドリブンギ
ヤ26によって逆方向の回転になり、カウンタシャフト
25に伝達される。
【0037】さらに、副変速機5においては、第3クラ
ッチC3が係合されるので、第4のプラネタリギヤユニ
ット28は一体となって直結状態になる。したがって、
カウンタシャフト25の回転はそのまま出力軸5aに伝
達される。さらに、前進の5速時においては、第1クラ
ッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3及び第
5ブレーキB0が係合される。そして、主変速機3にお
いては、第1クラッチC1及び第2クラッチC2が係合
されるので、第1のプラネタリギヤユニット16は一体
となって直結状態になる。したがって、出力軸2の回転
はそのまま出力軸15に伝達される。
【0038】一方、中間変速機4においては、第4クラ
ッチC0が解放されるとともに、第5ブレーキB0が係
合される。したがって、サンギヤS0 が第5ブレーキB
0によってロックされるため、キャリヤCR0 に出力軸
15の回転が伝達されると、ピニオンP0 が自転し、リ
ングギヤR0 に増速された回転が伝達される。したがっ
て、出力軸15の増速された回転はカウンタドライブギ
ヤ24に伝達され、カウンタドリブンギヤ26によって
逆方向の回転になり、カウンタシャフト25に伝達され
る。
【0039】さらに、副変速機5においては、第3クラ
ッチC3が係合されるので、第4のプラネタリギヤユニ
ット28は一体となって直結状態になる。したがって、
カウンタシャフト25の回転がそのまま出力軸5aに伝
達される。このようにして、図3に示すようなギヤ比を
得ることができる。すなわち、5速の変速段を形成する
ことができ、そのトータルギヤ比を0.721に設定す
ることができる。したがって、最高速段の走行における
燃費を向上させることができる。
【0040】また、カウンタドライブギヤ24及びカウ
ンタドリブンギヤ26は自動変速機ケース9bに収容さ
れるので、他の部材との干渉が少なくなる。したがっ
て、カウンタドリブンギヤ26の歯数を多くしてカウン
タギヤ比を0.981とすることができる。この場合、
1速のギヤ比が低速側に設定されるので、最低速段の走
行における動力性能を向上させることができる。
【0041】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す自動変速機の骨子図であ
る。
【図2】本発明の実施例における自動変速機の作動表を
示す図である。
【図3】本発明の実施例における自動変速機の各変速段
のギヤ比を示す図である。
【図4】本発明の実施例を示す自動変速機の第1の断面
図である。
【図5】本発明の実施例を示す自動変速機の第2の断面
図である。
【図6】本発明の実施例を示す自動変速機の第3の断面
図である。
【符号の説明】
3 主変速機 4 中間変速機 5 副変速機 9a,9b 自動変速機ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 正明 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 森本 隆 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のケースと、該第1のケースに隣接
    して配設された第2のケースと、前記第1のケースに収
    容され、エンジンからの回転を受けてアンダドライブの
    変速を行う主変速機と、前記第2のケースに収容される
    とともに前記主変速機と同一軸上に配設され、前記主変
    速機からの回転を受けてオーバドライブの変速を行う中
    間変速機と、前記第1のケースに収容されるとともに前
    記主変速機と並列に配設され、前記中間変速機からの回
    転を受けてアンダドライブの変速を行う副変速機とを有
    することを特徴とする自動変速機。
JP5196103A 1993-08-06 1993-08-06 自動変速機 Pending JPH0754941A (ja)

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JP5196103A JPH0754941A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 自動変速機

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102012216223A1 (de) * 2012-09-13 2014-03-13 Zf Friedrichshafen Ag Mehrstufengetriebe
US8870707B2 (en) 2012-09-13 2014-10-28 Zf Friedrichshafen Ag Multistage transmission
US8870704B2 (en) 2012-09-13 2014-10-28 Zf Friedrichshafen Ag Multistage transmission

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