JPH0753961Y2 - 押出機のクロスヘッド装置 - Google Patents
押出機のクロスヘッド装置Info
- Publication number
- JPH0753961Y2 JPH0753961Y2 JP1991027707U JP2770791U JPH0753961Y2 JP H0753961 Y2 JPH0753961 Y2 JP H0753961Y2 JP 1991027707 U JP1991027707 U JP 1991027707U JP 2770791 U JP2770791 U JP 2770791U JP H0753961 Y2 JPH0753961 Y2 JP H0753961Y2
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- Japan
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- die
- resin
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- passage
- nipple
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/15—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. extrusion moulding around inserts
- B29C48/151—Coating hollow articles
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電線等の芯材表面に樹
脂等を押出被覆する押出機のクロスヘッド装置に係わ
り、特に、その被覆部の周方向の一部に異色の識別樹脂
を長手方向に連続して被覆するものに関する。
脂等を押出被覆する押出機のクロスヘッド装置に係わ
り、特に、その被覆部の周方向の一部に異色の識別樹脂
を長手方向に連続して被覆するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の押出機のクロスヘッド装
置としては図5及び図6(図5のB−B断面図)に示す
ものがある。
置としては図5及び図6(図5のB−B断面図)に示す
ものがある。
【0003】図5において、押出機出口1に内部に押出
機より供給される溶融絶縁被覆樹脂の流路15aを有す
る略円筒状のクロスヘッド本体15が取り付けられてい
る。クロスヘッド本体15には嵌合孔15bが設けられ
ており、該嵌合孔15bにカートリッジ16が嵌合さ
れ、カートリッジ16はフランジ16aにおいてクロス
ヘッド本体15にねじ止めされている。カートリッジ1
6には嵌合孔16bが設けられており、該嵌合孔16b
にニップル17を内嵌したニップルホルダー18が嵌合
されている。さらに、カートリッジ16にはクロスヘッ
ド本体15の流路15aから流入した絶縁被覆樹脂の進
行方向を90°変換して絶縁被覆樹脂をカートリッジ1
6の円周孔16cとニップルホルダー18の外周面18
aとにより構成される環状の流路19に導くための流路
16dが設けられている。ニップル17及びニップルホ
ルダー18の先端部17a、18bは後端から前方に向
けて径が小さくなるテーパ状に形成されており、ニップ
ル17及びニップルホルダー18の中心部には芯線の通
過する通過孔17b、18cが設けられている。
機より供給される溶融絶縁被覆樹脂の流路15aを有す
る略円筒状のクロスヘッド本体15が取り付けられてい
る。クロスヘッド本体15には嵌合孔15bが設けられ
ており、該嵌合孔15bにカートリッジ16が嵌合さ
れ、カートリッジ16はフランジ16aにおいてクロス
ヘッド本体15にねじ止めされている。カートリッジ1
6には嵌合孔16bが設けられており、該嵌合孔16b
にニップル17を内嵌したニップルホルダー18が嵌合
されている。さらに、カートリッジ16にはクロスヘッ
ド本体15の流路15aから流入した絶縁被覆樹脂の進
行方向を90°変換して絶縁被覆樹脂をカートリッジ1
6の円周孔16cとニップルホルダー18の外周面18
aとにより構成される環状の流路19に導くための流路
16dが設けられている。ニップル17及びニップルホ
ルダー18の先端部17a、18bは後端から前方に向
けて径が小さくなるテーパ状に形成されており、ニップ
ル17及びニップルホルダー18の中心部には芯線の通
過する通過孔17b、18cが設けられている。
【0004】20は保持円孔20aを有するダイホルダ
ーであり、該保持円孔20aにダイ21をニップルホル
ダー18と同心状に嵌合している。ダイ21の後端部2
1aはニップル17及びニップルホルダー18の先端部
17a、18bにほぼ等しいテーパ状の円孔であり、ニ
ップル17及びニップルホルダー18の先端部17a、
18bと流路22を構成しており、ダイ21の中心部に
は樹脂が被覆された芯線の通過する後端から前方に向け
て径が小さくなるテーパ状の通過孔21bが設けられて
いる。
ーであり、該保持円孔20aにダイ21をニップルホル
ダー18と同心状に嵌合している。ダイ21の後端部2
1aはニップル17及びニップルホルダー18の先端部
17a、18bにほぼ等しいテーパ状の円孔であり、ニ
ップル17及びニップルホルダー18の先端部17a、
18bと流路22を構成しており、ダイ21の中心部に
は樹脂が被覆された芯線の通過する後端から前方に向け
て径が小さくなるテーパ状の通過孔21bが設けられて
いる。
【0005】20bはダイホルダー20を貫通して保持
円孔20a内周に開口する第1の識別樹脂通路であり、
識別樹脂導入口20cに連通している。21cはダイ2
1を貫通して流路22に開口する第2の識別樹脂通路で
あり、第1の識別樹脂通路20bと連通している。ここ
に、図6に示すようにニップル17、ダイ21及びダイ
ホルダー20は同心である。23はダイブロック24を
貫通してダイホルダー20に接触する調心ボルトであ
り、この複数の調心ボルト23を手動で又は自動的に調
節することによりダイ21の調心を行っている。
円孔20a内周に開口する第1の識別樹脂通路であり、
識別樹脂導入口20cに連通している。21cはダイ2
1を貫通して流路22に開口する第2の識別樹脂通路で
あり、第1の識別樹脂通路20bと連通している。ここ
に、図6に示すようにニップル17、ダイ21及びダイ
ホルダー20は同心である。23はダイブロック24を
貫通してダイホルダー20に接触する調心ボルトであ
り、この複数の調心ボルト23を手動で又は自動的に調
節することによりダイ21の調心を行っている。
【0006】25はダイホルダーであり、樹脂圧力によ
ってダイ21が軸線方向の外側に変位するのを防止して
いる。26はクロスヘッド本体15の外面に設けられた
ヒータであり、27はダイホルダー20の外面に設けら
れたヒータである。ニップルホルダー18はボルト28
及びナット29、30により位置決めされ、流路22を
調整可能としている。
ってダイ21が軸線方向の外側に変位するのを防止して
いる。26はクロスヘッド本体15の外面に設けられた
ヒータであり、27はダイホルダー20の外面に設けら
れたヒータである。ニップルホルダー18はボルト28
及びナット29、30により位置決めされ、流路22を
調整可能としている。
【0007】以上の構成を有する押出機のクロスヘッド
装置においては、押出機本体より押し出された溶融絶縁
被覆樹脂は押出機出口1からクロスヘッド本体15内の
流路15aを通ってカートリッジ16に入り、カートリ
ッジ16内で流路16dに導かれながら進行方向が90
°変換される。そして、流路19を通り、流路22に導
かれる。また、図示しない識別樹脂押出機より押し出さ
れた溶融識別樹脂は識別樹脂導入口20cから第1の識
別樹脂通路20b、第2の識別樹脂通路21cを通って
通路22に至り、絶縁被覆樹脂と合流する。そして、ダ
イ21の通路21bにより外形を整えられて外部に出
て、絶縁被覆樹脂Aと識別樹脂Bは芯線C上に被覆され
る。
装置においては、押出機本体より押し出された溶融絶縁
被覆樹脂は押出機出口1からクロスヘッド本体15内の
流路15aを通ってカートリッジ16に入り、カートリ
ッジ16内で流路16dに導かれながら進行方向が90
°変換される。そして、流路19を通り、流路22に導
かれる。また、図示しない識別樹脂押出機より押し出さ
れた溶融識別樹脂は識別樹脂導入口20cから第1の識
別樹脂通路20b、第2の識別樹脂通路21cを通って
通路22に至り、絶縁被覆樹脂と合流する。そして、ダ
イ21の通路21bにより外形を整えられて外部に出
て、絶縁被覆樹脂Aと識別樹脂Bは芯線C上に被覆され
る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来の技術で
は、ダイ21が第1の識別樹脂通路20bの一方向から
の樹脂圧力により芯線に対して偏心するために押出被覆
に偏肉が生じ、さらに、ダイ21とダイホルダー20間
に隙間が生じて樹脂漏れが起こる。そこで、図5の如く
複数の調心ボルト23を手動で又は自動的に調節するこ
とができるタイプのクロスヘッド装置にあってはダイ2
1の調心を行っている。しかし、調心ボルト23は強く
締め付けることができないので心外れを生じ易く、手動
で調節する場合には作業者の熟練度を必要とし、自動調
節する場合には高価な偏心検出器を必要とし、さらに、
いずれの場合も調心作業に相当の手間を要するという問
題点を有していた。
は、ダイ21が第1の識別樹脂通路20bの一方向から
の樹脂圧力により芯線に対して偏心するために押出被覆
に偏肉が生じ、さらに、ダイ21とダイホルダー20間
に隙間が生じて樹脂漏れが起こる。そこで、図5の如く
複数の調心ボルト23を手動で又は自動的に調節するこ
とができるタイプのクロスヘッド装置にあってはダイ2
1の調心を行っている。しかし、調心ボルト23は強く
締め付けることができないので心外れを生じ易く、手動
で調節する場合には作業者の熟練度を必要とし、自動調
節する場合には高価な偏心検出器を必要とし、さらに、
いずれの場合も調心作業に相当の手間を要するという問
題点を有していた。
【0009】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、識別樹脂によりダイにかかる樹脂圧力をダイの
周方向全周にわたって均一化することによってダイの偏
心を防ぎ、ダイの調心作業に手間を要しない押出機のク
ロスヘッド装置を提供しようとするものである。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、識別樹脂によりダイにかかる樹脂圧力をダイの
周方向全周にわたって均一化することによってダイの偏
心を防ぎ、ダイの調心作業に手間を要しない押出機のク
ロスヘッド装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の押出機のクロスヘッド装置は、押出機の出
口に設けられたクロスヘッドに保持円孔が設けられ、該
保持円孔にニップルを内嵌したニップルホルダーとダイ
とが同心状に嵌合されてニップル及びニップルホルダー
とダイとにより円錐状の被覆材通路を形成し、保持円孔
内周に開口する第1の識別樹脂通路とダイを貫通して被
覆材通路に開口する第2の識別樹脂通路とが設けられた
押出機のクロスヘッド装置において、ダイ外周又は/及
び保持円孔内周に第1の識別樹脂通路に連通する環状の
識別樹脂溜部を設け、前記第1の識別樹脂通路とずらせ
て識別樹脂溜部から前記被覆材通路に至る第2の識別樹
脂通路を設けたものである。
に、本考案の押出機のクロスヘッド装置は、押出機の出
口に設けられたクロスヘッドに保持円孔が設けられ、該
保持円孔にニップルを内嵌したニップルホルダーとダイ
とが同心状に嵌合されてニップル及びニップルホルダー
とダイとにより円錐状の被覆材通路を形成し、保持円孔
内周に開口する第1の識別樹脂通路とダイを貫通して被
覆材通路に開口する第2の識別樹脂通路とが設けられた
押出機のクロスヘッド装置において、ダイ外周又は/及
び保持円孔内周に第1の識別樹脂通路に連通する環状の
識別樹脂溜部を設け、前記第1の識別樹脂通路とずらせ
て識別樹脂溜部から前記被覆材通路に至る第2の識別樹
脂通路を設けたものである。
【0011】
【作用】ダイの外周等に設けた識別樹脂溜部内に識別樹
脂が充填された状態で、識別樹脂は識別樹脂溜部内を第
1の識別樹脂通路から第1の識別樹脂通路とずらせた位
置に設けた第2の識別樹脂通路に流れるため、識別樹脂
によりダイにかかる樹脂圧力はダイの周方向全周にわた
って均一化する。
脂が充填された状態で、識別樹脂は識別樹脂溜部内を第
1の識別樹脂通路から第1の識別樹脂通路とずらせた位
置に設けた第2の識別樹脂通路に流れるため、識別樹脂
によりダイにかかる樹脂圧力はダイの周方向全周にわた
って均一化する。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
明する。
【0013】図1は押出機のクロスヘッド装置を示す
図、図2は図1のA−A断面図である。
図、図2は図1のA−A断面図である。
【0014】図1において、押出機出口1に内部に押出
機より供給される溶融絶縁被覆樹脂の流路2aを有する
略円筒状のクロスヘッド本体2が取り付けられている。
クロスヘッド本体2にはテーパ状の嵌合孔2bが設けら
れており、該嵌合孔2bにカートリッジ3が嵌合されて
カートリッジホルダー4により固定されている。カート
リッジ3にはテーパ部3aと円周部3bの二段よりなる
保持円孔が設けられており、保持円孔のテーパ部3aに
ニップル5を内嵌したニップルホルダー6が嵌合され、
保持円孔の円周部3bにダイ7がニップルホルダー6と
同心状に嵌合されている。カートリッジ3のクロスヘッ
ド本体2の嵌合孔2bと嵌合する外周面3cは前方から
後端に向けて径が小さくなる外周テーパ面であり、クロ
スヘッド本体2の嵌合孔2bの相応する内周テーパ面に
嵌合して心合わせしている。さらに、ニップルホルダ6
の外周面6aは前方から後端に向けて径が小さくなる外
周テーパ面であり、カートリッジ3の保持円孔のテーパ
部3aの相応する内周テーパ面に嵌合して心合わせして
いる。このように、クロスヘッド本体2とカートリッジ
3及びカートリッジ3とニップルホルダー6を相互にテ
ーパ面で嵌合して心合わせしているのは、これらの嵌合
を円周面で行った場合には、樹脂漏れを防ぐために中間
ばめ又はしばりばめとする必要があり、これらの方法で
取り付けると熱膨張により取り外しが困難又は不可能に
なるのに対し、テーパ面で嵌合した場合には、心合わせ
が高精度にできる上にその取り外しも容易となるからで
ある。さらに、カートリッジ3にはクロスヘッド本体2
の流路2aから流入した絶縁被覆樹脂の進行方向を90
°変換して絶縁被覆樹脂をカートリッジ3の保持円孔の
円周部3bとニップルホルダー6の外周面6aとにより
構成される環状の流路8に導くための流路3dが設けら
れている。
機より供給される溶融絶縁被覆樹脂の流路2aを有する
略円筒状のクロスヘッド本体2が取り付けられている。
クロスヘッド本体2にはテーパ状の嵌合孔2bが設けら
れており、該嵌合孔2bにカートリッジ3が嵌合されて
カートリッジホルダー4により固定されている。カート
リッジ3にはテーパ部3aと円周部3bの二段よりなる
保持円孔が設けられており、保持円孔のテーパ部3aに
ニップル5を内嵌したニップルホルダー6が嵌合され、
保持円孔の円周部3bにダイ7がニップルホルダー6と
同心状に嵌合されている。カートリッジ3のクロスヘッ
ド本体2の嵌合孔2bと嵌合する外周面3cは前方から
後端に向けて径が小さくなる外周テーパ面であり、クロ
スヘッド本体2の嵌合孔2bの相応する内周テーパ面に
嵌合して心合わせしている。さらに、ニップルホルダ6
の外周面6aは前方から後端に向けて径が小さくなる外
周テーパ面であり、カートリッジ3の保持円孔のテーパ
部3aの相応する内周テーパ面に嵌合して心合わせして
いる。このように、クロスヘッド本体2とカートリッジ
3及びカートリッジ3とニップルホルダー6を相互にテ
ーパ面で嵌合して心合わせしているのは、これらの嵌合
を円周面で行った場合には、樹脂漏れを防ぐために中間
ばめ又はしばりばめとする必要があり、これらの方法で
取り付けると熱膨張により取り外しが困難又は不可能に
なるのに対し、テーパ面で嵌合した場合には、心合わせ
が高精度にできる上にその取り外しも容易となるからで
ある。さらに、カートリッジ3にはクロスヘッド本体2
の流路2aから流入した絶縁被覆樹脂の進行方向を90
°変換して絶縁被覆樹脂をカートリッジ3の保持円孔の
円周部3bとニップルホルダー6の外周面6aとにより
構成される環状の流路8に導くための流路3dが設けら
れている。
【0015】ニップル5及びニップルホルダー6の先端
部5a、6bは後端から前方に向けて径が小さくなるテ
ーパ状に形成されており、ニップル5及びニップルホル
ダー6の中心部には芯線の通過する通過孔5b、6cが
設けられている。ダイ7の後端部7aはニップル5及び
ニップルホルダー6の先端部5a、6bにほぼ等しいテ
ーパ状の円孔であり、ニップル5及びニップルホルダー
6の先端部5a、6bと流路9を構成しており、ダイ7
の中心部には樹脂と芯線の通過する後端から前方に向け
て径が小さくなるテーパ状の通過孔7bが設けられてい
る。3eはカートリッジ3を貫通してカートリッジ3の
保持円孔の円周部3b内周に開口する第1の識別樹脂通
路であり、識別樹脂導入口3fに連通している。10は
ダイ7外周に設けた環状凹部7cとカートリッジ3の保
持円孔の円周部3b内周とにより構成される環状の識別
樹脂溜部であり、図2に示すようにニップル5、ダイ7
及びカートリッジ3に対し同心である。7dは識別樹脂
溜部10からダイ7を貫通して流路9に開口する第2の
識別樹脂通路であり、第1の識別樹脂通路3eと反対側
に設けている。
部5a、6bは後端から前方に向けて径が小さくなるテ
ーパ状に形成されており、ニップル5及びニップルホル
ダー6の中心部には芯線の通過する通過孔5b、6cが
設けられている。ダイ7の後端部7aはニップル5及び
ニップルホルダー6の先端部5a、6bにほぼ等しいテ
ーパ状の円孔であり、ニップル5及びニップルホルダー
6の先端部5a、6bと流路9を構成しており、ダイ7
の中心部には樹脂と芯線の通過する後端から前方に向け
て径が小さくなるテーパ状の通過孔7bが設けられてい
る。3eはカートリッジ3を貫通してカートリッジ3の
保持円孔の円周部3b内周に開口する第1の識別樹脂通
路であり、識別樹脂導入口3fに連通している。10は
ダイ7外周に設けた環状凹部7cとカートリッジ3の保
持円孔の円周部3b内周とにより構成される環状の識別
樹脂溜部であり、図2に示すようにニップル5、ダイ7
及びカートリッジ3に対し同心である。7dは識別樹脂
溜部10からダイ7を貫通して流路9に開口する第2の
識別樹脂通路であり、第1の識別樹脂通路3eと反対側
に設けている。
【0016】11はカートリッジ3内の樹脂圧力によっ
てダイ7が軸線方向の外側に変位するのを防止するダイ
ホルダーであり、このダイホルダー11によりダイ7の
軸線方向の位置決めを行っている。また、ダイ7の円周
方向の位置決めは図示しないキー、ピン等により行って
いる。12はクロスヘッド本体2の外面に設けられたヒ
ータである。
てダイ7が軸線方向の外側に変位するのを防止するダイ
ホルダーであり、このダイホルダー11によりダイ7の
軸線方向の位置決めを行っている。また、ダイ7の円周
方向の位置決めは図示しないキー、ピン等により行って
いる。12はクロスヘッド本体2の外面に設けられたヒ
ータである。
【0017】つぎに、上述した押出機のクロスヘッド装
置による押出被覆の作動を説明する。押出機本体より押
し出された溶融絶縁被覆樹脂は押出機出口1からクロス
ヘッド本体2内の流路2aを通ってカートリッジ3に入
り、カートリッジ3内で流路3dに導かれながら進行方
向が90°変換される。そして、カートリッジ3の保持
円孔の円周部3bとニップルホルダー6の外周面6aと
により構成される環状の流路8を通り、ダイ7の後端部
7aとニップル5及びニップルホルダー6の先端部5
a、6bとにより構成される流路9に導かれる。また、
図示しない識別樹脂押出機より押し出された溶融識別樹
脂は識別樹脂導入口3fから第1の識別樹脂通路3eを
通り、識別樹脂溜部10に入る。識別樹脂溜部10に入
った識別樹脂は識別樹脂溜部10内を通り、第1の識別
樹脂通路3eの反対側に設けた第2の識別樹脂通路7d
から通路9に入って絶縁被覆樹脂と合流する。そして、
ダイ7の通路7bにより外形を整えられて外部に出て、
絶縁被覆樹脂と識別樹脂は芯線上に被覆される。
置による押出被覆の作動を説明する。押出機本体より押
し出された溶融絶縁被覆樹脂は押出機出口1からクロス
ヘッド本体2内の流路2aを通ってカートリッジ3に入
り、カートリッジ3内で流路3dに導かれながら進行方
向が90°変換される。そして、カートリッジ3の保持
円孔の円周部3bとニップルホルダー6の外周面6aと
により構成される環状の流路8を通り、ダイ7の後端部
7aとニップル5及びニップルホルダー6の先端部5
a、6bとにより構成される流路9に導かれる。また、
図示しない識別樹脂押出機より押し出された溶融識別樹
脂は識別樹脂導入口3fから第1の識別樹脂通路3eを
通り、識別樹脂溜部10に入る。識別樹脂溜部10に入
った識別樹脂は識別樹脂溜部10内を通り、第1の識別
樹脂通路3eの反対側に設けた第2の識別樹脂通路7d
から通路9に入って絶縁被覆樹脂と合流する。そして、
ダイ7の通路7bにより外形を整えられて外部に出て、
絶縁被覆樹脂と識別樹脂は芯線上に被覆される。
【0018】ここに、第1の識別樹脂通路3eと第2の
識別樹脂通路7dとは中心に対して反対側に配置されて
いるため、識別樹脂溜部10内は識別樹脂が充填された
状態で識別樹脂がスムーズに移動し、識別樹脂によりダ
イ7にかかる樹脂圧力はダイ7の周方向全周にわたり均
一化することになってダイ7が偏心することがない。従
って、押出被覆に偏肉が生じることがなく、ダイ7とカ
ートリッジ3間に隙間が生じて樹脂漏れが起こることも
ない。また図5の如くダイの調心が可能なクロスヘッド
装置に識別樹脂溜部を設けた場合には、ダイの偏心の度
合いが少なくなり、ダイの調心のための手間が簡単にな
る。
識別樹脂通路7dとは中心に対して反対側に配置されて
いるため、識別樹脂溜部10内は識別樹脂が充填された
状態で識別樹脂がスムーズに移動し、識別樹脂によりダ
イ7にかかる樹脂圧力はダイ7の周方向全周にわたり均
一化することになってダイ7が偏心することがない。従
って、押出被覆に偏肉が生じることがなく、ダイ7とカ
ートリッジ3間に隙間が生じて樹脂漏れが起こることも
ない。また図5の如くダイの調心が可能なクロスヘッド
装置に識別樹脂溜部を設けた場合には、ダイの偏心の度
合いが少なくなり、ダイの調心のための手間が簡単にな
る。
【0019】なお、上記実施例では識別樹脂溜部10が
ダイ7外周に設けた環状凹部7cとカートリッジ3の保
持円孔の円周部3b内周とにより構成される場合を説明
したが、図3に示すようにカートリッジ3の保持円孔の
円周部3bに環状凹部3gを設け、この環状凹部3gと
ダイ7の外周面7eとにより識別樹脂溜部13を構成す
ることもでき、さらに、ダイ7外周に設けた環状凹部7
cとカートリッジ3の保持円孔の円周部3bに設けた環
状凹部3gとにより識別樹脂溜部を構成することもで
き、いずれの場合も上記実施例と同様の効果を奏する。
ダイ7外周に設けた環状凹部7cとカートリッジ3の保
持円孔の円周部3b内周とにより構成される場合を説明
したが、図3に示すようにカートリッジ3の保持円孔の
円周部3bに環状凹部3gを設け、この環状凹部3gと
ダイ7の外周面7eとにより識別樹脂溜部13を構成す
ることもでき、さらに、ダイ7外周に設けた環状凹部7
cとカートリッジ3の保持円孔の円周部3bに設けた環
状凹部3gとにより識別樹脂溜部を構成することもで
き、いずれの場合も上記実施例と同様の効果を奏する。
【0020】また、図4に示すように軸線を中心として
円周等角度に複数(図示例は3本)の第2の識別樹脂通
路7dを第1の識別樹脂通路3eとずらせて設けること
により、複数の識別線を施すことができる。2本の場合
であれば、第1の識別樹脂通路3eに対して90°と2
70°の位置に第2の識別樹脂通路7dを配置すればよ
い。
円周等角度に複数(図示例は3本)の第2の識別樹脂通
路7dを第1の識別樹脂通路3eとずらせて設けること
により、複数の識別線を施すことができる。2本の場合
であれば、第1の識別樹脂通路3eに対して90°と2
70°の位置に第2の識別樹脂通路7dを配置すればよ
い。
【0021】
【考案の効果】本考案は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0022】ダイの外周等に設けた識別樹脂溜部内に識
別樹脂が充填された状態で、識別樹脂は識別樹脂溜部内
を第1の識別樹脂通路から第1の識別樹脂通路と反対側
に設けた第2の識別樹脂通路に流れるため、識別樹脂に
よりダイにかかる樹脂圧力はダイの周方向全周にわたっ
て均一化し、樹脂圧力によりダイが偏心して押出被覆に
偏肉が生じることがなく、ダイとカートリッジ間に隙間
が生じて樹脂漏れが起こることもない。また、ダイの調
心が可能なクロスヘッド装置にあっては、調心作業が簡
単になる。
別樹脂が充填された状態で、識別樹脂は識別樹脂溜部内
を第1の識別樹脂通路から第1の識別樹脂通路と反対側
に設けた第2の識別樹脂通路に流れるため、識別樹脂に
よりダイにかかる樹脂圧力はダイの周方向全周にわたっ
て均一化し、樹脂圧力によりダイが偏心して押出被覆に
偏肉が生じることがなく、ダイとカートリッジ間に隙間
が生じて樹脂漏れが起こることもない。また、ダイの調
心が可能なクロスヘッド装置にあっては、調心作業が簡
単になる。
【図1】本考案の押出機のクロスヘッド装置を示す断面
図である。
図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本考案の他の識別樹脂溜部を示す断面図であ
る。
る。
【図4】本考案の他の第2の識別樹脂通路を示す断面図
である。
である。
【図5】従来の押出機のクロスヘッド装置を示す断面図
である。
である。
【図6】図5のB−B断面図である。
2 クロスヘッド本体 3 カートリッジ 3a、3b 保持円孔 3e 第1の識別樹脂通路 5 ニップル 6 ニップルホルダー 7 ダイ 7d 第2の識別樹脂通路 9 流路(被覆材通路) 10 識別樹脂溜部
Claims (1)
- 【請求項1】 押出機の出口に設けられたクロスヘッド
に保持円孔が設けられ、該保持円孔にニップルを内嵌し
たニップルホルダーとダイとが同心状に嵌合されてニッ
プル及びニップルホルダーとダイとにより円錐状の被覆
材通路を形成し、保持円孔内周に開口する第1の識別樹
脂通路とダイを貫通して被覆材通路に開口する第2の識
別樹脂通路とが設けられた押出機のクロスヘッド装置に
おいて、ダイ外周又は/及び保持円孔内周に第1の識別
樹脂通路に連通する環状の識別樹脂溜部を設け、前記第
1の識別樹脂通路とずらせて識別樹脂溜部から前記被覆
材通路に至る第2の識別樹脂通路を設けたことを特徴と
する押出機のクロスヘッド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991027707U JPH0753961Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 押出機のクロスヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991027707U JPH0753961Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 押出機のクロスヘッド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04115633U JPH04115633U (ja) | 1992-10-14 |
JPH0753961Y2 true JPH0753961Y2 (ja) | 1995-12-13 |
Family
ID=31911940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991027707U Expired - Lifetime JPH0753961Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 押出機のクロスヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0753961Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107042622A (zh) * | 2016-02-05 | 2017-08-15 | 首奇国际有限公司 | 具仿木纹的塑料制成品及其成型装置 |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP1991027707U patent/JPH0753961Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107042622A (zh) * | 2016-02-05 | 2017-08-15 | 首奇国际有限公司 | 具仿木纹的塑料制成品及其成型装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04115633U (ja) | 1992-10-14 |
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