JPH0753907A - 水系塗料組成物 - Google Patents

水系塗料組成物

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JPH0753907A
JPH0753907A JP20495293A JP20495293A JPH0753907A JP H0753907 A JPH0753907 A JP H0753907A JP 20495293 A JP20495293 A JP 20495293A JP 20495293 A JP20495293 A JP 20495293A JP H0753907 A JPH0753907 A JP H0753907A
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JP
Japan
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water
coating
paint
compsn
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JP20495293A
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Takao Hamatsu
高夫 浜津
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築、建材、構造物、船舶、新車、自動車補
修、電気、金属、機械、鉄道、航空機、木工、家庭用、
路面表示、皮革用途等に有用である水系塗料組成物にお
いて、従来の水系塗料の問題点であった塗料の乾燥時間
を短縮することにより、乾燥に使うエネルギーの削減、
人件費の削減等を達成でき、更に耐水性の良好な塗膜を
得る水系塗料組成物を提供することを目的とする。 【構成】 水または水を主成分とした水溶性溶媒に溶解
もしくは分散した合成樹脂塗料と無水グルコース単位1
個あたりの硝酸エステル基置換度が0.2以上、カルボ
キシアルキルエーテル基置換度が0.05以上であるカ
ルボキシアルキルセルロースの硝酸エステル類とからな
ることを特徴とする水系塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、速乾性を有する水系塗
料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水系塗料は有機溶剤型塗料に比べ
て使用する有機溶剤を大幅に減らすことができるため、
有機溶剤による人体への有害性、火災の危険性、環境に
与える影響も少なく広く利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水系塗
料は、希釈剤が水であるため、有機溶剤型塗料に比べて
塗膜の乾燥時間が遅いという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、水系のカルボキシアルキルセルロースの硝酸エステ
ル類と水系合成樹脂塗料の混合塗料組成物が塗料の乾燥
時間を短縮できることを見い出し本発明に至った。すな
わち、本発明は、水または水を主成分とした水溶性溶媒
に溶解もしくは分散した合成樹脂塗料と無水グルコース
単位1個あたりの硝酸エステル基置換度が0.2以上、
カルボキシアルキルエーテル基置換度が0.05以上で
あるカルボキシアルキルセルロースの硝酸エステル類と
からなることを特徴とする水系塗料組成物に関する。
【0005】本発明でいう水または水を主成分とした水
溶性溶媒に溶解もしくは分散した合成樹脂塗料とは、エ
マルション系塗料、水溶性樹脂系塗料等をいう。本発明
で使用する合成樹脂塗料としては、水性アクリル系樹脂
塗料、水性アクリル系エマルション塗料、水性反応硬化
型アクリル系樹脂塗料、水性アクリルウレタン系塗料、
水性アクリルウレタン系エマルション塗料、水性ウレタ
ン系塗料、水性ウレタン系エマルション塗料、水性反応
硬化型アクリルウレタン系塗料、水性塩化ビニル系樹脂
塗料、水性塩化ビニル系エマルション塗料、水性酢酸ビ
ニル系樹脂塗料、水性酢酸ビニル系エマルション塗料、
水性エポキシ系樹脂塗料、水性アルキッド系樹脂塗料、
水性ポリアミド系樹脂塗料、水性セルロース系樹脂塗料
等の一般に用いられているものがあげられる。
【0006】本発明でいう水または水を主成分とした水
溶性溶媒とは水を50重量%以上含有した水溶性溶媒で
ある。水溶性の有機溶媒としてはメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類や
メチルエチルケトン、アセトン等のケトン類やテトラヒ
ドロフラン等のエーテル類や酢酸メチル、酢酸エチル、
酢酸プロピル等のエステル類やエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコール
モノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエー
テルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテ
ート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリ
コールモノブチルエーテル等のグリコールエーテル類等
が挙げられ、上記水溶性有機溶媒の一種または二種以上
の混合溶媒である。
【0007】また、上記水溶性の有機溶剤と相溶性の良
い有機溶媒も併用できる。例えば、ペンタノール、ヘキ
サノール、メチルイソブチルケトン、酢酸ブチル等であ
る。本発明に使用するカルボキシアルキルセルロースの
硝酸エステル類とは、カルボキシメチルセルロース、カ
ルボキシエチルセルロース等のカルボキシアルキルセル
ロース類を公知の硝酸エステル化用混酸、例えば、硫
酸、硝酸、そして水からなる硝酸エステル化用混酸で反
応を行い、カルボキシアルキルセルロース中に含まれる
硝酸エステル基置換度が0.2以上、カルボキシアルキ
ルエーテル基置換度が0.05以上であるものをいい、
詳しくは特開平5−39301号、特開平5−3930
2号に示された水性セルロース誘導体をいう。硝酸エス
テル基置換度が0.2未満では塗膜の乾燥性が不十分に
なり、カルボキシアルキルエーテル基置換度が0.05
未満では水への溶解性が不十分になり、使用する有機溶
剤が多量に必要となる。また、本発明のカルボキシアル
キルセルロースの硝酸エステル類は、含まれるカルボキ
シル基が一部、あるいは全部中和されていてもかまわな
い。中和されることにより水および水を主成分とした水
溶性有機溶剤への溶解時間が短縮できる。中和剤として
は、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、また
は、一塩基性有機アミン等が使用できる。
【0008】本発明における合成樹脂塗料とカルボキシ
アルキルセルロースの硝酸エステル類とからなる水系塗
料組成物中の硝酸エステル類の量は、合成樹脂塗料の固
形分量と該硝酸エステル類量の合計量(=塗料固形分
量)に対し、0.1重量%以上、80.0重量%以下で
ある。0.1重量%未満では、乾燥性が付与できず、8
0.0重量%を超えると使用する合成樹脂塗料本来の特
性が低下する。更に好ましい範囲は0.5重量%以上、
50.0重量%以下である。
【0009】塗料として使用する際には本発明の塗料組
成物を水または水を主成分とした水溶性溶媒により粘
度、固形分等の調整を行う。本発明の水系塗料組成物の
塗料粘度、固形分等を調整するには、水単独や水と上記
に示した少量の水溶性の有機溶剤の混合系により希釈調
製する。本発明の水系塗料組成物は、組成物中に架橋剤
を併用することで、塗膜に耐水性等を付与できる。架橋
反応によりカルボキシアルキルセルロースの硝酸エステ
ル類の構造中に含まれるカルボキシル基、水酸基と反応
することにより分子間結合を行うため、水および水を主
体とした水溶性有機溶剤に対する抵抗を与える。従っ
て、使用できる架橋剤は特に限定されるものではなく、
カルボキシル基、水酸基等と反応し得るものなら何でも
良い。アミノ基、エポキシ基、アジリジン基、オキサゾ
リン基等の官能基を有する化合物やまたは、亜鉛、アル
ミニウム、チタン、ジルコニウム系等の有機金属キレー
ト化合物を使用することができる。
【0010】アミノ基を有する化合物としては、メラミ
ン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂等があげられ
る。エポキシ基を有する化合物としては、ジグリシジル
エーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、
グリセリンジグリシジルエーテル、プロピレングリコー
ルジグリシジルエーテル、ブタンジオールジグリシジル
エーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロ
ールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシ
ジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、フェニルグ
リシジルエーテル、アルキルフェノールグリシジルエー
テル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、
トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオ
ペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1、6−ヘ
キサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリンポリ
グリシジルエーテル、ジグリセリンポリグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテ
ル、クレジルグリシジルエーテル、脂肪族ジグリシジル
エーテル、多官能グリシジルエーテル、3級脂肪酸モノ
グリシジルエーテル、スピログリコールジグリシジルエ
ーテル等があげられる。
【0011】アジリジン基を有する化合物としては、例
えば、日本触媒株式会社製のケミタイトPZ−33等が
あげられる。オキサゾリン基を有する化合物としては、
オキサゾリン基を持ったポリマーとして、例えば、日本
触媒株式会社製のエポクロスK1010E、K1020
E、K1030E、CX−K2010E、CX−K20
20E、CX−K2030E等があげられる。
【0012】有機金属キレート化合物としては、亜鉛系
キレート剤、チタン系キレート剤、アルミニウム系キレ
ート剤、ジルコニウム系キレート剤等が使用できる。例
えば炭酸アンモニウム亜鉛やジ−イソ−プロポキシビス
(アセチルアセトン)チタネート、ジ−ヒドロキシビス
(ラクテイクアシッド)チタネート、テトラ−オクチレ
ングリコールチタネート、ジ−イソ−プロポキシビス
(アセト酢酸エチル)チタネート等のチタン系キレート
剤、ジ−イソ−プロポキシアルミニウムモノエチルアセ
トアセテート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセ
テート)、アルミニウムモノアセチルアセトネートビス
(エチルアセトアセテート)等のアルミニウム系キレー
ト剤、トリラクテートジルコン酸アンモニウム、トリグ
リコラートジルコン酸アンモニウム、炭酸ジルコニルア
ンモニウム等のジルコニウム系キレート剤があげられ
る。
【0013】これら架橋剤は、塗工時に要求される乾燥
条件および塗料コストにより選択するものである。本発
明の水系塗料組成物には、相溶化剤、密着性付与剤、増
粘剤等として、組成物中に他の水溶性樹脂を併用するこ
とができる。他の水溶性の樹脂としては、水性の塗料、
水性バインダー等に使用されるものであり、マレイン酸
−スチレンコポリマー、マレイン酸−アクリル酸エステ
ル系コポリマー、マレイン酸−メタクリル酸エステル系
コポリマー、フマル酸スチレンコポリマー、フマル酸−
アクリル酸エステル系コポリマー、フマル酸−メタクリ
ル酸エステル系コポリマー、(メタ)アクリル酸−スチ
レン系コポリマー、(メタ)アクリル酸−(メタ)アク
リル酸エステル系コポリマー、ポリウレタン樹脂、ポリ
アミド樹脂、シェラック、カゼイン、ポリビニルアルコ
ール、または、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等
のセルロースエーテル類の1種または2種以上の組み合
わせが例としてあげられる。
【0014】また、本発明の塗料組成物には、更に必要
に応じて顔料、フィラー、流動性調整剤、消泡剤、難燃
剤、酸化防止剤およびその他の添加剤を添加してもかま
わない。上記の添加剤は一般的に塗料用として使用する
ものを挙げることができる。本発明の水性塗料の塗工方
法は刷毛、バーコーター、ロールコーター、あるいはス
プレー等により基材上に塗工できる。基材としては、各
使用する合成樹脂塗料の用途に応じた基材に塗工でき
る。例えば金属、木、樹脂、ガラス、セメント、アスフ
ァルト、土等に塗工できる。
【0015】本発明で使用するカルボキシアルキルセル
ロースの硝酸エステル類の合成方法の一例を述べる。カ
ルボキシメチルセルロース(カルボキシメチル基置換度
=0.5)100gと硫酸/硝酸/水=66.0/2
9.0/5.0重量%からなる混酸3リットルを、5リ
ットルの反応容器中に入れ、5℃で1時間撹拌しながら
反応させる。反応生成物を30リットルの水を入れた5
0リットルのステンレス容器中に投入後、ステンレス製
フィルターを使用して分離回収する。更に、100℃で
1時間乾燥してカルボキシメチルセルロースの硝酸エス
テル類を得た。得られたカルボキシメチルセルロースの
硝酸エステル類は、カルボキシメチル基置換度が0.5
で硝酸エステル基置換度が窒素含有量より求めて2.0
であった。カルボキシメチルセルロース中の硝酸エステ
ル置換度は混酸組成の比率により調製する。
【0016】次に本発明の水系塗料組成物の調製、およ
び塗工方法の一例を述べる。上記反応より得られたカル
ボキシアルキルセルロースの硝酸エステル類に、水と少
量の有機溶剤と必要に応じて中和剤を加え、混合し水溶
液または分散体として調製する。上記に挙げた水性合成
樹脂塗料中に規定量添加し、必要に応じて架橋剤や顔料
等のその他の添加剤を入れる。水および水と少量の有機
溶剤の混合溶剤により固形分、粘度の調製を行う。次
に、これら混合物を撹拌により均一な水系塗料組成物を
得る。調製された本発明の水系塗料組成物を適切な塗工
方法により基材に塗工し、所定の温度で乾燥する。得ら
れた塗膜の乾燥性、耐水性の評価は以下の方法で行っ
た。
【0017】塗膜乾燥性評価方法:上記調製法にて作製
した水系塗料組成物を、20℃、湿度65%の恒温恒湿
室にて2時間以上放置したものをガラス板上にアプリケ
ーター(4mil=101.6μ)にて塗工した。この
時に、JIS−K5400に準拠し、常温乾燥(20
℃、湿度65%)での指触乾燥時間を測定した。 塗膜耐水性評価方法:上記調製法にて作製した水系塗料
組成物を、20℃、湿度65%の恒温恒湿室にて2時間
以上放置したものをガラス板上にアプリケーター(4m
il=101.6μ)にて塗工し、常温乾燥した。得ら
れた乾燥塗膜を、JIS−K−5400に準拠し、20
℃で18時間水浸漬後、塗膜を取りだし2時間放置後塗
膜の状態を目視判定した。水浸漬前後で塗膜に変化がな
ければ耐水性良好とした。
【0018】以上のように、本発明のカルボキシアルキ
ルセルロースの硝酸エステル類を添加した水系塗料組成
物は、従来の水系塗料の問題点であった塗料の乾燥時間
を短縮できるため、乾燥に使うエネルギーの削減、人件
費の削減等を達成でき生産性向上につながる。更に、カ
ルボキシアルキルセルロースの硝酸エステル類を添加す
ることにより、塗料のチキソトロピック性を保持し、タ
レ防止につながるとともに、塗膜の耐熱性、耐ブロッキ
ング性を向上することができる。また、カルボキシアル
キルセルロースの硝酸エステル類は、予め合成樹脂塗料
に添加されている顔料および染料の分散性を保持し、そ
の他添加物を添加しても塗料安定性を低下させることは
ない。本発明で使用する合成樹脂塗料の特性もそのまま
保持でき、架橋剤の添加による架橋反応を行うことによ
り耐水性も向上する。従って、本発明の水系塗料組成物
は、建物、建築、建築資材、構造物、船舶、新車、自動
車補修、電気、金属、機械、鉄道、航空機、木工、家庭
用、道路路面表示、皮革用途等の塗料として有用であ
る。
【0019】
【実施例】以下実施例によって本発明を更に詳細に説明
する。
【0020】
【実施例1】水性アクリルエマルション塗料(関西ペイ
ント(株)製、ビニデラックス300)20gに、カル
ボキシルメチルセルロースの硝酸エステル(カルボキシ
メチル基置換度=0.5、硝酸エステル基置換度=2.
0)水溶液(固形分10%、水/エチレングリコールモ
ノブチルエーテル=80/20(重量比))3.5g
(塗料固形分量に対し3.0重量%に相当)、水1.2
5gを添加し、撹拌を行い、水系塗料組成物を調製し
た。(塗料固形分47%) 調製した組成物を20℃、湿度65%の恒温恒湿室にて
2時間以上放置した後、ガラス板上にアプリケーター
(4mil)にて塗工した。JIS−K5400に準拠
した常温乾燥(20℃、湿度65%)での指触乾燥時間
は、30分であった。
【0021】
【実施例2】水性アクリルエマルション塗料(関西ペイ
ント(株)製、ビニデラックス300)20gに、カル
ボキシルメチルセルロースの硝酸エステル(カルボキシ
メチル基置換度=0.5、硝酸エステル基置換度=2.
0)水溶液(固形分10%、水/エチレングリコールモ
ノブチルエーテル=80/20(重量比))3.5g
(塗料固形分量に対し3.0重量%に相当)、水1.2
5g、更に、架橋剤としてジエチレングリコールジグリ
シジルエーテル0.15gを添加し、撹拌を行い、水系
塗料組成物を調製した。(塗料固形分47%) 調製した組成物を20℃、湿度65%の恒温恒湿室にて
2時間以上放置した後、ガラス板上にアプリケーター
(4mil)にて塗工した。JIS−K5400に準拠
した常温乾燥(20℃、湿度65%)での指触乾燥時間
は、30分であった。
【0022】また、常温乾燥にて24時間放置後の塗膜
の耐水性評価を行った結果、塗膜に変化はなく、耐水性
は良好であった。
【0023】
【実施例3】合成樹脂塗料として、大日本インキ化学工
業(株)製水性アルキッド系樹脂WATERSOL C
D−520と顔料(酸化チタン、タイペークR820)
と水とからなる水性アルキッド塗料を調製した。調製し
た水性アルキッド塗料20gに、カルボキシルメチルセ
ルロースの硝酸エステル(カルボキシメチル基置換度=
0.7、硝酸エステル基置換度=1.0)水溶液(固形
分10%、水/イソプロパノール/ペンタノール=80
/15/5(重量比))3.5g(塗料固形分量に対し
3.0重量%に相当)、水1.25gを添加し、撹拌を
行い、水系塗料組成物を調製した。(塗料固形分47
%) 調製した組成物を20℃、湿度65%の恒温恒湿室にて
2時間以上放置した後、ガラス板上にアプリケーター
(4mil)にて塗工した。JIS−K5400に準拠
した常温乾燥(20℃、湿度65%)での指触乾燥時間
は、33分であった。
【0024】
【実施例4】合成樹脂塗料として、大日本インキ化学工
業(株)製水性アルキッド系樹脂WATERSOL C
D−520と顔料(酸化チタン、タイペークR820)
と水とからなる水性アルキッド塗料を調製した。調製し
た水性アルキッド塗料20gに、カルボキシルメチルセ
ルロースの硝酸エステル(カルボキシメチル基置換度=
0.7、硝酸エステル基置換度=1.0)水溶液(固形
分10%、水/イソプロパノール/ペンタノール=80
/15/5(重量比))3.5g(塗料固形分量に対し
3.0重量%に相当)、水1.25g、更に、架橋剤と
して炭酸アンモニウム亜鉛水溶液0.1gを添加し、撹
拌を行い、水系塗料組成物を調製した。(塗料固形分4
7%) 調製した組成物を20℃、湿度65%の恒温恒湿室にて
2時間以上放置した後、ガラス板上にアプリケーター
(4mil)にて塗工した。JIS−K5400に準拠
した常温乾燥(20℃、湿度65%)での指触乾燥時間
は、33分であった。
【0025】また、常温乾燥にて24時間放置後の塗膜
の耐水性評価を行った結果、塗膜に変化はなく、耐水性
は良好であった。
【0026】
【実施例5】水性エポキシ塗料(久保孝ペイント(株)
製、アスコントップ水エポ)11.36gに、カルボキ
シルメチルセルロースの硝酸エステル(カルボキシメチ
ル基置換度=0.5、硝酸エステル基置換度=2.0)
水溶液(固形分10%、水/エチレングリコールモノブ
チルエーテル=80/20(重量比))7.5g(塗料
固形分量に対し15.0重量%に相当)、水1.14
g、硬化剤(久保孝ペイント(株)製、アスコントップ
水エポ用硬化剤)5.0gを添加し、撹拌を行い、水系
塗料組成物を調製した。(塗料固形分33.7%) 調製した組成物を20℃、湿度65%の恒温恒湿室にて
2時間以上放置した後、ガラス板上にアプリケーター
(4mil)にて塗工した。JIS−K5400に準拠
した常温乾燥(20℃、湿度65%)での指触乾燥時間
は、35分であった。
【0027】
【実施例6】水性ウレタン塗料(関西ペイント(株)
製、アクアレタン)10.48gに、カルボキシルメチ
ルセルロースの硝酸エステル(カルボキシメチル基置換
度=0.5、硝酸エステル基置換度=2.0)水溶液
(固形分10%、水/エチレングリコールモノブチルエ
ーテル=80/20(重量比))3.0g(塗料固形分
量に対し5.0重量%に相当)、水6.52gを添加
し、撹拌を行い、水系塗料組成物を調製した。(塗料固
形分30%) 調製した組成物を20℃、湿度65%の恒温恒湿室にて
2時間以上放置した後、ガラス板上にアプリケーター
(4mil)にて塗工した。JIS−K5400に準拠
した常温乾燥(20℃、湿度65%)での指触乾燥時間
は、39分であった。
【0028】
【比較例1】水性アクリルエマルション塗料(関西ペイ
ント(株)製、ビニデラックス300)20gに、水
4.0gを添加し、撹拌を行い、水系塗料組成物を調製
した。(塗料固形分47%) 調製した組成物を20℃、湿度65%の恒温恒湿室にて
2時間以上放置した後、ガラス板上にアプリケーター
(4mil)にて塗工した。JIS−K5400に準拠
した常温乾燥(20℃、湿度65%)での指触乾燥時間
は、41分であった。
【0029】
【比較例2】合成樹脂塗料として、大日本インキ化学工
業(株)製水性アルキッド系樹脂WATERSOL C
D−520と顔料(酸化チタン、タイペークR820)
と水とからなる水性アルキッド塗料を調製した。調製し
た水性アルキッド塗料20gに、水4.0gを添加し、
撹拌を行い、水系塗料組成物を調製した。(塗料固形分
47%) 調製した組成物を20℃、湿度65%の恒温恒湿室にて
2時間以上放置した後、ガラス板上にアプリケーター
(4mil)にて塗工した。JIS−K5400に準拠
した常温乾燥(20℃、湿度65%)での指触乾燥時間
は、45分であった。
【0030】
【比較例3】水性エポキシ塗料(久保孝ペイント(株)
製、アスコントップ水エポ)10gに、水4.96g、
硬化剤(久保孝ペイント(株)製、アスコントップ水エ
ポ用硬化剤)3.74gを添加し、撹拌を行い、水系塗
料組成物を調製した。(塗料固形分33.7%) 調製した組成物を20℃、湿度65%の恒温恒湿室にて
2時間以上放置した後、ガラス板上にアプリケーター
(4mil)にて塗工した。JIS−K5400に準拠
した常温乾燥(20℃、湿度65%)での指触乾燥時間
は、49分であった。
【0031】
【比較例4】水性ウレタン塗料(関西ペイント(株)
製、アクアレタン)10.0gに、水8.13gを添加
し、撹拌を行い、水系塗料組成物を調製した。(塗料固
形分30%) 調製した組成物を20℃、湿度65%の恒温恒湿室にて
2時間以上放置した後、ガラス板上にアプリケーター
(4mil)にて塗工した。JIS−K5400に準拠
した常温乾燥(20℃、湿度65%)での指触乾燥時間
は、49分であった。
【0032】
【発明の効果】本発明の水系塗料組成物は、従来の水系
塗料の問題点であった塗料の乾燥時間を短縮できるた
め、乾燥に使うエネルギーの削減、人件費の削減等を達
成でき生産性向上につながる。また、本発明で使用する
合成樹脂塗料の特性もそのまま保持でき、架橋剤の添加
による架橋反応を行うことにより耐水性も向上する。従
って、本発明の水系塗料組成物は、建物、建築、建築資
材、構造物、船舶、新車、自動車補修、電気、金属、機
械、鉄道、航空機、木工、家庭用、道路路面表示、皮革
用途等の塗料として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水または水を主成分とした水溶性溶媒に
    溶解もしくは分散した合成樹脂塗料と無水グルコース単
    位1個あたりの硝酸エステル基置換度が0.2以上、カ
    ルボキシアルキルエーテル基置換度が0.05以上であ
    るカルボキシアルキルセルロースの硝酸エステル類とか
    らなることを特徴とする水系塗料組成物。
JP20495293A 1993-08-19 1993-08-19 水系塗料組成物 Withdrawn JPH0753907A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7516876B2 (en) 2006-03-16 2009-04-14 Hitachi Koki Co., Ltd. Driving machine for driving afastener member into a member to be fastened using a probe to locate the fastening member
US7815085B2 (en) 2007-01-19 2010-10-19 Hitachi Koki Co., Ltd. Combustion type driving tool
USRE42987E1 (en) * 2000-05-23 2011-12-06 Hitachi Koki Co., Ltd. Nail gun with safety portion mechanism for preventing misfires

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7516876B2 (en) 2006-03-16 2009-04-14 Hitachi Koki Co., Ltd. Driving machine for driving afastener member into a member to be fastened using a probe to locate the fastening member
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