JPH0753822Y2 - 抵抗溶接機用1次ケーブルの監視装置 - Google Patents

抵抗溶接機用1次ケーブルの監視装置

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JPH0753822Y2
JPH0753822Y2 JP1990103392U JP10339290U JPH0753822Y2 JP H0753822 Y2 JPH0753822 Y2 JP H0753822Y2 JP 1990103392 U JP1990103392 U JP 1990103392U JP 10339290 U JP10339290 U JP 10339290U JP H0753822 Y2 JPH0753822 Y2 JP H0753822Y2
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JP
Japan
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resistance
cable
welding machine
primary
resistance welding
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Application number
JP1990103392U
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JPH0460374U (ja
Inventor
立夫 森田
Original Assignee
小原株式会社
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Publication date
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  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はロボットアームの先端にトランスを搭載した
抵抗溶接機等に好適に使用される抵抗溶接機用1次ケー
ブルの監視装置に関するものである。
[従来の技術] 近年,ロボット先端にトランスを搭載した抵抗溶接機が
多く見られるが、このトランスの1次側に電流を供給す
る1次ケーブルはロボット先端部の激しい動きにより部
分的なストレスが加わりライン稼働中に断線しかなりの
長時間ラインを停止せざるを得ないことがある。そこ
で、該1次ケーブルの劣化を常時監視する必要がある。
そして、この1次ケーブルとしては、通常,往復それぞ
れ単線または撚線導体が使用され、その導体の劣化によ
る抵抗の変化を電圧,電流を検出することにより検知し
てケーブルの劣化状態を監視していた。
[考案が解決しようとする課題] ところで、単線または撚線導体の極部的な劣化(断線)
によりケーブルが使用不能となるような場合,その直線
における抵抗値と通常時の抵抗値との差異は他の変動要
因(例えば温度変化による抵抗値の変化)に比較して微
少なため、その導体の電圧,電流を検出して抵抗値の変
化からケーブルの劣化状態を監視するのは非常に難しか
った。即ち, 断面積;S,T℃における抵抗率;ρ,長さLの導体の抵抗
Rとすると、 R=ρ×L/S ケーブルが劣化して部分的に断線がしかかる場合の抵抗
R′は、断線がしかかった部分の断面積及び長さをそれ
ぞれS′,L′とすると、 R′=ρ・(L−L′)/S +ρ・L′/S′ =ρ・{(L−L′)/S +L′/S′}となり、 抵抗Rに対する抵抗R′の増加率は、 R′/R={(L−L′)/S +L′/S′}・S/Lである。
仮にL=20mでL′=0.02mの間が劣化により断面積が半
分になったとすると、その場合の抵抗の増加率は上式か
らして、 R′/R=1.001となる。
従って抵抗は僅かに0.1%増加するのみである。
この考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、ケ
ーブルの劣化時における抵抗の変化を大きくして容易に
導体自身の劣化状態を監視し得る抵抗溶接機用1次ケー
ブルの監視装置を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、この考案における抵抗溶接機
用1次ケーブルの監視装置は、 1次ケーブルの導体を複数本の各々絶縁被覆線で並列に
構成し、且つこれら並列線間の電圧,電流を検出する検
出器を配置し、該並列線間の抵抗値の変化により該ケー
ブルの導体自身の劣化を予知する、 ようにしたものである。
[作用] 仮に1次ケーブルの導体の各片線を2本の各々絶縁被覆
線で並列に構成した場合、配線上のインダクタンスによ
るリアクタンス成分を説明を簡略化するために0とする
(無視する)ならば、1線あたりの抵抗をRとすると、
片線A,C又はB,D間の抵抗値は1/2×Rとなる。そして往
復線では1次ケーブルの導体全体の抵抗はRとなる。従
って1次側を流れる電流をIとした場合、検出される差
電圧はV=IRとなる。
該ケーブルが劣化されて片線中の1線が断線した場合に
は該片線の抵抗がRとなり、1次ケーブルの導体全体の
抵抗は3/2×Rとなるので、検出される差電圧はV′=3
/2×IRとなり、ケーブル劣化時に検出される差電圧は通
常時のケーブルで検出される差電圧の1.5倍となるの
で、ケーブルの劣化が容易且つ正確に予知できる。
[実施例] 第1図及び第2図を参照してこの考案の実施例について
説明する。
図において、1は抵抗溶接機であって、溶接電極2,溶接
機ガン3及び溶接変圧器4から構成されている。5はワ
ークである。
前記溶接変圧器4は外部交流電源6から制御装置7を介
して付勢され、該溶接変圧器4の1次回路の電流が制御
される。
即ち,制御装置7は変流器8を介して1次電流又は2次
電流を検出し、制御回路9に予め設定した電流値と比較
し、その偏差に応じてサイリスタ10の点弧位相を制御し
て1次電流を制御する。
ところで、1次ケーブル11の導体12,13,14,15は各々絶
縁被覆16されており、絶縁導体12と13及び絶縁導体14と
15が並列に構成されている。そして、該並列線の電源側
の両端部間の電圧をVABとし、トランス側の両端部間の
電圧をVCDとすると、1次ケーブル11における差電圧V
は、 V=ABCDとなる。
そして1次側を流れる電流をI(定電流)とし、配線上
のインダクタンスによるリアクタンス成分を説明を簡略
化するために0として(無視して)、各絶縁導体12,13,
14,15がそれぞれ抵抗をRを有するとすると、絶縁導体1
2,13によって構成されるA,C間における抵抗も絶縁導体1
4,15によって構成されるB,D間における抵抗もいずれも1
/2×Rとなり、したがって抵抗溶接機1を除くA,B間の
抵抗はRとなることからして、 V=IRとなる。
即ち,正常時には、並列線の電源側の両端部間の電圧V
ABとトランス側の両端部間の電圧VCDとが電圧検出回路
17に導かれ、また変流器8からの1次電流Iは電流検出
回路18に導かれ、両者が絶対値回路19に合流され、アナ
ログ・デジタル変換器20を経てデジタル演算素子21に抵
抗Rとして導入される。そして異常検出レベル設定部22
からは前記Rを中心とした上下に許容範囲のレベルで信
号が前記デジタル演算素子21に送られているので、この
場合には異常信号を発しない。
ところで、1次ケーブル11の劣化により絶縁導体の1本
が断線すると、例えば絶縁導体12が断線すると絶縁導体
12,13からなる並列線の抵抗はRとなり、1次ケーブル
における全抵抗は3/2×Rとなることからして、これが
電源側の両端部間の電圧をV′ABとして検出される。そ
の結果,デジタル演算素子21においては正常時の1.5倍
の抵抗値が異常検出レベル設定部22からの信号と対比さ
れることになり、これが許容範囲を逸脱することから異
常信号出力部23に異常信号を送ることになる。
なお、入出力部24は所望の時期に前記デジタル演算素子
21を作動させるための制御部である。
以上,1次ケーブルの片線を2本採用したものについて説
明をしたが、この本数は2本に限らず3本以上の複数本
でもよい。
[考案の効果] この考案によれば、1次ケーブルの絶縁導体を並列に構
成したので、1次ケーブルの導体自身の劣化による抵抗
の変化が極端に明確に検知できることからして、ケーブ
ルの劣化監視が確実に充分にできるのである。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの考案に係る抵抗溶接機用1次ケーブルの監
視装置の回路図、第2図はII-II断面図である。 1……抵抗溶接機、4……溶接変圧器、8……変流器、
11……1次ケーブル、12,13,14,15……絶縁導体、16…
…絶縁被覆、17……電圧検出回路、18……電流検出回
路、23……異常信号出力部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】抵抗溶接機用トランスの1次側に接続され
    る抵抗溶接機用1次ケーブルにおいて、該1次ケーブル
    の導体を複数本の各々絶縁被覆線で並列に構成し、且つ
    これら並列線間の電圧,電流を検出する検出器を配置
    し、該並列線間の抵抗値の変化により該ケーブルの導体
    自身の劣化を予知することを特徴とする抵抗溶接機用1
    次ケーブルの監視装置。
JP1990103392U 1990-10-02 1990-10-02 抵抗溶接機用1次ケーブルの監視装置 Expired - Lifetime JPH0753822Y2 (ja)

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JPH0460374U JPH0460374U (ja) 1992-05-25
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