JPH07537B2 - 毛髪のコールドパーマネントウエーブ処理剤 - Google Patents

毛髪のコールドパーマネントウエーブ処理剤

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JPH07537B2
JPH07537B2 JP2304377A JP30437790A JPH07537B2 JP H07537 B2 JPH07537 B2 JP H07537B2 JP 2304377 A JP2304377 A JP 2304377A JP 30437790 A JP30437790 A JP 30437790A JP H07537 B2 JPH07537 B2 JP H07537B2
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hair
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plasma
permanent wave
treatment
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JP2304377A
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富夫 井上
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株式会社ジャパンハッピー
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、頭髪のコールドパーマネントウエーブ処理に
使用する処理剤に関するものである。
「従来の技術」 一般に広く行われている頭髪のコールドパーマネントウ
エーブ処理は、その処理剤として ・主剤のチオグリコール酸またはその塩類に、アルカリ
剤を加えたアルカリ性溶液からなる還元剤の第1液と、 ・主として臭素酸塩類からなる酸化剤の第2液 以上の第1液と第2液が用いられ、以下のように処理さ
れている。まず、該第1液を頭髪に塗布し、カーリング
・ロッドに頭髪を巻きつけて所要のウエーブ形状にな
し、しかるのち、該第2液によって、そのウエーブ形状
を固定させてパーマネントウエーブ処理される。
即ち、前記第1液のアルカリ剤が頭髪を膨潤させて主剤
のチオグリコール酸の頭髪への浸透を促進し、浸透した
チオグリコール酸が頭髪の主要部の皮質部を構成するケ
ラチン(蛋白質)のシスチン結合を還元切断して頭髪を
カーリング・ロッドになじませる。しかるのち、前記第
2液によって、切断されたシスチン結合を結合のずれた
状態のまま再結合させ、頭髪のウエーブを固定する処理
手段が採られている。
「発明が解決しようとする課題」 以上の従来のコールドパーマネントウエーブの処理剤
は、頭髪の膨潤・軟化による主剤の作用促進のためのア
ルカリ剤が含まれているため、以下のような難点があ
る。即ち、 ・前記の処理のとき、頭髪の表面を覆う鱗片状の毛表皮
(キユーテイクル)が物理的変化と化学的変化を受けて
毛表皮が剥離・損傷したり変色する現象があり、これが
要因となって頭髪の色・艶が低下したり、手触り感や櫛
通し性が悪くなる。
・主剤のチオグリコール酸が毛皮質に作用するとき、毛
皮質間に充填しているケラチン(蛋白質)の間充物質
(マトリックス)が、主剤のチオグリコール酸やアルカ
リ剤によって侵されると共に、頭髪の表面を覆う鱗片状
の毛表皮が剥離・損傷して毛皮質が露出されているの
で、その間充物質が流れ出して、頭髪の水分低下(約11
〜13%から約7%以下に低下する)と細毛化を生ずると
共に、頭髪の強度と弾性を失った損傷毛となる。
・頭髪は空気中の酸素によって、損傷毛を自然治癒する
自然回復性能を有するものの、前記の処理剤による損傷
毛は、毛髪の生体機能が低下するので、この自然治癒作
用が減退喪失し、健康毛への回復が期待できない。
・前記の処理剤中のアンモニア臭・チオグリコール酸臭
が残存して、処理後にも特有臭を放散する。以上の諸難
点がある。
本発明は、以上の従来技術の難点を解消する処理剤を提
供するのが目的である。
「課題を解決するための手段」 以上の技術課題を解決する本発明の処理剤は 「主剤のチオグリコール酸またはその塩類とアルカリ剤
からなる主成分に、水溶性天然糖または血漿あるいは代
用血漿のうちの少くとも一つ以上と、天然樹脂のセラツ
クを添加した溶液を還元剤となすことを特徴とするコー
ルドパーマネントウエーブ処理剤」によって構成されて
いる。
詳しくは、本発明の前記の処理剤は、前記の従来の還元
剤の「チオグリコール酸とアルカリ剤」の主成分に、
「水溶性天然糖または血漿或は代用血漿」のうちの少な
くとも一つ以上と、「若干量の天然樹脂セラミック」を
加えた溶液が特徴であり、その水溶性天然糖としては、
天然の植物動物を原料とする単糖類、オリゴ糖類、多糖
類であって水溶性のものが対象であり、例えば、ぶどう
糖・マルトース・デキストラン・プルラン(澱粉を原料
とする天然多糖類の商品名)、または、とうもろこし粒
を原料とする単糖類、多糖類、或はヘテロ多糖のアルギ
ン酸、ペクチン質、グァーガム、キチンキドサン(キサ
ン自体は水に不溶性であるが、これを可溶化したも
の)、キサンタンガム等のうちの一種または複種のもの
が任意選択的に用いられ、最も好ましくは前記のマルト
ースの使用が好ましい、さらに、代用血漿としては血漿
に代る公知の「ポリビニルピロリドン」や「デキストラ
ン」の溶液が用いられる。
なお、前記のセラツクとは、ラックガイガラ虫が分泌す
る樹脂物質を生成した公知の天然樹脂セラツクを意味す
る。
そして「チオグリコール酸とアルカリ剤」の主成分に水
溶性天然糖または血漿(または代用血漿)が概ね1〜50
%(重量%)の範囲内の割合と、若干量の天然樹脂のセ
ラツクが添加混合され、エマルジヨンになして使用され
る。
そして、以上の本発明の処理剤を、還元剤の第1液とし
て頭髪に施して処理し、カーリング・ロッドに巻きつけ
ると共に、シスチン結合を切断還元してその結合をずら
して所要のウエーブ形状になし、しかるのち、前記従来
の酸化剤の第2液を施して、ずれた状態のシスチン結合
を再結合させてウエーブを固定化し、パーマネントウエ
ーブ処理がなされる。
なお、本発明の実施態様として、前記の処理剤にコール
ドパーマネントウエーブ処理後の特有臭を解消する意図
で、前記の構成成分にサイクロデキストリン(CD)を若
干量添加することがあり、さらに、シリコンを添加する
ことがある。
「作用」 以上の本発明の処理剤は、還元剤の主成分に水溶性天然
糖または血漿(または代用血漿)が含まれており、その
うちの天然糖は固結力・造膜性・粘着性・艶出し性等に
優れると共に、接着力と保水性等に富む物性を有し、ま
た、血漿は動物性蛋白であり、アルブミン、グロブミン
の血液蛋白と、フイブリノーゲンを有して、優れた結着
性能があり、人間生体に極めて適応する物性を有するの
で、前記のシスチン結合の切断還元のとき、チオグリコ
ール酸とアルカリ剤によって化学的物理的変化を受けた
鱗片状の毛表皮が、含まれている天然糖と血漿の造膜・
結着・固着等の諸作用によって保護され、剥離や損傷が
有効に防止されると共に、偶々剥離したり損傷した該鱗
片は修復され、該還元剤の処理前の毛表皮機能を温存・
回復すると共に、チオグリコール酸やアルカリ剤によっ
て流出した毛表皮の間充物質の欠落は、動物蛋白質にし
て人間生体適合性に富む血漿や天然糖が補充されて、処
理前の健康毛の機能を温存・回復するものと推考され、
さらに、この処理剤に添加されている天然樹脂セラツク
は、セラツクが多量に有する天然樹脂分(概ね95%以上
含有)とワックス分(概ね1.5〜2.5%)が皮膜を形成す
るので、その皮膜が人工鱗片となり、回復した健康毛状
態を自然毛の如く保護する特有作用がある。
そして、それ等の作用がアルカリ剤による頭髪の膨潤状
態でなされるので、そのアルカリ剤と連携して極めて効
果的になされる特徴があり、本発明の処理剤を用いた頭
髪は、コールドパーマネント処理後も概ね健康毛状態を
長く保つことができる。
また、前記の本発明の実施態様の「サイクロデキストラ
ン」を加えた処理剤は、アルカリ剤とチオグリコール酸
の特有臭を包み込み、それ等の特有臭の発生を防止する
作用があり、さらに、シリコンを添加した処理剤は、天
然糖と血漿による作用を一層活発化して毛表皮と毛皮質
の密度と結合力を高める作用がある。
「実施例」 以下、本発明の一実施例に基づいて詳しく説明する。即
ち、 チオグリコール酸とアルカリ剤の主成分に、ぶどう糖と
血漿と天然樹脂のセラツクを加えて原液となし、この原
液に植物油と乳化剤と水を加えてエマルジヨンになし、
チオグリコール酸7%、ぶどう糖5%、血漿5%、セラ
ツク2.5%(%はいずれも重量%)にしてPH:8の溶液を
還元剤の第1液となし、前記の酸化剤の第2液とを用い
て頭髪のコールドパーマネントウエーブ処理を行った。
その結果は、処理された頭髪の毛表皮の剥離や損傷が極
めて少ないと共に、頭髪中の水分は13%を示して細毛化
現象も殆どなく、鱗片で保護された健康毛に相当する良
質の頭髪性状のままであった。従って、処理後の色艶・
櫛通し性が良く、コールドパーマネントウエーブ処理に
おける従来の頭髪損傷ダメージは全く顕出しなかった。
なお、前記の本発明の構成において、「水溶性天然糖と
血漿と代用血漿とセラツク」は「水溶性天然糖と血漿と
セラツク」または「水溶性天然糖と代用血漿とセラツ
ク」の組合せが好ましく、前記の作用を奏するが、「水
溶性天然糖・血漿(または代用血漿)のいずれかと、セ
ラツクとの組合せ」にしても良く、この組合せ添加によ
っても、前記の近似作用が享受できる。
「発明の効果」 以上の説明のとおり、本発明の毛髪用のコールドパーマ
ネントウエーブ処理剤は、コールドパーマネントウエー
ブ処理による毛髪損傷を防止すると共に、毛髪の機能を
温存・回復して概ね健康毛性状を維持し、かつ、従来定
説されたパーマネントウエーブ処理における毛髪損傷ダ
メージを解消する顕著な効果がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主剤のチオグリコール酸またはその塩類と
    アルカリ剤からなる主成分に、水溶性天然糖または血漿
    あるいは代用血漿のうちの少くとも一つ以上と、天然樹
    脂のセラツクを添加した溶液を還元剤となすことを特徴
    とするコールドパーマネントウエーブ処理剤。
JP2304377A 1990-08-03 1990-11-09 毛髪のコールドパーマネントウエーブ処理剤 Expired - Lifetime JPH07537B2 (ja)

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JP2304377A JPH07537B2 (ja) 1990-11-09 1990-11-09 毛髪のコールドパーマネントウエーブ処理剤
EP91101769A EP0469232A1 (en) 1990-08-03 1991-02-08 Materials for hair cosmetics and hair cosmetics

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JPH04178318A JPH04178318A (ja) 1992-06-25
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JP6326575B2 (ja) * 2013-10-21 2018-05-23 資生ケミカル株式会社 セラックを含有するウエーブ形成剤、及びこれらを用いたウエーブ形成方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01279819A (ja) * 1988-01-18 1989-11-10 Hoyu Co Ltd 染毛剤組成物

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