JPH075371A - 手術用顕微鏡 - Google Patents

手術用顕微鏡

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Publication number
JPH075371A
JPH075371A JP5143687A JP14368793A JPH075371A JP H075371 A JPH075371 A JP H075371A JP 5143687 A JP5143687 A JP 5143687A JP 14368793 A JP14368793 A JP 14368793A JP H075371 A JPH075371 A JP H075371A
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JP
Japan
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image
observation
image pickup
circuit
mirror body
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Application number
JP5143687A
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English (en)
Inventor
Masahiko Kinukawa
正彦 絹川
Hiroshi Fujiwara
宏 藤原
Masami Hamada
雅巳 浜田
Takashi Fukaya
孝 深谷
Toyoji Hanzawa
豊治 榛澤
Masahiro Kaneda
正煕 金田
Nobuaki Akui
伸章 安久井
Susumu Takahashi
進 高橋
Katsuyuki Saito
克行 斉藤
Yoshinao Ooaki
義直 大明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手術中に電気部品の故障や信号ケーブルの断
線等が発生するなどの故障が発生して突然画像が消えた
場合、切換え手段により撮像手段から観察手段に切換え
ることにより、手術を続行できる手術用顕微鏡を提供す
ることにある。 【構成】 拡大鏡10L,10Rによる光学的観察手段
と、各光路を撮像するRGB撮像装置と、このRGB撮
像装置による画像を表示するディスプレイ4L,4Rを
備えた手術用顕微鏡において、前記光学的観察手段によ
る観察と前記RGB撮像装置による撮像とを切換え可能
な可動ミラー8L,8Rからなる切換え手段を設け、可
動ミラー8L,8Rの切換えにより撮像から観察に切換
え可能としたことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、術部を拡大観察するこ
とが可能な観察光学系と各光路を撮像する撮像手段とを
有する手術用顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、手術方法、手術用具の発達に伴
い、微細な手術いわゆるマイクロサージャリーが頻繁に
行われるようになってきた。マイクロサージャリーに
は、眼科や脳神経外科に例を見るように、術部を拡大観
察するための観察光学系を有する鏡体を備えた手術用顕
微鏡が用いられる。
【0003】一般に手術用顕微鏡は、術部を拡大観察す
るための顕微鏡からなる鏡体と、この鏡体を所望の位
置、角度に移動し保持するための顕微鏡支持装置とで構
成されている。
【0004】また、手術用顕微鏡において、対物光学系
を備えた観察光学系と撮像手段とを備えたものも、例え
ば特開平3−39711号公報で知られている。これは
対物光学系による被観察体の結像位置に受光面を有する
撮像手段を有しており、撮像手段によって撮像された像
を表示手段としてのディスプレイに表示し、ディスプレ
イに表示された画像を観察できるようにしたものであ
る。
【0005】また、東独特許第259265号において
は、撮像手段によって得た画像を術者の頭部に取り付け
たヘッドマウントディスプレイやテレビモニタに表示
し、術者は反射鏡を利用してそれぞれ右眼、左眼のモニ
ター像を観察できるようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、撮像手
段によって得た画像を観察しながら手術を行う、いわゆ
るビデオ顕微鏡は、電気部品の故障や信号ケーブルの断
線等が発生した場合、突然画像が消え、手術が続行でき
ないという問題がある。
【0007】本発明は、前記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、撮像手段が万一故障
し、画像が得られないときでも手術を続行できる手術用
顕微鏡を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は前記
目的を達成するために、観察光学系による観察手段と、
各光路を撮像する撮像手段と、この撮像手段による画像
を表示する表示手段を備えた手術用顕微鏡において、前
記観察手段による観察と前記撮像手段による撮像とを切
換え可能な切換え手段を設けたことにある。
【0009】このように構成することによって、電気部
品の故障や信号ケーブルの断線等が発生し、突然画像が
消えた場合、切換え手段によって撮像手段から観察手段
に切換え、観察手段によって手術を続行する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2は第1の実施例を示す。図1は
本実施例のヘッドマウントディスプレイの構成図、図2
は鏡体の構成図である。図1に示す、1は頭部固定部材
であり、術者の頭部に装着される。頭部固定部材1の上
部には表示部2が設けられ、この表示部2には左右一対
(一方のみ図示)のレンズ3L,3Rおよびディスプレ
イ4L,4Rが設けられている。
【0011】前記頭部支持部材1の前部には上下方向に
突出するミラー支持部材5が設けられ、このミラー支持
部材5の上部にはディスプレイ4L,4Rに対して45
゜の角度で対向する固定ミラー6L,6Rが設けられて
いる。ミラー支持部材5の下部には枢支軸7を支点とし
て回動可能な可動ミラー8L,8Rが設けられ、この可
動ミラー8L,8Rを下方へ回動したときは術者の視線
9に対して45゜の角度で対向し、前記ディスプレイ4
L,4Rに写し出された画像を観察でき、上方へ回動し
たときは術者の視線9から退避できるようになってい
る。
【0012】前記頭部支持部材1の最前部には術者の左
眼、右眼に対応して光学的観察手段としての拡大鏡10
L,10Rが設けられている。すなわち、この拡大鏡1
0L,10Rは前記可動ミラー8L,8Rの光軸の延長
上に設置されており、可動ミラー8L,8Rを上方へ回
動したとき、術者は被観察部を拡大鏡10L,10Rに
よって観察できるように構成されている。
【0013】次に、図2に示す、鏡体11の構成を説明
する。鏡体11の内部には1つの対物レンズ13、一対
の変倍光学系14L,14R、一対の結像レンズ15
L,15RおよびRGB撮像装置16L,16Rが被観
察部側から順次配設されて構成されている。
【0014】RGB撮像装置16L,16Rは、色分解
プリズム17とR撮像素子18a、G撮像素子18b、
B撮像素子18cとから構成され、このRGB撮像装置
16L,16Rはプロセッサ19L,19Rを介して前
記ディスプレイ4L,4Rに接続されている。前記プロ
セッサ19L,19Rは、RGB撮像装置16L,16
Rを駆動、光電変換信号を読み出す駆動回路、RGBの
各画像信号を生成する画像生成回路を備えている。
【0015】この実施例によれば、通常は、対物レンズ
13および変倍光学系14L,14Rを通して得られた
術部等の被観察部の像は色分解プリズム17を通して
R,G,Bの各光路に分けられ、それぞれR撮像素子1
8a、G撮像素子18b、B撮像素子18cに入射され
る。R撮像素子18a、G撮像素子18b、B撮像素子
18cのそれぞれの画像情報信号は、プロセッサ19
L,19Rの画像生成回路によって画像信号に変換さ
れ、ディスプレイ4L,4Rに画像として表示される。
【0016】したがって、ディスプレイ4L,4Rに写
し出された画像は、レンズ3L,3R、固定ミラー6
L,6Rおよび可動ミラー8L,8Rを介して術者の左
眼、右眼に入射するため、ディスプレイ4L,4Rに表
示された画像を立体視できる。
【0017】このように撮像手段によって被観察部を観
察しながら手術中に、電気部品の故障や信号ケーブルの
断線等のトラプルが発生し、突然画像が消えた場合、つ
まり、画像による観察が行えなくなった場合、可動ミラ
ー8L,8Rを枢支軸7を支点として上方へ回動(跳ね
上げ)すると、術者は被観察部を拡大鏡10L,10R
によって観察でき、手術を続行できる。したがって、手
術中に電気的なトラブルが発生しても安全であり、ま
た、可動ミラー8L,8Rを枢支軸7を支点として跳ね
上げるという簡単な操作によって切換えることができ
る。
【0018】図3〜図5は第2の実施例を示す。図3は
鏡体支持装置を示す、架台21は床面を移動自在であ
り、基台21aとこの基台21aに対して立設された支
柱21bとから構成されている。支柱21bの上端には
図示しない光源が内蔵された第1アーム22が軸Oaを
中心に回動可能に取り付けられ、第1アーム22の他端
には軸Obを中心に回動可能な第2アーム23が取り付
けられている。
【0019】第2アーム23の他端には軸Ocを中心に
回動可能な第3アーム24が取り付けられ、第3アーム
24には軸Odを中心として回動可能な俯仰アーム25
が設けられ、この俯仰アーム25は軸Oeを中心として
回転可能に構成されている。俯仰アーム25の先端部に
はハンドル26および鏡体27が設けられている。
【0020】そして、鏡体27を空間的に自在に位置操
作できるようになっており、軸Oa〜Oeの各部には後
述する電磁クラッチ38a〜38eが設けられ、ハンド
ル26に設けたスイッチ28によって各軸Oa〜Oeを
選択的にロック・アンロックできるように構成されてい
る。
【0021】次に、図4に示す、鏡体27の光学系の構
成を説明する。図4は左側光路を示すもので、対物レン
ズ30L、変倍光学系31L、結像レンズ32Lが被観
察部側から順次配設されて構成されている。結像レンズ
32Lの結像点には撮像素子33Lが設けられ、この撮
像素子33Lは回転軸34Lを軸心として回動可能な取
付け部材35Lに取付けられている。
【0022】回転軸34Lはソレノイド(図示しない)
によって駆動され、撮像素子33Lを光路上(実線位
置)と光路外(破線位置)に移動できるようになってい
る。さらに、鏡体27には結像レンズ32Lの結像点に
焦点が位置するように接眼レンズ36Lが設けられてい
る。
【0023】次に、図5に示す、電気回路を説明する。
前記ハンドル26に設けられたスイッチ28は駆動回路
37を介して各軸Oa〜Oeの各部に設けられた電磁ク
ラッチ38a〜38eに電気的に接続されている。
【0024】また、前記撮像素子33L,33Rと接続
され、左右の画像信号を生成する画像生成回路を備えた
プロセッサ39L,39Rは積分回路40L,40R、
比較回路41L,41Rを介してOR回路42に接続さ
れ、このOR回路42は前記ソレノイドを駆動するソレ
ノイド駆動回路43に接続されている。
【0025】そして、プロセッサ39L,39Rからの
画像信号の有無を積分回路40L,40R、比較回路4
1L,41Rによって検出し、いずれか一方でも無とな
ると、OR回路42を介してソレノイド駆動回路43に
よってソレノイドが駆動される。したがって、回転軸3
4L,34Rが回動して取付け部材35L,35Rを介
して撮像素子33L,33Rが光路外(破線位置)に退
避し、接眼レンズ36L,36Rによって観察ができ
る。
【0026】この実施例によれば、ヘッドマウントディ
スプレイを外すだけでよいので、鏡体27において滅菌
等のため、ドレープを使用していても、ドレープにおい
て接眼部の開口をあらかじめ設定しておけば、手術中に
故障が生じても何ら問題なく光学的観察が行える。
【0027】図6〜図10は第3の実施例を示し、第1
の実施例と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略
する。この実施例は片側の光路のみで瞳分割による立体
撮像を行うもので、図6および図7に示すように、鏡体
44の内部の瞳位置には液晶シャッタ45が設けられて
いる。この液晶シャッタ45はガイド部材46上をスラ
イド自在に支持されているとともに、液晶シャッタ45
には鏡体44の外部に突出する操作ハンドル47が設け
られている。
【0028】液晶シャッタ45は、通常時は左光路Lと
右光路Rとの間(実線位置)に設置され、操作ハンドル
47によって液晶シャッタ45を左光路Lに位置する
と、左スイッチ48がONとなり、液晶シャッタ45を
右光路Rに位置すると、右スイッチ49がONとなり、
液晶シャッタ45の位置を確認できるように構成されて
いる。前記液晶シャッタ45は、図8に示すように、瞳
分割するためのフィルタであり、左右の半分ずつが、O
N(透過)、OFF(遮光)の動作を行うように形成さ
れている。
【0029】次に、図9に示す、電気回路、図10に示
す、タンミングチャートに基づき作用について説明す
る。通常は、液晶シャッタ45は左光路Lと右光路Rと
の間(実線位置)にあり、プロセッサ19L,19Rに
よる画像信号が図示しないディスプレイに表示される。
【0030】ここで、例えば右光路Rによる画像が撮像
素子16Rもしくはプロセッサ19R等の故障により得
られないときについて説明する。今、右眼の表示画像が
消えたとき、術者が操作ハンドル47を左側へ移動させ
ると、液晶シャッタ45が図7の破線位置Lとなる。こ
のとき、左スイッチ48がONとなり、ロジック回路5
0Lを介して選択回路51に、プロセッサ19Rの画像
信号を出力すべくスイッチをコントロールする。
【0031】さらに、OR回路52を介して切換え回路
53L,53Rによって切り換わる。フィールド検出回
路54aではEVEN、ODDのフィールドの判定を行
い、検出出力によりフィールド切換え回路54bのスイ
ッチングと液晶ドライバ55による液晶シャッタ45の
駆動を行う。
【0032】図10に示すように、D1撮像時は、液晶
シャッタ45は図8に示すように、左側がON(透過)
となっており、このときの画像信号はフィールド切換え
回路54を介して画像メモリ56Lに入力され、ここで
は入力された画像信号をメモリを用いることにより、フ
ィールド検出信号にしたがって2回連続出力する。これ
が左眼にて観察される。
【0033】一方、E1の画像信号においては、液晶シ
ャッタ45の右側がON(透過)となっており、このと
きの画像信号はフィールド切換え回路54bを介して画
像メモリ56Lに入力され、ここでは入力された画像信
号をメモリを用いることにより、フィールド検出信号に
したがって2回連続出力する。これが右眼にて観察され
る。
【0034】このように片方での画像が得られなくなっ
ても、簡単に立体画像が得られる。また、鏡体44に液
晶シャッタ45を追加するだけであるため小形化が図れ
るとともに、ズーム等の光学系をそのまま利用できると
いう効果がある。
【0035】図11〜図15は第4の実施例を示し、第
1の実施例と同一構成部分は同一番号を付して説明を省
略する。この実施例は、鏡体11の内部の瞳位置に設け
られた絞り58L,58Rと結像レンズ15L,15R
とに各々の光路を偏向すべく可動ミラー59を設け、こ
の可動ミラー59を鏡体11に対して移動可能な可動鏡
体60と連動するように構成したものである。
【0036】すなわち、鏡体11には回転軸61が設け
られ、この回転軸61を曲率中心とする円弧面12aが
設けられている。回転軸61にはアーム62の一端部が
固定され、このアーム62の他端部には可動鏡体60が
支持され、可動鏡体60は円弧面12aに沿って90゜
回動可能に構成されている。
【0037】さらに、回転軸61には小歯車63が嵌着
され、この小歯車63はミラー軸64に嵌着された大歯
車65とアイドル歯車65aを介して噛合している。ミ
ラー軸64にはミラー台66の基端部が固定され、この
ミラー台66に前記可動ミラー59が固定されている。
ここで、小歯車63と大歯車65のギャ比は1:2であ
り、回転軸61が90゜回動すると、ミラー軸64は同
方向に45゜回動するようになっている。
【0038】また、前記可動鏡体60には支持部67を
有しており、この支持部67には回転ミラー68を有す
るテイルト部69とプリズム70L,70Rおよび接眼
レンズ71L,71Rが設けられている。
【0039】そして、可動鏡体60は、図11に示す撮
像位置と、図12に示す光学的観察位置の2つのポジシ
ョンに切換えでき、可動鏡体60を下方へ90゜回動し
て光学的観察位置にセットしたとき、回転軸61が回転
し、この回転は小歯車63、アイドル歯車65a、大歯
車65を介してミラー軸64が回動して回動ミラー59
が45゜回動し、この回動ミラー59によって偏向され
てリレーレンズ72L,72Rを介して光路が可動鏡体
60に導かれるようになっている。なお、73は鏡体1
2の側壁に設けられリレーレンズ72L,72Rに対向
する開口窓を開閉する扉である。
【0040】したがって、可動鏡体60を図11に示す
ように、手術に邪魔にならないように撮像位置に回動し
て退避することにより、可動ミラー59も回動して光路
から退避し、第1の実施例と同様に撮像素子16L,1
6R、プロセッサ19L,19Rによる画像が立体観察
される。
【0041】このように画像観察による手術中にいずれ
かに故障が生じ、観察できない場合には図12に示すよ
うに、可動鏡体60を下方へ回動して光学的観察位置に
セットすると、回動ミラー59が45゜回動し、この回
動ミラー59によって偏向されてリレーレンズ72L,
72Rを介して光路が可動鏡体60に導かれ、可動鏡体
60による光学観察ができ手術を続行できる。
【0042】次に、図15に示す、電気回路について説
明する。74は可動鏡体60の位置を判定するスイッチ
であり、このスイッチ74はロジック回路75からの指
令はなくプロセッサ19L,19Rによる画像信号に基
づいて明るさ演算部76により駆動回路77を介して絞
り58L,58Rを調節する。
【0043】可動鏡体60を図12に示す、光学的観察
位置に移動させると、スイッチ74がONとなり、ロジ
ック回路75によりスイッチ回路78を切換え、設定メ
モリ79に対して出力命令を出す。したがって、絞り5
8L,58Rは設定メモリ79からのデータにより駆動
回路77にて調節され、ランプ81の点灯回路80にお
いても同様に明るさが設定される。
【0044】設定メモリ79に対しては可動鏡体60を
介して光学的観察の場合において最適となる条件が記憶
される。撮像による観察時は焦点深度向上等のため絞り
58L,58Rがかなり絞られ、かつランプ81による
照明も点灯回路80により明るく設定される。
【0045】このように通常は、可動鏡体60が手術の
邪魔にならない位置に退避しており、故障の際にも操作
性が容易である。光学観察の切換えに伴って照明、絞り
等の設定も最適となるように設定し直すことにより、故
障時の切換えにおいても違和感がなく手術を続行でき
る。
【0046】図16および図17は第5の実施例を示
し、第4の実施例と同一構成部分については説明を省略
する。この実施例は、鏡体11の内部の結像レンズ15
L,15Rより上部に回転軸心83を中心として回転可
能な回転台84を設け、この回転台84に、回転軸心8
3を中心として対称的に撮像部85と光学観察用鏡体8
6とを設置し、回転台84の180゜回転によって撮像
位置と光学的観察位置が切換えられるように構成したも
のである。
【0047】すなわち、前記光学観察用鏡体86には支
持部87を有しており、この支持部87には第1のミラ
ー88と第2のミラー89を有するテイルト部90が設
けられ、光路がプリズム70L,70R、接眼レンズ7
1L,71Rに導かれるようになっている。
【0048】したがって、光学観察用鏡体86を図16
および図17に示すように、手術に邪魔にならないよう
に退避することにより、撮像部85により第1の実施例
と同様に撮像素子16L,16R、プロセッサ19L,
19Rによる画像が立体観察される。
【0049】このように画像観察による手術中にいずれ
かに故障が生じ、観察できない場合には回転台84を1
80゜回転して鏡体11の内部の結像レンズ15L,1
5Rに光学観察用鏡体86の第1のミラー88を対向さ
せることにより、第2のミラー89を介して光路がプリ
ズム70L,70R、接眼レンズ71L,71Rに導か
れ、光学観察用鏡体86による光学観察ができ手術を続
行できる。
【0050】図18および図19は開示例1を示し、鏡
体100の内部には1つの対物レンズ101、一対の変
倍光学系102L,102R、一対の結像レンズ103
L,103RおよびRGB撮像装置104L,104R
が被観察部側から順次配設されて構成されている。
【0051】RGB撮像装置104L,104Rは、色
分解プリズムとR撮像素子、G撮像素子、B撮像素子と
から構成され、このRGB撮像装置104L,104R
はプロセッサ105L,105Rに接続されている。前
記プロセッサ105Rからの右眼用映像信号は、図19
に示すようなマーク106をスーパインボーズするスー
パインボーズ回路107、立体映像信号構成回路108
により立体映像信号にあわせて表示部109aを覆うよ
うに設けられた液晶偏光板109を駆動する液晶駆動回
路110と反転信号により立体映像信号と液晶偏光板1
09のタイミングを反転させるためのロジック回路(図
示しない)とから構成されている。このように右眼用映
像信号のみにマーク106を入れ、これにより常に確認
することができ、反転させることもできる。
【0052】図20および図21は開示例2を示し、第
2の実施例における鏡体支持装置の俯仰アーム25に、
開示例1の鏡体100を組み合わせたもので、鏡体10
0の俯仰操作終了を検出するロジック回路111を設
け、スイッチ28による電磁クラッチ38a〜38eの
操作信号がスイッチ回路28aを介して入力される。
【0053】この操作終了信号にしたがって視野変更後
と判断し、開示例1と同様に右眼用映像信号にマーク1
06をある時間表示させる。視野変更により映像信号に
変化が生じるので、このとき立体感の確認を行う。
【0054】図22は開示例3を示し、プロセッサ10
5L,105Rからの映像信号によって積分回路112
L,112R,比較回路113L,113Rを介して映
像信号の有無を検出するもので、切換え回路114L,
114Rでは各々の映像信号検出信号により映像信号選
択を行う。
【0055】通常の状態においては、プロセッサ105
L,105Rからの映像信号が切換え回路114L,1
14Rを介してスーパインボーズ回路115L,115
Rを介してそれぞれ発信機116L,116Rに入力さ
れ、これら発信機116L,116Rからヘッドマウン
トディスプレイの受信機117に送信されているが、ど
ちらか一方、例えば右眼側が故障した場合、切換え回路
114Lまたは114Rが切り換わり、OR回路118
を介して左眼側の正常な映像信号がスーパインボーズ回
路115Lを介してそれぞれ発信機116Lに入力さ
れ、これら発信機116Lからヘッドマウントディスプ
レイの受信機117に送信される。つまり、正常な映像
を正眼に提供し、正面画であることのマークを表示する
ことができる。
【0056】図23〜図25は開示例4を示し、第1の
実施例における鏡体支持装置の俯仰アーム25に、開示
例1の鏡体100を組み合わせたもので、電磁クラッチ
38a〜38eの操作終了を検出し、その信号に合わせ
てその後しばらくの間、撮影のためのシャッタスピード
を短くして振動によるブレの影響をなくすようにしたも
のである。
【0057】すなわち、スイッチ回路28aはロジック
回路119を介してパルス回路120に接続されてお
り、操作終了信号によってパルス回路120にてタイマ
121に設定された時間内においてシャッタスピードを
速くすべく駆動読み出し回路122L,122Rにクロ
ックパルス信号を送り、それ以外の時間は通常のクロッ
クパルスを駆動読み出し回路122L,122Rに送
る。なお、駆動読み出し回路122L,122Rは映像
信号処理回路123L,123Rを介して左右眼用のモ
ニタ124L,124Rに接続されている。
【0058】図26および図27は開示例5を示し、ズ
ーム変倍における倍率を検出する手段を設け、さらに鏡
体100の振動を検出し、その振動周波数を算出するこ
とにより、変倍値と振動周波数からシャッタスピードを
設定するようにしたものである。
【0059】すなわち、鏡体100に変位センサ(加速
度センサ)125を設け、この信号を増幅回路126を
介してゼロクロス検出回路127にてパルス信号化す
る。また、クロック回路128による単位時間内のパル
スをカウンタ129によってカウントし、f検出回路1
30により周波数検出を行う。
【0060】一方、変倍用の駆動回路131aからの駆
動信号によって駆動する変倍用モータ131にエンコー
ダ132を設け、倍率検出回路133により倍率を検出
し、この周波数と倍率値に応じてシャッタスピード設定
回路134から駆動読み出し回路122L,122Rに
クロックパルス信号を送り、図27に示すように撮像素
子の露出時間、つまりシャッタスピードを可変する。こ
のように構成することにより、倍率が高いと振動による
影響が大きくなるが、この像のブレをなくし、観察がし
やすくなるという効果がある。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の手術用顕
微鏡は、観察手段による観察と撮像手段による撮像とを
切換え可能な切換え手段を設けたことにより、手術中に
電気部品の故障や信号ケーブルの断線等が発生するなど
の故障が発生して突然画像が消えた場合、切換え手段に
よって撮像手段から観察手段に切換えることにより、、
手術を続行でき、安全性が高く信頼性の高い手術用顕微
鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる手術用顕微鏡の
ヘッドマウントディスプレイを示す側面図。
【図2】同実施例の鏡体の構成図。
【図3】本発明の第2の実施例を示す鏡体支持装置の側
面図。
【図4】同実施例の鏡体の光学系の構成図。
【図5】同実施例の電気系のブロック図。
【図6】本発明の第3の実施例を示す鏡体の光学系の構
成図。
【図7】図6のA−A線に沿う断面図。
【図8】同実施例の液晶シャッタの正面図。
【図9】同実施例の電気系のブロック図。
【図10】同実施例のタイミングチャート図。
【図11】本発明の第4の実施例を示し、撮像時の鏡体
の構成図。
【図12】同実施例の光学的観察時の鏡体の構成図。
【図13】同実施例の鏡体の側面図。
【図14】同実施例の可動ミラーの側面図。
【図15】同実施例の電気系のブロック図。
【図16】本発明の第5の実施例を示す鏡体の正面図。
【図17】同実施例の鏡体の平面図。
【図18】手術用顕微鏡の開示例1を示す構成図。
【図19】同開示例の表示画像を示す説明図。
【図20】手術用顕微鏡の開示例2を示す鏡体支持装置
の側面図。
【図21】同開示例の電気系のブロック図。
【図22】手術用顕微鏡の開示例3を示す電気系のブロ
ック図。
【図23】手術用顕微鏡の開示例4を示す鏡体支持装置
の側面図。
【図24】同開示例の電気系のブロック図。
【図25】同開示例の鏡体の構成図。
【図26】手術用顕微鏡の開示例5の電気系のブロック
図。
【図27】同開示例の説明図。
【符号の説明】
4L,4R…ディスプレイ 10L,10R…拡大鏡 11…鏡体 16L,16R…RGB撮像装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】第2アーム23の他端には軸Ocを中心に
回動可能な第3アーム24が取り付けられ、第3アーム
24には軸Odにて一端を支持された平行四辺形リンク
の構成により、鏡体27が術者の観察方向に対し前後方
向の俯仰操作と、軸Oeを中心として鏡体27が術者の
観察方向に対し、左右方向の俯仰操作とが可能とすべく
構成されている。俯仰アーム25の先端部にはハンドル
26および鏡体27が設けられている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】次に、図9に示す、電気回路、図10に示
す、タミングチャートに基づき作用について説明す
る。通常は、液晶シャッタ45は左光路Lと右光路Rと
の間(実線位置)にあり、プロセッサ19L,19Rに
よる画像信号が図示しないディスプレイに表示される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】通常の状態においては、プロセッサ105
L,105Rからの映像信号が切換え回路114L,1
14Rと、片側の画像である図示しない表示をスーパイ
ンポーズすべくスーパインボーズ回路115L,115
Rを介してそれぞれ発信機116L,116Rに入力さ
れ、これら発信機116L,116Rからヘッドマウン
トディスプレイの受信機117に送信されているが、ど
ちらか一方、例えば右眼側が故障した場合、積分回路1
12R、比較回路113Rにより映像信号出力がなされ
ていないことを検出し、切換え回路114Rが切り換わ
り、プロセッサ105Lによる映像信号がスーパインポ
ーズ回路115Rに送出される。スーパインポーズ回路
115L,115Rには前記比較回路113Rからの出
力に従ってOR回路118を介して信号が出力され、各
々切換え回路114L,114Rを介して入力されるプ
ロセッサ105Lの映像信号に片側のみの画像である
(非立体観察)という表示を挿入する。発信機116
L,116Rから前記スーパインポーズ回路115L,
115Rからの映像信号がヘッドマウントディスプレス
の受信機117に送信される。術者は左右眼にて上記左
側光路におけるプロセッサ105Lによる映像を観察す
る。このとき映像中の表示により非立体観察であること
の確認ができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深谷 孝 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 榛澤 豊治 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 金田 正煕 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 安久井 伸章 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 高橋 進 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 斉藤 克行 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大明 義直 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察光学系による観察手段と、各々の各
    光路を撮像する撮像手段と、この撮像手段による画像を
    表示する表示手段を備えた手術用顕微鏡において、 前記観察手段による観察と前記撮像手段による撮像とを
    切換え可能な切換え手段を設けたことを特徴とする手術
    用顕微鏡。
JP5143687A 1993-06-14 1993-06-15 手術用顕微鏡 Pending JPH075371A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08196514A (ja) * 1995-01-23 1996-08-06 Olympus Optical Co Ltd 頭部装着型映像表示装置
WO2015156306A1 (ja) * 2014-04-09 2015-10-15 オリンパス株式会社 医療用撮像装置

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