JPH0753715Y2 - 衝突式超音速ジェット粉砕機 - Google Patents

衝突式超音速ジェット粉砕機

Info

Publication number
JPH0753715Y2
JPH0753715Y2 JP8067289U JP8067289U JPH0753715Y2 JP H0753715 Y2 JPH0753715 Y2 JP H0753715Y2 JP 8067289 U JP8067289 U JP 8067289U JP 8067289 U JP8067289 U JP 8067289U JP H0753715 Y2 JPH0753715 Y2 JP H0753715Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collision plate
crushed
jet
collision
crusher
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8067289U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0319543U (ja
Inventor
守 西島
信康 牧野
正樹 高次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP8067289U priority Critical patent/JPH0753715Y2/ja
Publication of JPH0319543U publication Critical patent/JPH0319543U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0753715Y2 publication Critical patent/JPH0753715Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は衝突式超音速ジッエット粉砕機に関し、より詳
しくは、粗大粒子の被粉砕物を微小粒子に粉砕する衝突
式超音速ジェット粉砕機に関する。
[従来の技術] 例えば、乾式の電子写真複写機においては、現像剤とし
て樹脂等を微粉末にしたトナーを用いている。
かかるトナーは、静電荷像用乾式トナーとも呼ばれてお
り、これは、樹脂、染料、顔料等を熱ロールミルで溶融
混練し、冷却後、ジョークラッシャー等を用いて粗粉砕
し、この粗粉砕されたものを超音速ジェット粉砕機で微
粉砕する如くして作製される。
第4図は、樹脂等の被粉砕物を粉砕してトナー粒子とす
る超音速ジェット粉砕機の一例を示している。第4図に
示された粉砕機の要部がほぼ一致する粉砕機を開示する
ものとして、特開昭58−143853号、実開昭51−100574号
公報がある。
第4図において、符号1で示す原料投入側からは、粗粉
砕された樹脂等の被粉砕物Taが投入せられ、これは通路
2を通って分級工程室3内へと導かれる。分級工程室3
を出た被粉砕物Taは通路4を経てジェット噴流路5へと
向う。
一方、圧縮空気の流入によってノズル6からは高圧の空
気が噴射され、ジェット噴流路5には超音速の、空気に
よるジェット流が生じている。このジェット流の流動方
向にはノズル6と対向して衝突板7が設けられている。
通路4から出てきた被粉砕物はジェット流へと導かれ
て、このジェット流に乗り、高速(超音速)で飛翔しな
がら、衝突板7の傾斜面7aへと衝突する。
粗大粒子となっている被粉砕物Taが超音速で衝突板7に
衝突することにより、微粒子状に粉砕される。
すなわち、被粉砕物は、現像に供されるトナーの如く微
粉末となり、この微粉末Tpは粉砕室8から通路9を経て
通路2において原料と一緒になって分級工程室3へと送
られる。
分級工程室3に送られた被粉砕物Taと微粉末Tpのうち、
後者の微粉末は製品として矢印方向に回収され、前者の
被粉砕物Taは通路4を経て再びジェット噴流路5に向い
衝突板7にて粉砕される。
以上のようにして、被粉砕物は粉砕されるのであるが、
この粉砕は被粉砕物を衝突板に衝突させることにより行
われることから、この種の超音速ジェット粉砕機を衝突
式超音速ジェット粉砕機と呼んでいる。
このようなジェット粉砕機による被粉砕物の粉砕は、ジ
ェット流に吸込まれた粒子相互間の衝突や衝突板へのそ
の衝突によって行われるが、この場合のジェット流への
粒子の吸込量Wは次の式で表される。
WαDn(P−ρmin)0.5 上記式中、Dnはノズル直径、Pはノズル圧、ρminは吸
込最小圧である。
一方、粉砕速度Rについては次の式で表される。
RαDn2(P−ρmin) ここで粉砕能力Gは(W×R)に比例し、次に示す式に
よって、その能力Gを求めることができる。
GαDn3(P−ρmin)1.5 さて、先に述べた製造工程によって、微粉末は100μm
以下に分級選別されて使用に供されるが、この場合に要
求される品質、例えば、トナーの粒径や歩留値(捕集ト
ナー/投入量)等の要求品質に応えるために、フィード
量(供給量)や、粉砕空気圧力や、衝突板の形状など変
えている。
その中でも、特に衝突板の形状変化が最も大きく品質に
影響することが知られている。
衝突板としては、従来、第4図において符号7で示すよ
うなもの、第5図(a)に示すようなもの、同図(b)
に示すようなものがそれぞれ使用されている。
衝突板はジェット流の方向と直交する方向に配設される
が、このような平面型の衝突板においては、最も粉砕性
が優れており、シャープな分級効果が得られる。このよ
うな点は第5図の平面型の衝突板(符号7)についても
同様である。ここで、粉砕性とは一定粒径分布のトナー
を得るための処理時間のことである。
[考案が解決しようとする課題] 現在、低コスト、低エネルギーを目的として低温定着ト
ナーを使用する要望があるが、このようなトナーを上記
の粉砕機によって作製した場合、粉砕時にトナーが衝突
板に凝集固着してしまうという現象を生じる。
低温定着トナーは高温定着トナーに比べ軟化点が低いた
め、脆く融解し易く、衝突板に衝突する際、凝集固着し
易いものと考えられている。このような凝集固着を生じ
ると、凝集固着物がノズル6へ向けて成長し、ジェット
噴流路5をつまらせてしまい、本来の粉砕機能を達成で
きなくなってしまう。
また、衝突板の特定の部分に集中して被粉砕物が衝突し
続けると衝突板の部分的な摩耗が進み長期間の使用が困
難になるという問題もある。
本考案は上記の点を解決しようとするもので、その目的
は、衝突式ジェット粉砕機において、被粉砕物の粉砕時
における微粒子の凝集固着を防止し、結果として生産能
力の向上を可能にすることにある。また、他の目的は、
衝突板の部分的な摩耗を防ぎ、長期間の使用を可能にす
ることにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、ノズルからのジェット流の流動方向にノズル
と対向して設けられる衝突板を備え、前記ジェット流に
被粉砕物を導いて、これをジェット流により、高速で飛
翔させつつ、前記衝突板に衝突させて、被粉砕物を微粒
子に粉砕する衝突式超音速ジェット粉砕機において、前
記衝突板の平面部が回転駆動手段により回転可能に配設
されたことを特徴とする。
[作用] 衝突板が回転しているために被破砕物が凝集しやすいも
のであっても衝突板の回転により生じる遠心力により振
り切られ、被破砕物は衝突板に付着しにくくなり、凝集
固着物は成長せず、ジェット噴流路をつまらせることが
ない。また、衝突板が回転しているために、被破砕物は
衝突板の表面に万遍なく衝突し衝突板に部分的な摩耗を
起こしたりすることがない。
[実施例] 次に図面に示す一実施例に基づき本考案を説明する。
第1図は本考案一実施例の衝突式超音速ジェット粉砕機
の要部を示す概略構成図、第2図は第1図の粉砕機に具
備される回転する衝突板の斜視図、第3図はその側面図
である。
第1図において、被破砕物Taは通路14を経てジェット噴
流路15へと向かう。
一方、圧縮空気の流入によってノズル16からは高圧の空
気が噴射され、ジェット噴流路15には超音速の、空気に
よるジェット流が生じている。このジェット流の流動方
向にはノズル16と対向して被破砕物Taを粉砕するための
衝突板17が設けられている。この衝突板17はステー18の
先端を分離した回転ベースの一端に取り付けられてい
る。そして、回転ベースは回転駆動手段(図示せず)に
より回転し、これにより衝突板17は回転することにな
る。
衝突板17は第2図に示すように円形の平面部を有するも
のとなっている。また、衝突板17の材質としては、セラ
ミックス、ニッケル、黄銅、チタン、銅等が好ましく、
このうちセラミックスを選定した場合には耐摩耗性、耐
熱性、耐蝕性に優れることになる。
通路14から出てきた被破砕物Taはジェット流へと導かれ
て、このジェット流に乗り、高速(超音速)で飛翔しな
がら、回転している衝突板17に衝突する、被破砕物Taが
超音速で衝突板17に衝突することにより微粒子状に粉砕
される。
ここで、衝突板17が回転しているために、被破砕物が低
温定着トナーのように軟化点が低く脆く溶解しやすく、
衝突板に凝集固着しやすいものであっても衝突板17の回
転により生ずる遠心力により振り切られ、衝突板17の表
面に付着しにくくなり、凝集固着物が成長したりせず、
ジェット噴流路15をつまらせることがない。また、衝突
板17が回転しているために、被破砕物Taは衝突板17の表
面に万遍なく当たり、部分的な摩耗を起こしたりするこ
とがなく長期間の使用が可能になる。
なお、第1図の超音速ジェット粉砕機における要部以外
の部分(例えば分級工程室等)は、第4図に示す従来例
と同様の構成である。
実験例1 樹脂:ポリエステル系樹脂 75重量部 スチレン−アクリル系樹脂 15重量部 顔料:フタロシアニン系顔料 5重量部 これら(軟化点69℃)を熱ロールミルで溶融混練し、冷
却後、ジョークラッシャーで粗粉砕し、この粗粉砕した
ものを回転ベースの回転が30rpmである衝突板に衝突さ
せて微粉砕したところ、衝突板への樹脂による凝集固着
はられず、かつ、シャープな粒径分布を持った製品が得
られた。
実験例2 樹脂:ポリエステル系樹脂 15重量部 スチレン−アクリル系樹脂 85重量部 顔料:フタロシアニン系顔料 5重量部 これら(軟化点80℃)を熱ロールミルで溶融混練し、冷
却後、ジョークラッシャーで粗粉砕し、この粗粉砕した
ものを回転ベースの回転が90rpmである衝突板に衝突さ
せて微粉砕したところ、実験例1と同様な結果を得た。
実験例3 実験例2で用いたトナー材料(2種類の樹脂と顔料)
を、実験例1の衝突板に衝突させて微粉砕したところ、
実験例1と同様の結果を得た。
実験例4 実験例1のトナー材料を実験例2の衝突板に衝突させて
微粉砕したところ、実験例1と同様の結果を得た。
次に、従来例の衝突板を用いた場合につき、凝集固着の
発生有無を調べたところ、次のような結果を得た。
比較例1 実験例1のトナー材料を、従来の平面形衝突板に衝突板
への樹脂による凝集固着が発生し、粉砕機能を達成する
ことができなくなってしまった。
比較例2 実験例2のトナー材料を従来の円錐形衝突板に衝突させ
て微粉砕したところ、比較例1よりも軽度ながら凝集固
着が発生した。
比較例3 実験例2のトナー材料を、従来の平面形衝突板に衝突さ
せて微粉砕したところ、比較例1と同様の結果となっ
た。
比較例4 実験例1のトナー材料を、従来の円錐形衝突板に衝突さ
せて微粉砕したところ、実験例1と同様な結果となっ
た。
以上の各例を表にまとめると次のようになる。
尚、上記各例に引き続いて次のような実験を行った。
実験例5 樹脂:ポリエステル系樹脂 これ(軟化点77℃)を熱ロールミルで溶融混練し、冷却
後、ジョークラッシャーで粗粉砕し、この粗粉砕したも
のを回転ベースの回転が30rpmである衝突板に衝突させ
て微粉砕したところ、実験例1と同様な結果を得た。
実験例6 実験例5のトナー材料を回転ベースの回転が90rpmであ
る衝突板に衝突させて微粉砕したところ、実験例1と同
様な結果を得た。
前記比較例4に引き続いて行った例は次の通りである。
比較例5 実験例5のトナー材料を比較例1の衝突板(平面形衝突
板)に衝突させて微粉砕したところ、比較例1と同様な
結果を得た。
比較例6 実験例5のトナー材料を比較例2の衝突板(円錐形衝突
板)に衝突させて微粉砕したところ、比較例2と同様な
結果を得た。
[考案の効果] 以上の説明で明らかなように本考案によれば、衝突式ジ
ェット粉砕機において、被破砕物の粉砕時における微粒
子の凝集固着を防止することができ、生産能力の向上が
可能となった。また、衝突板を回転させることにより、
衝突板の部分的な摩耗を防ぎ長期間の使用を可能とする
ことができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例の衝突式超音速ジェット粉砕機
の要部を示す概略構成図、第2図は第1図の粉砕機に具
備される回転する衝突板の斜視図、第3図は衝突板の側
面図、第4図は従来の衝突式超音速ジェット粉砕機の概
略構成図、第5図(a),(b)はそれぞれ同上ジェッ
ト粉砕機に具備される従来の衝突板の側面図である。 Ta…被破砕物、14…通路、15…ジェット噴流路、16…ノ
ズル、17…衝突板、18…ステー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズルからのジェット流の流動方向にノズ
    ルと対向して設けられる衝突板を備え、前記ジェット流
    に被粉砕物を導いて、これをジェット流により、高速で
    飛翔させつつ、前記衝突板に衝突させて、被粉砕物を微
    粒子に粉砕する衝突式超音速ジェット粉砕機において、
    前記衝突板の平面部が回転駆動手段により回転可能に配
    設されたことを特徴とする衝突式超音速ジェット粉砕
    機。
JP8067289U 1989-07-07 1989-07-07 衝突式超音速ジェット粉砕機 Expired - Lifetime JPH0753715Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8067289U JPH0753715Y2 (ja) 1989-07-07 1989-07-07 衝突式超音速ジェット粉砕機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8067289U JPH0753715Y2 (ja) 1989-07-07 1989-07-07 衝突式超音速ジェット粉砕機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0319543U JPH0319543U (ja) 1991-02-26
JPH0753715Y2 true JPH0753715Y2 (ja) 1995-12-13

Family

ID=31625943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8067289U Expired - Lifetime JPH0753715Y2 (ja) 1989-07-07 1989-07-07 衝突式超音速ジェット粉砕機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0753715Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019048281A (ja) * 2017-09-12 2019-03-28 株式会社Ihi パーライト処理装置及びパーライト処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0319543U (ja) 1991-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3139721B2 (ja) 流動化ベッドジェットミル
US5358188A (en) Supersonic jet crusher of collisional type
JP2008225317A (ja) 静電荷像現像用トナー
JPH0753715Y2 (ja) 衝突式超音速ジェット粉砕機
JPH0549349B2 (ja)
JPH06230606A (ja) トナーの製造方法及びそのための製造装置システム
JPH09187732A (ja) トナーの製造方法
JP3740202B2 (ja) トナーの製造方法
JP3102902B2 (ja) 衝突式超音速ジェット粉砕機
JPS6316978B2 (ja)
JP2759499B2 (ja) 粉体の粉砕方法
JP2654989B2 (ja) 粉体の粉砕方法
JP2805332B2 (ja) 粉砕方法
JP4870885B2 (ja) 粉砕装置及び該装置を用いたトナー製造方法
JPH07295294A (ja) 静電荷現像用微粉トナーの製造システム
JP2663041B2 (ja) 衝突式気流粉砕機
JP3327773B2 (ja) 静電荷現像用トナーの製造方法
JP3090547B2 (ja) 衝突式超音速ジェット粉砕装置
JP4183388B2 (ja) 粉砕装置とトナーの製造装置及びトナー
JP2704787B2 (ja) 粉体原料の粉砕方法
JP3278325B2 (ja) 気流式分級装置及びトナーの製造方法
JP2704777B2 (ja) 衝突式気流粉砕機及び粉砕方法
JPH0792735A (ja) トナーの製造方法及びその製造装置
JP3302270B2 (ja) トナーの製造方法
JPH10319634A (ja) トナー製造装置の洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term