JPH0753611A - クロロプレン重合体および接着剤組成物 - Google Patents

クロロプレン重合体および接着剤組成物

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JPH0753611A
JPH0753611A JP19863293A JP19863293A JPH0753611A JP H0753611 A JPH0753611 A JP H0753611A JP 19863293 A JP19863293 A JP 19863293A JP 19863293 A JP19863293 A JP 19863293A JP H0753611 A JPH0753611 A JP H0753611A
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JP
Japan
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chloroprene
polymer
chain transfer
formula
transfer agent
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JP19863293A
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English (en)
Inventor
悟 ▲鶴▼見
Satoru Tsurumi
Takayoshi Sekiya
高好 関矢
Kosuke Watanabe
浩佑 渡邉
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロロプレン重合体の溶剤タイプ接着剤とし
て布や多孔質の被着体に塗布した際、被着体への浸透が
少なく、従って、多量に塗布しなくても充分な接着強度
を発現するクロロプレン重合体および、それを用いた接
着剤組成物を提供する。 【構成】 クロロプレンまたはクロロプレンとクロロプ
レンに共重合可能な他の単量体の混合物を、水性乳化液
中で重合してクロロプレンの重合体を製造するに当た
り、重合率X(%)と重合温度T(℃)の関係が下記の
(1)式で示される重合率X(%)以上で且つトルエン
不溶重合体の生成が5重量%以下になるように連鎖移動
剤を添加して製造したクロロプレン重合体および、それ
を用いた接着剤組成物。 【数1】(1)式 X=−0.6+95 (式中、Xは重合率(%)、Tは重合温度(℃)、ただ
し、0≦T≦55である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクロロプレン重合体、特
に接着剤用途に好適に用いられるクロロプレン重合体お
よび、それを用いた接着剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クロロプレン重合体は一般ゴム物性,耐
熱性,耐寒性,耐薬品性等の物性バランスが良好なこと
から種々の用途に使用されているが、その一つに接着剤
としての用途がある。該接着剤にはクロロプレン重合体
を有機溶媒に溶解した溶剤タイプのものとクロロプレン
重合体の水性乳化液を使用するラテックスタイプのもの
がある。
【0003】クロロプレン重合体を溶剤タイプの接着剤
として使用する際にはクロロプレン重合体が有機溶媒に
可溶であることが必要であり、トルエンに不溶な重合
体、いわゆるゲルゴムの存在は好ましくない。
【0004】クロロプレン等の共役ジエン系単量体の重
合では重合率をあるレベル以上に上げるとゲルゴムが生
成することが知られている。そのため、重合率を60〜
70%以下の低いレベルで停止してゲルゴムの生成を防
止している場合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、重合率
を低いレベルにしてゲルゴムの生成を抑えたクロロプレ
ン重合体は、それを溶剤タイプの接着剤に使用して布や
多孔質被着体等に塗った場合、被着体内部へ浸透してし
まい被着体表面に残る接着剤が少なくなって多量に塗布
しなければ充分な接着強度が得られない欠点を有してい
る。
【0006】本発明は、かかる欠点を解決したものであ
り、溶剤タイプの接着剤として布や多孔質の被着体に多
量に塗布しなくても充分な接着強度を発現するクロロプ
レン重合体および、それを用いた接着剤組成物を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はクロ
ロプレンまたはクロロプレンとクロロプレンに共重合可
能な他の単量体の混合物を、水性乳化液中で重合してク
ロロプレンの重合体を製造するに当たり、重合率X
(%)と重合温度T(℃)の関係が下記の(1)式で示
される重合率X(%)以上で且つトルエン不溶重合体の
生成が5重量%以下になるように連鎖移動剤を添加して
製造したクロロプレン重合体である。
【数3】(1)式 X=−0.6T+95 (式中、Xは重合率(%)、Tは重合温度(℃)、ただ
し、0≦T≦55である。)また、本発明は連鎖移動剤
としてn-ドデシルメルカプタンを用い、その添加量が全
単量体100重量部あたり下記の(2)式で表されるM
重量部以上とした上記のクロロプレン重合体である。
【数4】 (2)式 M=exp(0.010T−2.56) (式中、Mはn-ドデシルメルカプタンの添加量(重量
部)、Tは重合温度(℃)、ただし、0≦T≦55であ
る。)さらに、本発明は上記のクロロプレン重合体と有
機溶媒を主要成分とする接着剤組成物である。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おけるクロロプレンと共重合可能な単量体としては、例
えば2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン、1−クロ
ロ−1,3−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ス
チレン、アクリロニトリル、アクリル酸及びそのエステ
ル類、メタアクリル酸及びそのエステル類等が例示で
き、必要に応じて2種類以上用いてもかまわない。
【0009】水性乳化液の調製に用いられる乳化剤とし
ては特に制限は無く、一般的にクロロプレンの乳化重合
に使用される乳化剤であれば何れでも良い。例えばロジ
ン酸塩、アルキル脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩等のアニオン系乳化剤、あるいはアルキルポリエチ
レングリコール、ポリビニルアルコール等のノニオン系
乳化剤、更に4級アンモニウム塩等のカチオン乳化剤等
が使用できる。
【0010】本発明における重合温度は0〜55℃の範
囲であり、好ましくは0〜20℃の範囲である。0℃よ
り低い温度では水の凝固が問題となり、55℃より高い
温度ではクロロプレンの蒸気圧が高くなって好ましくな
い。
【0011】重合率は重合温度をT℃として下記の
(1)式で表されるX%以上であることが必要である。
【数5】(1)式 X=−0.6T+95 重合率をX%より小さくした場合には、それを用いた接
着剤は布や多孔質被着体への浸透性が大きくなり塗布量
を多くしなくてはならない。
【0012】また、一般に重合率を上げるとゲルゴムが
生成し易くなるが、ゲルの生成は接着剤の物性を損なう
ため、その生成を防止する必要がある。ゲルの生成は連
鎖移動剤の添加量によって制御でき、重合率を上げるほ
ど連鎖移動剤の添加量も増やさなければならない。
【0013】連鎖移動剤としては、クロロプレン重合体
の製造に一般的に用いられるものであれば特に制限はな
く、例えばドデシルメルカプタンやオクチルメルカプタ
ン等のアルキルメルカプタン類、ジイソプロピルキサン
トゲンジスルフィドやジエチルキサントゲンジスルフィ
ド等のキサントゲンジスルフィド類、ヨードホルム等の
公知の連鎖移動剤を使用することができる。
【0014】これらのうち、特にn-ドデシルメルカプタ
ンを連鎖移動剤として使用する場合には、n-ドデシルメ
ルカプタンを全単量体100重量部あたり下記の(2)
式で表されるM重量部以上用いることが必要である。
【数6】 (2)式 M=exp(0.010T−2.56)
【0015】本発明の方法により製造したクロロプレン
重合体を有機溶媒に溶かして接着剤組成物にする場合の
有機溶媒としてはクロロプレン重合体を溶解し得るもの
であれば特に制限はなく、例えばベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、
テトラヒドロピラン等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸
メチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン
等のケトン類、ヘキサン、ヘプタン等のアルカン類、ク
ロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類など
の1種または2種以上の組み合わせが例示できる。
【0016】本発明の接着剤組成物には、更に必要に応
じてアルキルフェノール樹脂、テルペン変性フェノール
樹脂、クマロンインデン樹脂、ロジンエステル等の樹脂
類、老化防止剤、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等の金属
酸化物、充填剤、架橋剤などを配合しても良い。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明す
る。
【0018】実施例1 内容積10リットルの反応器を用い、表1の実施例1に
示す処方でクロロプレン単量体4000gを基準量とし
て仕込み、乳化せしめた後、過硫酸カリウムを開始剤と
して用い、窒素雰囲気下40℃で重合を行った。重合率
が75%に達したところで直ちにジエチルヒドロキシア
ミンの乳濁液を加えて重合を停止した。未反応単量体は
常法のスチームストリッピング法により除去した。得ら
れたラテックスを酢酸水溶液でpH7に調整した後、常
法の凍結凝固乾燥法によりクロロプレン重合体を得た。
【0019】次に、該クロロプレン重合体100重量部
に対して、テルペンフェノール30重量部とt−ブチル
フェノール樹脂20重量部をトルエン:n−ヘキサン=
80:20の混合溶媒で溶解し、溶液粘度が12000
cpsになるように調製して接着剤とした。
【0020】接着強度の測定は、綿布を被着体として上
記の接着剤を乾燥重量が160g/m2 になるように塗
布し、一昼夜室温で乾燥させた後、該接着剤を塗布した
綿布同士を張り合わせて、翌日オートグラフにより剥離
強度を測定した。この結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】実施例2 表1の実施例2に示す処方を用い、重合温度を10℃、
重合率を95%にした以外は実施例1と同様に試験を行
った。
【0023】比較例1 表1の比較例1に示す処方を用い、重合率を60%にし
た以外は実施例1と同様に試験を行った。
【0024】比較例2 表1の比較例2に示す処方を用い、重合温度を10℃、
重合率を70%にした以外は実施例1と同様に試験を行
った。
【0025】比較例3 表1の比較例3に示す処方を用い、実施例1と同様に試
験を行った。
【0026】比較例4 表1の比較例4に示す処方を用い、実施例2と同様に試
験を行った。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロロプレンまたはクロロプレンとクロ
    ロプレンに共重合可能な他の単量体の混合物を、水性乳
    化液中で重合してクロロプレンの重合体を製造するに当
    たり、重合率X(%)と重合温度T(℃)の関係が下記
    の(1)式で示される重合率X(%)以上で且つトルエ
    ン不溶重合体の生成が5重量%以下になるように連鎖移
    動剤を添加して製造したクロロプレン重合体。 【数1】(1)式 X=−0.6T+95 (式中、Xは重合率(%)、Tは重合温度(℃)、ただ
    し、0≦T≦55である。)
  2. 【請求項2】 連鎖移動剤としてn-ドデシルメルカプタ
    ンを用い、その添加量を全単量体100重量部あたり下
    記の(2)式で表されるM重量部以上とした請求項1記
    載のクロロプレン重合体。 【数2】 (2)式 M=exp(0.010T−2.56) (式中、Mはn-ドデシルメルカプタンの添加量(重量
    部)、Tは重合温度(℃)、ただし、0≦T≦55であ
    る。)
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のクロロプレン重
    合体と有機溶媒を主要成分とする接着剤組成物。
JP19863293A 1993-08-10 1993-08-10 クロロプレン重合体および接着剤組成物 Pending JPH0753611A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08218044A (ja) * 1994-12-15 1996-08-27 Tosoh Corp 接着剤用クロロプレンゴムラテックス及びそれを用いたラテックス接着剤組成物
JP2010106073A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Tosoh Corp クロロプレンラテックス及びその製造方法

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JPH08218044A (ja) * 1994-12-15 1996-08-27 Tosoh Corp 接着剤用クロロプレンゴムラテックス及びそれを用いたラテックス接着剤組成物
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