JPH0753565Y2 - 写真ホルダ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、例えば写真現像所や
フォトスタジオなどで顧客に写真を手渡す際に写真を保
持するのに用いるホルダに関する。

【０００２】

【従来の技術】この種のホルダは、通常厚紙に透明フィ
ルムの周縁を貼り合せて平袋状にし、その平袋内に写真
を挿入するようになっている。

【０００３】

【考案の課題】前記ホルダは写真の持ち運びや保管に便
利であるが、記念写真や見合写真等を入れるには適して
おらず特別の美麗な飾り枠が必要である。

【０００４】また、写真を壁や机上等に飾るためにも特
別の額縁や飾り枠が必要である。

【０００５】そこで、この考案の課題は、持ち運びや保
管に便利で、飾り枠や額縁としてもそのまま使用でき写
真ホルダを提供することである。

【０００６】

【課題の解決手段】上記の課題を解決するため、この考
案においては、開口を有するフレームの裏面に透明フィ
ルムを貼り付け、この透明フィルムの裏面に、保持紙を
その下縁部が開放して透明フィルムとの間に写真のポケ
ットを形成するように貼り付け、この保持紙に任意形状
の窓を形成する不連続切り目線を設け、保持紙の裏面に
裏表紙の上部をヒンジ結合したのである。

【０００７】

【作用】開口を有するフレームの裏面にポケットが形成
されているので、写真を挿入することができ、かつ写真
の画面がフレームの前面から観取できる。また、保持紙
の切り目線を切り取って窓を形成し、粘着テープなどで
写真と保持紙を連結しておくと、写真がずれることがな
い。

【０００８】そして裏表紙を開くと、裏表紙がスタンド
になって机上等に立てることができる。

【０００９】

【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面に基づい
て説明する。

【００１０】図１及び図２に示すように、この考案の写
真ホルダ１は、フレーム２と、このフレーム２の裏面に
貼り合された透明なフィルム３と、写真を挿入するポケ
ットを形成するための保持紙４と、裏表紙５より成る。

【００１１】前記フレーム２、保持紙４、裏表紙５は、
厚紙又は上質紙によって形成されている。また、フレー
ム２には、開口２ａが設けられ、この開口２ａの周辺部
に前記透明フィルム３の周縁部３ａが固着され、このフ
ィルム３と前記保持紙４との間に挿入した写真の画面が
前記フレーム２の前面から観取できるようになってい
る。

【００１２】前記保持紙４は、図３及び図４に示すよう
に、その上縁部４ａ及び両側縁部４ｂがフィルム３の裏
面に固着され、下縁部４ｃは開放されて、前記フィルム
３との間に写真を挿入するポケット４ｄを形成してい
る。また、任意形状の窓を形成するための不連続切り目
線４ｅを設けておく。この切り目線４ｅに沿って引き裂
くと窓が形成され、挿入した写真の裏面が露出する。そ
こで粘着テープ等をその窓と保持紙４との間に貼り着け
ると写真の位置が固定される。

【００１３】図５に示すように、前記裏表紙５は、その
上端部５ａのみが前記保持紙４の裏面に貼り付けられて
おり、折り目線５ｂが設けられ、この折り目線５ｂをヒ
ンジとして開閉自在になっている。また、上部及び側部
に、孔５０ｃ、５０ｄを有する山形の切り目５ｃ、５ｄ
がそれぞれ設けられ、さらに、下部の側縁と下縁とにわ
たって、斜めテーパ状の切り目５ｆが設けられている。

【００１４】前記山形切り目５ｃ、又は５ｄに沿って引
き起こすと、三角形状のタブが出来るので、中心孔５０
ｃ又は５０ｄに紐を通したり、フックや釘に引掛ける
と、壁面等に写真ホルダ１を取り付けることができる。

【００１５】写真ホルダ１を机上等に立てる場合には、
裏表紙５を多少開くだけでもよいが、図６に示すよう
に、前記切り目５ｆ（図５）に区画された部分を引き起
こして立てかけるとさらに安定する。勿論図７に示すよ
うに５ｆに区画された部分を外側に引き起こして立てる
こともできる。

【００１６】なお、図５に示すように切り目５ｆが裏表
紙５の側縁と下縁にわたって設けられているのは、写真
ホルダ１を縦横いずれにも立てることができるようにす
るためであるが、勿論これに限定されない。

【００１７】

【効果】この考案によれば、以上のように、透明フィル
ムを貼り付けたフレームの裏面に写真を挿入するポケッ
トを設け、さらにその裏側に裏表紙を設けたので、現像
した写真を手渡すときのホルダとして用いることができ
るのは勿論のこと、裏表紙をスタンドにして机上等に飾
るときの額縁としてそのまま使用できるので非常に便利
である。また、ポケットの裏面に窓を形成できるように
し、粘着テープ等で写真を固定できるようにしたので、
写真の位置ずれを防止することができる。

【００１８】さらに、厚紙やフィルムを貼り合せるだけ
で製作できるので、自動化に適し、コストを削減するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】写真ホルダの一例を示す正面図

【図２】同上の縦断面図

【図３】同上の横断面図

【図４】同上のポケット部分を示す背面図

【図５】同上の裏表紙を示す背面図

【図６】同上の使用状態を示す側面図

【図７】同上の使用状態の他の例を示す側面図

【符号の説明】

１ 写真ホルダ ２ フレーム ２ａ 開口 ３ 透明フィルム ３ａ 周縁部 ４ 保持紙 ４ａ 上縁部 ４ｂ 側縁部 ４ｃ 下縁部 ４ｄ ポケット ４ｅ 不連続切り目線 ５ 裏表紙 ５ａ 上端部 ５ｂ 折り目線 ５ｃ、５ｄ 山形切り目 ５ｆ テーパ状切り目

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 開口を有するフレームの裏面に透明フィ
   ルムを貼り付け、この透明フィルムの裏面に、透明フィ
   ルムとの間に写真のポケットを形成するように保持紙を
   固着してその下部を写真の挿入口とし、この保持紙に任
   意形状の窓を形成する不連続切り目線を設け、前記保持
   紙の裏面に裏表紙の上部をヒンジ結合した写真ホルダ。