JPH0753519Y2 - 加熱殺菌装置 - Google Patents

加熱殺菌装置

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JPH0753519Y2
JPH0753519Y2 JP1991100492U JP10049291U JPH0753519Y2 JP H0753519 Y2 JPH0753519 Y2 JP H0753519Y2 JP 1991100492 U JP1991100492 U JP 1991100492U JP 10049291 U JP10049291 U JP 10049291U JP H0753519 Y2 JPH0753519 Y2 JP H0753519Y2
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哲嗣 山野
美一 中西
邦広 網本
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、流体を加熱して殺菌
する加熱部と、この加熱した流体を冷却する冷却部とを
備え、前記加熱部の加熱と冷却部の冷却をヒートポンプ
で行なう加熱殺菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、牛乳や果汁等の液状の食品は、所
定の温度で一定時間加熱させて殺菌を行なった後、その
食品を高温のまま容器に充填していた。しかしながら、
食品を高温のまま容器に充填すると、味や風味が落ちて
しまうという問題があった。そこで、食品を加熱殺菌し
た後、直ちに冷却して食品の味や風味を落とさないよう
にした加熱殺菌装置が提案されている。
【0003】かかる加熱殺菌装置として図5に示すもの
が知られている(特開昭60-182950号公報参照)。
【0004】図5において、1は牛乳や果汁等の液状の
食品である流体5aを加熱する加熱部、2は加熱された
流体5bを冷却する冷却部、3はヒートポンプである。
4はヒートポンプ3の放熱部で、この放熱部4の放熱に
よって加熱部1を通る流体5aを加熱殺菌する。6はヒ
ートポンプ3の吸熱部で、この吸熱部6の吸熱によって
冷却部2を通る加熱された流体5bを冷却していくもの
である。7は膨張弁、8は圧縮機である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このような加熱殺菌装
置にあっては、ヒートポンプ3が放熱する熱だけを用い
て低い温度の流体5aを高い温度まで加熱させるので、
大電力用のヒートポンプが必要であり、さらに、ヒート
ポンプ3が放熱した熱は加熱部だけで利用されているだ
けなので、熱の有効利用が低い等の問題があった。
【0006】また、流体5aの温度が低いと、加熱部1
で流体5aを殺菌できる温度まで上昇しない場合があ
り、充分に殺菌を行なうことができなくなるという問題
があった。また、流体5aの温度が高いと流体5bの温度
が高くなり過ぎてしまい、味や風味を落としてしまう等
の問題があった。
【0007】この問題を解消するために、流体5a,5b
の温度に応じてヒートポンプ3を制御すればよい。しか
し、ヒートポンプ3を制御して放熱部4の放熱量を多く
すると、吸熱部6の吸熱量が多くなるので、流体5cの
温度を一定に保ったまま流体5aの温度のみを上昇させ
たり、逆に、流体5bの温度を一定に保ったまま流体5c
の温度のみを下げたりすることができず、その温度制御
が非常に難しいという問題があった。
【0008】この考案は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、小電力用のヒートポンプで加熱殺
菌することができるとともに流体の加熱や冷却の制御が
容易に行なうことができ、また、熱の有効利用を図るこ
とのできる加熱殺菌装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するため、流体が流れる流路に、流体を加熱して殺菌
する加熱部を前記流路の上流側に設け、この加熱した流
体を冷却する冷却部を前記流路の下流側に設け、前記加
熱部の加熱と冷却部の冷却をヒートポンプで行なう加熱
殺菌装置であって、前記ヒートポンプの放熱部で加熱さ
れる温水を貯える温水槽と、 この温水槽と前記加熱部と
を結ぶ温水循環路と、 この温水循環路に温水を循環させ
て、前記加熱部に流入してくる流体を温水で加熱させる
ための温水ポンプと、 前記ヒートポンプの吸熱部で冷却
された冷水を貯える冷水槽と、 この冷水槽と前記冷却部
とを結ぶ冷水循環路と、 この冷水循環路に冷水を循環さ
せて、前記冷却部に流入してくる流体を冷水で冷却させ
るための冷水ポンプと、前記加熱部と冷却部との間の流
路に、加熱前の流体をその加熱部を通ってきた流体で熱
交換させた後その加熱部に通す熱交換器とを設けたこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】この考案は、上記構成により、温水槽に貯えら
れた温水が温水ポンプにより温水循環路を循環すると、
この加熱部に流入してきた流体が温水により加熱されて
該流体の殺菌が行われる。また、加熱前の流体が、加熱
部で加熱された流体と熱交換器によって熱交換されるこ
とにより加温されて加熱部へ流れていく。
【0011】他方、冷水槽に貯えられた冷水が冷水ポン
プにより冷水循環路を循環すると、この冷却部に流入し
てきた流体が冷水により冷却される。
【0012】
【実施例】以下、この考案に係る加熱殺菌装置の実施例
を図面に基づいて説明する。
【0013】図1において、10は流路11に設けられ
た加熱部で、この加熱部10に流入してくる例えば清酒
(流体)を60度まで加熱して殺菌を行なうものであ
る。12は熱交換器で、これは、加熱された清酒と交換
コイル12aに流入した加熱前の清酒とを熱交換させ、
加熱前の清酒の温度を上昇させ、加熱された清酒の温度
を下げるものである。
【0014】そして、交換コイル12aで温度上昇した
清酒は加熱部10に流入するようになっている。13は
加熱された清酒を所定温度(20度)まで冷却する冷却
部、14は冷却された清酒を容器(図示せず)に充填する
充填部である。
【0015】S1は加熱部10で加熱された清酒の温度
を検出する温度センサ、S2は冷却部13で冷却された
清酒の温度を検出する温度センサである。
【0016】21は温水槽で、この温水槽21と加熱部
10のヒータ10aとは温水循環路22で連通されてお
り、温水ポンプ23によって温水槽21の温水が温水循
環路22を循環しながら加熱部10のヒータ10aへ送
られるようになっている。また温水槽21と前記容器を
洗浄する洗浄部(副加熱部)24のヒータ24aとは温
水循環路(副温水循環路)25で連通され、温水ポンプ
(副温水ポンプ)26によって温水槽21の温水が温水
循環路25を循環しながら洗浄部24のヒータ24aへ
送られるようになっている。
【0017】洗浄部24のヒータ24aでは、洗浄水を
70度に加熱し、この加熱した洗浄水で前記容器を洗浄
するものである。S5は洗浄水の温度を検出する温度セ
ンサである。
【0018】温水槽21は、図2に示すように、連通管
27によってヒートポンプ30の放熱部31に連通され
ている。この放熱部31にはヒートポンプ30の凝縮器
31aが設けられており、この凝縮器31aの放熱によっ
て放熱部31に流入する温水を加熱していく。28は温
水槽21の温水を放熱部31へ循環させる温水ポンプで
あり、この循環により放熱部31で加熱された温水が温
水槽21に送られ、温水槽21の温水が75度〜80度
まで高められる。
【0019】32は冷水槽で、図1に示すように、この
冷水槽32と冷却部13の冷却コイル13aとは循環路
33とで連通されており、冷水ポンプ34によって冷水
槽32の冷水が循環路33を循環しながら冷却部13の
冷却コイル13aに送られるようになっている。
【0020】冷水槽32は、図2に示すように、連通管
35によってヒートポンプ30の吸熱部36に連通され
ている。この吸熱部36にはヒートポンプ30の蒸発器
36aが設けられており、この蒸発器36aの吸熱によっ
て吸熱部36に流入される冷水を冷却していく。37は
冷水槽32の冷水を吸熱部36へ循環させる冷水ポンプ
であり、この循環により吸熱部36で冷却された冷水が
冷水槽32に送られ、冷水槽32の冷水の温度が10度
〜15度に保たれる。
【0021】36bは吸熱部36に並列接続された蒸発
器で、電磁切換弁38の切り換えによってヒートポンプ
30の冷媒を蒸発器36aに流すことにより、外気から
熱を吸熱するものである。この場合、冷水の冷却は行な
われない。39は送風ファンである。
【0022】31bは、放熱部31に並列接続された凝
縮器で、切換弁41の切り換えによってヒートポンプ3
0の冷媒を凝縮器31bに流すことにより、凝縮器31b
が放熱する熱を外気に放熱させるものである。この場
合、温水は加熱されない。42は送風ファン、43は減
圧弁、44は受液器、45は圧縮器、S3は温水槽の温
水の温度を検出する温水センサ、S4は冷却水の温度を
検出する冷水センサである。
【0023】図3は、各センサS1〜S5の検出する温度
に基づいて、各ポンプ23,26,28,34,37や電磁
切換弁38,41を制御する制御系の構成を示したブロ
ック図である。
【0024】図3において、50はマイクロコンピュー
タなどからなる制御装置で、これは、センサS1,S2が
検出する温度が60度,20度となるように温水ポンプ
23,冷水ポンプ34を制御して循環する温水量,冷水量
を調整する。
【0025】また、制御装置50は、センサS3,S4が
検出する温度が75度〜80度,10度〜15度となる
ように、電磁切換弁41,38の切換を行なうものであ
る。
【0026】次に、上記のように構成される実施例の加
熱殺菌装置の作用について説明する。
【0027】先ず、ヒートポンプ30やポンプを作動さ
せて、温水槽21の温水を75度〜80度まで高め、冷
水槽の冷水を10度〜15度まで冷却する。この後、温
水ポンプ23や冷水ポンプ34を作動させて、温水槽2
1の温水を加熱部10のヒータ10aに送りながら循環
させ、冷水槽32の冷水を冷却コイル13aに送りなが
ら循環させて、清酒を流路11aに流入させる。
【0028】流路11aに流入した清酒は、熱交換器1
2の交換コイル12aを介して加熱部10へ流入してい
く。加熱部10では、ヒータ10aによってその清酒が
加熱されていく。この加熱された清酒は熱交換器12へ
流入して交換コイル12aを通る清酒と熱交換される。
【0029】交換コイル12aを通る清酒は20度〜5
0度に加温されて加熱部10へ流入し、ヒータ10aに
よって60度まで加熱され、殺菌が行なわれる。殺菌が
行なわれた清酒は熱交換器12で熱交換されて温度が低
下される。温度低下した清酒は、冷却部13へ流入して
いき、冷却コイル13aによって20度まで冷却され
る。
【0030】冷却された清酒は充填部14へ流入して容
器(図示せず)に充填されていく。容器は洗浄部24によ
って予め殺菌洗浄される。
【0031】ところで、加熱部10のヒータ10aで加
熱される清酒は、熱交換器12で20度〜50度に加温
されているので、加熱殺菌を行なう温度60度までの加
熱に必要な熱量は小さくてよく、加熱するのに大電力を
必要としない。また、冷却部13で冷却される清酒は、
熱交換器12で温度が低下されているので、20度まで
冷却するのに大きな電力を必要としない。したがって、
ヒートポンプ30は小型の小電力用のものでよいことに
なる。ちなみに、熱交換器12を設置しない場合と比較
して約1/3以下の小電力のヒートポンプでよい。
【0032】また、例えば、冷却水の温度が10度から
数度上昇し、この結果、冷却部13で冷却される清酒が
20度より高い温度になると、制御装置50は冷水ポン
プ34の回転力を上げ、冷却コイル13aに流れる冷水
の量を増加させて清酒を20度に冷却させる。このと
き、制御装置50は冷水ポンプ34の回転力を上げるだ
けなので、加熱部10の加熱に対して何等影響を及ばさ
ない。
【0033】逆に、温水槽21の温水が例えば80度か
ら数度下がり、この結果、加熱部10で加熱した清酒の
温度が60度以下になると、制御装置50は温水ポンプ
23の回転力を上げ、ヒータ10aに流れる温水の量を
増加させて清酒の加熱温度を60度に維持させる。この
ときも、制御装置50は温水ポンプ23の回転力を上げ
るだけなので、冷却部13の冷却に対して何等影響を及
ばさない。
【0034】このように、加熱部10の温度制御と冷却
部13の温度制御とを互いに独立して行えるので、その
温度制御は容易に行うことができる。
【0035】冷水槽32の冷水の温度が10〜15度の
範囲内で、温水槽21の温水の温度が75度以下に下が
った場合には、ヒートポンプ30は加熱単独運転を行な
う。すなわち、電磁切換弁41を切り換えて冷媒を凝縮
器31aに流し、凝縮器31aで温水に放熱させることに
より温水槽21の温水の温度を75度から上げる。この
とき、凝縮器31aを通過し冷却された冷媒を減圧弁4
3を通過することによって減圧膨張させた後、電磁切換
弁38によって蒸発器36bに流すとともに送風ファン
39を駆動し、蒸発器36bにて外気へ吸熱させて冷媒
を蒸発させる。そして、この蒸発した冷媒を圧縮器45
へ送る。
【0036】また、温水槽21の温水温度が80度を超
えたときには、ヒートポンプ30の運転は停止させる。
これによって、冷水槽32の冷水温度を10〜15度に
保持させたまま温水槽21の温水温度を75〜80度に
低下させることができる。
【0037】反対に、温水槽21の温水の温度が75〜
80度の範囲内で、冷水槽32の冷水の温度が15度以
上に上がった場合には、ヒートポンプ30は冷却単独運
転を行なう。すなわち、電磁切換弁41を切り換えて冷
媒を凝縮器31bに流すとともに送風ファン42を駆動
し、凝縮器31bの熱を外気に放熱させて温水槽21の
温水の温度上昇を防止する。このとき、凝縮器31bを
通過し冷却された冷媒を減圧弁43を通過することによ
って減圧膨張させた後、電磁切換弁38によって蒸発器
36aに流し、蒸発器36aにて冷水から吸熱して冷媒を
蒸発させる。そして、この蒸発した冷媒を圧縮器45へ
送る。これらにより、冷水槽32の冷水が冷却されるだ
けとなる。
【0038】また、冷水槽32の冷水温度が10度以下
となったときには、ヒートポンプ30の運転は停止させ
る。これによって、温水槽21の温水温度を75〜80
度に保持させたまま、冷水槽21の冷水温度を10〜1
5度に上昇させることができる。
【0039】温水槽21の温水の温度が75度以下に下
がり、また、冷却槽32の冷水の温度が15度以上に上
がった場合には、ヒートポンプ30は加熱・冷却同時運
転を行なう。すなわち、電磁切換弁41を切り換えて冷
媒を凝縮器31aに流し凝縮器31aで温水に放熱させる
ことにより温水槽21の温水の温度を75〜80度まで
上昇させる。
【0040】このとき、凝縮器31aを通過し冷却され
た冷媒を減圧弁43を通過させて減圧・膨張させ、この
冷媒を電磁弁38によって蒸発器36aに流す。そし
て、蒸発器36aにて冷水から吸熱して冷媒を蒸発させ
る。これにより冷水槽32の冷水を冷却し、冷水の温度
を10〜15度まで冷却させる。蒸発した冷媒は圧縮器
45へ送る。
【0041】また、冷水槽32の冷水温度が10度を低
下したときには、電磁切り換弁38を切り換えて冷媒を
蒸発器36bへ流し、ヒートポンプ30を加熱単独運転
へ移行させる。
【0042】逆に、温水槽21の温水温度が80度を超
えたときには、電磁切り換弁41を切り換えて冷媒を凝
縮器31bへ流し、ヒートポンプ30を冷却単独運転へ
移行させる。
【0043】このように、一台のヒートポンプ30の運
転によって加熱と冷却を同時に行なうことができるの
で、効率的な運転が可能であり、投入電力量の省エネル
ギー化を図ることができる。
【0044】また、温水槽21の温水はポンプによって
洗浄部に送られて、洗浄水の加熱に利用されるので、ヒ
ートポンプから放熱される熱の有効利用が図られること
となる。また、温水槽21からパイプを引くだけで他の
箇所に温水を供給することができるので、非常に便利で
ある。
【0045】なお、実施例では、一段圧縮式ヒートポン
プの例を示したが、温水75〜80度、冷水10〜15
度程度に加熱・冷却させるためのヒートポンプは、蒸発
器と凝縮器側の温度差が大きくて、実際には一段圧縮式
ヒートポンプでは対応できない。これに対応させるため
には、低段圧縮器と高段圧縮器との2段圧縮を行い、凝
縮温度を高める。
【0046】具体的には、図4に示すように、低段側冷
凍サイクルと高段側冷凍サイクルに同一の冷媒を用いる
2段圧縮式ヒートポンプ、又は、2つの異なる冷媒を用
いる2元圧縮ヒートポンプを用いて対応する。
【0047】また、温水が60度以下では一段圧縮式ヒ
ートポンプの適用で十分可能である。
【0048】上記実施例は、食品を加熱殺菌する場合に
ついて説明したが、これに限らず、例えば、栽培養液の
殺菌等にも利用できることは勿論である。
【0049】
【効果】この考案によれば、加熱部に送られる流体は熱
交換器によって加温されているので、加熱部で流体を所
定温度に加熱して殺菌を行うための熱量は少なくて済
む。また、加熱部から冷却部へ流れいく流体は、熱交換
器によって冷却されているので、冷却部によって流体を
所定温度に冷却する熱量は少なくて済む。この結果、小
電力用のヒートポンプで流体を加熱殺菌することができ
るとともに、加熱殺菌した流体を所定温度に冷却するこ
とができる。 また、温水槽と加熱部とを結ぶ温水循環路
と、冷水槽と冷却部とを結ぶ冷水循環路とが別個にもう
けられるとともに、温水循環路の温水を循環させる温水
ポンプと冷水循環路の冷水を循環させる冷水ポンプとが
別個に設けられているので、加熱部の加熱温度と冷却部
の冷却温度とを互いに独立して制御することができ、こ
のためその温度制御は容易に行うことができる。また、
副加熱部に温水を循環させるようにしたものであるか
ら、熱の有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案にかかわる加熱殺菌装置の構成を概略
的に示したブロック図、
【図2】ヒートポンプの構成を概略的に示したブロック
図、
【図3】加熱殺菌装置の制御系の構成を示したブロック
図、
【図4】他の実施例の構成を示した説明図、
【図5】従来の加熱殺菌装置の構成を示した説明図であ
る。
【符号の説明】
10 加熱部 11 流路 12 熱交換器 13 冷却部21 温水槽 22 温水循環路 23 温水ポンプ 30 ヒートポンプ 31 放熱部32 冷水槽 33 冷水循環路 34 冷水ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−182950(JP,A) 特開 昭62−261872(JP,A)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体が流れる流路に、流体を加熱して殺菌
    する加熱部を前記流路の上流側に設け、この加熱した流
    体を冷却する冷却部を前記流路の下流側に設け、前記加
    熱部の加熱と冷却部の冷却をヒートポンプで行なう加熱
    殺菌装置であって、前記ヒートポンプの放熱部で加熱される温水を貯える温
    水槽と、 この温水槽と前記加熱部とを結ぶ温水循環路と、 この温水循環路に温水を循環させて、前記加熱部に流入
    してくる流体を温水で加熱させるための温水ポンプと、 前記ヒートポンプの吸熱部で冷却された冷水を貯える冷
    水槽と、 この冷水槽と前記冷却部とを結ぶ冷水循環路と、 この冷水循環路に冷水を循環させて、前記冷却部に流入
    してくる流体を冷水で冷却させるための冷水ポンプと、 前記加熱部と冷却部との間の流路に、加熱前の流体をそ
    の加熱部を通ってきた流体で熱交換させた後その加熱部
    に通す熱交換器とを設けたことを特徴とする加熱殺菌装
    置。
  2. 【請求項2】前記流体以外のものを加熱する副加熱部
    と、 この副加熱部と前記ヒートポンプの放熱部とを循環する
    副温水循環路と、 前記放熱部で加熱される温水を前記副温水循環路内を循
    環させる副温水ポンプとを設けたことを 特徴とする請求
    項1の加熱殺菌装置。
JP1991100492U 1991-12-05 1991-12-05 加熱殺菌装置 Expired - Lifetime JPH0753519Y2 (ja)

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