JP2010022266A - 原乳温度調整装置 - Google Patents

原乳温度調整装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010022266A
JP2010022266A JP2008187153A JP2008187153A JP2010022266A JP 2010022266 A JP2010022266 A JP 2010022266A JP 2008187153 A JP2008187153 A JP 2008187153A JP 2008187153 A JP2008187153 A JP 2008187153A JP 2010022266 A JP2010022266 A JP 2010022266A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
raw milk
temperature sensor
heat
condenser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008187153A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ota
浩一 太田
Masuo Yoshioka
万寿男 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orion Machinery Co Ltd
Original Assignee
Orion Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orion Machinery Co Ltd filed Critical Orion Machinery Co Ltd
Priority to JP2008187153A priority Critical patent/JP2010022266A/ja
Publication of JP2010022266A publication Critical patent/JP2010022266A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

Landscapes

  • Apparatus For Making Beverages (AREA)

Abstract

【課題】ランニングコストの低減を図ることができるとともに、省エネルギーを図ることができる原乳温度調整装置を提供する。
【解決手段】搾乳された原乳を所定温度で貯留する原乳温度調整装置30において、原乳が貯留されるタンク本体31と、熱媒体を圧縮する圧縮機34、熱媒体を液体に凝縮させる凝縮器36、熱媒体を低圧化させる膨張器38および熱媒体を気化させる蒸発器40が、内部を熱媒体が流通する流通管33によって接続されてなる温度調整回路32とを具備し、流通管33の一部がタンク本体31の外壁面に取り付けられて温度調整回路32の凝縮器36の機能を果たすことにより、タンク本体31内の原乳の温度調整を行うように設けられ、蒸発器40が外部熱源から吸熱するように設けられることにより、温度調整回路32は、ヒートポンプ回路を構成するように設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、搾乳された原乳を所定温度で貯留する原乳温度調整装置に関する。
搾乳したばかりの原乳は、牛の体温程度の温度を有しているが、この温度のまま貯留すると雑菌が増殖する。
そこで、乳牛を飼育している酪農家や酪農施設においては、搾乳した原乳を5℃程度の温度に冷却して貯留させておくタンクを有する原乳温度調整装置(いわゆるバルククーラ)が設置されている。
従来の原乳温度調整装置の一般的な構造を、図4に示す。
原乳温度調整装置10は、原乳を貯留するタンク11と、タンク11内に貯留された原乳の温度を調整するための温度調整器とから構成されている。
温度調整器は、タンク11を冷却ジャケット12として設け、冷却ジャケット12に供給する冷却水は冷凍機14による冷却回路を通して冷却している。
特開平7−8127号公報 特開平10−215718号公報
上述したように、従来の原乳温度調整装置では、原乳を冷却して貯留するものしか存在していなかった。
なお、子牛分娩後の一定時間内に分泌される牛の初乳は、子牛に受動免疫を付与するのに有用な免疫グロブリンを含んでいる。牛は母子免疫のほとんどを初乳に依存しているため、新生子牛に初乳を摂取させることは、出生後の病原体の感染を防ぐ上で重要であるとされている。
しかし、初乳は通常の乳に比べて多数の細菌やウイルス等の病原体を含有している。乳に含まれる病原体を減少させるためには、加温処理を行うのが一般的であるが、有用な成分への影響が少なく、病原体のみを不活性化できる加温処理の条件として初乳を高温(例えば60℃程度)で所定時間保持することが検討されている。
そこで、従来の原乳温度調整装置のタンクにヒータ線を取り付けて、ヒータ線によってタンク内の初乳(原乳)を加熱することも考えられる。
しかし、単なるヒータ線による加熱では電力消費量が膨大となり、ランニングコストがかさんでしまうとともに、省エネルギーの観点からしてもヒータ線による加熱は無駄なエネルギー消費であるという課題がある。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、ランニングコストの低減を図ることができるとともに、省エネルギーを図ることができる原乳温度調整装置を提供することにある。
本発明に係る温湿度調整装置は、搾乳された原乳を所定温度で貯留する原乳温度調整装置において、原乳が貯留されるタンク本体と、熱媒体を圧縮する圧縮機、熱媒体を液体に凝縮させる凝縮器、熱媒体を低圧化させる膨張器および熱媒体を気化させる蒸発器が、内部を熱媒体が流通する流通管によって接続されてなる温度調整回路とを具備し、前記流通管の一部がタンク本体の外壁面に取り付けられて前記温度調整回路の凝縮器の機能を果たすことにより、タンク本体内の原乳の温度調整を行うように設けられ、前記蒸発器が外部熱源から吸熱するように設けられることにより、前記温度調整回路は、ヒートポンプ回路を構成するように設けられていることを特徴としている。
この構成を採用することによって、ヒートポンプ回路を採用した温度調整回路でタンクを加熱することができるので、ランニングコストの低減および省エネルギーを図ることができる。
また、前記タンク本体内の液温を測定する液温センサと、前記タンク外壁面の高さ方向のほぼ中央に設けられた第1温度センサと、前記凝縮器の下流側に配設されている流通管に設けられた第2温度センサと、前記第1温度センサと前記第2温度センサとで測定された各温度の間に前記液温センサで測定された温度が入るように前記圧縮機の回転数を制御して、原乳の温度を所定温度に到達させる制御部とを具備することを特徴としてもよい。
この構成による作用は以下のとおりである。
すなわち、液体を加温するにあたっては、タンクの上下で温度ムラが出やすく、この温度ムラを無くしつつ所定温度にまで温度上昇をさせる制御は困難を極めた。しかし、実験の結果、タンク外壁面の高さ方向のほぼ中央に設けられた第1温度センサと、凝縮器の下流側に配設されている流通管に設けられた第2温度センサと、第1温度センサと第2温度センサとで測定された各温度の間にタンク内の原乳の温度が入るように制御することで温度ムラを無くしつつ所定温度にまで上昇させることが可能となることが判明した。
さらに、前記凝縮器の上流側に配設されている流通管に設けられた第3温度センサを具備し、前記制御部は、前記第3温度センサで測定された温度が予め設定された閾値を越えた場合には、前記圧縮機の回転数を下げるように制御することを特徴としてもよい。
この構成によれば、温度の急激な上昇を避け、原乳の品質を維持することができる。
なお、前記タンク本体の凝縮器の外側には断熱材が設けられ、前記タンク本体内部の内壁面に第4温度センサが設けられ、該断熱材の表面温度を測定する第5温度センサが設けられ、前記制御部は、原乳の温度が所定温度に到達した後は、前記液温センサで検出された液温と、前記第4温度センサで検出されたタンクの内壁面温度と、前記第5温度センサで検出された断熱材表面温度とから、断熱材から外気へ放出される放熱量を算出し、該放熱量に基づいて前記圧縮機の回転数を制御して、原乳の温度を所定温度で維持させることを特徴としてもよい。
この構成によれば、所定温度に達した原乳をこの所定温度で維持する場合であっても、正確に所定温度で維持可能である。
さらに、前記温度調整回路の熱媒体の流通方向を切り換える四方弁が設けられ、前記タンク本体の外壁面に取り付けられた流通管の一部は、前記温度調整回路の凝縮器または蒸発器の機能を果たすことで、タンク本体内の原乳の加熱および冷却の双方向の温度調整を行うように設けられていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、原乳の加熱および冷却を1つの装置で行えるので設備の小型化およびイニシャルコストの低減を図ることができるとともに、ランニングコストの低減および省エネルギーを図ることができる。
本発明の原乳温度調整装置では、ランニングコストの低減および省エネルギーを図りつつ、原乳を所定温度で貯留させることができる。
以下本発明に係る原乳温度調整装置の好適な実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、原乳温度調整装置の第1の実施形態の全体構成を示す説明図である。
本実施形態の原乳温度調整装置30は、原乳を貯留するタンク本体31と、タンク本体31内の原乳の温度を調整する温度調整回路32とを備えている。なお、本実施形態の原乳温度調整装置30における温度調整回路32は、原乳を加熱する方向に制御する回路であるとする。
タンク本体31内には原乳を撹拌する撹拌装置35が設けられており、原乳の温度ムラを無くすようにしている。
温度調整回路32は、熱媒体を圧縮させる圧縮機34と、圧縮機34で圧縮された熱媒体を液体に凝縮させる凝縮器36と、凝縮器36で熱放出した熱媒体を断熱膨張させて圧力を下げる膨張器38と、膨張器38で圧力低下した熱媒体を気化させて外部から熱を吸熱する蒸発器40とが設けられ、各構成は熱媒体を流通させる流通管33により連結されて構成されている。
凝縮器36は、圧縮機34の下流側の流通管33がタンク本体31の外壁面に螺旋状に巻き付いて構成されている。凝縮器36では、圧縮されて高温となった熱媒体とタンク本体31の外壁面との間で熱交換を行い、熱媒体はタンク本体31へ放熱する。このため、タンク本体31は加温される。
また、蒸発器40は、流通管33の周囲に空気との接触面積を増加させるためのフィンが複数積層されて構成された熱交換器として設けられている。このような蒸発器40には、ファン42が設けられ、蒸発器40のフィンに向けて強制的に送風される。このため、外部熱源である空気との間で熱媒体が熱交換を行い、熱媒体は空気から熱を吸熱する。このように、温度調整回路32は、蒸発器40で空気から熱を吸い上げて利用するヒートポンプ回路を採用しており、省エネルギーに寄与することができる。
蒸発器40で吸熱して気化した熱媒体は、圧縮機34に戻る。
また、温度調整回路32には、凝縮器36の上流側の流通管33と蒸発器40の下流側の流通管33を連結するバイパス管43が配設されている。バイパス管43の中途部には、リリーフバルブ44が設けられており、通常時はリリーフバルブ44が閉状態となっているが、圧縮機34で圧縮した熱媒体が所定の値よりも高圧となってしまった場合には、リリーフバルブ44を開状態とし、高圧となった熱媒体を圧縮機34の入力側に逃がすようにしている。
続いて、本実施形態の原乳温度調整装置30の制御系について説明する。
タンク本体31およびその周辺の6箇所に温度センサ52,54,56,58,60,62が設けられており、各温度センサ52,54,56,58,60,62の検出温度に基づいて制御装置50が圧縮機34の回転数の制御および蒸発器40のファン42の回転数の制御を行う。制御装置50は、CPU、メモリ、表示部、入力スイッチ等を備えており、メモリ内に記憶されている制御プログラムをCPUが読み出し、各温度センサ52,54,56,58,60,62からの温度情報に基づいて圧縮機34およびファン42の制御を行うことができる。
タンク本体31内には、貯留されている原乳の温度を直接計測する液温センサ52が設けられており、測定された液温は制御装置50に入力される。
タンク本体31の外壁面には、高さ方向のほぼ中央に第1温度センサ54が取り付けられている。第1温度センサ54で測定されたタンク外壁面の温度は、制御装置50に入力される。
凝縮器36の下流側に位置する流通管33には、第2温度センサ56が設けられている。第2温度センサ56で測定された流通管33の温度(凝縮器36で放熱した熱媒体の温度)は制御装置50に入力される。
また、凝縮器36の上流側に位置する流通管33には、第3温度センサ58が設けられている。第3温度センサ58で測定された流通管33の温度(圧縮機34で圧縮された熱媒体の温度)は、制御装置50へ入力される。
タンク本体31の高さ方向のほぼ中心であって、タンク内壁面には、第4温度センサ60が取り付けられている。第4温度センサ60で測定されたタンク本体31内における壁面温度は制御装置50へ入力される。
また、タンク本体31の周囲に巻回された流通管33(凝縮器36)の外側には、断熱材59が配置されている。
そして断熱材59の外側には、断熱材59表面の温度を計測する第5温度センサ62が設けられている。第5温度センサ62で測定された断熱材59の表面温度は、制御装置50へ入力される。
図2に、初乳を殺菌して貯留する際に必要とされる温度上昇を表すグラフを示す。
このように、初乳の加温前の最初の温度(タンク本体31への投入時の温度)が10℃であるとし、本実施形態の原乳温度調整装置30は、これを60℃まで加温し、60℃のまま一定時間維持するように制御する。
まず、初期温度(10℃)から目標温度(60℃)まで上昇させる際の制御方法について説明する。
温度を所定の温度まで上昇させる際には、タンク本体31内の上下方向で温度ムラが生じやすいので、温度ムラを無くしつつ、タンク本体31内の初乳の全体温度を上昇させるように制御することが必要である。制御装置50は、第1温度センサ54で測定されたタンク外壁面の高さ方向ほぼ中央の温度と、第2温度センサ56で測定された放熱後の熱媒体の温度の間に、液温センサ52で測定された原乳の温度が入るように、圧縮機34の回転数を制御する。
また、このとき蒸発器40に接触する空気温度が低い場合、十分な吸熱ができない場合もあるので、制御装置50はファン42の回転数を下げるように制御する。さらに、蒸発器40に接触する空気温度が高い場合、吸熱効率を上げるために、制御装置50はファン42の回転数を上げるように制御してもよい。
また、制御装置50内には、予め第3温度センサ58で測定される熱媒体の温度の閾値を記憶させておく。そして、初乳の温度を上昇させている最中は、制御装置50は第3温度センサ58で測定される熱媒体の温度と閾値とを比較している。第3温度センサ58で測定される熱媒体の温度が閾値を越えたことを制御装置50が検出した場合、制御装置50は、圧縮機34の回転数を下げるように制御する。このような制御が実行されることで、温度の急激な上昇を避け、初乳の品質を維持することができる。
続いて、液温センサ52で測定された原乳の温度が目標温度に達した後、この目標温度を維持する場合の制御方法について説明する。
目標温度に達した場合、制御装置50は、第4温度センサ60によるタンク内壁面の温度と、第5温度センサ62による断熱材59の表面温度とを測定し、これらの温度に基づいて圧縮機34の回転数の制御をすることにより、液温を一定に保つように制御する。
具体的には、第4温度センサ60によるタンク内壁面の温度と、第5温度センサ62による断熱材59の表面温度とから、タンク外部へ放出される放熱量を算出し、この放熱量に基づいて圧縮機34の回転数を制御する。
放熱量と圧縮機の回転数との関係は以下のように説明できる。
タンクからの放熱量をQとした場合、Q=KAΔTである(式1)。ここで、Kは断熱材59の熱通過率、Aは伝導面積、ΔTは第4温度センサ60によるタンク内壁面の温度と第5温度センサ62による断熱材59の表面温度との温度差である。
また、放熱量Qと圧縮機34の回転数は、圧縮機34の回転数をNとすると、Q∝N(式2)の関係が成立する。すなわち、圧縮機34の回転数Nは、タンクからの放熱量Qと、圧縮機34の性能や温度調整回路32の性能に応じた比例定数とから算出可能である。
したがって、制御装置50では、予め式1における断熱材59の熱通過率K、伝導面積A(タンクの表面積)および式2における比例定数を予め算出して記憶させておき、計測した第4温度センサ60の温度と第5温度センサ62の温度との差から回転数Nを算出する。
そして、制御装置50は、算出された回転数となるように圧縮機34を制御する。
なお、圧縮機34の制御は、インバータ制御で実施できると、精密な温度調整および省エネルギーが実施できるので好適である。すなわち、圧縮機34の回転駆動は、図示しないモータにより行われており、モータの回転制御は図示しないインバータ回路によって行われるようにするとよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の乳温度制御装置の第2の実施形態について説明する。図3は、第2の実施形態の全体構成を示す説明図である。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態では、温度調整回路32に四方弁66を設け、四方弁66の切り換えによって温度調整回路32においては加熱と冷却の双方の制御が1つの回路で実行可能となるように設けられている。四方弁66は、圧縮機34の上流側の流通管33が、凝縮器36の上流側(冷却時には蒸発器36の下流側)の流通管33または蒸発器40の下流側(冷却時には凝縮器40の上流側)の流通管33のいずれか一方と接続し、圧縮機34の下流側の流通管33が、凝縮器36の上流側(冷却時には蒸発器36の下流側)の流通管33または蒸発器40の下流側(冷却時には凝縮器40の上流側)の流通管33のいずれか他方と接続するように配置されている。そして、圧縮機34の上流側と下流側の流通管33の接続先が、上述した場合における一方と他方とが逆に切り替わるように制御される。
温度調整回路32は、熱媒体を圧縮させる圧縮機34に対して、圧縮機34から吐出される熱媒体を正逆方向に切り換えて流通させることができる。したがって、タンク本体31の加熱時には、圧縮機34で圧縮された熱媒体は、四方弁66から凝縮器36に流通し、凝縮器36で熱放出した熱媒体を膨張器38で断熱膨張させて圧力を下げ、膨張器38で圧力低下した熱媒体を気化させて外部から熱を吸熱する蒸発器40を通過して、四方弁66を経て圧縮機34に戻る。
タンク本体31の冷却時には、四方弁66を切り換え、上述した方向と逆方向に熱媒体を流す。つまり、凝縮器36が蒸発器として機能し、蒸発器40が凝縮器として機能する。
まず、圧縮機34で圧縮された熱媒体は、四方弁66から凝縮器40に流通し、ファン42によって空気に熱放出する。そして、凝縮器40で熱放出した熱媒体は膨張器38で断熱膨張させて圧力を下げ、蒸発器36でタンク本体31から熱を吸熱して四方弁66を経て圧縮機34に戻る。このようなサイクルによれば、タンク内の初乳を冷却することができる。
また、凝縮器(蒸発器)36と蒸発器(凝縮器)40との間には、加熱時に用いられるバイパス管70と、冷却時に用いられるバイパス管74が配管されている。
バイパス管70にはリリーフバルブ68と逆止弁69が設けられており、加熱時における通常状態ではリリーフバルブ68が閉状態となっているが、圧縮機34で圧縮した熱媒体が所定の値よりも高圧となってしまった場合には、リリーフバルブ68を開状態とし、高圧となった熱媒体を圧縮機34の入力側に逃がすようにしている。
また冷却時に用いるバイパス管74にもリリーフバルブ72と逆止弁73が設けられている。冷却時における通常状態ではリリーフバルブ72が閉状態となっているが、圧縮機34で圧縮した熱媒体が所定の値よりも高圧となってしまった場合には、リリーフバルブ72を開状態とし、高圧となった熱媒体を圧縮機34の入力側に逃がすようにしている。
タンク本体31を加熱する制御方法については、上述した実施形態と同一の制御方法であるので、ここでは説明しない。
以下、タンク本体31を冷却する制御方法について説明する。
タンク本体31内の初乳を冷却していく場合、制御装置50は、第1温度センサ54で測定されたタンク外壁面の高さ方向ほぼ中央の温度と、第2温度センサ56で測定された放熱後の熱媒体の温度の間に、液温センサ52で測定された原乳の温度が入るように、圧縮機34の回転数を制御する。
また、このとき凝縮器40に接触する空気温度が高い場合、十分な排熱ができない場合もあるので、制御装置50はファン42の回転数を下げるように制御する。さらに、凝縮器40に接触する空気温度が低い場合、排熱効率を上げるために、制御装置50はファン42の回転数を上げるように制御してもよい。
なお、上述した各実施形態の乳温度制御装置は、初乳の温度調整に限定するものではなく、一般的な原乳の温度調整に用いられてもよい。
本発明における原乳温度調整装置の第1の実施形態の全体構成を示す説明図である。 図1に示す原乳温度調整装置の温度上昇グラフを示す説明図である。 本発明における原乳温度調整装置の第2の実施形態の全体構成を示す説明図である。 従来の原乳温度調整装置の概略構成を示す説明図である。
符号の説明
30 原乳温度調整装置
31 タンク本体
32 温度調整回路
33 流通管
34 圧縮機
35 撹拌装置
36 凝縮器
38 膨張器
40 凝縮器
42 ファン
43,70,74 バイパス管
44,68,72 リリーフバルブ
50 制御装置
52 液温センサ
54 第1温度センサ
56 第2温度センサ
58 第3温度センサ
59 断熱材
60 第4温度センサ
62 第5温度センサ
66 四方弁
69,73 逆止弁

Claims (5)

  1. 搾乳された原乳を所定温度で貯留する原乳温度調整装置において、
    原乳が貯留されるタンク本体と、
    熱媒体を圧縮する圧縮機、熱媒体を液体に凝縮させる凝縮器、熱媒体を低圧化させる膨張器および熱媒体を気化させる蒸発器が、内部を熱媒体が流通する流通管によって接続されてなる温度調整回路とを具備し、
    前記流通管の一部がタンク本体の外壁面に取り付けられて前記温度調整回路の凝縮器の機能を果たすことにより、タンク本体内の原乳の温度調整を行うように設けられ、
    前記蒸発器が外部熱源から吸熱するように設けられることにより、前記温度調整回路は、ヒートポンプ回路を構成するように設けられていることを特徴とする原乳温度調整装置。
  2. 前記タンク本体内の液温を測定する液温センサと、
    前記タンク外壁面の高さ方向のほぼ中央に設けられた第1温度センサと、
    前記凝縮器の下流側に配設されている流通管に設けられた第2温度センサと、
    前記第1温度センサと前記第2温度センサとで測定された各温度の間に前記液温センサで測定された温度が入るように前記圧縮機の回転数を制御して、原乳の温度を所定温度に到達させる制御部とを具備することを特徴とする請求項1記載の原乳温度調整装置。
  3. 前記凝縮器の上流側に配設されている流通管に設けられた第3温度センサを具備し、
    前記制御部は、
    前記第3温度センサで測定された温度が予め設定された閾値を越えた場合には、前記圧縮機の回転数を下げるように制御することを特徴とする請求項2記載の原乳温度調整装置。
  4. 前記タンク本体の凝縮器の外側には断熱材が設けられ、
    前記タンク本体内部の内壁面に第4温度センサが設けられ、
    該断熱材の表面温度を測定する第5温度センサが設けられ、
    前記制御部は、
    原乳の温度が所定温度に到達した後は、前記液温センサで検出された液温と、前記第4温度センサで検出されたタンクの内壁面温度と、前記第5温度センサで検出された断熱材表面温度とから、断熱材から外気へ放出される放熱量を算出し、該放熱量に基づいて前記圧縮機の回転数を制御して、原乳の温度を所定温度で維持させることを特徴とする請求項2または請求項3記載の原乳温度調整装置。
  5. 前記温度調整回路の熱媒体の流通方向を切り換える四方弁が設けられ、
    前記タンク本体の外壁面に取り付けられた流通管の一部は、前記温度調整回路の凝縮器または蒸発器の機能を果たすことで、タンク本体内の原乳の加熱および冷却の双方向の温度調整を行うように設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項記載の原乳温度調整装置。
JP2008187153A 2008-07-18 2008-07-18 原乳温度調整装置 Pending JP2010022266A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008187153A JP2010022266A (ja) 2008-07-18 2008-07-18 原乳温度調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008187153A JP2010022266A (ja) 2008-07-18 2008-07-18 原乳温度調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010022266A true JP2010022266A (ja) 2010-02-04

Family

ID=41728713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008187153A Pending JP2010022266A (ja) 2008-07-18 2008-07-18 原乳温度調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010022266A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10537088B2 (en) 2014-05-20 2020-01-21 Delaval Holding Ab System for storing and cooling milk, milking system, and method for cooling milk
WO2020031363A1 (ja) * 2018-08-10 2020-02-13 オリオン機械株式会社 集乳システム及び集乳処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10537088B2 (en) 2014-05-20 2020-01-21 Delaval Holding Ab System for storing and cooling milk, milking system, and method for cooling milk
WO2020031363A1 (ja) * 2018-08-10 2020-02-13 オリオン機械株式会社 集乳システム及び集乳処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3500805B1 (en) Systems and methods for controlling a refrigeration system
ES2699436T3 (es) Procedimiento y dispositivo para la recuperación de calor en un sistema de refrigeración de vapor
TW201736790A (zh) 用以控制冷凍系統之系統及方法
JP2013139954A (ja) ヒートポンプシステム及びヒートポンプ装置の制御方法
US20130287373A1 (en) Endothermic Base-Mounted Heat Pump Water Heater
JP2010022266A (ja) 原乳温度調整装置
WO2013141707A2 (en) Tank container
CN105737446A (zh) 用于在蒸汽制冷系统上进行热量回收的方法和设备
JP2009287843A (ja) 室外機及びヒートポンプ装置
JP2015232410A (ja) 熱融通設備
JP2009264714A (ja) ヒートポンプ温水システム
CN113390217B (zh) 制冷装置、冰箱及其控制方法、食材处理方法、控制装置
JP2009236415A (ja) 空気調和装置
JPH0551088U (ja) 加熱殺菌装置
JP2012255569A (ja) 空気温調装置
JP7092362B2 (ja) 温湿度調整装置
JP2512033Y2 (ja) 養液栽培装置
JP2008309397A5 (ja)
JP6969223B2 (ja) ヒートポンプ熱源機
JP2010032098A (ja) 液体温度調整装置
CN215571164U (zh) 一种能量转移装置
JP7399321B2 (ja) チラーシステム及びチラーシステムを有する空気調和装置
CA2815500C (en) Endothermic base-mounted heat pump water heater
JP3846755B2 (ja) 冷媒循環式空調システム
EP2829819B1 (en) Heat-pump water heater for domestic purposes