JPH0753290B2 - 蒸気発生器用伝熱管の製造方法 - Google Patents

蒸気発生器用伝熱管の製造方法

Info

Publication number
JPH0753290B2
JPH0753290B2 JP2938287A JP2938287A JPH0753290B2 JP H0753290 B2 JPH0753290 B2 JP H0753290B2 JP 2938287 A JP2938287 A JP 2938287A JP 2938287 A JP2938287 A JP 2938287A JP H0753290 B2 JPH0753290 B2 JP H0753290B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
pipe
heat transfer
dummy
transfer tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2938287A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63199017A (ja
Inventor
一平 小俣
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP2938287A priority Critical patent/JPH0753290B2/ja
Publication of JPS63199017A publication Critical patent/JPS63199017A/ja
Publication of JPH0753290B2 publication Critical patent/JPH0753290B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は高速増殖炉等における蒸気発生器に使用される
伝熱管の製造方法に係り、特に、内管と外管との間に中
間管を介在させた伝熱管を製造する方法に関する。
「従来の技術」 一般に、高速増殖炉にあっては、炉心の冷却材として、
金属ナトリウムを溶融状態に維持した液体ナトリウムが
使用されており、また、中間熱交換器において、炉心冷
却用液体ナトリウムと二次液体ナトリウムとの間で熱交
換を行ない、さらに、蒸気発生器において、二次液体ナ
トリウムと水との間で熱交換を行なって、必要な高温高
圧水蒸気を得て、タービン等の蒸気消費系に送るように
している。
この場合、液体ナトリウムは、空気あるいは水と急激に
反応する性質があるため、前記蒸気発生器内における伝
熱管に万一漏洩が生じたとしても、液体ナトリウムと水
との反応が生じないようにして、安全性を向上させるこ
とが必要とされている。このため、伝熱管を二重管構造
として、内管と外管との間にHe等の不活性ガスによる漏
洩検出流体を封入するとともに、両管の一方に万一漏洩
が生じたとしても、漏洩流体が他方の管に直接達しない
ように両管の間に中間管を設けることが計画されてい
る。
そして、このような伝熱管間を製造する場合は、例え
ば、径の異なる三つの管を製作して、外管の中に中間
管、内管を順次挿入し、これらを引き抜き加工によって
拡径するなどにより、三つの管を圧接して一体化させる
方法が考えられている。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、このように伝熱管を製作した後には、内
管および外管の両端をそれぞれ管板に溶接する作業が必
要であるが、この溶接時に、両管の間に介在している中
間管を内管や外管等に固着させてしまわないように、高
い熟練度を必要するという問題点が生じる。
本発明は前記問題点を有効に解決するもので、管板への
取り付けが容易な伝熱管を効率良く、かつ高精度に製作
することを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、内管と外管との間に、中間管と該中間管の両
端に直列的に配置させられる一対のダミー管とを挿入し
て、これらの管を引き抜き加工によって一体化した後、
両ダミー管の外表面上で外管の両端部を切断して除去
し、両ダミー管を取り外すことを特徴とする。
「作用」 本発明の製造方法は、引き抜き加工時には、中間管の介
在していない部分の内管と外管との間をダミー管によっ
て支持して、伝熱管をその全長に亙って凹凸のないスト
レート状に形成するとともに、外管の両端部を切断する
際には、ダミー管によって内管の損傷を防止し、また、
ダミー管を取り外した後は、中間管よりも外管の両端が
突出状態となるとともに、該外管よりも内管の両端が突
出状態となって、これら外管および内管に管板を固着す
る作業を容易にすることができるものである。
「実施例」 以下、本発明における伝熱管の製造方法の一実施例を図
面に基づいて説明する。
まず、本発明の製造方法が適用される伝熱管を有する高
速増殖炉の蒸気発生器について説明しておくと、第2図
および第3図に示すように、該蒸気発生器における伝熱
管1は、内管2と外管3との間に中間管4が介在される
とともに、これら各管2・3・4の長さが違えられてお
り、二重に配置された両管板5・6に、内管2および外
管3がそれぞれ別個に固着されている。そして、両管板
5・6で仕切られた各空間が、内管2と連通状態の水室
7、漏洩検出流体封入室8、および液体ナトリウムが挿
通させられる胴部室9とされているものである。また、
中間管4の内面および外面には、漏洩検出流体を挿通さ
せる複数の溝10が長さ方向に沿って配設されている。
次に、この伝熱管1の製造方法について第1図(a)な
いし第1図(f)により工程順に説明する。
『内外管および中間管等の製作工程』 鋼製の内管2と外管3、銅等からなる中間管4、および
一対のダミー管11をそれぞれ製作する。この場合、内管
2と外管3とはほぼ同じ長さに形成するとともに、中間
管4とダミー管11は、同一厚さおよび同一径に形成し、
かつ、両ダミー管11の間に中間管4を直列に配置させた
ときの全長が内管2および外管3とほぼ同じ長さとなる
ように形成する。また、中間管4の内面および外面に
は、前述した溝10を複数形成しておく。
『管合わせ工程』 第1図(a)で示すように、中間管4の両端に各ダミー
管11を直列的に配置させた状態で、これらを内管2と外
管3との間に挿入して、三重構造の管1′を製作する。
『端部処理工程』 第1図(b)で示すように三重構造の管1′の一端部を
簡単に溶接する、あるいは、若干拡径するなどにより、
仮止めした状態とする。図中符号12が、その仮止め部を
示す。
『引き抜き工程』 第1図(c)で示すように、仮止め状態の前記一端部を
引き抜き機のグリッパAにより把持して、プラグBとダ
イスCとの間に三重構造の管1′を通しながら引っ張っ
て拡径することにより、各管2・3・4・11を相互に圧
接して、これらが一体化した第1図(d)で示す管1″
を形成する。
『外管端部処理工程』 第1図(e)で示すように、両ダミー管11の外表面位置
で外管3を切断して、その切り離した端部3aを除去する
ことにより、両ダミー管11の一部を露出させた状態とす
る。
『ダミー管取り外し工程』 第1図(f)で示すように、露出状態とされた両ダミー
管11を内管2から引き外すと、内管2の両端が中間管4
および外管3から突出状態とされるとともに、外管3の
両端も中間管4から突出した状態の伝熱管1が完成す
る。
このように製作した伝熱管1は、その両端から内管2、
外管3、中間管4の順に、これらの管2・3・4の端部
が配置されるので、内管2および外管3の両端を管板5
・6に突き合わせ溶接等によりそれぞれ取り付ける作業
を容易に行なうことができるものである。この場合第2
図に符号2′で示すように、必要に応じて内管2あるい
は外管3を継ぎ足すことにより、その長さを長くして管
板5・6と連結するようにしてもよい。
また、このような製造方法において、内管2と外管3と
の間に中間管4だけを介在させて引き抜き加工を行なう
と、内管2あるいは外管3の両端部に凹凸が生じ易い
が、中間管4と同一の厚さと直径を有するダミー管11を
内管2と外管3との間に介在させて、これらを一体に引
き抜くようにしているから、引き抜き加工時にダミー管
11によって両管2・3の両端部が支持されて、ストレー
トの伝熱管1を製作することができる。
さらに、外管3の端部3aを切り取る際には、ダミー管11
の外表面上で切断するようにしているから、内管2に損
傷を与えることを有効に防止することができ、また、ダ
ミー管11に損傷を与えたとしても後の工程で除去される
ものであるから、何等支障はない。したがって、この
『外管端部処理工程』の作業を熟練を要することなく、
簡単に行なうことができる。
なお、本発明の製造方法においては、各管を一体化する
場合、これらを縮径することにより固着するようにして
もよく、また、各管の長さは、必ずしも前記した一実施
例の相対関係を有している必要はなく、若干のずれがあ
っても、『ダミー管除去工程』の後等に再度端部処理を
すればよい。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明における蒸気発生器用伝熱
管の製造方法によれば、次のような効果を奏することが
できる。
(i)両ダミー管を抜き取った後の完成時には、内管の
両端が外管よりも突出状態となるとともに、外管の両端
も中間管より突出状態となって、これら内管および外管
の両端に管板を溶接等によりそれぞれ取り付ける作業を
容易に行なうことができる。
(ii)内管と外管との間において中間管が介在されてい
ない両端部にはダミー管を介在させて、これらを一体に
引き抜くようにしているから、全長にわたって凹凸の少
ないストレートの伝熱管を精度良く製作することができ
る。
(iii)外管の端部を切断する作業は、ダミー管の外表
面上で行なわれるため、内管の損傷を有効に防止するこ
とができ、また、除去対象となるダミー管には損傷を与
えたとしても支障なく、熟練を要さず効率良く作業を行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)ないし第1図(f)は本発明の一実施例の
製造方法によって製作される伝熱間を工程順に示す一部
省略の縦断面図、第2図は本発明の製造方法が適用され
る伝熱管を有する蒸気発生器の要部の縦断面図、第3図
は第2図のIII−III線に沿う矢視拡大図である。 1……伝熱管、2……内管、3……外管、3a……端部、
4……中間管、5・6……管板、7……水室、8……漏
洩検出流体封入室、9……胴部室、10……溝、11……ダ
ミー管、12……仮止め部、A……グリッパ、B……プラ
グ、C……ダイス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸気発生器内に管板により支持された状態
    で設けられるとともに、内管と外管との間に中間管を有
    する伝熱管を製造する方法であって、内管と外管との間
    に、中間管と該中間管の両端に直列的に配置させられる
    一対のダミー管とを挿入し、これらの管に一体に引き抜
    き加工を施すことにより、各管を相互に圧接して一体化
    した後、両ダミー管の外表面上で外管の両端部を切断し
    て除去し、両ダミー管を取り外すことを特徴とする蒸気
    発生器用伝熱管の製造方法。
JP2938287A 1987-02-10 1987-02-10 蒸気発生器用伝熱管の製造方法 Expired - Lifetime JPH0753290B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2938287A JPH0753290B2 (ja) 1987-02-10 1987-02-10 蒸気発生器用伝熱管の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2938287A JPH0753290B2 (ja) 1987-02-10 1987-02-10 蒸気発生器用伝熱管の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63199017A JPS63199017A (ja) 1988-08-17
JPH0753290B2 true JPH0753290B2 (ja) 1995-06-07

Family

ID=12274587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2938287A Expired - Lifetime JPH0753290B2 (ja) 1987-02-10 1987-02-10 蒸気発生器用伝熱管の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0753290B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103791748B (zh) * 2014-01-11 2015-09-09 西北大学 一种安全式蒸汽发生器换热器管道结构
CN104501855B (zh) * 2014-12-15 2017-02-08 钢铁研究总院 用于测试蒸汽发生器的传热管堵管效果的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63199017A (ja) 1988-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0730213Y2 (ja) 熱交換器
EP0122610B1 (en) Mechanical tube plug
US4943001A (en) Tube-type vessel having crevice-free joints and method for manufacturing the same
US6247231B1 (en) Method for repairing heat exchanger tubing through partial tube replacement
US20150099453A1 (en) Method of manufacturing recuperator air cells
CN109693020A (zh) 接管与内径Di<600mm的筒体焊接变形控制方法及工装
US3585709A (en) Method of making tubular walls from finned pipes
JPH0253151B2 (ja)
CA1052988A (en) Method of forming a header assembly
US20240027146A1 (en) Device and method for restoring the tube-to-tube sheet weld joints in a shell-and-tube equipment
JPH0753290B2 (ja) 蒸気発生器用伝熱管の製造方法
CN215787285U (zh) 一种q波段空间行波管复合管壳夹具
JPH02169995A (ja) 熱交換器及びその製造方法
US4264801A (en) Method of welding tube to header of heat exchanger
JP3318853B2 (ja) 熱交換器用液圧拡管装置およびシステム
CN111001717A (zh) 一种换热管流体压力胀接的密封与扩口一体化结构
US5519742A (en) Process for replacing a worn steam generator of a pressurized water nuclear reactor
CN218946016U (zh) 一种加热管的弯管加工工装
JP3564219B2 (ja) 冷却通路を有するノズル製造方法
KR100999848B1 (ko) 원자력 설비용 재생 열교환기의 티형관 결합방법
JPS61111726A (ja) 鋼管の管端加工方法
JPS6033837A (ja) チュ−ブの拡管方法及び拡管治具
CN214274860U (zh) 一种连接稳定性强的热熔管
JP3634025B2 (ja) ヘッダーの製法
JPH059579Y2 (ja)