JPH0752498A - キャリッジ - Google Patents

キャリッジ

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JPH0752498A
JPH0752498A JP19854193A JP19854193A JPH0752498A JP H0752498 A JPH0752498 A JP H0752498A JP 19854193 A JP19854193 A JP 19854193A JP 19854193 A JP19854193 A JP 19854193A JP H0752498 A JPH0752498 A JP H0752498A
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JP
Japan
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ink
recording head
carriage
head
cover
Prior art date
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Pending
Application number
JP19854193A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Harada
俊明 原田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH0752498A publication Critical patent/JPH0752498A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッドと共にインク収容部を交換自在に
搭載しヘッドカバーで覆蓋されるキャリッジにあって、
高精度でかつ確固に位置決めが可能なようにしたキャリ
ッジを提供する。 【構成】 カバー部材(25)に記録ヘッド(15)を
位置決め状態に保つための位置決め部材(22,23,
25E)を設け、カバー部材(25)の覆蓋動作に伴う
位置決め部材の作用によりインク分配部(17)を含め
て記録ヘッド(15)を互いに直交する三方向(x,
y,z)の位置決め固定状態に保持されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録装置に用いられる
キャリッジに関し、特に、場所をとらない小型の記録装
置に好適なキャリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンやEWSに用いられるコ
ンピュータの小型化が進み、最近では特にA4サイズの
ノートブック形が広く普及してきている。それに合わせ
て、出力機器である記録装置(プリンタ)の方も小型の
ものが開発され、ノートブック型や、細長で直方体型の
ものの具現化により、持ち運びはもとより、机の引出し
等への収納も可能になってきた。
【0003】このような記録装置に用いられる記録手段
の方式としては、インクジェット式、ワイヤドット式、
感熱式、熱転写式、などが知られている。
【0004】なかでも、インクジェット式は、記録手段
(記録ヘッド)に形成された複数の吐出口から被記録材
へ、データ信号に基づいてインクを吐出して記録を行な
うものであり、記録手段のコンパクト化が容易で、か
つ、高精細な画像を高速で記録することができ、普通紙
に特別の処理を必要とせずに記録することが可能であ
り、ランニングコストが安く、ノンインパクト式である
ため騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカラ
ー画像を記録するのが容易であるなど、多くの利点を有
している。特に、熱エネルギーを利用してインクを吐出
するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、エ
ッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体プロセスを
介して、基板上に電気熱変換体、電極、液路壁、天板な
どを製膜形成することにより、高密度の液路および吐出
口配置を有するものが容易に製造可能なことから、一層
のコンパクト化を図ることができる。なお、この方式を
用いた小型の記録装置としては、記録ヘッドを保持した
キャリッジが被記録材である用紙の幅方向に走査して記
録を行うシリアル型記録装置が一般的である。
【0005】図4は従来のこのようなキャリッジ1とキ
ャリッジ1のヘッド支持板1A上に着脱自在に搭載され
る記録ヘッド2およびヘッドカバー3の構成の概要を示
す。キャリッジ1は紙面に鉛直の方向に移動されるもの
で、4はその案内軸であり、キャリッジ1の所定のタイ
ミングによる移動中に記録ヘッド2のインク吐出部5か
ら上記のタイミングに合わせて不図示の記録シートに向
けインクが吐出され、記録が行われる。また、2Aは記
録ヘッド2から下方に突設され、記録ヘッド2をヘッド
支持板1A上でy方向およびz方向に位置決めするため
の位置決め部、8Aは記録ヘッド2から後方に延在さ
れ、キャリッジ1側に移動自在に支持されるコネクタ部
6と電気的接続のための電極が形成されているカードエ
ッジ部である。
【0006】7はコネクタ部6をヘッド支持板1Aに沿
ってy−y′方向に移動可能に支持するコネクタ支持部
材、7Aはコネクタ支持部材7の上下方向に穿設された
長孔であり、長孔7Aにはヘッドカバー3の側板3Aに
設けたピン3Bが摺動自在に嵌め合わされている。ま
た、3Cはヘッドカバー3の下面側から突設された位置
決め片であり、図4の(B)に示すように向い合う形で
形成されていて、これらの位置決め片3Cにより記録ヘ
ッド2のカードエッジ基板8を挾持することで記録ヘッ
ド2のヘッド支持板1A上におけるx方向(紙面に鉛直
の方向)の位置決めが得られる。また、3Dはヘッドカ
バー3をヘッド支持板1Aに回動自在に保つ支持ピンで
ある。
【0007】このように構成されたキャリッジ1および
これに搭載される記録ヘッド2とその上部を覆蓋するヘ
ッドカバー3にあっては、まず記録ヘッド2を(A)に
示すようにヘッド支持板1A上にセットすることでその
位置決め部2Aによりy方向およびz方向に位置決めさ
れ、続いてヘッドカバー3を矢印A方向に回動し、記録
ヘッド1上を覆蓋することによりその覆蓋時にカバー3
が不図示の係止手段によりヘッド支持板1Aに係着さ
れ、また、位置決め片3Cによりカードエッジ基板8が
挾持されることで記録ヘッド1のx方向(紙面に鉛直の
方向)の位置決めがなされる。これと同時にコネクタ支
持部材7を介してコネクタ部6がy′方向に移動される
ことで、コネクタ部6にカードエッジ基板8Aが巻込ま
れ、その間に電気的接続が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように構成されたキャリッジ1では、そのヘッド
支持板1A上に位置決めされる記録ヘッド2の剛性が十
分に高ければ、ヘッドカバー3の覆蓋動作によって記録
ヘッド2を正確な位置決め状態に保つことが可能である
が、記録ヘッド1の一部、例えばインク吐出部5と一体
に構成され、インク吐出部5にインクを配分供給するた
めのディストリビュータ(インク分配部、ただしここで
は不図示)等が樹脂系材料など比較的剛性の低い材料で
あるときに問題がある。特に後述するように、キャリッ
ジ1にインクカートリッジが搭載され、インクカートリ
ッジと記録ヘッド2のインク吐出部5とがy方向で連結
されるような場合、記録ヘッド2には位置決め状態を不
安定化させる要素となる種々な方向の力が作用する。
【0009】しかし、記録ヘッド2は記録動作にそな
え、キャリッジ1のヘッド支持板1A上に高精度を保っ
てしかも確固に位置決めされる必要があり、一方ではイ
ンクカートリッジや記録ヘッドの交換時に着脱が比較的
容易でなければならず、高精度でしかもその位置決め状
態が安定保持されると共に、交換が容易なようにするに
は上述のような従来の構成では問題があった。
【0010】本発明の目的は、上述したような従来の問
題に着目し、その解決を図るべく、記録ヘッドと共にイ
ンク収容部を交換自在に搭載するキャリッジであって、
しかもその交換に際して記録ヘッドを高精度かつ確固に
位置決め可能な記録装置用のキャリッジを提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、インク吐出口列を有するインク吐出面
に平行し、前記インク吐出口列にインクを分配するイン
ク分配部が一体に構成された記録ヘッドと、該記録ヘッ
ドに供給するインクを収容したインク収容部とを交換自
在に搭載し、カバー部材により前記記録ヘッドおよび前
記インク収容部が覆蓋されるキャリッジにおいて、前記
カバー部材に前記記録ヘッドを位置決め状態に保つため
の位置決め部材を設け、前記カバー部材の覆蓋動作に伴
う前記位置決め部材の作用により前記インク分配部を含
め前記記録ヘッドを互いに直交する三方向に位置決め固
定するようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、インク吐出面に平行に形成さ
れたインク分配部を有する記録ヘッドとインク収容部と
をキャリッジ上の所定の位置に搭載した上、カバー部材
を覆蓋させる動作によってその位置決め部材によりイン
ク分配部と共に記録ヘッドを互いに直交する三方向の位
置決め状態に保持させることができ、記録ヘッドを安定
かつ高精度に位置決め状態に保つことができる。
【0013】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例を示す。図1にお
いて、その(C)に示す11は案内軸12A,12Bに
沿って移動自在なキャリッジ、11Aはキャリッジ11
のヘッド支持板、また、その(B)に示す15はインク
ジェット記録ヘッド、13および14はインクジェット
記録ヘッド15に供給する黒インクおよびカラーインク
(ここではイエロー、マゼンタ、シアンの3色のイン
ク)をそれぞれ収容するインクカートリッジ、その
(A)に示す25はキャリッジ11に記録ヘッド15と
共に、インクカートリッジ13,14を搭載後、これら
の上部に覆蓋状態で係着されるヘッドカバーである。
【0015】そこで、説明を分り易くするために、まず
(C)に示されるキャリッジ11、(B)に示される記
録ヘッド15およびインクカートリッジ13,14、
(A)に示されるヘッドカバー(カバー部材)25の順
に従って詳述する。キャリッジ11にはその前面に記録
ヘッド15のインク吐出部16が露出される窓11A
と、後述するようにしてコネクタ部20が下方から装着
されるコネクタ装着孔11B、ヘッドカバー支持部材1
1Cおよびヘッドカバー25の係止爪25Aが係着され
る係着部11D等が設けられている。
【0016】図1の(B)において、17は記録ヘッド
15のインク吐出部16に一体に装着され、インク吐出
部16にインクカートリッジ13,14からのインクを
分配する液路17Aが形成されているインク分配部、1
8はインクカートリッジ13のインク供給口13A、イ
ンクカートリッジ14の各色ごとのインク供給口14A
にそれぞれ挿入され、カートリッジ13,14のインク
を液路17Aに導くインク供給管である。また、記録ヘ
ッド15にはカードエッジ型基板8を支持すると共に、
インク吐出部16およびインク分配部17と一体に組立
てられるアルミニウム等で形成されたヘッド支持部材1
9が設けられている。
【0017】ここで、記録ヘッド15はその前端部のイ
ンク吐出部16にイエロー用、マゼンタ用、シアン用、
ブラック用の吐出口の配列群を一直線上に有しており、
それぞれの吐出口配列群にはイエロー用、マゼンタ用、
シアン用の吐出口が、それぞれ24個ずつ、またブラッ
ク用の64個の吐出口が配列されていて、各色の配列群
間には吐出口間隔以上の間隔が設けられている。またこ
れら吐出口の各々には吐出口に連通するインク液路が設
けられており、インク液路の後方にはこれらの液路にイ
ンクを供給するための共通液室が設けられている。な
お、吐出口の各々に対応するインク液路には、これら吐
出口からインク滴を吐出するために利用される熱エネル
ギーを発生する電気熱変換体やこれに電力を供給するた
めの電極配線が設けられている(不図示)。
【0018】これら電気熱変換体や電極配線はシリコン
等からなる基板上に成膜技術により形成されるもので、
さらにこの基板上に樹脂、ガラス材等から成る隔壁、天
板等を積層することによって上記吐出口、インク液路、
共通液室が構成される。
【0019】更に後方には、上記電気熱変換体を記録信
号にもとずいて駆動するための駆動回路がプリント基板
形態で設けられており(カードエッジ型基板8)、その
電極端子形成部が図1の(C)に示すコネクタ部20に
連結される。
【0020】なお上記のシリコン基板及びカードエッジ
型基板はいずれもヘッド支持部材19上に固定されてい
る。
【0021】ここで、インクカートリッジ13および1
4はヘッド支持部材19とほぼ平行に挿入されることに
より、同じく平行に突設されたインク供給管18と連結
される。インク供給管18は先に述べたプラスチック材
料からなるインク分配部17から突出されており、更に
その内部のインク液路17Aと連通していて該液路は共
通液室に連通している。
【0022】前記インク分配部17内のインク液路17
Aにはイエロー用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用
の4本が配設され、それぞれの共通液室およびインク供
給パイプ18に接続されている。またインクカートリッ
ジ13および14はヘッド支持部材19に対しカラー
(イエロー用、マゼンタ用、シアン用)用とブラック用
とに左右振り分けて配置されるため、前記インク供給管
18は図に示すように左側に3本と、右側に1本とに振
り分けられている。
【0023】図1の(A)に示すヘッドカバー25にお
いて、25Bは(C)に示すキャリッジ11のヘッドカ
バー支持部材11Cに着脱自在、かつ回動自在に支持さ
れる支持軸、25Cはヘッドカバー頂板、25Dはイン
クカートリッジ13,14の保持を兼ねるヘッドカバー
側板である。ヘッドカバー頂板25Cには、後述するよ
うにして、ヘッド支持部材19のキャリッジ11におけ
るx方向の位置(図1の(C)参照)決めに関与する位
置決め部材22およびz方向の位置決めに関与する突起
25Eと、同じくy方向の位置決めに関与する位置決め
脚23とが下方に向いて突設されている。
【0024】ついで、キャリッジ11への記録ヘッド1
5およびヘッドカバー25の装着時の動作を図2を参照
して説明する。
【0025】図2の(A)は案内軸12A,12Bに移
動自在に支持されるキャリッジ11上に記録ヘッド15
を搭載した状態を示し、ここでヘッドカバー25を矢印
B方向に回動させて覆蓋動作を行うと、それに連れてヘ
ッドカバー25の内側に設けたねじりコイルばね40の
ばね力がヘッド支持部材19の後端部をキャリッジ11
の窓11Aに向けて押込むように作用する。また、ヘッ
ド支持部材19の脚部19Aがキャリッジ11に設けた
位置決め部11Eに当接することで、記録ヘッド15の
y方向の位置決め状態が固定される。更にまた、キャリ
ッジ11の窓11A上部に設けた位置決め溝11Fにヘ
ッド支持部材19の頂部19Bが侵入し、ここで押圧さ
れることによりx方向の位置決め状態が固定される(図
1の(C)参照)。
【0026】また、(A)の状態から矢印Bで示すヘッ
ドカバー25の回動によってその(B)に示すように位
置決め脚23を(C)に示すようにインク分配部17の
裏面側に挿入させて、ヘッド支持部材19の脚部19A
をキャリッジ11のy方向位置決め部11Eの上面およ
び側面に当接させ、位置決め状態に固定することができ
る。また、同時に先にも述べたようにしてx方向の位置
決めが得られると共に(B)に示すようにヘッドカバー
頂板15Cの内側に設けた位置決め突起25Eでヘッド
支持部材19の頂面を押下することによりヘッド5のz
方向の位置決め状態が固定される。
【0027】ここでは、ヘッドカバー25が(C)に示
すようにセットされた時に、同部の弾性(変形)により
インク分配部17を図示のように位置決め脚23で前方
に偏倚させ、ストッパ50との間には隙間δ(約0.2
mm)が保たれるように構成してある。従って、−y方
向には、ばね50と、位置決め脚23による付勢力が作
用しているが、これらの合力はヘッド前面でy方向に作
用されるキャッピング圧よりも大きく設定されている。
【0028】次に、以上説明した構成による、記録状態
のキャリッジ、および同状態への組立過程について更に
説明する。
【0029】まず、図1の(C)に示すキャリッジ11
のカバー支持板11Cにヘッドカバー25の軸25Bを
装着してカバーを支持・回転可能としておき、次に記録
ヘッド15のカードエッジ型基板8をコネクタ20に挿
着する。ここで、カバー25を図2の(A)に示すよう
にB方向へ回転させていくと、ばね40がヘッド支持部
材19の後方を押圧して、ヘッド15を前方に移動さ
せ、最終的にはカバー25の位置決め脚23がインク分
配部17とストッパ50との間に挿入され、かつカバー
25の係止爪25A(2ヶ所)がキャリッジ側の係着部
11Dに係合されてキャリッジ全体の構成が得られる。
即ち、カバー25を押下していくと、係止爪25Aがキ
ャリッジ11の係着部11Dに接触し、更に押下させる
ことにより双方がその傾斜部を介して、側板25Dの内
側へのたわみ込みにより係止爪25Aを潜り抜けた上、
係止爪25Aの上部に係着部23の下部面が係止され、
Z方向の位置決め、固定を行うことができる。
【0030】尚、押下げ部25Eはカバー部材25とヘ
ッド15の上面との隙間より大きな高さにしてあるが、
Z方向の位置決めが前記の係着動作で成されることか
ら、先の押下げ部25Eによる食い込み量は、結局、カ
バー全体が変形して吸収される。
【0031】この状態で、記録ヘッド15の3方向が位
置決めされ、かつ固定されるもので、この時、(C)に
示すようにカバー25の位置決め脚23の弾性によりイ
ンク分配部17はキャリッジ11の前面に偏倚された状
態に保持される。
【0032】なおインクカートリッジ13,14を装着
することによって、記録が可能な状態となるが、同カー
トリッジの脱着時にキャリッジ、ヘッド等に作用する力
関係について、以下に説明する。
【0033】まずインクカートリッジ13,14をキャ
リッジ11に装着していくと、これらのカートリッジ1
3,14の供給口13A,14Aがインク供給管18に
接触し、更に押し込まれて連結させる(パイプが同部を
シールしているゴムを通過する)までには約0.7から
2kgfの抵抗力が生じる。そして、この時の力によっ
て、インク分配部17はキャリッジ11の前面部に押圧
されることになり、結局、この押圧力はキャリッジ11
の前面部の窓11Aの周囲部によって受圧されることに
なる。
【0034】一方、インクカートリッジ13,14を抜
く際に、同カートリッジを後方に移動し始めるとインク
分配部17が記録ヘッド15と共に移動して位置決め部
23を後方に弾性変形させるが、丁度δ(約0.2m
m)だけ後退したところでキャリッジ11のストッパ5
0に突き当たる。
【0035】従って、それ以降、カートリッジ13,1
4がインク供給管18から抜け出て連結が解除されるま
では、位置決め脚23が前記ストッパ50を介してイン
ク分配部17を支持することになり、結局、ストッパ5
0でカートリッジの抜去力が、受け持たれることにな
る。
【0036】以上説明したように、本発明キャリッジに
よれば、記録時にはヘッドを所定の精度で保持し、また
インクカートリッジの交換時にはインクカートリッジの
脱着力に抗するように強固に保持できる。
【0037】更にまた、ヘッドの交換にあたり簡単に着
脱可能とするような、記録ヘッドの固定構造が得られ
る。
【0038】図3は本発明の第2実施例を示す。ここ
で、35は本実施例によるヘッドカバー(カバー部材)
であり、その(A)に示すようにヘッドカバー35の側
板25Dに設けられる係止爪25A、その頂板25Cか
ら斜め下方に突設されるx方向(第1実施例を示す図1
の(C)参照)の位置決め部材22、Z方向の位置決め
用突起(押下げ部)25Eおよびy方向位置決め用の位
置決め脚23の構成については第1実施例と変わらな
い。但し、本実施例によるヘッドカバー35は、(B)
に示すように記録ヘッド15をキャリッジ11上でxお
よびy方向に位置決め状態に固定(その各方向について
は同じく図1の(C)参照)した上、矢印C方向からキ
ャリッジ11に向けて直接覆蓋されるものである。
【0039】そして、この覆蓋時にヘッドカバー35に
設けた位置決め脚23のばね力でインク分配部17をキ
ャリッジ11の窓11A周りに向けて偏倚させると共
に、位置決め脚23にほぼ平行して頂板25Cから下方
に突設した押込み脚36を記録ヘッド15のヘッド支持
基板19後端部に当接させ、そのばね力で記録ヘッド1
5をy方向に位置決め固定することができる。なお、3
7はヘッドカバー35の後端部から下方に向けて形成さ
れ、キャリッジ11のカバー支持部38に当接してキャ
リッジ11に対し、ヘッドカバー35自体のx方向が位
置決めされる位置決め部である。このように構成したキ
ャリッジ11では、ストッパ50と位置決め脚23との
間に保たれるすき間δより押込み脚36とキャリッジ1
1の後部支持壁38との間のすき間Lの方が若干大きく
保たれるように設定しておくことで、インク分配部17
のインク供給管18からインクカートリッジ13や14
を後方に引抜くときに、インク分配部17がストッパ5
0に当接し、記録ヘッド15の後端部が後端支持壁38
に当接することがない。
【0040】なお、以上に述べてきた実施例では、記録
ヘッドとインクカートリッジとを別体とした場合につい
て説明したが、これに限らず、樹脂系で形成されたイン
ク分配部のように剛性の低い構造体を有する記録ヘッド
を用いる場合に、例えばインク供給チューブで接続する
ように構成されるものなどであっても、同様に適用する
ことができ、同様の効果を達成し得るものである。
【0041】また、上述の実施例ではヘッドカバーとヘ
ッドカバー支持板とを別体で構成したが、例えば実施例
の回動軸を支持板と同材質のヒンジ部、即ちヘッドカバ
ーをも含めて一体成形で構成しても良いことは勿論であ
る。
【0042】更にまた、本発明は、電気熱変換体等を有
する記録ヘッドを搭載するものに適用でき、中でも、熱
エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録ヘッ
ドを使用するインクジェット記録装置において優れた効
果をもたらすものである。
【0043】かかる方式によれば、記録の高密度化、高
精細化が達成できるからである。
【0044】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第4723129号明細書、同第47407
96号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行
なうのが好ましい。
【0045】この方式はいわゆるオンデマンド型、コン
ティニュアンス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜沸騰さ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一対応し液体(イン
ク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0046】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介してインクを吐出させ、少なくとも一つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液
体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0047】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第446335号明細書に記載されている条件を採
用すると、更に優れた記録を行なうことができる。
【0048】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液路または直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第4558333号明細書、米国特許第445
9600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるもの
である。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59年第123670号公報や熱エネルギーの
圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59−138461号公報に基づいた構成と
しても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッドの形
態がどのようなものであっても、本発明によれば、記録
を確実に効率よく行なうことができるようになるからで
ある。
【0049】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化もしくは液化するも
の、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行なってインク
の粘性の安定吐出範囲にあるように温度制御するものが
一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状
をなすものであればよい。
【0050】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、または、イ
ンクの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインク
を用いるかして、いずれにしても、熱エネルギーによっ
て初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明
は適用可能である。
【0051】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対抗するような形態としてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、カバー部材に前記記録ヘッドを位置決め状態に保つ
ための位置決め部材を設け、前記カバー部材の覆蓋動作
に伴う前記位置決め部材の作用により前記インク分配部
を含め前記記録ヘッドを互いに直交する三方向に位置決
め固定するようにしたので、記録ヘッド、特に樹脂製の
インク分配部などのように剛性の低い部材を有する記録
ヘッドを、簡略な構成で、確実にしかも精度よく固定す
ることができる。
【0053】この為、特にこのようなキャリッジを用い
た記録装置において、安定した高品位画質のプリント出
力を得ることに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による構成を、ヘッドカバ
ー(A)、記録ヘッドおよびインクカートリッジ
(B)、キャリッジ本体(C)別に分解して示す斜視図
である。
【図2】第1実施例による組立構造をヘッドカバーの覆
蓋中の図(A)、覆蓋による位置決め状態に固定した図
(B)、(B)の部分拡大図(C)および(B)の部分
断面図(D)によって示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施例による構成をヘッドカバー
の斜視図(A)、組立状態の断面図(B)および組立状
態の側面図(C)によって示す説明図である。
【図4】従来例の構成を組立状態の断面図(A)および
ヘッドカバーのみの正面図(B)によって示す説明図で
ある。
【符号の説明】
8 カードエッジ型基板 11 キャリッジ 11A 窓 11B コネクタ装着窓 11C ヘッドカバー支持部材 11D 係着部 11E 位置決め部 11F 位置決め溝 12A,12B 案内軸 13,14 インクカートリッジ 13A,14A インク供給口 15 (インクジェット)記録ヘッド 16 インク吐出部 17 インク分配部 17 液路 18 インク供給管 19 ヘッド支持部材 19A 脚部 20 コネクタ部 22 位置決め部材 23 位置決め脚 25,35 ヘッドカバー(カバー部材) 25A 係止爪 25B 支持軸 25C ヘッドカバー頂板 25D 側板 25E 押下げ部 36 押込み脚 40 コイルばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク吐出口列を有するインク吐出面に
    平行し、前記インク吐出口列にインクを分配するインク
    分配部が一体に構成された記録ヘッドと、該記録ヘッド
    に供給するインクを収容したインク収容部とを交換自在
    に搭載し、カバー部材により前記記録ヘッドおよび前記
    インク収容部が覆蓋されるキャリッジにおいて、 前記カバー部材に前記記録ヘッドを位置決め状態に保つ
    ための位置決め部材を設け、前記カバー部材の覆蓋動作
    に伴う前記位置決め部材の作用により前記インク分配部
    を含め前記記録ヘッドを互いに直交する三方向に位置決
    め固定するようにしたことを特徴とするキャリッジ。
  2. 【請求項2】 前記カバー部材は支持部に回動自在に支
    持され、前記覆蓋動作後係止されることを特徴とする請
    求項1に記載のキャリッジ。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドはインクを吐出するため
    の素子として電気熱変換体を具えており、該電気熱変換
    体によりインクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生
    することを特徴とする請求項1または2に記載のキャリ
    ッジ。
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