JPH0752166A - 超低圧による樹脂成形法 - Google Patents

超低圧による樹脂成形法

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JPH0752166A
JPH0752166A JP6300793A JP6300793A JPH0752166A JP H0752166 A JPH0752166 A JP H0752166A JP 6300793 A JP6300793 A JP 6300793A JP 6300793 A JP6300793 A JP 6300793A JP H0752166 A JPH0752166 A JP H0752166A
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Takamitsu Honda
夛 孝 光 本
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Kanayama Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出成形法で得られる樹脂成形品と同じよう
な表面をもった多品種,中少量ロットに適する樹脂成形
品を得るにある。 【構成】 凹側金型2と凸側金型3により金型内の空室
5を所定の成形品形状よりも大きな状態にして材料を投
入した後、材料を凹側金型2と凸側金型3により加圧し
てから若しくは加圧しながら加熱して所定の成形品形状
の樹脂成形品を得ることを特徴としている。 【効果】 本発明は超低圧成形であり、設備,金型が必
要とする強度が大幅に低下できる。金型製作費が安価で
あると共に低コストの樹脂成形品が効率良く安価に生産
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超低圧による樹脂成形法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に立体状形態の樹脂成形法として
は、複雑な形状の製品が大量生産できる多品種,中少ロ
ットの生産に適する射出成形法及び主として熱硬化性樹
脂材料を簡易に成形加工できると共に成形機も比較的安
価である圧縮成形法が主に使用されている。そして特に
射出成形法は生産速度が大で、複雑な形状のものの成形
がきわめて容易であると共に製品が高密度,高強度,品
質均一などの利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】その反面、射出成形法
では金型内部空室に成形材料を投入する前に材料を溶解
させ、500〜1500kg/cm2の高圧で金型内部に注入
する必要がある。また圧縮成形法においても射出成形法
ほどではないが、一般的に100〜300kg/cm2の高成
形圧力が必要である。そのため金型剛性,機械剛性が高
く、コスト的には非常に高価である問題点があった。そ
して生産が中少ロットの場合には金型コストが高く、製
品コストに添加されるものである。
【0004】本発明は上記の課題を解決するために創案
されたものであって、射出成形法で得られる樹脂成形品
と同じような表面をもった高密度,高強度で多品種,中
少ロットに適する樹脂成形品を安価に得ることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明を以下図面実施例
について説明する。先ず図1において、成形用金型1の
凹側金型2と凸側金型3により形成される空室5内に発
泡剤を含まない粒状樹脂材料(以下材料を呼称する)を
投入する工程では、材料投入口7から材料投入器6に投
入される材料は空気圧入口8からの空気圧または該空気
圧と成形用金型1の各真空吸引口11からの真空圧との
作用で空室5内に投入される。そしてこの空室5内に投
入された材料は凸側金型3の双頭矢印イ方向の移動(進
退動)で加圧工程が行われる。また蒸気を利用して材料
を加熱する工程では、蒸気を材料の投入されている空室
5内に直接噴出させる直接加熱または両ジャケット9,
10内の蒸気による間接加熱によって行われる。そこで
本発明では、凹側金型2と凸側金型3により空室5を所
定の成形品形状よりも適宜大きな状態にして材料を投入
した後、材料を凹側金型2と凸側金型3により加圧して
から、若しくは加圧しながら加熱して所定の成形品形状
の樹脂成形品を得るものである。なお本発明では成形圧
力が10数kg/cm2以下の超低圧成形である。
【0006】次に図2においては、成形用金型1の凹側
金型2の内側壁に、凸側金型3の移動方向と相違する双
頭矢印ロ方向の移動(進退動)を行う可動壁4が設けら
れている。そこで可動壁4または可動壁4及び凹側金型
2と凸側金型3により空室5を所定の成形品形状よりも
大きな状態にして材料を投入した後、材料を可動壁4ま
たは可動壁4及び凹側金型2と凸側金型3により加圧し
てから若しくは加圧しながら加熱して所定の成形品形状
の樹脂成形品を得るものである。
【0007】
【発明の効果】本発明の成形圧力は10数kg/cm2以下の
超低圧成形であり、設備,金型が必要とする強度が大幅
に低下でき、例えば軽合金材質でも金型として機能し、
金型製作費が安価であること、また加熱時、蒸気を利用
することにより金型の肉厚を薄めにしておけば急加熱及
び均一な加熱、または冷却時には水冷で急冷という工程
で−工程の時間を短かくして低コストの樹脂成形品が効
率良く安価に量産できる。
【0008】本発明によって得られる樹脂成形品は、例
えば既存の発泡ビーズ成形機またはその応用機で製造で
きるものであり、かつ成形圧力は10数kg/cm2で射出成
形圧力の約1/100及び圧縮成形圧力の約1/10で
金型剛性,機械剛性が低下させられる。また本発明で使
用する材料は、材料のまゝ金型空室内に投入されるもの
で、射出成形時の溶融工程のような前処理が必要であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する請求項1の装置の縦断説明図
である。
【図2】本発明を実施する請求項2の装置の縦断説明で
ある。
【符号の説明】
1 成形用金型 2 凹側金型 3 凸側金型 4 可動壁 5 空室 6 材料投入器 7 材料投入口 8 空気圧入口 9,10 ジャケット 11 真空吸引口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超低圧による樹脂成形法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に立体状形態の樹脂成形法として
は、複雑な形状の製品が大量生産できる多品種,中少ロ
ットの生産に適する射出成形法及び主として熱硬化性樹
脂材料を簡易に成形加工できると共に成形機も比較的安
価である圧縮成形法が主に使用されている。そして特に
射出成形法は生産速度が大で、複雑な形状のものの成形
がきわめて容易であると共に製品が高密度,高強度,品
質均一などの利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】その反面、射出成形法
では金型内部空室に成形材料を投入する前に材料を溶解
させ、500〜1500kg/cmの高圧で金型内部
に注入する必要がある。また圧縮成形法においても射出
成形法ほどではないが、一般的に100〜300kg/
cmの高成形圧力が必要である。そのため金型剛性,
機械剛性が高く、コスト的には非常に高価である問題点
があった。そして生産が中少ロットの場合には金型コス
トが高く、製品コストに添加されるものである。
【0004】本発明は上記の課題を解決するために創案
されたものであって、射出成形法で得られる樹脂成形品
と同じような表面をもった高密度,高強度で多品種,中
少ロットに適する樹脂成形品を安価に得ることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明を以下図面実施例
について説明する。先ず図1において、成形用金型1の
凹側金型2と凸側金型3により形成される空室5内に発
泡剤を含まない粒状樹脂材料(以下材料を呼称する)を
投入する工程では、材料投入口7から材料投入器6に投
入される材料は空気圧入口8からの空気圧または該空気
圧と成形用金型1の各真空吸引口11からの真空圧との
作用で空室5内に投入される。そしてこの空室5内に投
入された材料は凸側金型3の双頭矢印イ方向の移動(進
退動)で加圧工程が行われる。また蒸気を利用して材料
を加熱する工程では、蒸気を材料の投入されている空室
5内に直接噴出させる直接加熱または両ジャケット9,
10内の蒸気による間接加熱によって行われる。そこで
本発明では、凹側金型2と凸側金型3により空室5を所
定の成形品形状よりも適宜大きな状態にして材料を投入
した後、材料を凹側金型2と凸側金型3により加圧して
から、若しくは加圧しながら加熱して所定の成形品形状
の樹脂成形品を得るものである。なお本発明では成形圧
力が10数kg/cm以下の超低圧成形である。
【0006】次に図2においては、成形用金型1の凹側
金型2の内側壁に、凸側金型3の移動方向と相違する双
頭矢印ロ方向の移動(進退動)を行う可動壁4が設けら
れている。そこで可動壁4または可動壁4及び凹側金型
2と凸側金型3により空室5を所定の成形品形状よりも
大きな状態にして材料を投入した後、材料を可動壁4ま
たは可動壁4及び凹側金型2と凸側金型3により加圧し
てから若しくは加圧しながら加熱して所定の成形品形状
の樹脂成形品を得るものである。
【0007】
【発明の効果】本発明の成形圧力は10数kg/cm
以下の超低圧成形であり、設備,金型が必要とする強度
が大幅に低下でき、例えば軽合金材質でも金型として機
能し、金型製作費が安価であること、また加熱時、蒸気
を利用することにより金型の肉厚を薄めにしておけば急
加熱及び均一な加熱、または冷却時には水冷で急冷とい
う工程で−工程の時間を短かくして低コストの樹脂成形
品が効率良く安価に量産できる。
【0008】本発明によって得られる樹脂成形品は、例
えば既存の発泡ビーズ成形機またはその応用機で製造で
きるものであり、かつ成形圧力は10数kg/cm
射出成形圧力の約1/100及び圧縮成形圧力の約1/
10で金型剛性,機械剛性が低下させられる。また本発
明で使用する材料は、材料のまゝ金型空室内に投入され
るもので、射出成形時の溶融工程のような前処理が不要
である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形用金型の凹側金型と凸側金型により形
    成される空室内に発泡剤を含まない粒状樹脂材料を投入
    する工程と、材料を金型で加圧する工程と、蒸気を利用
    して材料を加熱する工程とからなり、凹側金型と凸側金
    型により空室を所定の成形品形状よりも大きな状態にし
    て材料を投入した後、材料を凹側金型と凸側金型により
    加圧してから若しくは加圧しながら加熱して所定の成形
    品形状の樹脂成形品を得ることを特徴とする超低圧によ
    る樹脂成形法。
  2. 【請求項2】成形用金型の凹側金型と凸側金型及び移動
    方向の異なる可動壁により形成される空室内に発泡剤を
    含まない粒状樹脂材料を投入する工程と、材料を金型で
    加圧する工程と、蒸気を利用して材料を加熱する工程と
    からなり、可動壁または可動壁及び凹側金型と凸側金型
    により空室を所定の成形品形状よりも大きな状態にして
    材料を投入した後、材料を可動壁または可動壁及び凹側
    金型と凸側金型により加圧してから若しくは加圧しなが
    ら加熱して所定の成形品形状の樹脂成形品を得ることを
    特徴とする超低圧による樹脂成形法。
  3. 【請求項3】空室内に材料を投入する工程が、空気圧ま
    たは空気圧と真空圧を利用するものであることを特徴と
    する請求項1または2記載の超低圧による樹脂成形法。
  4. 【請求項4】蒸気を利用して材料を加熱する工程が、蒸
    気を材料の投入されている空室内に直接噴出させる直接
    加熱またはジャケット内蒸気による間接加熱であること
    を特徴とする請求項1または2記載の超低圧による樹脂
    成形法。
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