JPH0752088A - カッター装置 - Google Patents

カッター装置

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JPH0752088A
JPH0752088A JP21526793A JP21526793A JPH0752088A JP H0752088 A JPH0752088 A JP H0752088A JP 21526793 A JP21526793 A JP 21526793A JP 21526793 A JP21526793 A JP 21526793A JP H0752088 A JPH0752088 A JP H0752088A
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Michihiro Saito
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラベルプリンタ等の電子機器におけるカッタ
ー装置において、部品点数を少なくし、簡単に組立が行
えて、コンパクトに構成でき、力の損失を少なくして、
切れ味を向上させる。 【構成】 被切断部材85を切断するカッター刃37を
有するカッター部材31と、このカッター部材31を押
圧してカッター刃37による切断動作を行わせる押圧部
材21と、を備えるカッター装置であって、押圧部材2
1およびカッター部材31には、当該カッター部材31
に対する押圧部材21からの力の加わる方向を順次変化
させてカッター刃37にその刃すじ方向の両方向に沿っ
た往復揺動動作を行わせる押圧係合部26,34を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラベルプリンタ等の電
子機器における簡易で良好な切断結果が得られるカッタ
ー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷装置として、所望の場所で所望の情
報を手軽に印刷できるようにしたハンディータイプのも
のが広く普及している。このようなハンディータイプの
印刷装置の中の一つとして、剥離紙付きの粘着テープに
所望の情報を印刷し、その印刷された粘着テープをカッ
ター装置(機構)により切断して、ラベルとして使用で
きるようにした所謂ラベルプリンタがある。
【0003】そして、このようなラベルプリンタに使わ
れる印刷用カセットは、所謂ラベルテープとインクリボ
ンとをカセット本体内に収納し、ラベルプリンタに装着
して、ラベルプリンタのサーマルヘッド等の印刷ヘッド
によりインクリボンを用いてラベルテープに所望の情報
が印刷される。その印刷後、インクリボンは再びカセッ
ト本体内に巻き取られ、ラベルテープのみカセット本体
の外に送り出され、所定の位置で、ラベルプリンタに備
えられたカッターによって、ラベルテープが押し切られ
る。
【0004】例えば、そのラベルプリンタに備えたカッ
ター機構は以下のような構成である。即ち、カッターレ
バーとカッターギヤのギヤ部分が噛み合っており、カッ
ターギヤの穴部にカッターホルダが嵌め込んである。カ
ッターホルダにはカッターが動く方向に溝が設けてあ
り、シャーシ側に設けられた凸部を摺動するようになっ
ている。
【0005】従って、カッターレバーに力を掛けて回転
させることにより、カッターギヤが回転し、この回転運
動が穴部に嵌め込まれたカッターホルダの溝により直線
運動に変化して、カッターカートリッジの付いたカッタ
ーホルダを押し出し、カッターがテープの方向に向か
い、テープを切断する。なお、カッターレバーに加えた
力を取り除くと、カッターバネの復元力によりカッター
レバーが戻り、カッターがテープから遠ざかり、初期状
態に戻る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、カッタ
ー機構を備えたラベルプリンタによれば、使用者は印刷
後のラベルテープの切断を容易に行える。
【0007】しかし、従来のカッター機構では、加えた
力が、カッターレバー、カッターギヤ、カッターホルダ
と伝わるために、力の損失が大きく、部品点数が多い。
また、カッターレバー、カッターギヤのギヤ部分は、そ
の噛み合わせのための位置が必要なので、作業性が悪
い。カッターバネは多少のテンションをかけてカッター
レバーを被せる実装なので、作業性が悪い。
【0008】そして、回転運動を直線運動に変化させる
のに、カッターギヤの穴部にカッターホルダの軸を嵌め
込んでおり、その穴部と軸の寸法差が生じるために、力
がテープの長さ方向に逃げる。さらに、カッターギヤの
ギヤ部がカッターホルダの下側にしかないので、カッタ
ーホルダの上方向に加わる力が弱く、テープのその部分
が切れにくいという欠点があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、部品点数が少な
く、組立が簡単でコンパクトであり、力の損失が少なく
て、切れ味が向上するカッター装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本発明は、被切断部材を切断するカッター刃を有するカ
ッター部材と、このカッター部材を押圧して前記カッタ
ー刃による切断動作を行わせる押圧部材とを備え、この
押圧部材および前記カッター部材には、当該カッター部
材に対する押圧部材からの力の加わる方向を順次変化さ
せて前記カッター刃にその刃すじ方向に沿った揺動動作
を行わせる押圧係合部を備えてなる構成としている。
【0011】例えば、前記押圧係合部による前記カッタ
ー刃の揺動動作は、前記刃すじ方向の両方向に沿った往
復運動である。
【0012】
【作用】切断操作すると、押圧係合部によりカッター部
材に対する押圧部材からの力の加わる方向が順次変化し
て、カッター刃がその刃すじ方向に沿って揺動するの
で、切れ味が向上する。
【0013】しかも、従来のようなギヤを介さずに、押
圧部材に加えた力をカッター部材に直接伝える構成なの
で、部品点数が少なく、力学的に力の損失も少ない。
【0014】なお、カッター刃を刃すじ方向の両方向に
沿って往復運動させることで、より確実な切断が行え
る。
【0015】
【実施例】以下に、本発明に係るカッター装置の実施例
を図1乃至図13に基づいて説明する。
【0016】先ず、図1乃至図6は本発明を適用した一
例としての印刷装置1を示すもので、2は装置本体、1
1は回転ドラム、12はドラムツマミ、13はドラム回
転軸、21はカッターレバー、31はカッターホルダ、
41はカセット装填部である。
【0017】図1に示すように、印刷装置1は、その装
置本体2の上面に、電源をON/OFFする電源スイッ
チ3、印刷書体を選択する書体選択スイッチ4、印字の
大きさを選択する印字大小選択スイッチ5、既に印刷し
た内容を繰り返して印刷するリピートボタン6、被印刷
テープを繰り出すフィードボタン7を備えると共に、ド
ラム表示窓8およびレバースライド孔9を設けてある。
さらに、ドラム表示窓8の手前には、10個の選択ボタ
ン10を備えている。
【0018】ドラム表示窓8に外周面を臨ませる円筒形
の回転ドラム11は、図4に示すように、装置本体2の
左右に回転自在に支持したドラムツマミ12,12と共
にドラム回転軸13に固定されている。このドラム回転
軸13は、図6に示すように、回転ドラム11と一方の
ドラムツマミ12との間において、装置本体2に固定さ
れたサブシャーシ14の左右に起設した軸受ブラケット
15,15に回転自在に支持されている。
【0019】回転ドラム11の外周面には、例えば、印
刷すべき要素である文字、記号、制御用文字、絵文字等
(以下、「絵文字」という。)11aがマトリクス状
に、すなわち、円周方向に32列で横方向に10行ずつ
印刷されている。そして、この回転ドラム11の回動操
作により、特定の絵文字の列が前記選択ボタン10に沿
った部分に位置した状態でその列が選択されると共に、
行数に対応した10個の選択ボタン10の一つを押すこ
とで、その行が選択される。この結果、選択された列と
行との交点に位置する絵文字が印刷のために選択される
こととなる。
【0020】ドラム回転軸13には、図4に示すよう
に、回転ドラム11とその隣の軸受ブラケット15との
間において、ドラム基板16が固定されており、このド
ラム基板16の外側面には前記絵文字の列に対応した複
数の電子回路パターンが同心円状に設けられている(図
示せず)。17はその電子回路パターンにそれぞれ対応
する接点を有するドラム接点バネ、18はサブシャーシ
14の上方に配置されたシャーシ、19は回転ドラム1
1の手前側に配置された回路基板、20は装置本体2の
後側に沿って設けた電源部である。
【0021】さらに、ドラム回転軸13には、図6に示
すように、回転ドラム11と反対側の軸受ブラケット1
5の内側面に接するようにして、カッターレバー21が
回転自在に装着されている。このカッターレバー21
は、上端のツマミ部22が前記レバースライド孔9から
上方に突出して、その下の円弧状部23がレバースライ
ド孔9の内方を覆っている。
【0022】そして、このカッターレバー21は、図8
に示すように、下端部に左右の二股部24を備えてい
る。この二股部24は、ドラム回転軸13の貫通部より
下方に延長して設けられており、且つドラム回転軸13
の貫通部の下方に形成した凹部25より後方に位置して
いる。この二股部24の前縁部がカッターホルダ押圧面
26,26となっている。
【0023】以上のカッターレバー21の押圧により動
作するカッターホルダ31は、図5に示すように、前記
サブシャーシ14と前記シャーシ18との間に摺動自在
に配置されている。即ち、カッターホルダ31は、上下
面にガイド凸部32,33を有すると共に、後部の左右
に円柱形の被押圧部34,34を備えている。ガイド凸
部32,33はシャーシ18およびサブシャーシ14の
ガイド溝に係合し、被押圧部34,34の外周面に前記
カッターホルダ押圧面26,26がそれぞれ接触する。
【0024】また、カッターホルダ31の後部とサブシ
ャーシ14の後方部に起設した突片14aとの間には、
カッターバネをなす引張コイルバネ35が架設されてい
る。この引張コイルバネ35の引張力によって、カッタ
ーホルダ31は後方への後退方向に引き寄せられてい
る。従って、このカッターホルダ31後部の被押圧部3
4,34にカッターホルダ押圧面26,26が接触する
カッターレバー21は、そのツマミ部22を手前に傾け
た状態となっている。
【0025】そして、カッターホルダ31の前部には、
図8および図9に示すように、カッターカートリッジ3
6が取り付けられている。このカッターカートリッジ3
6は、カッター刃37を備えており、且つカッターホル
ダ31に対してくさび形状の係合構造により着脱自在と
なっている。
【0026】さらに、カッターカートリッジ36の前部
には、カッター刃37が突出自在なカッターガード38
が設けられている。このカッターガード38は、カッタ
ー刃37を突出する通過孔を有し、圧縮コイルバネ39
により突出方向に付勢されている。このようにしてカッ
ター装置が構成されている。なお、図10以降において
は、カッターガード38を省略している。
【0027】以上の印刷装置1は、その装置本体2の下
面側に開口するカセット装填部41を備えている。この
カセット装填部41には、図3に示すように、図示右側
の駆動軸42、図示左側の位置決めピン43、図示右上
側の位置決めピン44が備えられると共に、その左上側
のプラテンローラ45、印刷ヘッドであるサーマルヘッ
ド46(図5参照)およびそのガード47が備えられて
いる。
【0028】そして、カセット装填部41内には、前記
カッター装置が配置されている。即ち、図示右側の位置
決めピン44と対向するようにして、前記カッターガー
ド38を備える前記カッターホルダ36が配置されてい
る。
【0029】また、図2に示すように、装置本体2の側
壁には、テープ排出口48が形成されている。さらに、
以上のカセット装填部41には着脱自在な蓋体49が装
着される。
【0030】なお、駆動軸42およびサーマルヘッド4
6には、駆動モータ51からギヤ機構52を経て回転動
力が伝達される。また、カセット装填部41の周囲の一
部には作動ボタン53が設けられており、この作動ボタ
ン53を蓋体49の装着により押し込むことで、サーマ
ルヘッド46がプラテンローラ45側に圧接するように
揺動する。
【0031】次に、図7は以上の印刷装置1に使用され
る印刷用カセット70を示すもので、そのカセット本体
71内に、インクリボン81を巻き付けたインクリボン
供給スプール82と、インクリボン81を巻き取るイン
クリボン巻取りスプール83と、被印刷テープ85を巻
き付けた被印刷テープ供給スプール89とを組み付けて
なる。
【0032】ここで、インクリボン81は、基材に熱溶
融性インクあるいは熱昇華性インクを含浸させた周知の
構成のものである。また、被印刷テープ85は、図11
に示すように、そのPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)等による基材86に接着層87を介して剥離紙88
を積層してなるラベルテープである。
【0033】また、カセット本体71には、その長辺側
の一辺部に印刷ヘッド収容凹部72が形成されており、
この印刷ヘッド収容凹部72内には、その図示右側の通
過孔73からインクリボン81および被印刷テープ85
が外部に露出するよう導出されている。そして、インク
リボン81は、印刷ヘッド収容凹部72の図示左側の通
過孔(図示省略)から再びカセット本体71内に戻され
るが、被印刷テープ85は、印刷ヘッド収容凹部72の
図示左側にそのまま排出されるようになっている。
【0034】即ち、カセット本体71は、印刷ヘッド収
容凹部72の図示左側において、上下の突片部74,7
4を有し、この突片部74,74間にテープガイドピン
75を備えており、その図示左側をテープ切断受部76
としている。
【0035】以上の印刷用カセット70は、印刷装置1
のカセット装填部41に対し、カセット本体71の印刷
ヘッド収容凹部72をサーマルヘッド45に合わせ、イ
ンクリボン巻取りスプール83を駆動軸42に係合し、
被印刷テープ供給スプール89を位置決めピン43に合
わせると共に、位置決め穴部77(図8参照)を位置決
めピン44に合わせて、装着する。
【0036】この装着状態において、インクリボン81
および被印刷テープ85は、サーマルヘッド46とプラ
テンローラ45との間に挟み込まれている。
【0037】このように印刷用カセット70をカセット
装填部41に装着してから、ドラムツマミ12,12を
回して、回転ドラム11の外周面に表示した印刷したい
絵文字11aの入っている列を選択し、ドラム表示窓8
内の決定する位置に合わせて、その列の手前側にある選
択ボタン10により絵文字の行を選択すると、これら列
と行との交点に位置する絵文字11aの一つの文字の印
刷が行われる。
【0038】このように、印刷したい絵文字を直接選ぶ
ことで、簡易に入力と印刷とを行うことができるため、
幅広い年齢層を対象とすることができる。
【0039】そして、印刷は、駆動軸42およびプラテ
ンローラ45の回転駆動と共に、サーマルヘッド46の
発熱素子の駆動によって行われる。
【0040】即ち、駆動軸42およびプラテンローラ4
5の回転駆動によって、インクリボン巻取りスプール8
3にインクリボン81が巻き取られると共に、サーマル
ヘッド46およびプラテンローラ45間に挟み込まれて
密着状態のインクリボン81から被印刷テープ85への
印刷が行われて、印刷済みの被印刷テープ85がテープ
ガイドピン75を経て印刷装置1のテープ排出口48か
ら排出される。
【0041】そして、以上の1文字の印刷またはこのよ
うな文字の連続印刷が終了したなら、印刷装置1のカッ
ターレバー21を回動操作して、カッター刃37を前進
させ、印刷用カセット70のカセット本体71のテープ
切断受部76面において、印刷済みの被印刷テープ85
をカッター刃37により所望の長さに切り離す。
【0042】この被印刷テープ85の切断は、詳細には
以下の通り行われる。
【0043】先ず、図9および図10に示すように、カ
ッターホルダ押圧部材をなすカッターレバー21に矢印
Y方向の力をかけると、カッターレバー21は引張コイ
ルバネ35のばね力に抗してドラム回転軸13を中心と
して矢印Z方向に回転運動をし、このカッターレバー2
1の二股部24のカッターホルダ押圧面26がカッター
部材をなすカッターホルダ31の被押圧部34を押圧す
る。
【0044】この場合、ドラム回転軸13に対するカッ
ターレバー21の回動角度位置によりそのカッターホル
ダ押圧面26は逐一変化し、よってカッターホルダ31
に加わる力の方向が変化する。すなわち、カッターホル
ダ31の被押圧部34は円柱形のため、互いの接触は点
接触となり、連続的に向きが変わる力を受ける。しかし
ながら、カッターレバー21の回動初期段階では、カッ
ターホルダ31を所定方向にガイドするサブシャーシ1
4,18は、カッターホルダ31が図9中、左右方向に
揺動可能なようにある程度空間を保って固定されている
ので、押圧係合部を構成するカッターホルダ押圧面26
から被押圧部34へ力F0(図10参照)が作用する
と、図11に示すように、カッターホルダ31は移動す
ることとなる。
【0045】即ち、図11に示す切断過程1において、
カッターホルダ押圧面26から被押圧部34へ左斜め下
向きに力F1がかかるため、2点鎖線で示した位置から
カッターホルダ31は各サブシャーシ14,18内にお
いて、図11中、左斜め下方向に向かって移動する。こ
のため、カッター刃37は被印刷テープ85に角度を持
って当接するので、カッター刃37の同図中右端側から
被印刷テープ85の切断が開始される。
【0046】引き続き、カッターレバー21を回動操作
すると、図12に示すように、カッターホルダ31は移
動することとなる。この図12に示す切断過程2におい
て、カッターレバー21が実線の位置まで動くと、カッ
ターホルダ押圧面26の水平面26aが被押圧部34に
当接するので、カッターホルダ押圧面26から被押圧部
34へ垂直方向(同図中下方向)に力F2が加わるよう
になり、この時、カッター刃37は中心線CHの方向真
っすぐに押されて、被印刷テープ85の切断が進行す
る。
【0047】さらに、カッターレバー21に力をかける
と、切断の完了過程を示す図13に示すように、カッタ
ーホルダ押圧面26から被押圧部34へ右斜め下向きの
力F3がかかるため、カッターホルダ31の先端部が図
示右側に若干移動する。これにより、カッター刃37が
被印刷テープ85に対し図示左側から右側へ移動して、
被印刷テープ85は完全に切断される。つまり、図10
乃至図13の一連の流れでカッター刃37は中心線方向
に動作すると共に、図13の矢印(イ)の如く揺動し、
あたかも包丁で食品を切るかの如く被印刷テープ85を
良好に切断する。 その後、カッターレバー21に力を
さらに加えても、カッターレバー21には、その円弧状
部23にレバー停止面27(図5参照)があるので、こ
のレバー停止面27が装置本体2のケース内壁等にぶつ
かって止まり、それ以上は回転しない。
【0048】なお、カッターレバー21にかけていた力
を取り除くと、引張コイルバネ35の復元力によって、
カッターホルダ31が後退方向に移動して戻ると共に、
カッターレバー21も初期状態に戻る。
【0049】以上の通り、カッター装置は、カッターレ
バー21とカッターホルダ31とを直接接触させてお
り、部品点数が少ないので、コストダウンが可能であ
り、また、力学的に力の損失が少なく、さらに、カッタ
ー刃37をその刃すじ方向の両方向に沿って往復運動さ
せて切断するので、切れ味が向上する。
【0050】しかも、ドラム回転軸13とカッターレバ
ー21とを共通のドラム回転軸13で回動可能に支持し
ているので、この面でも部品点数が少なく、低価格に提
供できるばかりでなく、ドラム回転軸13およびカッタ
ーレバー21を別々な軸部材で支持する場合と比較して
装置全体を小型かつ軽量とすることができる。
【0051】なお、以上の実施例においては、インクリ
ボンおよび被印刷テープを収納したカセットを装着する
印刷装置用のカッター装置としたが、本発明はこれに限
定されるものではなく、被印刷テープのみを収納したカ
セットや他のテープカセットを装着するカセット装填部
を備える他のテープカセット装着装置等、他の電子機器
等におけるカッター装置であってもよい。
【0052】また、カッター装置の押圧係合部のカムプ
ロフィール等も任意であり、その他、具体的な細部構造
等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るカッター装
置によれば、押圧係合部によりカッター部材に対する押
圧部材からの力の加わる方向が順次変化して、カッター
刃がその刃すじ方向に沿って揺動する方式としたので、
従来のようなギヤを介さずに、押圧部材に加えた力をカ
ッター部材に直接伝えることができ、部品点数を少なく
でき、また、組立が簡単でコンパクトに構成でき、しか
も、力学的に力の損失も少なくして、さらに、切れ味の
向上を達成することができる。
【0054】また、請求項2記載のように、カッター刃
を刃すじ方向の両方向に沿って往復運動させることによ
って、より確実に切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としての印刷装置を示す
概略平面図である。
【図2】同じく印刷装置の左側面図である。
【図3】同じく印刷装置を底面側から蓋体をはずして見
た斜視図である。
【図4】同じく印刷装置の内部構成を示す平面図であ
る。
【図5】図4の矢印A−A線に沿った断面図である。
【図6】同じく図4の矢印B方向から装置背部を開放し
て見た図である。
【図7】実施例の印刷装置に装着するテープカセットの
一例を示す概略斜視図である。
【図8】本発明を適用したカッター装置の初期状態をテ
ープカセットと併せて下方から見た状態を示す要部底面
図である。
【図9】同じくカッター装置の初期状態の要部側面図で
ある。
【図10】同じくカッター装置の初期状態を示す要部拡
大側面図である。
【図11】同じくカッター装置の切断過程1の状態を示
す要部拡大側面図である。
【図12】同じくカッター装置の切断過程2の状態を示
す要部拡大側面図である。
【図13】同じくカッター装置の切断完了状態を示す要
部拡大側面図である。
【符号の説明】 1 印刷装置 10 選択ボタン 11 回転ドラム 12 ドラムツマミ 13 ドラム回転軸 15 軸受ブラケット 16 ドラム基板 17 ドラム接点バネ 21 カッターレバー(押圧部材) 22 ツマミ部 23 円弧状部 24 二股部 26 押圧面 31 カッターホルダ(カッター部材) 32,33 ガイド凸部 34 被押圧部 35 引張コイルバネ 36 カッターカートリッジ 37 カッター刃 38 カッターガード 41 カセット装填部 42 駆動軸 45 プラテンローラ 46 印刷ヘッド 48 テープ排出口 49 蓋体 70 印刷用カセット 71 カセット本体 72 印刷ヘッド収容凹部 76 テープ切断受部 81 インクリボン 82 インクリボン巻取りスプール 83 インクリボン供給スプール 85 被印刷テープ(被切断部材) 89 被印刷テープ供給スプール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被切断部材を切断するカッター刃を有す
    るカッター部材と、 このカッター部材を押圧して前記カッター刃による切断
    動作を行わせる押圧部材とを備え、 この押圧部材および前記カッター部材には、当該カッタ
    ー部材に対する前記押圧部材からの力の加わる方向を順
    次変化させて前記カッター刃にその刃すじ方向に沿った
    揺動動作を行わせる押圧係合部を備えてなることを特徴
    とするカッター装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧係合部による前記カッター刃の
    揺動動作は、前記刃すじ方向の両方向に沿った往復運動
    であることを特徴とする請求項1記載のカッター装置。
JP21526793A 1993-08-05 1993-08-05 カッター装置 Expired - Fee Related JP3617061B2 (ja)

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