JPH0751881Y2 - 育苗箱 - Google Patents

育苗箱

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Publication number
JPH0751881Y2
JPH0751881Y2 JP5090492U JP5090492U JPH0751881Y2 JP H0751881 Y2 JPH0751881 Y2 JP H0751881Y2 JP 5090492 U JP5090492 U JP 5090492U JP 5090492 U JP5090492 U JP 5090492U JP H0751881 Y2 JPH0751881 Y2 JP H0751881Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nursery box
white
black
nursery
synthetic resin
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP5090492U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH065438U (ja
Inventor
孝夫 小寺
昭泰 友染
一孝 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOBAYASHI & CO.,LTD.
Original Assignee
KOBAYASHI & CO.,LTD.
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Filing date
Publication date
Application filed by KOBAYASHI & CO.,LTD. filed Critical KOBAYASHI & CO.,LTD.
Priority to JP5090492U priority Critical patent/JPH0751881Y2/ja
Publication of JPH065438U publication Critical patent/JPH065438U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0751881Y2 publication Critical patent/JPH0751881Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は野菜、果実、花等の苗
を育てる際に使用される育苗箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の育苗箱は全て単色であっ
た。すなわち、合成樹脂フィルム製の育苗箱は全て黒色
であり、発泡合成樹脂製の育苗箱は全て白色であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】周知の通り、黒色は熱
の吸収率がよく、白色は熱の吸収率が低い。ところで、
植物には成育に適した温度があり、産業として植物を育
成する場合には必ずしも植物の最適な環境下で育成する
ことはできない。温暖な環境下での育成が好ましい品種
を比較的低温の環境で育成したり、寒冷な環境下での育
成が好ましい品種を比較的高温の環境で育成したりする
場合がある。また、育苗箱は小面積を有効に利用するた
めに育苗区画は最小限の大きさであり、区画の間隔も狭
い。そのために植物が成育し葉が繁ると、葉に覆われた
部分に熱が籠り、その部分が高温になり育成に好ましく
ないこともある。
【0004】しかしながら、上記従来の単色の育苗箱に
おいては、育苗箱の熱吸収率を選択することはできず、
最適環境を作り出すことができず、特に葉の繁茂による
熱の籠りに対する対応は大きな問題となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は、合成樹脂フ
ィルムの成型により多数の育苗区画を形成した育苗箱に
おいて、外側面と内側面とを異なる色として上記問題点
を解決するものである。すなわち、請求項1の考案は外
側面を白色とし、内側面を黒色としたものであり、請求
項2の考案は外側面を黒色とし、内側面を白色としたも
のである。そして、内外を異なる色とするためには、合
成樹脂フィルムを、白色フィルムと黒色フィルムとがラ
ミネートされたものを使用したり(請求項3)、白色合
成樹脂フィルム製の育苗箱構成体と黒色合成樹脂フィル
ム製の育苗箱構成体とを内外に重ね合わせて構成したり
することができる(請求項4)。また、塗装処理による
ことも可能である。尚、上記における白色には熱吸収率
の面で実質的に白色と同視し得る乳白色など明度の高い
色を含み、黒色には同じく実質的に黒色と同視し得る明
度の低い色を含む。
【0006】
【作用】請求項1の考案においては、黒色とした外側は
熱の吸収率がよいので根の部分に多量の熱が供給され、
白色とした内側は熱の吸収率が低いので、上面からの吸
収熱量は少なく抑えられ、葉の部分への熱の籠りが防止
される。請求項2の考案によれば上記とは逆に、根の部
分への熱供給は抑えられ、葉の部分に多量の熱が供給さ
れる。
【0007】そして、請求項4の考案においては、黒色
の育苗箱構成体と白色の育苗箱構成体との重ね順を選択
することにより、内外の色彩を適宜変更して使用するこ
とができる他、内外の育苗箱構成体の底面間に間隙が生
じるので、育苗区画内の底面に形成された透孔へ空気が
接触しやすくなり、根鉢の成育状態が向上する。
【0008】
【実施例】図1は請求項1ないし3の考案の育苗箱1の
斜視図、図2は同じく断面図である。育苗箱1はPSP
等の黒色合成樹脂フィルムと白色合成樹脂フィルムとを
ラミネートしたもので成型して構成してあり、多数の育
苗区画2を有し、各育苗区画の底面には排水孔3が設け
てある。ここで、黒色フィルムを外側にして成型すれば
外側面4が黒色で内側面5が白色の請求項1の考案の実
施例となり、黒色フィルムを内側にして成型すれば外側
面4が白色で内側面5が黒色の請求項2の考案の実施例
となる。
【0009】図3は請求項4の考案の実施例の分解斜視
図、図4は断面図であり、黒色合成樹脂フィルム製の育
苗箱構成体6と白色合成樹脂フィルム製の育苗箱構成体
7とを内外に重ね合わせてこの考案の育苗箱8を構成し
ている。前記育苗箱構成体6と育苗箱構成体7とは同一
寸法に形成してあり、内外の重ね順は自由に選択でき
る。図中符号2は育苗区画、3は排水孔である。
【0010】図3、図4の実施例においては、同一寸法
の内外の二つの育苗箱構成体5、6を重ねてあるので、
重ねた状態において内側の育苗箱構成体の底面8と外側
の育苗箱構成体の底面9との間に間隙10が生じる。し
たがって、底面8に形成された排水孔3は常時空気と接
触している。ところで、根は嫌気性であるから間隙10
方向に伸びることはなく育苗区画内の止まって成育す
る。したがって、各区画内で好ましい根鉢が形成され
る。ちなみに、従来の育苗箱においては排水孔が設置面
に密着してしまい、排水孔と空気の接触が悪くなりがち
であるので、根が排水孔から育苗箱の外に伸びてしま
い、根鉢の形成が阻害されていた。この実施例において
はこのような問題点が会鉄される。
【0011】この考案において、外側面を黒色とし、内
側面を白色としたものは、比較的温暖な環境下で成育
し、葉が繁茂する品種(例えばトルコ桔梗や菊)を比較
的低温の環境下で育成する場合に使用することが好まし
い。熱量の観点から育苗段階において最も重視する必要
があるのは根への供給熱量である。葉の繁茂による熱の
籠りを解消するためには白色の育苗箱を使用すればよい
が、白色単色の育苗箱では根の部分が受ける熱量が不足
しがちで成育不良が生じるおそれがある。このとき、外
側面が黒色で内側面が白色の育苗箱を使用すれば、黒色
の外側面が多量の熱を吸収して根に供給するので、熱量
の不足は解消する。そして内側面は白色であるから、上
面からの熱吸収そして地表温の上昇は最小限に抑えら
れ、繁茂して葉による熱の籠りも少ない。
【0012】外側面を白色とし、内側面を黒色としたも
のは、高温環境下での育成、特に葉が比較的繁茂しない
品種(例えばレタスやりんどう)に使用することが好ま
しい。高温環境下では根に必要以上の熱量が供給されが
ちである。その様な場合、この考案の育苗箱においては
外側面が白色であり、熱の吸収量が最小限に止まるの
で、根への熱供給も可及的に少なくなる。そして、内側
面は黒色であるから色彩の特性としては熱の吸収率が高
い。しかし、葉が低密度で生えている状態では葉が繁茂
した状態と異なり、葉と土及び育苗箱の間の空間は空気
の流通がよく熱が籠ることもない。したがって、育苗箱
の内側面が黒色であっても植物の成育に悪影響はない。
【0013】
【考案の効果】この考案によれば、合成樹脂フィルム製
の育苗箱において外側面と内側面との一方を黒色とし、
他方を白色としたので、必要に応じ適宜の組合せの物を
選択して使用することにより、植物の根及び葉の部分の
成育環境を向上させることができ、良質の苗を育成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案実施例の斜視図である。
【図2】 同じく断面図である
【図3】 この考案の別の実施例の分解斜視図である。
【図4】 同じく断面図である。
【符号の説明】
1 育苗箱 2 育苗区画 3 排水孔 4 外側面 5 内側面 6 育苗箱構成体 7 育苗箱構成体 8 育苗箱 9 底面 10 間隙

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂フィルムの成型により多数の育
    苗区画を形成した育苗箱において、外側面を白色とし、
    内側面を黒色とした育苗箱
  2. 【請求項2】 合成樹脂フィルムの成型により多数の育
    苗区画を形成した育苗箱において、外側面を黒色とし、
    内側面を白色とした育苗箱
  3. 【請求項3】 合成樹脂フィルムは、白色フィルムと黒
    色フィルムとがラミネートされた請求項1又は2に記載
    の育苗箱
  4. 【請求項4】 白色合成樹脂フィルム製の育苗箱構成体
    と黒色合成樹脂フィルム製の育苗箱構成体とを内外に重
    ね合わせて構成した請求項1又は2に記載の育苗箱
JP5090492U 1992-06-26 1992-06-26 育苗箱 Expired - Lifetime JPH0751881Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP5090492U JPH0751881Y2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 育苗箱

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JP5090492U JPH0751881Y2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 育苗箱

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Publication Number Publication Date
JPH065438U JPH065438U (ja) 1994-01-25
JPH0751881Y2 true JPH0751881Y2 (ja) 1995-11-29

Family

ID=12871750

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JP5090492U Expired - Lifetime JPH0751881Y2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 育苗箱

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4116023B2 (ja) * 2005-07-19 2008-07-09 寿延 佐藤 育苗ポット及び苗床
WO2022114297A1 (ko) * 2020-11-27 2022-06-02 유한회사 지에스코리아 농업회사법인 체결부재가 체결되는 화분

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Publication number Publication date
JPH065438U (ja) 1994-01-25

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