JPH075186B2 - 丸太材の供給装置 - Google Patents

丸太材の供給装置

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JPH075186B2
JPH075186B2 JP2005702A JP570290A JPH075186B2 JP H075186 B2 JPH075186 B2 JP H075186B2 JP 2005702 A JP2005702 A JP 2005702A JP 570290 A JP570290 A JP 570290A JP H075186 B2 JPH075186 B2 JP H075186B2
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JP2005702A
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Inventor
恵一郎 石田
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株式会社イシタ
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Description

【発明の詳細な説明】 《発明の目的》 <産業上の利用分野> 本発明は製材工場等において丸太材を搬送する装置に関
するものであって、特に丸太材が一本ごとに順序良く送
り込まれるようにした丸太材の供給装置に係るものであ
る。
<発明の背景> 原木丸太を例えばストックヤードから適宜の処理装置、
例えば挽割装置や樹皮除去装置へ移送することが行われ
ているが、この移送にあたっては後工程である処理装置
へは一本ごとに順序良く供給しなければならない。この
ため従来は第7図に示すように丸太材Aの支承アタッチ
メント17′を具えたスラッシャチェーン11′を設け、そ
の搬送作用軌道が搬送方向に向かって上昇するように配
設された丸太材Aの供給装置1′を用い、この支承アタ
ッチメント17′によって丸太材Aを一本ごとに支承させ
た状態として次工程へ搬送するようにしている。しかし
ながら実際にはこの供給装置に丸太材Aが供給される際
には、かなり大雑把に複数本の丸太材Aが一挙に落とし
込まれ、これを一本ごとに支承アタッチメントが取り出
すようにして移送するのであるが、実際にはスペースが
許されれば二本以上が一基の支承アタッチメントに支持
されて一挙に運ばれて供給されてしまい、以後の工程に
支障を来すことがあった。
<開発を試みた技術的事情> 本発明はこのような背景に鑑みなされたものであって、
当初、二本以上の丸太材が搬送アタッチメントに支承さ
れていたとしても、その途中で一本のみが搬送されるよ
うに他の丸太材を振るい戻すようにして、最終的には一
本ごとに順序良く次工程に供給できる新規な丸太材の供
給装置の開発を試みたものである。
《発明の構成》 <目的達成の手段> 丸太材の支承アタッチメントを具えた搬送無端体をその
搬送作用軌道が搬送方向に向かって上昇するように配設
されて成る装置において、前記搬送作用軌道途中には一
基または二基以上の駆動される排除無端体がその一部を
搬送軌道より上方に突出するように設けられ、この突出
した部位によって丸太材を搬送面から浮き上がり状態と
し、且つ回転させ、この回転により同一支承アタッチメ
ント上における接続の丸太材に連鎖的に回転を与え、こ
の後続の丸太材を排除するようにしたことを特徴として
成るものであり、もって前記目的を達成しようとするも
のである。
<発明の作用> 本発明にあっては、搬送無端体における支承アタッチメ
ントによって支承されて供給されてくる丸太材に対し、
その下面に駆動されている排除無端体が接し、丸太材を
浮き上がり状態とし且つ回転させる。この回転により仮
に複数本の丸太材が一基の支承アタッチメントに支持さ
れて搬送された場合であっても丸太材の回転が同時に運
ばれている後載の丸太材に伝達され、それらが搬送面か
ら浮き上がるようになり、ついには支承アタッチメント
を乗り越えて振るい戻されるような状態となり、最終的
には一基の支承アタッチメントごとに一本の丸太材が支
持される状態となって次工程に供給される。
<実施例> 以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明す
る。符号1は本発明たる丸太材の供給装置であって、一
例として丸太材Aを多数集積しておくストックデッキ3
と、この丸太材Aを次工程たる挽割装置や樹皮除去装置
に送り込むための搬送コンベヤ4との間に設けられる。
勿論、この丸太材の供給装置1はストックデッキ3等が
付設されずに直接例えばフォークリフト等で送り込まれ
た丸太材Aを受け取るような状態であってももとより差
し支えない。以下丸太材の供給装置1について説明する
と、符号10はフレームであって、このフレーム10はその
上方に搬送無端体たるスラッシャチェーン11を設ける。
具体的には一例として左右にそれぞれ対設した二本のチ
ェーンによってスラッシャチェーン11を構成する。この
スラッシャチェーン11はその走行軌道上面が丸太材Aの
搬送作用軌道となるものであって、この搬送作用軌道は
搬送方向に向かって上昇するように傾斜状態に設定され
る。その駆動はスラッシャチェーン11の上端側に設けた
駆動軸12に設けた駆動スプロケット13によってなされる
ものであって、この駆動軸12に対しては別途従動スプロ
ケット14に対しスラッシャチェーン11の駆動用モータM1
からの回転がドライブチェーン16によって伝達される。
更にスラッシャチェーン11には一定間隔ごとに堰板状の
支承アタッチメント17が設けられるものであって、支承
アタッチメント17は左右のスラッシャチェーン11を一体
に接続するような状態で取り付けられる。このようなス
ラッシャチェーン11に対し更に本発明の特徴的構成とし
てその搬送軌道面より幾分か突出する排除無端体20を設
ける。このものは一例としてチェーン21を用いて構成し
たものであって、このチェーン21にはアタッチメント状
に複数の突起片21Aを設けるものであり、このチェーン2
1が前記スラッシャチェーン11の両側に配設されるよう
に左右一対設けられて成る。そして第1、2、4、6図
に示す実施例はこのチェーン21はドライブスプロケット
22Aとターンスプロケット22Bとの間に長円軌道を描くよ
うに張設されるものであって、その走行軌道上面が前記
搬送無端体たるスラッシャチェーン11より上方に突出す
るように設けられる。この排除無端体20たるチェーン21
の上方走行軌道下面にはガイド板23を設けて荷重がかか
つた際にも充分にこれを支承し得るようにする。このチ
ェーン21に対する駆動はスラッシャチェーン11の駆動用
モータM2を別途独立的に設けて行う場合には、このもの
からドライブチェーン24を前記ドライブスプロケット22
Aの駆動軸22aに伝達するように構成する。勿論このチェ
ーン21の駆動にあたっては別途駆動用モータM2を用いる
ことなく、前記スラッシャチェーン11の回転を利用して
もよい。即ち第4図に示すようにスラッシャチェーン11
の例えば従動スプロケットの軸たる従動軸15の端部を延
長し、ここに中継ギヤ25を設け、一方、排除無端体20た
るチェーン21の駆動軸22a側にリバースギヤ26を設けて
搬送無端体たるスラッシャチェーン11の駆動方向と逆方
向になるように駆動軸22aを回転されるように図るので
ある。このようにスラッシャチェーン11側の回転を利用
する場合に、逆方向に走行させるための逆転機構はこの
ようなギヤによる機構のほか、例えばチェーン等をいわ
ゆる袈裟がけ状態に懸張することによって逆転を行うよ
うな機構としてもよい。また更にこの排除無端体20は必
ずしもチェーン21を用いる必要はなく、例えば第5図
(a)に示すようにコックベルト27に対し突起片27Aを
設けたようなものであってもよい。更に排除無端体20の
懸張手法は単に両端のドライブスプロケット22Aとター
ンスプロケット22Bとの間に張設した長円軌道のみなら
ず、第5図(b)に示すように中間部分をガイドスプロ
ケット28によって積極的に下方に案内し、スラッシャチ
ェーン11の搬送軌道上面にはそれぞれドライブスプロケ
ット22Aとターンスプロケット22Bの部分が突出するよう
に構成することももとより差し支えない。更にこのよう
な排除無端体20は左右対設された一基のユニットのみな
らず、第6図(a)に示すように一基のスラッシャチェ
ーン11当たり二基直列に設けたり、あるいは第6図
(b)に示すように排除無端体20を具えたスラッシャチ
ェーン11のユニットを複数組直列的に設けて構成するこ
とももとより差し支えない。尚このような丸太材の供給
装置1に関連して設けられる周辺機器たるストックデッ
キ3と搬送コンベヤ4とについて簡単に説明すると、ス
トックデッキ3はストックデッキフレーム30に対しその
上面に走行するように送込チェーン31を設けるととも
に、その送込方向前方の端部に丸太材の供給装置1との
間を接続するシュート32を設ける。勿論この送込チェー
ン31は常時ストックデッキフレーム30の上面に設けられ
ていてもよいし、あるいはまた送込チェーン31のユニッ
トが昇降自在に構成され、ストックデッキ3に集積した
丸太材Aを必要に応じて浮き上がり状態にして移送させ
るような用い方ができるようにしてもよい。また搬送コ
ンベヤ4は丸太材の供給装置1の上端側傍に臨むもので
あって、このものは丸太材Aの次の加工工程における個
所等まで延長形成される。即ちコンベヤフレーム40の上
面に丸太材Aを支持して搬送するコンベヤチェーン41を
走行させるとともに、そのコンベヤチェーン41の側方に
丸太材Aの案内用のトラフ42を設けて成る。
本発明たる丸太材の供給装置の具体的な構造は以上述べ
たようなものであって、次のように作動して丸太材Aを
一本ごとに順序良く供給する。まず丸太材の供給装置1
におけるスラッシャチェーン11が駆動されて走行してい
る状態で、順次ストックデッキ3から丸太材Aが供給さ
れると、丸太材はスラッシャチェーン11における支承ア
タッチメント17によって押し出されながら上方に移動し
てゆく。この際ストックデッキ3からの丸太材Aの供給
はかなり大雑把な操作で落とし込まれるから、一基の支
承アタッチメント17当たり必ずしも一本の丸太材Aが載
せ込まれるわけではなく、ときに二本またはそれ以上の
本数が同時に送り込まれる。このような状態のときに例
えば二本の丸太材A(複数本の丸太材をそれぞれ区別し
て示す必要がある場合には上方の丸太材をA1、下方の丸
太材をA2と表示する)が搬送されてゆくと、第7図
(a)に示すようにその途中において排除無端体20の突
起片21Aがまず丸太材A1の下面に当接し、その接触位置
において丸太材の供給方向と逆方向に向かうように走行
している排除無端体20により、上方の丸太材A1には図中
時計方向の回転が生起される。そしてこの上方の丸太材
A1の回転はこれと接する下方の丸太材A2に伝わり、これ
に逆方向の回転即ち反時計方向の回転を生起させる。こ
の回転は下方の丸太材A2にとってはこれを支持する支承
アタッチメント17を乗り越える動きとなる回転であっ
て、これによって下方の丸太材A2は支承アタッチメント
17を乗り越えて下方に落下し、次にくる支承アタッチメ
ント17によって再び搬送されたり、あるいはそこにすで
に他の丸太材Aが存在していた場合にはその上方にとど
まるか、あるいはそれを乗り越えて下方に落下し、更に
後に来る支承アタッチメント17によって押し上げられる
のを待つのである。また二本以上、一例として三本の場
合には第7図(b)に示すように丸太材A1〜A3の回転方
向はそれぞれ排除無端体20の走行方向と逆方向、正方
向、逆方向の順に設定されるものであり、いずれか浮き
上がり易い方向の回転が生起された丸太材Aから順次下
方への落下がなされる。またこのように多数本の丸太材
Aが一挙に搬送されている場合には先の第6図に示した
実施例のように排除無端体20を複数基設けるようにした
り、あるいは排除無端体20を具えたスラッシャチェーン
11を直列的に多段に設けることによって更に確実な排除
がなされる。尚、排除無端体20の設けられている位置に
丸太材Aが一本のみ送り込まれてきた場合には、その回
転方向は支承アタッチメント17を乗り越える方向には向
いていないから、一本のみの場合にこれが排除されるよ
うなおそれはない。
《発明の効果》 本発明は以上述べたように丸太材の供給装置1において
排除無端体20を作用させることによって、搬送される丸
太材Aに回転を与え、その回転によって一基の支承アタ
ッチメント17当たり複数本の丸太材Aを搬送していた場
合に確実に剰余の丸太材Aを排除することができ、最終
的には一本ごとの正確な移送が達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の丸太材の供給装置を示す斜視図、第2
図は同上側面図、第3図は同上平面図、第4図は排除無
端体の他の駆動手法を示す斜視図、第5図は排除無端体
の他の実施例を示す側面図、第6図は排除無端体を複数
基設けた種々の実施例を示す骨格的側面図、第7図は複
数本の丸太材が送り込まれた場合、剰余の丸太材が排除
される状態を示す説明図、第8図は従来の供給装置の問
題点を示す骨格的側面図である。 1;丸太材の供給装置 3;ストックデッキ 4;搬送コンベヤ 10;フレーム 11;スラッシャチェーン 12;駆動軸 13;駆動スプロケット 14;従動スプロケット 15;従動軸 16;ドライブチェーン 17;支承アタッチメント 20;排除無端体 21;チェーン 21A;突起片 22A;ドライブスプロケット 22B;ターンスプロケット 22a;駆動軸 23;ガイド板 24;ドライブチェーン 25;中継ギヤ 26;リバースギヤ 27;コックドベルト 27A;突起片 28;ガイドスプロケット 30;ストックデッキフレーム 31;送込チェーン 32;シュート 40;コンベヤフレーム 41;コンベヤチェーン 42;トラフ A、A1、A2、A3;丸太材 M1、M2;駆動用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B65G 47/53 G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】丸太材の支承アタッチメントを具えた搬送
    無端体をその搬送作用軌道が搬送方向に向かって上昇す
    るように配設されて成る装置において、前記搬送作用軌
    道途中には一基または二基以上の駆動される排除無端体
    がその一部を搬送軌道より上方に突出するように設けら
    れ、この突出した部位によって丸太材を搬送面から浮き
    上がり状態とし、且つ回転させ、この回転により同一支
    承アタッチメント上における接続の丸太材に連鎖的に回
    転を与え、この後続の丸太材を後方に排除するようにし
    たことを特徴とする丸太材の供給装置。
JP2005702A 1990-01-12 1990-01-12 丸太材の供給装置 Expired - Lifetime JPH075186B2 (ja)

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JP2005702A JPH075186B2 (ja) 1990-01-12 1990-01-12 丸太材の供給装置

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JPH03211112A JPH03211112A (ja) 1991-09-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS525142A (en) * 1975-06-26 1977-01-14 Mitsubishi Electric Corp Hydraulic elevator
JPS58120115U (ja) * 1982-02-09 1983-08-16 井関農機株式会社 莢豆等の整列装置
JPS59120717U (ja) * 1983-01-31 1984-08-14 マツダ株式会社 棒状物品搬送コンベア

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