JPH0751725B2 - 流動層予備還元炉の立上げ方法 - Google Patents
流動層予備還元炉の立上げ方法Info
- Publication number
- JPH0751725B2 JPH0751725B2 JP21856588A JP21856588A JPH0751725B2 JP H0751725 B2 JPH0751725 B2 JP H0751725B2 JP 21856588 A JP21856588 A JP 21856588A JP 21856588 A JP21856588 A JP 21856588A JP H0751725 B2 JPH0751725 B2 JP H0751725B2
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- Japan
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- fluidized bed
- ore
- reduction
- reduction furnace
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、流動層予備還元炉の立上げ方法に関し、と
くに原料として微粉状鉱石を用いる場合に懸念された流
動層予備還元開始初期における焼結トラブルの有利な解
決を図ったものである。
くに原料として微粉状鉱石を用いる場合に懸念された流
動層予備還元開始初期における焼結トラブルの有利な解
決を図ったものである。
（従来の技術） 鉄鉱石その他の金属鉱石資源は、塊状のものが減少して
粉状のものが増加する傾向にあるが、現在とくに低品位
鉱石の品位を高めるべく浮選や磁選などの選鉱が積極的
にすすめられていることもあって、かような傾向は今後
ますます強まることが予想される。
粉状のものが増加する傾向にあるが、現在とくに低品位
鉱石の品位を高めるべく浮選や磁選などの選鉱が積極的
にすすめられていることもあって、かような傾向は今後
ますます強まることが予想される。
そこで近年、上記したような粉鉱石から直接溶融金属を
製造するいわゆる溶融還元法、すなわち粉鉱石を流動層
予備還元炉で予備還元したのち、得られた予備還元鉱石
粉を炭素質固体還元剤を充てんした溶融還元炉内に導
き、ここで還元しつつ液化して溶融金属とする方法が開
発された。
製造するいわゆる溶融還元法、すなわち粉鉱石を流動層
予備還元炉で予備還元したのち、得られた予備還元鉱石
粉を炭素質固体還元剤を充てんした溶融還元炉内に導
き、ここで還元しつつ液化して溶融金属とする方法が開
発された。
ところで粉鉱石の還元速度（生産性）は粒子径が小さい
ほど良好であるが、粒子径が500μｍ以下程度に小さい
微粉状鉱石を用いた場合には、流動層内で還元鉱石粉が
焼結し、かえってトラブルを招くという不利があった。
ほど良好であるが、粒子径が500μｍ以下程度に小さい
微粉状鉱石を用いた場合には、流動層内で還元鉱石粉が
焼結し、かえってトラブルを招くという不利があった。
この点、発明者らは先に、上記の問題を解決するものと
して、特開昭62−230914号公報において、 「微粉鉱石の流動層還元方法において、鉱石の流動還元
温度における非焼結性物質粒子を流動層内に供給し、還
元鉱石と共に排出された該物質粒子を排出直後に還元鉱
石と分離した流動層内に循環することからなる粉状鉱石
の流動層還元方法」 を提案した。
して、特開昭62−230914号公報において、 「微粉鉱石の流動層還元方法において、鉱石の流動還元
温度における非焼結性物質粒子を流動層内に供給し、還
元鉱石と共に排出された該物質粒子を排出直後に還元鉱
石と分離した流動層内に循環することからなる粉状鉱石
の流動層還元方法」 を提案した。
（発明が解決しようとする課題） しかしながら上記の方法には依然として、以下に述べる
ような問題を残していた。
ような問題を残していた。
すなわち ｉ）原料として粒子径が500μｍ以下の微粉状鉱石を用
いた場合、この鉱石粉と非焼結性粒子との混合割合によ
っては、操業中とくに流動層還元開始初期に、流動層お
よび循環経路内で還元鉱石粉の焼結が生じる。
いた場合、この鉱石粉と非焼結性粒子との混合割合によ
っては、操業中とくに流動層還元開始初期に、流動層お
よび循環経路内で還元鉱石粉の焼結が生じる。
ii）還元鉱石粉と非焼結性粒子とを分離しそれぞれを流
動層へ循環するとき、還元鉱石粉の還元率が高い場合に
は、循環経路内で還元鉱石粉が焼結する。
動層へ循環するとき、還元鉱石粉の還元率が高い場合に
は、循環経路内で還元鉱石粉が焼結する。
この発明は、上記したような還元鉱石粉の焼結というト
ラブルとくに還元開始初期における焼結トラブルを効果
的に回避して、円滑な操業の開始を可能ならしめる流動
層予備還元炉の立上げ方法を提案することを目的とす
る。
ラブルとくに還元開始初期における焼結トラブルを効果
的に回避して、円滑な操業の開始を可能ならしめる流動
層予備還元炉の立上げ方法を提案することを目的とす
る。
（課題を解決するための手段） すなわちこの発明は、流動層予備還元炉で予備還元後、
該炉から排ガスと共に排出された予備還元鉱石粉をサイ
クロンで捕集し、捕集した鉱石粉は必要に応じて系外に
取り出しつつ、残部は循環経路を介して該還元炉に戻す
クローズドサーキットを循環流動させる間に粉鉱石の予
備還元を行う循環型流動層予備還元法によって、粒子径
が500μｍ以下の微粉状鉱石を予備還元するに当り、該
微粉状鉱石を予備還元炉の流動層に供給するに先立っ
て、非焼結性粒子を単独で循環媒体として上記クローズ
ドサーキットを循環流動させておき、かかる状態で微粉
状鉱石の流動層への供給を開始することから成る流動層
予備還元炉の立上げ方法である。
該炉から排ガスと共に排出された予備還元鉱石粉をサイ
クロンで捕集し、捕集した鉱石粉は必要に応じて系外に
取り出しつつ、残部は循環経路を介して該還元炉に戻す
クローズドサーキットを循環流動させる間に粉鉱石の予
備還元を行う循環型流動層予備還元法によって、粒子径
が500μｍ以下の微粉状鉱石を予備還元するに当り、該
微粉状鉱石を予備還元炉の流動層に供給するに先立っ
て、非焼結性粒子を単独で循環媒体として上記クローズ
ドサーキットを循環流動させておき、かかる状態で微粉
状鉱石の流動層への供給を開始することから成る流動層
予備還元炉の立上げ方法である。
（作 用） 粉鉱石を流動層で安定して還元するためには、流動層内
での焼結を防止することが重要である。
での焼結を防止することが重要である。
一般に還元鉱石の焼結性は、粒子径が小さく、しかも還
元率が高くなるほど顕著となる。従ってかような焼結防
止のために、粉鉱石に非焼結性粒子を混合して流動層に
供給することは非常に有効な処置ではあるが、粒子径が
500μｍ以下の微粉状鉱石を使用した場合には、非焼結
性粒子の混合割合によっては、流動層還元開始初期でも
流動層やサイクロンを含む循環経路内で還元鉱石粉が焼
結し、操業トラブルの原因となっていたのは前述したと
おりである。
元率が高くなるほど顕著となる。従ってかような焼結防
止のために、粉鉱石に非焼結性粒子を混合して流動層に
供給することは非常に有効な処置ではあるが、粒子径が
500μｍ以下の微粉状鉱石を使用した場合には、非焼結
性粒子の混合割合によっては、流動層還元開始初期でも
流動層やサイクロンを含む循環経路内で還元鉱石粉が焼
結し、操業トラブルの原因となっていたのは前述したと
おりである。
この点この発明では、操業開始時は、非焼結性粒子のみ
を循環流動させておき、微粉状鉱石を徐々に供給してい
くので、立上り時に流動層は勿論のこと循環経路内にて
還元鉱石粉が焼結するおそれはなく、またさらに、微粉
状鉱石の還元率に応じて非焼結性粒子の混入量を調整す
ることにより、操業全期間にわたって焼結トラブルの発
生を防止することができる。
を循環流動させておき、微粉状鉱石を徐々に供給してい
くので、立上り時に流動層は勿論のこと循環経路内にて
還元鉱石粉が焼結するおそれはなく、またさらに、微粉
状鉱石の還元率に応じて非焼結性粒子の混入量を調整す
ることにより、操業全期間にわたって焼結トラブルの発
生を防止することができる。
ここに非焼結性粒子としては、炭材やMgO,SiO2,CaO,石
灰石，けい砂など溶融還元時におけるフラックス組成を
兼ねるものが好ましい。というのはかような成分の非焼
結性粒子を使用すれば、予備還元後の予備還元鉱石粉と
非焼結性粒子とを分離する必要はなく、そのまま溶融還
元炉に供給できるからである。
灰石，けい砂など溶融還元時におけるフラックス組成を
兼ねるものが好ましい。というのはかような成分の非焼
結性粒子を使用すれば、予備還元後の予備還元鉱石粉と
非焼結性粒子とを分離する必要はなく、そのまま溶融還
元炉に供給できるからである。
（実施例） 第１図に示した循環型流動層予備還元炉を用い、以下の
要領で操業を開始した。
要領で操業を開始した。
まず内径:0.7mの予備還元炉に、850℃の還元ガス１を22
00Nm3/hの割合で導入する一方、非焼結性粒子として粒
子径:1〜3mmの炭材をそのホッパー６から200kg/hの割合
で供給して、炉内で流動層２を形成させつつ、サイクロ
ン３、循環経路４からなるクローズドサーキットを循環
流動させる。なお流動層２への循環量はゲート７で調節
した。
00Nm3/hの割合で導入する一方、非焼結性粒子として粒
子径:1〜3mmの炭材をそのホッパー６から200kg/hの割合
で供給して、炉内で流動層２を形成させつつ、サイクロ
ン３、循環経路４からなるクローズドサーキットを循環
流動させる。なお流動層２への循環量はゲート７で調節
した。
ついで粉状鉱石ホッパー５から粒子径が0.15mmの微粉状
鉱石を600kg/hの割合で流動層２に供給すると共に、フ
ィーダー８から予備還元鉱石粉と炭材との混合物を450
〜600kg/hの割合で排出し始めた。
鉱石を600kg/hの割合で流動層２に供給すると共に、フ
ィーダー８から予備還元鉱石粉と炭材との混合物を450
〜600kg/hの割合で排出し始めた。
その後、予備還元鉱石粉の還元率に応じて炭材の混合割
合を調整しながら、すなわち還元率が50〜70％では炭材
を微粉状鉱石に対して５〜15％、還元率:70〜90％では1
5〜30％の範囲に調整しながら操業を継続した。
合を調整しながら、すなわち還元率が50〜70％では炭材
を微粉状鉱石に対して５〜15％、還元率:70〜90％では1
5〜30％の範囲に調整しながら操業を継続した。
その結果、予備還元炉の立上りは勿論、操業全期間にわ
たって予備還元鉱石粉の焼結トラブルは発生せず、しか
も還元率:70〜80％の予備還元鉱石粉を10ton/day規模で
安定して生産することができた。
たって予備還元鉱石粉の焼結トラブルは発生せず、しか
も還元率:70〜80％の予備還元鉱石粉を10ton/day規模で
安定して生産することができた。
（発明の効果） かくしてこの発明によれば、微粉状鉱石粉の流動層予備
還元に際し、予備還元開始時は勿論のこと操業全期間に
わたり、焼結トラブルを招くことなしに安定した操業が
達成できる。
還元に際し、予備還元開始時は勿論のこと操業全期間に
わたり、焼結トラブルを招くことなしに安定した操業が
達成できる。
第１図は、この発明の実施に用いて好適な循環型流動層
予備還元炉の模式図である。 １……還元ガス、２……流動層 ３……サイクロン、４……循環経路 ５……粉状鉱石ホッパー、６……非焼結性粒子ホッパー ７……ゲート、８……フィーダー
予備還元炉の模式図である。 １……還元ガス、２……流動層 ３……サイクロン、４……循環経路 ５……粉状鉱石ホッパー、６……非焼結性粒子ホッパー ７……ゲート、８……フィーダー
Claims (1)
- 【請求項１】流動層予備還元炉で予備還元後、該炉から
排ガスと共に排出された予備還元鉱石粉をサイクロンで
捕集し、捕集した鉱石粉は必要に応じて系外に取り出し
つつ、残部は循環経路を介して該還元炉に戻すクローズ
ドサーキットを循環流動させる間に粉鉱石の予備還元を
行う循環型流動層予備還元法によって、粒子径が500μ
ｍ以下の微粉状鉱石を予備還元するに当り、 該微粉状鉱石を予備還元炉の流動層に供給するに先立っ
て、非焼結性粒子を単独で循環媒体として上記クローズ
ドサーキットを循環流動させておき、かかる状態で微粉
状鉱石の流動層への供給を開始することを特徴とする流
動層予備還元炉の立上げ方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21856588A JPH0751725B2 (ja) | 1988-09-02 | 1988-09-02 | 流動層予備還元炉の立上げ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21856588A JPH0751725B2 (ja) | 1988-09-02 | 1988-09-02 | 流動層予備還元炉の立上げ方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0270024A JPH0270024A (ja) | 1990-03-08 |
| JPH0751725B2 true JPH0751725B2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=16721936
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21856588A Expired - Fee Related JPH0751725B2 (ja) | 1988-09-02 | 1988-09-02 | 流動層予備還元炉の立上げ方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0751725B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69918183T2 (de) * | 1999-12-16 | 2005-07-28 | Pohang Iron & Steel Co., Ltd. | Verfahren zur Verringerung eines Schlämmungsverlusts von feinen Eisenerzteilchen in einem Reduktionsverfahren vom Wirbelschichttyp unter Verwendung einer Reduktionsvorrichtung vom Wirbelschichttyp |
-
1988
- 1988-09-02 JP JP21856588A patent/JPH0751725B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0270024A (ja) | 1990-03-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
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| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |