JPH0751693Y2 - 電 線 - Google Patents

電 線

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JPH0751693Y2
JPH0751693Y2 JP1989104554U JP10455489U JPH0751693Y2 JP H0751693 Y2 JPH0751693 Y2 JP H0751693Y2 JP 1989104554 U JP1989104554 U JP 1989104554U JP 10455489 U JP10455489 U JP 10455489U JP H0751693 Y2 JPH0751693 Y2 JP H0751693Y2
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JP
Japan
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wire
impedance
conductor
electric wire
ground
Prior art date
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JP1989104554U
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JPH0343212U (ja
Inventor
博幸 葭矢
堅二 杉井
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Kitagawa Industries Co Ltd
Original Assignee
Kitagawa Industries Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は高周波電流用の電線に関する。
[従来の技術] 従来、コンピュータや情報処理装置等の電子装置は、CP
Uやディジタル演算素子等の集積回路をその主要素子と
しており、これらは外部からノイズが侵入すると誤動作
を起こすことがある。
そこで従来は、電子装置にノイズ防止素子を設けて、ノ
イズの発生や侵入を防止するとともに、電子装置の箱体
および内部にシールドを施して、箱体の外部から侵入し
たり、内部で発生したノイズを遮蔽することが行なわれ
ている。
このように、電子装置のノイズ障害を防止するための各
種手段の多くは、基準(ゼロ)電位(接地レベル)に保
持される必要があることから、これらの間には、良電導
体の接地ラインが施されている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、従来は接地レベルを同電位に保持するた
めの接地ラインを、普通の撚り電線(例えば直径が0.18
(mm)のスズメッキ銅線を54本撚合わせた電線)として
いたため、電子装置の周囲や内部に輻射力の強いMHz帯
域のノイズ源がある場合には、下記に示すようにノイズ
障害を防止することが難しくなる問題があった。
つまり、従来の接地ライン用の電線は、周波数が高くな
ると電流が表皮効果によって、銅線束の表面にのみ集中
し、インピーダンスが極めて大きくなる。このため、高
周波になると接地ラインで接続された各部の接地レベル
が同電位に保持されなくなり、ノイズ障害を防止するた
めの各種手段が十分に機能しなくなる場合が考えられ
る。
本考案は上記課題を解決することにより、電線の高周波
特性を向上することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための手段として、本考案の電線
は、高周波電流に対して低くかつ安定したインピーダン
ス特性を有する電線であって、 細い導線を編み合わせて構成される編導線と、 該編導線を被覆した状態で熱収縮させることにより、上
記編導線を圧縮保持する熱収縮チューブと、 からなることを特徴とする。
[作用] 本考案の電線は、細い導線を編み合わせた編導線に、熱
収縮チューブを被覆し、この熱収縮チューブを加熱して
熱収縮させたものである。そして、熱収縮チューブが編
導線の形状に応じて収縮することにより、この熱収縮チ
ューブにより被覆された編導線は、編目がつぶされるこ
となく、しかも周囲から適度な圧力が加えられた状態に
保持される。
つまり、導体部分が編導線により形成された本発明の電
線は、編導線を形成する細い導線相互の間に間隙を有し
導線相互間の接触部分が少ないので、導体部分の表面積
が広く、従って、高周波電流により表皮効果が生じて
も、インピーダンスの上昇は、単なるより銅線を用いた
従来の電線より小さくなる。
しかも、電線の編導線は、被覆チューブによって周囲か
ら常に圧力が加えられていることから、この編導線を構
成する細い導線どうしの接触部位が移動したり、接触状
態が変動することは少なくなる。すなわち、細い導線ど
うしの接触状態が安定になり、編導線を導電性部材とす
る電線に振動を加えたり、曲げたりした場合の電線の両
端のインピーダンス変化が小さくなる。
この結果、電線は、高周波電流に対して、低く、かつ安
定したインピーダンス特性を有する。
[実施例] 次に本考案の電線の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に一部分を破断して示す実施例の接地電線1は、
電流を流す導線3と、導線3の絶縁被覆5と、導線3の
両端に圧着して取り付けられた圧着端子7,9とから構成
されている。
導線3は、線径が0.12(mm)のスズメッキ軟銅線を、単
位長さ当り線径0.18(mm)のものを54本束ねたものと同
一の銅量となるように、筒状にメリアス編みしたものを
3つ折りにして、第1図に示すように、高さH=5(m
m)、幅D=10(mm)に成形し、長さL1=80(mm)に切
断してなるものである。
導線3を被覆する絶縁被覆5は、絶縁性,柔軟性,およ
び熱収縮性を有するポリオレフィン系樹脂をチューブ状
に成形したものに、導線3を通した後、これを加熱し
て、熱収縮させてなるものである。
圧着端子7,9は、接地電線1の全長2が90(mm)となる
位置で、導線3の両端に圧着させてなるものである。
以上説明した接地電線1は、電流を流す導線3が細い良
導体であるスズメッキ軟銅線を編んで構成されたもので
ある。したがって、導線3を構成する各々のスズメッキ
軟銅線相互の間には、空気の絶縁層が形成され、高周波
電流は個々のスズメッキ軟銅線の表面に流れる。したが
って、単に細い銅線をよった導線のように銅線束の外周
にのみ電流が集中して流れる場合の表面積より、より広
い表面積の部分に電流が流れることから、下記に実験例
を示すように高周波によるインピーダンスの上昇が少な
くなる。
そのうえ、導線3は、絶縁被覆5によって締め付けられ
ていることから、各々のスズメッキ軟銅線相互の接触部
位が、外部からの振動や曲げなどによってもズレること
が少なくなる。すなわち、接触部位がズレたり、接触状
態が変化することによるインピーダンス変動の発生が少
なくなる。
この結果、本実施例により、高周波になっても極端にイ
ンピーダンスが上昇することなく、しかもそのインピー
ダンスの変動も少ないという高周波特性の良好な接地電
線1を提供することができるという極めて優れた効果を
奏する。
しかも、本実施例の接地電線1によって電子装置の各部
を接地することにより、電子装置内の接地電位を高周波
に対して均衝させ、かつ変動しないようにすることがで
きるため電子装置の耐ノイズ性が向上するという優れた
効果を奏する。
実験例:本実施例の接地電線1と、全長L2および導体の
単位長さ当りの銅量が同一な第2図に示す従来の接地電
線、すなわち全長L2が90(mm)、導体部分の長さL1が80
(mm)、直径が0.18(mm)の銅線を54本撚ったものとの
電気的特性の対比結果を、下表1および下表2と第3図
および第4図に示す。
表1および第3図はインピーダンス(||)特性の実
験値を示す表とグラフである。
表2および第4図はL成分のインピーダンス特性の実験
値を示す表とグラフである。
なお、インピーダンスの値がL成分の方が||の値よ
り大きくなっているものもあるが、これは別々に測定し
たための誤差である。
測定方法 ネットワークスペクトラムアナライザーによるインピー
ダンス測定。
測定器 ネットワークスペクトラムアナライザー4195A YHP製 測定治具 インピーダンステストキット41951A YHP製 スプリングクリップフィクチャー16092A YHP製 測定条件 測定時温湿度 23℃,湿度60% 上記実験例に示されているように、本実施例の接地電線
1の方が従来の接地電線より、高周波(ここでは25MHz
〜450MHz)におけるインピーダンス値が小さくなってい
る。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものでなく、下
記に示すように種々な態様の実施が可能である。
第1図に示した接地電線1は、導線3を平型に成形した
ものであったが、これに限定されるものでなく第5図に
示すように丸棒状の導線13とする等、使用目的や使用箇
所に広く対応するため、種々な態様にしてもよい。
又、絶縁被覆5は、可撓性と収縮性と所定以上の絶縁性
とを有しているものであればどのようなものでもよく、
例えば塩ビ製熱収縮チューブ、シリコーン製熱収縮チュ
ーブを用いてもよい。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の電線によれば、編導線か
らなる導体部分の表面積が広く、かつその編導線を構成
する細い導線相互の接触状態が安定しているため、高周
波電流に対するインピーダンスの上昇が少なく、しかも
振動等の外部からの影響によるインピーダンスの変動も
少ない、即ち、低くかつ安定したインピーダンス特性を
得ることができる。
その結果、本願考案の電線を電子装置の接地ラインに用
いれば、高周波電流に対して、電子装置各部における接
地レベルの不均衝の発生量が低減し、その発生期間も短
縮され、電子装置のノイズ障害防止手段の機能が有効に
発揮されるので、電子装置の耐ノイズ性を向上させるこ
とができる。
しかも、本願考案の電線は、外部からの振動等によるイ
ンピーダンス変化が少ないので、接地ラインのインピー
ダンス変化に基いて発生する接地レベルの変動ノイズを
低減させることができ、延いては、この接地レベルの変
動ノイズに基づく電子装置の誤動作や検出値の変動を低
減させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の電線の実施例の部分破断斜視図、第2
図は従来例の接地電線の説明図、第3図および第4図は
実験例のグラフ、第5図は実施例の変形例の部分破断斜
視図である。 1……接地電線、3,13……導線 5……絶縁被覆

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波電流に対して低くかつ安定したイン
    ピーダンス特性を有する電線であって、 細い導線を編み合わせて構成される編導線と、 該編導線を被覆した状態で熱収縮させることにより、上
    記編導線を圧縮保持する熱収縮チューブと、 からなることを特徴とする電線。
JP1989104554U 1989-09-06 1989-09-06 電 線 Expired - Lifetime JPH0751693Y2 (ja)

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JP1989104554U JPH0751693Y2 (ja) 1989-09-06 1989-09-06 電 線

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JPH0343212U JPH0343212U (ja) 1991-04-23
JPH0751693Y2 true JPH0751693Y2 (ja) 1995-11-22

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