JPH0751497Y2 - 包装容器入り食品 - Google Patents

包装容器入り食品

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JPH0751497Y2
JPH0751497Y2 JP11932489U JP11932489U JPH0751497Y2 JP H0751497 Y2 JPH0751497 Y2 JP H0751497Y2 JP 11932489 U JP11932489 U JP 11932489U JP 11932489 U JP11932489 U JP 11932489U JP H0751497 Y2 JPH0751497 Y2 JP H0751497Y2
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JP
Japan
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container
cover
hole
food
heat
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JP11932489U
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JPH0360279U (ja
Inventor
利一 中川
Original Assignee
有限会社磯巻寿司の魚九
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は包装容器入りの食品に関し、さらに詳しく
は、加熱するだけで食することのできる包装容器入りの
調理加工食品に関する。
〔従来の技術〕
最近電子レンジにより加熱するだけで食することのでき
る調理加工食品(以下単に食品という)が、包装容器に
入れて多く市販されるようになつた。これらの食品とし
ては、たとえばしゆうまいなどの惣菜類から、あんまん
などの菓子類、弁当、天ぷら入りのてんむすと称される
おむすびなど各種の食品がある。これら食品は主として
プラスチツク製の箱状の包装容器に収容してプラスチツ
クフイルム製のカバーで熱シールにより密封した形で包
装されることが多く、この包装状態で冷蔵、冷凍あるい
は常温保存用として、スーパーやデパート、小売店の店
頭等で販売されている。購入者はこれを家庭等に持帰つ
て電子レンジで加熱し、あるいは食品によつてはコンビ
ニエンスストア等の店頭に設置した電子レンジで加熱し
て、食べることができる。また最近は電子レンジを内蔵
した自動販売機に前記包装容器入り食品を冷蔵保存し、
該電子レンジにより食品を加熱して供給する食品自動調
理販売機も設置されるようになつた。
ところが上記のような包装容器入り食品を電子レンジで
加熱すると、加熱に伴う包装容器内の空気あるいは窒素
ガス等の気体の膨張、および食品から発生する水蒸気に
よつて、包装容器のカバーが膨張して破裂することがあ
り、中身の食品が変形ないし破損あるいは飛散して商品
価値が大きく低下し、また特に自動販売機では上記破裂
により食品の取出しが不能になる事故もおきている。
このような破裂事故を防ぐためには、一般に包装容器か
ら食品を別の容器等へ取出して、あるいは包装容器に被
着したカバーの一部を手指等で引剥がして通気口を形成
してから、加熱するようカバーや商品の外箱等に注意書
きがされているが、不注意によりあるいはめんどうなた
め、そのまま加熱して上記破裂事故をおこすことが多
い。また特に加熱を終る迄は取出せない自動販売機など
の場合は、上記のような手段はとれない。
〔考案が解決しようとする課題〕
この考案は上記従来の問題点を解決するもので、気体吹
出用の穴とこの穴をシールする熱接着部を設けるという
極めて簡潔な構成により、食品の加熱に伴う包装容器の
カバー部の破裂事故を防止できる包装容器入り食品を提
供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
しかしてこの考案の包装容器入り食品は、側壁上端にフ
ランジ部を連設したプラスチツク製の容器内に、容器裏
面側に開口する中空殻体状の突起を立設し、この突起の
頂面に該頂面より小面積の穴を穿設した容器と、 前記容器内に収容した調理加工食品と、 縁部が前記フランジ部に熱接着され中間部が前記突起の
頂面に前記穴を被覆する大きさで熱接着されたプラスチ
ツクフイルム製のカバーとから成る包装容器入り食品で
ある。
上記カバーには、突起の頂面の穴に連通する通気穴を設
けることが好ましい。
〔作用〕
この考案においては、包装容器に食品を封入したものを
電子レンジで加熱すると、食品の昇温に伴う容器内の気
体の膨張および食品からの水蒸気の発生等により包装容
器のカバーが膨張し、この膨張によりカバーと突起の頂
面との接着部が引張られて剥離し、突起の頂面の穴が開
いてこの穴から内部の気体が吹出して包装容器の内圧を
下げ、カバーが破裂するのを防止する。
カバーに、突起の頂面の穴に連通する通気穴を設ける
と、上記の電子レンジでの加熱時にカバーが膨張して突
起の頂面との接着部が引っ張られて剥離すると、カバー
の通気穴も開口してこの通気穴からも包装容器内部の気
体が吹出し、カバーの破裂を一層確実に防止する。
〔実施例〕
以下第1図乃至第5図によりこの考案の第1実施例を説
明する。
第1図および第2図において、1は半硬質プラスチツク
で成形された容器で、底板2の四周に立設した側壁3の
上端にフランジ部4を連設した浅い箱状を呈する。5は
底板2と一体に成形した仕切を兼ねた突起で、容器1の
裏面側に向つて開口するコ字状断面を有し、その中央の
交差部5aの頂面6には、小さな穴7を穿設してある。
第3図乃至第5図は、容器1に食品8を収容した状態を
示す。9は熱接着性を有するプラスチツクラミネートフ
イルムから成るカバー(トツプフイルム)で、容器1内
に食品8を装入後、縁部を全周にわたつてフランジ部4
に熱接着されており、10はその熱シール部を示す。また
カバー9の中央部は、突起5の頂面6に点状(この実施
例では円形)に熱接着され、11はその熱接着部(スポツ
ト接着部)を示す。熱接着部11の面積は、穴7より大き
く、頂面6の面積より小さく選定してあり、これにより
突起5の穴7は、カバー9によりシールされている。こ
の熱接着部11の形成は、熱シール部10の形成と同時にお
こなつてもよいし、別工程でおこなつてもよい。
上記構成の包装容器入り食品12を電子レンジにより加熱
すると、食品8の温度上昇に伴う包装容器内の気体の膨
張および食品8からの水蒸気の発生により、主としてカ
バー9が膨張する。この膨張により突起5への熱接着部
11の近辺のカバー9が、第5図に矢印Xで示すように内
圧を受けて強く引張られ、熱接着部11が剥離して穴7が
開き、内部の気体がこの穴7から吹出して包装容器の内
圧を下げ、カバー9が破裂しあるいは容器1が過大変形
するのを防止する。なおこの吹出しにより、食品8が内
部まで充分加熱されたことを知ることもでき、この時点
で加熱を終えることにより食品8の過熱を防止すること
ができる。
次に第6図および第7図はこの考案の他の実施例を示
し、カバー9を突起5の頂面6に熱接着部11により熱接
着後、あるいは熱接着と同工程で、カバー9に突起5の
穴7に連通する通気穴21を穿設した点のみが、前記実施
例と異なる。この通気穴21は細い刃物あるいは加熱工具
の押付により形成できる。なお図中第1実施例と同一部
分には同一符号を付してある。(以下他の実施例におい
ても同様とする。) この構成の包装容器入り食品を電子レンジにより加熱す
ると、第1実施例と同様にカバー9が矢印X方向に引張
られて熱接着部11が剥離すると、穴7と共に通気穴21も
開くので、容器内部の気体はこれら両方の穴から吹出し
て確実に内圧を下げるという効果が得られる。
また第8図および第9図は、この考案の第3実施例を示
し、第2実施例と同様に突起5の穴7に連通する通気穴
21をカバー9に設けたものであるが、この実施例では容
器1としては突起5の頂面6に穴7を有しないものを用
いる。そしてカバー9の縁部を前記実施例と同様に容器
1のフランジ部4に熱接着後、あるいは熱接着と同工程
で、第8図(a)に示す加熱工具30によりカバー9と突
起5の熱接着と穴あけを同時におこなう。すなわち、加
熱工具30の中央の先細部31はカバー9と突起5の頂面6
を貫通して、頂面の穴7とこの穴と同径のカバー9の通
気穴21を同時形成し、また加熱工具30の肩部32によりカ
バー9と突起5は熱シールされ、熱接着部11が形成され
る。
この実施例の包装容器入り食品においては、第2実施例
と同様に穴7と通気穴21による確実な内圧低下作用が得
られるとともに、カバー9と突起5の熱接着と穴あけを
同時に能率よくおこなうことができる。
なおこの実施例における加熱工具30のかわりに、通常の
熱接着のみをおこなう加熱工具により先ず熱接着のみを
おこない、次いでカバー9と突起5の頂面6の穴あけを
同時におこなつて第8図(b)図示の構成の包装容器入
り食品を得るようにしてもよい。この場合は容器1とカ
バー9が熱シール部10と熱接着部11によりシールされた
のち、穴あけをおこなうので、この穴により容器1内と
外部が連通状態となることがなく、ガス置換包装や真空
包装をおこなう場合にも好適である。
この考案は上記各実施例に限定されるものではなく、た
とえば突起5としては、容器1内に設けた仕切りを兼用
する上記実施例のもののほか、仕切の高さが低い場合や
仕切を設けない場合等は、第9図に示すように下向きに
開口する円柱状の突起5などを底板2に立設して、ある
いは仕切の上に連設して、用いてもよい。また突起5は
必ずしも容器1の中央部に設けなくてもよい。また上記
実施例では熱接着部11および穴7を容器1の1箇所に設
けたが、これを複数箇所に設けてもよく、また熱接着部
11は、円形のほか四角形その他の各種形状のスポツト接
着部とすることができ、また複数個の穴7を並設する場
合等は帯状の熱接着部11とすることもできる。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案によれば、気体吹出用の穴
とこの穴をシールする熱接着部を設けるという極めて簡
潔な構成により、食品の電子レンジによる加熱に伴う包
装容器のカバー部の破裂事故を防止でき、この破裂によ
る食品の変形ないし破損や飛散、および自動販売機にお
ける取出不能事故が一掃され、需要者は安心して電子レ
ンジによる加熱をおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例を示す包装容器の縦断面
図、第2図は同じく平面図、第3図は同じく食品を包装
した状態の包装容器の縦断面図、第4図は同じく平面
図、第5図は第4図のA−A線拡大断面図、第6図はこ
の考案の第2実施例を示す第5図相当図、第7図は第6
図の矢視B−B平面図、第8図(a),(b)はこの考
案の第3実施例を示すカバー熱接着工程説明(縦断面)
図、第9図はこの考案における突起の他の実施態様を示
す第1図相当図である。 1……容器、3……側壁、4……フランジ部、5……突
起、6……頂面、7……穴、8……食品、9……カバ
ー、10……熱シール部、11……熱接着部、12……包装容
器入り食品、21……通気穴。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】側壁上端にフランジ部を連設したプラスチ
    ツク製の容器内に、容器裏面側に開口する中空殻体状の
    突起を立設し、この突起の頂面に該頂面より小面積の穴
    を穿設した容器と、 前記容器内に収容した調理加工食品と、 縁部が前記フランジ部に熱接着され中間部が前記突起の
    頂面に前記穴を被覆する大きさで熱接着されたプラスチ
    ツクフイルム製のカバーと から成る包装容器入り食品。
  2. 【請求項2】カバーに、突起の頂面の穴に連通する通気
    穴を穿設してある請求項1記載の包装容器入り食品。
JP11932489U 1989-10-11 1989-10-11 包装容器入り食品 Expired - Lifetime JPH0751497Y2 (ja)

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JP11932489U JPH0751497Y2 (ja) 1989-10-11 1989-10-11 包装容器入り食品

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JP11932489U JPH0751497Y2 (ja) 1989-10-11 1989-10-11 包装容器入り食品

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JPH0360279U JPH0360279U (ja) 1991-06-13
JPH0751497Y2 true JPH0751497Y2 (ja) 1995-11-22

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JP11932489U Expired - Lifetime JPH0751497Y2 (ja) 1989-10-11 1989-10-11 包装容器入り食品

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WO2022065562A1 (ko) * 2020-09-22 2022-03-31 주식회사 태방파텍 음식물 조리용 용기 및 이의 제조방법

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