JPH0751418Y2 - １輪車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は折畳可搬式１輪車に関するものである。

「従来の技術」 従来の１輪車は狭いあぜ道、野原の歩道、釣場などに比
較的大きな荷物を運ぶのに適し主として農業用に用いら
れているものである。しかし、乗用車の後部トランク内
に収容し得る程度に偏平に折畳むことは困難である。車
輪、脚及びハンドルを主枠又は台枠から分離することは
できるが容易ではなく組立てるのも容易ではないし、部
品を小さく括めて一度に携行することは困難であった。

「考案が解決しようとする課題」 本案は台枠、脚、ハンドルを主枠から分離することなく
折畳み、分離した車輪を主枠と台枠間に挟持して小形で
偏平に容易に折畳み、簡便に組立て得るばかりでなく乗
用車のトランク等に収容し易くかつ携行に便利であると
共に、ハンドルを前方に折畳んで後部台枠を椅子として
用いることのできるレジャー用折畳式１輪車を得ること
を目的とする。

「課題を解決するための手段」 上記の目的を達成するため本案は 主枠の前端部を上方に屈曲し、該屈曲上端に台枠の前端
を開閉自在に軸支し、主枠の後端部に台枠の後端を閉じ
た状態において主枠と台枠との間に介在する空間に車輪
を横向に挟持可能となし、主枠の底面に上記車輪の左右
方向車軸を着脱自在に支持する２股軸受板を設け、該受
板の後部に折畳自在脚の前端を左右方向ピンで枢着し、
主枠の後端部上面に突設した軸受片にハンドルの基端部
上面に突設した軸受片を左右方向ピンで枢着し、ハンド
ルの基端面を主枠の後端面に衝合し、該ハンドルを主枠
の前方に上記左右方向ピンを中心にして折畳可能に形成
してなり、かつ台枠の上部に座板を支持可能に形成した
１輪車によって構成される。

「作用」 従って第６図に示すように組立てられた１輪車を折畳む
に際し、第１図に示すように先ず車軸５の両端を２股軸
受板６、６から外し台枠２を第１図仮想線位置から実線
位置に開く。そして上記脚７の後端の取付片10と主枠１
の後端に設けた着脱ピン10′とを分離する。この状態に
おいて脚７を中央関節14から前方に折畳み中央関節14を
後方に回動させて主枠１の後端に揃え、かつハンドル９
を軸受片８、８′の接続ピン15を中心に前方に折畳む。
その状態において主枠１の内部に車輪４を横向に収容
し、台枠２を主枠１側に閉じると該車輪４は主枠１と台
枠２との間の空間ｓ内に挟持される。そして上記ハンド
ル９の軸受片８に設けた取付片11を上記取付片10と共に
主枠１の後端の上記着脱ピン10′から分離させることに
よって（第１図、第２図参照）台枠２の後端を主枠１の
後端に支持することができ折畳作業を終る。そして折畳
まれた１輪車は主枠１の後端の連杆16を手で把持して携
行し或は乗用車の後部トランク内に収容する。組立てる
場合は上述の動作と反対の動作を行うことによって第６
図に示す１輪車が組立てられる。第７図に示すように釣
り用の椅子として用いる場合は折畳自在脚７の後部連杆
12を主枠１の後部下面に設けた逆Ｕ字金具13内に挿入し
（第７図）かつピン10′を取付板10に挿入し（第８
図）、Ｖ字形の椅子用脚７を形成することができる。

「実施例」 ２条のパイプ１″、１″によって形成される主枠１の前
端部を上方に屈曲し、該屈曲上端に台枠２の前端をピン
によって開閉自在に軸支３する。台枠２は主枠１よりも
横幅が大で後端が主枠１の後部上面に支持され、その状
態（閉じた状態）で両枠１、２間の空間ｓ内には分離車
輪４を横向に挟持することができるようになっている。
上記パイプ１″、１″の底面には上記車輪４の両側に突
出する車軸５、５を支持する２股軸受板６、６を設け、
これに車軸５、５を嵌合し蝶ネジ18で締付けて着脱自在
に固定し該車輪４をパイプ１″、１″間に（主枠１内
に）回転自在に支持する。この２股軸受板６、６は第４
図に示すように直立方向に固定する係合凹凸17、17′を
設け第５図に示すように横向に支持するための締付ネジ
17″を設ける。そして該受板６、６の後部には２個の折
畳自在脚７、７の前端をピン19で枢支し、該脚７、７は
中程に屈曲自在の関節14を設け、前後端部を補強連杆2
0、12で接続し、後端部下面に取付片10、10を突設し、
該取付片10、10と２個のハンドル９、９の基端部下面に
突設した取付片11、11とを着脱ピン10′で発条21の力に
よって着脱自在に接続する。２個のハンドル９、９は基
部を連杆16′で一体に接続し、主枠１の後端部上面に突
設した軸受片８′にハンドル９の基端部上面に突起した
軸受片８をピン15で枢着し、該ハンドル９の基端面９′
を主枠１の後端面１′に衝合させるもので、この衝合状
態において上記取付片10、11を上述のようにピン10′で
着脱自在に接続することによってハンドル９、９を固定
することができる。又主枠１の後端部下面には逆Ｕ字金
具13、13を設け、これに上記脚７の後部連杆12を挿入支
持することによって第７図に示すように椅子を形成する
ことができる。尚図中22で示すものは連杆16に設けた着
脱ピン10′の枢支アーム、23は台枠２の持上状態支持
杆、24は台枠２の下降状態支持杆、25は台枠２の上部に
支持した荷物函、26は座板である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の１輪車を示す展開状態側面図、第２図は
折畳状態の側面図、第３図は第２図を右方から見た正面
図、第４図は２股軸受板の斜視図、第５図は該軸受板の
横向状態斜視図、第６図は組立状態側面図、第７図は椅
子組立状態側面図、第８図は第７図の一部の斜視図、第
９図はハンドル基部の一部斜視図、第10図は組立１輪車
の斜視図である。 １……主枠、２……台枠、３……軸支部、ｓ……空間、
４……車輪、５……左右方向車軸５、６……２股軸受
板、７……折畳自在脚、８、８′……軸受片、９……ハ
ンドル、９′……基端面、１′……後端面、15……左右
方向ピン、26……座板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】主枠の前端部を上方に屈曲し、該屈曲上端
   に台枠の前端を開閉自在に軸支し、主枠の後端部に台枠
   の後端を閉じた状態において主枠と台枠との間に介在す
   る空間に車輪を横向に挟持可能となし、主枠の底面に上
   記車輪の左右方向車軸を着脱自在に支持する２股軸受板
   を設け、該受板の後部に折畳自在脚の前端を左右方向ピ
   ンで枢着し、主枠の後端部上面に突設した軸受片にハン
   ドルの基端部上面に突設した軸受片を左右方向ピンで枢
   着し、ハンドルの基端面を主枠の後端面に衝合し、該ハ
   ンドルを主枠の前方に上記左右方向ピンを中心にして折
   畳可能に形成してなり、かつ台枠の上部に座板を支持可
   能に形成した１輪車。