JPH0751387A

JPH0751387A - 電極ケーブルの成形装置

Info

Publication number: JPH0751387A
Application number: JP6167078A
Authority: JP
Inventors: Per Nyman; ニーマンペル
Original assignee: Siemens Elema AB
Current assignee: Siemens Elema AB
Priority date: 1993-07-22
Filing date: 1994-07-19
Publication date: 1995-02-28
Also published as: EP0635280A1; SE9302476D0; US5571160A; EP0635280B1; DE59409662D1

Abstract

(57)【要約】【目的】心臓に適合することが容易である電極ケーブ
ルの成形装置を提供すること。【構成】成形装置は管状の構成部材とし、内径は、電
極ケーブル（２）の外径と適合し、電極ケーブルにねじ
込んだり、スライドして着脱できるように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電極ケーブル、たとえ
ばペースメーカーの電極ケーブルの成形装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】患者の心耳を刺激するために用いられ、
心耳の壁を押圧するように構成された電極ヘッドをサポ
ートするために、Ｊ形の電極ケーブルを使用することは
従来から公知である。そのような１つの電極装置は米国
特許第４，４０２，３２８号明細書に記載されている。
湾曲した電極ケーブルであるために、電極ヘッドは心耳
の位置に留まり、その場所を変えようとすることはな
い。

【０００３】電極ケーブルを成形する別の装置は、米国
特許第４，１３６，７０３号明細書から公知である。電
極ケーブルの長さにわたって延在する比較的剛さのある
チューブが電極ケーブルのスチレットチャンネルに挿入
される。Ｊ形の湾曲したスチレットは、チューブに挿入
され、チューブによりまっすぐに保持される。電極ケー
ブルの遠位端が心内にある場合、チューブが引き込めら
れるので、スチレットは露出されケーブルの遠位端を形
成する。この種の電極ケーブルは非常に剛さが大きいも
のである。スチレットを電極ケーブルから取り去る場
合、心耳に配設された電極ヘッドは電極ケーブルの重さ
のため正常な位置を外れるように引張られることにな
る。

【０００４】米国特許第３，８９０，９７７号明細書
に、電極およびカテーテルケーブルに沿った所定の位置
に配設された形状記憶金属から成る部品を有する電極と
カテーテルとを組み合わせたものが記載されている。ケ
ーブルを患者の心臓に配設した後で、ケーブルは、体温
の作用を受けるメモリメタルプレートを用いて成形され
る。

【０００５】上述の電極装置の全てに共通する１つの欠
点は、ケーブルの湾曲部と電極ヘッドとの間の距離を、
多少なりとも各患者の心臓の大きさに調節しなければな
らないので、従来の電極装置は、多種のＪ形の電極ケー
ブルと、種々の大きさの予め湾曲したスチレットを必要
とすることである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、非常
に簡単に、かつローコストで電極装置を患者の心臓に適
合することが容易になる冒頭に記載した種の装置を提供
することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の課題は、電極ケ
ーブルの長さに比して、装置は実質的に短い管状部材で
あり、前記成形装置の内径は、電極ケーブルの外径に適
合するように構成され、前記成形装置は、電極ケーブル
にスライドして着脱できるように構成され、装着した場
合に電極ケーブルの少なくとも一部分を包囲し、したが
って、前記成形装置は、成形装置で被覆された領域で、
電極ケーブルを成形するのに十分な剛さが有るあること
により解決される。電極装置のケーブルの所望の位置に
配設することのできるこの成形装置を用いて、電極装置
を患者の心臓に適合させる非常に簡単で、かつ安価な手
段が達成される。ほかに、医師は、本発明による成形装
置をスライドさせることのできるまっすぐな標準の電極
ケーブルを使用することができる。これにより、必要と
する電極装置の種類を少なくし、製造業者、小売業者、
および病院の医師のために、在庫を減少させることがで
きる。

【０００８】本発明の実施例によると、前記領域で成形
装置は湾曲され、前記領域で成形装置は、制御体を用い
て、成形装置と電極ケーブルとをまっすぐに伸ばすこと
ができるように湾曲可能であることが提案されている。
このことは、電極装置を静脈を介して公知の方法で心内
に挿入することを可能にする。

【０００９】本発明の１つの実施例において、成形装置
はＵ形、またはＪ形にすることが提案されている。この
ことは、Ｊ形の電極ケーブルを達成することを簡単にす
る。本発明の１つの実施例によると、成形装置は、少な
くとも一部分で、体温で所望の形状をとる形状記憶金属
から成ることが提案されている。この素材を利用するこ
とにより、成形装置は、スチレットを必要とすることな
く、心内に挿入することのできる電極装置に配設するこ
とができる。心内で所望の形状に湾曲する形状記憶金属
の成形装置は、電極ケーブルを成形するだけでなく、挿
入する段階で、ほぼまっすぐにすることができる。

【００１０】本発明の実施例に関連して、成形装置を電
極ケーブルの上でスライドして着脱できるように形成す
ることが提案されている。このことは、成形装置の位置
を急速かつ簡単に変化させ、そのような変化は、成形装
置と電極ケーブル上の電極ヘッドとの間の距離を変化さ
せる。

【００１１】本発明の１つの実施例において、成形装置
を全長にわたってスリットを形成されることが提案され
ている。このことは、早く、かつ簡単な方法で成形装置
を電極ケーブルでスライドさせることを可能にする。

【００１２】本発明の別の実施例において、成形装置の
端部の領域のスリットは、少なくとも一部分で螺旋状に
ねじられることが提案されている。このことは、成形装
置の端部を電極ケーブル上で拘束する。

【００１３】本発明の実施例において、成形装置はコイ
ル状のばねとして構成される。このように構成すると、
成形装置は非常に軽くなる。ほかに、その形状の結果と
して、成形装置を電極ケーブルにねじ込むか、または電
極ケーブルにスライドして着脱することができる。

【００１４】本発明の別の実施例は従属請求項に記載さ
れている。

【００１５】

【実施例】次に、本発明を添付図面に基づき詳細に説明
する。

【００１６】図１は、電極ケーブルに配設された本発明
による成形装置の側面図である。図１において、まっす
ぐな標準モデルのペースメーカー電極１が示されてい
る。ペースメーカー電極１は、細長いフレキシブルな螺
旋状の導体（図示されていない）を有する電極ケーブル
２から成り、電極ケーブル２の外側は絶縁体の層３で被
覆され、電極ケーブル２の内側はチャンネル４を形成し
ている。患者の心組織を刺激する電極ヘッド５は、導
体、すなわち電極ケーブル２の遠位端に接続されてい
る。フィン形の固定体６は、電極ヘッド５を心臓の壁に
取り付けるために、電極ヘッドに配設されている。医師
が、患者の心臓の心耳を刺激するために、この標準電極
を使用しようする場合、医師は成形装置７を電極ケーブ
ル２の上でスライドさせる。

【００１７】電極ケーブル２を成形するように構成され
た成形装置７は、電極ケーブル２の長さと関連して、基
本的に管状で短い。成形装置７の内径は、電極ケーブル
２の外径に適合し、成形装置を電極ケーブル２の上でス
ライドして着脱させることができる。図１に示す実施例
において、Ｊ形の成形装置７は、スリット８で例示され
るように、全長にわたってスリットが形成されている。
このように、成形装置を電極ケーブル２に配設すること
は簡単である。成形装置７は硬いので、電極ケーブル２
は、成形装置７に覆われた領域９において、成形装置７
により成形される。成形装置７は、電極ケーブル２の上
をスライドできるように構成されているので、医師は、
Ｊ形の成形装置７と電極ヘッド５との間の必要な距離を
設定することができる。また、成形装置７は電極ケーブ
ル２上にスライドして着脱することができるので、電極
ケーブル２上の前記領域に対する正確な長さが得られ
る。さらに、成形装置７は、成形装置７と電極ケーブル
２の輪郭を示す一点鎖線で図１に示すように、成形装置
と電極ケーブルとをスチレット１０を用いてまっすぐに
伸ばすことができるように湾曲可能である。このよう
に、電極ケーブルは、従来の方法で静脈を介して心内に
挿入することができる。

【００１８】図２は、成形装置７の別の実施例を示し、
ここで成形装置７は、成形装置の端部の領域で螺旋状に
ねじられた長手方向のスリット１１を有している。スリ
ット１１の螺旋形の端部は、装置端部を固定する役割を
する。この図は、電極ケーブル２の遠位端を示す一点鎖
線を用いて、電極ヘッド５と成形装置７との間の距離が
前述の方法で変えることができることを示している。

【００１９】図３は、ピッチを変えて巻回したコイルば
ねとして構成できるＵ形の成形装置７をを示す。この実
施例において、成形装置７を、図に輪郭を一点鎖線で示
すように、側面から電極ケーブル２上にねじ込むことが
でき、または電極ケーブル２に、つまりその近位端から
スライドして着脱することができる。また、成形装置７
は、図に電極ケーブル２の遠位端を一点鎖線で示すよう
に、電極ケーブル２に沿ってスライドさせることができ
るので、成形装置７と電極ヘッド５との間の距離を変え
ることができる。この実施例の成形装置７は、体温で所
望の形状、すなわちこの実施例ではＵ形を形成する形状
記憶金属から作ることができる。このことは、成形装置
は挿入の間、まっすぐであり、前述の方法で心内で所望
のＵ形を自動的に形成することができるので、医師が、
スチレットの必要なしに、静脈を介して心内に挿入でき
る電極装置１を使用できることを意味している。

【００２０】図４は、図３に関連して説明した形状記憶
金属から成るプレート１３を有する成形装置７の別の実
施例を示し、プレートは、図４に示すように、ほぼまっ
すぐな形状から予め決められたＵ形へ曲げることができ
る。また、成形装置は、電極ケーブル２の上に装着した
り離脱できるように、スリット１４を有している。

【００２１】Ｕ形、またはＪ形の成形装置７はシリコー
ン材から製作することができる。また、電極ヘッドが心
臓の壁に押込まれるまで植え込みだけをサポートするた
めに、分解吸収可能な材料から成ることができる。その
ような材料をもちいることにより、電極ケーブル２は、
Ｕ形、またはＪ形の領域で所望の可撓性を達成すること
ができ、また、電極ケーブル２と導体の寿命も延ばすこ
とができる。

【００２２】

【発明の効果】本発明により、まっすぐな標準電極は、
たとえば心耳を刺激するために、この標準電極を迅速に
Ｊ形の電極に変える、成形装置７を有することができ
る。ほかに、Ｕ形、またはＪ形の成形装置７と電極ヘッ
ド５との間の距離を迅速に変えることができ、電極ケー
ブル２を全ての各患者の心臓に簡単に適合させることが
できる。また、前述のとおり、このことは、電極装置の
種類を少なくし、したがって、製造業者、小売業者、お
よび病院の医師のために、在庫を減少させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による第１実施例の側面図である。

【図２】本発明による第２実施例の側面図である。

【図３】本発明による第３実施例の側面図である。

【図４】本発明による第４実施例の側面図である。

【符号の説明】

２電極ケーブル５電極ヘッド６固定体７成形装置８スリット１１スリット１４スリット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電極ケーブル（２）の長さに比して、成
形装置（７）は実質的に短い管状部材であり、前記成形
装置（７）の内径は、電極ケーブル（２）の外径に適合
するように構成され、前記成形装置（７）は、電極ケー
ブル（２）にスライドして着脱できるように構成され、
装着した場合に電極ケーブル（２）の少なくとも一部分
を包囲し、したがって、前記成形装置（７）は、成形装
置（７）に被覆された領域で、電極ケーブル（２）を成
形するのに十分な剛さが有ることを特徴とする電極ケー
ブル、たとえばペースメーカーの電極ケーブルの成形装
置。
【請求項２】前記領域で成形装置（７）は湾曲され、
前記領域で成形装置（７）は、制御体（１０）を用い
て、成形装置（７）と電極ケーブル（２）とをまっすぐ
に伸ばすことができるように湾曲可能である請求項１記
載の装置。
【請求項３】成形装置（７）はＵ形、またはＪ形であ
る請求項１または２記載の装置。
【請求項４】成形装置（７）は、少なくとも一部分
が、成形装置（７）を体温で所望の形状をとるような形
状記憶金属から成る請求項１記載の装置。
【請求項５】成形装置（７）は、電極ケーブル（２）
の上でスライドして着脱できるように構成される請求項
１から４までのいずれか１項記載の装置。
【請求項６】成形装置（７）は、全長にわたってスリ
ットが形成されている請求項１から５までのいずれか１
項記載の装置。
【請求項７】成形装置の端部の領域（１２）のスリッ
ト（１１）は、少なくとも一部分で螺旋状にねじられて
いる請求項６記載の装置。
【請求項８】成形装置はコイル状のばねとして構成さ
れる請求項１から５までのいずれか１項記載の装置。
【請求項９】成形装置（７）はシリコーン材から成る
請求項１から８までのいずれか１項記載の装置。
【請求項１０】成形装置（７）は分解吸収材から成る
請求項１から８までのいずれか１項記載の装置。