JPH0751367A - 自動注射器 - Google Patents
自動注射器Info
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- JPH0751367A JPH0751367A JP5215258A JP21525893A JPH0751367A JP H0751367 A JPH0751367 A JP H0751367A JP 5215258 A JP5215258 A JP 5215258A JP 21525893 A JP21525893 A JP 21525893A JP H0751367 A JPH0751367 A JP H0751367A
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- syringe outer
- syringe
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 組立が容易であり、市販の任意のサイズの注
射針を使用でき、流量制御手段を備えた輸液セット等に
接続することができ、自動的に注射を行うことのできる
プレフィルドシリンジタイプの自動注射器を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 本発明の自動注射器は、口部１１および基端
部内腔１４がそれぞれゴム栓１２およびガスケット１５
で密封され、薬液（図示していない）の充填されたシリ
ンジ外筒１と、このシリンジ外筒１の基端側に被着され
たキャップ状部材２と、バネ圧縮部材３と、このバネ圧
縮部材３のバネ受け３１とキャップ状部材２の天面２１
に収縮状態で収容されたコイルバネ４からなる基本構成
を有しており、バネ圧縮部材３はロック手段によって係
止されている。ロック手段を外し、シリンジ外筒１のゴ
ム栓１２を連通針６で刺通した時に、コイルバネ４が伸
長してガスケット１５がシリンジ外筒１の先端方向に摺
動するようになっている。
射針を使用でき、流量制御手段を備えた輸液セット等に
接続することができ、自動的に注射を行うことのできる
プレフィルドシリンジタイプの自動注射器を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 本発明の自動注射器は、口部１１および基端
部内腔１４がそれぞれゴム栓１２およびガスケット１５
で密封され、薬液（図示していない）の充填されたシリ
ンジ外筒１と、このシリンジ外筒１の基端側に被着され
たキャップ状部材２と、バネ圧縮部材３と、このバネ圧
縮部材３のバネ受け３１とキャップ状部材２の天面２１
に収縮状態で収容されたコイルバネ４からなる基本構成
を有しており、バネ圧縮部材３はロック手段によって係
止されている。ロック手段を外し、シリンジ外筒１のゴ
ム栓１２を連通針６で刺通した時に、コイルバネ４が伸
長してガスケット１５がシリンジ外筒１の先端方向に摺
動するようになっている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動注射器に関する。よ
り詳しくは、本発明は、予め薬液が充填されており、使
用時に無菌的かつ自動的に薬液を注入することのできる
プレフィルドシリンジタイプの自動注射器に関する。
り詳しくは、本発明は、予め薬液が充填されており、使
用時に無菌的かつ自動的に薬液を注入することのできる
プレフィルドシリンジタイプの自動注射器に関する。
【０００２】
【従来の技術】両端が開放した円筒状容器に薬液を充填
し、その両開放端をそれぞれゴム栓で閉鎖してなる所謂
シリンジ外筒と、このシリンジ外筒から薬液を押し出す
プランジャと、シリンジ外筒の内部と注射針とを連通す
る手段との組合せは、所謂、プレフィルドシリンジとし
て知られており、既に多くの提案がなされている（特開
昭４９−６８５８６号公報、実公昭５１−２２５６０号
公報、実公昭５２−１９４３５号公報など）。
し、その両開放端をそれぞれゴム栓で閉鎖してなる所謂
シリンジ外筒と、このシリンジ外筒から薬液を押し出す
プランジャと、シリンジ外筒の内部と注射針とを連通す
る手段との組合せは、所謂、プレフィルドシリンジとし
て知られており、既に多くの提案がなされている（特開
昭４９−６８５８６号公報、実公昭５１−２２５６０号
公報、実公昭５２−１９４３５号公報など）。
【０００３】特開昭４９−６８５８６号公報のプレフィ
ルドシリンジは、シリンジ外筒の先端開口にこれを閉鎖
するダイアフラムが設けられており、このダイアフラム
を先端開口に装着された針付きキャップの針で刺通し
て、シリンジ外筒の内部を外部と連通するものであり、
実公昭５１−２２５６０号公報のプレフィルドシリンジ
は、シリンジ外筒の先端開口が小径嘴管付きの押圧部材
（キャップ）で圧着された封口パッキングで閉鎖されて
おり、この封口パッキングを進退可能に嵌合された取付
筒を備えたケースに取り付けた注射針で刺通して、シリ
ンジ外筒の内部を外部と連通するものであり、また、実
公昭５２−１９４３５号公報のプレフィルドシリンジ
は、シリンジ外筒の先端開口がゴム製隔膜で密封されて
おり、このゴム製隔膜をシリンジ外筒の先端にこれと相
対的に移動可能に取り付けられたホルダーによって保持
された注射針で刺通して、シリンジ外筒の内部を外部と
連通するものである。
ルドシリンジは、シリンジ外筒の先端開口にこれを閉鎖
するダイアフラムが設けられており、このダイアフラム
を先端開口に装着された針付きキャップの針で刺通し
て、シリンジ外筒の内部を外部と連通するものであり、
実公昭５１−２２５６０号公報のプレフィルドシリンジ
は、シリンジ外筒の先端開口が小径嘴管付きの押圧部材
（キャップ）で圧着された封口パッキングで閉鎖されて
おり、この封口パッキングを進退可能に嵌合された取付
筒を備えたケースに取り付けた注射針で刺通して、シリ
ンジ外筒の内部を外部と連通するものであり、また、実
公昭５２−１９４３５号公報のプレフィルドシリンジ
は、シリンジ外筒の先端開口がゴム製隔膜で密封されて
おり、このゴム製隔膜をシリンジ外筒の先端にこれと相
対的に移動可能に取り付けられたホルダーによって保持
された注射針で刺通して、シリンジ外筒の内部を外部と
連通するものである。
【０００４】しかしながら、上記のプレフィルドシリン
ジは、いずれも特定形状の注射針が予め組み込まれたも
のなので注射針のサイズが限定されるという欠点を有す
る他、特開昭４９−６８５８６号公報のプレフィルドシ
リンジは、ダイアフラムの中心部を厚くすると針で刺通
し難くなる一方、ダイアフラムの中心部を薄くすると気
密性が損なわれるという欠点がある上、連通時に薬液が
勢い良く注出される虞があるなどの欠点を有しており、
また、実公昭５１−２２５６０号公報のプレフィルドシ
リンジは、部品点数が多いため組立が面倒な上、組立時
において、注射針を嵌着した状態のケースを取付筒の適
当な位置に嵌合するのが難しいという欠点を有してい
る。また、一般にプレフィルドシリンジはガスケットの
摺動抵抗が大きく、看護婦など注射をする者にとって肉
体的負担が大きく問題であった。
ジは、いずれも特定形状の注射針が予め組み込まれたも
のなので注射針のサイズが限定されるという欠点を有す
る他、特開昭４９−６８５８６号公報のプレフィルドシ
リンジは、ダイアフラムの中心部を厚くすると針で刺通
し難くなる一方、ダイアフラムの中心部を薄くすると気
密性が損なわれるという欠点がある上、連通時に薬液が
勢い良く注出される虞があるなどの欠点を有しており、
また、実公昭５１−２２５６０号公報のプレフィルドシ
リンジは、部品点数が多いため組立が面倒な上、組立時
において、注射針を嵌着した状態のケースを取付筒の適
当な位置に嵌合するのが難しいという欠点を有してい
る。また、一般にプレフィルドシリンジはガスケットの
摺動抵抗が大きく、看護婦など注射をする者にとって肉
体的負担が大きく問題であった。
【０００５】
【発明の解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、組立が容易であり、自動的に注
射を行うことのできるプレフィルドシリンジタイプの自
動注射器を提供することを目的とする。また、本発明
は、市販の任意のサイズの注射針を使用できるプレフィ
ルドシリンジタイプの自動注射器を提供することを目的
とする。さらにまた、本発明は流量制御手段を備えた輸
液セット等に接続することのできるプレフィルドシリン
ジタイプの自動注射器を提供することを目的とする。
鑑みてなされたもので、組立が容易であり、自動的に注
射を行うことのできるプレフィルドシリンジタイプの自
動注射器を提供することを目的とする。また、本発明
は、市販の任意のサイズの注射針を使用できるプレフィ
ルドシリンジタイプの自動注射器を提供することを目的
とする。さらにまた、本発明は流量制御手段を備えた輸
液セット等に接続することのできるプレフィルドシリン
ジタイプの自動注射器を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、先端と基端を有する両端の開口した筒状
部材の先端開口がゴム栓で密封されるとともに、基端側
の内腔が基端開口から摺動可能に挿着されたガスケット
で密封され、該密封部材とガスケットの間の空間に注射
液が充填されてなるシリンジ外筒と、該シリンジ外筒の
基端側に被着され固定された、天面に透孔を有するキャ
ップ状部材と、その一端にバネ受けが設けられており、
該バネ受け側が前記シリンジ外筒に挿着され、他端が前
記キャップ状部材の透孔を通してシリンジ外筒の外部に
露出された筒状または棒状のバネ圧縮部材と、該バネ圧
縮部材のバネ受けとキャップ状部材の天面の間に収縮状
態で収容された、長手軸方向に伸長可能なコイルバネと
を含んでなり、前記バネ圧縮部材はロック手段によりシ
リンジ外筒の軸方向へ移動不能にされており、該ロック
手段を外し、前記シリンジ外筒のゴム栓を連通針で刺通
した時に、前記コイルバネが伸長して前記ガスケットを
シリンジ外筒の先端方向に摺動させるようにした自動注
射器を採用している。
決するために、先端と基端を有する両端の開口した筒状
部材の先端開口がゴム栓で密封されるとともに、基端側
の内腔が基端開口から摺動可能に挿着されたガスケット
で密封され、該密封部材とガスケットの間の空間に注射
液が充填されてなるシリンジ外筒と、該シリンジ外筒の
基端側に被着され固定された、天面に透孔を有するキャ
ップ状部材と、その一端にバネ受けが設けられており、
該バネ受け側が前記シリンジ外筒に挿着され、他端が前
記キャップ状部材の透孔を通してシリンジ外筒の外部に
露出された筒状または棒状のバネ圧縮部材と、該バネ圧
縮部材のバネ受けとキャップ状部材の天面の間に収縮状
態で収容された、長手軸方向に伸長可能なコイルバネと
を含んでなり、前記バネ圧縮部材はロック手段によりシ
リンジ外筒の軸方向へ移動不能にされており、該ロック
手段を外し、前記シリンジ外筒のゴム栓を連通針で刺通
した時に、前記コイルバネが伸長して前記ガスケットを
シリンジ外筒の先端方向に摺動させるようにした自動注
射器を採用している。
【０００７】
【作用】上記の構成によれば、連通針の穿刺針でシリン
ジ外筒のゴム栓を刺通してシリンジ外筒の内部を外気と
連通し、次いで、バネ圧縮部材のロック部材を外すと、
キャップ状部材の天面とバネ圧縮部材のバネ受けの間に
収縮状態で配置されたコイルバネは、シリンジ外筒の先
端方向に伸長可能になり、ガスケットはコイルバネの付
勢力によりシリンジ外筒の先端部方向に摺動することが
できる。従って、シリンジ外筒の先端部に連通針を取付
け、連通針の接続部に流量制御手段を備えた輸液セット
などを接続し（直接輸液セットの導入針をシリンジ外筒
のゴム栓に穿刺することもできる）、次いで、シリンジ
外筒のゴム栓を連通針で刺通し、輸液セット内の空気を
排出した後、輸液セットの先端部の静脈針を静脈などに
刺入すれば、自動的に長時間に渡る輸液治療を行うこと
ができる。また、連通針の接続部に流路閉鎖手段を設け
た構成などを採用することにより、接続部に注射針を接
続し、流路閉鎖手段を閉鎖した状態でシリンジ外筒のゴ
ム栓を連通針で刺通し、流路閉鎖手段を開放して空気抜
きをした後、注射針を例えば静脈などに刺入すれば、流
路閉鎖手段を開放することにより、自動的に注射治療を
行うことができる。
ジ外筒のゴム栓を刺通してシリンジ外筒の内部を外気と
連通し、次いで、バネ圧縮部材のロック部材を外すと、
キャップ状部材の天面とバネ圧縮部材のバネ受けの間に
収縮状態で配置されたコイルバネは、シリンジ外筒の先
端方向に伸長可能になり、ガスケットはコイルバネの付
勢力によりシリンジ外筒の先端部方向に摺動することが
できる。従って、シリンジ外筒の先端部に連通針を取付
け、連通針の接続部に流量制御手段を備えた輸液セット
などを接続し（直接輸液セットの導入針をシリンジ外筒
のゴム栓に穿刺することもできる）、次いで、シリンジ
外筒のゴム栓を連通針で刺通し、輸液セット内の空気を
排出した後、輸液セットの先端部の静脈針を静脈などに
刺入すれば、自動的に長時間に渡る輸液治療を行うこと
ができる。また、連通針の接続部に流路閉鎖手段を設け
た構成などを採用することにより、接続部に注射針を接
続し、流路閉鎖手段を閉鎖した状態でシリンジ外筒のゴ
ム栓を連通針で刺通し、流路閉鎖手段を開放して空気抜
きをした後、注射針を例えば静脈などに刺入すれば、流
路閉鎖手段を開放することにより、自動的に注射治療を
行うことができる。
【０００８】
【実施例】次に本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。図１は本発明の一実施例に係る自動注射器の
縦断面図であり、図２は図１に示す連通針の拡大縦断面
部、図３は連通針の他の実施例を示す縦断面図、図４は
図１のＡ−Ａ線断面図である。また、図５は本発明の自
動注射器のロック手段の他の実施例を示す縦断面図、図
６は本発明の自動注射器のロック手段のさらに他の実施
例を示す平面図であり、図７は本発明の自動注射器に流
量制御手段を備えた輸液セットを接続した状態を示す概
略図である。図１に示すように本発明の自動注射器は、
口部１１および基端部内腔１４がそれぞれゴム栓１２お
よびガスケット１５で密封され、注射液（図示していな
い）の充填されたシリンジ外筒１と、このシリンジ外筒
１の基端側に被着されたキャップ状部材２と、シリンジ
外筒１に挿着されたバネ圧縮部材３と、このバネ圧縮部
材３のバネ受け３１とキャップ状部材２の天面２１に収
縮状態で収容されたコイルバネ４からなる基本構成を有
しており、バネ圧縮部材３はロック手段、例えば図１の
ナット部材５１あるいは図５のロックピン５５、図６の
係合突起５６などによって係止され、シリンジ外筒１が
軸方向へ移動できないようになっている。そして、シリ
ンジ外筒１のゴム栓１２を連通針６で刺通し、ロック手
段を外してバネ圧縮部材３がシリンジ外筒１の軸方向へ
移動できるようにすれば、コイルバネ４が伸長してガス
ケット１５がシリンジ外筒１の先端方向に摺動するよう
になっている。
説明する。図１は本発明の一実施例に係る自動注射器の
縦断面図であり、図２は図１に示す連通針の拡大縦断面
部、図３は連通針の他の実施例を示す縦断面図、図４は
図１のＡ−Ａ線断面図である。また、図５は本発明の自
動注射器のロック手段の他の実施例を示す縦断面図、図
６は本発明の自動注射器のロック手段のさらに他の実施
例を示す平面図であり、図７は本発明の自動注射器に流
量制御手段を備えた輸液セットを接続した状態を示す概
略図である。図１に示すように本発明の自動注射器は、
口部１１および基端部内腔１４がそれぞれゴム栓１２お
よびガスケット１５で密封され、注射液（図示していな
い）の充填されたシリンジ外筒１と、このシリンジ外筒
１の基端側に被着されたキャップ状部材２と、シリンジ
外筒１に挿着されたバネ圧縮部材３と、このバネ圧縮部
材３のバネ受け３１とキャップ状部材２の天面２１に収
縮状態で収容されたコイルバネ４からなる基本構成を有
しており、バネ圧縮部材３はロック手段、例えば図１の
ナット部材５１あるいは図５のロックピン５５、図６の
係合突起５６などによって係止され、シリンジ外筒１が
軸方向へ移動できないようになっている。そして、シリ
ンジ外筒１のゴム栓１２を連通針６で刺通し、ロック手
段を外してバネ圧縮部材３がシリンジ外筒１の軸方向へ
移動できるようにすれば、コイルバネ４が伸長してガス
ケット１５がシリンジ外筒１の先端方向に摺動するよう
になっている。
【０００９】シリンジ外筒１は、ガラスや合成樹脂の例
えばポリプロピレンやポリエチレンなどで形成された先
端と基端を有する両端の開口した筒状部材であり、口部
１１の先端開口はゴム栓１２で密封され、ゴム栓１２は
好ましくはアルミなどで形成されたキャップ状のかしめ
部材１３で固定されている。そして、基端部内腔１４は
基端部の開口から挿着されたガスケット１５で摺動可能
に密封されており、ゴム栓１２とガスケット１５の間の
空間には注射液（図示していない）が充填されている。
シリンジ外筒１の先端部である口部１１は、通常、縮径
されており、この口部１１には好ましくは連通針６が取
り付けられ、連通針６はキャップ７で保護されている。
ゴム栓１２を被覆するように取り付けられるかしめ部材
１３の天面は中央部分が剥離可能になっており、シリン
ジ外筒１に予め連通針６を取り付けた自動注射器の場合
には、かしめ部材１３として始めから天面に透孔１４を
有するものや、後で天面を剥離して透孔１４を形成した
ものが採用される。一方、シリンジ外筒１の基端部に
は、ガスケット１５の外側にこのガスケット１５と適当
な間隔を置いて後述のバネ圧縮部材３の基端、すなわち
バネ受け３１が配置されており、コイルバネ４はその両
端をこのバネ圧縮部材３のバネ受け３１と後述のキャッ
プ状部材２の天面２１の間に圧縮され収縮状態で収容さ
れている。そして、基端部の外壁には後述のキャップ状
部材２の環状溝２３と係合する環状突起１６が設けられ
ている。
えばポリプロピレンやポリエチレンなどで形成された先
端と基端を有する両端の開口した筒状部材であり、口部
１１の先端開口はゴム栓１２で密封され、ゴム栓１２は
好ましくはアルミなどで形成されたキャップ状のかしめ
部材１３で固定されている。そして、基端部内腔１４は
基端部の開口から挿着されたガスケット１５で摺動可能
に密封されており、ゴム栓１２とガスケット１５の間の
空間には注射液（図示していない）が充填されている。
シリンジ外筒１の先端部である口部１１は、通常、縮径
されており、この口部１１には好ましくは連通針６が取
り付けられ、連通針６はキャップ７で保護されている。
ゴム栓１２を被覆するように取り付けられるかしめ部材
１３の天面は中央部分が剥離可能になっており、シリン
ジ外筒１に予め連通針６を取り付けた自動注射器の場合
には、かしめ部材１３として始めから天面に透孔１４を
有するものや、後で天面を剥離して透孔１４を形成した
ものが採用される。一方、シリンジ外筒１の基端部に
は、ガスケット１５の外側にこのガスケット１５と適当
な間隔を置いて後述のバネ圧縮部材３の基端、すなわち
バネ受け３１が配置されており、コイルバネ４はその両
端をこのバネ圧縮部材３のバネ受け３１と後述のキャッ
プ状部材２の天面２１の間に圧縮され収縮状態で収容さ
れている。そして、基端部の外壁には後述のキャップ状
部材２の環状溝２３と係合する環状突起１６が設けられ
ている。
【００１０】キャップ状部材２は例えばポリプロピレン
やポリエチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ＡＢ
Ｓ樹脂などの合成樹脂で形成された天面２１とスカート
２２からなる筒状部材であり、シリンジ外筒１の後端か
らこれに被着されている。そして、キャップ状部材２の
スカート２２の先端部内壁には前述のシリンジ外筒１の
環状突起１６と係合する環状溝２３が設けられており、
シリンジ外筒１にキャップ状部材２を強固に固定してい
る。キャップ状部材２の天面２１には略中央部に透孔２
４が形成されており、後述のバネ圧縮部材３はこの透孔
２４を通してシリンジ外筒１の外部に露出している。バ
ネ圧縮部材３がシリンジ外筒１の軸方向に移動しないよ
うにするためのロック手段として図１に示すようなナッ
ト部材５１を採用した場合には、天面２１に複数の突起
２５を設け、キャップ状部材２とナット部材５１の接触
部分を小さくして摩擦抵抗を小さくするのが好ましい。
また、ロック手段として図６に示すような係合突起５６
を採用した場合には、天面２１の透孔２４に溝あるいは
スリット形状の切欠２７を設け、バネ圧縮部材３を回転
させて係合突起５６が切欠２７の位置にきた時に、係合
突起５６が切欠２７を通り抜けてキャップ状部材１とバ
ネ圧縮部材３のロックが外れるようになっている。
やポリエチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ＡＢ
Ｓ樹脂などの合成樹脂で形成された天面２１とスカート
２２からなる筒状部材であり、シリンジ外筒１の後端か
らこれに被着されている。そして、キャップ状部材２の
スカート２２の先端部内壁には前述のシリンジ外筒１の
環状突起１６と係合する環状溝２３が設けられており、
シリンジ外筒１にキャップ状部材２を強固に固定してい
る。キャップ状部材２の天面２１には略中央部に透孔２
４が形成されており、後述のバネ圧縮部材３はこの透孔
２４を通してシリンジ外筒１の外部に露出している。バ
ネ圧縮部材３がシリンジ外筒１の軸方向に移動しないよ
うにするためのロック手段として図１に示すようなナッ
ト部材５１を採用した場合には、天面２１に複数の突起
２５を設け、キャップ状部材２とナット部材５１の接触
部分を小さくして摩擦抵抗を小さくするのが好ましい。
また、ロック手段として図６に示すような係合突起５６
を採用した場合には、天面２１の透孔２４に溝あるいは
スリット形状の切欠２７を設け、バネ圧縮部材３を回転
させて係合突起５６が切欠２７の位置にきた時に、係合
突起５６が切欠２７を通り抜けてキャップ状部材１とバ
ネ圧縮部材３のロックが外れるようになっている。
【００１１】バネ圧縮部材３はキャップ状部材２と同様
の合成樹脂で形成された筒状または棒状の部材であっ
て、シリンジ外筒１内に収容される基端と、キャップ状
部材２の透孔２４を通して外部に露出される先端を有し
ており、基端部にはその外周にバネ受け３１が設けら
れ、このバネ受け３１とキャップ状部材２の天面２１の
間にはコイルバネ４が収縮状態で配置されている。そし
て、バネ圧縮部材３の先端部には、ロック手段として図
１に示すようなナット部材５１を採用した場合には、そ
の外側表面にナット部材５１の雌ネジ５２と螺合する雄
ネジ３２が設けられ、ロック手段として図５に示すよう
なロックピン５５を採用した場合には、軸と直角方向に
ロックピン５５と係合するピン挿着孔３３が設けられ
る。また、ロック手段として図６に示すような係合突起
を採用した場合には、ロックを外すときにバネ圧縮部材
３を容易に回転させることが出来るように、先端に把持
部３４を設けることもできる。
の合成樹脂で形成された筒状または棒状の部材であっ
て、シリンジ外筒１内に収容される基端と、キャップ状
部材２の透孔２４を通して外部に露出される先端を有し
ており、基端部にはその外周にバネ受け３１が設けら
れ、このバネ受け３１とキャップ状部材２の天面２１の
間にはコイルバネ４が収縮状態で配置されている。そし
て、バネ圧縮部材３の先端部には、ロック手段として図
１に示すようなナット部材５１を採用した場合には、そ
の外側表面にナット部材５１の雌ネジ５２と螺合する雄
ネジ３２が設けられ、ロック手段として図５に示すよう
なロックピン５５を採用した場合には、軸と直角方向に
ロックピン５５と係合するピン挿着孔３３が設けられ
る。また、ロック手段として図６に示すような係合突起
を採用した場合には、ロックを外すときにバネ圧縮部材
３を容易に回転させることが出来るように、先端に把持
部３４を設けることもできる。
【００１２】ロック手段としてナット部材５１を採用し
た場合には、ナット部材５１を回したときにバネ圧縮部
材３が回転しないように、バネ圧縮部材３に図４に示す
ような回転防止手段（回り止め）を設けてもよい。これ
はバネ圧縮部材３の外壁に軸方向の突条３５を設け（こ
の場合、雄ネジ３２は突条３５の上に設けられる）、こ
の突条３５がキャップ状部材２の天面２１の透孔２４に
設けた切欠２６と係合するようにしたもので、バネ圧縮
部材３の横断面形状とキャップ状部材２の横断面の透孔
２４と切欠２６からなる部分の形状は略相似形になって
いる。尚、図示していないが、バネ圧縮部材３に軸方向
の縦溝を設け、キャップ状部材２に突起を設けて、縦溝
と突起が係合するようにしてもよい。
た場合には、ナット部材５１を回したときにバネ圧縮部
材３が回転しないように、バネ圧縮部材３に図４に示す
ような回転防止手段（回り止め）を設けてもよい。これ
はバネ圧縮部材３の外壁に軸方向の突条３５を設け（こ
の場合、雄ネジ３２は突条３５の上に設けられる）、こ
の突条３５がキャップ状部材２の天面２１の透孔２４に
設けた切欠２６と係合するようにしたもので、バネ圧縮
部材３の横断面形状とキャップ状部材２の横断面の透孔
２４と切欠２６からなる部分の形状は略相似形になって
いる。尚、図示していないが、バネ圧縮部材３に軸方向
の縦溝を設け、キャップ状部材２に突起を設けて、縦溝
と突起が係合するようにしてもよい。
【００１３】キャップ状部材２の天面２１とバネ圧縮部
材３のバネ受け３１の間に圧縮状態で収容されるコイル
バネ４は、通常ステンレス鋼で形成されたものが採用さ
れるが、特に限定されるものではなく、バネ弾性を有す
るものであればどのようなものでも使用可能である。コ
イルバネ４のバネ弾性の強さは、たとえば注射針を直接
接続して通常の注射器と同様の使用をする場合には、ガ
スケット１５の摺動抵抗より少し大きくすればよく、ま
た、輸液セットなどに接続して持続的に長時間注入する
ような場合には、少し強めにするなど、注射目的に応じ
て決めればよい。バネ受け３１はバネの付勢力を効率良
くガスケット１５に伝える部材であり、図１ではバネ受
け３１はバネ圧縮部材３と別体に形成されているが、バ
ネ圧縮部材３と一体に形成してもよい。
材３のバネ受け３１の間に圧縮状態で収容されるコイル
バネ４は、通常ステンレス鋼で形成されたものが採用さ
れるが、特に限定されるものではなく、バネ弾性を有す
るものであればどのようなものでも使用可能である。コ
イルバネ４のバネ弾性の強さは、たとえば注射針を直接
接続して通常の注射器と同様の使用をする場合には、ガ
スケット１５の摺動抵抗より少し大きくすればよく、ま
た、輸液セットなどに接続して持続的に長時間注入する
ような場合には、少し強めにするなど、注射目的に応じ
て決めればよい。バネ受け３１はバネの付勢力を効率良
くガスケット１５に伝える部材であり、図１ではバネ受
け３１はバネ圧縮部材３と別体に形成されているが、バ
ネ圧縮部材３と一体に形成してもよい。
【００１４】以上、本発明の自動注射器は、シリンジ外
筒１とキャップ状部材２、バネ圧縮部材３、およびコイ
ルバネ４を構成要素とする基本構成を有しており、この
基本構成で使用する場合には、シリンジ外筒１の口部１
１のかしめ部材１３から天面の剥離部分を取り去ってゴ
ム栓１２を露出させ、ゴム栓１２に輸液セットやカテー
テルなどの導入針を刺通すればよいが、口部１１の先端
部に連通針６を取り付けた構成にしてもよい。
筒１とキャップ状部材２、バネ圧縮部材３、およびコイ
ルバネ４を構成要素とする基本構成を有しており、この
基本構成で使用する場合には、シリンジ外筒１の口部１
１のかしめ部材１３から天面の剥離部分を取り去ってゴ
ム栓１２を露出させ、ゴム栓１２に輸液セットやカテー
テルなどの導入針を刺通すればよいが、口部１１の先端
部に連通針６を取り付けた構成にしてもよい。
【００１５】シリンジ外筒１の口部１１に取り付けられ
る連通針６は、通常、例えばポリプロピレンやポリエチ
レン、ＡＢＳ樹脂などの合成樹脂で形成されており、図
２に示すように、液体通路６７を有する中空部材の中央
部分にハブ６３を設け、このハブ６３の両側、液体通路
６７と同軸上に、それぞれ接続部６１と穿刺針６２が形
成されている。そして、ハブ６３には接続部６１側と穿
刺針６２側にそれぞれスカート６４、６５が形成されて
おり、接続部６１側のスカート６４にはその内壁に雌ネ
ジ６８が形成され、後述のキャップ７の雄ネジ７１や図
７に示すような輸液セット１０の接続端１０１と螺合す
るようになっている。一方、穿刺針６２側のスカート６
５はシリンジ外筒１の口部１１に沿ってスライド出来る
ようになっており、その内壁に複数の縦リブ６６が形成
され、連通針６をスライドさせてシリンジ外筒１のゴム
栓１２をその穿刺針６２で刺通したときに、かしめ部材
１３に食い込んで係合するようになっている。尚、接続
部６１側のスカート６４に形成する結合手段は螺合手段
としての雌ネジ６８に限定されるものではなく、ルアー
ロックできるようにしてもよい。
る連通針６は、通常、例えばポリプロピレンやポリエチ
レン、ＡＢＳ樹脂などの合成樹脂で形成されており、図
２に示すように、液体通路６７を有する中空部材の中央
部分にハブ６３を設け、このハブ６３の両側、液体通路
６７と同軸上に、それぞれ接続部６１と穿刺針６２が形
成されている。そして、ハブ６３には接続部６１側と穿
刺針６２側にそれぞれスカート６４、６５が形成されて
おり、接続部６１側のスカート６４にはその内壁に雌ネ
ジ６８が形成され、後述のキャップ７の雄ネジ７１や図
７に示すような輸液セット１０の接続端１０１と螺合す
るようになっている。一方、穿刺針６２側のスカート６
５はシリンジ外筒１の口部１１に沿ってスライド出来る
ようになっており、その内壁に複数の縦リブ６６が形成
され、連通針６をスライドさせてシリンジ外筒１のゴム
栓１２をその穿刺針６２で刺通したときに、かしめ部材
１３に食い込んで係合するようになっている。尚、接続
部６１側のスカート６４に形成する結合手段は螺合手段
としての雌ネジ６８に限定されるものではなく、ルアー
ロックできるようにしてもよい。
【００１４】連通針６には図４に示すようにその接続部
６１に例えばコックなどの流路閉鎖手段６０を設けても
よく、また、液体通路６７を狭小に形成してもよい。流
量閉鎖手段６０を設けたり液体通路６７を狭小に形成す
ることにより、接続部６１に通常の注射針を接続して通
常の注射器のように使用することができる。この場合、
接続部６１側にはスカート６４を設けなくてもよく、接
続部６１を注射器のチップの形状に形成すれば、接続部
６１に直接注射針を接続することができる。尚、この場
合には、接続部６１を保護するキャップ７としてゴムキ
ャップや通常の注射針に取り付けられるプラスチツク製
のキャップ（図示していない）などを使用してもよい。
６１に例えばコックなどの流路閉鎖手段６０を設けても
よく、また、液体通路６７を狭小に形成してもよい。流
量閉鎖手段６０を設けたり液体通路６７を狭小に形成す
ることにより、接続部６１に通常の注射針を接続して通
常の注射器のように使用することができる。この場合、
接続部６１側にはスカート６４を設けなくてもよく、接
続部６１を注射器のチップの形状に形成すれば、接続部
６１に直接注射針を接続することができる。尚、この場
合には、接続部６１を保護するキャップ７としてゴムキ
ャップや通常の注射針に取り付けられるプラスチツク製
のキャップ（図示していない）などを使用してもよい。
【００１５】連通針６は通常その接続部６１側がキャッ
プ７で保護される。図１に示すキャップ７は接続部６１
と嵌合するＵ字状の嵌合部７２を有しており、この嵌合
部７２の外側にはスカート７３が形成され、スカート７
３の外壁には連通針６の雌ネジ６８と螺合する雄ネジ７
１が形成されている。尚、キャップ７の形成材料として
は、天然ゴムや合成ゴム（例えばイソプレンゴムやブタ
ジエンゴム、ブチルゴムなど）、熱可塑性エラストマー
などのゴム状弾性体やポリプロピレンやポリエチレンな
どの熱可塑性樹脂などが好適に採用される。
プ７で保護される。図１に示すキャップ７は接続部６１
と嵌合するＵ字状の嵌合部７２を有しており、この嵌合
部７２の外側にはスカート７３が形成され、スカート７
３の外壁には連通針６の雌ネジ６８と螺合する雄ネジ７
１が形成されている。尚、キャップ７の形成材料として
は、天然ゴムや合成ゴム（例えばイソプレンゴムやブタ
ジエンゴム、ブチルゴムなど）、熱可塑性エラストマー
などのゴム状弾性体やポリプロピレンやポリエチレンな
どの熱可塑性樹脂などが好適に採用される。
【００１６】次に、本発明の自動注射器の使用について
説明する。図１に示す自動注射器は図７に示すような流
量制御手段１０２を備えた輸液セット１０との組合せで
使用するのに好適である。図７において、Ａは自動注射
器、１０は輸液セット、１０１は自動注射器Ａとの接続
端、１０２はクランプ、１０３は流量制御手段、１０４
は翼状針である。先ず、自動注射器Ａの連通針６からキ
ャップ７を取り去り、接続部６１にクランプ１０２を閉
じた状態にした輸液セット１０を接続する。次に、連通
針６をシリンジ外筒１の方向にスライドさせ、その穿刺
針６２でシリンジ外筒１のゴム栓１２を刺通する。この
状態で、シリンジ外筒１の内部と輸液セット１０のクラ
ンプ１０２の直前までの液体通路は連通針６の液体通路
６８を介して液体連通される。次に、自動注射器Ａのナ
ット部材５１をバネ圧縮部材３がナット部材５１から外
れる方向、例えば時計方向に回し、バネ圧縮部材３とナ
ット部材５１の螺合状態を解除する。するとバネ圧縮部
材３はコイルバネ４の付勢力によりガスケット１５方向
に移動し、ガスケット１５と衝突して停止する。次に、
クランプ１０２を開いて輸液セット１０内の空気を排出
したのち、再びクランプ１０２を閉じ、翼状針１０４を
たとえば患者の静脈に刺入し、次いでクランプ１０２を
開けばコイルバネ４の付勢力により注射液Ｓが流量制御
手段１０３で制御された流量で患者の静脈に注入され
る。
説明する。図１に示す自動注射器は図７に示すような流
量制御手段１０２を備えた輸液セット１０との組合せで
使用するのに好適である。図７において、Ａは自動注射
器、１０は輸液セット、１０１は自動注射器Ａとの接続
端、１０２はクランプ、１０３は流量制御手段、１０４
は翼状針である。先ず、自動注射器Ａの連通針６からキ
ャップ７を取り去り、接続部６１にクランプ１０２を閉
じた状態にした輸液セット１０を接続する。次に、連通
針６をシリンジ外筒１の方向にスライドさせ、その穿刺
針６２でシリンジ外筒１のゴム栓１２を刺通する。この
状態で、シリンジ外筒１の内部と輸液セット１０のクラ
ンプ１０２の直前までの液体通路は連通針６の液体通路
６８を介して液体連通される。次に、自動注射器Ａのナ
ット部材５１をバネ圧縮部材３がナット部材５１から外
れる方向、例えば時計方向に回し、バネ圧縮部材３とナ
ット部材５１の螺合状態を解除する。するとバネ圧縮部
材３はコイルバネ４の付勢力によりガスケット１５方向
に移動し、ガスケット１５と衝突して停止する。次に、
クランプ１０２を開いて輸液セット１０内の空気を排出
したのち、再びクランプ１０２を閉じ、翼状針１０４を
たとえば患者の静脈に刺入し、次いでクランプ１０２を
開けばコイルバネ４の付勢力により注射液Ｓが流量制御
手段１０３で制御された流量で患者の静脈に注入され
る。
【００１７】尚、連通針６が設けられていない自動注射
器の場合には、直接、輸液セットの導入針をゴム栓に刺
通し上記と同様の使用をしてもよい。また、連通針６と
してその接続部６１に流路閉鎖手段５０を設けたものや
液体通路６８を狭小に形成したものを採用した場合に
は、直接接続部６１に通常の注射針を接続して、通常の
注射器として使用することもできる。この場合、流路閉
鎖手段５０を設けたものの場合には、連通針６からキャ
ップ７を取り外して、流路閉鎖手段５０を閉じた状態に
した連通針６の接続部６１に注射針を接続し、次に、ナ
ット部材５１を回してバネ圧縮部材３とナット部材５１
の螺合状態を解除させ、その穿刺針６２でシリンジ外筒
１のゴム栓１２を刺通し、次いで、空気を排除したの
ち、例えば患者の静脈に注射針を刺入して、閉じておい
た流路閉鎖手段５０を開けば自動的に薬液が患者の静脈
に注入される。また狭小な液体通路６８を有するものの
場合には、空気を排除した後、その儘例えば患者の静脈
に注射針を刺入すれば、自動的に薬液が患者の静脈に注
入される。
器の場合には、直接、輸液セットの導入針をゴム栓に刺
通し上記と同様の使用をしてもよい。また、連通針６と
してその接続部６１に流路閉鎖手段５０を設けたものや
液体通路６８を狭小に形成したものを採用した場合に
は、直接接続部６１に通常の注射針を接続して、通常の
注射器として使用することもできる。この場合、流路閉
鎖手段５０を設けたものの場合には、連通針６からキャ
ップ７を取り外して、流路閉鎖手段５０を閉じた状態に
した連通針６の接続部６１に注射針を接続し、次に、ナ
ット部材５１を回してバネ圧縮部材３とナット部材５１
の螺合状態を解除させ、その穿刺針６２でシリンジ外筒
１のゴム栓１２を刺通し、次いで、空気を排除したの
ち、例えば患者の静脈に注射針を刺入して、閉じておい
た流路閉鎖手段５０を開けば自動的に薬液が患者の静脈
に注入される。また狭小な液体通路６８を有するものの
場合には、空気を排除した後、その儘例えば患者の静脈
に注射針を刺入すれば、自動的に薬液が患者の静脈に注
入される。
【００１８】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明の自動注射器は、組立が容易であり、部品
点数も少ないので自動的に注射を行うことのできるプレ
フィルドシリンジタイプの自動注射器を安価に提供する
ことができる。流路閉鎖手段を設けた連通針または狭
小な液体通路を設けた連通針を取り付けることにより、
市販の任意のサイズの注射針を使用できるので便利であ
る。流量制御手段を備えた輸液セット等に接続するこ
とにより、持続的に長時間薬液を投与することができる
ので、従来のものよりも安価に持続的薬液注入具を提供
することができる。携帯使用も可能なので便利であ
る。などの利点を有するものである。
に、本発明の自動注射器は、組立が容易であり、部品
点数も少ないので自動的に注射を行うことのできるプレ
フィルドシリンジタイプの自動注射器を安価に提供する
ことができる。流路閉鎖手段を設けた連通針または狭
小な液体通路を設けた連通針を取り付けることにより、
市販の任意のサイズの注射針を使用できるので便利であ
る。流量制御手段を備えた輸液セット等に接続するこ
とにより、持続的に長時間薬液を投与することができる
ので、従来のものよりも安価に持続的薬液注入具を提供
することができる。携帯使用も可能なので便利であ
る。などの利点を有するものである。
【図１】本発明の一実施例に係る自動注射器の縦断面図
である。
である。
【図２】図１に示す連通針の拡大縦断面部である。
【図３】連通針の他の実施例を示す縦断面図である。
【図４】図４は図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図５】本発明の自動注射器のロック手段の他の実施例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図６】本発明の自動注射器のロック手段のさらに他の
実施例を示す平面図である。
実施例を示す平面図である。
【図７】図１に示す自動注射器に流量制御手段を備えた
輸液セットを接続した状態を示す概略図である。
輸液セットを接続した状態を示す概略図である。
１ シリンジ外筒 １２ ゴム栓 １５ ガスケット ２ キャップ状部材 ２１ 天面 ２４ 透孔 ２６ 切欠 ２７ 切欠 ３ バネ圧縮部材 ３１ バネ受け ３３ ピン挿着孔 ３５ 突条 ４ コイルバネ ５１ ナット部材 ５５ ロックピン ５６ 係合突起 ６ 連通針 ６１ 接続部 ６２ 穿刺針 ７ キャップ
Claims (8)
- 【請求項１】 先端と基端を有する両端の開口した筒状
部材の先端開口がゴム栓で密封されるとともに、基端側
の内腔が基端開口から摺動可能に挿着されたガスケット
で密封され、該密封部材とガスケットの間の空間に注射
液が充填されてなるシリンジ外筒と、該シリンジ外筒の
基端側に被着された、天面に透孔を有するキャップ状部
材と、その一端にバネ受けが設けられており、該バネ受
け側が前記シリンジ外筒に挿着され、他端が前記キャッ
プ状部材の透孔を通してシリンジ外筒の外部に露出され
た筒状または棒状のバネ圧縮部材と、該バネ圧縮部材の
バネ受けとキャップ状部材の天面の間に収縮状態で収容
された、長手軸方向に伸長可能なコイルバネとを含んで
なり、前記バネ圧縮部材はロック手段によりシリンジ外
筒の軸方向へ移動不能にされており、該ロック手段を外
し、前記シリンジ外筒のゴム栓を連通針で刺通した時
に、前記コイルバネが伸長して前記ガスケットをシリン
ジ外筒の先端方向に摺動させるようにした自動注射器。 - 【請求項２】 ロック手段がナット部材であり、バネ圧
縮部材のシリンジ外筒の外部に露出される部分の外表面
に雄ネジを形成して、該雄ネジとナット部材の雌ネジと
が係合するようにしてなる請求項１に記載の自動注射
器。 - 【請求項３】 ナット部材を回転させた時にバネ圧縮部
材が回転しないように、バネ圧縮部材に回転防止手段を
設けた請求項２に記載の自動注射器。 - 【請求項４】 ロック手段がロックピンであり、バネ圧
縮部材のシリンジ外筒の外部に露出される部分にピン挿
通孔を設けて、該挿通孔とロックピンが係合するように
してなる請求項１に記載の自動注射器。 - 【請求項５】 ロック手段がバネ圧縮部材のシリンジ外
筒の外部に露出される部分の端部に軸と直角方向に設け
た係合突起であり、キャップ状部材の透孔に切欠を設け
て、バネ圧縮部材を回転させて該切欠部分に係合突起が
来た時にロック手段が解除されるようにしてなる請求項
１に記載の自動注射器。 - 【請求項６】 シリンジ外筒の先端部に、その両端に接
続部と穿刺針を有する連通針を、穿刺針側がシリンジ外
筒側に来るように取り付けてなる請求項１〜５のいずれ
かに記載の自動注射器。 - 【請求項７】 連通針の接続部をキャップで保護してな
る請求項６に記載の自動注射器。 - 【請求項８】 連通針の接続部に流路閉鎖手段を設けて
なる請求項６に記載の自動注射器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21525893A JP3175136B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 自動注射器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21525893A JP3175136B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 自動注射器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0751367A true JPH0751367A (ja) | 1995-02-28 |
| JP3175136B2 JP3175136B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=16669336
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21525893A Expired - Fee Related JP3175136B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 自動注射器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3175136B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008101007A (ja) * | 2007-11-08 | 2008-05-01 | Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd | ピリミジン系代謝拮抗剤配合注射液剤 |
| JP2012092141A (ja) * | 2012-01-25 | 2012-05-17 | Kyowa Hakko Kirin Co Ltd | ピリミジン系代謝拮抗剤配合注射液剤 |
| JP2014159426A (ja) * | 2014-03-07 | 2014-09-04 | Kyowa Hakko Kirin Co Ltd | ピリミジン系代謝拮抗剤配合注射液剤 |
| JP2015535456A (ja) * | 2012-11-23 | 2015-12-14 | ニュー インジェクション システムズ リミテッド | 自己注射器アセンブリ |
| CN109432554A (zh) * | 2018-11-19 | 2019-03-08 | 北京快舒尔医疗技术有限公司 | 无针注射器的注射头、注射头组件和无针注射器 |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP21525893A patent/JP3175136B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008101007A (ja) * | 2007-11-08 | 2008-05-01 | Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd | ピリミジン系代謝拮抗剤配合注射液剤 |
| JP2012092141A (ja) * | 2012-01-25 | 2012-05-17 | Kyowa Hakko Kirin Co Ltd | ピリミジン系代謝拮抗剤配合注射液剤 |
| JP2015535456A (ja) * | 2012-11-23 | 2015-12-14 | ニュー インジェクション システムズ リミテッド | 自己注射器アセンブリ |
| US10471209B2 (en) | 2012-11-23 | 2019-11-12 | New Injection Systems Ltd. | Auto-injector assembly |
| JP2014159426A (ja) * | 2014-03-07 | 2014-09-04 | Kyowa Hakko Kirin Co Ltd | ピリミジン系代謝拮抗剤配合注射液剤 |
| CN109432554A (zh) * | 2018-11-19 | 2019-03-08 | 北京快舒尔医疗技术有限公司 | 无针注射器的注射头、注射头组件和无针注射器 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3175136B2 (ja) | 2001-06-11 |
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