JPH0751058Y2 - 組立浴室 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、スチームサウナとしても利用可能な組立浴室
に関する。

（従来の技術） 近時、スチームサウナを家庭に設置することが次第に広
がって来ている。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、スチームサウナ室を独立して設けるに
は、空間的な余裕が必要であり、浴室内をサウナ室とし
て兼用することが多用されているが、工事期間の短縮、
防水等の利点から汎用されている組立浴室の場合には、
床面がFRPで成型されていることが多く、高温の蒸気に
よって、床面に変色、変形が発生するという問題点があ
った。

本考案組立浴室は、上記の欠点を解消し、スチームサウ
ナ室としても使用可能な組立浴室を提供することを目的
としてなされたものである。

（課題を解決するための手段） 本考案の要旨は、壁面に、蒸気噴出管がその噴出口を下
向きにして設けられ、該噴出口の下方の床面に設けられ
た凹陥部に、蒸気防護板が着脱自在に嵌着されているこ
とを特徴とする組立浴室に存する。

本考案に於ける蒸気防護板の材質としては、耐熱性及び
耐水性を具備した素材、例えば陶磁器、ニューセラミッ
クス、耐熱ガラス、モルタル等が挙げられ、熱放射性の
大なる金属は、それ自体、耐熱、耐水性があっても熱遮
蔽効果が少ないので採用されない。そして、少なくとも
噴出する蒸気が衝突する上面にかかる素材を用いたもの
でも、或いは又、全体が一体的にこれらの素材で形成さ
れたものであってもよい。

本考案に於いて床面に設けられる凹陥部は、通行時等に
障害とならないよう、蒸気防護板の表面が他の床面と面
一となるように、蒸気防護板の厚みと等しい深さだけ浅
皿状に凹ませるのが好ましい。又、蒸気防護板の表面に
は、滑り止めの為、タイル状等の凹凸を設けるのが好ま
しい。

（作用） 本考案に於いては、噴出口の下方の床面に設けられた凹
陥部に、蒸気防護板が嵌着されているから、高温の蒸気
に触れるのは、耐熱性の優れた該蒸気防護板であり、床
板の変色、変形が発生しない。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。

第１図は本考案の一実施例を示す部分斜視図である。１
は組立浴室であって、洗い場の床面12に隣接して図示し
ない浴槽が設置されており、組立浴室１の壁面11には、
蒸気噴出管２がその噴出口21を下向きにして設けられ、
該噴出口21の下方の床面12には、平面形状矩形の浅皿状
凹陥部13が設けられている。該凹陥部13には、表面にタ
イル状の凹凸が付された蒸気防護板３が嵌着されてい
る。

（考案の効果） 本考案組立浴室は、叙上の通り構成されているので、高
温の蒸気によって、床板が変色、変形することがなく、
組立浴室をスチームサウナ室としても好適に使用するこ
とが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す部分斜視図である。 １……組立浴室、２……蒸気噴出口、３……蒸気防護
板、11……壁面、12……床面、13……凹陥部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】壁面に、蒸気噴出管がその噴出口を下向き
   にして設けられ、該噴出口の下方の床面に設けられた凹
   陥部に、蒸気防護板が着脱自在に嵌着されていることを
   特徴とする組立浴室。