JPH07509517A - 脂肪アミンを含有する潤滑剤濃厚物および潤滑剤水溶液，その製法並びに用途 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 脂肪アミンを含有する潤滑剤濃厚物および潤滑剤水溶液、その製法並びに用途本 発明は、脂肪アミン並びに要すれば通常の希釈剤および／または助剤および添加 剤を含有する潤滑剤濃厚物および潤滑剤水溶液であって、脂肪アミンのポリアミ ン誘導体および／またはその塩を少なくとも一種含有する潤滑剤濃厚物および潤 滑剤水溶液に関する。

本発明は、上記潤滑剤濃厚物の製法、並びに潤滑剤濃厚物および潤滑剤水溶液の 食品工業におけるチェーン潤滑剤としての用途にも関する。本発明の潤滑剤濃厚 物はとりわけ、食品、好ましくは飲料を、ガラスおよびプラスチック製ボトル、 缶、ガラス器、樽、飲料容器（ＫＥＧＳ）　、紙および厚紙製容器等に充填する 際に使用される自動チェーンおよびベルトコンベヤーシステムを潤滑、清浄およ び消毒するために使用する。

飲料工場のボトル貯蔵所および樽貯蔵所において、また食品の包装においては、 前記のような容器を通例、プレート型コンベヤーベルトまたは他のコンベヤーシ ステムによって搬送するが、そのようなコンベヤーシステムは、適当な水性潤滑 剤製剤を用いて、浸漬型潤滑システム、または最近は自動ベルト潤滑システムに より潤滑され、清潔に保たれる。

浸漬型潤滑システムは、性能および潤滑剤の選択に関してほとんど問題を生じな いが、セントラル潤滑システムでは、ノズルおよびフィルター中の難溶性塩沈澱 および微生物堆積物が、食品、特に飲料の連続充填を大きく妨害し得るため、こ のシステムは一定期間運転後に停止し、清浄しなければならないのが常である。

従来潤滑剤として使用されているチェーン潤滑剤は、水溶性アルカリ金属塩もし くはアルカノールアミン塩の形態の脂肪酸を含有するか、または有機もしくは無 機塩の形態の脂肪アミンを含有する。

どちらの化合物群も、浸漬潤滑においては問題なく使用できるが、現在通例用い られるセントラルチェーン潤滑システムにおいては多くの欠点を示す。すなわち 、ドイツ連邦共和国公開特許２３１３３３０には、ＣＨ６ＣＩ８脂肪酸塩と界面 活性剤との水性混合物から成る石鹸含有潤滑剤が記載されている。このような石 鹸含有潤滑剤は以下の様な欠点を持つ：１１石鹸含有潤滑剤は、水の硬度（すな わちアルカリ土類金属イオン）および水に含まれる他の成分と反応し、難溶性金 属石鹸、いわゆる−次アルカリ土類金属石鹸を形成する。

２、石鹸含有潤滑剤は、水または充填包装する製品中に溶解している二酸化炭素 と反応する。

３、そのように製造した即用溶液は常に微生物の増殖を促進する。

４、硬水を使用する場合、軟化のためにイオン交換体が必要であるが、これは更 なる微生物源である。あるいは錯化剤濃度の高い生成物を使用しなければならな いが、これも生態学的に不都合である。

５、発泡性が高く、これは特にホトルインスペクター（自動ボトルコントロール ）には不都合であり、潤滑剤が輸送容器に浸透する可能性がある。

６、そのような生成物の多くは溶媒を含有する。

７、そのような生成物は清浄効果が低いので、別に断続的清浄を行うことが常に 必要になる。

８　そのような石鹸含有潤滑剤製剤の性能はｐＨ依存性である。

９、石鹸含有潤滑剤製剤はまた、水温依存性である。

１０、石鹸含有潤滑剤は、特に低温で、貯蔵安定性に劣る。

１１　多くの生成物に含まれるＥＤＴＡ　（エチレンジアミンテトラアセテート ）は生分解性が低い。

１２、石鹸含有潤滑剤製剤は、プラスチック容器に使用した場合、応力亀裂をし ばしば生じるので、プラスチック容器には適していない。

上記のような石鹸含有潤滑剤以外では、主に脂肪アミン含有潤滑剤が使用されて いる。すなわち、ドイツ連邦共和国公開特許３６３１９５３には、ホトリング設 備、特にビール醸造工場におけるチェーン様ボトルコンベヤーを潤滑するため、 および液体清浄製剤でベルトを清浄するための方法であって、好ましくは１２〜 １８個の炭素原子を有し、不飽和成分の割合が１０％を越える中和した一級脂肪 アミンを含有するベルト潤滑剤でチェーン様ボトルコンベヤーを潤滑する方法が 記載されている。

欧州公開特許０３７２６２８には、式。

［式中、 Ｒ１は飽和または不飽和の直鎖または分枝状Ｃｍ　Ｃ２２アルキル基であり、Ｒ ２は水素、Ｃ，−Ｃ４アルキルもしくはヒドロキシアルキル基または−Ａ−ＮＨ ２てあり、 Ａは直鎖または分枝状Ｃ，−Ｃ，アルキレン基であり、ＡＩは直鎖または分枝状 Ｃ２−Ｃ４アルキレン基である。〕て示される脂肪アミン誘導体が潤滑剤として 記載されている。

更に、ドイツ連邦共和国公開特許３９０５５４８により、少なくとも一種の二級 および／または三級アミンを含んで成るＮ−アルキル化脂肪アミン誘導体含有潤 滑剤が知られている。

そのような潤滑剤の生な欠点は、水中のアニオン、特にアルカリ性水中のスルフ ェート、バイカーボネート、ホスフェートおよびカーボネート、並びに水中の他 の成分と反応するということである。

更に、そのような脂肪アミン含有潤滑剤は、満足できる発泡性を示さない。すな わち、欧州公開特許０３２７６２８の潤滑剤は激しく発泡する傾向にあるので、 ベルト上を搬送した材料を後で清浄しなければならない。一方、ドイツ連邦共和 国公開特許３９０５５４８の潤滑剤は発泡が不充分なので、適用した潤滑剤フィ ルムがすぐに流れ去ってしまう。

従って、上記潤滑剤の主な欠点は、石鹸含有潤滑剤では水依存性が高いことであ り、脂肪アミン含有潤滑剤を使用した場合は定期的なシステム清浄が必要である （これも水成分に起因する）ということである。どちらの既知の方法によって生 じる沈澱も除去しなければならない。この目的のために簡単な酸／塩基反応を使 用する。脂肪酸石鹸含有製剤の場合は、この目的のために錯化剤を含有するアル カリ性クリーナーを使用し、脂肪アミン含有製剤の場合は、有機または無機酸の 形態のクリーナーを使用する。

上記欠点を少数しか有しないチェーン潤滑剤がいくつか知られている。すなわち 、欧州公開特許００４４４５８は、脂肪酸石鹸を実質的に含まず、更に力Ｊレボ キン弗化ノニオン性界面活性剤およびアシルサルコシネートを含有する潤滑剤製 剤に関する。このような生成物のｐＨ値は７〜１１であり、従って中性ないしア ルカリ性域で好ましい。

ドイツ連邦共和国公開特許３８３１４４８は、水中で透明な溶液を形成する石鹸 不含有水性潤滑剤製剤、その製法、および特にガラスボトルまたはポリエチレン テレフタシートホトルの搬送に使用するプレート型コンベヤーベルト用の潤滑剤 としてのその用途に関する。この実質的に中性の水性潤滑剤製剤（ｐＨ６〜８） は、アルキルヘンセンスルホネート、アルコキシル化アルカノールホスフェート およびアルカンカルボン酸、並びに要すれば通常の可溶化剤、溶媒、抑泡剤およ び消毒剤を含有する。

しかし、これら二種のアミン不含有製剤も以下のような欠点を有する１、微生物 にとって良好な増殖条件を提供するので、微生物学的に望ましくない。

２、そのうえ、清浄力が低い。

３　また、発泡性をコントロールすることが困難である。

従って、本発明の課題は、従来技術の欠点を持たない新規潤滑剤製剤、特にチェ ーン潤滑剤を提供することてあった。換言すると、本発明の潤滑剤は、良好な摩 擦係数（すなわち優れた潤滑効果）、コントロール可能な発泡性、良好な透明水 溶性、良好な清浄性および良好な抗菌性を持たねばならない。

本発明において、ｒ透明水溶性」とは、通常の水中に存在するアニオン（例えば スルフェート、バイカーボネート等）に対する潤滑剤成分の安定性に関連する用 語である。例えば、ある潤滑剤製剤の透明水溶性が顕著でないならば、その製剤 は、週末など装置を長時間停止している間に水成分と反応し得る。その結果潤滑 剤即用溶液中に生じる沈澱および濁りは、短期間ないし中期間のうち１こヘルド 潤滑システムのフィルターおよびノズルを閉塞してしまう。

驚くべきことに、脂肪アミンのポリアミン誘導体および／またはその塩を少なく とも一種含有する潤滑剤は、不置換および置換脂肪アミン含有潤滑剤と比較して 、顕著に良好な透明水溶性、および適用時により好ましい発泡性を示すことカベ わかった。

従って、本発明は、脂肪アミン並びに要すれば通常の希釈剤または助剤および添 加剤を含有する潤滑剤濃厚物であって、脂肪アミンのポリアミン誘導体および／ またはその塩を少なくとも一種含有し、該脂肪アミンのポリアミン誘導体の含量 は、製剤全体に対して１〜１００重量％である潤滑剤濃厚物に関する。

本発明の潤滑剤濃厚物は、即用濃度まで水で希釈した形態、例えばアミン含量０ ．０２重量％の水溶液の形態で、優れた透明水溶性を示す。そのような潤滑剤水 溶液は、性能に関しては、良好な摩擦係数、適度な発泡性、良好な清浄性および 好ましい抗菌性を有する。

本発明の好ましい一態様においては、潤滑剤濃厚物は、一般式（１）：％式％（ ） ［式中、 Ｒは置換または不置換、直鎖または分校状、飽和または七ノーもしくはポリ不飽 和のＣ６Ｃ２□アルキル基であって、置換基はアミノ、イミへヒドロキシ、ハロ ゲンおよびカルボキシから選択するか、またはＲは置換もしくは不置換フェニル 基てあうて、置換基はアミノ、イミノ、ヒドロキシ、７１０ケン、カルボキンお よび直鎖または分枝状、飽和またはモノ−もしくはポリ不飽和のＣ６−Ｃ２２ア ルキル基から選択し、 Ａは−ＮＨ−または一〇−であり、 Ｘ−は無機または有機酸のアニオンであり、ｋ、、ｌおよびｍはそれぞれ１〜６ の整数であり、ｙは、Ａが−ＮＨ−の場合は０．１．２または３であり、Ａが− Ｏ−の場合１ま１．２．３または４てあり、 ｎはＯ〜６の整数である。］ で示される脂肪アミンのポリアミン誘導体を少なくとも一種含有する。

上記一般式（Ｉ）中、Ｒは以下の基であり得るる：ｎ−ヘキシル、ｎ−ヘプチル 、ｎ−オクチル、ｎ−ノニル、ｎ−デシル、ｎ−ウンデシル、ｎ−ドデシル、ｎ −トリデシル、ｎ−テトラデシル、ｎ−ペンタデシル、ｎ−ヘキサデシル、ｎ− へブタデシル、ｎ−オクタデシル、ｎ−ノナデシル、ｎ−エイコシル、ｎ−ラン エイコシルおよびｎ−トコシル、並びに前記アルキル基の分枝鎖異性体。飽和ア ルキル基の代わりに、Ｒはまた、やはり直鎖または分枝状であり得る対応するモ ノ−またはポリー不飽和アルキル基であってもよい。上記の基は置換されていて もよく、その置換基は１個またはそれ以上のアミノ、イミノ、ヒドロキシ、ハロ ゲンまたはカルボキシ基である。更にＲはフェニル基であってもよ（、この場合 も１個またはそれ以上のアミノ、イミノ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはカルボキ ン基で置換されていてもよい。Ｒはアルキルフェニル基でもあり得るが、このア ルキル基は６〜２２個の炭素原子を有し、やはり直鎖または分枝状、飽和または モノ−もしくはポリ不飽和である。ハロゲン置換基としては、塩素または臭素が いずれの場合も好ましい。

前記のように、アニオンＸ−は、いずれの無機または有機酸のアニオンであって もよい。本発明の目的のための唯一の酸選択条件は、酸またはそのアニオンが、 本発明の一般式（Ｉ）のポリアミンと共に沈澱を形成するものであってはならな いということである。沈澱形成は、本発明の潤滑剤の透明水溶性に悪影響を及ぼ し得るからである。個々の場合に、当業者は簡単な試験によって適当な選択を行 い得る。

本発明によると、好ましい酸は、アミドスルホネート、ニトレート、ハライド、 水素スルフェート、スルフェート、水素カーボネート、カーボネート、ホスフェ ートまたはＲ１−Ｃｏ０−［ここで、Ｒ１は水素、置換もしくは不置換、直鎖も しくは分枝状のｃ、Ｃ２０アルキル基またはｃ２　Ｃ２０アルケニル基であり、 置換基はヒドロキシ、アミノ、イミノおよびカルボキシの一種またはそれ以上か ら選択する。］から成る群から選択するアニオンＸ−を有する酸である。すなわ ち、適当なアニオンＸ−は前記無機アニオンに加えて、式Ｒ１−ＣＯＯ−［式中 、Ｒ１は水素またはアルキルもしくはアルケニル基であり得る（詳細には、前記 Ｒの定義を適用する）。］で示される有機酸アニオンである。Ｒ’−Ｃｏｏ−型 の有機アニオンの例は特に、ホルメート、アセテート、グリコレート、オレエー ト、ラクテート、グルコネート、シトレートおよびグルタメートである。

特に好ましい本発明の潤滑剤濃厚物は、Ａが−ＮＨ−であり、ｋ、Ａおよびｍが それぞれ３または４であり、ｙがＯまたは１である（他の定義は前記の通り）一 般式（Ｉ）で示される脂肪アミンのポリアミン誘導体を含有する。ｋ、ｌおよび ｍが３であるアミンが特に好ましい。

上記一般式（Ｉ）のポリアミンは、文献により知られている方法で製造でき、そ のいくつかは、例えばベロル・ノーベル（Ｂｅｒｏｌ　Ｎｏｂｅｌ、スウェーデ ン、ストックホルム）からアミン（＾ｍ１ｎ）６４０、アミン６６０１アミン７ ４０、アミン７６０およびアミン７８０の名称で市販もされている。

本発明の好ましい一態様においては、潤滑剤濃厚物は、Ｒが直鎮または分枝状、 飽和またはモノ−もしくはポリ不飽和のＣ１２ＣＩ８アＸ−がＲ’−Ｃｏｏ−基 （ここで、Ｒ１は水素、ＣＨ，−１ＨＯ−ＣＨ２−またはＣＨ３−ＣＨ（ＯＨ） −である。） である上記一般式（Ｉ）で示される脂肪アミンのポリアミン誘導体を含有する。

本発明の他の好ましい潤滑剤濃厚物は、脂肪アミンのポリアミン誘導体および／ またはその塩１〜４０重量％、特に５〜１５重量％、並びに 希釈剤としての水、および要すれば助剤および添加剤９９〜６０重量％、特に９ ５〜８５重量％ を含有する。

本発明の目的に適当な助剤および／または添加剤は特に、可溶化剤、例えばアル コール、ポリアルコール、エーテルまたはポリエーテル、とりわけイソプロパツ ール、ブチルグリコール、ブチルジグリコールまたはエチレングリコールエーテ ルである。可溶化剤の使用量は場合毎に使用するアミンによって異なり、当業者 は試行錯誤で決めることができる。通例、製剤全体に対し５〜２０重量％の可溶 化剤を加えれば充分である。

本発明の目的に適当な他の助剤および／または添加剤は特に、ノニオン性および ／または両性界面活性剤、例えばアルコキシル化脂肪アミン、脂肪アルコールお よびアルコキシル化脂肪アルコールである。これらの界面活性剤は、それが必要 ならばチェーンおよびプレート型コンベヤーベルトの湿潤を改善することができ る。通例、製剤全体に対して１〜５重量％の界面活性剤の添加がこの目的のため に充分である。

本発明の潤滑剤濃厚物のｐＨは、好ましくは４〜１１、特に５〜８である。潤滑 剤濃厚物のｐＨがこの範囲内に入らなかった場合は、酸、好ましくは先に定義し たアニオンＸ−を有する酸、例えば酢酸またはキ酸を加えて所望の値に調整する ことができる。

最適の調製によって、本発明の潤滑剤濃厚物は、確実にポンプ輸送可能となるよ うに、２０℃で３　Ｑ　ＱｍＰａｓ未満、好ましくは１５ＱｍＰａｓ未満、より 好ましくは２０〜ｌ　Ｑ　ＱｍＰａｓの動的粘度を持つことも有利である。通例 、そのような値に特に粘度調整する必要はないが、要すれば適当な量の希釈水ま たは可溶化剤を加えて粘度調整を行ってもよい。

本発明は、本発明の潤滑剤の製法にも関する。本発明の潤滑剤は、アミン成分を 、要すれば水、および前記助剤および添加剤と共に混合することによって製造し 得る。

本発明は更に、前記潤滑剤濃厚物の用途であって、食品工業、特に自動チェーン およびヘルド潤滑システムにおけるチェーン潤滑剤としての用途に関する。特に 本発明は、０．０１〜５０重量％、好ましくは０．１〜０．５重量％水溶液の形 管の前記潤滑剤濃厚物の、自動チェーンおよびベルト潤滑システム用チェーン潤 滑剤としての用途に関する。

本発明は、脂肪アミンおよび要すれば通常の希釈剤を含有する潤滑剤水溶液であ って、脂肪アミンのポリアミン誘導体および／またはその塩を少な（とも一種含 有する潤滑剤水溶液にも関する。

本発明によると、この潤滑剤水溶液は、本発明の潤滑剤濃厚物を水で２〜１００ ００倍、好ましくは３００〜５００倍に希釈することによって調製し得る。

式（Ｉ）で示される脂肪アミンのポリアミン誘導体を０．００２〜０．１重量％ 、特に０．００３〜０．０５重量％含有するｐＨ５〜８の潤滑剤溶液が特に好ま しい。

更に本発明は、上記潤滑剤水溶液の、食品工業におけるチェーン潤滑剤としての 用途にも関する。標準的な石鹸製剤とは異なり、本発明の生成物はプラスチック 容器の応力亀裂を起こさないので、特にＰＥＴ　（ポリエチレンテレフタレート ）容器またはＰＶＣ（ポリビニルクロリド）容器に対して使用し易い。すなわち 、本発明の潤滑剤溶液は、ガラス、プラスチック被覆ガラス、プラスチック（特 にポリエチレンテレフタレートまたはポリビニルクロリド）、スズもしくはアル ミニウム、またはラッカーもしくはプラスチック被覆した前記金属の容器または ボトルをコンベヤーンステムて搬送するためのチェーン潤滑剤として使用し得る 。

既知の脂肪アミン含有潤滑剤と比較して、本発明の潤滑剤は顕著に良好な透明水 溶性を示すと同時に、コントロール可能な発泡性、好ましい抗菌性および優れた 潤滑効果を示す。本発明の潤滑剤濃厚物または潤滑剤水溶液の性能は、アミンま たはアニオンの選択によって所望のように調節し得る。

更に、本発明の潤滑剤濃厚物および溶液は、金属の機械加工においていわゆる切 削油または冷却潤滑剤としても使用し得る。

本発明を以下の実施例によって説明する。

去施男 以下の実施例において、％はいずれも重量％である。

アミンアセテートの調製（一般方法） 式（Ｉ）で示される脂肪アミンのポリアミン誘導体の性能を試験するのに、その アミンアセテートを用いた。このアセテートを調製するために、５０〜６０°Ｃ に加熱した脱イオン水９０ｇを最初に導入し、その水に特定のアミン１０ｇを溶 融状態で混ぜ込んだ。酢酸を加えてｐＨ６，５とすることによって、アミンアセ テートを得た。

透明溶解促進剤を用いる試験の場合は、水を９０ｇではなく８７ｇ最初に導入し 、ｐＨ調節後、その界面活性剤３ｇを混ぜ込んだ。

実施例工 界面活性剤不添加の場合の透明水溶性 透明水溶液を試験するために、試験水中の試験混合物の０．２重量％溶液を１２ ℃で貯蔵した。透明水溶性試験用の試験水としては、下記成分を含有する水（ｐ Ｈ７，５）を使用しｔン スルフェートイオン　１１００ｐｐ ホスフエートイオン　１０ｐｐｍ シリケートイオン　１０ｐｐｍ 水素カーボネートイオン　１１００ｐｐこの水を用いてアミンアセテート溶液の 領２重量％溶液（アミン含量０，０２重量％）を調製し、１分後および３０分後 に視覚的に評価した。

このように調べたアミンの溶解性を第１表に示す。

第工表 アミン　ＲＲ’Ｎ［（ＣＨ２）３　ＮＨ］Ｑ　ＨＲＲ″　ｑ　１分後　３０分後 １　ヤノ油アルキル　Ｈ２透明溶液　透明溶液２　獣脂アルキル　Ｈ２透明溶液 　透明溶液３　油アルキル　Ｈ３透明溶液　透明溶液４　獣脂アルキル　Ｈ３透 明溶液　透明溶液５　ヤン浦アルキル　Ｈ３透明溶液　透明溶液６＊　油アルキ ル　Ｈ１透明溶液　少し濁った溶液 ７＊　獣脂アルキル　（ＣＨ２）３ＮＨ２１少し濁った　少し濁った溶液　溶液 ＊　比較例 実施例■ 界面活性剤添加の場合の透明水溶性 界面活性剤添加の場合の試験用の試験水としては、以下の成分を含有する水（ｐ Ｈ７，３２）を使用した： スルフェート　６１．９８ｐｐｍ ホスフェート　０．３８ｐｐｍ シリケート　１４．４６ｐｐｍ クロリド　４５．４４ｐｐｍ ニトレート　２７．８４ｐｐｍ この水を用いてアミンアセテート溶液の０．２重量％溶液（アミン含量０．０２ 重量％）を調製し、１分後および３０分後に視覚的に評価した。

１）実施例Ｉのアミンの透明水溶性。

透明溶解促進剤　１分後　３０分後　２時間後　２４時間抜ＣＩ２　ＣＩ８脂肪 アルコール　透明溶液　透明溶液　透明溶液　透明溶液＋２工チレンオキシド単 位 （ＥＯ） ＣＩ２　ＣＩ４脂肪アルコール　透明溶液　透明溶液　透明溶液　少し濁っ＋４ 　ＥＯた溶液 ２）実施例■のアミン６および７の等１混合物の透明水溶性（比較例）：透明溶 解促進剤　１分後　３０分後　２時間後　２４時間抜ＣＩ２　ＣＩ８脂肪アルコ ール　透明溶液　少し濁り　少し濁り　濁り＋２ＥＯ ＣＩ２　ＣＩ４脂肪アルコール　透明溶液　少し濁り　少し濁り　濁り＋４　Ｅ Ｏ 実施例■ 潤滑効果 実施例Ｉに記載のアミンアセテートの潤滑効果を試験した。ベルトを作動した状 態で、摩擦係数μ（μ＝ボトル保持力／ボトル重量）、後潤滑性（チェーン潤滑 剤溶液を適用することなく摩擦係数が５０％上昇するのに要する時間を測定した ）、および発泡性を試験した。溶液の総アミン含量は０．０１重量％であった。

アミンの潤滑効果を第■表に示す。

第■表 実施例　アミン　摩擦係数　後潤滑　発泡１　アミン１＊　μ＜０．１　７．５ 分　薄い泡フィルム２　アミン２＊　μ＜０．１　８．５分　薄い泡フィルム３ 　比較例＊＊　μ＜０．１　７．５分　フィルムなし＊　界面活性剤不添加 ＊＊　アミン６、アミン７、脂肪酸二量体（Ｃ３ａ）とポリエチレングリコール （１８ＥＯ）とのエステル、およびヤシ油アミン＋１２ＥＯの混合物（１０：１ ０：５：２） Ｓ／　−７３９９ Ｓ／　７３９９

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. １．脂肪アミン並びに要すれば通常の希釈剤および／または助剤および添加剤を 含有する潤滑剤濃厚物であって、脂肪アミンのポリアミン誘導体および／または その塩を少なくとも一種含有し、該脂肪アミンのポリアミン誘導体の含量は、製 剤全体に対して１〜１００重量％である潤滑剤濃厚物。
2. ２．一般式（Ｉ）： Ｒ−Ａ−（ＣＨ２）ｋ−ＮＨ−［（ＣＨ２）ｌ−ＮＨ］ｙ−（ＣＨ２）ｍ−ＮＨ ２・（Ｈ＋Ｘ−）ｎ（Ｉ）［式中、 Ｒは置換または不置換、直鎖または分枝状、飽和またはモノ−もしくはポリ不飽 和のＣ６−Ｃ２２アルキル基であって、置換基はアミノ、イミノ、ヒドロキシ、 ハロゲンおよびカルボキシから選択するか、またはＲは置換もしくは不置換フェ ニル基であって、置換基はアミノ、イミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、カルボキシ および直鎖または分枝状、飽和またはモノ−もしくはポリ不飽和のＣ６−Ｃ２２ アルキル基から選択し、 Ａは−ＮＨ−または−Ｏ−であり、 Ｘ−は無機または有機酸のアニオンであり、ｋ、ｌおよびｍはそれぞれ１〜６の 整数であり、ｙは、Ａが−ＮＨ−の場合は０、１、２または３であり、Ａが−Ｏ −の場合は１、２、３または４であり、 ｎは０〜６の整数である。］ で示される脂肪アミンのポリアミン誘導体を少なくとも一種含有する請求項１記 載の潤滑剤濃厚物。
3. ３．アニオンＸ−は、アミドスルホネート、ニトレート、ハライド、水素スルフ ェート、スルフェート、水素カーボネート、カーボネート、ホスフェートまたは Ｒ１−ＣＯＯ−［ここで、Ｒ１は水素、置換もしくは不置換、直鎖もしくは分枝 状のＣ１−Ｃ２０アルキル基またはＣ２−Ｃ２０アルケニル基であり、置換基は ヒドロキシ、アミノ、イミノおよびカルボキシの一種またはそれ以上から選択す る。］から成る群から選択する請求項２記載の潤滑剤濃厚物。
4. ４．Ａが−ＮＨ−であり、ｋ、ｌおよびｍがそれぞれ３または４、特に３であり 、ｙが０または１であり、Ｒ、Ｒ１、Ｘおよびｎは一般式（Ｉ）に関して請求項 ２および３に定義した通りである一般式（Ｉ）で示されるポリアミンを含有する 請求項２または３記載の潤滑剤濃厚物。
5. ５．一般式（Ｉ）中、 Ｒが直鎖または分枝状、飽和またはモノ−もしくはポリ不飽和のＣ１２−Ｃ１８ アルキル基、 Ａが−ＮＨ−、 Ｘ−がＲ１−ＣＯＯ−基（ここで、Ｒ１は水素、ＣＨ３−、ＨＯ−ＣＨ２−また はＣＨ３−ＣＨ（ＯＨ）−である。） である請求項２〜４のいずれかに記載の潤滑剤濃厚物。
6. ６．脂肪アミンのポリアミン誘導体および／またはその塩１〜４０重量％、特に ５〜１５重量％、並びに 水および／または助剤および添加剤９９〜６０重量％、特に９５〜８５重量％を 含有する請求項１〜５のいずれかに記載の潤滑剤濃厚物。
7. ７．助剤または添加剤として、可溶化剤、および／またはノニオン性および／ま たは両性界面活性剤を含有する請求項６記載の潤滑剤濃厚物。
8. ８．ｐＨが４〜１１、好ましくは５〜８である請求項１〜７のいずれかに記載の 潤滑剤濃厚物。
9. ９．請求項１〜８のいずれかに記載の潤滑剤濃厚物の用途であって、食品工業に おけるチェーン潤滑剤としての用途。
10. １０．潤滑剤濃厚物を自動チェーンおよびベルト潤滑システムにおいて使用する 請求項９記載の用途。
11. １１．請求項１〜８のいずれかに記載の潤滑剤濃厚物の製法であって、アミン成 分を助剤および添加剤と、要すれば水の存在下に混合することを含んで成る方法 。
12. １２．脂肪アミンおよび要すれば通常の希釈剤を含有する潤滑剤水溶液であって 、脂肪アミンのポリアミン誘導体および／またはその塩を少なくとも一種含有す る潤滑剤水溶液。
13. １３．請求項１〜８のいずれかに記載の潤滑剤濃厚物を水で２〜１００００倍、 好ましくは３００〜５００倍に希釈することによって調製する請求項１２記載の 潤滑剤水溶液。
14. １４．式（Ｉ）で示される脂肪アミンのポリアミン誘導体を０．００２〜０．１ 重量％、特に０．００３〜０．０５重量％含有し、ｐＨが５〜８である請求項１ ２または１３記載の潤滑剤水溶液。
15. １５．請求項１２〜１４のいずれかに記載の潤滑剤水溶液の用途であって、ガラ ス、プラスチック被覆ガラス、プラスチック（特にポリエチレンテレフタレート またはポリビニルクロリド）、スズもしくはアルミニウム、またはラッカーもし くはプラスチック被覆した前記金属の容器またはボトルをコンベヤーで搬送する ための、食品工業におけるチェーン潤滑剤としての用途。