JPH075087A - 材料試験方法および材料試験装置 - Google Patents

材料試験方法および材料試験装置

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JPH075087A
JPH075087A JP20844291A JP20844291A JPH075087A JP H075087 A JPH075087 A JP H075087A JP 20844291 A JP20844291 A JP 20844291A JP 20844291 A JP20844291 A JP 20844291A JP H075087 A JPH075087 A JP H075087A
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test piece
deformation
light
plastic material
bending
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JP20844291A
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Masayoshi Hatanaka
正義 畑中
Tadayuki Kamikita
忠之 上北
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Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチック材料の変形による変色状態を定
量的に且つ客観的に測定できるようにする。 【構成】 プラスチック材料の試験片70の一端を保持
部材26により支持し、試験片70の自由端側を固定側
支持部材28aにつき当てて支持する。ステッピングモ
ータの駆動力により円盤25を回転させ、保持部材26
により試験片70を曲げ変形させる。ステッピングモー
タの制御によりこのときの曲げ速度を変化させる。それ
ぞれの変形速度に応じて試験片70に生じた変色部に検
知光を照射し、変色部からの反射光を検知して光/電気
変換出力を得て、プラスチック材料の変質状態を測定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックなどの材
料を塑性変形させるとともに、材料が塑性変形する際の
変色(プラスチック材料の場合は白色化)の度合を光学
的に検知して、材料の変質程度を知る材料試験装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】材料を曲げたりあるいは引張って塑性変
形させると、変形部分の材質が変化して変色することが
知られている。プラスチック材料の場合には、塑性変形
部分が白色化することになる。この白色化の原因は、一
種の分子配向帯であって筋状に見えるクレーズ、ミクロ
的な割れであるクラック、あるいはプラスチック材料に
添加された改良剤(例えば母材の耐衝撃性を改良するた
めに加えるブタジエン系のゴム)の変質などによるもの
である。実際には上記の各要素がオーバーラップして白
色化現象が現われる。
【0003】このプラスチック材料の白色化は材料の特
性として重要な研究課題の1つである。一般的に知られ
ていることは、耐衝撃性能の良好なものほど塑性変形時
の白色化が強く現れ、逆に白色化を抑えれば、耐衝撃性
が低下する傾向がある。この相反する傾向を念頭におい
て、白色化の度合が低く、しかも耐衝撃性能の優れた材
料を開発することが必要であるが、実際には白色化の程
度と耐衝撃性能のバランスの良いものが指向されている
のが現状である。
【0004】以上の点から、材料の開発段階、特にプラ
スチック材料の開発に際しては、白色化の度合を知るた
めの試験を行なうことが必要であり、またその試験デー
タとしては客観的で且つ定量的なものを得ることが必要
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の白色化度の試験
として文献などに発表されているものでは、材料を引張
って塑性変形させているものが主である。ところが、実
際のプラスチック製品の変形について考える場合には、
引張りだけではなく、折曲げ変形による白色化度を知る
ことも必要である。しかしながら、折曲げの場合には折
曲げ角度や折曲げ速度などの条件の設定などが困難であ
るため、研究報告もなされていないのが現状である。
【0006】また、材料の引張り変形によって試験を行
なう場合においても、従来は、白色化の度合の測定を肉
眼判定によっていた。そのため、試験結果の報告も写真
などを掲載することによって行なっていた。ところが、
写真では焼付け条件や印画紙の種類などによってコント
ラストが異なり、客観的な試験データは残せなかった。
また他の方法としては、材料の白色化の度合に応じて5
点評価を行ない、点数によってデータを残すことも行な
われている。しかしながら、この方法では観測者の主観
が入り、正確な測定が行なわれない欠点がある。
【0007】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、材料を速度を変えて引張りまたは曲げ変形し、
変形速度に応じて生じるプラスチックの白色化などのよ
うな材料の塑性変形による変色を客観的且つ定量的に測
定できる材料試験装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による材料試験方
法は、プラスチック材料の試験片の両端部を支持し、前
記試験片を変形速度を変えて引張り変形または曲げ変形
させ、それぞれの変形速度に応じて試験片に生じた変色
部に検知光を照射し、変色部からの反射光を検知して光
/電気変換出力を得て、プラスチック材料の変質状態を
測定することを特徴とするものである。
【0009】また本発明による材料試験装置は、プラス
チック材料の試験片の両端部を支持する支持部と、この
支持部を移動させて試験片を引張り変形または曲げ変形
する変形駆動機構と、変形駆動機構の駆動源であるモー
タの動作速度を変化させる制御部と、試験片の変形によ
り生じた変色部に検知光を照射する照光装置と、変色部
から反射された光を検知する光/電気変換部とが設けら
れていることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明は、プラスチック材料の変形による変色
(白色化)が、材料の引張りや曲げ変形の変形速度に依
存することに着目したものである。上記手段では、プラ
スチック材料の試験片の両端を支持し、変形速度を変え
て試験片を引張り変形または曲げ変形させ、変形速度に
応じて変化する変色部に検知光を照射し、変色部からの
反射光を受光し、光/電気変換することにより、プラス
チック材料の特質を測定するものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。まず本発明による材料試験装置の構造を説明する。
図1は材料試験装置の全体構造を示す正面図、図2はそ
の右側面図である。図中の符号1は設置台、20は材料
変形装置、50は照光装置、60は受光装置である。
【0012】上記設置台1はベース2と、その上に設け
られた枠体3とから成るものである。前記照光装置50
と受光装置60は枠体3によって支持されている。材料
変形装置20は移動テーブル5上に固定されている。移
動テーブル5はX支持テーブル6上に設置されており、
ハンドル7を回転させることによって、移動テーブル5
はX支持テーブル6上をX方向へ移動できるようになっ
ている。またX支持テーブル6はY支持テーブル8上に
設置されており、ハンドル9を回転させることによっ
て、X支持テーブル6はY支持テーブル8上をY方向へ
移動できるようになっている。
【0013】上記各ハンドル7と8を操作することによ
り、材料変形装置20上にて塑性変形されて支持された
試験片70と80を照光装置50ならびに受光装置60
に対して位置決めできるようになっている。
【0014】図3(平面図)、図4(正面図)ならびに
図5(要部のみ示す右側面図)、図6(図5の上面図)
は、前記材料変形装置20を示しているものである。こ
の材料変形装置20は、折曲げ試験片70(プラスチッ
ク製)を図11(B)に示す状態に折曲げ、あるいは引
張り試験片80(プラスチック製)(図1参照)を引張
って変形させるためのものである。
【0015】符号21は材料変形装置20のベースであ
る。このベース21上には板金製のホルダ22が固設さ
れており、このホルダ22には駆動装置としてステッピ
ングモータ23が固設されている。ステッピングモータ
23の軸24の一端には円板25が固設されている。こ
の円板25には材料の保持部材26が固設されている。
この保持部材26はチャック構造であり、つまみ27を
回転させることによって折曲げ試験片70の一端を挟持
できるようになっている。図2に示すように、保持部材
26の先端26aは、円板25の回転中心に位置してい
る。
【0016】またベース21上にはブロック28が固設
されている。このブロック28の上には固定側支持部材
28aが設けられている。この固定側支持部材28aは
その端部Bが前記保持部材26の先端26aに対向して
いる(図5参照)。保持部材26に挟持された試験片7
0の非挟持側の先端部分は、固定側支持部材28aの側
面に当接して支持されており、且つ保持部材26の動作
に伴ない端部Bを基準として折曲げられるようになって
いる。
【0017】図5、図6に示すように、固定側支持部材
28aにはその長手方向に沿う長穴28bが形成されて
いる。そして、固定側支持部材28aはブロック28に
よって両側から支持されており、このブロック28に装
着されたボルト28cが上記長穴28b内を貫通してい
る。ボルト28cを弛めることにより、固定側支持部材
28aのブロック28上における傾斜角度θを任意に変
えることができるようになっている。同時に長穴28b
をボルト28cに対して摺動させることにより、固定側
支持部材28aのブロック28からα方向への突出長さ
も調整できる。
【0018】図5と図6は最も基本的な機構を示したも
のであり、図7、図8はさらに改良したものを示してい
る。図7と図8に示すものでは、ブロック28の両面に
さらに回転円板28dが設けられている。ボルト28c
はこの回転円板28dとブロック28を貫通し、さらに
固定側支持部材28aの長穴28bを貫通して、その先
端は一方の回転円板28dの雌ねじ部28eに螺着され
ている。また両側の回転円板28dは補助軸28fによ
って互いに連結されている。この補助軸28fは固定側
支持部材28aの長穴28b内に挿通されている。さら
にブロック28には補助軸28fを逃げるための円弧状
の長穴28gが穿設されている。ボルト28cを弛める
と、両側の回転円板28dが補助軸28fにて連結され
たままの状態で、ボルト28cを中心として一体となっ
て回転できるようになっている。回転円板28dを回転
させると、補助軸28fに押されて固定側支持部材28
aが回動し、傾斜角度θの調整ができる。また、ボルト
28cと補助軸28fとによって長穴28bがガイドさ
れるので、固定側支持部材28aは、α方向への突出量
を調整できるようになる。また、固定側支持部材28a
の傾斜角度θの調節作業の際、回転円板28dの回転角
度は目盛Mを基準として設定できるようになっている。
【0019】なお、図5、図6に示すものに固定側支持
部材28aの傾斜角度θを知るための目盛を設けてもよ
い。この場合、目盛は例えば半円形状の板などに付し、
この板をブロック28上に固定し、そして固定側支持部
材28aの縁部をこの目盛に合わせるようにすればよ
い。
【0020】図3に示すように、枠体22には一対の軸
受32が固設されており、この軸受32によってスクリ
ュー軸31が回転自在に支持されている。このスクリュ
ー軸31はステッピングモータ23の軸24と平行に設
けられている。ステッピングモータ23の軸24の他端
にはギヤ33が、またスクリュー軸31にはギヤ34が
固設されて、両ギヤ33と34が噛合っている。また、
スクリュー軸31にはスライダ35が螺装されている。
このスライダ35の一部は枠体22から外方へ突出して
いる。枠体22の側板には適当なガイド機構が設けられ
ており、前記スクリュー軸31の回転に伴ない、スライ
ダ35がガイド機構に沿ってβ方向(第3図、第4図参
照)へ直線的に移動するようになっている。
【0021】スライダ35の先端には保持部材36が形
成されている。また枠体22には固定保持部材37が固
設されており、これが前記保持部材36に対向してい
る。保持部材36にはつまみ38が、固定保持部材37
にはつまみ39が設けられており、この両つまみ38と
39を回転させることにより、試験片80の両端部を保
持できるようになっている(図1参照)。上記保持部材
36と固定保持部材37とによる試験片80の保持位置
は、ステッピングモータ23の軸24の中心、すなわち
試験片70の折り曲げ点とほぼ同一の水平位置にある。
【0022】ベース21上には放熱板41が設置されて
おり、この放熱板41に抵抗器42が固設され、また放
熱板41の側面には回路基板収納部43が設けられてい
る。図4に示すように、ベース21の下面にはゴム脚4
4が固設されており、またベース21の上にはハンドル
45が固設されている。上記構造の材料変形装置20
は、そのベース21が移動テーブル5上に固定されるこ
とによって設置台1上に装備される(図2参照)。
【0023】図13はステッピングモータ23を駆動す
る回路構成の一例を示したものである。この構成では、
パルス発振回路47から発せられるパルスに基づきステ
ッピングモータ駆動回路48がステッピングモータ23
を駆動するようになっている。またマイクロコンピュー
タなどによって発振周波数制御回路49が構成されてお
り、発振パルスの周波数を変えることによってステッピ
ングモータ23の回転速度を可変でき、また、発振パル
ス数を制御して、ステッピングモータ23の回転角度を
設定することができるようになっている。
【0024】図9は照光装置50と受光装置60の内部
構造を示している。照光装置50は、試験片70または
80に対して45度の角度で検知光を照射するものであ
る。内部にはハロゲンランプなどの光源51が設けられ
ており、この光源51からの光がコンデンサ52を経て
ミラー53によって反射され、さらに断続器54を経
て、コリメートレンズ55から外部に照射されるように
なっている。
【0025】受光装置60は試験片70あるいは80に
対し垂直に対向している。受光装置60の先端には対物
レンズ61が設けられている。また内部には対物レンズ
61と同軸上に位置するコンデンサ62ならびにフィル
タ63が装備されており、さらにその奥には光電子増幅
管などの受光部材(光/電気変換部)64が設けられて
いる。また光路の途中には ハーフミラー65が設けら
れ、その側方にはスクリーン66と接眼レンズ67が設
けられている。また、受光装置60(および発光装置5
0)は上下方向へ5mm程度微動できるように支持され
ている。この微動動作によって試験片70、または80
からの反射光に対する焦点が合わせられる。
【0026】図10に示すように、照光装置50から発
せられる検知光は、試験片70または80の塑性変形に
よる白色化部分Wにて反射され、その45度方向への反
射成分が受光装置60内の受光部材64によって検知さ
れる。この検知面積A(図10参照)は0.1ないし
1.2mmφ程度に設定される。
【0027】図12は受光部材64による検知出力を電
気的に処理するための回路構成を示している。受光部材
64によって検知される光量が変化すると、受光部材6
4から出力される電流が変化する。この電流は増幅器6
8aにて増幅され、A/Dコンバータ68bによってデ
ジタル値に変換された後、比較器,表示器69によって
基準値と比較され数値表示される。
【0028】次に上記構成の材料試験装置を使用した材
料試験方法を説明する。この材料試験装置によって試験
を行なうには、プラスチック材料によって折曲げ試験片
70あるいは引張り試験片80を製作する。試験に際し
ては、上記試験片70あるいは80を材料変形装置20
によって塑性変形させる。材料の変形時の変色、特にプ
ラスチック材料の白色化の進行度合は、材料の折曲げ角
度だけでなく、材料の折曲げ速度や引張り速度にも依存
するものであることが実験により理解されている。した
がって、試験片の折曲げ角度あるいは延び量が適正に設
定され、且つ変形速度が任意に変えられれば、条件に応
じた客観的な測定データを得ることができることにな
る。
【0029】試験片70あるいは80の変形操作は、材
料変形装置20が設置台1の移動テーブル5上に固定さ
れた状態のまま行なえる。このときには、各つまみ7,
9を回転させて、材料変形装置20を照光装置50など
から離しておく。
【0030】図5に示すように、折曲げ用の試験片70
を取付けるときには、材料変形装置20の円板25の停
止位置を調整して保持部材26の設置角度を決めるとと
もに、ブロック28上における固定側支持部材28aの
傾斜角度θを設定し、同時に固定側支持部材28aのα
方向への突出量も設定する。この設定操作はボルト28
cを弛めることによって行なう。試験片はその約半分を
保持部材26によって挟持する。そして試験片70の保
持されていない半分は固定側支持部材28aの側面に軽
く接触させておく。上記のように保持部材26と固定側
支持部材28aの傾斜角度を調整することによって、試
験片70の折曲げ角度を自由に設定することができる。
また固定側支持部材28aのα方向への突出量を変える
ことにより、固定側支持部材28aの先端Bの位置すな
わち試験片70の折曲げ位置を適当に設定できることに
なる。
【0031】ステッピングモータ23を始動させて、円
板25を回転させると、保持部材26が同方向へ回転し
て、試験片70は図11(B)の状態に折り曲げられ
る。このとき、発振周波数制御回路49によって発振パ
ルスの周波数を所定に設定しておけば、円板25の回転
角速度を設定することができる。すなわち試験片70の
折り曲げ速度を任意に設定でき、速度毎のデータを取れ
ることになる。また、試験片70の折曲げ角度は、発振
パルス数を変えることによって設定できる。
【0032】また、引張り用の試験片80を使用する場
合には、その両端を保持部材36と固定保持部材37と
によって挟持させる。そしてステッピングモータ23を
始動させれば、軸24の回転がギヤ33,34を介して
スクリュー軸31に伝達され、これに螺装されているス
ライダ35が移動し、これと共に保持部材36がβ方向
へ直線的に移動する。そして試験片80が引張られて塑
性変形する。このときにも、発振パルスの周波数あるい
はパルス数を変えて、ステッピングモータ23の回転角
速度と回転角度を可変させれば、試験片80の引張り変
形速度と変形量(ひずみ量)を任意に変えることができ
る。
【0033】上記のように材料変形装置20によって試
験片70あるいは試験片80を変形させた後、この試験
片70,80を各保持部材26あるいは36,37にて
保持したまま光学測定を行なう。まず、折り曲げられた
試験片70では、図11(B)図に示す側面から見た場
合に、折り曲げた頂点に対して垂直な方向に入光軸
(イ)と反射光軸(ロ)を対向させる。また図11
(A)に示す正面から見た場合には入光軸(イ)が折り
曲げ部の稜線に沿って45度の角度から入射するように
設定し、また反射光軸(ロ)は稜線に対して90度の角
度に延びるように設定する。また、引張り試験片80に
対しては、その平面に対して入光軸(イ)を45度の角
度にて入射させ、反射光軸(ロ)は平面に対して垂直に
対向させる。
【0034】このような状態に試験片70あるいは80
の位置を設定するためには、設置台1上の移動テーブル
5を移動させる。この設定は、ハンドル7とハンドル9
を回転させることにより行われる。なお、白色化部分W
に検知光のピントを合わせる必要があるが、この作業
は、接眼レンズ67からスクリーン66(図9参照)を
見て、ピントを確認しながら受光装置60(および発光
装置50)を上下方向へ微動させて行なう。
【0035】位置設定が完了した後、照光装置50内の
光源51を点灯させると、その光は、試験片70あるい
は80の白色化部分Wの検知領域Aに照射される。そし
て、その反射光の45度方向の成分は、受光装置60に
入光し、受光部材64にて検知される。受光部材64で
は、入光する光量に応じた電流が流れるので、この電流
値を増幅器68aにより増幅し、ADコンバータ68b
によってディジタル値に変換する。そしてこの値を数値
にて表示する。あるいはこの値を一定の基準値と比較し
て表示する。基準値の一例としては、酸化マグネシウム
などによって成形された標準白色板を使用し、その白色
度を(100)とし、測定された値をこの(100)を
基準として数値で表すようにする。
【0036】なお、受光装置60内の受光部材64は光
電子増幅管に限られず、シリコンホトセルなど他の光学
素子であってもよい。また、本発明による材料試験装置
によってプラスチック以外の材料、例えば金属やセラミ
ックなどの変形時の変色度合を試験することも可能であ
る。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、プラスチ
ック材料の試験片の変形による変色面からの反射光を受
光部材によって検知し、この光量によって塑性変形によ
る変色の度合を検知し、しかもこの検知量を電気的に処
理して表示できるようにしているので、材料の変色度合
を客観的且つ定量的に把握できることになり、正確な測
定データが得られ、材料の開発に際し有効な資料を提供
できるようになる。
【0038】また試験片の引張りまたは曲げ変形の変形
速度を変えて測定することができるため、変形速度に依
存した変色度を知ることができ、材料の特性を変形速度
との関係において測定できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】材料試験装置の全体構造を示す正面図、
【図2】図1の全体構造の右側面図、
【図3】材料変形装置の平面図、
【図4】図3の材料変形装置の正面図、
【図5】固定側支持部材の取付部を示す右側面図、
【図6】図5の上面図、
【図7】他の実施例による固定側支持部材の取付部を示
す右側面図、
【図8】図7の上面図、
【図9】照光装置と受光装置の内部構造の説明図、
【図10】試験片における測定領域の説明図、
【図11】(A)折り曲げ試験片に対する測定方法を示
す正面図、(B)はその側面図、
【図12】受光部材の検知出力を処理するための回路構
成図、
【図13】材料変形装置の駆動系の回路構成図である。
【符号の説明】
1 設置台 4,5 テーブル 20 材料変形装置 23 ステッピングモータ 26 折曲げ試験片の保持部材 28 ブロック 28a 固定側支持部材 28c,28d 角度可変機構 36,37 引張り試験片の保持部材 47 パルス発振回路 49 発振周波数制御回路 50 照光装置 51 光源 60 受光装置 64 受光部材 69 比較器,表示器 70 折曲げ試験片 80 引張り試験片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック材料の試験片の両端部を支
    持し、前記試験片を変形速度を変えて引張り変形または
    曲げ変形させ、それぞれの変形速度に応じて試験片に生
    じた変色部に検知光を照射し、変色部からの反射光を検
    知して光/電気変換出力を得て、プラスチック材料の変
    質状態を測定することを特徴とする材料試験方法。
  2. 【請求項2】 プラスチック材料の試験片の両端部を支
    持する支持部と、この支持部を移動させて試験片を引張
    り変形または曲げ変形する変形駆動機構と、変形駆動機
    構の駆動源であるモータの動作速度を変化させる制御部
    と、試験片の変形により生じた変色部に検知光を照射す
    る照光装置と、変色部から反射された光を検知する光/
    電気変換部とが設けられていることを特徴とする材料試
    験装置。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH027020A (ja) * 1988-06-27 1990-01-11 Fujitsu Ltd 相転移型液晶表示素子

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