JPH0750796Y2 - 全舞の巻上げ装置 - Google Patents
全舞の巻上げ装置Info
- Publication number
- JPH0750796Y2 JPH0750796Y2 JP1989003577U JP357789U JPH0750796Y2 JP H0750796 Y2 JPH0750796 Y2 JP H0750796Y2 JP 1989003577 U JP1989003577 U JP 1989003577U JP 357789 U JP357789 U JP 357789U JP H0750796 Y2 JPH0750796 Y2 JP H0750796Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- shaft
- key
- coil spring
- dance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
- Winding Of Webs (AREA)
- Toys (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、全舞軸を巻上げ過ぎないようにした全舞の巻
上げ装置の改良に関する。
上げ装置の改良に関する。
従来、オルゴール等全舞を巻上げて駆動源として用いる
機構に於ては、全舞の巻上げトルクが大きい場合、軽く
巻くことが出来る様にツマミを大きくすることが多い
が、そのため容易に過度の巻上げトルクを発生させるこ
とになる。全舞の過度の巻上げは全舞の破断や巻上げ軸
の折れ等を伴うことが有り、オルゴールの場合壊れる事
故につながるので、古くから実開昭60-63894号公報や実
開昭60-112293号公報に示されるようなゼネバ歯車を用
いた巻上げ回数に制限を付ける全舞の巻き過ぎ防止機構
が採用されていた。特に高級オルゴールを中心に上記の
様な安全対策がとられている。
機構に於ては、全舞の巻上げトルクが大きい場合、軽く
巻くことが出来る様にツマミを大きくすることが多い
が、そのため容易に過度の巻上げトルクを発生させるこ
とになる。全舞の過度の巻上げは全舞の破断や巻上げ軸
の折れ等を伴うことが有り、オルゴールの場合壊れる事
故につながるので、古くから実開昭60-63894号公報や実
開昭60-112293号公報に示されるようなゼネバ歯車を用
いた巻上げ回数に制限を付ける全舞の巻き過ぎ防止機構
が採用されていた。特に高級オルゴールを中心に上記の
様な安全対策がとられている。
しかし、ゼネバ歯車を用いる方法の場合、過度の巻上げ
トルクはゼネバ歯車の歯形間を押し開ける力となり、そ
れに耐えるため強固な部材を用いなくてはならない欠点
がある。
トルクはゼネバ歯車の歯形間を押し開ける力となり、そ
れに耐えるため強固な部材を用いなくてはならない欠点
がある。
本考案は上記欠点に鑑み、所定の巻上げ回数以上に対
し、巻上げ不能となる様に出来る全舞の巻上げ装置を提
案することである。
し、巻上げ不能となる様に出来る全舞の巻上げ装置を提
案することである。
本考案は、全舞の巻上げ軸に、巻鍵の軸部をつき合わせ
て巻上げ軸に巻鍵を回転自在に支持し、巻上げ軸と巻鍵
軸部にまたがって一方向回転伝達用コイルバネを嵌めた
巻上げ装置に於て、巻鍵側コイルバネ端を外方に折曲凸
出させ、巻上げ軸外周にネジ部を設けて、このネジ部と
螺合して軸方向に進退可能で巻上げ軸の巻上げ方向回転
で巻鍵方向に進退する規制部材を設け、この規制部材
に、巻鍵の巻上げ回数が所定回数になると、規制部材の
後退位置でコイルバネ端と係合する規制部を設けたこと
である。
て巻上げ軸に巻鍵を回転自在に支持し、巻上げ軸と巻鍵
軸部にまたがって一方向回転伝達用コイルバネを嵌めた
巻上げ装置に於て、巻鍵側コイルバネ端を外方に折曲凸
出させ、巻上げ軸外周にネジ部を設けて、このネジ部と
螺合して軸方向に進退可能で巻上げ軸の巻上げ方向回転
で巻鍵方向に進退する規制部材を設け、この規制部材
に、巻鍵の巻上げ回数が所定回数になると、規制部材の
後退位置でコイルバネ端と係合する規制部を設けたこと
である。
以下、図示の実施例で本考案を説明する。全舞の巻上げ
装置を第1図から第3図のオルゴールの全舞巻上げ装置
で説明すると、第1図、第2図でオルゴール1の全舞2
が係止された全舞軸3に巻上げ軸4が螺合されている。
巻上げ軸4の軸部4aには巻鍵5の軸部5aがつき合わされ
ると共に、巻上げ軸4の他の軸部4bに巻鍵5が回転自在
に支持され、軸部4b先端に座金6が嵌合されてカシメ固
定で抜け止めされている。巻上げ軸4の軸部4a外周と巻
鍵5の軸部5aの外周にまたがって一方向回転伝達用コイ
ルバネ7が軽圧入で嵌められている。巻鍵5側のコイル
バネ端7aは外方に折曲凸出されている。巻上げ軸4の軸
部4a外周には右方向のネジ部4cが設けられてこのネジ部
4cに規制部材8が螺合されて軸方向に進退自在に構成さ
れると共に、巻上げ方向回転で巻鍵5側に後退するよう
に構成されている。この規制部材8には規制部材の後退
位置でコイルバネ端7aと係合する軸状の規制部9が設け
られている。
装置を第1図から第3図のオルゴールの全舞巻上げ装置
で説明すると、第1図、第2図でオルゴール1の全舞2
が係止された全舞軸3に巻上げ軸4が螺合されている。
巻上げ軸4の軸部4aには巻鍵5の軸部5aがつき合わされ
ると共に、巻上げ軸4の他の軸部4bに巻鍵5が回転自在
に支持され、軸部4b先端に座金6が嵌合されてカシメ固
定で抜け止めされている。巻上げ軸4の軸部4a外周と巻
鍵5の軸部5aの外周にまたがって一方向回転伝達用コイ
ルバネ7が軽圧入で嵌められている。巻鍵5側のコイル
バネ端7aは外方に折曲凸出されている。巻上げ軸4の軸
部4a外周には右方向のネジ部4cが設けられてこのネジ部
4cに規制部材8が螺合されて軸方向に進退自在に構成さ
れると共に、巻上げ方向回転で巻鍵5側に後退するよう
に構成されている。この規制部材8には規制部材の後退
位置でコイルバネ端7aと係合する軸状の規制部9が設け
られている。
オルゴール1のフレームには軸部10が設けられて規制部
材8の透孔8aに嵌合されて規制部材8は回り止めされて
いる。
材8の透孔8aに嵌合されて規制部材8は回り止めされて
いる。
全舞の巻上げ装置の動作は、第2図の状態で巻鍵5が時
計方向に回動されると、一方向回転伝達用コイルバネ7
が巻鍵5の軸部5a外周と巻上げ軸4の軸部4a外周に巻き
締り、巻鍵5の回動力が巻上げ軸4に伝達されてオルゴ
ール1の全舞軸3が巻上げられる。同時に規制部材8に
回動力が働くが、規制部材8は軸部10で回転が止められ
ているため、巻上げ回数×ネジ部4cのピッチ分だけ巻上
げ軸4に対しA方向へ移動して巻鍵5方向に後退され
る。
計方向に回動されると、一方向回転伝達用コイルバネ7
が巻鍵5の軸部5a外周と巻上げ軸4の軸部4a外周に巻き
締り、巻鍵5の回動力が巻上げ軸4に伝達されてオルゴ
ール1の全舞軸3が巻上げられる。同時に規制部材8に
回動力が働くが、規制部材8は軸部10で回転が止められ
ているため、巻上げ回数×ネジ部4cのピッチ分だけ巻上
げ軸4に対しA方向へ移動して巻鍵5方向に後退され
る。
所定回数だけ巻上げ軸4が巻上げられると、規制部材8
が後退されて規制部9が第3図のようにコイルバネ端7a
に係合される。係合されると、巻鍵5の回動で一方向回
転伝達用コイルバネ7がその巻方向と逆へ押し開けられ
て巻緩められるので、巻鍵5の軸部5a外周でスリップし
て巻鍵5の回動力が巻上げ軸4に伝達されず、いくら巻
上げても全舞の巻上げが不能状態となり、以後オルゴー
ル1の全舞軸3が巻上げられない。
が後退されて規制部9が第3図のようにコイルバネ端7a
に係合される。係合されると、巻鍵5の回動で一方向回
転伝達用コイルバネ7がその巻方向と逆へ押し開けられ
て巻緩められるので、巻鍵5の軸部5a外周でスリップし
て巻鍵5の回動力が巻上げ軸4に伝達されず、いくら巻
上げても全舞の巻上げが不能状態となり、以後オルゴー
ル1の全舞軸3が巻上げられない。
従つて過度の巻上げトルクを安全に逃がし、全舞の破断
や巻上げ軸の折れ等を伴うことが起こらず、オルゴール
が壊れる事故につながらない。
や巻上げ軸の折れ等を伴うことが起こらず、オルゴール
が壊れる事故につながらない。
更に過度の巻上げトルクが巻上げ軸4や巻鍵5に加わら
ないので強固な材料が不要で、規制部材8などは合成樹
脂で形成してもよい。又、巻上げ軸4や巻鍵5も一方向
回転伝達用コイルバネ7のスリップ時の摩耗や、ネジの
つぶれが防止出来れば合成樹脂化が可能である。
ないので強固な材料が不要で、規制部材8などは合成樹
脂で形成してもよい。又、巻上げ軸4や巻鍵5も一方向
回転伝達用コイルバネ7のスリップ時の摩耗や、ネジの
つぶれが防止出来れば合成樹脂化が可能である。
第4図はオルゴール又はオルゴール以外の全舞軸3に本
考案の全舞の巻上げ装置が実施された他の実施例で、全
舞軸3を巻上げ軸としている。
考案の全舞の巻上げ装置が実施された他の実施例で、全
舞軸3を巻上げ軸としている。
全舞軸3の外周に右方向のネジ部3aが設けられると共
に、軸部3bと他の軸部3cが形成されている。軸部3bには
巻鍵5の軸部5aがつき合わされると共に、他の軸部3cに
巻鍵5が回転自在に支持され、軸部3c先端に座金6が嵌
合されてカシメ固定で抜け止めされている。全舞軸3の
軸部3b外周と巻鍵5の軸部5aの外周にまたがって前記実
施例と同様に一方向回転伝達用コイルバネ7が軽圧入で
嵌められている。ネジ部3aには規制部材8が螺合されて
軸方向に進退自在に構成されると共に、巻上げ方向回転
で巻鍵5側に後退するように構成されている。
に、軸部3bと他の軸部3cが形成されている。軸部3bには
巻鍵5の軸部5aがつき合わされると共に、他の軸部3cに
巻鍵5が回転自在に支持され、軸部3c先端に座金6が嵌
合されてカシメ固定で抜け止めされている。全舞軸3の
軸部3b外周と巻鍵5の軸部5aの外周にまたがって前記実
施例と同様に一方向回転伝達用コイルバネ7が軽圧入で
嵌められている。ネジ部3aには規制部材8が螺合されて
軸方向に進退自在に構成されると共に、巻上げ方向回転
で巻鍵5側に後退するように構成されている。
第4図の全舞の巻上げ装置の動作は第2図、第3図と同
様である。
様である。
上記説明では規制部材8を円板で図示したが、細長いレ
バー状に形成してもよい。
バー状に形成してもよい。
本考案は上述のように構成されたから、巻鍵で所定回数
だけ巻上げ軸が巻上げられると、規制部材が後退されて
規制部がコイルバネ端に係合され一方向回転伝達用コイ
ルバネがその巻方向と逆へ押し開けられて巻緩められる
ので、過度の巻上げトルクが安全に逃がされていくら巻
上げても全舞の巻上げが不能状態となり、全舞の破断や
巻上げ軸の折れ等を伴うことが起こらず、オルゴール等
が壊れる事故につながらない。更に過度の巻上げトルク
が巻上げ軸や巻鍵に加わらないので強固な材料が不要で
ある等実用上優れた効果を奏する全舞等の巻上げ装置を
提供することが出来る。
だけ巻上げ軸が巻上げられると、規制部材が後退されて
規制部がコイルバネ端に係合され一方向回転伝達用コイ
ルバネがその巻方向と逆へ押し開けられて巻緩められる
ので、過度の巻上げトルクが安全に逃がされていくら巻
上げても全舞の巻上げが不能状態となり、全舞の破断や
巻上げ軸の折れ等を伴うことが起こらず、オルゴール等
が壊れる事故につながらない。更に過度の巻上げトルク
が巻上げ軸や巻鍵に加わらないので強固な材料が不要で
ある等実用上優れた効果を奏する全舞等の巻上げ装置を
提供することが出来る。
図面は本考案の実施例が示され、第1図は全舞の巻上げ
装置の分解斜視図、第2図は全舞の巻上げ装置の要部断
面側面図、第3図は同動作状態の要部断面側面図、第4
図は全舞の巻上げ装置の他の実施例要部断面側面図であ
る。 4……巻上げ軸、5……巻鍵、5a……軸部、7……一方
向回転伝達用コイルバネ、7a……コイルバネ端、3a、4c
……ネジ部、8……規制部材、9……規制部。
装置の分解斜視図、第2図は全舞の巻上げ装置の要部断
面側面図、第3図は同動作状態の要部断面側面図、第4
図は全舞の巻上げ装置の他の実施例要部断面側面図であ
る。 4……巻上げ軸、5……巻鍵、5a……軸部、7……一方
向回転伝達用コイルバネ、7a……コイルバネ端、3a、4c
……ネジ部、8……規制部材、9……規制部。
Claims (1)
- 【請求項1】全舞の巻上げ軸(4)に巻鍵(5)の軸部
(5a)をつき合わせて巻上げ軸(4)に巻鍵(5)を回
転自在に支持し、巻上げ軸(4)と巻鍵(5)の軸部
(5a)にまたがって一方向回転伝達用コイルバネ(7)
を嵌めた巻上げ装置に於いて、巻鍵側コイルバネ端(7
a)を外方に折曲凸出させ、巻上げ軸外周にネジ部(4
c)を設けて、このネジ部(4c)と螺合して軸方向に進
退可能で、巻上げ軸(4)の巻上げ方向回転で巻鍵
(5)方向に進退する規制部材(8)を設け、この規制
部材(8)に巻鍵(5)の巻上げ回数が所定回数になる
と、規制部材(8)の後退位置でコイルバネ端(7a)と
係合する規制部(9)を設けた全舞の巻上げ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989003577U JPH0750796Y2 (ja) | 1989-01-18 | 1989-01-18 | 全舞の巻上げ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989003577U JPH0750796Y2 (ja) | 1989-01-18 | 1989-01-18 | 全舞の巻上げ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0295396U JPH0295396U (ja) | 1990-07-30 |
JPH0750796Y2 true JPH0750796Y2 (ja) | 1995-11-15 |
Family
ID=31205336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989003577U Expired - Lifetime JPH0750796Y2 (ja) | 1989-01-18 | 1989-01-18 | 全舞の巻上げ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0750796Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6010632Y2 (ja) * | 1979-05-10 | 1985-04-10 | コンビ株式会社 | オルゴ−ル玩具の巻き上げ装置 |
-
1989
- 1989-01-18 JP JP1989003577U patent/JPH0750796Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0295396U (ja) | 1990-07-30 |
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